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2023/09/26(11:42:22)

入荷済みのものからおもだったおすすめ盤をピックアップしています。
もちろん入荷はこれらだけではありませんからぜひご来店下さい。
在庫に関しては、電話(03-5389-6721)にてお気軽におたずね下さい。

表示金額は全て税込みです
BS-18827 IQ / Subterranea Live At De Boerderij October 22 2011 - Limited Edition 2CD \3800
 <IQ ARCHIVE COLLECTION / 1000枚プレス限定盤> バンドサイトのみで販売中のアーカイヴ・コレクションの最新作が少数限定入荷!結成30周年記念の2011年10月22日オランダでのライヴを収録した2枚組。もちろん今回初出となる音源で、97年作の2枚組コンセプト・アルバムの大作「SUBTERRANEA」を全曲完全演奏した100分を超える充実の内容。スケール感のある幻想的なシンフォ・プログレを聴かせ、バンドの最高傑作と名高い「SUBTERRANEA」を、ポテンシャル高いプレイでダイナミックに再現している。幻惑のメロトロンをフィーチャーしたタイトル曲など、英国シンフォの王道。ジェネシスの影響を感じさせるも、今聴いても時代を感じさせない完璧さ。傑作ライヴ。変型見開きジャケット仕様。2023年リリース。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-18826 SWAN CHORUS / Achilles And The Difference Engine - Limited Edition CD \3200
 このジャケットからは想像出来ない、真のジェネシス・リスペクト作!ジェネシス・ファンにおすすめのシンフォ・バンドの2023年新作2nd。ジェネシス・トリビュート・バンド「MAMA」のヴォーカリストらによる、フィル・コリンズ似のヴォーカル、アコギも交えたスキルを感じさせるギター、バンクスを連想させる幻想的なシンセとコーラス、オルガン、ピアノをフィーチャーし、キャッチーでメロディアスなサウンドと、英国ならではのリリカルな叙情で聴かせる。また、12弦を使用したアコースティック・パートは「TRICK OF THE TAIL」に通じるところもあり。主要メンバーは79年にACHILLESというプログレ・バンドでライヴ活動をスタートさせ、本作では当時のメンバーも迎え、新曲に加えて当時の曲の新録も数曲含んだメモリアル的な作品となっている。デジパック仕様。自主CDR盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-18825 OVEJA NEGRA / Orsai CD \2800
 初CD化。短命バンドの当時の唯一作である83年デビュー・アルバム。70年代にSOLUNAやRAYUELAで活動したメンバーらが新たに結成したトリオで、SUI GENERIS辺りに通じるような、アコ&エレクトリック・ギター、リズムによるメロディアスなサウンドと、柔らかなヴォーカル&ハーモニーで叙情的に綴る。また、ゲストも参加しており、1曲目ではサイケデリックなギターをフィーチャーし、9曲目では、RAUL PORCHETTOのエレピのプレイが光っている。瑞々しく淡い情景美に彩られた、当時のアルゼンチンならではのサウンド。ボーナス・トラック6曲追加収録。2023年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-18824 UNITOPIA / Seven Chambers 2CD \4200
 2人のコア・メンバー中心に、なんとドラマーにはチェスター・トンプソン(ジェネシス)、ベースにはアルフォンソ・ジョンソンを迎え11年振りに2枚組の大作として制作された2023年作。新加入の作曲やオーケストレーションも担当するイギリス出身のギタリストの存在も大きく、以前のジェネシス色をガブリエル風ヴォーカルに残しつつ、ヴァイオリンやフルートもフィーチャーし、テクニカルなキーボードやエモーショナルな技巧派ギターが行き交う、時にクラシカルで雄大、時にメロディックでキャッチーな音楽性をドラマチックに聴かせる超力作となっている。特に70年代のオーセンティックな曲調と雰囲気を基調に、これでもかと映画級のスケールとサスペンスを描き出すディスク2は傑出。プロフェッショナルな完ペキな出来と言えるだろう。4面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18823 PIXIE NINJA / Hypnagogia CD \3200
 ANGLAGARDのマティアス・オルソンがメロトロンとドラムスを担当し、ヴィンテージとモダンの融合、哀愁と退廃のせめぎ合いをテーマに3人のマルチ・プレイヤーが繰り広げる2023年作。本作ではロック色を強く打ち出しており、ヴィンテージ・キーボードの他にオーケストロンらの骨董の類の鍵盤楽器をフィーチャーし、一部でシーケンサーも用いられているものの、前2作にあったリズム・マシーンを控え目に、リズムは生のドラムスを豪快に配し、そこへギターとシンセ、グロッケンシュピール、ゲストのサックスが加わる未知のサウンドを生み出している。底知れぬ幻想感がヘヴィに渦巻き、一聴エレクトロミュージックにも感じるが、ミックス時点で加工された多くが生楽器、もしくはマニュアルで演奏されているという驚愕の作風だ。メロトロン・ファン必聴作。 NORWAY/SWEDEN
BS-18822 SUBSIGNAL / A Poetry Of Rain - Limited Edition CD \3300
 <エンボス加工3面開き紙ジャケット仕様・限定盤> 構築的でソリッドなサウンドと、歌心のあるメロディアスなヴォーカル・パートを織り交ぜた、彼らの作品中、最もメランコリックなアルバムとなった2023年新作。エモーショナルなギターに加え、本作では繊細なタッチのアコギも随所に取り入れ、また、メロトロン系やピアノも含むキーボードなど、全体のアレンジもよく練られており、キャッチーなサウンドの中にも、翳りを帯びたジャーマン叙情がドラマチックに溢れ出す展開の妙も特筆。イエス影響下のサウンドから大きく飛躍した力作。RPWLのキーボーディストYOGI LANG、サックス奏者のMAREK ARNOLDらがゲスト参加。ボーナス・トラックとして、2021年にデジタル配信されたシングル曲を追加収録。聴き逃せない美曲だ。 GERMANY
BS-18821 IO EARTH / Sanctuary CD \3500
 英国女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの最高作となった2023年新作。透明感のある美声を聴かせるノルウェー人女性ヴォーカリストLINDA ODINSENをメイン・ヴォーカルに迎え、ヴァイオリン、チェロ、フルート、サックス奏者も含む9人編成となり、パワーアップした超力作。甘美なアコギとエモーショナルなギターをフィーチャーしたシンフォ然としたサウンドに、エキゾチックなメロディも取り入れ、今までに無かったヘヴィな展開やゴシック色も持ち合わせた、新境地を目指したスケール感のあるシンフォニック・ロックをドラマチックに展開する。オーケストレーションを加え、幻想的な叙情を紡ぐファンタジックなクラシカル・パートも美しい。近年のKARNATAKA辺りを思わせるところも。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18820 HATS OFF GENTLEMEN IT'S ADEQUATE / The Light Of Ancient Mistakes CD \2800
 フロイド的な要素を持った、シネマティックなシンフォ性と詩情豊かなヴォーカル、ハートフルな叙情で聴かせる、マルチプレイヤー2人と女性フルート奏者の変則トリオ。多くの本からインスピレーションを得た作品で、オーケストレーションを取り入れたシンフォニック調の曲や、3部構成のアンビエントなインスト曲を散りばめ、SF小説にインスパイアされたという曲ではシンセとリズムマシンを駆使した近未来的なサウンドを展開する。フルートが主旋律を奏でる土星探査機カッシーニへのオマージュ曲「GOODBYE CASSINI」は夢想感を帯びた美曲。ラストは気候変動をテーマにした哀愁たっぷりの曲で締めくくる。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-18819 THE EMERALD DAWN / In Time CD \3200
 ジャケット、サウンド共にプログレ然とした女性ヴォーカル・シンフォの5作目となる2023年作。深い森のその向こう吸い込まれていくようなナイト・ファンタジーを奏でる彼ら。そのまどろみを残しつ、アンサンブル志向が強まっており、暗くムーディーに彷徨いながらの哀愁のシンフォを聴かせる他に無い作風だ。ジャージィなサックスや甘美なフルートも加わり、ピアノ、シンセ、ストリングスらのキーボードはひたすら叙情を醸し出し、狂おしいギターが突っかかるように泣き、フレットレス・ベースら存在感のあるリズム・セクションがバンドを支える。アルバム通して曲も良く出来ており、ある意味、現在の英国シンフォの裏の顔を代表する内容となっている。なんとなく避けていた方、必聴です。 UK
BS-18818 JAZZ Q / Live Plzen 1980 CD \2800
 1980年の未発ライヴ。チェコのボヘミア地方西部のプルゼニで録音されたもので、メンバーが保管していたアーカイヴ・テープからリマスターされた2023年盤。80年作「Hodokvas」から数か月後のステージで、アルバムから2曲、79年のEPから1曲、スタジオ盤未収曲等で構成。キーボード、ギター、ベース、ドラムスの4人編成にて、マジカルなムーグやローズに加えストリングス・シンセも配し、マハヴィッシュヌの影響に東欧のエキゾチックで美しい幻想色を溶かし、幽玄でゆったりとしながらも、その粘っこさで迫り来る緊迫感は彼らの真骨頂だろう。まどろむメロディーをタイトなリズム打ちとヘヴィなベースが音数を増しながら音圧を高めていく2曲目あたりはクリムゾンの手法も見える。 CZECH REPUBLIC
BS-18817 TRANSSYLVANIA PHOENIX / Transsylvania CD \2800
 初CD化。ルーマニアで最も知られるプログレ・バンドのPHOENIXが西ドイツへ亡命し、81年に独ベラフォンからリリースした4作目。ドイツ人ヴァイオリニストをフィーチャーしたクラシカルでフォーク風味もあるハード・シンフォへスタイルを変えており、初期の混沌としたプリミティヴなサイケ色はなく、哀愁のヴァイオリンを際立たせ、ゲストでチェロも加え、メロディーやリズムには古のトランシルヴァニア色を配したサウンドで聴かせる。変拍子で畳み掛ける5曲目など言われなければイタリアのバンド?と思ってしまうなど、正にルーマニアならではの曲想だ。70年代には当局からイデオロギーの敵対的な分子とされ、祖国から逃れなければならなかったルーマニアのロック魂がここに。リマスター。 ROMANIA
BS-18816 RUJA / Tulekell CD \3200
 エストニア最大のプログレッシヴ・ロック・バンドRUJAの85年〜86年に録音されたアルバム未収音源集2023年盤。URMAS ALENDER(Vo)、IGOR GARSNEK(Key)、JAANUS NOGISTO(G)ら、わずか1年しか活動しなかったラインナップで、87年の2nd「Kivi Veereb」ではリズム・セクションがすでに代っており、2ndに収録される曲も含まれているものの、異なるサウンドを示している。99年にリリースされた5CDボックスのディスク4に似た選曲で、ニュー・ウェイヴやテクノを感じさせつつ、ギターはスティーヴ・ハウ風のテクニカルなソロで切り込み、シンセは東欧特有の空間がねじれたようなエキゾチックな音色で激しく舞い、タイトル曲での強烈なヘヴィ・プログレを始め、切れのいいアーバンなポップから哀愁のシンフォ・バラードまで聴かせる、まさにRUJAならではの内容となっている。リマスター&見開き紙ジャケット。 ESTONIA
BS-17849 RUJA / Rockooper Johnny 2CD \3800
 再入荷。エストニア最大のプログレッシヴ・ロック・バンドRUJA。80年公開の伝説のロックオペラをコンポーザーでありピアニストのOLAV EHALAが当時かかわったRUJAのギタリストやキーボーディストらにRUJAのリズム・セクションも交え2021年に新録したものに、80年に録音された初出含むオリジナル録音から6曲加えた2021年作。キャスティングされた男女ヴォーカルと混声合唱団をフィーチャーし、シンセやオルガンを旧東欧シンフォ然と絡め、流麗でクラシカルなピアノ配し、壮絶なバルトの哀愁を聴かせる大作となっている。変拍子と共に怒涛の展開を見せる後半は正に鬼プログレの様相でRUJAの旧作でも見られた作風に荘厳さをさらに加えた必聴の内容となっている。数曲は以前のボックスにも収録されていたが、ここではその新録が聴ける。幻だった作品の全貌だ。80年オリジナル録音のヴォーカルはもちろんURMAS ALENDER。泣きのギターとキーボードに導かれて天へ舞い上がっていく。ちなみにOLAV EHALAの92年作LAULUD(未CD化)の後半は本オペラからソロとして再録されたものであった。3面開きデジパック。 ESTONIA
BS-18815 YESTERDAYS / A Moonlit Night In Budapest 2007 CD \2800
 衝撃のデビュー作「Holdfenykert」リリース・ツアー時の07年ハンガリーでのライヴ2023年盤。FLAMBOROUGH HEADらも出演したプログフェスで収録されたもので、最近マルチが見つかり、リーダーの手によってミックスされた。傑作「Holdfenykert」の曲を中心に、この時期のみのメンバーでアルバムでも絶賛された透明感あふれる美声の女性ヴォーカルとゴティックを彷彿させる絶品フルートをフィーチャーしたリリカルなシンフォは、イエス、ジェネシス、キャメルの影響を感じさせながらも、すでにハイクオリティーで完成されており、ジャージィさやコンテンポラリーなソフトポップ風味も交え、ライヴでも奇跡的な魔法に包まれている。キーボードの鳴りも良く、メロトロン系も配され、ギターは繊細かつスタジオ盤よりも若干ハードに。オープニングはサプライズ。西ルーマニアのハンガリー少数民族に属するトランシルヴァニアのバンド。デジパック自主盤。限定入荷! ROMANIA/HUNGARY
BS-18814 IL SEGNO DEL COMANDO / Il Domenicano Bianco CD \3200
 邪悪なヘヴィ・シンフォを聴かせる彼らの2023年作。5年振りとなる本作では驚くほど正統派になっており、過去最高作を更新。まず、曲が良く出来ており、堂々とした感情いっぱいのイタリアン・ヴォーカル、ハードな追い込みから甘美な泣きまで聴かせるギター、荘厳なパイプ・オルガンをドラマチックに印象付けつつストリングスやピアノを叙情的に配し、妖しいシンセやクラシカルなタペストリーにて、ジャッロ系と呼ばれるイタリア特有の文学/映像ジャンルのイメージを醸し出しながらも、リズム・セクションなど演奏そのものの力で正面から向かってくる。加えてイルバレを彷彿させる退廃的なねじれもあり、闇の雰囲気とテクニックがせめぎ合うイタリアならではのサウンドを生み出している力作だ。 ITALY
BS-18813 NINE SKIES / The Lightmaker CD \3300
 夢想感を伴ったメランコリックで儚い翳りを纏ったサウンドは、まさにフランス産でしかありえない。フランスの人気シンフォ・バンドの2023年新作4th。物悲しくダークな幻想を帯びたエモーショナルな情景描写と、インテリジェンスなアコースティック・パートの美しさやプログレッシヴな怒涛の展開を織り込んだ、緻密なアンサンブルでドラマチックに描き出す。毎回多彩なゲストを迎えているが、本作も6人編成のバンドに加え、MARCO MINNEMANN、JOHN MITCHELL (FROST*)、イタリアのRANESTRANEのRICCARDO ROMANO(ヴォーカル)、女性ヴォーカリストらも含む10人のミュージシャンに、混声合唱団も参加。転生し1001回目の最後の人生を生きているルディを通したコンセプト・アルバムとなっている。オリジナリティーあふれる感動作。デジパック仕様。自主盤。 FRANCE
BS-18812 THE RYSZARD KRAMARSKI PROJECT / Odyssey 9999 CD \3200
 ポーランドの人気シンフォ・バンド、MILLENIUMのキーボーディストの2023年作。ギリシャの叙事詩オデュッセイアの架空版をコンセプトに、ALBIONの女性ヴォーカリストやMOONRISEのギタリストを始め、レーベル&バンドメイトら約10人が参加。スケール感がブラッシュアップされたMILLENIUM同様エモーショナルな泣きのギターをドラマチックに配し、トップとラストではGALAHADのヴォーカリストも加わり、サスペンスあふれるオープニングからストーリーへ引き込まれていく。芳醇なメロディックさに哀愁と翳りが差し、テーマがもたらす神秘性を湛えながら広大なスケール感で繰り広げる中、シンセやオルガンに加えピアノや自身のアコギなど叙情的で繊細な彩りも交えつつ、終盤へ。甘くドリーミィーな女性ヴォーカルをフィーチャーした曲ではALBIONも彷彿。3面開きデジパック。 POLAND
BS-18811 THE CHRONICLES OF FATHER ROBIN / The Songs & Tales Of Airoea - Book 1 CD \3200
 これは強烈! WOBBLER、JORDSJO、TUSMORKEらのメンバーが集まった最強クラスのヴィンテージ・シンフォ2023年作。30年ほど前からあった構想で、3部作としてようやく形になった。その第一弾。メロトロンはもちろん、ハモンド、ムーグ、アープ、ローズ、ピアノら約20台のキーボードにヘヴィなギターと全編でフルートを加え、弾き倒しがせめぎ合う中でヴォーカルはハートフルに聴かせる力作となっている。アコギや可憐な女性ヴォーカルでの引きの叙情も北欧然とし、イエスあたりの攻めのプログレッシヴなサウンドをスカンジナヴィアの中世色に落とし込んだ、と言えそうな作風だ。ロビン神父の物語というコンセプトを元に、さまざまな神話などからのインスピレーションを散りばめ、70年代のプログレ・リスペクト&進化系を目指し録音。ゲスト扱いだがLARS FREDRIK FROISLIE(Key)も参加。 NORWAY
BS-18809 STEVE HACKETT / Foxtrot At Fifty + Hackett Highlights - Live In Brighton 2CD+BLU-RAY \5800
 フォックストロット50周年記念ツアーから2022年10月英国でのライヴを収録した3枚組2023年盤。前半はソロ曲から「Ace Of Wands」「Spectral Mornings」「Every Day」、めずらしいところでは「Camino Royale」、そして新作からなどソロ・ナンバーを配し、後半フォックストロットを曲順通り+アンコール2曲演奏。ナッド・シルヴァン、ロジャー・キング、ロブ・タウンセンド、ヨナス・レインゴールド(ダブルネックも)らに、ゲストでアマンダ・レーマン(G&Vo)をフィーチャー。ウォッチャーやサパーズなどフォックストロットの他の曲はよく演奏されているが、改めてアルバムを聴き直してしまうほどエレクトリック・ギターのパートが記憶に無い、そして意外にパートがあることを再発見させられる「Time Table」や、メロトロン・サウンドがドラマチックに襲い掛かる名曲「Can Utility And The Coastliners」など本企画ならではだろう。各フォーマット同収録。ブルーレイ(5.1chサラウンド)にはインタビュー&ドキュメンタリーのボーナス入り。3面開きデジパック&スリップケース入り。 UK
BS-18808 DE LAST MATE / Lo Que Viene Es Lo Que Hay CD \3500
 <メタル製缶入り・限定盤 / バンド特製紙袋&カード付> アルゼンチンのハード・プログレ・バンドの2023年デビュー作。ギタリスト(&ヴォーカル)とドラマーを中心に、キーボーディスト、女性ヴォーカリストを加えた4人編成にて。あくまでもヘヴィではなくハードなギター、重厚なドラムス、そして、オルガン、ピアノ、シンセ、フルートなど多彩なキーボードも光り、彼らのサウンドに欠かせないものとなっている。70年代のアルゼンティーナ・ロックを継承したサイケ要素も持ったヴィンテージ感のある屈折したハード・サウンドで攻めるが、決して一辺倒ではなく、スペイン語のヴォーカルで歌心たっぷりに聴かせる叙情的なバラードを含む構成も南米らしい。自主盤。 ARGENTINA
BS-18807 THE FLOWER KINGS / Look At You Now - Limited Digipack Edition CD \3200
 ヴィンテージな音像にて70年代のアナログ・フィーリングを温かく反映させ、幻の名盤を甦らせたかのようなサウンドとなった2023年作。ハモンドやメロトロンなどヴィンテージ・キーボードをプログレッシヴに配し、北欧の哀愁たっぷりのギターを絡め、ヴォーカル&コーラスをメロウに聴かせ、中には初期カイパの延長線上のようなインスト・ナンバーも交え、ドラマチックかつ、彼らならではの人懐っこいメロディックさを振りまきながら展開。5分前後のコンパクトな曲が多く、傑作だった前作「By Royal Decree」の続編とも言える内容となっている。スウェーデン然とした郷愁の旋律に染まる6曲目や8曲目は正に伝説的でクラシックな作風。終盤ではジェネシス・オマージュも感じさせ、併せて古き良き時代へタイムスリップ。LALLE LARSSON(Key)やIAMTHEMORNINGの女性ヴォーカリスト、MARJANA SEMKINAらがゲスト参加。録音機材にこだわったダイナミックな音質も特筆。3面開きデジパック限定盤。 SWEDEN
BS-18805 BRUCE SOORD (PINEAPPLE THIEF) / Luminescence CD \3200
 パイナップル・シーフのフロント・マンで、ギタリスト&ヴォーカリストの2023年新作3rd。内なる平和を見つけるというアイデアに触発され、大都市で生きることの難しさを探求したという作品。ツアー中に様々な都市を探検した日々から生まれたという本作は、彼の旅先での放浪をフィールド・レコーディングしたもの。アコギと彼のデリケートなヴォーカルを中心に、6人編成によるストリングス・アンサンブルが静寂を鮮やかに描き出す場面も。バンドの叙情的な部分を抽出したような幻想色のあるメロディアスなサウンドで、温かく柔らかなヴォーカルも持ち味。デジパック仕様。 UK
BS-18755 MOURNING KNIGHT / A World of Dreams CD \2950
 再入荷。メロトロン・ファン必聴の出来となった2023年作。70年代のプログレに影響されたヴィンテージ感のあるシンフォで、アメリカとは思えないメロディアスなヴォーカルとメロトロンを多用した牧歌的な曲想は英国風味と言え、甘美なトーンでメロウさを絶えさせないギターに鳴りのいいオルガンやリリカルなピアノ、プログレッシヴに駆けるシンセや時に可憐なハープシコードも交え、ファンタジックな空気を発散させて聴かせる本格派だ。開放感とコンテンポラリーな構築がミックスされ、クラシカルな展開もあり、女性コーラスが花を添え、ジェネシス、そしてイエスあたりも横切る。90年代からの構想を元にしたマルチ・ミュージシャン(&詩人)のプロジェクト的な前デビュー作からバンドとして飛躍した叙情派シンフォの力作となっている。紙ジャケット自主盤CDR。 USA
BS-18804 SOPHYA BACCINI'S ARADIA / Runnin' With The Wolves CD \3200
 イタリアン・プログレ・シーンで知られる存在の女性ヴォーカリスト率いるシンフォ・バンドの2023年作。ヴァイオリニストを含む、それぞれ各シーンで活躍している全員女性メンバーで編成されており、メロディアスかつ妖艶なヴォーカルをメインに、哀愁のヴァイオリンを始め、ストリングス、ピアノ、オルガン、シンセ、ギター、サックス、ハープ、リズム・セクションらに耽美なコーラスも交え、プログレ&シンフォをベースにメロウでイタリアらしいクラシカルな幽幻さを湛えた曲想で展開。デカダンに甘く染まった儚さはオパス・アヴァントラにも通じ、オーケストラとロック・バンドが融合していくようにアレンジされた曲では少しコンチェルト・グロッソが浮かぶ。伊語と英語で歌われ、ところどころケイト・ブッシュを思わせるなど女性ヴォーカル・ファンも魅了。ドリーミィなラストまで独自の世界観に引き込まれる。 ITALY
BS-18803 SOUTHERN EMPIRE / Another World CD \3200
 超プロフェッショナルなテクニカル・ハード・シンフォを聴かせる2023年作。UNITOPIAのキーボーディストが結成したバンドで、キャッチーでメロディックなヴォーカルと華麗なコーラスに圧巻のキメや高速バトルがスリリングにミックス。ゲストでフルート、サックス、ヴァイオリンらも加わり、叙情性も十分に配置された展開の多い物語風な2つの組曲とコンパクトに凝縮されたナンバーを組み合わせたアルバム構成にて、鋼のようなテンションにクラシカルな装飾を見せる21世紀スタイルから、アコギから雄大な流れへ動き出すオーセンティックな曲想など、オセアニア産ならではの視界が開けた壮大さがあり、あふれ出るコントラストに圧倒される力作となっている。トップクラスの演奏だ。3面開き紙ジャケット。 AUSTRALIA
BS-18802 JJ CHARDEAU / Ombres & Lumieres In Terra Cognita 2 - Europa 1 Occidentali CD \3200
 アンジュのクリスチャン&トリスタン・デカン(ヴォーカル)、フランシス・デカン(キーボード)、マハビシュヌ・オーケストラのジェリー・グッドマン(ヴァイオリン)、 クリムゾンのパット・マステロット(ドラムス)らを筆頭に、総勢40人のミュージシャンと、管弦楽、コーラス隊等も加えたシンフォニック・ロック・プロジェクト。フランス人コンポーザーのJJ CHARDEAUの手腕が光るロック・オペラの続編となっているのだが、よりフレンチ・ロック然としたスケール感のあるシンフォニックな作風となっている。ストリングスやピアノによるクラシカルなアレンジを散りばめた美旋律や、プログレッシヴなダイナミックさ、そして、全14曲中の5曲でフィーチャーされるジェリー・グッドマンの攻撃的なヴァイオリンも特筆。3面開き紙ジャケット仕様。自主盤。 FRANCE
BS-18801 LYRRE / Not All Who Dream Are Asleep CD \3200
 若き女性ヴォーカリストでハーディ・ガーディ奏者が率いるメディヴァル系バンドの2023年デビュー作。妖しく幻想的なメロディが美しく響き、エキゾチックさを帯びた洗練されたサウンドで聴かせる。ギターはメタリックながらあくまでもバッキングで、印象的な主旋律やリフはハーディ・ガーディが取っており、ハードなサウンドと、ブズーキーや、彼女が持つフォーキーな雰囲気が融合し、かつシンセやハープなどプログレ系のシンフォ風味もあり、バンドを特徴付けている。静と動の緩急を効かせた曲調も良く、中世の物語りや神話からアイデアを得た内省的な歌詞は、困難を理解し克服することに焦点を当て、彼らの美学を見事に完成させている。特に、少しIONAのJOANNE HOGGにも似た美声ヴォーカルが絶品。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 POLAND
BS-18800 MATERIALEYES / Inside Out CD \3200
 フルートを含むトリオ編成のシンフォ・バンドの2023年新作3rd。彼らの持ち味であるメロディアスな叙情と英国ならではのユーモアと気品を持ち、オルガン、ピアノ、ストリングス等のキーボード、アコ&泣きを含んだエレクトリック・ギター、ベース、ドラムス、そして、ハートフルなヴォーカルで織り成すサウンドは、バークレイ・ジェイムス・ハーヴェストやストローブス、スタックリッジ辺りに通じるような遥か70年代の英国ロックへの憧憬を美しく描き出している。長尺曲で構成された全5曲で、ラストは21分の優美なトラックで幕を閉じる。自主盤。 UK
BS-18799 NICK FLETCHER / Quadrivium CD \3200
 ハケット兄弟のバンドメイトでもある技巧派ギタリストの2023年新作3rd。超絶プレイでテクニカルに圧倒するが、一辺倒ではなく、フォーカスを思わせるような甘美な曲や、軽やかなメロディからダークな曲調まで、スタイリッシュで変化に富んでいる。ソロ名義ではあるが、DAVE BAINBRIDGEのハモンド、ピアノ、シンセ、リズム陣には、ex. BILL BRUFORD'S EARTHWORKのベーシストTIM HARRIS、ドイツ人女性ドラマー、そして、共同プロデュースを手掛けたキーボーディストら、多数のミュージシャンを迎えたバンドでの演奏となっている。11曲から成る「QUADRIVIUM SUITE」1曲で構成されており、哲学者プラトンが言及した4つの高尚な芸術(数学、幾何学、音楽、天文学)からインスパイアされたコンセプト・アルバム。インスト作。自主盤。 UK
BS-18798 STACKRIDGE / Mr. Mick - Expanded Edition 2CD \3200
 <2枚組 / エクスパンデッド・エディション> 70年代最後のアルバムとなる76年5作目。当時リリースされた「アルバム・ヴァージョン」と、お蔵入りとなった「未発表オリジナル・ヴァージョン」の2枚組。GREENSLADEのDAVE LAWSONがキーボードに加わり、幻惑的なメロトロン、妖し気なオルガン、リリカルなピアノ、物悲しいサックス、それらが一体となって美しい情景が広がり、ドラマが生まれ出す。ヴォーカル・パートでのスタックリッジ節と、インスト・パ−トでのシンフォニック・プログレ性が絶妙なバランスで展開される。オリジナル・バージョンはストーリーとナレーションをフィーチャーしたコンセプト・アルバムで、当時、ロケット・レコードに却下され、結果リリースされたアルバムは1曲目にビートルズの「HOLD ME TIGHT」のカヴァーを入れるなど別物となった。2023年リマスター盤。3面開きデジパック仕様。 UK
BS-18809 MUZZI LOFFREDO (with PIERROT LUNAIRE) / Tu Ti Nni Futti! CD \3200
 <廃盤ラスト・ストック> PIERROT LUNAIREがクレジットされていることで知られるシチリアの女性ヴォーカリストが76年にITレーベルからリリースした激レア作。南イタリアの異端と哀愁が彼女の絶唱と共にダークに渦巻く作風で、基本はガットギターの弾き語りでシチリアに伝わる詩に曲を付け歌われていくが、アルトゥーロ・スタルテリとガイオ・キョッキョが6曲に参加、内4曲では曲作りにも参加。中盤では短い2つのインスト・ナンバーを挟みながらミニマルなシンセを始め、チェレスタ、オルガン、パーカッション、効果音らを前衛的に織り交ぜ、単に歌物に終らせない呪術的な音響がコラージュされ、情念あらわなヴォーカルと共に他に無い説得力を生み出している怪盤。2曲のボーナス入り。*廃盤の為、売り切れ後の再入荷はございません。 ITALY
BS-18796 VICTOR GO / In A Trap Of Anticipations CD \3800
 MODERN-ROCK ENSEMBLEにも加わっていたオデーサのギタリストでマルチ・ミュージシャンの2023年作。イエスやジェネシスに影響を受け、トニー・バンクスを思わせるところもあり、壮大さとヴォーカルのキャッチーさがバランスよく混ざったクリアーなシンフォニック・ロックを聴かせている。2人のドラマーと2人のチェロ奏者らが参加しており、シンセやオルガンなどキーボードとギターが織り成す多彩な奥行きと立体感のあるサウンドはKARFAGENをコンテンポラリーにしたようなとも言え、クラシカルなオーケストレーションも交え、ウクライナならではの感性で描かれていく。平和な虹が見える穢れなきユートピアがここに。デジパック自主盤。ウクライナから限定直入荷。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UKRAINE
BS-18795 PLUTO AND THE PLANETS / 360 Degrees Of Wonder CD \2500
 <ラスト・ストック> ハケット・ファン必聴のマイナー・シンフォの名作「Voyage Into A Dreamers Mind」で知られるPLUTOが80年代半ばに結成したバンドの2010年唯一作。前半は女性ヴォーカルをフィーチャーした少々ポップな作風だが随所で入るラティマー彷彿のギターに惹きつけられ、後半では「Voyage Into A Dreamers Mind」や2ndの「Ouverture」のシンフォニックな曲をニュー・アレンジで取り上げており、また幽玄でドラマチックな6曲目や、続く7曲目や8曲目や11曲目などキャメルに通じ、哀愁の甘美なギターが琴線に触れまくる。アコースティックなパートも繊細で完成度は高く、こちらはハケットそのもの。90年代にはTV出演するなど知名度のある存在だった。 NORWAY
BS-18778 THE STORM / Same CD \3200
 <3面開き紙ジャケット&2023リマスター&ナンバーリング入り500枚限定盤> 74年に名門BASFからリリースされたスペイン屈指のオルガン入りハード。攻撃的なギター、英語によるパワフルなヴォーカル、重厚なリズム・セクション、そして本作を決定付けるプログレッシヴで影のあるハモンドをカッコよくフィーチャーし迫る、パープル影響の本格派だ。オープニングなどポップなノリも見せるが、インストの3曲目やクラシカルな4曲目、そしてジャージィな展開にサイケ色も加えた7曲目など真のハード・プログレと言え、英国のバンドにも負けないヴォルテージと破壊力を持つ。双子兄弟によってセビリアで結成され、録音当時はまだ20才だった。アンダルシアの超マイナー・レーベルからの超限定リリース! SPAIN
BS-18777 STORM / El Dia De La Tormenta CD \3200
 <3面開き紙ジャケット&2023リマスター&ナンバーリング入り500枚限定盤> スペイン語でアンダルシアの哀愁を歌い上げるシンフォニック・ロックへ変貌した80年作2nd。それほど濃くはないものの、TRIANAを始めとする多くの同郷のバンドを思わせるエキゾチックさがあり、オルガンの他にシンセやソリーナ系も美しく配し、ギターは泣き、ヴォーカルは切々とし、デビュー作から5年を経て別バンドと言えるサウンドをドラマチックに聴かせる隠れた名盤だ。少しハード風味も残しているが、ストリングスの響きに包まれ、荒涼とした幻影を見せる。ルイス兄弟が兵役から戻り79年に録音された。収録曲の未発ヴァージョンをボーナス収録。単体初CD化。アンダルシアの超マイナー・レーベルからの超限定リリース! SPAIN
BS-18792 JOZEF SKRZEK / Wojna Swiatow Live 2CD \3200
 SBB解散後の初のソロ・ツアーとなった81年のライヴ集。チェコのプラハとポーランドのワルシャワで録音されたもので、前者は01年にCDRでリリースされていた。後者は初出。3作目のサウンド・トラック「Wojna Swiatow - Nastepne Stulecie : 宇宙戦争 - 次の世紀」のプロモーションを兼ねてのライヴだったものが、アルバム制作時のギタリストやドラマーらと意気投合し、管楽器奏者も加えた5人編成のバンドへ発展。「Follow My Dream」等の曲も演奏される中、「宇宙戦争〜」はフロイド風バラードからハード・ロック〜ジャズ〜ポップまで幅広い音楽性を聴かせる異作で、SBBにも負けないテクニカルでドラマチックな演奏を絶唱ヴォーカルと共に繰り広げている。短期間のみ活動した特別なバンドであった。リマスター。 POLAND
BS-18779 IL BACIO DELLA MEDUSA / Imilla CD \3100
 イタリアン・ロックの神髄を見せる2023年作。「メドゥーサの口づけ」と名乗るペルージャで結成されたバンドで、強力な伊語ヴォーカルをワイルドなオルガンやメロトロン、鋭いサックスや気だるいフルート、巧みに弾きまくる新たなギタリストらが一体となって押し上げる熱いサウンドを繰り広げている。クリムゾンやVDGGを思わせるヘヴィ・プログレで迫る曲がある一方で、ジャージィで涼し気なインストもあり、かつ、クラシカルさや荒涼とした哀愁を秘め、王道と言えるシンフォニックな展開のラストまで、完全なヴィンテージ・スタイルと言えるだろう。ピアノやアコギの効果的な配し方もいい。60年代のボリビア革命の民兵からインスピレーションを受けたコンセプト作。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18780 GARYBALDI / Nuda CD \3200
 再入荷。<3面開き紙ジャケット2023年盤> 72年リリースの1st。エクスペリエンスをハモンド入りでイタリアン・ハード・プログレにしたような1曲目に印象付けられるが、そもそも伊語で歌われており、ムーグを大胆にフィーチャーした3曲目はイタリア然とした歌物で、ハード・ナンバーへ戻る4曲目もクラシカルなフレーズの挿入など、黄金期の色が出る。旧B面は3パート構成の組曲で、リリカルなピアノと哀愁のヴォーカルで幕を開け、泣きのギターから郷愁のハモンドへと受け継がれ、美しいソリーナが配されるなど典型的なイタリアン・プログレが展開される。良く出来た作品だ。 ITALY
BS-18648 KERRS PINK / Mellom Oss - 1981 Original Version CD \2800
 再入荷。<オリジナル・ヴァージョン初CD化> キャメル愛が満ちる81年リリースの2nd。ヴァイオリンもフィーチャーした序盤の甘美で物悲しいメロディアスさ。キャメルにカイパも加わるからもう泣くしかない。デビュー作からサウンドが少し立体的になり、ストリングス・シンセを薄く使った遠近感のあるメリハリ、音色でも泣かせるハモンド、ノルウェー語のヴォーカルと北欧王国のアイデンティティ。後半は17分越えの組曲になっており、フルートも流れ、幽玄な佇まいに女性ヴォーカルが美を研ぎ澄まし、きらきらとした雪解け水が見える。屈指の名曲だ。*以前のすべてのCDは90年頃の完全な再録とリミックスです。これがオリジナルLPの初CD化となります。キーボーディストら録音メンバーも少し違い、アレンジや楽器も異なり、ムゼア盤など以前のすべてのCDはMellom Oss Ver.2と言え、曲順も変えられた別物です。今回の81年録音オリジナルVerは必携です! リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18774 SFARATTHONS / Odi Et Amo CD \3500
 甘美なフルートをフィーチャーした、ロマンチックな叙情派シンフォ2023年作。幽幻で美しい光景が広がっており、ヴォーカル、キーボード、ギター、ベース、ドラムスの5人に管楽器奏者を加えた派手なスタイルではないが、実にイタリア色にあふれ、ピアノ、オルガン、シンセ、ストリングスらに全編でフルートが加わる。チェロやヴァイオリン音源も加わるが、決め手はなんと言ってもフルートで、ゴティックの夢想からタル風まで自在に織り込まれる。少しバンコやロカンダにも似た伊語ヴォーカルも加わり、厳かなパイプ・オルガンでの展開など、最初の結成の起源は70年代のバンドならではのリアル・ヴィンテージと言えるだろう。ゲストで入るサックスの郷愁とプログラミングが新味。自主盤。 ITALY
BS-18773 THE BOOK OF REVELATIONS / The Plumes Of Enceladus CD \3200
 ジェネシス影響下の6人編成のシンフォ・バンドの2023年デビュー・アルバム。ガブリエル・タイプのヴォーカル、バンクス風のキーボード、ハケットを思わせるエレクトリック・ギターと、アンソニー・フィリップスを思わせる繊細なアコギのツインギター、音源ながら随所で導入されるフルートも存在感あり。5曲の組曲を軸にしたコンセプト・アルバムで、ギリシャ神話をモチーフに、複雑なストーリーが展開される。ラストは4つのパートから成る19分に及ぶ長尺曲で締めくくる。ジェネシス系は数あれど、まさに英国でしか出し得ない音で満ち溢れており、近年のイギリスのバンド(例えばビッグ・ビッグ・トレイン風)になることなく、あくまでも70年代風の初期ジェネシス・サウンドを探求心と憧憬で描き出している。SUPPER’S READYを思い起こさせるメロディも散りばめた、ジェネシス愛たっぷりの魅力的な1枚。ずばりポール・ホワイトヘッドのイラストが浮かぶ内容だ。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18768 STREETMARK / Nordland CD \3200
 ドイツらしい独特の湿った暗さを保ちつつ、クラシカルな叙情と軽やかなテンポで聴かせる76年デビュー作。せわしなく前のめりになるパートとメロディを重視した落ち着いたパートを交差させ、オルガンやギター、美しいストリングスを配し、情熱的に歌われていく。2つの組曲をメインにELEANOR RIGBYやバッハのイタリア協奏曲を織り交ぜ、女性キーボーディストの趣向がそのままプログレにつながっているのが特徴だろう。後半は部分的にハード・ロックへ突入していくが、まどろむドリーミィさも漂う。冒頭と終盤のクラシカル・ロックが印象的だ。69年にデュッセルドルフで結成されたバンドで、メンバー・チェンジを繰り返し、本作に至っている。30年振りのCD再発。リマスター&デジパック。 GERMANY
BS-18767 US / Stars In Broad Daylight CD \2950
 最新12作目となる2022年作。本作ではハモンドとムーグを担当するキーボーディストが加わっており、オルガン・ソロが弾き倒される攻撃的な作風を見せているのが特徴だ。他にもシンセを全編でドラマチックにフィーチャーしており、メロトロン系も積極的に配し、ジェネシスやイエスの影響を感じさせつつ、ハートフルなヴォーカルを際立たせる新たな境地に立っている。また女性ヴォーカルのパートも多く、世界が経験したこと、個人的な悲劇などユートピアとは何かと投げかけるコンセプトにて、長尺3曲で構成。メロトロンとギターソロで締められるラストは宇宙へ吸い上げられそうだ。79年にレア・シンフォの「To Whom It Concerns」をリリースしたSAGAのメンバーのバンド。自主盤CDR。 HOLLAND
BS-18766 US / One Thing Is The Thought CD \2950
 甘美な叙情派シンフォをハートフルに聴かせる2020年作。18年作以来の11作目で、ダウンロードのみだった。マルチプレイにドラマーと女性ヴォーカルを加えての録音で、31分越えと20分越えの長尺2曲による力作となっている。いつものシャッフル・リズムを軸に前面に出るベースとプログレッシヴで繊細なギターをフィーチャーし、シンセ、ピアノ、オルガン、ストリングスなどキーボードが美しく彩る。速いストロークのアコギも彼ららしい。曲中での変化が鮮やかで、ジェネシスの手法を思わせるつなぎ合せなど整合感もいいが、本作では後半ダークで深みのある展開を見せ、全体の透明感と上手くメリハリを付けている。ナチュラルに浮かび上がる童話的な優しい視覚も健在だ。自主盤CDR。 HOLLAND
BS-18704 SPECTRUM / Milesago 2CD \3980
 <ラスト・ストック> オーストラリアン・プログレッシヴ・ロックの金字塔とされる71年リリースの2nd。オーストラリア・ハーヴェストから2枚組でリリースされた大作で、プログレ、サイケ、ポップ、そしてカンタベリー色も交差していく。沈み込んだ暗さが魅力だった前作からサウンドは明確になり、ディスク1は英国の影響を総括したとも言えるが、組曲などオセアニアの広大さを反映させたディスク2は傑出しており、インスト・パートがメインとなり一味違うプログレッシヴなオルガンの計算高いソロや、妖しいヘヴィ・シンフォなど、2枚組ならではの目眩く展開に呑み込まれていく。演奏、アレンジなど完成度は極めて高い。72年のライヴやシングルから7曲ボーナス入り。リマスター&4面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18703 SPECTRUM / Part One CD \3000
 <ラスト・ストック> ピンク・フロイドやソフト・マシーンの影響を持つ71年デビュー作。69年にメルボルンで結成されるやいなや注目され、オーストラリア・ハーヴェストが契約。暗くプログレッシヴなオルガンとメロウなヴォーカルをフィーチャーした実験色のあるサイケデリックなサウンドは実に味わい深く、リコーダーが薄闇の中でアシッド色を帯ながら長尺に奏でられるなど、オセアニアの神秘性も感じ取れる隠れ名盤だ。ボーナスとしてチャート1位になったシングル「I'll Be Gone」を始め、ドイツ・オンリーでリリースされたシングルなど7曲のアルバム未収レア・トラックを収録。リマスター&3面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18702 AYERS ROCK / Big Red Rock CD \3000
 <ラスト・ストック> ジャケットと共にオーストラリアの知られたバンドの74年リリースの1st。サックスやフルートの管楽器と鍵盤を担当するマルチ・ミュージシャンを配し、前半はヴォーカルをメインに、後半はジャズ・ロックを探求するインスト・パートをプログレッシヴに聴かせるオセアニアらしい熱いサウンドを展開。スタジオでライヴ録音されており、ウェザー・リポートのカヴァーを含むなど演奏力は高い。オーストラリアを代表するレーベル、MUSHROOMを軌道に乗せた1枚。73年の1stシングルと74年〜75年のライヴからボーナス5曲入り。リマスター&穴あき変形3面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18660 MACKENZIE THEORY / Out Of The Blue CD \3000
 <ラスト・ストック> エレクトリック・ヴィオラとテクニカルなギターをフロントにしたエキセントリックなサウンドを繰り広げる個性派バンドの73年デビュー作。メロディアスながらもクラシカルな堅さは無く、ハードなギターとリズム・セクションらがバランスを取りながら全編インストで聴かせる。ジャズ・ロックとプログレ精神が混ざり合い、時に繊細に時にテンション高く演奏されていく。後半はかなりスピーディでウルフのようなプロフェッショナルなサウンドで圧倒。これがほぼ即興のライヴ録音であったことに驚く。同年のライヴからボーナス1曲入り。リマスター&3面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18661 MACKENZIE THEORY / Bon Voyage CD \3000
 初CD化。74年リリースの2作目。デビュー作もライヴ録音だったが、本作は翌年のまったくの別曲/別内容でのライヴ収録となっており、新たなリズム・セクションを迎え、ギターとエレクトリック・ヴィオラが繊細かつエネルギッシュに、スピーディに絡み合うジャズ・ロックを即興で演奏している。15分越えの1曲目を始め、長い曲が多いがすべての公演で内容が違ったという。前作と同じく部分的にはウルフあたりも思わせるテクニカルなサウンドだ。本ライヴではエレピでキーボーディストが加わっており、緻密さを増しながらやや洗練された印象を受ける。未発表音源から3曲ボーナス入り。リマスター&3面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18765D KARNATAKA / Requiem For A Dream - Limited Special Editon CD+DVD(NTSC) \3800
 <ボーナスDVD付き2枚組 / 3面開き紙ジャケット仕様> 女性ヴォーカル・ファン必聴の、バンド最高作! MAGENTA、MOSTLY AUTUMNと並ぶ人気を誇る、英国女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの8年振りとなる2023年新作。新たにギリシャ(キプロス)人の女性ヴォーカリストSERTARIを迎え、大幅なメンバー・チェンジを果たしてリリースされた。オリジナルのIAN JONESに加え、若きギタリストLUKE MACHIN (THE TANGENT)、イリアン・パイプ&ホイッスルのTROY DONOCKLEY らが参加。オーケストレーションも交えた美しくドラマチックなシンフォニック・ロックを展開し、ラストは25分に及ぶタイトル曲で劇的に幕を閉じる感動作。バンド初参加となるSERTARIは、ソロにて多数の賞を受賞しすでに注目を集めていた新進気鋭のアーティストで、瑞々しく伸びやかに歌うキュートな美声とその歌唱力はお墨付き。プログレ界に新たな歌姫が誕生した。また、彼女は曲作りやアレンジにも全面参加しており、バンドに新風を吹き込んでいる。ボーナスDVDには、約1時間のメイキング映像を中心に6コンテンツを収録しており、合計80分を超えるボリューム! 自主盤。 UK
BS-18759 EXIT STAGE LEFT / Appleberry Trees CD \3200
 スウェーデンらしい透明感のあるキャッチーなシンフォを聴かせる2023年デビュー作。ギター&ヴォーカル、キーボード、リズム・セクションの4人編成で、ラッシュのアルバムからバンド名を取っている。イエス、ジェネシスらの影響も語っており、タイトでテクニカルな演奏はスウェーデンの若手ミュージシャンならではだろう。シンセ、ピアノ、オルガンらとメロディ重視のギターに堂々としたヴォーカルをフィーチャーし、もしコーラスを多用していたならムーン・サファリのきらきらとした清涼感を例えに挙げれるかもしれない。ゲストでフルートを配し、前半はポップな印象もあるが、プログレ然とした展開を見せる中盤はスカンジナヴィアン・ホープとして十分な手応えを見せる。フレッシュな構築型の叙情派。早くも次作が待ち遠しい! 紙ジャケット自主盤。 SWEDEN
BS-18758 ROSSANA DE PACE / Fermati Mondo CD \3500
 <300枚プレス限定> シンフォ・ファンも注目の若手女性ヴォーカリスト2023年デビュー作。ポップなスタイリッシュさとイタリアを感じさせる伝統がハイセンスで溶け合っており、甘くも切ない歌声に魅了される。地中海色もあり、プログラミングにエレクトリック・ギターやキーボード、パーカッションを加え、モダンでありながら優雅なロマンチックさを持ったイタリアならではの作風だ。センチメンタルな想いを突き破るような衝動がドラマチックに秘められており、時間が鍵で、感情の旅に出て、自然と接し、自分の原点を見つけるというコンセプトで制作されている。イタリアン・ポップス・ファンだけでなくプログレ・ファンも惹きつけるプロデュースが光る。全曲彼女の作詞作曲。南イタリア・プーリア出身。ミラノ音楽院卒で芸術コンクールで優勝している。5曲入り約20分のミニ・アルバム。デジパック。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 ITALY
BS-18737 I VIAGGI DI MADELEINE / Tra Luce E Ombra CD \3200
 再入荷。イタリア然とした邪悪なヴィンテージ系キーボードが主導する、オルメをヘヴィ・シンフォにしたような本格派の2023年作。オルガン、シンセ、ピアノらをプログレッシヴに配し、本作ではギターをゲストに留め、雰囲気たっぷりの鍵盤がラビリンスを描き出すサウンドに執着。熱い情感をメロウな哀愁で染めた70年代風の伊語ヴォーカルで聴かせる。アグレッシヴさと重厚で妖しいうねりが屈折しながら交じり合う様はイルバレにも近いか。曲によってヴァイオリンやサックスも入る。また、リチャード・シンクレア(B/Vo)が1曲参加しており、そこではエレピやシンセなどジャズ色を見せるも、イタリアの闇に浸かったカンタベリーが聴ける。南イタリアのレッチェで結成されたバンド。惜しみなく吐き出されるイタリア色が全開だ。 ITALY
BS-18754 I AM THE MANIC WHALE / Bumper Book Of Mystery Stories - Limited Gorgeous Deluxe Cross-Shaped Digipak Edition CD \3300
 <十字型5面開き変型ジャケット・限定盤> ジェネシス、ビッグ・ビッグ・トレイン・ファンにおすすめの正統派シンフォ・バンドの2023年新作4th。アコギも絡めたエモーショナルなギター、メロトロン系やリリカルなピアノを交えた丁寧で細やかなアレンジ、ハートフルなヴォーカルで綴る英国らしいジェントリーな叙情が香る超力作。スポックス・ビアードのキーボーディストRYO OKUMOTOと、女性ヴォーカリストSALLY MINEAR (CELESTIAL FIRE) がゲスト参加しており、「NAUTILUS」は、RYO OKUMOTOのハモンド・オルガン、ミニムーグ、ピアノをフィーチャーした、彼の個性が炸裂した13分を越える長尺曲。数年前に実際に古本屋で見つけた埃をかぶった古い本の、さまざまな神秘的な物語からインスピレーションを受けて制作されたというコンセプト・アルバム。ゴースト・トレインに乗り込んでミステリアスでドラマチックなストーリーを巡る旅へ! 流石の出来。ミックスはBBT、IQ等のROB AUBREY。自主盤。 UK
BS-18752 PAGAN HARVEST / Earth's Secret Engine CD \2800
 女性ヴォーカル・プログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドの2023年新作。マルチプレイヤーのギタリスト&ベーシストの2人に、美声ヴォーカリスト、女性ドラマーを加えた4人組。アコ&エレクトリック・ギター、オルガン、ピアノも加え多彩なアレンジで聴かせる。演奏テクニックを感じさせるジャージィな雰囲気は少しペンタングル辺りも思わせ、英国調のファンタジックなポップ・テイスト、オリエンタルな香り、コーラスを交えた厳かな趣も持ち合わせている。シェイクスピア、ルイス・キャロルから影響を受けており、ベースの腕前はフェアポート・コンヴェンションのデイヴ・ペッグやジェスロ・タルにも絶賛されたと言う実力の持ち主でプレイも光る。前作までのダーク・フォーク色は影を潜め、より英国ロックへと舵を切った作品となっている。ボーナス・トラック2曲追加収録。3面開きデジパック仕様。CDR盤。 UK
BS-18747 BOUNTY / Same CD \2700
 初CD化。77年に録音され、何故かリリースは81年に自主配布されたインストのシンフォニック・ジャズ・ロック作。アメリカらしい展開の速いアップ・テンポの曲調に変拍子を配した構築的アレンジとシンセをメインとするソロでテクニカルに押し切ってしまう。ギターも加わる4人編成だが基本キーボード・トリオだったと思われ、ポリシンセが入るとエマーソンも思わせるがストイックなコンテンポラリーさもあり、キット・ワトキンスに通じるところも。後半のピアノがなかなか聴かせるのでは。本作が1stで後にも作品あり。リマスター。 USA
BS-18746 CHILD'S PLAY / Same CD \2700
 初CD化。79年に超マイナー・レーベルからリリースされたジャズ・ロックで彼らの唯一作。全員テクニシャンで恐らくセッショマンのプロジェクト録音だったと思われ、アコースティック・ピアノとエレクトリック・ギターがプログレッシヴな質感を保ちつつ猛烈に弾き込んでいく。ギターは時にフリップ風のトーンやジョン・エサリッジ張りのプレイも見せ、もろジャズ寄りのエレガントなピアノとオーセンティックなベースと上手く対比し、スリリングなスパイスを効かせている。あのSTANLEY CLARKEが1曲加筆している。リマスター。 USA
BS-18745 JACK HAMMOND / Open The Doors CD \2700
 初CD化。80年に自主リリースされたギタリストによるジャズ・ロック作。テクニックを誇るドラマーに支えられての硬派な作品で、2曲目の構築的プレイやクラシカルなナイロン・ギターでバッハを聴かせる3曲目などスティーヴ・ハウあたりも思わせる。後半、ブルージィな展開も見せるが、そこからテンポアップさせ、弾き倒しモードでハードに迫るアグレッシヴさがあり、強固なリズム・セクションと共にアコギも加え変拍子で雪崩の如く追い込む様はプログレッシヴ。本作が1stで82年に2ndをリリースしている。リマスター。 USA
BS-18744 ETHOS / Ardour CD \2700
 完成度の高いアメリカン・シンフォの必聴傑作のひとつ。75年リリースの1st。イエス、クリムゾンの影響を感じさせる名作で、ファンタジックかつ攻撃的に使用されるメロトロンが印象的に残り、テクニカルさと放牧さが織り成す楽曲をグレートアップさせている。後に発掘されるプログレ度を極めたマニアックなバンド群と比べれれば分かりやすいポピュラリティーがあり、全体にとてもメロディックで、メジャー志向のプロデュースもあったのだろうけれど実に幸運に恵まれたバンドだったと思う。若く繊細な感情が美しい。リマスター。 USA
BS-18743 AGUSA / Prima Materia CD \3200
 女性フルート奏者をフィーチャーし、前作の延長線上のようなカンタベリー色を交えメロディアスに聴かせる2023年作。タイトなリズムに乗りオルガンが切り込み、フルートがロマンチックに歌い、ギターが熱くソロを展開するサウンドはもう初期とは別バンドの様相で、サイケやジャムといった要素は過去のものとなった。2曲目など同国のRAGNAROKの現代版とも言えそう。キャメルも思わせる月夜の叙情がドラマチックに描かれている。アルバムは10分前後のナンバー4曲で構成されており、インスト・メインだが本作では男女ヴォーカルも入る。タペストリーが浮かぶシンフォ風味も見せるラストまで、巧妙に作曲&アレンジされた力作。デジパック。 SWEDEN
BS-18786 THE ANCESTRY PROGRAM / Part II - Of Silent Mammalia - Limited Edition CD \3200
 2023年新作3rd。複雑なアンサンブルを取り入れたテクニカルなヘヴィ・シンフォ・バンドの、2部構成のパート1から2年を経てリリースされた続編となるパート2。ツイン・ギターを含む6人編成となってよりパワーアップした。モダンな21世紀ハイブリッド型と言え、オルガン、シンセ、ハードかつエモーショナルなギター、重低音のベース、叙情的なヴォーカル、そして、曲によりヴァイオリン・ソロも効かせている。サックス、トランペット、ヴァイオリン、チェロ奏者らがゲスト参加。ジャケットに登場するクジラが地球を救うというストーリーで、最後はハッピーエンドで終わり完結する、壮大なコンセプトアルバムとなっている。バンド曰く、スポックス・ビアード・ファンにおすすめとの事で、その影響も見え隠れ。4面開き紙ジャケット仕様。 GERMANY
BS-18785 LA GOTA / Paisaje Interno CD \2500
 2023年新作。バンドネオン奏者をメンバーに含む6人編成のプログレ・バンドで、ジャズ・ロック、アヴァン・タンゴ等を織り込んだインスト・サウンドを表情豊かに聴かせる。伸びやかなギターや、的確なリズムに支えられたテクニカルでソリッドなプレイに反して、情感豊かな音色を奏でるバンドネオンがソロを取る場面が多くサウンドを特徴付けている。これは、まさにアルゼンチン産以外には出し得ない音だろう。ラストでの流麗なピアノ・ソロも印象的。2001年にデビュー・アルバムをリリースし、09年に2ndを、そして、本作は14年振りの3rdアルバムとなる。*特殊見開き紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-18685 PFM / The Event - Live In Lugano CD \3500
 再入荷。<初回限定エンボス仕様3面開きデジパック・イタリア盤> ライヴを愛する人々を満足させるPFMの新プロジェクト「PFM Live Collection」の第一弾。2022年スイスの野外フェスでのライヴを16曲(約80分)収録した2023年盤。特別な編成となっており、代役としての若手のジャズ系のギタリストとバロック・プロジェクトのキーボーディストのルカ・ザッビーニ(ハモンド&一部ヴォーカル)をスペシャル・メンバーとしてフィーチャーし、チョッチョ、ジヴァス、ファブリら5人の本体と融合。オープニングは最新アルバムから立て続けに3曲演奏され、早くも流暢な速弾きギターとハモンドが炸裂。そして、九月の情景の演奏が始まるが、イントロが付いておりオープニングの3曲と共にいつもと違う、新鮮なPFMを感じる好印象だ。アコギをきちんと使ったIL BANCHETTO、ハモンドの音色がヴィンテージ感を生み出しているハンスの馬車はヴォーカルも恐らくザッビーニが取っており、初期PFMのようなヴォーカルの違いも味わえる。中盤では06年作の「Stati Di Immaginazione」や13年作の「Classic Da Mozart〜」等からも披露。ムッシーダに迫るギタリストのバカテクぶりが圧巻。終盤はMR 9 TILL 5からヴァイオリン・ジャム〜ウィリアム・テル序曲、セレブレーションから九月の情景(リプライズ)の怒涛のメドレー。彼らいわく歴史的な作品の再解釈でもあり、未だにチャレンジを続ける現在のPFMを改めて意味付けるライヴならではの内容となっている。 ITALY
BS-18593 TRITOP / Rise Of Kassandra CD \2980
 再入荷。ラネストラネやフラワーキングスを思わせるプロフェッショナルな演奏とデビュー作でありながら磨き抜かれたアレンジで聴かせるシンフォ・ファン必聴の2023年作。ローマの若手5人組で、元はドラマーが立ち上げたプロジェクトから派生しており、変化に富む鮮やかなリズム構築にトップ・スキルのキーボードとギターが多彩なシンフォニック性を展開させ、エモーショナルなヴォーカルで歌われる非の打ち所が無い完ペキな内容だ。計算された緻密さはスウェーデンあたりのバンドにも近く、シンセ、オルガン、ピアノ、メロトロンなど音数や音色は多く感じるもオーヴァダブの少ないリアル感が見事。コーラスはGG風とも言えなくもないがイタリアのバンドならではの中世やオペラを感じさせ、哀愁に染まりながらオリジナリティが炸裂するスリリングでドラマチックな23分越え組曲のラストまで、もう出来過ぎ! 自主盤。 ITALY
BS-18740 OMEGA / A Fold Arnyekos Oldalan + A Live Aid Koncert Teljes Omega-Blokkja CD \2850
 <2023年リマスター&6曲ボーナス入り> 86年リリースのスタジオ・アルバム12作目。前作XIでのエレ・ポップなノリと70年代後期のメロウさが組み合わさった作品で、3年間のリハーサルとレコーディングを経て、プログラミングもバンド・メンバーが行い、切り込むサンプラーや眩しいポリシンセなどキーボードの充実と往来の泣きのヴォーカルとエモーショナルなギターで唯一無二のオメガ・サウンドを編み出している。ガマポリスを思わせる4曲目を始め、7曲目や10曲目はシンフォと言えるだろう。タイトルはオン・ザ・シャドウ・サイド・オブ・ジ・アースの意でフロイドがヒントらしい。ボーナスとして初出となる85年にブダペストで行われたアフリカのためのライヴ・エイド出演時の30分枠から6曲を完全収録。 HUNGARY
BS-18656 OMEGA / XI CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&4曲ボーナス入り> 不動のメンバー5人により82年にリリースされた11作目。いきなりのテクノ・サウンドに驚くが、物理学者でありハンガリーのバンドのPANTA RHEIのメンバーが開発したコンピューター対応のシンセ/リズム/コンポーズのインターフェス「MUZIX 81」がオメガ・スタジオに持ち込まれ、ぜひ使ってほしいと依頼されたと言われている。つまり「MUZIX 81」を使った革新的な作品で、見方を変えれば、ハンガリー語のヴォーカルやギターにはオメガらしさを出しつつ、プログラミングと融合させた完成度の高い内容と言えるのでは。80年のライヴから3曲(2曲はスタジオ盤未収)、82年のサッカー・ワールド・カップの為に作曲された曲の計4曲ボーナス入り。 HUNGARY
BS-18655 OMEGA / Az Arc CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&3曲ボーナス入り> GAMMAPOLISの次のスタジオ・アルバムで3年後の81年にリリースされた10作目。同メンバーにて新設されたオメガ・スタジオで録音されたもので、サウンドをこの年代のトレンドへシフト。8ビートに乗ったハンガリー語のヴォーカルをハードで軽快なギターを絡め聴かせるロック・ナンバーと、哀愁が効いたポリシンセを大胆に配したシンフォ・ポップが同居し、エキゾチックなインスト・ナンバーも含む。10曲目のような泣きのバラードもあり、70年代のイメージを求めるのではなく、当時の東欧ロックとして接してほしい。80年にリリースされたLOCOMOTIV GTらとのジョイント・コンサート盤からOMEGA主体の部分を5曲ボーナス入り。 HUNGARY
BS-18736 BIG BIG TRAIN / Ingenious Devices CD \2700
 スタジオ・ヴァージョンの決定版がここに完成した。本作の為に、旧曲を新録、差し替えや追加録音を加えたリミックス、未発表のオーケストラ曲、2022年のライヴ音源で構成された全5曲(約60分)入りの2023年新作。旧曲3曲にはそれぞれ17人編成のストリングス・オーケストラを加え、故DAVID LONGDONへのリスペクトを込めて、彼のヴォーカル・トラックはそのまま残している。1曲目の「EAST COAST RACER」は2019年当時のメンバーによる新録。2曲目の「THE BOOK OF INGENIOUS DEVICES」は未発表のオーケストラ曲で、1曲目と2曲目を繋ぐ役目を果たしている。3曲目の「BROOKLANDS」は、ドラムス&ベースを新たな演奏に差し替えたリミックス・ヴァージョン、4曲目の「VOYAGER」は、ギター&ヴァイオリンを追加したリミックス・ヴァーション。5曲目の組曲「ATLANTIC CABLE」は2022年9月のツアーからのライヴ音源(約15分)で、DAVID LONGDONに代わり新加入した、現PFMのALBERTO BRAVINら新メンバーを迎えた最新ライヴ。BIG BIG TRAINといえば元々管弦楽器が入っていたとはいえ、あくまでもソリストのアレンジであって、本作での奥行きと広がりのあるストリングス・オーケストラは今までにない優雅さを生み出している。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18733 MORDAZ / Libertad Condicional CD \2800
 EL RELOJ の3rd時(83年)のメンバーらにより86年にインディー・レーベルよりリリースされた唯一作が初CD化。70年代にはORION'S BEETHOVENや、BUBUでリード・ヴォーカルを取っていたPETTY GUELACHEと、DANIEL TELISによるヘヴィなツイン・ギター、MAQINAやMERLINのベーシストOSCAR LOPEZ、ドラマーによる4人組。スペイン語によるシャウトを交えた情熱的なハイトーン・ヴォーカルを畳み掛ける3連のリズムに乗せ聴かせるなど、ハード・プログレを熱く繰り広げる。古さを感じさせない構築的なサウンドは流石だ。控え目ながら、ゲストでキーボーディストも参加。ボーナス2曲は、収録曲の2001年新録と、未収曲の84年デモ音源を収録。 ARGENTINA
BS-18731 POHJA KONN / Hetk. Inspereeritud Tuurist CD \3200
 再入荷。初期イエスにジェントル・ジャイアントやジェネシスを少々加えたサウンドでデビューした彼らの2019年作2nd。本作ではオーケストラ、混声合唱、チェロ・トリオを曲によって配し、新曲によるオリジナル曲に加え、なんとIN SPEのERKKI-SVEN TUURをゲスト&アレンジャーに迎えIN SPEの1stの曲を数曲カヴァーしている。この中にはIN SPEの未発表曲も含まれており、荘厳なシンフォや生弦による幽玄なチェンバー風味など新たなアレンジで甦っている。ある意味、IN SPEの1stアルバムをクラシカルに再構築させた現代版とも言え、あの83年作が如何に傑作だったかを証明している。ぜひ、合わせて聴きたい。なお本作はエストニアのオブ・ザ・イヤー賞に選ばれている。綴じ込み付きデジパック自主盤。 ESTONIA
BS-18726 MAX HUNT / Music From The Void CD \3200
 イエス、ルネッサンス・ファン必聴バンド「FRAGILE」のブレーンで、キーボーディストの2023年新作。トールキンの「アイヌリンダレ(アイヌアの音楽)」にインスパイアされた、ファンタジックな幻想が広がるシンフォニック・ロック・コンセプト・アルバム。それぞれが組曲形式になっていて、荘厳なオーケストレーションを含むシンセや、英国らしいハートフルなヴォーカル、THE MORRIGAN&ソロでも活動しているマイク・オールドフィールド影響下のギタリストCOLIN MASSONによるアコ&エレクトリック・ギター、女性ヴォーカリストらも参加した、ケルト風味も加えた、シネマティックな作風となっている。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-18722 FLAMBOROUGH HEAD / Looking For John Maddock CD \2700
 長らく入手困難だった09年リリースの6作目が2023年新装リリース! 甘美なフルートやリリカルなリコーダーも名手の女性ヴォーカリストと、LEAP DAY、TRIONを掛け持ちするキャメル愛のギタリスト、EDDIE MULDERをフィーチャーする2期の中間期にリリースされた1枚で、EDDIE MULDERが作曲&アレンジに大きく関わっており、6曲の内3曲はインストで、まるでヴォーカル・パートの如く彼の優美なギターとフルートを聴かせる、キャメル・ファン必聴だ。そして、20分近いラストは傑出の出来と言え、オーケストレーションとリコーダーが物悲しく響き、翳りと光がダイナミックに織り成す雄大な世界が広がり、中部ヨーロッパならではのクラシカルさも。デジパック。 HOLLAND
BS-18721 TRION / Pilgrim CD \2700
 長らく廃盤で入手困難だった07年作2ndが、デジパック&2曲ボーナス入りで2023年新装リリース! フランボロー・ヘッドのキーボーディストとギタリストのEDDIE MULDERにドラマーが加わったトリオで、彼らもまたオランダのキャメル愛好バンドだ。深遠なメロトロンだけでなく、本作では英国調のハモンドも特徴で、淡いシンセやピアノもフィーチャーし、ナイロンや12弦などのアコギの儚い叙情性、そして、ラティマーに少々ハケットが混ざったような甘美なギターが歌う。繊細かつ優美な壮大さから落差のある、一音、二音程度しか鳴らない静寂なパートの極限美をぜひ味わいたい。ボーナス2曲入り。メロトロンにトリオをかけてバンド名にしている。デジパック。 HOLLAND
BS-18718 HOMUNCULUS RES / Ecco L'Impero Dei Doppi Sensi CD \2950
 今やイタリアン・カンタベリー・シンフォの代表格と言える存在になった彼らの2023年作。スタイリッシュでかつマニアックな内容で、テクニカルさにファンタジックなユーモアを交えた曲想は彼らならではと言え、シンセ、オルガン、ピアノ、メロトロン系らのキーボードにカッコよく切り込むギターを絡め、フルート、クラリネット、オーボエ、ホルン、リコーダー、バスーン、トランペットらの多彩なバブル風味の管楽器をゲストで配し、伊語のほのぼのとしながらも儚さが漂う歌心を絶妙に乗せていく。時にノスタルジックなポップさもあり、カンタベリー・スピリチュアルを目指しつつ、ウードなど地中海楽器や、アープ&オーバーハイムなどヴィンテージ色にもこだわった力作となっている。多々あるイタリアの中でも必ず押さえておきたいバンドのひとつ。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18713 MAGENTA AURA / The Rock Artist's Progress CD \2700
 カーヴド・エアのヴァイオリニスト、ダリル・ウェイがプロデュース(プレイはしていません)した、ニュー・プロジェクトの2023年新作。チャールズ・ショーウェルが書いた小説にリンクしたコラボ・アルバムとなっていて、オルガン、シンセ、アコ&エレクトリック・ギター、リズム、ヴォーカルの4人編成のバンドにて。小説は、ビートルズに始まる音楽革命を背景に、英国の音楽学校で学ぶ若者の挫折と人生を描いたもので、そのストーリーに沿ったサウンドが繰り広げられていく。そのため、60年代後半に録音された作品という設定となっていて、カラフルなポップ、ドーリーミィ・サイケ、プログレ、シンフォが入り混じったロック作となっている。ルネッサンス調の旋律を織り込んだクラシカル・ロック然とした曲調の「CHACONNE」は特筆。マリリオンのスティーヴ・ホガースが「MORPHUEUS」でゲスト参加。デジパック仕様。 UK
BS-18711 STACKRIDGE / Friendliness - Expanded Edition 2CD \2980
 <2枚組 / エクスパンデッド・エディション> 72年にMCAからリリースされた名作2nd。ヴァイオリン、チェロ、フルート、ピアノ等をフィーチャーした、優雅で気品あふれるクラシカルでノスタルジックな風合いに、ウォームハートなヴォーカルが絶妙にマッチした、ビートルズ・リスペクトの叙情的なメロディを交えた英国ならではのサウンド。メロトロン、ヴァイオリンを導入した、ポップ〜クラシカル〜インド音楽まで飛び出すユーモラスな「SYRACUSE THE ELEPHANT」や、ラストの「TEATIME」でのフルートを導入したキャメルのような叙情から、後半でのロック・ヴァイオリンをフィーチャーしたプログレッシヴな展開など、そのアレンジ力には目を見張るものがある。英国ファンタジーとロマンに優しく包まれていく。ディスク2は、未発表を含むボーナス・トラック12曲を収録。スタジオバンドのイメージが強いが、実は当時ライヴを積極的に行っており、今回は、72年6月の「BBC RADIO IN CONCERT JUNE 1972」から未発を含む8曲を収録。「FRIENDLINESS」リリース直前のライヴで、アルバムに収録される曲が初披露された。オーケストラを導入した怒涛のクラシカル・ロック「PURPLE SPACESHIPS OVER YATTON」を筆頭に、「 SLARK (SINGLE VERSION)」、「C’EST LA VIE 」、「DO THE STANLEY」の72&73年のアルバム未収シングル4曲。3面開きデジパック仕様。2023年版。 UK
BS-18667 IL BALLETTO DI BRONZO / Lemures CD \2980
 再入荷。ジャンニ・レオーネ主体としてはあのYS以来の新曲によるオリジナル・スタジオ・アルバムとなる2023年作。暴力的でシュールなキーボードと妖しいヴォーカルを重厚なリズムが支えるトリオでの録音で、シンセはギターにも変化し、ヴォーカルは狂ったオペラの如く熱狂し、ヘヴィな淀みと疾走を繰り返す圧巻のサウンドは破壊力満点。21世紀のYSとも言えなくもないが、すべてを凌駕する独創性は過去を見ず圧倒的なオリジナリティとエネルギーを発散。天才、いや神、ジャンニ・レオーネ降臨である。08年のDVD「Live In Rome」にも収録されていた終盤のナンバーなど完成度はさらにアップし、破綻と美しい整合性が融合し、ヴォーカルは甘い蜜を感じさせる恐るべし出来となっている。誰も想像できない、誰もマネできない、キーボード・トリオ・プログレの激作。初回限定デジパック。 ITALY
BS-18708 PASKINEL / Maraude Automnale CD \2980
 フレンチ・カンタベリーの雄、ALCO FRISBASSのキーボーディストを中心としたプロジェクト・バンドの2023年作。他にもALCO FRISBASSの2人のメンバーや、フルート、ヴァイオリン、ファゴット、サックス奏者が加わっており、ALCO FRISBASS譲りのカンタベリー系のジャズ・ロックをメロトロンやシンセをシンフォ風味に交え構築。デイヴ・スチュワートの影響を感じさせるオルガンやエレピなどマニアックな音色のキーボードにプログレッシヴなギターが絡み、エッジの効いたベースがボトムを整える。ALCO FRISBASSに比べやや緩い感もあるが、クリムゾン的なハードさがあり、幽玄な夢想を発散させながらのエキセントリックさは変らず圧倒される。MINIMUM VITALのギタリストによるマスタリング。見開き紙ジャケット。 FRANCE
BS-18707 SOM IMAGINARIO / Banda Da Capital - Live In Brasilia 1976 CD \2800
 70〜73年の間に3枚のアルバムを残したブラジルのプログレ・バンドの未発表ライヴ音源。本作は、76年10月4日に行われたネイチャーデーを祝い開催されたコンサートを収録したもので、オリジナル・メンバーの、キーボーディストWAGNER TISO(オルガン&エレピ)と、ギタリストのFREDERICO MENDONCAの2人に加え、ベース、ドラムス、サックス(&フルート)奏者らが参加。SOM IMAGINARIOの曲は、クラシカルかつダークな展開を見せるプログレ然とした「ARMINA」、歌心あふれる叙情的な「SABADO」の2曲。また、WAGNER TISOの78年1stソロに収録される神聖な「A IGREJA MAJESTOSA」、フルートを導入した「OS CAFEZAIS SEM FIM」や、ジャズ・ロック「BANDA DA CAPITAL」などもバンドでプレイしている。ボーナス・トラック2曲は、75年10月6日リオでのライヴを収録。ミナスの人気ギタリストTONINHO HORTAがゲスト参加し、彼のハートフルなヴォーカルも聴ける。全10曲。音質も良い。デジパック仕様。2023年リマスター盤。 BRASIL
BS-18695 BROSELMASCHINE / Live At Rockpalast CD \3200
 2021年4月にドイツの音楽番組「ROCKPALAST」の放送用として録音されたライヴ盤。オリジナルのギタリストを中心に、後期WALLENSTEINのギタリスト、BIRTH CONTROLのドラマー、パワフルな女性ヴォーカリストらを迎えた6人編成のバンド。最新作「ELEGY」からの曲を中心とした選曲で、エモーショナルなギターが哀愁を誘う「ELEGY」からスタートし、エレクトリック・シタールを導入したエキゾチックな「ORIENTAL MIND」や「INDIAN CAMEL」、ソーニャ・クリスティーナ的な夢想感のある「FALL INTO THE SKY」、ジャージィな「SOLE RULER」、そして、メロトロン系とアコギによる静かな前半から、後半で一気にプログレッシヴな展開を見せる「PAJARO」で最高潮に。70年代の良さを残しつつソリッドな演奏で聴かせる、貫禄十分の聴かせ所が多い好ライヴ。 GERMANY
BS-18694 STERN COMBO MEISSEN / Die Original Studio Alben 8CDBOX 8CD BOX \6980
 <AMIGAアルバム7枚+2023年録音盤!> 近年作2作から選曲された現メンバーによる新アレンジの新録15曲入りディスク8を追加収納した計8枚組2023年ボックス! 旧東ドイツのシンフォニック・ロックの頂点を極めた彼らの、77年のデビュー作から当時のラスト・アルバムとなった87年作までの7枚のアルバム、SAME (1977)、WEISSES GOLD(1978)、DER WEITE WEG (1979)、REISE ZUM MITTELPUNKT DES MENSCHEN(1980)、STUNDENSCHLAG (1982)、TAUFRISCH(1985)、NACHTE (1987)に加え、11年作のLEBENSUHRと20年作のFREIHEIT ISTから本ボックスでしか手に入らない現メンバーによる新アレンジにて新たに録音された新録15曲入り特別盤ディスク8「ES GEHT DIE ZEIT (2023)」を追加収納。クラシカル・ロックをドラマチックに展開する初期、テクニカルなシンフォニック・ロックを聴かせる中期、ポップなフォームにエイジアからの影響を感じさせる後期、旧共産時代の必聴バンドの全盛期のアルバムをコンプリート+2023年録音盤! 各紙ジャケット、バイオ・フォト・作品データを掲載したカラーブックレット付き。シンフォ・ファン必携! GERMANY
BS-18692 BAHAMAS / Le Voyageur Immobile CD \2950
 初CD化。フランスらしいロマンと儚さが香る76年作。ギター、キーボード、リズム・セクションのスタジオ・ミュージシャン4人による唯一作で、フランス語によるメロウなヴォーカルをフィーチャーし、ポップな面を見せながらも、クラシカルな1曲目を始め、ラストのようなドラマチックなシンフォを聴かせる好作だ。レスリーを通したギターの弾き込みやスティール・ギターも特徴で、ピアノ、シンセ、オルガンと粋なアンサンブルを編み出している。キーボーディストはフランスの俳優本業のシンガー、GILLES JANEYRANDが75年にリリースした知る人ぞ知る名作の全作曲とキーボードを担当している。レーベルメイトのジャン・ミッシェル・ジャールとの共作のボーナス2曲入り。リマスター。 FRANCE
BS-18691 THULE / Natt CD \2800
 <2023年リマスター盤> 83年にノルウェーの最北端、マーゲロイ島で結成されたゴシック・プログレ・バンド。ULTIMA THULEから改名し、2作目となる90年作。のしかかるダークさが渦巻くも、ヘヴィというよりその混沌としたイメージが独特で、低いトーンのヴォーカルをギターやキーボードとリズム・セクションで押し流していくように聴かせる北欧ならではの個性派だ。当時、ANEKDOTENを始め、ANGLAGARD、LANDBERK、KERRS PINKらを手掛けていたノルウェーのプログレ専門レーベルCOLOURSの2番としてリリースされた。クラシカルなハモンドとメロトロンのようなストリングスも特徴的で、イタリアのバンドにも通じる破壊的な闇に美が漂う名作。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18647 BAROCK / Bare En Blaveis CD \2800
 再入荷。<2023年リマスター盤> 76年にリリースされた北欧シンフォの名盤が人気の高いNORSKE ALBUMKLASSIKEREの再発シリーズにて登場。バンド名が示すようにクラシカルな哀愁を湛える叙情派で、キーボードやギターの他にヴァイオリンとフルートを配し、メロディアスなヴォーカル・ナンバーと幻想的なインスト・ナンバーを交えながらロマンチックな作風で聴かせる。フィヨルドの港街、スタヴァンゲルのバンドらしい夜明けを見つめるような心に染み入る内容だ。当時はマーキュリーというメジャー・リリースであった為、演奏力もあり、アレンジや録音などプロデュースも行き届いている。オスカー・ワイルドやハンス・ボルリなどの著名な詩人の引用も。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18690 SBB / Live Cuts - Czestochowa 1980 2CD \3200
 未発ライヴ・シリーズ「Live Cuts」第6弾。当時の最後のポーランド・ツアーから80年8月に巡礼地として知られるチェンストホヴァで行われたコンサートを2枚組で完全収録した2023年盤。NIEMEN AEROLITからギタリストが加わり傑作シンフォMEMENTO期の4人編成になった彼らのテクニカルなサウンドが堪能出来るファン必携盤だ。MEMENTOの1曲目を始め、FOLLOW MY DREAMの組曲、WELCOMEのドラマチックな2曲目らに、この時期によくライヴのみで演奏されていた曲やインプロなどプログレッシヴな構成でエネルギッシュに熱演。アンコールでは美しくまどろむフロイドのクレイジー・ダイアモンド風に聴かせる珍しい一幕も。バンドが保管していたオリジナル・テープからのリマスター。 POLAND
BS-18689 QUIDAM / Sny Aniolow - 2023 Remaster CD \2800
 <リマスター&新録ボーナス入り2023年新装盤> 女性ヴォーカル・シンフォの女性ヴォーカリストの中でも群を抜くチャーミングな歌声で魅了するEMILIA DERKOWSKAをフィーチャーした98年リリースの2作目。サスティーンの効いたメロウなギターと繊細なキーボードに本作からレギュラー・メンバーとなるフルート奏者を配し、曲によってヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、オーボエも加え、透明感のあるハートフルなサウンドを聴かせる美の結晶と言える好作だ。3曲目や5曲目のようなポップな軽快さを持ち合わせているのが特徴で、4曲目のようなファンタジックな曲と溶け合う。7曲目は1stの1曲目を思わせる秀曲で、同曲をEMILIAを再びフィーチャーして新録された2022年拡張ヴァージョンをボーナス収録!素晴らしい! POLAND
BS-18686 MIA MARTINI / Il Giorno Dopo - 50th Anni Edition Remastered 2023 CD \3200
 <2023年リマスター50周年記念盤・見開き紙ジャケット> 彼女の名作中の名作。リコルディからリリースされた73年作3rd。オーケストラとバンドに合唱団も配し、まだ初々しさが残る温かみのある歌声をメロディアスに際立たせるように聴かせる女性ヴォーカル物の必聴作。どの曲も哀愁があり、かつポジティヴに煌めく。ジャンフランコ・ロンバルディ、ナターレ・マッサーラがオケ・アレンジを担当し、バックや作曲陣はマウリツィオ・ファブリツィオ、ダリオ・バルダン・ベンボ、マッシモ・ルカ、アンディ・スルディらとそうそうたる顔ぶれ。キーボードがシンフォニックに飾っていく感動的なラストまで、業界あげての総力作! イタリア・ファンなら誰もが耳にしたことがあると思う超大ヒット曲、MINUETTO収録。 ITALY
BS-18664 TONY CARNEVALE / III Movimento - Extended Version CD \2980
 再入荷。傑作。単体では初リリースとなる2001年作に、未発ボーナスを1曲加えリマスターした2022年盤。作曲家でアレンジャーでもあるキーボーディストのシンフォニック・プログレ3作目で、当初ボックスのみに収録されていた。99年に上演されたバレエの為の作品で、ヴァイオリンやチェロを加えた壮大なオーケストレーションとバンコを彷彿させる攻撃的なキーボードに、エモーショナルなギターもフィーチャーした超ドラマチックでクラシカルなシンフォニック絵巻となっている。展覧会の絵や、禿山の一夜も登場し、まさにオーケストラとプログレッシヴ・ロック・バンドが融合したイタリアならではの必聴作。今回、未発表の10分近いボーナス1曲を追加収録。こちらもバンコやエマーソンを思わせるサスペンスに満ちたプログレッシヴなナンバーとなっている。見開き紙ジャケット自主盤。 ITALY
BS-18630 MANGO / Arlecchino CD \3200
 再入荷。<2023年リマスター盤> イ・プーを始め、ラヴ・ロック・ファンやニュー・トロルス・ファンに、ぜひおすすめしたい隠れ名作! 79年にヌメロ・ウーノからリリースされたGIUSEPPE MANGO(本作ではPINO MANGO名義)の2作目で、オーケストラに取って代るキーボードがシンフォ色を編み出し、ジジ・カッペッロットを始め、クラウディオ・パスコーリら超一流ミュージシャンが参加。優しさが滲み出る彼の歌声とセンチメンタルなメロディーを好サポート。70年代のイタリアン・カンタウトーレならではの甘美で切ない曲調だ。CPピアノをバックにコーラスを多重したラストなど、さながら1人イ・プー、もしくは1人ニュー・トロルスのようで感動的に幕が降りる。長らく廃盤で入手困難だった。22年振りのCD再発。 ITALY
BS-18680 SILVER MOTH / Black Bay CD \2800
 幻想美あふれる美声女性ヴォーカル・バンドの2023年デビュー・アルバム。それぞれが別のバンドで高い評価を得ているミュージシャンが集結した新たなプロジェクトで、スコットランド最果ての島、ルイス島にインスピレーションを受け、島のBLACK BAY STUDIOにて録音された。チェロ奏者を含む7人編成で、冷たい空気に包まれた、メランコリックかつシネマティックなサウンドに乗せて、ELISABETH ELEKTRAのウイスパー・ヴォイスが浮遊する。英国ならではのサウンドで、ネオ・フォーク、プログレッシヴ、シンフォ・ファンにもおすすめ。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18646 CONVIVIUM / Same CD \2800
 初CD化。ノルウェー語で歌われる哀愁の女性ヴォーカルをフィーチャーしたフォーク・バンドの71年作。デビュー当時はノルウェーのペンタングルと言われていた彼らの唯一作で、メジャー・ポリドールからのリリースだった。2本のギターとコンバスの4人編成に、曲によってフルート、リコーダー、チェレスタ、フィドル、パーカッション、ドラムスらが加わる。オリジナル曲にトラッドを交え、歌詞はルドルフ・ニルセン、オラフ・ブル、ハーマン・ヴィルデンヴェイなどのノルウェーの詩人から取られ、後半ではストリングス・カルテットも加わったクラシカルさや、ジャズ・スゥイングも見せる。英国のアンダーグラウンド・フォークにも通じるツウな趣がある。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18645 POPOL ACE / Stolen From Time CD \2800
 <2023年リマスター盤> ドイツのPOPOL VUHとの混同をさけるためバンド名を改名し、75年にリリースされた3rd。当時、国内盤も出ていたメロディアスな美しい名作で、ギターは洗練され、シンセが多用されるようになり、2曲目など英国のイングランドも思わせるアレンジで聴かせるシンフォニックな作品だ。ストリングス、エレピ、クラヴィ、ハープシコードなど多彩なキーボードに、本作ではONDES MARTENOT(6曲目のイントロ等)という不思議な音色を発する楽器をフィーチャー。なお、この頃のライヴではピーター・ガブリエル顔負けの数種のコスチューム(クライマックスは本ジャケットの黒怪鳥!で登場)を用い、シアトリカルなステージを見せていた。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18668 MICHAL WOJTAS (AMAROK) / Lore CD \2800
 ポーランドのシンフォ・バンド、AMAROKのリーダーでありマルチ・ミュージシャンの2023年ソロ・プロジェクト作。英国の舞台パフォーマンスのために制作されたもので、現代的な解釈でケルト、バイキング、古スラブからインスパイアされたサウンドを近年のAMAROKに通じるアンビエント・シンフォ的に聴かせる一大コンセプト・アルバムとなっている。プログラミングによるエレクトリックで映像的な部分とプログレ的な要素がミックスされ、一部ヴォーカルやアコギ、ペイガン色も加わっている。制作過程で、逆にパフォーマンスの振り付けにも影響を与えたと言われ「森の空き地に座って私たちの祖先が語った古代の物語と接しているようだ」と評価された。壮大なエキゾチックさはトルコのCAN ATILLAを思わせるところも。3面開きデジパック。 POLAND
BS-18665 BLANK MANUSKRIPT / A Live Document CD \3300
 ザルツブルグでクラシックを学んだキーボーディストやギタリストらが結成したプログレ・バンドの2022年ライヴ。08年のデビュー作からなど初期の曲を多く取り上げており、キーボード、ギター、ヴォーカルらにサックスやフルートなど管楽器をフィーチャーしたヴィンテージ感のあるサウンドと中世ヨーロッパのクラシカルな情緒が融合。オーストリアならではの哲学的な独自性に、旧東ドイツあたりのバンドを思わせる哀愁が漂う。フロイドとVDGGがミックスされたようなプログレッシヴさがあり、重厚な一方で、フルートとリコーダーのみによるリリカルなパートや、屈折した変拍子、シアトリカル性、唸るオルガンや切れ切れのピアノ、そして、終盤では煌めくシンセにヘヴィなギターなど破壊力を持った狂おしい展開で圧倒。スタジオ盤とはまた違った面を見せる入魂ライヴ。録音や演奏の技量も申し分ない。3面開きデジパック自主盤・ミニポスター付き! AUSTRIA
BS-18658 OMEGA / Elo Omega - Kisstadion '77 2CD \3980
 絶頂シンフォ期オメガの77年未発表ライヴ。ブダペストにあるスタジアムで収録されたもので、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、ユーゴスラヴィア、ギリシャ等で発売され、全世界で150万枚売れたという76年英語作のTIME ROBBERの成功により、西ヨーロッパ・ツアーを終え、ハンガリーで行われた熱狂の凱旋コンサートだった。TIME ROBBER、つまり地元なのでハンガリー語版のIDORABLOほぼ全曲と75年作のNEM TUDOM A NEVEDを中心に、このライヴのみに収録された曲や、先の英語版に収録されていた曲の初のハンガリー語での演奏など本盤でしか聴けないものがいくつか含まれている。オメガの顔とも言えるヴォーカル、ドラマチックなギター、ストリングスに大胆なムーグ、パワフルかつ技巧が冴えるドラムスなど正に絶頂期到来。興奮の坩堝に巻き込まれる。何度も起るオメガ・コールと大合唱。マルチ・トラックで録音され、ラジオ放送用にミックスされたもので、ポスト・プロダクションもバンドが関わり満足いく内容となったが、実際にオンエアされたのは91年だと言う。やはり、それだけライヴ収録は政治的な歌詞のアドリブや観客のヤジなどが入り、旧共産体制下では難しいということか。LOCOMOTIV GTのギタリストや女性ヴォーカリストのZALATNAY SAROLTAなどゲスト入り。95年のボックス入りCDで一部公開されているが、2枚組にての完全収録は初。2023年リマスター。 HUNGARY
BS-18655 OMEGA / Jubileumi Koncert CD \2800
 <2022年リマスター> 単体&オリジナル・ジャケットでは初CD化。82年にアニヴァーサリー・コンサートとしてスタジアムで大規模に行われたライヴから収録。96年のボックス入りCDでは1曲カットされていたが、今回2in1での初完全収録。当時の新作、AZ ARCとXIを中心に、後半ではGAMMAPOLISや初期の曲も演奏。サポート・メンバー2人を加え、またマニピュレーターとして「MUZIX 81」の開発者がステージ上後方でシンク・オペレーションを担当。とにかくブッ飛ばしている。XIの曲はギターが炸裂する爆音のハード・ロック・テクノと化し「MUZIX 81」をトリガーにしたドラムソロも。以前のライヴは拍手喝采は後入れなので、事実上、初の生オーディエンスの歓声をリアルに交えたライヴ盤となっているが、大袈裟に後で盛られている感も。同年にコンサートの演出監督により「OMEGA, OMEGA, OMEGA」のタイトルで映画化もされた。 HUNGARY
BS-18654 DAVE FOSTER BAND / Glimmer CD \2600
 現BIG BIG TRAINのギタリストで、PANIC ROOM、MR.SO & SO、STEVE ROTHERY BAND等でも知られるベテラン・ミュージシャンの2023年新作。キュートな女性ヴォーカリストをフロントに配し、バンドメイトのドラマーや、ベーシスト、キーボーディストらを迎えたバンド編成にて、シンフォ、ポップ、オルタナ、ニューウェイヴ等を交えた英国ロック・サウンドとなっている。PANIC ROOMに近い印象もあり。生のストリングス・クインテットと、バッキング女性コーラスを加えた美曲「OR YOU STEAL SOME」〜ラストの「THE RULES HAVE CHANGED」がハイライト。BIG BIG TRAINのENGLISH ELECTRIC RECOREDINGSからのリリース。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18653 ELEGANT SIMPLICITY / Don't Look Down (At The End of The World) CD \2600
 メロトロン&ヴィンテージ・キーボード愛好家でも知られるキーボーディスト&ギタリストのSTEVEN MCCABEを中心にしたバンドの2023年新作。これまでインスト作を中心にリリースしてきたが、本作ではハートフルなヴォーカルを加えたコンセプト・アルバムとなっていて、叙情的なフルートを加えた2曲目、シンフォ然とした3曲目や、ヴァイオリンを導入した5曲目、マルチプレイの4曲目など、長尺の3曲目以降ではメロトロンをふんだんに使用している。長らく活動を続けているベテランだが、なんとか風から抜け出して、オリジナリティを追求し、英国シンフォ・バンドとして完成した力作。あえてひとつ挙げるならジェネシス色が垣間見える。自主CDR盤。 UK
BS-18652 DUNCAN PARSONS / On Earth As It Is CD \2700
 JOHN HACKETT BANDのドラマーでマルチプレイヤーの2023年新作。ロック、シンフォ、クラシック、ミニマリズム、ジャズなどを巧みに織り込んだプログレッシヴ・コンセプト・アルバム。バンドメイトが多数参加しており、スーパートランプでも知られる重鎮JOHN HELLIWELLのサックス、クラリネット、そして、23分を越える1曲目では、NICK FLETCHERのエレクトリック・ギター、DAVE BAINBRIDGEのスティール・ギター共に技巧的だ。JOHN HACKETTのフルートは、いつもの上品な雰囲気とは異なり、イアン・アンダーソン風の攻撃的なロック・プレイも見せる。自主盤。 UK
BS-18650 MONKEY DIET / Ant Death Spiral CD \2950
 邪悪なヘヴィ・プログレ・トリオの2023年作。なんと、オパス・アヴァントラのドネラ・デル・モナコがゲスト参加しており、1曲ながら存在感を放っている。クリムゾン系のバンドPROPHEXYのギタリストと元ACCORDO DEI CONTRARIのベーシストらが結成したギタートリオで、前デビュー作を受け継ぎつつ整然としたアレンジとなっており、シンセによる装飾的なアンビエントが加わり、重厚なヴィンテージ色にモダンなクリエイティビティが感じ取れる。またドラマーはジェネシス・トリビュート・バンド出で、パワフルでタイトな変拍子など他の同系バンドと一味違えている。ヘヴィなパートがクラシカルな中世に染まっていきドネラのヴォーカルが浮かび上がってくる3曲目のラストは鳥肌だ。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18644 AISLES / Beyond Drama CD \3300
 チリのシンフォ・バンドの2023年新作。7年振りのリリースとなる5thアルバム。ジャケットの印象とは全く異なる、きめ細やかなアレンジを施し、ドラマ性を帯びたシンフォニック・ロックをダイナミックに聴かせる。また、ナイーヴなヴォーカルもバンドの要となっている。そして、ラストでは変拍子も用いたテクニカルなサウンドで圧倒する。マリリオン、フロイド影響下のメランコリックなサウンドも健在。本作の録音後、主要メンバーの3人が脱退したため、現在のラインナップでの最後のアルバムとなる、バンドにとってのターニング・ポイントとなった作品。アメリカ&ヨーロッパ・ツアーでは、マリリオン、フォーカス、リヴァーサイドらとも共演した実力派らしい堂々のサウンド。3面開きデジパック仕様。 CHILE
BS-18637 AMOEBA SPLIT / Quiet Euphoria CD \2800
 スペインの気鋭プログレッシヴ・バンドのひとつと言える彼らの2023年作。デビュー作でのカンタベリー・テイストと前作のブリティッシュ・ジャズ・テイストがミックスされた玄人好みのサウンドとなっており、今回から完全なツイン・キーボード編成にて、フルート、クラリネット、サックス、トランペット、ホルンら管楽器と、オルガン、ピアノ、シンセ、エレピが端整かつ複雑なアンサンブルと絡み合うソロを繰り広げるしたたかな内容で、ギターレスに近いのも特徴だ。くわえて、ムーグやハモンドといったヴィンテージ感もあり、歪んだオルガンの疾走や終盤のクラシカルなピアノなど70年代の隠されていた名作に接しているような錯覚に陥る。ラストの静寂で荘厳な瞑想が素晴らしい。見開き紙ジャケット。 SPAIN
BS-18629 ZIO / Truewaves CD \2800
 ジャケも目を引く、シンフォ・バンドの2023年新作2nd。ex.KARNATAKA、現DRIFTING SUNのドラマーを中心に、キーボーディスト、ギタリストのトリオ編成となり、さらにカナダのベーシストANTOINE FAFARD (SPACED OUT)らをゲストに迎え、よりパワー・アップした。曲によってはややヘヴィなギターをフィーチャーするも、決してメタリックにはならず、キャッチーなメロディや、ブリットポップ感覚、英国叙情に満ちた美しいバラード等を散りばめた、スケール感のあるシンフォニック・ロックを聴かせる。バンドメイトの人気女性ヴォーカリストHAYLEY GRIFFITHS (ex.KARNATAKA)の存在感も大きく、JOHN MITCHELL (ARENA/FROST*) 、ERIC GILLETTE (NEAL MORSE BAND)、GABRIEL AGUEDO (IN CONTINUUM)といった魅力的なヴォーカリストを各曲に配している。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK

解説は個人の主観で書いています。それぞれの好みもあり、また聴いて来られた音楽歴、プログレ歴で受け止め方も違ってくると思いますので、
解説は目安としてください。オープンな気持ちで接してもらえ、音楽を楽しんでもらえるのが一番かと思います。店主。


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