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2023/05/30(11:38:36)

入荷済みのものからおもだったおすすめ盤をピックアップしています。
もちろん入荷はこれらだけではありませんからぜひご来店下さい。
在庫に関しては、電話(03-5389-6721)にてお気軽におたずね下さい。

表示金額は全て税込みです
BS-18690 SBB / Live Cuts - Czestochowa 1980 2CD \3200
 未発ライヴ・シリーズ「Live Cuts」第6弾。当時の最後のポーランド・ツアーから80年8月に巡礼地として知られるチェンストホヴァで行われたコンサートを2枚組で完全収録した2023年盤。NIEMEN AEROLITからギタリストが加わり傑作シンフォMEMENTO期の4人編成になった彼らのテクニカルなサウンドが堪能出来るファン必携盤だ。MEMENTOの1曲目を始め、FOLLOW MY DREAMの組曲、WELCOMEのドラマチックな2曲目らに、この時期によくライヴのみで演奏されていた曲やインプロなどプログレッシヴな構成でエネルギッシュに熱演。アンコールでは美しくまどろむフロイドのクレイジー・ダイアモンド風に聴かせる珍しい一幕も。バンドが保管していたオリジナル・テープからのリマスター。 POLAND
BS-18689 QUIDAM / Sny Aniolow - 2023 Remaster CD \2800
 <リマスター&新録ボーナス入り2023年新装盤> 女性ヴォーカル・シンフォの女性ヴォーカリストの中でも群を抜くチャーミングな歌声で魅了するEMILIA DERKOWSKAをフィーチャーした98年リリースの2作目。サスティーンの効いたメロウなギターと繊細なキーボードに本作からレギュラー・メンバーとなるフルート奏者を配し、曲によってヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、オーボエも加え、透明感のあるハートフルなサウンドを聴かせる美の結晶と言える好作だ。3曲目や5曲目のようなポップな軽快さを持ち合わせているのが特徴で、4曲目のようなファンタジックな曲と溶け合う。7曲目は1stの1曲目を思わせる秀曲で、同曲をEMILIAを再びフィーチャーして新録された2022年拡張ヴァージョンをボーナス収録!素晴らしい! POLAND
BS-18688 RSC / Same CD \2800
 クラシカルなヴァイオリンが華麗に泣くハード・シンフォの83年デビュー作。ストレートなノリを持っているものの、ポーランド語で歌われるメロディアスなヴォーカルに、時にギター以上にフィーチャーされるヴァイオリンが特徴で、冷たいストリングス・キーボードやシンセも絡む。バラードやインストではシンフォニック・ロックとなり、切々とした情景が広がっていくあたりは、ポーランドの同年代だとエクソダスが思い出される。地元の学生で結成されたバンドで、驚きは当時一年間で約50万枚も売れ、賞を取り、シングルもチャート・インしている。たしかにキャッチーなナンバーも。ボーナスとしてラジオ・アーカイヴからバンドの最初のレコーディング・セッション3曲入り。リマスター。 POLAND
BS-18687 RSC / Zycie To Teatr CD \2800
 84年にカセットのみでリリースされた2nd。ヴァイオリンをフィーチャーした前作と同じメンバーで制作され、1曲目には当時の東欧の多くのバンドと同じくニュー・ウェーヴ&テクノの感化が見られるが、2曲目は切々とした哀愁を聴かせるシンフォニック・バラードとなっており、ギターもヴァイオリンと共に泣きまくる。ポリシンセをキャッチーに導入した3曲目もヴァイオリンはクラシック路線で、メランコリックなアコギを配した5曲目、ドラマチックなシンフォ・ナンバーの6曲目や8曲目、SBB級の切なさを歌い上げるラストなど1stより充実した内容だ。ちなみに本作も30万枚(カセット)売れたという。ラジオ音源とライヴ(84年と12年)からボーナス計4曲入り。リマスター。 POLAND
BS-18686 MIA MARTINI / Il Giorno Dopo - 50th Anni Edition Remastered 2023 CD \3200
 <2023年リマスター50周年記念盤・見開き紙ジャケット> 彼女の名作中の名作。リコルディからリリースされた73年作3rd。オーケストラとバンドに合唱団も配し、まだ初々しさが残る温かみのある歌声をメロディアスに際立たせるように聴かせる女性ヴォーカル物の必聴作。どの曲も哀愁があり、かつポジティヴに煌めく。ジャンフランコ・ロンバルディ、ナターレ・マッサーラがオケ・アレンジを担当し、バックや作曲陣はマウリツィオ・ファブリツィオ、ダリオ・バルダン・ベンボ、マッシモ・ルカ、アンディ・スルディらとそうそうたる顔ぶれ。キーボードがシンフォニックに飾っていく感動的なラストまで、業界あげての総力作! イタリア・ファンなら誰もが耳にしたことがあると思う超大ヒット曲、MINUETTO収録。 ITALY
BS-18685 PFM / The Event - Live In Lugano CD \3500
 <初回限定エンボス仕様3面開きデジパック・イタリア盤> ライヴを愛する人々を満足させるPFMの新プロジェクト「PFM Live Collection」の第一弾。2022年スイスの野外フェスでのライヴを16曲(約80分)収録した2023年盤。特別な編成となっており、代役としての若手のジャズ系のギタリストとバロック・プロジェクトのキーボーディストのルカ・ザッビーニ(ハモンド&一部ヴォーカル)をスペシャル・メンバーとしてフィーチャーし、チョッチョ、ジヴァス、ファブリら5人の本体と融合。オープニングは最新アルバムから立て続けに3曲演奏され、早くも流暢な速弾きギターとハモンドが炸裂。そして、九月の情景の演奏が始まるが、イントロが付いておりオープニングの3曲と共にいつもと違う、新鮮なPFMを感じる好印象だ。アコギをきちんと使ったIL BANCHETTO、ハモンドの音色がヴィンテージ感を生み出しているハンスの馬車はヴォーカルも恐らくザッビーニが取っており、初期PFMのようなヴォーカルの違いも味わえる。中盤では06年作の「Stati Di Immaginazione」や13年作の「Classic Da Mozart〜」等からも披露。ムッシーダに迫るギタリストのバカテクぶりが圧巻。終盤はMR 9 TILL 5からヴァイオリン・ジャム〜ウィリアム・テル序曲、セレブレーションから九月の情景(リプライズ)の怒涛のメドレー。彼らいわく歴史的な作品の再解釈でもあり、未だにチャレンジを続ける現在のPFMを改めて意味付けるライヴならではの内容となっている。 ITALY
BS-18684 IL CERCHIO D'ORO / Pangea E Le Tre Lune CD \2980
 メロトロンと物悲しいピアノの調べで幕を開け、まるで72年頃の名作かと思わせるオープニングの2023年作。70年代にオルメ・スタイルのプログレを演奏していたバンドで、当時アルバムを残すことなく近年復活。70年代に書かれたいたような楽曲を伊語の熱いヴォーカルに厚いコーラスをフィーチャーしながら、メロディアスで時にハードなギター、ムーグやオルガンなどシンフォニックなキーボード、リッケンのエッジも効いた堅実なリズム・セクションにて聴かせる、ツウを唸らせる力作となっている。そんな中、アコースティックな叙情も流れ、ふと立ち止まり振り返るような郷愁は70年代に起源を持つバンドならでは。初期PFMを思わせるところも。ニュー・トロルスのリッキー・ベッローニを始め、クェラ・ヴェッキア・ロカンダの1stのヴァイオリニストらゲストにも注目。CDボーナス1曲入り。 ITALY
BS-18667 IL BALLETTO DI BRONZO / Lemures CD \2980
 再入荷。ジャンニ・レオーネ主体としてはあのYS以来の新曲によるオリジナル・スタジオ・アルバムとなる2023年作。暴力的でシュールなキーボードと妖しいヴォーカルを重厚なリズムが支えるトリオでの録音で、シンセはギターにも変化し、ヴォーカルは狂ったオペラの如く熱狂し、ヘヴィな淀みと疾走を繰り返す圧巻のサウンドは破壊力満点。21世紀のYSとも言えなくもないが、すべてを凌駕する独創性は過去を見ず圧倒的なオリジナリティとエネルギーを発散。天才、いや神、ジャンニ・レオーネ降臨である。08年のDVD「Live In Rome」にも収録されていた終盤のナンバーなど完成度はさらにアップし、破綻と美しい整合性が融合し、ヴォーカルは甘い蜜を感じさせる恐るべし出来となっている。誰も想像できない、誰もマネできない、キーボード・トリオ・プログレの激作。初回限定デジパック。 ITALY
BS-18664 TONY CARNEVALE / III Movimento - Extended Version CD \2980
 再入荷。傑作。単体では初リリースとなる2001年作に、未発ボーナスを1曲加えリマスターした2022年盤。作曲家でアレンジャーでもあるキーボーディストのシンフォニック・プログレ3作目で、当初ボックスのみに収録されていた。99年に上演されたバレエの為の作品で、ヴァイオリンやチェロを加えた壮大なオーケストレーションとバンコを彷彿させる攻撃的なキーボードに、エモーショナルなギターもフィーチャーした超ドラマチックでクラシカルなシンフォニック絵巻となっている。展覧会の絵や、禿山の一夜も登場し、まさにオーケストラとプログレッシヴ・ロック・バンドが融合したイタリアならではの必聴作。今回、未発表の10分近いボーナス1曲を追加収録。こちらもバンコやエマーソンを思わせるサスペンスに満ちたプログレッシヴなナンバーとなっている。見開き紙ジャケット自主盤。 ITALY
BS-18630 MANGO / Arlecchino CD \3200
 再入荷。<2023年リマスター盤> イ・プーを始め、ラヴ・ロック・ファンやニュー・トロルス・ファンに、ぜひおすすめしたい隠れ名作! 79年にヌメロ・ウーノからリリースされたGIUSEPPE MANGO(本作ではPINO MANGO名義)の2作目で、オーケストラに取って代るキーボードがシンフォ色を編み出し、ジジ・カッペッロットを始め、クラウディオ・パスコーリら超一流ミュージシャンが参加。優しさが滲み出る彼の歌声とセンチメンタルなメロディーを好サポート。70年代のイタリアン・カンタウトーレならではの甘美で切ない曲調だ。CPピアノをバックにコーラスを多重したラストなど、さながら1人イ・プー、もしくは1人ニュー・トロルスのようで感動的に幕が降りる。長らく廃盤で入手困難だった。22年振りのCD再発。 ITALY
BS-18682 RANDOM EARTH PROJECT / Airwaves - Special Edition CD \3200
 <A5サイズ・ブック付き限定盤> 英国シンフォ・バンド注目の2023年デビュー・アルバム。ファンタジックな幻想と、メロディアスな叙情、ドラマチックな泣きも交えた正統派のシンフォニック・ロックで、エモーショナルかつ甘美なギター、多彩なキーボード、ベース、ドラムスのベテラン4人組。4曲目は、AMANDA LEHMANNをリード・ヴォーカルに迎え、リリカルなピアノが美しく響くロマンチックな曲。そして、ラストには月夜のフルートとオーケストレーションで美しく紡ぐシンフォ然とした長尺曲が待ち受ける。フロイド、イエス、ジェネシスのコピー・バンドとしても活動していたメンバーらの、70年代からの英国ロックを継承した、プログレ愛に満ちたオリジナル作品となっている。全てが英国ならではの品格を感じさせる。デジパック仕様。自主CDR盤。*A5サイズ20ページ・フルカラー・ブック付き UK
BS-18681 CAIRO / Nemesis CD \2600
 イギリスのTOUCHSTONEのキーボーディストが率いるシンフォ・バンドの7年振りとなる2023年新作2nd。ジャケのイメージとは違うサウンドとなっていて、時にややヘヴィなギターをフィーチャーするも、英国ならではのキャッチーさや、クラシカルなシンフォ性、ウイスパーな美声ヴォーカルと、エモーショナルなギターで綴るドラマチックなバラードなどを上手く織り交ぜ纏め上げたシンフォニック・ロック作となっている。ケイト・ブッシュを意識したような若手女性ヴォーカリストを起用し、キュートなリード・ヴォーカルをメインに、ハートフルな男性ヴォーカルも加え表情豊かに聴かせる。「SAVE THE EARTH」は、故ヴァンゲリスに敬意を表したという、キーボードによるオーケストレーションを用いたインスト曲で、ラストに待つタイトル曲へのプロローグとした位置付け。プロデュースはARENA、FROST*のJOHN MITCHELL。デジパック仕様。 UK
BS-18680 SILVER MOTH / Black Bay CD \2800
 幻想美あふれる美声女性ヴォーカル・バンドの2023年デビュー・アルバム。それぞれが別のバンドで高い評価を得ているミュージシャンが集結した新たなプロジェクトで、スコットランド最果ての島、ルイス島にインスピレーションを受け、島のBLACK BAY STUDIOにて録音された。チェロ奏者を含む7人編成で、冷たい空気に包まれた、メランコリックかつシネマティックなサウンドに乗せて、ELISABETH ELEKTRAのウイスパー・ヴォイスが浮遊する。英国ならではのサウンドで、ネオ・フォーク、プログレッシヴ、シンフォ・ファンにもおすすめ。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18648 KERRS PINK / Mellom Oss - 1981 Original Version CD \2800
 <オリジナル・ヴァージョン初CD化> キャメル愛が満ちる81年リリースの2nd。ヴァイオリンもフィーチャーした序盤の甘美で物悲しいメロディアスさ。キャメルにカイパも加わるからもう泣くしかない。デビュー作からサウンドが少し立体的になり、ストリングス・シンセを薄く使った遠近感のあるメリハリ、音色でも泣かせるハモンド、ノルウェー語のヴォーカルと北欧王国のアイデンティティ。後半は17分越えの組曲になっており、フルートも流れ、幽玄な佇まいに女性ヴォーカルが美を研ぎ澄まし、きらきらとした雪解け水が見える。屈指の名曲だ。*以前のすべてのCDは90年頃の完全な再録とリミックスです。これがオリジナルLPの初CD化となります。キーボーディストら録音メンバーも少し違い、アレンジや楽器も異なり、ムゼア盤など以前のすべてのCDはMellom Oss Ver.2と言え、曲順も変えられた別物です。今回の81年録音オリジナルVerは必携です! リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18646 CONVIVIUM / Same CD \2800
 初CD化。ノルウェー語で歌われる哀愁の女性ヴォーカルをフィーチャーしたフォーク・バンドの71年作。デビュー当時はノルウェーのペンタングルと言われていた彼らの唯一作で、メジャー・ポリドールからのリリースだった。2本のギターとコンバスの4人編成に、曲によってフルート、リコーダー、チェレスタ、フィドル、パーカッション、ドラムスらが加わる。オリジナル曲にトラッドを交え、歌詞はルドルフ・ニルセン、オラフ・ブル、ハーマン・ヴィルデンヴェイなどのノルウェーの詩人から取られ、後半ではストリングス・カルテットも加わったクラシカルさや、ジャズ・スゥイングも見せる。英国のアンダーグラウンド・フォークにも通じるツウな趣がある。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18645 POPOL ACE / Stolen From Time CD \2800
 <2023年リマスター盤> ドイツのPOPOL VUHとの混同をさけるためバンド名を改名し、75年にリリースされた3rd。当時、国内盤も出ていたメロディアスな美しい名作で、ギターは洗練され、シンセが多用されるようになり、2曲目など英国のイングランドも思わせるアレンジで聴かせるシンフォニックな作品だ。ストリングス、エレピ、クラヴィ、ハープシコードなど多彩なキーボードに、本作ではONDES MARTENOT(6曲目のイントロ等)という不思議な音色を発する楽器をフィーチャー。なお、この頃のライヴではピーター・ガブリエル顔負けの数種のコスチューム(クライマックスは本ジャケットの黒怪鳥!で登場)を用い、シアトリカルなステージを見せていた。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18679 LARS FREDRIK FROISLIE / Fire Fortellinger CD \2800
 WOBBLERのキーボーディストの初ソロとなる2023年作。まさにWOBBLERそのもので、ギターは入らないが、ヴォーカルやドラムスを含め、ベース以外をマルチで録音しており、ハモンド、メロトロン、ムーグ、アープ、ソリーナ、クラヴィ、ローズ、チェンバロらヴィンテージ・キーボードを配し、それぞれの音色がプログレッシヴに飛び交う緻密なサウンドを展開。ノルウェー語の歌詞にて、ラグナロクや森とオーロラをテーマにし、ルネッサンス音楽も取り込んだ本格的な内容だ。冬のノルウェーの山々を描いたという長尺のラストは薄暗さと広大さが妖しくもドラマチックに入り混じる壮大なシンフォニック性を見せており、バンド作とはまた違う縛りがない、衝動的なダイナミックさが渦巻いている。とても良い出来! NORWAY
BS-18678 STEFANO PANUNZI / Pages From The Sea CD \3500
 ハイセンスなサウンドを生み出すキーボーディストの2023年作。JAKKO JAKSZYKやPAT MASTELOTTOの他にGOBLIN REBIRTHやREALE ACCADEMIA DI MUSICAのメンバーなど多彩なミュージシャンが参加。ジャズや幻想的なアンビエントも交えたシンフォ風味のインテリジェンスな作品で、トランペットやホルンらの管楽器がエレガントな色合いを放つ。通底するフレットレス・ベースの重さと巧みなプレイで切り込むギターやシュールなシンセのカラフルな音色がコントラストを生み、JAKKOらのハートフルなヴォーカルを聴かせる好作となっている。ロマンチックなピアノやラストの幽玄な哀愁にはやはりイタリアが漂い、中盤には地中海のエスノ色も交じり、細部まで精巧に作り込まれた美しさに魅了される。直筆サイン入りデジパック自主盤。 ITALY
BS-18670 LUMSK / Fremmede Toner CD \2980
 傑作のシンフォニック&プログレッシヴ・ロックへと完全に変貌を遂げた、ノルウェーの美声女性ヴォーカル・バンドの2023年新作。北欧幻想が宿る幽玄さに満ちた曲想を、メロトロン、オルガン、シンセ、ピアノ、繊細なアコギとエモーショナルなエレクトリック・ギター、ヴァイオリン、変拍子も用いたテクニカルで構築性のあるプレイを軸に、時にヘヴィに時に北欧民俗音楽のメロディも織り込み、ドラマチックに展開。また、透明感のある美声ヴォーカルも素晴らしく、北欧のメジャー級の女性ヴォーカリストにも匹敵。一流のプレイとサウンドで聴かせるバンド最高作となった16年振りの復帰作!言い方を変えれば、超必聴のシンフォ・バンドが新たにデビューしたとも言えるのでは。ジャケも秀逸だ。ノルウェー語&英語。 NORWAY
BS-18669 MACHIAVEL / Phoenix CD \3500
 9年振りにリリースされた2022年作。透き通ったハイトーンを聴かせる新たなヴォーカリストが加わり、円熟したキャッチーなロック&ポップでスタートしていくが、メランコリックな3曲目、リリカルなピアノがマキャヴェルらしい5曲目、ヘヴィな曲想から幽玄なパートを経てシンセが煌めく8曲目、ハモンドがいい音を出しロマン香る10曲目などシンフォ性を含んだ佳曲も含まれ、甘くドリーミィなバラードを聴かせるラストの11曲目ではヴォーカルの声質も手伝って初期のメルヘンチックな様相を取り戻している。効果的に配されるストリングスや管楽器などオーケストレーションも華やかで、英国でもイタリアでもない、中部ヨーロッパの彩りを持った好作と言えるだろう。 BELGIUM
BS-18668 MICHAL WOJTAS (AMAROK) / Lore CD \2800
 ポーランドのシンフォ・バンド、AMAROKのリーダーでありマルチ・ミュージシャンの2023年ソロ・プロジェクト作。英国の舞台パフォーマンスのために制作されたもので、現代的な解釈でケルト、バイキング、古スラブからインスパイアされたサウンドを近年のAMAROKに通じるアンビエント・シンフォ的に聴かせる一大コンセプト・アルバムとなっている。プログラミングによるエレクトリックで映像的な部分とプログレ的な要素がミックスされ、一部ヴォーカルやアコギ、ペイガン色も加わっている。制作過程で、逆にパフォーマンスの振り付けにも影響を与えたと言われ「森の空き地に座って私たちの祖先が語った古代の物語と接しているようだ」と評価された。壮大なエキゾチックさはトルコのCAN ATILLAを思わせるところも。3面開きデジパック。 POLAND
BS-18666 MYSTERY / Redemption CD \2950
 前作を上回る傑作となった、シンフォ・ファン必聴の2023年新作。今のカナディアン・シンフォの最高峰と言える、ケベックの正統派バンドの5年振りとなるアルバム。繊細な奥深さとファンタジー薫るメロディアスな憂愁を帯びたサウンドはケベックならではのもので、全てのパートに於いて彼らにしか描けないオリジナリティに満ち、各曲も素晴らしく光りを放つ。全編を支配するドラマチックな叙情、そして、胸に迫るエモーショナルなギターも堪らない。また、アコギやフルートを導入した幽玄な情景美もケベックらしい。キャッチーな構築性とメランコリックな翳りが混ざりあう構成が絶妙の長尺曲で締めくくる。満足感が残る渾身の超力作。デジパック仕様。 CANADA
BS-18665 BLANK MANUSKRIPT / A Live Document CD \3300
 ザルツブルグでクラシックを学んだキーボーディストやギタリストらが結成したプログレ・バンドの2022年ライヴ。08年のデビュー作からなど初期の曲を多く取り上げており、キーボード、ギター、ヴォーカルらにサックスやフルートなど管楽器をフィーチャーしたヴィンテージ感のあるサウンドと中世ヨーロッパのクラシカルな情緒が融合。オーストリアならではの哲学的な独自性に、旧東ドイツあたりのバンドを思わせる哀愁が漂う。フロイドとVDGGがミックスされたようなプログレッシヴさがあり、重厚な一方で、フルートとリコーダーのみによるリリカルなパートや、屈折した変拍子、シアトリカル性、唸るオルガンや切れ切れのピアノ、そして、終盤では煌めくシンセにヘヴィなギターなど破壊力を持った狂おしい展開で圧倒。スタジオ盤とはまた違った面を見せる入魂ライヴ。録音や演奏の技量も申し分ない。3面開きデジパック自主盤・ミニポスター付き! AUSTRIA
BS-18606 OMNI / Cronicas Del Viento 2CD \3800
 再入荷。泣きが甘美に立ち込めるずばりキャメル直系シンフォの2023年作。アンダルシアはカディスのバンドで16年振りにリリースされた待望の4作目。スパニッシュ・ムードも漂わせながらの優美でカラフルに舞う哀愁のサウンドは、かつてのIMANやCAIあたりも思わせ、ロマンチックな世界が描き出され、月夜のファンタジーが浮き上がる。ギターが奏でる極上の叙情、アラビック・パーカッションを泳ぐように奏でられるシンセと共に泣きじゃくる。風のクロニクルと題された本作ではスペイン語のヴォーカルもフィーチャーしており、リリカルなフルートやリコーダー、サックスらゲストも多く参加。彼らもまたギターとの絶妙な絡みを見せる。後半ではエキゾチックな幽玄さも漂う2枚組での大作となった。最高作だろう。必聴まちがいなし! 1stの曲を新録したボーナス1曲入り。3面開き紙ジャケット。アンダルシアの超マイナー・レーベルからの超限定リリース! SPAIN
BS-18661 MACKENZIE THEORY / Bon Voyage CD \3000
 初CD化。74年リリースの2作目。デビュー作もライヴ録音だったが、本作は翌年のまったくの別曲/別内容でのライヴ収録となっており、新たなリズム・セクションを迎え、ギターとエレクトリック・ヴィオラが繊細かつエネルギッシュに、スピーディに絡み合うジャズ・ロックを即興で演奏している。15分越えの1曲目を始め、長い曲が多いがすべての公演で内容が違ったという。前作と同じく部分的にはウルフあたりも思わせるテクニカルなサウンドだ。本ライヴではエレピでキーボーディストが加わっており、緻密さを増しながらやや洗練された印象を受ける。未発表音源から3曲ボーナス入り。リマスター&3面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18659 DRAGON / Universal Radio CD \3000
 <ラスト・ストック> ニュージーランドならではの叙情を聴かせる74年にヴァーティゴからリリースされた1st。オープニングから甘く流れ出すコーラス・ヴォーカルがなんともオセアニアらしく、プログレッシヴな3曲目へと受け継がれていく。堅実なギターと巧みなドローバー・コントロールによって七色に変化するハモンドはヴァーティゴ・ブランドそのものだが、プログレ然としたムーグも導入。全体に漂うメロディアスな暗さがたまらなく、加えて少しジャズのセンスも隠れている。結成のきっかけとなったヴォーカリストの73年のシングルと74年のライヴからボーナス3曲入り。リマスター&3面開きデジパック。 NEW ZEALAND
BS-18658 OMEGA / Elo Omega - Kisstadion '77 2CD \3980
 絶頂シンフォ期オメガの77年未発表ライヴ。ブダペストにあるスタジアムで収録されたもので、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、ユーゴスラヴィア、ギリシャ等で発売され、全世界で150万枚売れたという76年英語作のTIME ROBBERの成功により、西ヨーロッパ・ツアーを終え、ハンガリーで行われた熱狂の凱旋コンサートだった。TIME ROBBER、つまり地元なのでハンガリー語版のIDORABLOほぼ全曲と75年作のNEM TUDOM A NEVEDを中心に、このライヴのみに収録された曲や、先の英語版に収録されていた曲の初のハンガリー語での演奏など本盤でしか聴けないものがいくつか含まれている。オメガの顔とも言えるヴォーカル、ドラマチックなギター、ストリングスに大胆なムーグ、パワフルかつ技巧が冴えるドラムスなど正に絶頂期到来。興奮の坩堝に巻き込まれる。何度も起るオメガ・コールと大合唱。マルチ・トラックで録音され、ラジオ放送用にミックスされたもので、ポスト・プロダクションもバンドが関わり満足いく内容となったが、実際にオンエアされたのは91年だと言う。やはり、それだけライヴ収録は政治的な歌詞のアドリブや観客のヤジなどが入り、旧共産体制下では難しいということか。LOCOMOTIV GTのギタリストや女性ヴォーカリストのZALATNAY SAROLTAなどゲスト入り。95年のボックス入りCDで一部公開されているが、2枚組にての完全収録は初。2023年リマスター。 HUNGARY
BS-18655 OMEGA / Jubileumi Koncert CD \2800
 <2022年リマスター> 単体&オリジナル・ジャケットでは初CD化。82年にアニヴァーサリー・コンサートとしてスタジアムで大規模に行われたライヴから収録。96年のボックス入りCDでは1曲カットされていたが、今回2in1での初完全収録。当時の新作、AZ ARCとXIを中心に、後半ではGAMMAPOLISや初期の曲も演奏。サポート・メンバー2人を加え、またマニピュレーターとして「MUZIX 81」の開発者がステージ上後方でシンク・オペレーションを担当。とにかくブッ飛ばしている。XIの曲はギターが炸裂する爆音のハード・ロック・テクノと化し「MUZIX 81」をトリガーにしたドラムソロも。以前のライヴは拍手喝采は後入れなので、事実上、初の生オーディエンスの歓声をリアルに交えたライヴ盤となっているが、大袈裟に後で盛られている感も。同年にコンサートの演出監督により「OMEGA, OMEGA, OMEGA」のタイトルで映画化もされた。 HUNGARY
BS-18654 DAVE FOSTER BAND / Glimmer CD \2600
 現BIG BIG TRAINのギタリストで、PANIC ROOM、MR.SO & SO、STEVE ROTHERY BAND等でも知られるベテラン・ミュージシャンの2023年新作。キュートな女性ヴォーカリストをフロントに配し、バンドメイトのドラマーや、ベーシスト、キーボーディストらを迎えたバンド編成にて、シンフォ、ポップ、オルタナ、ニューウェイヴ等を交えた英国ロック・サウンドとなっている。PANIC ROOMに近い印象もあり。生のストリングス・クインテットと、バッキング女性コーラスを加えた美曲「OR YOU STEAL SOME」〜ラストの「THE RULES HAVE CHANGED」がハイライト。BIG BIG TRAINのENGLISH ELECTRIC RECOREDINGSからのリリース。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18653 ELEGANT SIMPLICITY / Don't Look Down (At The End of The World) CD \2600
 メロトロン&ヴィンテージ・キーボード愛好家でも知られるキーボーディスト&ギタリストのSTEVEN MCCABEを中心にしたバンドの2023年新作。これまでインスト作を中心にリリースしてきたが、本作ではハートフルなヴォーカルを加えたコンセプト・アルバムとなっていて、叙情的なフルートを加えた2曲目、シンフォ然とした3曲目や、ヴァイオリンを導入した5曲目、マルチプレイの4曲目など、長尺の3曲目以降ではメロトロンをふんだんに使用している。長らく活動を続けているベテランだが、なんとか風から抜け出して、オリジナリティを追求し、英国シンフォ・バンドとして完成した力作。あえてひとつ挙げるならジェネシス色が垣間見える。自主CDR盤。 UK
BS-18652 DUNCAN PARSONS / On Earth As It Is CD \2700
 JOHN HACKETT BANDのドラマーでマルチプレイヤーの2023年新作。ロック、シンフォ、クラシック、ミニマリズム、ジャズなどを巧みに織り込んだプログレッシヴ・コンセプト・アルバム。バンドメイトが多数参加しており、スーパートランプでも知られる重鎮JOHN HELLIWELLのサックス、クラリネット、そして、23分を越える1曲目では、NICK FLETCHERのエレクトリック・ギター、DAVE BAINBRIDGEのスティール・ギター共に技巧的だ。JOHN HACKETTのフルートは、いつもの上品な雰囲気とは異なり、イアン・アンダーソン風の攻撃的なロック・プレイも見せる。自主盤。 UK
BS-18651 MARCUS VIANA / Meditando Com Musica Ao Por Do Sol Volume 1 CD \3200
 南米を代表する人気シンフォ・バンド、サグラドのヴァイオリニストの久々の2023年新作! 毎日の日没時にヴァイオリン、キーボード、ピアノ、アコギ等で、未発表の即興曲やサントラ等を演奏するプロジェクトをパンデミックの始まり(2020年3月)から開始した。標高1500mの山奥に住み、美しい景色を眼下に眺めながら、自身のインスタやYouTubeチャンネルでその動画を公開してきたが、ファンからCD化のリクエストの声を多く受け、今回、それらの楽曲を完成させアルバムをリリースした。第1弾となる本作は、全てが未発表曲の新録によるもので、シンセを導入した幽玄な幻想風景が目に浮かぶマルカス・ヴィアナらしい叙情あふれるクラシカル・シンフォの感動作となっている。インストを中心に、自身のヴォーカルや美声女性ヴォーカリストを加えた曲もあり。全12曲収録。デジパック仕様。自主盤。 BRASIL
BS-18650 MONKEY DIET / Ant Death Spiral CD \2950
 邪悪なヘヴィ・プログレ・トリオの2023年作。なんと、オパス・アヴァントラのドネラ・デル・モナコがゲスト参加しており、1曲ながら存在感を放っている。クリムゾン系のバンドPROPHEXYのギタリストと元ACCORDO DEI CONTRARIのベーシストらが結成したギタートリオで、前デビュー作を受け継ぎつつ整然としたアレンジとなっており、シンセによる装飾的なアンビエントが加わり、重厚なヴィンテージ色にモダンなクリエイティビティが感じ取れる。またドラマーはジェネシス・トリビュート・バンド出で、パワフルでタイトな変拍子など他の同系バンドと一味違えている。ヘヴィなパートがクラシカルな中世に染まっていきドネラのヴォーカルが浮かび上がってくる3曲目のラストは鳥肌だ。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18649 GIGI PASCAL E LA POP COMPAGNIA MECCANICA / Debut CD \2950
 <2023年リマスター盤> ナポリのシンガー、GIANCARLO D'AURIAがバンドを率いて73年にリリースした激レア盤。プログレッシヴでクラシカルなハモンドをメインにしたサウンドをバックにニュー・トロルスを思わせる切々と高らかに歌い上げるヴォーカルを聴かせるイタリア然とした内容で、曲によってハープシコードも入り、ギターはシャープでテクニカルなプレイを見せる。インスト・ナンバーもありリズム・セクションの技量も高く、恐らくスタジオ・ミュージシャンで結成されているようで、実際にドラマーはメジャー・アーティストのレコーディングに多く参加している。73年というよりも71年頃の雰囲気があるのも特徴だ。唯一のアルバム。長らく廃盤で入手困難だった。30年振りのCD再発。*CDR。 ITALY
BS-18644 AISLES / Beyond Drama CD \3300
 チリのシンフォ・バンドの2023年新作。7年振りのリリースとなる5thアルバム。ジャケットの印象とは全く異なる、きめ細やかなアレンジを施し、ドラマ性を帯びたシンフォニック・ロックをダイナミックに聴かせる。また、ナイーヴなヴォーカルもバンドの要となっている。そして、ラストでは変拍子も用いたテクニカルなサウンドで圧倒する。マリリオン、フロイド影響下のメランコリックなサウンドも健在。本作の録音後、主要メンバーの3人が脱退したため、現在のラインナップでの最後のアルバムとなる、バンドにとってのターニング・ポイントとなった作品。アメリカ&ヨーロッパ・ツアーでは、マリリオン、フォーカス、リヴァーサイドらとも共演した実力派らしい堂々のサウンド。3面開きデジパック仕様。 CHILE
BS-18637 AMOEBA SPLIT / Quiet Euphoria CD \2800
 スペインの気鋭プログレッシヴ・バンドのひとつと言える彼らの2023年作。デビュー作でのカンタベリー・テイストと前作のブリティッシュ・ジャズ・テイストがミックスされた玄人好みのサウンドとなっており、今回から完全なツイン・キーボード編成にて、フルート、クラリネット、サックス、トランペット、ホルンら管楽器と、オルガン、ピアノ、シンセ、エレピが端整かつ複雑なアンサンブルと絡み合うソロを繰り広げるしたたかな内容で、ギターレスに近いのも特徴だ。くわえて、ムーグやハモンドといったヴィンテージ感もあり、歪んだオルガンの疾走や終盤のクラシカルなピアノなど70年代の隠されていた名作に接しているような錯覚に陥る。ラストの静寂で荘厳な瞑想が素晴らしい。見開き紙ジャケット。 SPAIN
BS-18629 ZIO / Truewaves CD \2800
 ジャケも目を引く、シンフォ・バンドの2023年新作2nd。ex.KARNATAKA、現DRIFTING SUNのドラマーを中心に、キーボーディスト、ギタリストのトリオ編成となり、さらにカナダのベーシストANTOINE FAFARD (SPACED OUT)らをゲストに迎え、よりパワー・アップした。曲によってはややヘヴィなギターをフィーチャーするも、決してメタリックにはならず、キャッチーなメロディや、ブリットポップ感覚、英国叙情に満ちた美しいバラード等を散りばめた、スケール感のあるシンフォニック・ロックを聴かせる。バンドメイトの人気女性ヴォーカリストHAYLEY GRIFFITHS (ex.KARNATAKA)の存在感も大きく、JOHN MITCHELL (ARENA/FROST*) 、ERIC GILLETTE (NEAL MORSE BAND)、GABRIEL AGUEDO (IN CONTINUUM)といった魅力的なヴォーカリストを各曲に配している。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18627 M-OPUS / At The Mercy Of Manannan CD \2500
 70年代の英国プログレ黄金期をリスペクトした架空のアルバム。70年代から活動する架空バンド「M-OPUS」を想定したプロジェクトの2023年新作3rd。本作は、1972年に制作されたアルバムという設定となっていて、クリムゾン、ジェネシスといったバンドへの憧憬と今の感性を上手く交え、単なるオマージュになることなく、オリジナリティーを持って過去から現在へと発展させている。メロトロン、オルガン、ミニムーグを駆使したヴィンテージ感のあるアグレッシヴなプログレ然としたプレイや、シンフォニックな趣のある70年代特有のハートフルな叙情も感じさせ心に響く。ex.DAVID CROSS BANDのキーボーディストでマルチプレイヤーのJONATHAN CASEYを中心にしたアイルランド・ダブリンの4人編成のバンド。自主盤。 IRELAND
BS-18623 OMEGA / Trombitas Fredi Es A Rettenetes Emberek CD \2800
 <2022年リマスター&3曲ボーナス入り> 62年にブダペストで結成された彼らのハンガリーでのデビュー・アルバム68年作1st。当時はOMEGA RED STARと名乗っており、英国ツアーをきっかけに英DECCAから先に英詞アルバムをリリース。本作はシングル曲を交えて曲を組み換え、ハンガリー語で歌われている。初期のメインの1人、GABOR PRESSERの音楽性が反映され、ヴォーカルも後にオメガの顔となるJANOS KOBORと分け合い、ファズ・ギターや軽めのオルガンらに縦笛を玄妙に配し、ハンガリーの民俗音楽の影響を交えた独特の形態のサイケ・ロックを演奏している。ハンガリー初のロック・アルバムであった。69年のシングルからとラジオ音源から1曲、計3曲ボーナス入り。 HUNGARY
BS-18622 OMEGA / 10000 Lepes CD \2800
 <2022年リマスター&4曲ボーナス入り> 69年リリースの2nd。ロック色が強まり、激しい弾き込みのギターをフィーチャーしたハード色や沈み込むような暗いオルガン、さらに、オーケストラを配した曲や、自然音にパーカッションらをミックスさせた夢想的なインストもあり、サイケ色の残ったアート・ロックという感じで、混沌としているものの何か哲学を持ったトータル・アルバムの印象を受ける。2曲目の「Gyongyhaju Lany」は欧州各国で大ヒットしたナンバーで、後にスコーピオンズが「White Dove」のタイトルでカヴァーした。また、同曲で70年にヤマハ音楽際へ呼ばれ来日(国外出国の規制からか3人のみが参加)している。70年と71年のシングルから4曲ボーナス入り。 HUNGARY
BS-18511 OMEGA / Ejszakai Orszagut CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&6曲ボーナス入り> リマスター&オリジナル・ジャケットで再発! プログレ色を打ち出し始めた70年作3rd。ハードなギターにワイルドで時にクラシカルなハモンドやピアノをフィーチャーしたヘヴィさに、フルートやチェロを加え東欧ならではの暗い哀愁感がこもったサイケなアート・ロック風味が交じり、ブルースやポップ色も混在。そしてラストはバロック調。その音楽性の違いから本作を最後にメイン・コンポーザーだったGABOR PRESSERやデビュー当時からバンドを支えたドラマーらが脱退し、LOCOMOTIV GTを結成。だが、バンドOMEGAはNEOTONからドラマーを引き抜きハード・プログレへ舵を切り大成功を収める。70年の英詞シングルから6曲ボーナス入り。 HUNGARY
BS-18503 OMEGA / Elo Omega (50 Jubileumi Diszdoboz) 4CD BOX \8950
 再入荷。当時ブリキ製ジャケットでリリースされた72年のライヴ。全曲未発表曲で構成された4枚目のアルバムとなる疑似ライヴ盤だった。この頃、彼らはメンバーチェンジを経てヒープ張りのハード・ロック・バンドに生まれ変わっていた。そして、98年に日の目を見る200 EVVEL AZ UTOLSO HABORU UTANを4枚目のスタジオ・アルバムとして用意していた。ところが、タイトル曲の歌詞など検閲に引っ掛かってしまう。またレコード会社は3作目を最後に脱退したGABOR PRESSERがヒット曲を書いていたメイン・コンポーザーだった為、彼が結成したLOCOMOTIV GTを優先し、オメガにはスタジオに多くの時間を与えられないと告げる。バンドはツアー中だったこともあり、ライヴ録音で新作(200 EVVEL〜)を発表すると計画するも上手くいかず、ツアー後に大学のホールにセットを組み、ベーシック・トラックを録音し、ヴォーカルやコーラス、追加の楽器、そして唯一ライヴ録音の生き残りの拍手喝采を実在ファントムとしてオーヴァーダブした。熱狂的なライヴ録音での新作という挑戦的なロック精神があり、レコードには録音年月日がフェイクで記されている。また、タイトルにはOMEGAはまだ生きているという意味も込められている。今回、50周年にあたり、ディスク1にアルバムの最新リマスター+4曲ボーナスを、ディスク2に拍手喝采やホールエコーを抜いた加工前の音源+検閲によりカットされていた未収曲(戦争をテーマにした200 Evvel〜と性描写のSzex-Apo)、ディスク3に2022年リミックスを、ディスク4にファン録音の72年の未発ライヴを収録。カラーフォト多数の32pブックレットの他に復刻インサート付き。メタリック仕様ボックス入り。*98年の200 EVVEL〜も本音源を元に当時バンドが望んだ曲順に変え、拍手喝采を抜き、リミックスなど手を加えたものです。CDリリース時の「幻のオクラ入り4thのマスターのCD化」というオフィシャル・インフォはフェイクだったと判明。メタリック仕様ボックス入り。

ディスク1:72年ELO OMEGA+関連シングル2枚から4曲
ディスク2:拍手喝采無しの初出の別ミックス+カットされていた2曲
ディスク3:2022年リミックス(+カットされていた2曲も)
ディスク4:オーディエンス録音の未発72年ライヴ。オルガンソロ等も収録

全リマスター/32pブックレット/LPの復刻インサート
メタリック仕様ボックス。ハンガリーでの限定生産品!
HUNGARY
BS-18502 OMEGA / 5 CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&2曲ボーナス入り> 絶頂シンフォ期オメガのハンガリー語ヴァージョンがリマスター&オリジナル・ジャケットで再発! オメガ史上最大の名曲と言われる組曲をハンガリー国立オーケストラ入りで後半に収録している73年作5th。ドラマチックなハード・プログレ期の必聴名作で、パープル系の重厚なノリにフロイドのような浮遊感と幻想色が交じり、クラシカルなハモンドと歌心が染み入る。ムーグ・シンセも初導入された。99年にアップデイト版とでも言えるオルタ・ヴァージョンの「SZVIT」がリリースされたが、このどんよりと曇った「OMEGA 5」こそ当時の共産国ロックのサウンドと言えるだろう。代表作。初期ヴァージョンや未発表曲の2曲ボーナス入り。 HUNGARY
BS-18501 OMEGA / Nem Tudom A Neved CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&3曲ボーナス入り> 絶頂シンフォ期オメガのハンガリー語ヴァージョンがリマスター&オリジナル・ジャケットで再発! ムーグを大胆に導入するなど過渡期の75年作6th。オルガン、クラヴィ、ストリングス系などキーボードが多彩になり、後半ではオーケストラも配し、エキゾチックな色合いが広がる哀愁の東欧シンフォ色を発散。4曲は先に西ドイツでリリースされた英語ヴァージョンのハンガリー語ヴァージョンで、残りの4曲目は本作の為書かれた新曲で構成。前作までの流れとは違い、洗練されたサウンドとなった。後半の物悲しくもキラキラとしたファンタジーに包まれるスペーシィ感が独特。初期曲の再録、ラジオ音源、映画テーマ曲のボーナス3曲入り。 HUNGARY
BS-18500 OMEGA / Idorablo CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&2曲ボーナス入り> 絶頂シンフォ期オメガのハンガリー語ヴァージョンがリマスター&オリジナル・ジャケットで再発! バンドの最も成功したスタイルの時代を切り開いた77年作7th。英語ヴァージョンが先にリリースされるなど、当時、全ヨーロッパで多大な人気を誇っていた。ギターアルペジオにシンセやオルガンを配し、エキゾチックな泣きの空間を醸し出しながら聴かせる前半の組曲や、神秘的なシンフォニック・ロックと言える終盤は後のライヴでも定番となった優れた傑出ナンバー。本作もまた彼らの代表作と言えるだろう。国内はもちろん、旧東欧周辺諸国のバンドに多くの影響を与えた。未発表曲と初CD化となるシングル曲、計2曲のボーナス入り。 HUNGARY
BS-18499 OMEGA / Csillagok Utjan CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター> 絶頂シンフォ期オメガのハンガリー語ヴァージョンがリマスター&オリジナル・ジャケットで再発! ベートーヴェンの運命で幕を開ける78年作8th。ピアノなどクラシカルでドラマチックなシンフォ性が哀愁と共に強調されており、厳かな合唱やキーボード・ソロなど多彩な展開の前半が印象に残る。ブラッシュアップされた鮮烈な音像は初期とはもう別バンドのような様相で、ハモリが美しいギターやトータルなアルバム構成などインターナショナル・レベルに達している。広大なナンバーに加え、孤独さを訴える切なさが染み入る。当時の東欧の中では一番のロック先進国だったハンガリー、彼らが出現しなければ、周辺諸国のシーンすら変っていたに違いない。 HUNGARY
BS-18498 OMEGA / Gammapolis CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター> 絶頂シンフォ期オメガのハンガリー語ヴァージョンがリマスター&オリジナル・ジャケットで再発! 東欧必聴傑作シンフォとなった79年作9th。なんと言っても、哀愁感。悲壮が漂うも包み込まれる優しさがあり、甘いヴォーカルに加えてカウンターメロの印象的な前半、コーラス・エフェクトのギターにレゾナンスが効いたシンセなど躍動感の中盤、キーボードをスペーシィに配しシアトリカルな散文も取り入れた展開、そして、もう一度、前半のような哀愁が立ち込め、シンフォニックに高鳴っていくクラシカルなラスト。加えて、各パートの残響が交じり合い、この時期のオメガ特有のもやもやとした何かが霧のようにかかった、唯一無二の神秘性を醸し出している。 HUNGARY
BS-18621D MAGENTA / Reaching For The Moon Live - Limited Edition 2CD+2DVD(NTSC) \5200
 <1000枚リリース/限定盤> 人気の英国女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの4枚組(2CD+2DVD)最新ライヴ盤。2022年5月21日のライヴ映像&ライヴ音源を収録。スクリーンを掲げたステージングに、オーケストレーションや、生のフルートとオーボエを加えた、クラシカルかつドラマチックなアレンジで聴かせ、新鮮な感動が甦る。前半のディスク1は、「GLITTERBALL」や「BROKEN」といったフェイヴァリット・ソング等、キャッチーで親しみやすいシングル曲を中心に選曲した8曲。後半のディスク2は、2020年の最新アルバム「MASTERS OF ILLUSION」の曲を中心に、初期の曲も含む9曲を収録。COVID-19によるライヴ休止期間を経て、KITE PARADEのANDY FOSTERらゲストを加えた9人編成でのバイタリティー溢れる好演となっている。4面開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-18620 MARCO BERNARD / The Boy Who Wouldn't Grow Up CD \2500
 ラッテ・エ・ミエーレのキーボーディストのオリヴィエーロを始め、イタリアのプログレ・ミュージシャンも多く参加し、管弦楽入りのクラシカルな伊シンフォも思わせるTHE SAMURAI OF PROGのオリジナル・メンバーの2023年作。ドラマチックなOCTAVIO STAMPALIA(JINETES NEGROS)の1曲目を除き、他はすべてイタリアン・シンフォニック・キーボーディストが作曲しており、ラネストラネのドラマーや現トリップのギタリストやイルバレのドラマーなど30人以上のメンバーが参加。ジェネシス色も伺えるが、ピーター・パンを題材にしたコンセプトに合うシアトリカルな楽曲はイタリア勢の得意とするところだろう。中でもやはりラテミのオリヴィエーロによる6曲目はRAFAEL PACHAの参加も手伝って初期ラテミの瑞々しさが漂うファン必聴佳曲。また、ラストはMARCO BERNARDがイタリア時代の79年にヌメロ・ウーノからリリースしたELEKTROSHOCKの収録曲を当時のギタリストらとシンフォ・プログレ・アレンジで再録した興味深いナンバーとなっている。3面開き紙ジャケット。 FINLAND/MULTI
BS-18619 RAFAEL PACHA / A Bunch Of Forest Songs CD \2500
 今やTHE SAMURAI OF PROGに欠かせないレギュラー・メンバーとなったスペインの天才マルチ・ミュージシャンの2023年作。THE SAMURAI OF PROGのMARCO BERNARDやイタリアのシンフォニック・キーボーディストALESSANDRO DI BENEDETTIらサムライ関係のミュージシャンが参加しており、マイク・オールドフィールドにも通じるケルト・シンフォを壮麗に展開。ヴァイオリン、パイプ、ティン・ホイッスル、リコーダー、ブズーキらを配しながら、巧みなエレクトリック・ギターや華やかなシンセにリズム・セクションのロック色を7拍子などプログレッシヴに加えたファンタジックなサウンドだ。アコギにはハケット叙情も感じさせる。配信をメインに多くの作品をリリースしてきた彼だが、99年以降に書かれた楽曲を元に再アレンジし新たに再録し、未発表曲も加えた美しい集大成作となっている。3面開き紙ジャケット。 SPAIN/MULTI
BS-18618 DAVID CARROLL & FRIENDS (FROM GRYPHON AND FAIRPORT) / Bold Reynold CD \2500
 グリフォンのBRIAN GULLAND、GRAEME TAYLOR、DAVE OBERLE、ファポート・コンヴェンションのCHRIS LESLIE、DAVE PEGGら朋友を迎えた2023年新作。70年代にフォーク・バンド&楽器製作で活動していたDAVID CARROLLを中心としたプログレッシヴ・フォーク作品で、クラムホルン、イングリッシュホルン、イリアン・パイプ、フィドル、タブラ、ブズーキ、ダルシマー、エレクトリック・ギター、ベース、ドラムス等、多彩に使用し、中世色を持ち合わせたヴィンテージ感のあるサウンドで聴かせる。ヴォーカルも味わい深い。トラッド曲で構成されているが、フェアポートのアイデアを取り入れた「SHE MOVED THROUGH THE FAIR」や、BRIAN GULLANDのクラムホルンから始まるストローブスの「THE BATTTLE」のカヴァー等、各参加ミュージシャンを活かしたアレンジも興味深い。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18535 HANNIBAL / Same CD \2500
 再入荷。70年にB&Cからリリースされた唯一作。この年、INDIAN SUMMERも手掛けた、サバスのプロデューサーRODGER BAINによって世に送り出された。ヴァン・ダー・グラフ・タイプのサックスもミソだが、さりげなくクラシカルなフレーズを流し込むオルガンや、時折りジョン・エサリッジを彷彿させるギタリストの技が光り、INDIAN SUMMERを連想させるようなジャージィなギター・ソロなど、細かいところでのスキルを感じさせる。退廃的に歌い込んでいくヴォーカルがブルージィ。RAW MATERIALにも近いが、よりスローで重い。ジャケットはキーフ。3面開き紙ジャケット仕様。2023年リマスター盤。 UK
BS-18617 ZOO / I Shall Be Free CD \2800
 フレンチ・プログレの黎明期にスタジオ・ミュージシャンで結成された彼らの70年リリースの2nd。ヴァイオリンとサックスなど管弦楽器両方を演奏出来る2人のマルチ・ミュージシャン(1人はEMMANUEL BOOZのアルバムにも参加)をフィーチャーし、ツイン・ヴァイオリンやブラス・セクションを配したブリティッシュ・ナイズされたサウンドを熱演。ギターやオルガンなどメンバーの技量は流石に高く、同年代の英国のバンドに匹敵する演奏を繰り広げている。ハード〜プログレ〜ジャズ〜ファンク〜バラードなど、ごった煮とは言え、アレンジは緻密に計算されており、ドラッグ色のない力作となっている。ヴォーカリストは後にCLEARLIGHTに参加。フランス盤としてはこれが初CD。リマスター&デジパック。 FRANCE
BS-18616 VELUDO / Nascimento E Morte CD \2950
 ブラジルのシンフォ・バンドの2023年新作3rd。70年代に活動したが当時はアルバムを残さなかった幻のバンドで、2000年代に入り再結成を果たした。本作は70年代に残された未発表曲を新録した作品となっているが、プログレッシヴな1曲目からダイナミックにスタートし、咽び泣くギターをフィーチャーしたドラマ性、フルートを効かせた叙情豊かなサウンドとハートフルなヴォーカルで聴かせ、見事にアップデートしている。また、アンデス色を伴ったアイデンティティが南米のバンドらしい。ボーナス・トラック6曲は、75年&80年代のライヴ等の当時のレア音源で、ヴァイオリンもフィーチャーしたシンフォニック・ロック。リマスターにて音質も良好。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。*収納がゆるく盤面にスレが見られます。予めご了承ください。 BRASIL
BS-18610 KINETIC ELEMENT / Chasing The Lesser Light CD \2800
 エマーソンやウェイクマンの影響を語るキーボーディストが結成したシンフォ・バンドの2023年作。アメリカらしい見通しの良いクリアーなサウンドながらも凝ったアレンジの構築を見せており、シンセ、ピアノ、オルガンなどカラフルな音使いのキーボード、トーンを抑え甘美なフレーズを繰り出すギター、エッジの効いたベース、引き出しが多く上手さが光るドラムス、朗々としたヴォーカルの5人のバランスの取れた演奏にて、時にキーボードはプログレッシヴな弾き倒しでも迫り、曲中の多彩な変化やハッとする仕掛けに加え、キュンとした哀愁をキャッチーなノリで聴かせるなど、彼らの代表作となっている。3面開きデジパック。 USA
BS-18608 IMAGINAERIUM / The Rise Of Medici CD \2850
 アリーナ/ペンドラゴンのキーボーディストCLIVE NOLANと、フランスの人気シンフォ・バンドNINE SKIESのマルチプレイヤー兼ヴァイオリニストERIC BOUILLETTE(最近ではDRIFTING SUNやTHIS WINTER MASCHINEといったイギリスの多くのバンドにも参加)を中心としたプロジェクトの2022年デビュー・アルバム。フィレンツェで栄華を誇ったメディチ家をテーマにした壮大なコンセプト・アルバムで、作詞&作曲を気鋭の2人で手掛けており、ネオ・プログレから、ルネッサンス音楽、クラシック、オペラまで幅広い音楽性を取り込んだシンフォニック・ロックをドラマチックに聴かせる。ドラムス、ベース、ハープ奏者、ヴォーカルに、MARC SPENCER、ANDY SEARS (ex.TWELFTH NIGHT)、英伊の女性ヴォーカリストらも迎えキャスティングし配している。3面開きデジパック仕様。 UK/FRANCE
BS-18607 SFF / The Complete Recordings 3CD \3500
 妥協のない美学と独創性を追求したスーパー・シンフォニック・トリオ、SFF(SCHICKE FUHRS FROHLING)。彼らが当時に残した、SYMPHONIC PICTURES (76年)、SUNBURST (77年)、TICKET TO EVERYWHERE (79年)の3枚のアルバムと、02年に発掘リリースされたLIVE 75、以前のCDにもボーナス収録されていた78年ブレイン・フェスから2曲を加え、リマスターしたコンプリート収録の3枚組2023年盤。テクニカルな曲調にダブル・メロトロンがプログレ然と鳴り響く76年1stはムーグも弾くドラマーと、複数の鍵盤を自在に操るキーボーディストと、バンドのキーマンと言えるギター/ベース/キーボードをマルチにこなすプレイヤーの3人がロックという枠にとらわれず繰り広げる頭脳的なモンスター作。その延長線上にある77年2ndは鋭角的に畳み掛ける一方で、リズムを押さえキーボードや甘美なトーンのギターの響きを重視さた幻想的な広がりも見せる。前作も含めてヴォーカルが入らない全編インストであることに気付かないほどイメージが沸く。なお、2ndはベーシストがクレジットされ4人になっている。79年の3rdは確実に次世代のサウンドを取り入れた意欲作となっており、スタイルは違うがラストなどエニワンズ・ドーターも見えるスタイリッシュさがある。LIVE 75は1st以前の音源で、メロトロン入りで屈折するダークな曲調をクリムゾンの影響を覗かせながら展開。ラウドな録音も手伝ってアルバムでのイメージよりヘヴィだ。内4曲はアルバム未収曲。部分的にはISLANDのようなヘヴィネスも。
CD1:SYMPHONIC PICTURES + SUNBURST
CD2:TICKET TO EVERYWHERE + 2 BONUS (BRAIN FESTIVAL 1978)
CD3:LIVE 1975
GERMANY
BS-18605 MIGUEL Y EUGENIO / En Junio CD \2800
 初CD化! AUCANの前身バンドと言える72年の唯一作。12弦、アコ&エレクトリック・ギター、リコーダー、ヴォーカルのMIGUELとEUGENIO PEREZ兄弟に、サポート・メンバーとして LITTO NEBBIA (ピアノ)、OSCAR MORO (ドラムス)、HORACIO FUMERO (ベース)、LEON GIECO (ヴォーカル)、DOMINGO CURA (パーカッション)を従えたバンド編成にて聴かせる。プログレッシヴ&フォーク・テイストを持ち合わせた叙情あふれるメロディアスなサウンドに、歌心あるヴォーカル、丁寧なアレンジを施した当時のアルゼンチーナ・ロックならではのサウンドとなっている。本名義にてライヴ活動を行っていたが、75年に2人の弟を加えてAUCANを結成し2枚の名盤を残した。 ARGENTINA
BS-18600 CIRCUS 2000 / I Am The Witch - The Anthology 2CD \2980
 今やどちらも激レア6ケタのウルトラ・コレクターズ盤となった70年の1st「Same」と72年作2nd「An Escape From A Box」に、初CD化を含むシングルと未発表曲をボーナスとして11曲を加えリマスターしたコンプリート収録の2枚組2023年盤。英語で歌う女性ヴォーカルをフィーチャーしたサイケデリック・バンドとして知られるが、1stのどよーんとした暗みに溶け込む妖しさとクレジットにないオルガンやフルートの隠し味も加わって、シタール奏法に深いエコーなどアシッドな哀愁を持った雰囲気が最高だ。そして意外にポップ。2ndはサイケ色を残しながらの進化があり、バカテク集団のNOVAに加わる手数の多いドラマーがテンションを上げ、ギターも攻撃的になり、一方でジャージィなアシッドさを秘め、非イタリア的には違いないが、3曲目や4曲目の展開など、やはりイタリアだと思ってしまう闇を感じる。ラストはクリムゾン風で完全にプログレ。なお、シングルは2枚が伊語で歌われており、ぐっとカラーが変わる。また未発に終った3rdへ向けて録音されたという伊語で歌われる99年まで未発表だった2曲は当時のプログレ・ムーブメントに感化されたシンフォで、この路線でアルバムが完成していたならSAINT JUSTと肩を並べていたに違いない。他、MONOヴァージョン、ジューク・ボックス・エディット等を収録。リマスター&3面開きデジパック。 ITALY
BS-18590 SAGE MALONE / I Can Do Without You CD \2800
 初CD化。86年リリースの2nd。ジェネシス、キャメル、クリムゾンらに影響を受けて78年にオスロで結成。84年にデビューEPを自らのレーベルからリリースし、翌年に1stアルバムをリリース。エレドラなど80年代のフォームに入っていながらのドラマチックなメロトロンの導入にシンフォ・ファンのコレクターズ・アイテムとなった。本作は1stの音楽性を洗練させた延長線上のもので、前半はポップでバグルスあたりも思わせるが、アコギとメロトロンが叙情的な4曲目やアルバム後半は落ち着いたメランコリックな曲が続き、哀愁を秘めた英国調のヴォーカルをフィーチャーし、ピアノ、シンセ、サックス、フルート、ギターなどシンフォニックな趣を湛える。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18589 POPOL VUH / Quiche Maya CD \2800
 <2023年リマスター盤> ハードなポップさと儚いメロウさを同居させ、アルバムをより強固なものとした73年リリースの2nd。英国の影響、とりわけクリムゾンを感じさせる叙情があり、3曲目を始め幽玄に現れる翳りのあるメロトロンが効果を生む。ハモンドやムーグも配され、ねばり気のある哀愁のギター、アコギやピアノでのバラード、クラシカルな仕掛け、展開の多様性を含め曲作りのヴァリエーションも広がり、一気にシンフォニックに泣きまくる4曲目など王道だろう。また5曲目での北欧色、シンセをサイケデリックに使用した終盤など終始プログレへの意識が高い。なお、クラヴィネットがリズミカルな1曲目はバンド最大のヒット曲となった。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18403 SIIILK / Eemynor CD \2500
 再入荷。PULSARのオリジナル・ギタリストとキーボーディストが結成したSIIILKの待望の2022年作3rd。物悲しくダークな幻想が渦巻くサウンドは正にPULSARで、温かくも物憂げなヴォーカル、燃ゆる愁いに満ちる甘美なギター、イリュージョンの余韻たっぷりのキーボード、不意を突く出会いの可憐な女性ヴォーカルなど前作の流れを汲み、かつ作品そのものが蜃気楼を追想するかのようなコンセプトで作られており、アコギも交えながらゆったりと展開していく。なんという奥行きの深さ。そして、徐々に熱くなり、ギターは泣き上げ、メロトロンも劇的に加わる。キャメル・ファンは必聴だ。2回、3回と聴き返すほど良さが伝わる。PULSARのアンサンブルに欠かせなかったオリジナル・メンバーの管楽器奏者もゲスト扱いながら参加。デジパック。 FRANCE
BS-18584 GIANNI TOGNI / In Una Simile Circostanza CD \3200
 オリジナル・ジャケットでは初CDとなる75年デビュー作。ピエロ・リュネールで知られるITレーベルからリリースされた激レアな1枚で、プログレ・ファンにはアルトゥーロ・スタルテリ(一曲ながら非常に光っている)やカルロ・シリオットの参加で、その価値を高めていた。後のイ・プー路線とは違ったリリカルながらも内省的でどこか屈折したITレーベルならではのカンタウトーレ作品となっており、アコギ、フルートやサックスの管楽器、チェロやヴァイオリンの生弦、ピアノ、オルガン、エレピ、ハープシコード、ソリーナらのキーボードがイタリアらしい叙情を醸し出す味わい深い内容だ。本作はマイナー・リリースで終ってしまったが、翌年からイ・プーのツアーに同行し、80年にCGDから再デビューして大ヒットを生み81年に来日。長らく廃盤で入手困難だった。23年振りのCD再発。 ITALY
BS-18583 SBB / Live Cuts - Sopot 1979 2CD \3200
 SBBの新たな未発ライヴ・シリーズ「Live Cuts」第5弾。NIEMEN AEROLITからギタリストが加わり傑作シンフォMEMENTO期の4人編成になった彼らの79年7月野外オペラ劇場で行われた特別なコンサートをバンドが保管していたオリジナル・テープからリマスターした2023年2枚組。この日、NIEMENのアルバムにも参加したジャズ・トランペッターをゲストに迎えており、5人編成での驚異の演奏を聴かせている。前半はSBB4人にてFOLLOW MY DREAMのGOING AWAY組曲を中心に、WELCOME、MEMENTOの曲とアルバム未収の超絶ナンバーを猛奏。サウンドボード録音のためミニ・ムーグの生々しさが強烈。ギターのテクニカルさも圧巻。後半はトランペッターが加わり、ジャージィなインプロをハードに展開。即興の嵐と波。激しく交わるツイン・ギターにエレピとムーグとシンフォニックなストリングス、そこへトランペットが狂おしく高鳴り続ける。部分的には「Pop Session 1979」のタイトルで06年のSBB BOX VOL.2に短縮編集で収録されていたが、完全版としてはこれが初出。 POLAND
BS-18582 RICK WAKEMAN & THE ENGLISH ROCK ENSENBLE / A Gallery Of The Imagination CD \2200
 アートギャラリーに並ぶ絵画をイメージし、様々なスタイルの新曲を書き下ろしたという2023年新作。美声女性ヴォーカルをフィーチャーし、ムーグ・ソロや、ノスタルジックな美旋律を配したクラシカルなピアノ曲も交え、バラエティーに富んだ作風と言いつつも、ロマンチックな英国叙情とシンフォニックな趣はリック・ウェイクマンならではのもの。現キャラヴァンのベーシスト、リー・ポメロイを含むTHE ENGLISH ROCK ENSEMBLEの4人を従えた5人編成にて。幼少期の頃に学んだピアノ教師の「音楽は絵を描くようなもので、演奏するときは音楽を通して絵を描いているのだ」という教えを表現した作品となっている。 UK
BS-18555 MANGO / La Mia Ragazza E Un Gran Caldo CD \3200
 再入荷。<2023年リマスター盤> イタリア珠玉の1枚。全曲、マウリツィオ・ファブリツィオのオーケストラ・アレンジでリリースされた76年デビュー作。ピアノやアコギをバックにした導入部から、ストリングスがゆったりと覆い被さり、サビへ向けて厚みを増していくという典型なイタリアン・カンタウトーレのスタイル。それが甘すぎることもなく、泣きのオーボエ、リリカルなフルートも場面ごとに効果を上げる。バルサモやアルンニ・デル・ソーレあたりにも通じる歌心が切々と滲み出る叙情派の名作だ。こわれそうな感情がリアルに伝わる。女性コーラスも加わり、アップテンポのナンバーではシャープな演奏も聴かせるシンフォ・ファンにもおすすめの作風となっている。長らく廃盤で入手困難だった。21年振りのCD再発。 ITALY
BS-18451 REALE ACCADEMIA DI MUSICA / Lame Di Luce CD \3200
 再入荷。必聴の出来となった2022年作。可憐な女性ヴォーカルをフィーチャーし、リリカルなピアノ、プログレッシヴなオルガン、美しいシンセ、メロディアスなギター、堅実なリズム・セクションがイタリアン美学の結晶を見せる。クラシカルな1曲目やロカンダを思わせる2曲目など70年代へ回帰するかのような内容で、他の曲も歌心のあるヴォーカルを聴かせつつ落ち着いた曲ではメロトロン系も配し、ポップやジャズのフィーリングも交えた円熟の深みがある好作だ。曲によって男性ヴォーカルも加わり歌の比重も強くなるが、キーボードのみで展開するシンフォニックなナンバーもあり、この歌とインストの整ったバランスはイタリアならではだろう。オリジナル・ギタリストによって再編後の4年振りの2作目。CDボーナス2曲入り。 ITALY
BS-18554 LITTO NEBBIA / Cosas Que No Quieren Morir Vol.1 & Vol.2 CD \2800
 再入荷。数多くのアルバムを残しているアルゼンチーナ・ロック界の重鎮であるヴォーカリストでキーボーディストの未発表曲集。76年にリリースされたアルバムで、ジャズ・ギタリストRODOLFO ALCHOURRONに提供した曲や、JORGE PANTANOの映画「BOBETA, ILUSION Y DESPERTAR」のサントラとして使用された曲を中心にした全11曲。南米ならではのメロディアスなサウンドに乗せて歌われ、オーケストラを加えたロマンチックな叙情で聴かせる曲などヴォーカリストとしての面と、リズムセクションも加え、ピアノやシンセを駆使したインスト曲や、ストリングスをフィーチャーしたクラシカルな曲など、作曲家としての実力も存分に発揮している。さらにVOL.2として、未発表のボーナス・トラック13曲(74年)を追加してのCD化。2022年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-18548 SPINETTA JADE / Madre En Anos Luz CD \2800
 再入荷。長らく廃盤で入手困難だった、INVISIBLEでも知られるギタリストLUIS ALBERTO SPINETTAが率いるバンドの84年の4thでラスト・アルバム。80年代以降のスピネッタのサウンドに於いて非常に重要となるキーボーディストJUAN CARLOS "MONO" FONTANAとの共同作品となっている。当時は斬新だったドラムマシンを持ち込み、新たな試みとしてエレクトロニック・サウンドに果敢に挑戦し、ファンの間では議論を巻き起こしたが、特徴的な軽やかなヴォーカルと、クールで都会的なサウンドは健在。美しい愛の物語を紡ぐ叙情的なバラードもあり、また、アルゼンチン北部の信仰をテーマにした「MULA ALMA」など異色の曲も。2022年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-18547 ARCO IRIS / Los Elementales CD \2800
 再入荷。ALASやLA MAQUINA DE HACER PAJAROSがセカンド・アルバムをリリースし、単発物ではETERNIDADやSOLUNAがアルバムをリリースした、プログレッシヴ・アルゼンチーナの黄金期であった77年に、自主レーベルからリリースされた彼らの代表作。メンバー・チェンジにより新たにウルグアイからドラマーとギタリストを迎えて制作された。テクニカルでスピーディーなジャズ・ロック・サウンドと、眩いばかりのブリリアントな叙情が交錯していく。フルートの導入や、歌心のあるヴォーカルがアルゼンチンらしいメロディアスさをかもし出す。四大元素の地、火、水、風の4つのテーマで構成された大作指向。ボーナス・トラック2曲追加。2022年リマスター盤にて旧盤より音質向上&アルゼンチン盤。 ARGENTINA
BS-18577 NEURONIUM / Quasar 2C361 & Vuelo Quimico - The Harvest Years 2CD \3200
 77年の1stと78年の荘厳な名作2ndをカップリングした2枚組リマスター2023年盤。ヨーロッパで絶大な評価を受けたグループで、本2作は二人のシンセ奏者と一人のギタリストによる編成。ローガンとエルカの2台のストリングス・シンセの冷たい響きにロング・トーンのギターが加わり、ベルリン・スクールと言われるシーケンス・パターンも配されるが、決定的に違うのはマルチプレイによる儚いフルートと叙情的なアコギ、そして物悲しいヴォーカル(2作目のみ)で、フランスのPULSAR初期3作にも通じる哀愁・幻想美とも言える。イクウィップメントがグレードアップし、天上の合唱で締めくくられる神秘的な2作目は古くから知られてきた名盤だ。タンジェリン系とは別物です。 SPAIN
BS-18573 MORSE CODE / La Marche Des Hommes CD \2800
 <ラスト・ストック品> ケベックの名盤。プログレッシヴ・ロック・バンドとして再スタートを切った75年作。3rdアルバムの07年リマスター盤。曲の良さで取るなら本作だろう。テクニカルでドラマチックな部分は次作へ引き継がれているが、愁いというか、哀愁が作品全体にまどろみ、非常に聴き込める1枚となっている。シンフォニックなハモンド、泣きのメロトロン、ハートフルなヴォーカルらが重厚なサウンドをリリカルな物とし、涙腺に触れる必聴作。ボーナス・トラック2曲はアルバム収録曲のミックス違い&シングル・ヴァージョン。 CANADA
BS-18571 MINDANCE / Colors CD \2800
 ドリーミィなサウンドを聴かせる4人組の2023年作。フロイドとポストの影響を語っており、モダンなカラーにヘヴィな展開を交えた21世紀スタイルと言えるが、ダークさには邪悪さを感じさせる闇があり、イギリスや北欧のこの手のタイプとは違うイタリアの影を持っている。曲中での落差や先が見えない曲想もイタリア的ラビリンスと言え、単に雰囲気に流されない芯が見えるサウンドを聴かせている。10分を越える5曲目を始め、個性的なギターを配した中盤から終盤など、彼らのオリジナリティーで染めており、クリエイティビティは高く、加えて70年代初期のフリーダム思想やサイケデリックな様相も漂っている。 ITALY
BS-18570 LA STREGA TRA NOI / Correlazioni CD \2850
 パッションあふれる伊語ヴォーカルをフィーチャーし、魔女をテーマに闇の切なさをシアトリカルに聴かせる濃厚なシンフォ・バンドの2023年作。弾き込まれるシンセやオルガンにオーケストレーションを配し、ギターレスにてイタリア特有のノリでまくし立てる個性派だ。リズムはシンプルながらもコロコロとしたクラシカルなキーボードとヴォーカルのコンビネーションはどちらかと言うとヴィンテージ・スタイルで、後半ではバッティスティそっくりのメロディーが飛び出すなどカンタウトーレ風の質感も見せる。元は85年にパヴィーアで結成され、1枚のレコードを自主リリースしたメタルバンド、WITCH HUNTERSのキーボーディストらがプログレへ傾倒し、2015年から始めたバンドで、本作はメタル色皆無。あのREAL WORLD STUDIOでミックスされている。デジパック自主盤。 ITALY
BS-18565 THE JOHN IRVINE BAND / Scanning The Dark Horizon - Limited Edition CD \2600
 スコットランドのギタリスト兼マルチプレイヤーと、ドラマーによるユニット・バンドの2023年新作。デューク前後のジェネシスのヘヴィな部分からの影響や、トニー・バンクスを連想させるシンセ、ラザフォードを思わせるカッティング、さらにリズム変化や展開など、かなりそれっぽいが、21世紀型のテクニカル・シンフォにアレンジされている。もしもバンクスが弾き倒しタイプだったら、と思わせるような作風だ。オリジナルストーリに基づいたコンセプト・アルバムで、スコットランドらしいブリリアントな透明感も持ち合わせたインスト作品となっている。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18564 RAIN / Radio Silence CD \2600
 ex.FROST* & IQを筆頭に多数のバンドで活躍するドラマーのANDY EDWARDSと、ex.IQ & ARENAのベーシストのJOHN JOWITTの2人を擁する4人組バンドの2023年新作2nd。2人の鉄壁のリズムを支柱に、各人が違ったジャンルで活動しているキーボーディスト、ギタリスト、ヴォーカリストら一流プレイヤーが集まりスキルを感じさせるプレイで圧倒する。スタイリッシュなサウンドの中にも、叙情的なシンフォ、ハード、ジャズ・ロックと様々な要素を織り交ぜ、また、夢想感が漂うヴォーカルが非常に英国的。デビュー作に比べ、バンドとしての完成度がさらにアップした。3面開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18561 MARIA DEL MAR BONET / Same CD \3200
 長らく入手困難だったマヨルカの人気女性ヴォーカリストの70年デビュー作が2022年リマスターにて再発! プログレ・ファンにも80年代から90年代のコンテンポラリーな作品が知られる彼女だが、ジャケットも含めて本作の飾り気のないピュアな初々しさも格別。カタルーニャ語で歌われ、マヨルカ島に伝わる6曲、メノルカ島に伝わる2曲、自作曲5曲での構成。アコギとベースをメインに、曲によってチェロ、フルート、パーカッション、ストリングス・キーボードらが入るが、彼女の魅力を聴かせるべく、時にアカペラなどシンプルなアンサンブルで統一。エキゾチックな1曲目から魅了される。後にスペイン国立管弦楽団の音楽監督に任命されるアントニ・ロス・マルバの編曲であった。33年振りのCD再発。リマスター&3面開き紙ジャケット。 SPAIN
BS-18517 CARAVELA ESCARLATE / III CD \2800
 再入荷。メロトロン・ファンにもおすすめの、シンフォ・バンドの2023年新作3rd。イギリス、イタリアの70年代プログレの影響を語る正統派バンドで、クリムゾンのような英国的な哀愁のメロトロンや、オルガンをフィーチャーした、キーボード、ドラムス、ベースのトリオ編成にて、ヴィンテージ感のある叙情豊かなシンフォに、時に邪悪なハード・プログレも交えた重厚なサウンドで聴かせる。また、ポルトガル語のヴォーカルで切々と歌う淡い情景美が漂うナンバーもあり、ブラジルのアイデンティティを感じさせる。そして、ラストはEL&Pへのリスペクトが強く出たインスト曲で幕を閉じる。キーボーディストのRONALDO RODRIGUESは再結成MODULO 1000にも参加した実力派。 BRASIL
BS-18481 SOLARIS / Misty Morning CD \2800
 再入荷。初CD化。こちらはノルウェーの知られざるグループ。超マイナー・レーベルから77年にリリースされた彼らの唯一のアルバムで、前年に「World Of Dreams」をリリースしたOLE G NILSSEN率いる5人組。そのソロでの英国プログレ色を受け継いでおり、キャラヴァンあたりを思わせるメロディアスでクールなヴォーカルのポップ色に甘美なギターが加わり、3曲目のような叙情的なシンフォ・ナンバーや5曲目のようなツイン・ギターが絡むテクニカルなナンバー、さらに、終盤にも8曲目のような冷ややかな艶のあるギターで聴かせる美しいインスト・ナンバーがあり、曲によってはケルス・ピンクあたりと並べることも出来る。おおらかな歌心が北欧然と流れ出る。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18480 MIN BUL / Same CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター盤> ノルウェー・ポリドールから70年にリリースされたフリー・ジャズ・ロックの激レア盤。TERJE RYPDAL率いるトリオで、アヴァンギャルドなジャズがロックと熱く融合していくサイケデリックな内容で、ヘヴィなフレーズをループで固定するウッドベースの木の質感と、メタリックなトーンでハードにプレイするTERJE RYPDALが対象的だ。TERJE RYPDALはサックスも吹いているが、やはり聴き所は3曲目のような攻撃的で過激なギター。ナチュラル・ディストーションにエコーやワウを交え、ロックへ傾倒しながら、つっかかるような独特のスタイルで猛進。またラストはメロウなサウンドで渋さを見せる。北欧ジャズ・ロック、闇の問題作。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18557 OVERHEAD / Telepathic Minds 2CD \3980
 超ドラマチックな幕開けに思わずのけぞってしまう必聴シンフォとなった2枚組での2023年作。パワフルさが増した強固なサウンドに幽玄かつハードにも自在に表情を変えるフルートがソラリス張りに配され、しなやかに唸るシンセやエレガントなギター、心情を歌い込むヴォーカル、そして鉄壁と言えるリズム・セクション。彼らの最高作であり、現在のシーンのトップクラスとなった。アコギには初期クリムゾン色を残しつつ、ヘヴィさとテクニカルさが織り成し、メロトロンも劇的に現れる。ジェネシスっぽく始まり果てはフルートが暴れオルガンがスリリングに弾き倒されるラストまで、圧倒的な聴き応えだ。キーボーディストを新たに加え、5年振りにリリースされた渾身の6作目。デジパック自主盤。 FINLAND
BS-18552 LESLEY DUNCAN / Moon Bathing CD \2800
 イギリスの女性ヴォーカリストの草分け的存在で、幅広い層での人気を誇る彼女の75年4thアルバム。クリス・スペディングを筆頭にスタジオ・ミュージシャンらを従えた、コンテンポラリーでポップ・テイストのあるサウンドに乗せて、はつらつとしたナチュラルな美声を響かせる。ストリングス、フルート、サックスを導入した曲もあり、夫であるJIMMY HROWITZのピアノ、クリス・スペディングのスライドギターも光る。当時セッション・シンガーとして、フロイドの狂気や、アラン・パーソンズら数多く参加していた事でも注目された、その実力はお墨付き。2023年リマスター盤。紙ジャケット仕様。韓国盤。 UK
BS-18327 MERLIN / Same CD \2500
 再入荷。CRUCISのGUSTAVO MONTESANOと、PATORALのALEJANDRO DE MICHELEの2人のギタリスト(&ヴォーカル)により結成された5人組のバンドが80年にリリースした唯一作。彼らのギターワークとスペイン語によるハートフルなヴォーカル、敏腕キーボーディストと、リズム・セクションにはセッションマンを迎え繰り広げられる、テクニカルかつメロディアスな叙情性は両グループの良さを物語っている。ネオ・プログレの要素も交えたプログレッシヴ性、クラシカルなシンフォ性、グルーヴ感のあるプレイで聴かせる、活動期間はたった1年だったという短命バンドが残した奇跡の1枚。ボーナス・トラック2曲(デモ・ヴァージョン)を追加収録。2022年リマスターにて旧盤より音質向上&アルゼンチン盤。 ARGENTINA
BS-18443 IZZ / I Move - 20th Anniversary 2CD Edition 2CD \3200
 再入荷。デビュー作から早くも新境地を見い出した02年作2ndの20周年を記念しての2022年リマスターをディスク1に、当時の未発表曲、ライヴ、別ヴァージョン&別ミックス、2022年新録によるアコースティック・ヴァージョンなど全初出の計18曲70分を越える未発表ボーナスをディスク2に収録。型をやぶった力作と言え、4曲目あたりから、この作品に隠されている凄さが徐々に見えてくる。そして、7曲目からその本性を剥き出しにし、非常にクリエイティヴなシンフォ・プログレを展開。意表をつく技巧的な曲構成、甘くメロディアスなヴォーカル、繊細な装飾と大胆なノリ、クラシカルな切り込み、など曲の中に様々な組み合わせがあって、創造性にあふれている。14曲目はさながら全盛期のイエスのようなアイデアに満ちている。さらにリマスターにより新しい命と力が与えられた。3面開きデジパック。 USA
BS-18543 MOSAIK / Same CD \2800
 初CD化。79年に北欧シンフォの名作をリリースしたATLASの後身プロジェクト・バンドと言える82年作。ATLASを彷彿させるキャメルやジェネシス風味のシンフォニック・ジャズ・ロックを始め、美しいアコースティック・ピアノと管楽器が北欧叙情を奏でる曲、スウェーデン語ヴォーカルをフィーチャーしたフォーク・タッチの曲、どこか、BJORN J:SON LINDHを思わせるECM系のシリアスな曲など、パートによってはヴァイオリンも配し、クールに聴かせる隠れた好作となっている。中にはATLASのために書かれていた曲ではと想像させるものもあり、ハケットを連想させる幽玄な1曲目からギターやフルートを多重したラストまで、淡い情感を秘めた北欧らしい1枚となっている。彼らの唯一作。リマスター&見開き紙ジャケット。 SWEDEN
BS-18542 ARAGORN / The Suite CD \2600
 初CD化。75年にテスト・プレスのみでジャズ・ロック作をリリースしたSNAKES ALIVEの前身バンドの、今まで未発だった74年作。指輪物語をベースにしたコンセプト・アルバムとなっており、クラシカルなピアノとジェスロ・タルを思わせるフルートをフィーチャーし、メロディアスなヴォーカルとギターらで聴かせるGRAVY TRAINあたりに通じる暗めのヴァーティゴ系と言える内容だ。とは言え、ドリーミィーなギターや、キーボードとフルートのプログレッシヴな共演はイタリアを思わせるところがあり、けっこうツウな迫りで来る。ミックスはEMIスタジオで行われているので、録音クオリティーは高い。バンドは72年に結成。SNAKES ALIVEを経て、76年にカンタベリー・タイプのバンド、STEPPSへ発展する。未発セッションからボーナス1曲入り。リマスター韓国盤。 AUSTRALIA
BS-18540 CELESTE / Celeste With Celestial Symphony Orchestra CD \2950
 生の管弦楽など小編成のオーケストラを配した2023年作。すべて新曲による13曲の計70分を越える作品となっており、オーケストラとのアルバム制作はデビュー当時からの夢だったと語っている。チェレステ然としたメロトロンをたっぷりとフィーチャーし、ギターやリズム・セクションなど近年のメンバーを固定したバンドに伊語の男女ヴォーカルを加え、優雅な日差しに戯れるような気品あふれるシンフォを聴かせる、まさにチェレステならではの内容となっている。柔らかなアープ・シンセやハモンドにソリーナらのヴィンテージ・キーボードも添えられ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ホルン、オーボエ、クラリネットらと儚いピアノやアコギらが染まり合い、76年作の王子の冒険のファンタジーを垣間見せるファン必聴作。 ITALY
BS-18539 LUCA SCHERANI / Everything's Changing CD \2950
 LA COSCIENZA DI ZENOやFABIO ZUFFANTI周辺で知られるキーボーディストの11年振りとなる2023年作。ストリングス・カルテットや管楽器を配し、ロックと融合させ、伊語ヴォーカルをフィーチャーしたクラシカルなシンフォニック・ロックとなっており、彼が在籍したHOSTSONATENにも通じるイタリアの美学が生み出したサウンドを聴かせる好作となった。加えてプログラミングを使ったインストやアーバンでジャージィなナンバー、美声の女性ヴォーカルを配した曲など幅広い作風を見せる。中にはシリアスな曲やオペラもあり、才能の豊かさを思い知らされるが、生弦や甘美なギターと共にシンセが絡み合い美旋律で昇り詰めていくあたり、彼が在籍したバンドのキャリアを物語っている。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18537 ZOPP / Dominion CD \2800
 英国シンフォ・プログレへと大きく舵を切った2023年新作2nd。デビュー・アルバムでは本格派のインスト・カンタベリー・ロックを聴かせたが、本作ではヴォーカルも加え、テクニカル性とメロウなシンフォニック性を織り交ぜた、イエスやマリリオンを彷彿させるようなサウンドへと進化した。マルチプレイヤーRYAN STEVENSONと、イタリア人ドラマーANDREA MONETA (LEVIATHAN) を中心に、フルート、サックス、フレンチホルン等の管楽器を加え、また、メロトロンやEGGの影響を語るカンタベリー色のあるオルガンも健在。CELESTIAL FIREの女性ヴォーカリストSALLY MINNEARも1曲参加。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18305 LOS JAIVAS / La Ventana + Singles CD \2500
 再入荷。チリのIRTレーベルからリリースされ大成功を収めた73年2nd。チリの音楽史上最も売れたシングルのひとつで、国内で最も有名で象徴的な曲と今も言われ続けているヒット・シングル「TODOS JUNTOS」を含み、彼らを一躍チリのトップ・バンドに押し上げたアルバム。プログレッシヴ、サイケデリック、民俗音楽を交え、室内弦楽も導入した、情熱的でオリジナリティ溢れるサウンドを聴かせる。ボーナス・トラックとして、72年&73年のアルバム未収シングル4曲(CUERO Y PIEL、AYER CACHE)、(INDIO HERMANO / CORRE QUE TE PILLO) を追加収録。2022年リマスター、3面開きデジパック仕様。チリ盤。 CHILE
BS-18524 ARTI & MESTIERI / Official Live Bootleg Rome Sept. 11th 2021 2CD \3980
 再入荷。2021年9月11日ローマでの公演を収録。ESSENTIA - Live In Japanとほぼ同じセットリストで、キリコを中心とし、主に15年作UNIVERSI PARALLELIからの選曲にTILTの1曲目など1st&2ndの曲も数曲ずつ取り上げられている。ヴェネゴーニは参加していないが、新たにギタリストを加え、他は19年の来日メンバーと同じで、ヴァイオリニストをフィーチャーした5人編成。ロック色とジャズ色の融合はまさにアルティと言え、加えて、ヴァイオリンが醸し出す地中海色が美しくロマンチックに映える。またオザンナにも参加しているキーボーディストのプレイが本ライヴでも冴えており、シャープなシンセ、温かな揺れのエレピ、幽玄なストリングス系(+メロトロン系も)などシンフォ風味も加味。バンド一体となってギアをトップに入れた時のエネルギッシュさは衰えを知らない。300枚限定ナンバーリング入り見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18409 KALEVALA / People No Names - 50th Anniversary Edition CD \2800
 再入荷。6ケタの激レア・アイテムとして拝められる72年リリースの1st。単体では初CDとなる2022年リマスター盤。ジャケットからは妖しいサイケを想像してしまうが、技巧的な演奏に驚かされる、まさに驚愕の内容だ。英国の超一流のギタリストにも負けない恐るべし速弾きやオルガンかと思ってしまうレスリーを通したエレピ、ハード・エッジで迫りまくるベース、ジャズ・ロックも凌駕するドラムス、一方で物憂げなピアノとアコギがたなびく黄昏のナンバーもあり、加えて、1曲目を始めとする予想外の展開の連続、各曲の個性的な独立性、奇抜なテクニカルさなど今でも十分に通用する作曲やオーヴァーダヴなど凝った録音にも注目。北欧の秘宝名作。デジパック。 FINLAND
BS-18528 SOLSTICE / Light Up CD \2800
 人気の女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの2023年新作7th。女性ヴォーカリストがJESS HOLLANDに代わっての新生SOLSTICEの2作目で、フィドル、ヴィオラ、エモーショナルなギターをフィーチャーし、幻想的なメロディをタイトなリズム・セクションが引き締める。アグレッシヴなプログレッシヴ性やジャージィなテイストも織り込んだ、英国の気品あふれる優美な叙情を帯びたスタイリッシュなサウンドに、透明感のある甘めの美声ヴォーカルも映える。そして、ラストでまさに有終の美を飾る、結成40年を越えるベテランバンドの風格に満ちた、オリジナリティを感じさせる傑作。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18444 MEMORIANCE / L'Ecume Des Jours - D'Apres Boris Vian CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&ボーナス入りデジパック盤> 79年必聴名作2nd。青春の甘い空想と儚く悲しい恋愛小説「うたかたの日々」をベースにしたトータル・アルバムで、その見事な展開に引き込まれる屈指のフレンチ・シンフォだ。最初、そんなに引っかかりはないと感じるも、すでに彼らの術中で、先を探りたくなり、中盤から終でのイメージが沸き立つ流れにハマっていく。完成度は同年代のアンジュに匹敵。また、ツイン・キーボードになり音色は多彩に、新ドラマーによりリズムは繊細かつ技巧的になり、1stのET APRES...と甲乙付け難いが、スケールで取るなら本作だろう。同年のシングルから2曲ボーナス入り。フランス盤としてはこれが初CD。デジパック。 FRANCE
BS-18320 CRUCIFERIUS / A Nice Way Of Life CD \2800
 再入荷。<変形・見開き紙ジャケット限定盤> パガノッティ、フランソワ・ブレアンら4人組が70年にリリースしたブリティッシュ・ロック影響下の作品。妖しい女性コーラスで幕を開け、英語で歌われるホットなヴォーカル、後にERGO SUMを結成するギタリストのハードなプレイ、ソロ作がシンフォ・ファンに知られるブレアンのカッコいいハモンドとジャージィなピアノが核となり、アップテンポで畳み掛けていく。年代的なサイケ色少々に、ハード・ロックやプログレが交じり合った、ガチな演奏で聴かせるテンションの高い1枚。前年にシングルをリリースし、アルバムは本作のみ。フランス盤としてはこれが初CD化。2022年リマスター盤。 FRANCE
BS-18523D FURIO CHIRICO'S THE TRIP / Equinox CD+DVD(NTSC) \3980
 フリオ・キリコをメインに新たに結成されたフリオ・キリコズ・ザ・トリップの2022年デビュー・アルバムをディスク1に、22年のデビュー・ライヴをDVDに収録した2枚組イタリア盤。ヴォーカル・ナンバー6曲とインスト3曲で構成されたアルバムはすべて本バンドによる新曲で、ギター、キーボード、ベース&ヴォーカル、ドラムスの4人編成で録音。リリース50周年を意識したような72年作ATLANTIDEを思わせるスピーディなハモンドと叩きまくりのドラムスの1曲目に圧倒されるが、クラシカルなオーケストレーションや英語ながらトロルスを思わせるバラードなどバンド全員で作曲構築されたオリジナリティーがあり、また、ギターの速弾きなど21世紀型で、70年代の後期トリップとは違う、重厚でカラフル、シンフォニックな趣がある。ライヴは本作から3曲、ATLANTIDEから4曲目、CARONTEから1曲、計40分の収録。野外イヴェントでのパワフルな演奏だ。3面開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18518 MR GIL / Love Will Never Come CD \2800
 COLLAGE、SATELLITE、BELIEVEとポーランドのシーンを牽引してきたギタリスト、MIROSLAW GIL(MIREK GIL)の10年振りとなる2022年作。前2作はアコースティック寄りだったが、本作ではBELIEVEのリズム・セクションを加えたバンド編成となっており、翳りのある詩情と叙情が染み渡るシンフォを聴かせている。アコギも含めた多彩なトーンのギターと落ち着きを払ったヴォーカルをメインに、所々で激しさを見せるも、淡々とした昏さがポーランドならではで、アルペジオが醸し出すアンビエントの幻想感と優雅さが特徴的で、甘美なロングトーン・ソロで切なさが描かれる。その哀愁感とその深さは絶品だ。また、小技が効いたドラマーのアンサンブルが格別。ゲストでの甘い歌声の女性ヴォーカリストもいい。デジパック。 POLAND
BS-18513 WALLENSTEIN / Blitzkrieg CD \2800
 結成時のバンド名だったBLITZKRIEGをタイトルにした72年作1st。アメリカ人やオランダ人も含む多国籍メンバーで録音された。クラヴィが終始テクニカルに弾き倒されるオープニング・ナンバーからパワー全開で、ギターも負けじとフレーズを詰め込み、スペーシィさを醸し出すフェイズ処理が少々時代を感じさせるが、メロトロンやクラシカルなピアノが彩る次曲も途中から相当テンションが上る。無機質なジャケットからは想像出来ない叙情も秘めたハード寄りの力作。見開き紙ジャケット仕様。2022年リマスター盤。 GERMANY
BS-18489 MOSTLY AUTUMN / Back In These Arms - Live 2022 2CD \2980
 再入荷。MAGENTAと並ぶ人気の英国女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの最新2枚組ライヴ盤。2022年6月4日オランダでのライヴを収録したもので、パンデミックにより度々延期になっていた、最新作「GRAVEYARD STAR」のツアーから。エモーショナルなギターをフィーチャーしたドラマチックなサウンドに乗せて歌うOLIVIAの美声ヴォーカル、そして、ANGELAの叙情たっぷりのフルートも特筆。近年の3作からを核に、1999年のデビュー作を含む8作品からの曲を幅広く演奏。また、アルバムのボーナス・ディスクのみに収録された2曲(GAZE / HEART BODY AND SOUL)のライヴも貴重で、さらに今回は、リーダーのBRYAN JOSH のソロ・アルバムJOSH & CO.からの曲 (IN FOR THE BITE)も1曲披露。テンションが高く新旧の名曲揃いの全21曲、2時間半。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18512 ALAS / Rio No Solo Es Piedra - En Vivo En Brasil 2003 CD \2500
 アルゼンティーナ・プログレの雄、ALASの初となるライヴ盤。アメリカ、アルゼンチン、ブラジルで一連のコンサートを行うために一時期再結成され、本作は2003年に行われたブラジル・リオデジャネイロの「リオ・アート・ロック・フェスティバル」でのライヴ音源を収録したもの。オリジナルメンバーのピアノ、ベース、ドラムスの3人に加え、ギタリスト、バンドネオン奏者を迎えた5人編成にて、タンゴのメロディを取り入れたアコースティック・ジャズ・アレンジにて聴かせる。卓越したピアノのテクニック、情感あふれるバンドネオンのソロもフィーチャーした、複雑でテクニカルかつシャープなプレイに目を見張る。2ndの「PINTA TU ALDEA」の曲も取り上げており、05年の3rd「MIMAME BANDONEON」を反映させたものとなっている。2022年リリース。特殊見開き紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-18510 ALGEBRA LINEAL / Frota La Lampara CD \2980
 邪悪さを纏ったメキシカン・イタリアン・ロックとでも言えるヘヴィ・シンフォを聴かせる2022年デビュー・アルバム。70年代のイタリアン・プログレをリスペクトした、ダークかつ妖しい雰囲気が漂い、骨太な中にもサイケデリックな音像や、シアトリカルな展開、そして、叙情性を帯びた哀愁のサウンドで聴かせる。リリース当時話題を集めたシンフォ・バンドLA GORGONAのギタリストらによるトリオ編成ながら、スペイン語とイタリア語で歌うヴォーカリストを除く他の2人が、ギター、ベース、ドラムス、シンセ、オルガン、ピアノ、フルートなど多彩かつマルチにプレイ。また、後半での神秘的な光景が中南米らしい。ボーナス・トラック2曲を追加収録。3面開き紙ジャケット仕様。自主盤。 MEXICO
BS-18508 JUSTINE / Same CD \2800
 70年にリリースされた英国レア・フォーク・バンドの唯一作。可愛らしい声質の女性ヴォーカリスト2人と男性4人のバンド。ギター、フルート、ピアノ、ストリングス、ドラムス等をバックにした男女のメイン・ヴォーカルとコーラスによるもので、例えるならWESTWINDに似たドリーミィ・ポップ・サウンドを聴かせ、また、時折り入るビートルズ風の美しいメロディー・ラインも当時らしい。中心メンバーのJOHN McBURNIEはこの後JACKSON HEIGHTSに加入し、6&12弦ギターを聴かせた。見開き紙ジャケット仕様。韓国盤。 UK
BS-18506 RENAISSANCE / Azure D'Or - Expanded Edition 2CD+BLU-RAY \4200
 <3枚組・限定ボックス / エクスパンデッド・エディション> 前作の「A SONG FOR ALL SEASONS」同様、当時ジェネシスも手掛けたデヴィッド・ヘンツェルのプロデュース&エンジニアリングによる79年の名作。黄金期のメンバーでの最後のアルバムであり、それまでのオーケストラを全てキーボードに置き換えたフレッシュな感覚で聴かせる。キーボードはやはりデヴィッド・ヘンツェルの趣味なのかARP、CS、CPといった、当時トニー・バンクスが愛用していたキーボードを持ち込み、ジェネシスを連想させる音色でファンを驚かせた。ディスク1は、本編のリマスター。ディスク2は、オリジナル・マスタテープからのニュー・ステレオ・ミックスを収録。各ボーナスは、CD初収録となる「JEKYLL AND HYDE (single version) 」や、 アルバム未収シングル「ISLAND OF AVALON」、デモ、別ヴァージョン等。BLU-RAYには、映像コンテンツとして「THE MILL HOUSE & BRAY STUDIOS PROMOTIONAL FILM 1979」の5曲(JEKYLL AND HYDE / FOREVER CHANGING / THE WINTER TREE / CARPET OF THE SUN / SECRET MISSION)で、スタジオ・プロモ・ビデオや、アコースティック・セッション等となっている。NEW 5.1 SURROUND SOUND MIX / NEW STEREO MIX / ORIGINAL STEREO MIX (96 KHZ/24- BIT)も収録。各紙ジャケットに収納。貴重写真とメンバーへの新規インタヴューを掲載したものと、79年UKツアーのプログラムを復刻した2種類のブックレット付き。2022年リマスター&英国盤。
CD1:AZURE D'Or (2022 REMASTER) + 2 BONUS
CD2:AZURE D'Or (2022 NEW STEREO MIX) + 5 BONUS
BLU-RAY:映像 THE MILL HOUSE & BRAY STUDIOS PROMOTIONAL FILM 1979 (5 SONGS) 音源 AZURE D'Or New 5.1 Surround Mix etc. + 3 BONUS
UK
BS-18486 CATAPILLA / Embryonic Fusion CD \2600
 未発表曲を中心とした当時の貴重音源が驚きの発掘!70年代初期、VERTIGOレーベルに「CATAPILLA」と「CHANGES」の2枚の名盤を残した英国屈指のジャズ・ロック・バンド。今回初出となる、アルバム・リリース以前の70年のリハーサル音源が発掘された。デビュー・アルバムのANNA MEEKとは違い、アルバムの録音直前に脱退した女性ヴォーカリストJO MEEK(後にJULIAN JAY SAVARINに参加)がリード・ヴォーカルを取っており、また、9曲の収録のうち、1&2曲目の「PROMISES」と「TUMBLEWEED」の2曲はアルバム収録曲ながら、アレンジもかなり違っている。トラフィックのカヴァー1曲と、他の6曲は未発表曲で構成されているのも驚き。デビュー・アルバム録音前に脱退した当時のギタリストが所有していたテープ音源なので音質はラフだが、アーカイヴ物として眠っていたVERTIGOファン垂涎のお宝発掘に驚きを隠せない。デジパック仕様。2022年リマスター盤。 UK
BS-18447 PLUTO / Voyage Into A Dreamers Mind CD \2800
 再入荷。遂に初CD化。ハケット・ファン超必聴のマイナー・シンフォの名作のひとつ、PLUTOことマルチ・プレイヤーのPETTER ESPEN GUTHEによる80年デビュー作。タイトなプレイが光るドラマーと2人のヴォーカリストが加わったバンド・スタイルで録音。絵を描くように紡がれるギターと曲想はハケットを北欧のドリーミィさと幽幻さに落とし込んだようなリアルさがあり、メロトロンもフィーチャーし、カイパやケルス・ピンクといった北欧シンフォ独特の哀愁で聴かせる。ナイロン・ギターのロマンチックさなど、まるでハケットだが、多くのパートで配されるリリカルなリコーダーが本作の決め手となっており、全体にゆったりとしつつ凛とした叙情が深く満ちていく。リマスター&見開き紙ジャケット。*曲順はレコードのB面が前半にA面が後半に収録されています。クレジットはレコードと同じです。 NORWAY
BS-18476 COLLAGE / Over And Out CD \2800
 90年代のポーランドを代表するコラージュの27年振りの新作となる2022年作。当時の最終作となったSAFEのキーボーディストとリズム・セクションの3人に新たにギタリストと後期QUIDAMのヴォーカリストが加わった5人編成で、まさにあの日本でも大人気となったコラージュ・サウンドを聴かせる。残念ながらMIREK GILは抜けてしまっているが、新加入のギタリストがプレイ・スタイルを受け継いでおり、エキゾチックなキーボードと見事に溶け合っている。当時の面影を残した90年代の香りが曲想に漂い、思い出のアルバムを開いたようなシンフォニック・ロックをドラマチックに堪能出来る。哀愁にこれでもかと塗られていくアンサンブルの濃淡が独特だ。彼らのMOONSHINEやSAFEと並ぶ傑作だろう。STEVE ROTHERYがギター泣きまくりのゲスト参加。 POLAND
BS-18472 AKROASIS / Zephyros CD \2800
 サルデーニャのインスト・バンドの2022年作。ヴァイオリン、チェロ、フルート、ピアノ、アコギらをメインにしたアコースティック色にエモーショナルなエレクトリック・ギターやドラムスなどロック・セクションが加わり、来日をしたデビュー当時はサルデーニャの音楽文化を伝えるワールド・ミュージックとして紹介されたが、イタリアン・プログレシッヴ・ロック専門レーベルからリリースされた本作では風をテーマとしたシンフォと呼べる内容となっており、20分越えの組曲からスタートする。ギターのハートフルな泣きがよく、フルートの立体的なハーモニー、ネイのエキゾチックさなど地中海の美しさに端整なジャズ色もミックスさせたイタリアらしい作品だ。ジジ・ヴェネゴーニあたりの世界観に通じるのでは。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18415 TWENTY FIVE VIEWS OF WORTHING / Same - Rare Studio Recordings 1972-1977 CD \2600
 再入荷。<SEELIE COURT LABEL SERIES PART IV> コレクター驚愕の新レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第4弾として、6タイトルを各380枚限定リリース。初CD化。アイランド・レコードと契約を結び、72年〜77年にアイランドのスタジオで録音された未発表音源。オルガン、エレピ、ハープシコード、フルート、クラリネット、トランペット、サックスを効かせた端正でテクニカルなプレイに、ハートフルなヴォーカルを合わせ聴かせるサウンドは、プログレッシヴかつカンタベリーで、キャラヴァン、ソフト・マシーン、ハットフィールド&ザ・ノースといったバンドを彷彿させる。当時、ジェネシス、キャラヴァンらのライヴ・サポートも務めたという、高い演奏力を感じさせる一級品。ライナー・ノーツとレア・フォトが掲載されたブックレット付き。2022年リマスター&見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18414 CHARGE / Same CD \2600
 再入荷。<SEELIE COURT LABEL SERIES PART IV> コレクター驚愕の新レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第4弾として、6タイトルを各380枚限定リリース。90年代初頭にKISSING SPELLからリリースされ、話題となった73年作。ワウやエコーを使ったサイケデリックなエフェクトを効かせ、さらにブルージィさも加味し、当時の英国ならではの屈折したアンダーグラウンドな雰囲気たっぷりに聴かせるプログレッシヴ・テイストを持ったハード・ロック・トリオ。本シリーズの第3弾で初お目見えしたツェッペリン影響下の正統派BABY BERTHAの後進バンド。原盤は99枚プレスされたと言われるが実際には2枚しか現存していないという幻の激レア・アイテム。2022年リマスター&見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18412 MYTHICA / A Wallet Of Winds CD \2600
 再入荷。<SEELIE COURT LABEL SERIES PART IV> コレクター驚愕の新レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第4弾として、6タイトルを各380枚限定リリース。初CD化。69年に録音され、71年にアセテート盤1枚のみを残した幻の未発表スタジオ・アルバム。アコースティック・ギター(&ヴァイオリン)、ハーモニカ、ヴォーカルによるトリオで、C.O.B.やI.S.B.、DULCIMER辺りを連想させるような、当時の英国を色濃く感じさせる味わい深さを持った、70年代のアンダーグラウンド・フォーク・ファン垂涎の作品。リーダーによるライナー・ノーツと歌詞が掲載されたブックレット付き。2022年リマスター&見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18410 CROOKED OAK / The Foot O' Wor Stairs CD \2600
 再入荷。<SEELIE COURT LABEL SERIES PART IV> コレクター驚愕の新レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第4弾として、6タイトルを各380枚限定リリース。初CD化。79年にリリースされたフォーク・ロック・バンドの2作目。アコギに加え、ノーザンブリアン・スモール・パイプ、アイリッシュ・パイプ、ホイッスル、シターン、フィドル等も加えたトリオ編成にて、トラッド曲を突き詰め独自のアレンジで聴かせる、ジャケットのイメージにぴったりのサウンド。本シリーズの第2弾で初CD化された「FROM LITTLE ACORNS GROW」の次作にしてラスト・アルバム。2022年リマスター&見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18463 FLAMBOROUGH HEAD / Jumping The Milestone CD \2700
 実に9年振りのオリジナル・アルバムとなる2022年作。女性ヴォーカルをフロントにハートフルなギターと鮮やかなキーボードとリリカルなリコーダー&フルートが哀愁を紡いでいく作風は彼らならではと言え、15年にソロをリリースしている新加入のギタリストがこれまたラティマー・タイプで琴線に触れるフレーズを織り成し、テーマとなる甘い美メロを繰り出す。緩やかな曲想でファンタジックなシンフォを聴かせるのが真骨頂だが、まさにその芸は円熟の域に達しており、ピアノ、オルガン、ストリングスの的確性、ギターソロの必然性、繊細に配されるリズム変化など一朝一夕では生み出せないアレンジにて展開。全体に彩る儚さがなんともロマンチック。キャメル・ファンはぜひ! 3面開きデジパック。 HOLLAND
BS-18462 EDDIE MULDER / Signature CD \2700
 メロウなギターとキーボードがカラフルに絡み合うシンフォで幕を開ける2022年作。 FLAMBOROUGH HEADを経て、LEAP DAY、TRIONを掛け持ちするギタリストの2022年作。現在は再びFLAMBOROUGH HEADにベースで参加。本作はバンドメイトら7人のメンバーが加わっており、LEAP DAYのキーボーディストを始めドラマーらとの数人でのバンド録音のものから、アコギを組み合わせた神秘的な曲や、ギターとプログラミングによるコンテンポラリー・シンフォとでも呼べる曲など構成に富み、曲によってはフルートも交え、すごくプロフェッショナルな演奏なのにシェアできるムードが優先し、似た曲想でも曲ごとの質感が違うなど、どこかフォーカスを思い出させる。TON SCHERPENZEELが2曲、COLIN BASSが1曲でゲスト参加。3面開きデジパック。 HOLLAND
BS-18424 AUDIO'M / Godzilla CD \2850
 再入荷。フランスの正統派シンフォ・バンドの6年振りとなる2022年新作2nd。メロトロンをフィーチャーした、ダークでテクニカルなシンフォニック・ロック作で、エモーショナルなギターや、ヘヴィな弾き込みのベース、ヴィンテージ感のあるキーボードをフィーチャーし、クラシカルなパートも織り込んだ、ドラマチックで凝ったアレンジで聴かせる。ジェネシスや、イエスの影響を感じさせながらも、フランスならではの美しい翳りに満たされており、彼らのオリジナリティを増幅させている。また、情感豊かな女性ヴォーカリストの存在も大。本作は3部構成の大作「GAIA」の第1部「GODZILLA」で、43分1曲で構成されたコンセプト・アルバムとなっている。必聴の傑作。3面開きデジパック仕様。自主盤。 FRANCE
BS-18423 AUDIO'M / Same CD \2850
 再入荷。発売当時注目された2016年デビュー作も新作にあわせて少数再入荷。女性ヴォーカル、ツイン・キーボード、ツイン・ギターに、リズム陣、フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバも加えた9人組。クラシカルなパートを織り込んだ凝ったアレンジが特徴的で、オルガンや、メロトロン系の音色も取り入れたヴィンテージ感のあるキーボード・プレイと、優美なギターをフィーチャーし、重厚なサウンドでドラマチックに聴かせ、シンフォニック・ロックの王道を行く。また、翳りを帯びたファンタジックな叙情美も持ち合わせており、メロディ・ラインにジェネシスの影響が見え隠れする場面も。デビュー作とは思えない堂々の傑作。英語。自主盤。 FRANCE
BS-18455 MIGUEL CANTILO Y JORGE DURIETZ...Y OTROS / Apostoles CD \2800
 75年にRCAのスタジオで録音し完成させるも政府の検閲によりリリース出来ず、ようやく80年にリリースされたという作品。PEDRO Y PABLOの3rdとも言われ、メロディアスで淡い叙情に包まれたシンフォニックなサウンドと柔らかなヴォーカルは彼ららしいが、本作ではキーボードにCHARLY GARCIAや、LA PESEDA一派のギタリストKUBERO DIAZ、SUI GENERISやLA BIBLIAなど多数のアルバムにも参加したヴァイオリニストのJORGE PINCHERSKYら多数のアーティストを迎えており、サイケデリック&プログレッシヴな面も取り入れている。ヴァイオリンをフィーチャーしたクラシカルな趣が美しい4曲目やCHARLY GARCIAのミニムーグが光る6曲目など聴き所も多い。2022年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-18454 INVERNALIA / Tenebras CD \2800
 アルゼンチンのシンフォ・バンドHABITATのギタリストALDO PINELLIが新たにスタートしプロジェクトの2022年新作2nd。彼のエレクトリック&アコギ、シンセ、ピアノ等のマルチプレイに加え、近年のHABITATのドラマーとキーボーディストも迎え、さらに、妖しく響くヴァイオリン、フルート等も導入した、クリムゾンチックなダークでアグレッシヴなプログレッシヴ性と、スペイン語による柔らかなヴォーカルも交えた中世音楽風味を帯びたクラシカルでシネマティックな幻想を帯びた叙情的なシンフォ性が美しく交差する。 ARGENTINA
BS-18450 KERYGMATIC PROJECT / Dreams World 2CD \3980
 シンフォニック・トリオ・バンドの2枚組での2022年作。キーボード、ベース(&ヴォーカル&ギター)、ドラムスのトリオで演奏されているヴァージョンと、同9曲をトリオ・バンド+オーケストラとの共演アレンジ風に仕立てたクラシカルで壮大なオーケストラル・ヴァージョンの2つのヴァージョンを収録。ジェネシスやエマーソン・レイク&パウエルの影響を感じさせる彼らだが、オーケストラを意識した本作ではイタリアのバンドならではのピアノの美しさも印象的で、持ち前のキャッチーかつ翳りのある曲想がオケを想定してスケール感をアップしており、アナログ・シンセ的な音色を配したトリオ・ヴァージョンに対し、バンドにストリングスやブラスを加えて演奏したようなオーケストラル・ヴァージョンの聴き比べが面白い力作だ。全体のきらびやかさや、美しさなどスイスにまたがるマッジョーレ湖に面した美しい街、ストレーザで結成されたバンドらしさが出ている。活動歴は長い彼らの野心的なコンセプト アルバムだ。3面開きデジパック限定盤。 ITALY
BS-18383 BANDA BELZONI / Timbuctu CD \2800
 再入荷。アルティのギタリスト、ジジ・ヴェネゴーニを筆頭としたシンフォ・バンドの2作目となる2022年作。PFMのフランコ・ムッシーダ、オザンナのリノ・ヴァイレッティらレジェンドをゲストに迎え制作。イタリアらしい陽光を感じさせるサウンドで、メロトロンを含む美しいキーボード群にヴェネゴーニの鮮やかなギターがエレクトリック&アコースティックでエキサイティングにメロディックに加わる。フレーズに時折センチメンタルなアルティが浮かぶのは言うまでもない。哀愁の情景を醸し出す伊語ヴォーカルも良くマッチしており、他にあのガゼボや、気鋭バンドのLO ZOO DI BERLINOのキーボーディスト、さらにSYNDONEのメンバーも参加。イタリアの探検家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ベルツォーニの航海をコンセプトにしている。見開き紙ジャケット限定盤。 ITALY
BS-18448 PARALLELAS / Introspeccion CD \2800
 リリカルな叙情がアルゼンチンらしい風情を醸し出す、2019年デビュー・アルバム。キーボーディストが率いる、ベース、ドラムスのトリオ編成で、シンセ、ピアノ、エレピを駆使し、クラシカルなアレンジも取り入れた、柔らかなメロディ・ラインが美しい南米ならではのシンフォニック・ロックを聴かせる。テクニカルなプレイを交えたプログレッシヴ性も持ち合わせており、また、ラストでは、チェンバロの音色による哀愁に満ちたバロック調のサウンドで綴り、最後にはチャーチオルガンを取り入れたドラマチックな展開が待ち受ける。スペイン語による情感豊かでハーフルなヴォーカルや、エレピなど、PABLO EL ENTERRADORを思わせるところも。デジパック仕様。自主盤。 ARGENTINA
BS-18446 ANDERSEN & PLEYM / Have Your Own Feeling Have Your Own Way CD \2800
 初CD化。後にST.HELENAを結成するキーボーディストら2人のデュオ作として71年に250枚のみプレスされたメガレア物。英国フォークの影響を感じさせる甘くドリーミィーなヴォーカルをアコギではなくオルガンとピアノ主体で聴かせる作風が独特で、曲によってトロンボーンやエレクトリック・ギター、ベース&ドラムスも加わるが、あくまでもキーボードとヴォーカルをメインとし、ギターなど数人の友達と学校の音楽室で録音された自主盤だ。物静かな曲ではDUNCAN BROWNEあたりに通じるも、オルガンの弾き倒しとファズギターによるサイケデリックなロック色が強いナンバーもあり、プログレ前夜の雰囲気が立ち込める見逃せない愛着を感じる。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18445 BAZAR / Drabantbyrock CD \2800
 <2022年リマスター盤> HOSTの1stあたりを思わせる激レアの良質なコレクターズ・アイテムとして知られるハード・プログレ・バンドの74年作2nd。ツイン・ギター(&ヴォーカル)とリズム・セクションの4人編成で、曲によってハモンドやピアノ、リリカルなフルートも加わる。ノルウェー語で歌われ、中にはカイパのようなトラッドをベースにした北欧らしい哀愁のインスト・ナンバーも含み、アコギも用いられ、カッコ良く畳み掛けるナンバーにメロディアスなナンバーも混じる。手数の多いドラムスに乗り硬質なギターが熱いインプロを展開するラストはジャズ・ロックへ。71年にオスロで結成され、73年にROLF AAKERVIK & BAZAR名義でデビュー。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18433 NEUSCHWANSTEIN / Alice In Wonderland CD \2700
 <2022年リマスター新装盤>79年に叙情派シンフォの愛聴盤、BATTLEMENTをリリースしたバンドの極上のジャーマン・シンフォと言える幻の1st。76年にコンセプト・アルバムとして録音されるも09年にCD化されるまで未発表だった。ジェネシスに没頭したBATTLEMENTと比べると同じ叙情派でも音の傾向はやや違い、こちらはフルートを色彩豊かに配した夢想感のある70年代型のゲルマン・シンフォで、クラシカルな情緒を織り混ぜたリリカルなサウンドで聴かせる。メンバーはBATTLEMENTからヴォーカリストを抜いた5人で、ツイン・キーボード編成。また、今回の再発では、独語のナレーションからソーニャ・クリスティーナによる英語のナレーションに差し替えられている。 GERMANY
BS-18430 TWENTY FOUR HOURS / Ladybirds CD \2850
 ジェネシスを始め英国プログレに影響を受けている彼らがアルバムとしては初となるイタリア語で歌うナンバーを数曲フィーチャーした2022年作。2曲目など70年代のカンタウトーレのようなバラード・シンフォと当初からのガブリエルやハミルのソロのような、ややニュー・ウェーブがかったナンバーが混在。エキゾチックなキーボードにヴァイオリンやサックスも加わり、ジャケットのようなシュールな夢想も交じり合う個性派だ。後半ではフロイドやVDGG風などサイケなごった煮があり、そこからオルガンがたなびく哀愁のファンタジーへ抜けていく独特の内容を持っている。デジパック。 ITALY
BS-18426 SBB / Live Cuts - Ostrava 2002 2CD \3500
 SBBの新たな未発ライヴ・シリーズ「Live Cuts」第3弾。初出となる02年11月にチェコのオストラヴァにあるクラブで録音されたテープからリマスターした2枚組2022年盤。プロモーションを兼ねたショート・ツアーが同年の年末に掛けて行われていたが、ギタリストのAPOSTOLIS ANTHIMOSが体調不良の為、同行出来ず、ポーランドのキャリアのあるロック・ギタリストのANDRZEJ URNYが参加。結果、FOLLOW MY DREAMやWELCOME収録のキーボードをバックに切々と歌うヴォーカル・ナンバーと、インプロヴィゼーションを主体としたハードなギター・トリオ的なナンバーを混在。オープンなセットリストと言え、荘厳なオルガンや幻想的なムーグのインプロも聴ける。このフォーマットの自在さが、ある意味、SBBならでは。 POLAND
BS-18425 SBB / Live Cuts - Enger 1977 CD \2950
 SBBの新たな未発ライヴ・シリーズ「Live Cuts」第4弾。初出となる77年6月にドイツ・エンガーで行われたコンサートの模様をバンドが保管していたオリジナル・テープからリマスターした2022年盤。ギタリスト抜きでのキーボード(&ヴォーカル)とドラムスの2人で演奏されており、曲は2ndや3rdの初期のヘヴィ・シンフォ・ナンバーに加え、翌年リリースとなるチェコ・アルバムの両面からや、また、この時期によく演奏されていたスタジオ盤未収の直線的な破壊力のあるカッコいいナンバーなど、選曲は申し分ない。殺気立ったドラムスと唸りを上げるキーボードは洗練とは別物のパワーに満ちあふれており、絶唱ヴォーカルが胸に刺さる。FOLLOW MY DREAMでのインターナショナル・デビューを前にした圧巻の内容だ。 POLAND
BS-18422 JORDSJO / Jord Sessions CD \2800
 17年にカセットでリリースされたアルバム、JORD(18年にCD化)の曲に追加録音をした「リミックス」をメインに、同時期に録音されていた2曲(1曲は初CD収録)とファン向けのコレクターズ・シングルとしてリリースされたデモ(初CD化)を収録した2022年盤。ANGLAGARDあたりを思わせるサウンドが話題となったが、リミックス及び追加録音により神秘的なプログレッシヴ性が濃くなり、ますますANGLAGARDに近くなった。メロウなギター、妖しくも美しいフルート、シンセ、オルガン、メロトロンらにノルウェー語のエキゾチックなヴォーカルが加わる。本編と同年に録音され今回追加収録された3曲もメロトロンのツウな配し方など出来が良く、ジェントル・ジャイアントの影響も感じさせ、特に初CD化となるデモ(13分)はデモの域を超えた内容で北欧シンフォの真髄を極めている。深い。ANGLAGARDファンはぜひ! NORWAY
BS-18420 OPUS AVANTRA / Loucos CD \2850
 深く尊く、神聖な幻影を見せる26年振りのスタジオ作となった2021年作。ドネラ・デル・モナコの紛れもないヴォーカルとアルフレッド・ティソッコのピアノをフィーチャーし、ヴァイオリン、チェロ、アコーディオン、トニー・エスポジトによるパーカッション、シンフォ・バンドのSEZIONE FRENANTEとの連名作をリリースしたばかりのマウロ・マルテッロのフルートらのアコースティック・アンサンブルに、アンビエントやループなど気鋭のエレクトロニック・アレンジメントを曲によって加え、さらに弦オケも足すなどオパス・アヴァントラの創設者ジョルジオ・ビゾットの哲学を受け継いだ孤高の内容となっている。ヴェネチアをテーマにした曲が多く、クラシカルな芳醇さと悲哀が交じり合い、タイムカプセルを開けたような冒頭でもう虜と言えるが、74年のデビュー作へのオマージュも感じさせつつ聴き進むにつれ彼らの精神、前衛的な革新性が見事にコラージュされている。イタリア盤。 ITALY
BS-18419 CYE / The Strange Animal From The North CD \2980
 SISYPHOSのレーベルから限定リリースされたスイスならではのシンフォを聴かせる2022年作。90年代初期に2枚のアルバムをリリースした彼らの28年振りの復活作で、かつてはポンプ系だったが、本作はドラマチックな音圧で吹きあふれる壮大壮麗なクラシカル・シンフォニック・ロック作となっており、4つの組曲で構成。ハケットとウェイクマンが本気でコラボしたら、と言った感じのサウンドで、つややかなエレクトリック・ギターにアコギも加え、華麗なストリングスや眩いシンセにハープシコードやピアノが切り込む。重厚なリズム・セクションはELP級で、オルガンがフィーチャーされると、まさにといった風にも。圧巻である。強靭な筋がブレず、姿勢が決まっているのがスイス産ならでは。SISYPHOSのリーダーとの共同プロデュース。限定入荷。 SWITZERLAND
BS-18417 TIGER MOTH TALES / A Visit To Oxfordshire - Live CD \2700
 2022年7月1日&2日の2日間に渡り行われたプログフェス「PROG FOR PEART」でのライヴ音源。キャメル他、多数のバンドに参加し才能を発揮しているマルチプレイヤーPETE JONESの、キャメル、ジェネシス、スティーヴ・ハケット影響下のシンフォニック・ロック・ソロ・プロジェクトだが、ライヴではバンドメイトであるRED BAZARのメンバーを起用し、4人編成のバンドでプレイしている為、アルバムとは違ったアレンジが施され楽しめる。2014、2017、2018、2020年作から選曲された全11曲。ラッシュのドラマーの故NEIL PEARTの追悼チャリティー・コンサートで、THE ENID、KRNATAKA、ALSO EDEN、LAST FLIGHT TO PLUTO、THE FAR MEADOWら、2日間で16組のバンドが出演した。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18416 CLAIRE HAMILL / A Pocket Full Of Love Songs CD \2600
 イエス影響下のシンフォ・バンド「FRAGILE」でリード・ヴォーカルとして参加し注目を集めた、女性ヴォーカリストの2022年新作ソロ・アルバム。71年にISLAND RECORDSからリリースされたデビュー・アルバム「ONE HOUSE LEFT STANDING」は名盤としてプログレ・ファンにもよく知られている。元祖美形女性シンガーとして、それ以来、ソロとして50年以上活動してきた彼女。本作はストリングスやキーボードも加えたメロディアスなフォーク・ロック・アルバムで、彼女のキュートな歌声も映える。 UK
BS-18358 WIGWAM / Fairyport - Deluxe Edition 2CD \3200
 再入荷。71年リリース傑作3rdに約90分のボーナスを収録した2022年リマスター盤。プログレッシヴなハモンドとピアノが繰り広げるジャズ・ロック&カンタベリー色にヴォーカルのメロディアスさが溶け合う。JUKKA GUSTAVSONとPEKKA POHJOLAによるコンテンポラリーなコード進行が独創性を生み、JUKKA TOLONENをゲストに迎え、オーボエ、バスーン、クラリネットも加え展開。ペッカはヴァイオリン、ピアノ、アコギ、ハープシコードとマルチ才能ぶりを発揮。ボーナスは約90分あり、1トラックを除き、すべて初出。D面に収録されていた71年ライヴ録音の「Rave-Up For The Roadies」は17分に短縮されたエディット・ヴァージョンだったが、今回、初となる36分の完全版で収録。トローネンのギターが圧巻だ。加えて、70年のラジオ音源からトルコ風ブルー・ロンドやザッパなどカヴァーも交えたメドレー含む5トラック計41分(グスタフソンのハモンド弾き倒しが凄まじい)、デモ2曲、また完成版ではカットされたペッカが弾くヴァイオリン入りのヴァージョンやオーケストラ入りヴァージョンも収録。3面開きデジパック限定盤。 FINLAND
BS-18407 MANUEL SCHMID UND MAREK ARNOLD / Ziele CD \2850
 現STERN COMBO MEISSENのヴォーカリスト(&キーボードも担当)と近年STERN COMBO MEISSENに参加し、FLAMING ROW、CYRIL、ARGOS、KARIBOWなど多くのジャーマン・シンフォ・バンドにも参加している管楽器奏者でキーボーディストのコラボ2022年作。澄んだメロディーが美しいドイツ語によるヴォーカルをフロントに、バンドメイトらが加わったメロディアスな好作で、ロックとポップの間にシンフォ色も隠し味としてミックスさせたAOR的ではあるものの、特に中盤から後半、曲の哀愁感と出来が素晴らしく、ピアノやシンセが前にフィーチャーされる4曲目やドラマチックに展開する5曲目は近年のSTERN COMBO MEISSENにも近く、穢れ泣きピアノに導かれるバラードの6曲目など傑出しており、胸に染み入る。本作ではMELANIE MAUやFREQUENCY DRIFTで知られるギタリストやイタリアの女性ギタリストのMARCELLA ARGANESEがゲスト参加。 GERMANY
BS-18355 GALAHAD / The Last Great Adventurer CD \2700
 再入荷。TWELFTH NIGHTのベーシストMARK SPENCERが新たにメンバーに加わり、リリースされた2022年新作。オーケストレーションも交えた多彩なキーボードワーク、エモーショナルかつハードなギター、ソリッドなリズム、ハートフルなヴォーカルで織り成す、ドラマチックな叙情性とモダンなダイナミズムが融合したシンフォニック・ロック作で、他のバンドとは異なるオリジナリティを感じさせる力作となっている。アルバム・ラストを飾るのは、STUの父へ捧げたというプライヴェートな長尺曲。プロデュース、ミックス、マスターリングはKARL GROOM。ボーナス・トラックとして、「NORMALITY OF DISTANCE」と、STU NICHOLSONと故NEIL PEPPERによって09年に書かれたデモ「ANOTHER LIFE NOT LIVED」の新録ヴァージョンの2曲を追加収録。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18368 GLASS HAMMER / At The Gate CD \2700
 再入荷。荘厳なパイプ・オルガンが響きイエス色全開でドラマチックにスタートする2022年作。ファンタジックな華々しさにハードでカッコいいオルガンの弾き倒しやヘヴィなギターを上手くミックスさせ、また前2作で見せたシーケンサー風のプログラミングの融合など20年作のDREAMING CITYから始まった新たなバンドキャラの3部作の最終編として、決着を付ける堂々の内容となっている。耽美で物悲しいピアノと女性ヴォーカルで幽玄に聴かせる8曲目からラストの9曲目への流れは白眉の出来で、再びパイプ・オルガンに導かれ、アコギやメロトロンの調べが幻想的に加わり、甘美なギターのハモリやオペラチックなコーラスなど、それまでのダークな作風に一気に眩い光を与え、感動的に解放していく。久々にJON DAVISONがゲスト参加。デジパック。 USA
BS-18404 THE LOST VISION OF THE CHANDOO PRIEST / Same CD \2800
 アルファタウラスのキーボーディストらが後押しした若い才能のあるプログレ・ミュージシャン2人によるユニット的な2022年作。UNREAL CITYの女性ギタリストと、彼女も加わっているQUEL CHE DISSE IL TUONOのキーボーディスト(CELLAR NOISEのメンバーでも)によるベースやドラムスも含むマルチ・プレイで録音されており、メロトロンを始め、ソリーナにイタリア製のストリングス・キーボードのローガンやエルクも加え、他にローズやバンクス的なオルガンも配し、60年代風のヴィンテージなサウンドから70年代シンフォ&幻想プログレなインストまでイタリアン・プログレの多様性を見せるマニアックな内容となっている。デジパック。 ITALY
BS-18402 LIMITE ACQUE SICURE / Same CD \2850
 バンコのトリビュート・バンドとして活動してきた彼らのスタジオ録音のオリジナル曲6曲に、バンコの1stからIL GIARDINO DEL MAGOのカヴァーライヴを加えた2022年デビュー作。多彩なキーボードやギターにフルートを交えたシンフォを演奏しており、クラシカルな物悲しさやリズムなどたしかにバンコの影響を感じさせつつ、オルメに似た伊語の歌心を聴かせ、男性をメインにパートによって女性ヴォーカルも加わる。100%のイタリア色にてエモーショナルな曲想で展開されるイタリア・ファン必聴の出来だ。冒頭の地中海色、中盤の影のラビリンス、そして、70年代初期のイタリアに通じる無垢な息吹。ロマンチックな夢想も香り、高貴な雰囲気も湛える。ハープなど独自の色付けも施したIL GIARDINO DEL MAGOは堂々の16分の演奏。かなり出来がいい。 ITALY
BS-18397 EMMANUELLE PARRENIN / Maison Rose CD \2800
 フランスの名門レーベルBALLON NOIRから、77年にリリースされたレア・プログレッシヴ・フォークの名盤。アシッド感覚を伴った神秘的でスピリチュアルなオーラを持った幽玄なサウンドに乗せて、美声女性ヴォーカルが夢想的に響く。彼女の弾くハーディ・ガーディー、スピネッタ、ダルシマーと、ゲストによるフルート、アコギ等によるアコースティック・アンサンブルは中世的な香りをほのかに漂わせ、彼女のヴォーカルをサポートする。自身が地方で集めた伝統的な音楽に由来しており、独特の繊細な世界観に満ちている。そして、タイトル・トラックはあまりにも厳か。近年ではフランスのヴァシュティ・バニアンと言われる彼女の当時の唯一のアルバム。ボーナス2曲(当時の未発表曲 17 DECEMBRE / LA FORET BLEUE)を追加収録。リマスター盤&2022年リリース。デジパック仕様。 FRANCE
BS-18395 MAGENTA / The White Witch - A Symphonic Trilogy CD \2800
 傑作。ROBERT REEDが100人越えのフル・オーケストラを想定して旧曲を新たにアレンジし、さらに新曲を1曲加えて3部構成の約50分の組曲に再編し、新作として完成させた2022年作。壮大なスケール感でクラシカル&ドラマチックに聴かせるシンフォニック・アルバムで、キーボード&ソフト音源を駆使し、生のオーケストラかと思ってしまうほど超リアルなオーケストレーションに、フルート&オーボエの生楽器を加え、さらにリアリティを高めている。17世紀の英国を舞台にした戦争やパンデミックを現代に重ねたコンセプトの中世色が漂う。バンドメイトのCHRIS FRYの瑞々しいクラシック・ギターや、もちろん、クリスティーナの美声ヴォーカルも映える。2001年のデビュー・アルバム「REVOLUTIONS」収録の「THE WHITE WITCH」と、続く2004年作「SEVEN」収録の「LUST」を基にタイトルも新たにし、この物語を完成させる新曲で希望を見い出し荘厳にラストを飾る。見開き紙ジャケット。 UK
BS-18394 25 YARD SCREAMER / Nemesis CD \2700
 ウェールズのバンドの2022年新作は、今までのダークな翳りを帯びたメランコリックなサウンドを踏襲しながらも、新たな要素を持ち込んだという意欲作。シネマティックな音像と、柔らかな物腰のヴォーカルで綴るポスト・シンフォとも言えるもので、淡々とした中にも突如として現れるエキセントリックなギター等、パイナップル・シーフ辺りを思わせるところもあり。現代のミスコミュニケーションや贖罪といったトピックにアプローチした、彼らのアルバムに於ける新しいストーリーの始まり。3面開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18354 BANCO DEL MUTUO SOCCORSO / Orlando - Le Forme Dell'Amore - Limited Digipack Edition CD \2600
 再入荷。ダーウィンを超えた驚愕の作り込みに圧倒される2022年作。見事な感情移入で歌い込まれるヴォーカルにティンパニーが打ち鳴らされ神の手によるピアノが切り込んでくるオープニングから金縛りにあってしまう。バンコ然としたハモンドとムーグ、引っ掻くようなギター、不協和音と攻撃的なユニゾン、狂気じみた半音階、複雑に合体する変拍子、ピアノは時に物悲しく、アコギの叙情性と交わる。ルネッサンス期の叙事詩「狂えるオルランド」をコンセプトに数年掛けてスタジオで録音された。まるで厳格なもうひとつのダーウィンとも言えそうだが、ムーグの今風のチューニングやシロフォンとマリンバの導入、そしてバンド初となる女性ヴォーカリストのゲスト参加(ヴィットリオの娘ヴィオラ・ノチェンツィ)など、新味もあり、彼らの挑戦が止まらない。どんなにハードルを上げて聴き出しても、はるか上から越えて来る信じられない内容となっている。3面開きデジパック限定盤。 ITALY
BS-18391B BIG BIG TRAIN / Summer Shall Not Fade - Live At Loreley 2CD+BLU-RAY \4800
 今のイギリスを代表するシンフォ・バンドの2018年7月13日にドイツ・ローレライで行われたプログレ野外フェス「NIGHT OF THE PROG FESTIVAL」でのライヴ映像を収録したブルー・レイと同音源CD2枚の3枚組。バンドのライヴ史上一番の出来となった素晴らしいパフォーマンスを収めたもので、後に脱退することになるヴァイオリニストのRACHEL HALLや、急逝したヴォーカリストDAVID LONGDONらが揃った貴重なマテリアルとなる。「THE UNDERFALL YARD」「ENGLISH ELECTRIC」「FOLKLORE」「GRIMSPOUND」からの曲を13曲演奏。5人のブラスセクションとDAVIDのフルートの存在も大きく、また、大型スクリーンと照明を組み合わせたステージングもドラマ性を引き立たせている。英国ファン&シンフォ・ファン必見の傑作ライヴ。綴じ込みブックレット仕様。自主盤。*国産機で再生可。DVDの発売予定はございません。 UK
BS-18390 DAVID LONGDON / Door One CD \2800
 BIG BIG TRAINのヴォーカリストで、昨年事故により急逝したDAVID LONGDONの遺作となったアルバム。やはりBIG BIG TRAINの流れを汲んだシンフォニック・ロックで、メロトロン系も加えたコンテンポラリーな英国叙情で聴かせ、何より彼の声の印象、存在が大きい。ヴォーカル、キーボード、アコ&エレクトリック・ギター等自身がマルチにプレイし、ドラムスにJEREMY STACEY (KING CRIMSON)、ベースにSTEVE VANTSIS (FISH)、サックス奏者THEO TRAVIS (THE TANGENT)、古くからの朋友であるギタリスト、ストリングスらを迎え録音された。数年に渡り本作の為のアイデアを蓄積し、BIG BIG TRAINの「COMMON GROUND」の後からレコーディングを行い、彼が亡くなった昨年11月の時点でアルバムはすでに90%出来ており、残された制作関係者の手によって完成させた。2022年作。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK

解説は個人の主観で書いています。それぞれの好みもあり、また聴いて来られた音楽歴、プログレ歴で受け止め方も違ってくると思いますので、
解説は目安としてください。オープンな気持ちで接してもらえ、音楽を楽しんでもらえるのが一番かと思います。店主。


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