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2025/05/22(15:49:15)

入荷済みのものからおもだったおすすめ盤をピックアップしています。
もちろん入荷はこれらだけではありませんからぜひご来店下さい。
在庫に関しては、電話(03-5389-6721)にてお気軽におたずね下さい。

表示金額は全て税込みです
BS-19515 PETER GEE / The Girl In The Cornfield CD \3300
 ペンドラゴンのベーシストの2025年新作。ハートフルなヴォーカルで綴る英国叙情あふれるメロディアスなシンフォ、ピアノやエモーショナルなギターが泣く感動的な曲や、遥かなる望郷に思いを馳せる曲、キャッチーな曲から美しいバラードまで収録した作品。自身のマルチプレイに加え、メイン・ヴォーカルにSTEVE THORNEらを、バッキングにジェントル・ジャイアントのKERRY MINNEARの娘SALLY MINNEAR、JADISのドラマーをゲストに迎えたバンドスタイルにて。15年以上の歳月をかけて曲を書き完成させたという、今までの音楽人生に携わったすべての偉大なミュージシャンに捧げられた、希望と夢を巡るコンセプト・アルバムとなっている。ジャケは、ペンドラゴンのジャケットを数多く手がけてきたサイモン・ウィリアムズ。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19514 MOON HALO / Trichotomy CD \3300
 MOSTLY AUTUMNのキーボーディストIAIN JENNINGSが、RIVERSEAのヴォーカリストMARK ATKINSONや、バンドメイトと組んだ5人編成のシンフォ・バンドの2025年新作3rd。リリカルなピアノやシンフォニックなキーボード、エモーショナルで甘美なギターに、甘いヴォーカルがマッチする優美でメロディアスなサウンドで聴かせる。モダンなアレンジを施し、キャッチーな曲、シンフォ然とした曲、ダークな雰囲気のある曲など、翳りを帯びた英国調で、ハートフルなヴォーカルを活かしたメロディックな曲が並び、彼らの母体バンドとはまた違ったアプローチを見せる。自主盤。 UK
BS-19513 COSMOGRAF / The Orphan Epoch CD \3300
 モダンかつ幻想色を帯びた叙情的なサウンドに乗せて、甘くハートフルなヴォーカルで聴かせる、シンフォ・プロジェクトの2025年新作。フロイド的な雰囲気も持ち合わせた英国然としたサウンドで、時勢に流されずに生きるという深いテーマを反映させ、メランコリックかつドラマチックな盛り上がりを見せる。故ジョン・ウェットンのタウラス・ペダルのサンプル音源を使用したという曲や、TIGER MOTH TALES/CAMEL/RED BAZARのPETER JONESがサックスで参加した曲も特筆。BIG BIG TRAINのライヴや、LEE ABRAHAMへのゲスト参加等、多方面で活躍するマルチプレイヤーROBIN ARMSTRONGのメロトロンやピアノを含むキーボード、エモーショナルなギターとアコギ、ベース、ヴォーカルと、セッション・ドラマーに加え、女性ヴォーカリストらも参加。曲の良さが光るバンド最高作。デジパック仕様。 UK
ARC-1191 SIZUKANO UMI / II CD \2970
 「静かの海(北山真・花本彰)/ II」 新●月のヴォーカリスト北山真と作曲/キーボードの花本彰による珠玉のユニット「静かの海」6年振りの2025年新作2nd。前半は北山真による「プログレッシヴ・ロック・パート」を、そして、後半は花本彰による「フォーク・ロック・パート」で構成され、2人のソロ・アルバムが合体したような形の作品となっている。前半は、PFMを意識したという美しい木管アンサンブルからスタートする大曲からスタートし、メロトロン、ハモンド等を多用したスリリングでヴィンテージ感のあるシンフォニック・ロックを展開する。後半では、ピアノと木管のアンサンブルが切ないイントロダクションから、情景美溢れる歌詞と静謐な美しさが一体となった珠玉の「目をとじて」や、プロコルハルム風オルガンが響く曲等が並ぶ。そして、何と言っても、やはりあのヴォーカルが新●月らしく唯一無二のスタルジックな詩情を醸し出す。ゲストで、アストゥーリアスの大山曜を筆頭に、オーボエ、クラリネット、ファゴット奏者ら、多彩なミュージシャンが参加。アーティーストによる曲解説付きライナーノーツ封入。紙ジャケット仕様。国内盤。*特典CD:未発表音源2曲(「調べ」リハーサル/「ブーツのかかと」リハーサル)付き JAPAN
BS-19512 AUCAN / Same CD \3200
 長らく廃盤で入手困難だった作品が、アルゼンチン盤&単体初CD化。メロディアスで繊細な歌心を聴かせる作品が多いアルゼンチンの中でも、ひときわ美しい旋律を奏でるバンドの1977年にリリースされた1stアルバム。ファンタジックなメロディで綴られるシンフォニック・ロックで、12弦ギターの爪弾き、ピアノ、チェロ、フルート、リコーダー、ホルンといった木管も加えたアコースティックなラインに、シンセやエレクトリック・ギターが絡み、また、時にはチャランゴ等も取り入れた民俗色も持ち合わせている。豊かな詩情をたたえた甘く優しいヴォーカルと、バッキングに女性コーラスを含むボーカル・グループも参加。ボーナス・トラック2曲は、今回CD初収録となる、76年のシングル曲(CANTO AL SI / PARA ALGUIEN QUE NO ESTA)を収録。2025年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19511 AUCAN / Brotes Del Alba CD \3200
 長らく廃盤で入手困難だった作品が2025年リマスター盤にてCD再発。SUI GENERISにも参加したLEON GIECOのプロデュース、そして、CHARLY GARCIAら多数のゲストを迎えリリースされた80年の2ndにしてラスト作。新加入したギタリストのエレクトリック・ギター、シンセをフィーチャーし、前作を踏襲しながらも、よりシンフォニック・ロックへと傾倒した作品で、本作でも同様に、アコギ、ピアノ、フルート、オーボエ、ホルン、チェロを効かせたアコースティック・パートも美しい。全体を通して細やかな行き届いたアレンジが光り、歌心のある柔らかなヴォーカルで綴る。そして、ラストはCHARLY GARCIAのミニムーグが印象的なシンフォ&プログレ然とした曲で締めくくる。短命バンドが残した名盤。ボーナス・トラック3曲は、今回CD初収録となる、MIGUEL PEREZが脱退後に、YUELZE名義で81年にリリースしたシングル曲「ALGUN MOMENTO CUALQUIER LUGAR / UNA MARIPOSA CUALQUIERA」と、アルバム収録曲「MISTERIO AZUL」の未発表ライヴ音源を収録。 ARGENTINA
BS-19497 ALAS / Pinta Tu Aldea CD \3200
 再入荷。アルゼンチンの粋を極めた超絶プログレの名盤がリマスター盤にてリリース。1983年作(1977年録音)の2ndにしてラスト・アルバムとなる本作は、デビュー・アルバムで見せたELP路線を見事に払拭し、当時弱冠18歳にしてすでに才能を余すことなく発揮するベーシストPEDRO AZNARが参加した事で、テクニカルなキーボード・プレイ(シンセ、ピアノ)を、より強靭なリズムが支える傑作となった。キーボード、ベース、ドラムスのトリオに、バンドネオン、フルートらをゲストに迎え、難解なアレンジの技巧的なプレイを所狭しと繰り広げる。また、PEDRO AZNARの情熱的なアコギや、叙情的で甘美なフルートも印象的。トルストイの「村を描けば世界が広がる」をタイトルに掲げ、ジャズ・ロックと一言では括れない、現代音楽や即興も交えた、超高度でスリリングな音楽性が展開されるインスト作。PEDRO AZNAR はこの後SERU GIRANに。ボーナス・トラック1曲は今回初出の未発表曲(MAMBRU PERDIO LA GUERRA/1974 Live 13分)を追加収録。アルゼンチン盤としては単体初CD化。2025年盤。見開き特殊紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19496 MONTESANO / El Pasillo CD \3200
 再入荷。アルゼンチン盤初CD化。アルゼンチンを代表するプログレ・バンドのひとつCRUCISのGUSTAVO MONTESANOが、シンフォ、プログレッシヴ・ロックを軸に、当時のトレンドを組み合わせた新しいサウンドの追求を目指した5人編成のプロジェクト。MERLINを経て82年にリリースされた2ndアルバム。本作に初参加し、曲作りにも加わった兄弟のMARCELO MONTESANOのキーボードアレンジ&センスが光り、ピアノ、ムーグ、クラビネット、ARPストリングスやオーケストレーションも取り入れ、クラシカルなフレーズを奏でる。そして、歌心のある柔らかなヴォーカルやメロディ・ラインはアルゼンチンならではのもので、バックの女性コーラスも引き立てている。廃盤で長らく入手困難だったが、今、再評価したい1枚だ。2025年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19510 FERMATA / Real Time CD \3200
 <リマスター&2025年新装盤> 長らく入手困難だった94年リリースの9作目。圧巻のオープニング・チューンにド肝を抜かれた前作「Simile...」と同メンバーに、数曲でゲスト・ヴォーカルが加わる。テクニカルなギターをハードに押し出したロック感覚にあふれる作風で、ギターヒーロー的でありつつも、前作の構築シンフォを受け継いだ2曲目、ロマンチックな哀愁の5曲目、カラフルなキーボードを絡めスリリングに聴かせる7曲目、甘美なフレーズがドラマチックに昇華していく9曲目など、プログレ・ファンに十分アピールできるアレンジと曲想を持つ力作となっている。リマスターにより、音像のインパクトがパワーアップ。ジャケットも全く新たになった新装盤。3面開きデジパック。 SLOVAKIA
BS-19509 JAZZ Q / Oxymoron CD \3200
 JAZZ Qとジャズ・オーケストラとの共演2025年作。リーダーでチェコを代表するキーボーディストのMARTINA KRATOCHVILAをフィーチャーし、ギター、ベース、ドラムスの、現JAZZ Qの4人とブラス・セクションによる録音で、オーケストラのコンダクターが選んだ10曲のJAZZ Qナンバーをビックバンド風にアレンジ。不調和的で翳りのあるハーモニーが多用され、シュールにうねり生き物のようなミニ・ムーグや、かき回すようなジャージィなエレピにエモーショナルなギターも加わり、アンサンブルの多層のレイヤーを感じさせる、アクの効いた演奏を聴かせている。また、アコースティックで演奏されていた近年作からも取り上げられており、重厚なアレンジが提示されている。3面開きデジパック。 CZECH REPUBLIC
BS-19508 TRIBE3 / Life Amongst Strangers CD \3800
 急浮上した注目作!イギリス・ウェールズの正統派シンフォ・バンドの2025年新作2nd。IQ、ペンドラゴン、マリリオン、ジェネシス、イエスの影響も感じさせるトリオ・バンドで、序盤ではポストを感じさせるも、完成された本格派で、特に、シェイクスピアを題材にした中盤から終盤にかけては、前述のバンドらを受け継ぐ、英国然とした伝統的なドラマチックなサウンドを聴かせる。美旋律を歌い上げる透明感のあるヴォーカル、煌めくシンセとメロトロンも混ざったような独特のストリングス、そして、ハートフルに突き刺さるようなギターを重厚なベース・ペダルも交えたリズム・セクションが一体となった壮大な展開で迫る力作だ。フルートやピアノのリリカルさも染み入り、時にイット・バイツを思わせるフレッシュさも持ち合わせた、洗練された必聴作。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19507 ELLEVEN / 8030 CD \3800
 <初回入荷限定・直筆サイン入り> ドイツの女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの10年振りとなる2025年新作3rd。2007年に、CHANDELIERのドラムスとベーシストらにより結成されたが、彼らはデビュー作のみで脱退し、新メンバーを迎え、メンバーチェンジを経て現在に至る。時に彷徨い、様々な感情を豊かな感性で綴るJULIAの優麗なヴォーカル、そして、エモーショナルなギターと、メロトロンを含む幻想的なシンセによる、霧が立ち込めていくようなファンタジックな深淵は、まさにドイツならではの叙情美だ。また、これまでと同様、ジェネシスを感じさせるところもあり。ラストにはドラマチックな展開が待ち受ける。男女の出会いから別れまでをテーマにしたコンセプト・アルバムとなっている。デジパック仕様。自主盤。 GERMANY
BS-19506 JORDSJO & BREIDABLIK / Kontraster CD \3800
 JORDSJOとBREIDABLIKによる、革新的なスプリット・アルバムとなった2025年作。前半にヴィンテージ・シンフォのJORDSJO、後半にシンセ系のBREIDABLIKの同じテーマの異なる視点と表現をプログレッシブ・ロックの多様性にて示した20分前後の新曲を各1曲収録。フルートやメロトロンやアコギをリリカルに配し、ノルウェー語のヴォーカルにて北欧の神秘を夢想的に哀愁と共に聴かせる前者、そしてこちらも悲しい色に染まるメロトロンやギターを配しタンジェリンやシュルツェを思わせるエレクトリック・サウンドを幻想的にフルートも交え聴かせる後者、どちらも70年代の名バンドの発掘音源かと思うほど良く出来ており、両者とも彼らの最高の内容と言えるのでは。リスペクトに終わらず、それぞれその先に到達しているところに注目したい。 NORWAY
BS-19505 MOONSOON / East Of Asteroid CD \3800
 フロイドを筆頭に英国プログレから影響を受けたキャリアのあるマルチ・ミュージシャンのシンフォ・バンド2025年デビュー作。ロジャー・ウォーターズの作品にも参加しているサックス&フルート奏者を始め、ノルウェーのジャズ系ミュージシャンら多くの協力を得て録音。ほとんどの曲が2部構成や3部構成になっている力作で、フロイドの影響は見逃せないものの、曲によってはスペーシィなシンセを配し、スケールの大きさに哀愁を染み込ませ展開。どこかノスタルジックな孤独を感じ、加えて北欧らしい透明感のある叙情性を湛え、ウォームハートなヴォーカル、泣きのギター、深みのあるキーボードらに管楽器を交え、未来、ディストピア、孤独といったテーマにて、内省的な美しさと冒険と神秘が融合したイマーシブな作風となっている。 NORWAY
BS-19504 ZIO CROCIFISSO / Campana Di Legno + Trappola Per Topi CD \3300
 YUGEN、SKE、NOT A GOOD SIGNで知られるPAOLO "SKE" BOTTAを中心とした、イタリアの小説家ジョヴァンニ・ヴェルガの「マラヴォリア家の人々」からインスパイアされたプロジェクト2025年作。YUGENやSKEも思わせ、夢想を漂う幻想的なインタールードとメタル・クリムゾンのような変拍子を伴ったヘヴィなサウンドが奇想天外な展開を繰り返す、強烈なインパクトのPAOLO "SKE" BOTTAらしい作風だ。メロトロン系も含むシンセやピアノのキーボード、ギター、サックス、ヴァイオリン、ヴィブラフォン、女性スキャット、伊語のポエトリーリーディングらを配し、剥き出しの創造性、ハード・カオスからのリリカルな静寂への激しい落差など、PAOLO "SKE" BOTTAならではの冷たい翳りに哀愁が漂う。2024年に配信のみでリリースされたEP「Campana Di Legno」の7曲に、新たな7曲を加えた計14曲の初アルバムとなっている。デジパック。 ITALY
BS-19503 RACCOMANDATA CON RICEVUTA DI RITORNO / In Fuga CD \3300
 今もなお圧巻のハイトーン・ヴォーカルを伊語で聴かせるルチアーノ・レゴーリを中心に、異端の造形美ハード・プログレを聴かせる2025年作。インパクトの強い1曲目にまず圧倒されるが、教会の鐘で幕を開け、ヴァイオリンやサックスもフィーチャーした不気味な2曲目で、有無を言わさず呑み込まれていく。純粋なオリジナル・アルバムとしては15年振り。72年作から共にしているギタリストを始め、RITRATTO DI DORIAN GRAY時代にバンドメイトだったドラマーらが今回も参加。狂おしいヴォーカルを、妖しいキーボードや殺気立ったギターが盛り立て、邪悪さをエキセントリックに振りまく力作となっている。ヴィンテージ感のあるオルガンを配し、ジャズやシンフォへも展開する5曲目や、退廃的なラストなど、持ち味も十分。現在は画家となったルチアーノによるジャケット。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19502 ROBERTO SOFFICI / Il Canto Dello Scorpione CD \4200
 初CD化。ラヴ・ロック、カンタウトーレ・ファンは、ぜひの1枚。最初は作曲家として、EQUIPE 84やNOMADIに曲を提供していた彼がFONIT CETRAから78年にリリースした3作目。プログレ・ファンには前作の77年作が知られるところだが、本作もジャケットのイメージからは想像出来ないイタリア然とした甘くメロディアスな内容となっており、オーケストラ・アレンジはミア・マルティーニやリッカルド・フォッリら数々の名作を世に送り出したジャンフランコ・ロンバルディが担当。しっとりとした曲が多く、中でも3曲目、5曲目、7曲目あたりはイタリアの哀愁が強く立ち込める珠玉のバラードとなっている。バックにはマッシモ・ルカ、アンディ・スルディ、ジジ・カッペッロットら名うてのセッション・マンに加え、トゥリッオ・デ・ピスコポ(Dr/NEW TROLLS)、アレッサンドロ・チェントファンティ(Key/BUON VECCHIO CHARLIE)、さらに、コーラスでロッサーナ・カザーレも参加。リマスター。 ITALY
BS-19501 DAAL / Decoding The Emptiness CD \3800
 TILIONのキーボーディストとTAPROBANのドラマーによるプロジェクト2025年作。THE WATCHで知られるギタリストのETTORE SALATIが今回も参加。金属的なメロトロンを始め、ハモンド、ムーグ、ローズらのヴィンテージ・キーボードにパーカッションを効果的に加え、スタジオで綿密にレコーディングされた。空虚という概念をテーマに、イタリアならではの妖しい闇に包まれた幽玄でダークなシンフォを展開しており、睨みの効いたロングトーンのギターなどクリムゾンの影響も感じさせ、混沌としているものの、エモーショナルな激しさがカタルシスへと変貌する美学を哀愁を込め描いた孤高の挑戦作となっている。濃密でありつつ、ピアノの静寂に重なるヴォーカルの詩情もクリムゾンっぽい。ヘヴィ・プログレが入り乱れる中盤や、メロトロンが嵐の如く吹き荒れる終盤など、かなりの力作です。ボーナス1曲入り。3面開きデジパック。 ITALY
BS-19500 DAAL / Live - Waves From The Underground CD \3800
 ローマのスタジオで2023年に録音されたインプロヴィゼーション・セッションを収録した2025年盤。THE WATCHで知られるギタリストのETTORE SALATIも参加。ハモンド、メロトロン、ローズ、ポリ・ムーグ、ミニ・ムーグらにモジュラー・シンセも導入し、一言で言えば、クラウス・シュルツェとクリムゾンが混じり合ったような哀愁と翳りに満ちた混沌の夢想サウンドを展開。オール・インストでエクスペリメンタル、ミニマル・ミュージックでもありつつ、メロトロンのブラスやチェロの哀愁が物寂しく漂い、本バンドならではの詩情が文学を映し出していく。時にジャージィでもあり、シンセやオルガンがシンフォだったり、イタリアならではの音楽の繋がりを称える作品だ。実験色も強いが、初期バッティアート系とはまったく違う、21世紀プログの感性で演奏されている。3面開きデジパック。 ITALY
BS-19495 JOZEF SKRZEK / Non Omnis Moriar CD \2800
 3部作の第1作目となる2025年作。生と死についてのクラシカルな作品で、若くしてこの世を去った青年の人生と記憶を表現している。パイプ・オルガン、ピアノ、ミニ・ムーグを厳かに奏で、女性ソプラノ・ヴォーカルと混声合唱団を曲によってフィーチャーし、主人公の残された声を配した、記念碑的な作品となっている。静謐に響くパイプ・オルガンに悲しみを湛えるムーグが重なり、アコースティック・ピアノが空虚さを奏でる。室内楽風でもあり、中世的でもあり、壮大でもある、東欧ならではの内容となっている。音響の探求的な響きも交えた、ある種のドキュメンタリー的な感動作。音楽を通して物語を語るをテーマに、第2作と第3作も、本年にリリースが予定されている。自主盤。 POLAND
BS-19493 THE FLOWER KINGS / Love - Limited Digipack CD \3800
 なじみの深いLALLE LARSSONを正式キーボーディストに迎え制作された2025年作。シンプルな1曲目が本作の音楽性を示すのかと思えば、いやいや奥が深過ぎる。フラワー・キングスのすべてが今に凝縮された素晴らし過ぎる2曲目、円熟した珠玉のミドルテンポの3曲目、きらきらとしたファンタジックな4曲目、なんとも瑞々しい。明確に感じる音楽の息吹。12弦やメロトロン、泣きのギターらに、LALLE LARSSONならではのピアノの上手さが光りまくり、シンセの巧みさも最高級。10分以下の曲が多数を占め、2曲以外はすべてROINE STOLTの作曲。その曲の良さ、コンパクトな中に展開される印象的な甘美メロの数々。アルバムは間違いなくリスナーを巻き込みながら進行し、ラストでは初期のドラマチックさも見せる。曲を聴かせる傑作だ。3面開きデジパック限定盤。 SWEDEN
BS-19492 EDENSONG / Our Road To Dust CD \3500
 圧巻の作曲密度でスリリングかつミステリアスに聴かせる復活2025年作。前2作が高い評価を受けた彼らの9年振りの3作目だ。フルート、アコギ、ヴァイオリンなどアコースティックな空気感とハードで緻密な圧がせめぎ合い交差する曲想が独特で、刺激的でかつ夢想に沈み込んだような幻想に満ちており、コーラスも多用したヴォーカルが巧みに織り込まれていく。途中、ロマネスクの異端を感じさせる荒涼とした中世を描き出し、そこから生管弦のエロチックさを散りばめ、チェンバー・プログレッシヴ・ロック・バンド真っ青の展開へ持ち込む圧倒的な終盤は本バンドならではの孤高の域に達している。そして、メロトロンと共に始まるラストの哀愁を伴った奥深さ。ヨーロピアン・ファンタジーのマジカルさが映し出される超力作。折り畳みポスター型インサート入りデジパック。 USA
BS-19490 IMAGINAERIUM / Siege CD \3800
 アリーナ/ペンドラゴンのキーボーディストCLIVE NOLANと、イタリア人女性ヴォーカリストLAURA PIAZZAIを中心としたシンフォニック・ロック・プロジェクトの2025年新作2nd。メディチ家をテーマにした前作とは全く違う方向へと舵を切った、壮大なスケール感で聴かせるスペクタクルなコンセプト・アルバム。CLIVE NOLANのシンセ&オーケストレーション、存在感のある美声を響かせるLAURAがリード・ヴォーカルを取り、エモーショナルなエレクトリック・ギターと、スパニッシュ・ギターも含むアコギ、リズム隊らを加えたバンド編成にて、ローマ帝国の歴史、古代の戦場での人々のパワフルな魂の叫び、そして現代に至るまでの様々な物語を、時にプリミティヴに、時にファンタジックにと、ドラマチックに聴かせる。フランスの人気バンドNINE SKIESのヴァイオリニストであった故ERIC BOUILLETTE とのプロジェクトとしてスタートし、本作も彼の夢を受け継いだ作品となっている。デジパック仕様。 UK
BS-19489 DIGITAL LIFE PROJECT / Digital Life CD \3800
 エマーソンの影響を感じさせるキーボーディストのシンフォ・プロジェクト2025年作。前作まではDEATON LEMAY PROJECTの名で作品をリリース。いずれにせよ、略してD.L.P. 数人のギタリストなど約10人が参加したバンドとしての録音で、プログレッシヴなオルガンや美しいピアノに派手なシンセなどキーボードを前面に押しつつ、エモーショナルなギターとキャッチーなヴォーカルを交えた、GLASS HAMMERあたりも思わせるイエス風味も放つサウンドは痛快そのもの。どちらかと言うとアンサンブル志向で、アルバム後半には組曲を配し、前作よりも作曲型のガッチリとした曲想にて、ピアノのみの美しい小曲も挟むなど、アメリカらしい美学とハードさを持った強靭なメジャークラスの内容となっている。 USA
BS-19473 SOFT FFOG / Focus CD \3800
 再入荷。アルバム・タイトルやCAMEL、POCUSといった曲名が暗示するリスペクトを散りばめながら圧倒的スピーディな弾き倒しで、エキサイティングなジャズ・ロックを聴かせる2025年作。ギターをメインにシンセやエレピなどキーボードも加わるハードなせめぎ合いを繰り広げる中、ラティマーやアッカーマン風のプレイや音色を、一瞬、一瞬、ちらっと手品のように見せ、ラストではジェントル・ジャイアントも彷彿。知的でかつスキのない猛烈な弾き込みを全体で展開させているが、2曲目での唐突なクラシカルなシンフォニック・パートへの劇的な構成は、やはりアルバム・タイトルを意識せざるを得ないだろう。4人組のインスト・バンドによるドラマ性も持った攻めまくりの力作となっている。 NORWAY
BS-19488 ROCKING HORSE MUSIC CLUB / The Last Pink Glow - An Interpretation Of Jack Kerouac's The Haunted Life CD \3600
 ジェネシス・ファン注目!なんとなんと、トニー・バンクスが1曲ながら作曲&キーボードでゲスト参加している、シンフォ・バンドの2025年新作3rd。アンソニー・フィリップス・トリビュート作で注目された7人組で、トニー・バンクスが参加している曲では、ジェネシスのかの名曲「ONE FOR THE VINE」を思わせる雰囲気を持っており、他の多くの曲もトニー・バンクスがアドバイスしたのではと思ってしまうほどバンクス然としたロマンチックな曲想で魅了される。メロトロンや生のストリングスも配し、エモーショナルなギターも聴かせるなど、たおやかな叙情性を織り込み、夢見がちでハートフルなヴォーカルで綴る。クリムゾンのメンバーら多数のミュージシャンに深い感銘を与え、影響力のある作家のひとりとして知られるジャック・ケルアックの未完の小説「THE HAUNTED LIFE」からの歌詞を使用したコンセプト・アルバム。デジパック仕様。自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-19487D ROBERT REED / Sanctuary IV CD+DVD(NTSC) \3600
 マイク・オールドフィールドの幻影とオマージュに溢れるシリーズ最新作。MAGENTAのブレーンROBERT REEDが、ミュージシャンになるきっかけとなった「チューブラー・ベルズ」に誘発され制作した多重録音作品のシリーズ第4弾となる2025年新作。マイク直系のエレクトリック・ギターに、マルチプレイによる多数の楽器を重ね作り上げた緻密なアンサンブルとオーガニックな空気感で聴かせるシンフォニック・ロック作。ドラムスにSIMON PHILLIPS、かつて「オマドーン」にも参加したリコーダー奏者のLES PENNINGS、前作同様、プロデューサーにトム・ニューマンを起用し、20分の楽曲が2曲と、最後の短いトラック1曲の合計3曲で構成された珠玉の作品。DVDは、美声女性ヴォーカリストANGHARAD BRINNが歌う、初DVD化を含むプロモ・ビデオ6曲 (PAKKA POHJOLA-MATHEMATICIAN'S AIR DISPLAY / MIKE OLDFIELD-CRIME OF PASSION のカヴァーや、サントラ-LITTLE BROWNE BIRD、EP曲等)、ピアノ・パフォーマンス2曲 (SANCTUARY IV - THEMES A & B)、本編のDOLBY DIGITAL/DTS 5.1 CH SURROUND音源を収録。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19486 CHIMPAN A / Here Comes The Flood CD \2000
 MAGENTAのROBERT REEDが、ヴォーカリストSTEVE BALSAMOと組んだシンフォニック・ロック・プロジェクト。2006年にデビュー・アルバムをリリースし、2020年に復活2ndを、そして、今年の8月には新作3rdの発表を予定している。本作は、アルバムに先駆けて発売される4枚のEPシリーズの第1弾で、ピーター・ガブリエルの名曲「HERE COMES THE FLOOD」と、新曲「WOLVES AT YOUR DOOR」、シングル・エディットなどで構成された5曲入り。MAGENTAのCHRISTINA BOOTH、バンドメイトのANGHARAD BRINN を筆頭とした美声女性ヴォーカリストや、ギター、ベース、ドラムスらセッション・マンがゲスト参加。他のROBERT REED作品とは違う方向性を示している。紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19485 ANTHONY PHILLIPS / Sail The World - Expanded Edition 2CD \3500
 2025年リマスター&ボーナスCD(未発表トラック15曲)を追加した2枚組拡張版。世界的なヨット・レース「THE WHITBREAD AROUND THE WORLD YACHT RACE」の英国でのTV中継の為に94年に作曲&録音されたアルバムで、アンソニー・フィリップスのエレックトリック・ギター、キーボード、プログラミングを中心に、ゲストにパーカッショニストJOJI HIROTAを加え、今の季節にぴったりの海風を感じさせる爽快なサウンドや、アンビエント色も交えたイマジネイティヴな作風となっている。また、オーケストレーションも取り入れた壮大なスケール感も持ち、海の果てしない広がりが目前に浮かぶようだ。そして、英国調の美しいメロディは流石だ。4面開きデジパック仕様。 UK
BS-19446 ROBY FACCHINETTI (I POOH) / Parsifal - L'uomo Delle Stella 2CD \6980
 再入荷。73年のイ・プーのアルバム「パルシファル」の主人公である英雄パルシファルの物語を、まったく新たなコンセプトのプログレッシヴ・ロック・オペラとして完成させたいという、ロビー・ファッキネッティがずっと抱いていた強い願望から生まれた、ファッキネッティの新たな作曲による荘厳な2枚組2025年作。2時間以上、全44曲に及ぶ超大作で、2つのシンフォニー・オーケストラをフィーチャーし、オケ・アレンジはダニーロ・バッロが担当。もう、オーヴァーチュアーから、心臓バクバク。パルシファル役のファッキネッティを含む、キャスティングされた8人の男女ヴォーカリスト、キーボードのファッキネッティを含む、ギターやリズム・セクションの7人のミュージシャンに、混声合唱団も加えた大編成。壮大なクラシカルさと力強い重厚なロックのドラマチックな融合。そして、イ・プー・ファン悶絶の、甘美に炸裂するファッキネッティ節。時にイ・プーかと思うポップなリフやケルト&伊トラッド色もあり、所々で用いられる73年の感動のオリジナル・フレーズ。2016年にステファーノ・ドラーツィオ(作詞)らと共に取り掛かった壮大なプロジェクトで、十字軍の時代や伝説の聖杯探しの過程で、神話の騎士パルシファルが成し遂げた数々の物語にリンクさせたオリジナル・ストーリーで展開していく。イタリアン・ロック史上に残る圧巻の傑作。トールサイズ56ページ(歌詞、イラスト、写真)のエンボス仕様ハードカヴァーブック付き特殊ジャケット限定盤。 ITALY
BS-19415 BANCO DEL MUTUO SOCCORSO / Storie Invisibili (Italian Version) - Numerato Autografato CD \3800
 <ナンバーリング&直筆サイン入り1000枚限定イタリア国内流通仕様> 凄い! バンコっぽいとか、レジェンドとか、そんなもの遥かに超越してしまった、今が全盛期かのようなパワーと生命の輝きに音楽が満ちる2025年作。とにかく凄いのは全体の音像。そして、神がかったアレンジ。イタリアでもトップクラスのヴォーカルを配し、ギターのエッジは控え目に、ヴィットリオ&ミケランジェロ・ノチェンツィの2人のキーボーディストから絡み合い繰り出される音色の鮮やかさが半端じゃなく、未知の驚きが隠せない。ミニ・ムーグのポテンシャルを極限まで引き出し、オルガンやCP-80も加え、ストリングスや管楽器の音源を光の如く配し、オーケストレーションが効いた3曲目を始め、本作ではピアノで始まる美しいナンバーが多く、意表を突く攻めの展開を見せる5曲目や、幻想に沈む導入からのバンコ然とした演奏など、オペラのエンディングを思わせる感動的なラストまで、聴くしかない、驚愕の内容となっている。ナンバーリング&ヴィットリオ・ノチェンツィの直筆サイン入り1000枚限定イタリア国内流通仕様3面開きデジパック。*レーベルで予約完売した為、今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 ITALY
BS-19484 PAT STOTZ & CHRIS BEYA (ATOLL) / It's Time CD \3800
 アトールのギタリストのクリスチャン・ベヤと、70年代にアトールのファンだったと言うシンガーのプロジェクト2025年作。作曲も2人で行われており、クリスチャン・ベヤのマルチ・プレイを中心にベーシストも加わったバンド・スタイルの録音。英語で歌われているものの、フランスらしい空気感を持っており、クラシカルな曲想にてギターが高度なアンサンブルで密に配されるインストの組曲の1曲目や、哀愁のピアノとストリングスで幕を開ける2曲目、ロックのカッコ良さとポップセンスがミックスされた3曲目など、後のL'OCEANやILLIANよりも、むしろROCK PUZZLEの延長線上のようなサウンドと言えるのでは。ファンはぜひの好作となっている。トータル18分5曲入り限定ミニ・アルバム。見開き紙ジャケット自主盤。 FRANCE
BS-19482 PAATOS / Ligament CD \3800
 耽美な美しさと荒涼とした孤独さが入り交じり、彼らならではの幻想が哀愁と共に立ち込める13年振りの2025年作。美声の女性ヴォーカリストが愁いを込め歌い綴る詩的で奇怪な作風へ深く入り込んでおり、初期クリムゾンの詩情を映す幽玄さと不安な空気が掻き乱れる。アンビエント的な効果を生むギター、静謐なピアノ、最小にして際立たせるメロトロン、劇的な変化をもたらすリズム・セクションらがシネマティックに絡み合い、孤高のサウンドを紡ぎ出していく。アルバム構成も見事で、中盤以降、まるで曲がひとつにつながっているかのような流れを見せ、メロウさと激しさがせめぎ合い、予期出来ぬ壮絶なラストまで、何回でも聴き込める傑作となっている。北欧&女性ヴォーカル・ファン必聴です。デジパック自主盤。 SWEDEN
BS-19481 OMEGA / KonceRt. - Nepstadion 1999 2CD \3980
 <2025年リマスター> 長らく入手困難だった、超ドラマチックな99年の必聴2枚組ライヴ。ツイン・ギター、ツイン・キーボード編成にて、70年代の名作群から主に選曲されており、きらきらとしたシンセをフィーチャーしたシンフォ期のIDORABLO〜GAMMAPOLISの曲だけでなく、4作目や5作目からの哀愁のハード・ナンバーを多く取り上げているのが特徴で、アレンジはドラマチックにアップデイトされ、かつヴィンテージな魂のギターやプログレッシヴなハモンドと合わさりしびれる。合唱が荘厳に入ってくるあたり、もう、鳥肌。そして、なんと言っても5作目(OMEGA 5)に収録されていた組曲をぶ厚いオーケストレーションを加え、幽玄な泣きと共に展開。東欧シンフォの極致だ。5万人以上収容できる旧人民競技場での収録で、当時、後にDVDもリリースされ、レーザー、バリライト、スクリーン、巨大オブジェなど、フロイド並の大掛かりなステージに驚かされた。また、この頃、バンド関係の著作を管理するオメガRt.が設立され、それがタイトルに反映されている。 HUNGARY
BS-19480 SUPERSISTER / Nancy Never Knew CD \3600
 オリジナル・キーボーディストを中心としたトリオ編成による2025年作。オルガンとピアノをメインに変則リズムにて、時に軽快に飛ばし、時にダークに迫る中、メロディアスなカンタベリー・タッチのヴォーカルも加わり、唯一無二の斬新なSUPERSISTER然としたサウンドを聴かせる好作だ。シンセも幻想的に加わり、ストリングスやブラスを加味。テクニックだけでなく、キーボードのマジカルな音色変化に引き込まれていくオープニングを始め、中盤のフラワーポップなノリや、終盤のオーケストラをフィーチャーした叙情的なナンバーに加え、切々と歌われるラストのクラシカルな雰囲気など、70年代の未発表音源のようなヴィンテージ感あり。見開き紙ジャケット自主盤。 HOLLAND
BS-19300 SUPERSISTER / The Elton Dean Sessions CD \3600
 再入荷。なんとあのソフト・マシーンで知られる管楽器奏者のエルトン・ディーンをメンバーに迎えフィーチャーした74年の未発ライヴ2024年盤。73年作のPUDDING EN GISTERENや74年作のISKANDERからも演奏されているものの、SUPER MACHINE、SOFT SISTER、FENDERFARFISSIMAといったユニークなタイトルが付けられたインプロを中心に構成されており、サックスとマジカルな音色変化を見せるファルフィッサ・オルガン&エレピをメインにカンタベリー〜ジャズ・ロックの真髄を聴かせる熱演を繰り広げている。最近見つかったテープからのリマスターでドラムスの音質や楽器のセパレーションも良好。これが当時の最後のヨーロッパ・ツアーだった。ジャズ・ロック・ファン必聴ライヴとなっている。見開き紙ジャケット自主盤。 HOLLAND
BS-19478 RODRIGO LEAO / O Rapaz Da Montanha CD \3800
 初期マドレデウスのキーボーディストで音楽的リーダーだったロドリーゴ・レアンの9年振りとなる2025年作。神は欺く者を赦すなら、神を赦すのは誰か?、という詩を起点に、深い情感と哲学的な問いが織り込まれる、3年の構想を経て完成させたコンセプト作で、数人の女性ヴォーカリストをフィーチャーし、ピアノとアコギのリリカルな調べを、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロらのストリングスで哀愁に染め、曲によってシンセや合唱、そして、ダイナミックなパーカッションを加えた、ダークな幽玄さと美しいクラシカルさが折り重なり合い深みを生み出す、彼ならではの作風のファン必聴作だ。現実に根ざしたメッセージ性の強い歌詞もポルトガルらしいが、多くの曲で差し込む光りのように配されるアコーディオンがポルトガルならではのサウダージを醸し出し、海の街で撮影された映画の中に佇んでいるかのような郷愁に沈んでいく。3面開き紙ジャケット。 PORTUGAL
BS-19472 GLASS HAMMER / Rogue CD \3500
 また新たな挑戦を感じさせる驚きの2025年作。意表を突くマイク・オールドフィールドの雰囲気を振りまく1曲目。ファンタジックなキーボードに甘美なヴォーカルとイギリスのFRAGILEのギタリストのプレイが冴える2曲目も素晴らしく、シンセ、オルガン、ストリングスらをシンフォニックに配し、新加入のエレガントな女性ヴォーカルをフィーチャーした、イエスがバックのような、きらめく音像のポップな中盤へ。そういった試みに、バンドの過去の壮麗で目まぐるしいシンフォニック・ロック・スタイルを絡み合わせており、さらに、終盤では、前作でも見せていたスペーシィなグルーヴをミックスさせ、完全な新風を鮮やかに吹き込ませている。今回、アルゼンチンから参加したキーボーディストの美しく、幻想的、かつ探求的な音色と、前述のFRAGILEのギタリストのスキル、オランダから参加した男性ヴォーカリストらの持ち味が融合し、カラフルな作風を固めている。 USA
BS-19470 OAK / The Third Sleep. CD \3800
 冷たい空気を美しく纏い、ロマンチックなサウンドを聴かせる北欧ならではの2025年作。メロウに滑りだし、幽玄なメロトロンが流れ込みサックスが哀愁を誘う1曲目で、早くも質の高さが分かる。詩的であり、幽玄な雰囲気を、耽美なキーボードと時にヘヴィなギターを映えるように配し、繊細なアコギも交え、ディストピア的な悲しみや痛みを、意味深く聴かせていく。とは言え、暗くなり過ぎず、希望が差す展開の5曲目、リリカルなピアノが夢に散っていくような6曲目ら、色合いが絶妙に変化。ヴォーカルは一聴ではポスト風に感じるも、リズムら複雑な根幹が独特で、アコースティックな光りが甘美が入り混じる。モダンだが古典的なノスタルジックさがあり、ラストなど、もう独自のカテゴリーでは。デジパック。 NORWAY
BS-19469 BJORN RIIS (AIRBAG) / Fimbulvinter CD \3800
 儚く物悲しいアコギの調べで幕を開けるAIRBAGのギタリストの2025年作。懐の深いヴォーカルとハートフルなギターが印象に残る好作で、ピアノ、オルガン、ストリングスも配しながら、劇的な展開からの不安を掻き消すかのようなギターソロがなんともドラマチックなタイトル曲や、北欧然とした物悲しい叙情を湛え、ここでも絶品のソロを聴かせるラストなど甘美さも宿る。北欧神話におけるラグナロクの前兆、フィンブルの冬をタイトルに、時にエネルギッシュに、幽玄なアンビエントも幻想的に交え、音色が刺激的に交じる創作性の極めて高い世界観を見せており、今回はドラムス以外は、彼のマルチ・プレイにて、風の音が聴こえるような静寂美から膨張するダイナミックな高揚まで、バンド顔負けの内容となっている。 NORWAY
BS-19467 ALTAIR / Same - 35 Anniversary Special Edition CD \3500
 ELPに強い影響を受けたキーボーディストと初期AMAROKに参加していたドラマーのデュオによる90年デビュー作が、35周年を記念して2025年新装ジャケット&リマスターで再発。「エマーソンに捧げる」とクレジットがあり、派手なポリシンセやオルガンの弾き倒しなど、ELP傾倒ナンバーを軸に、一部パートによってはピアノの独奏や、美しく幽玄に広がる幻想サウンドも織り込んだインスト・シンフォを聴かせるフレッシュな内容だ。勢いだけでなく、エキゾチックさや、現代音楽的な要素を持ち合わせているのが特徴だろう。ライヴ盤や編集盤を含めて4枚のCDをリリースしており、ある程度知られる存在だが、本1stはバルセロナの超マイナーレーベルだった為、市場に出回っていない幻のデビュー作だった。ボーナスとして89年の未発ライヴを1曲収録。3面開き紙ジャケット限定盤。 SPAIN
BS-19466 THE U PRINCIPLE / Innocent Silence CD \3800
 <300枚限定プレス品> ジェントル・ジャイアントの影響を持った5人組2025年作デビュー作。メロトロンを始め、ハモンド、ローズ、クラヴィ、ムーグ、アープといったヴィンテージ・キーボードをフィーチャーし、まさにジェントル・ジャイアントを思わせるギターと複雑な組み合わせのリズムに、クラシカルな要素やジャズも融合させ、アコギもテクニカルに配し、シンセは21世紀プログの煌びやかさも見せる注目作だ。高らかに歌うヴォーカルが目立ちすぎる感もあるが、マジカルに変化していくアンサンブルは見事なタイトさで絡み合い、切り返し、時にタウラス・ベースも重厚に効かせ、メロトロンに寄り添う切ない泣きのギターや、オルガンの弾き倒しまで聴かせる有力株。少しイエス的なところも。見開き紙ジャケット。 GERMANY
BS-19465 ECHOLYN / TimeSilentRadio II CD \3800
 同時リリース2枚(II & vii)で1作となる10年振りの2025年作。もう片方の「vii」と合せて全9曲、計90分越えの大作で、こちらは4パート16分と6パート28分を越える長尺ナンバー2曲を収録。インスト・パートとヴォーカル&コーラス・パートがバランス良く組み合わされており、初期からのメンバーを中心とした4人にて、ゆるぎないテクニックと深みのあるメロディアスさで聴かせる、彼ららしい複雑さや奇怪さも織り交ぜられた、濃密な野心作だ。ギター、オルガン、ピアノ、シンセらの的確な配置が見事に決まっている。メジャー・デビュー作となった95年の「As the World」からの30周年記念作となっており、同プロデューサーがミックスとマスタリングを担当。デジパック自主盤。 USA
BS-19464 ECHOLYN / TimeSilentRadio vii CD \3800
 同時リリース2枚(II & vii)で1作となる10年振りの2025年作。もう片方の「II」と合せて全9曲、計90分越えの大作で、多様でありながらもつながりのある2枚となっており、こちらは、より優れたソングライターになりたいという尽きることのない情熱と好奇心から生まれた7曲、約46分の収録となっている。BRETT KULL(G&Vo)、CHRIS BUZBY(Key&Vo)、RAY WESTON(B&Vo)ら、初期からのメンバーを中心とした4人にて、メロディアスなヴォーカルをメインに、コーラスや、ギター&キーボードの心憎いアレンジで聴かせる、正にキャリアの賜物の内容となっている。リード・トラックと言えるラストを始め、なんとも安定感のある奥行きのある雰囲気が心地良い。デジパック自主盤。 USA
BS-19463 ECHOLYN / TimeSilentRadio II & vii 2CDset \7200
 <セット販売品> 同時リリースの2025年作上記2点をセット(II + vii)でご購入いただくと、お得な割引になります。数に限りがあります! USA
BS-19461 FUNGUS FAMILY / La Morte Del Sole CD \3700
 イタリアの邪悪な闇を哀愁と共に振りまくヴィンテージ系ヘヴィ・シンフォ2025年作。呪文のようなコーラスから、情熱と退廃が入り交じる伊語ヴォーカルとギターの押しで始まる1曲目など、このままハード路線と思いきや、ジャージィな展開を経てラストはメロトロンが嵐の如くオーヴァーラップ。キーボードはLA MASCHERA DI CERAのメンバーなので、納得だ。続く2曲目も狂おしいヘヴィなパートに幻想的な展開を交え、ハモンドと共に昇華。儚いピアノで始まる3曲目も振れ切った展開を見せる。そして、パワーコードをかき鳴らす4曲目。サバス路線かと思いきやシンセ・シーケンスが入り、メロトロン・フルートも。この自由な発想がなんともイタリアらしい。ただ、本作の聴き所は後半で、荒涼としたエレピや、流星の如く煌めくシンセが配される予想できないアレンジが一線を画しており、頭がバグってしまう超刺激的な内容だ。ぜひ! ITALY
BS-19459 RICK MILLER / Perspective CD \3800
 ケベックの叙情派シンフォの2025年新作。全編を覆うメランコリックなメロディと、優しくハートフルなヴォーカル、そして、エモーショナルに泣くギターが味わい深いシンフォニック・ロック作。エレクトリック・ギター、オーケストレーションを含むキーボードからヴォーカルまでのマルチプレイに、ギタリスト(アコギ)、ドラマーを加え、曲により、フルート、オーボエ、ヴァイオリン、チェロを加えた優雅なアンサンブルも印象的。また、気品のあるジョン・ハケット風のフルートも、いつもながら欠かせない幽玄な世界観を醸し出す。フロイド、ムーディー・ブルース影響下のサウンドとなっているが、「偽りの予言者」、「私のアヴァロン」、「ウクバールの囚人」といったタイトルを含む8曲で構成され、内省的で神秘的なテーマに対する彼の関心を反映している。まろやかな芳香を放つ円熟の作品だ。 CANADA
BS-19457 THINK / We'll Give You A Buzz CD \3200
 <見開き紙ジャケット&ボーナス入り&リマスター2025年盤> 76年にアトランティックからリリースされたオセアニアン・プログレッシヴ・ロックの名作。ヴォーカル、ギター、キーボード、リズム・セクションの5人編成で、流石メジャー・リリースと言えるテクニカルに締まった演奏でメロディックな曲調を全編で聴かせる。ちょっとイエスを意識した1曲目からつかみは十分だが、ハモンドやシンセを配した哀愁漂う2曲目や、セバスチャン・ハーディーを思わせるメロウな情景の4曲目など、オセアニアの真骨頂だろう。キレのよいキーボードが抜き出ている。ボーナス8曲入りで、アルバム未収シングルから3曲、未発表曲を含むデモを収録。オフィシャル初CD化。ニュージーランドのマイナーレーベルからの限定リリース。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 NEW ZEALAND
BS-19456 FLAME DROP / Beyond Cosmic Infinity CD \4200
 チューリッヒの2人のマルチ・ミュージシャンがタッグを組んだシンフォ・プロジェクト2025年作。バンド・スタイルのオール・インストで迫っており、強固なリズム・セクションに支えられて、エモーショナルなシンセと甘美なギターがメロディアスなフレーズを編み出していく。ピアノやアコギの美しい叙情性もたっぷりと含み、無限大の宇宙をテーマにしながらも、とても、ヒューマンな肌感と力強さを持った、ドラマチックで広大なサウンドを聴かせるスイスならではの内容となっている。タイトル曲のメロウに溶け合うソロ描写は絶品。アルバム狂気を思い出させるVCS3風シンセや、ラストのスキャットなど、フロイドの影響があると見た。ガンダルフにも通じる、稀有なインスト作と言えるのでは。デジパック自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません SWITZERLAND
BS-19455 BAXTER / Same CD \2980
 初CD化。メロトロンをフィーチャーしたシンフォニックなナンバーが興味を引く単発73年作。オルガンが弾き込まれ、クラシックやジャズも取り込んだ3曲目や、効果音も交えアメリカらしい激しい展開を見せる6曲目など、メロディアスなヴォーカルも相まって、全曲このツウなプログレッシヴ路線で作られていたなら、かなりのコレクターズ・アイテムになっていたはず。加えて、クリムゾン風のダークなヘヴィさや牧歌的バラードなど英国の影響も感じさせる。キーボーディストやドラマーなどテクニックも十分。リマスター。 USA
BS-19454 MASTER CYLINDER / Elsewhere CD \2980
 初CD化。アメリカン・カンタベリーの知られざる傑作。81年の単発作で、キーボードやギターの4人に、フルート、クラリネット、ホルン、トランペット、サックスらの管楽器奏者数人のゲストを加えた編成の、ハットフィールズやイタリアのホムンクルスを感じさせる、緻密ながら淡い光りを湛える完成度の高い本格派だ。ベースがよく動き、ギター、ピアノ、エレピ、シンセ、オルガンらに負けないパートも。アメリカのジャズ・ロックの中では珍しいタイプと言えるが、ジェントル・ジャイアントを思わせるところも。リマスター。 USA
BS-19453 MOMENTUM / Scintillation CD \2980
 初CD化。軽いシンフォ風味もある、フュージョン系の83年作。時にクール、時に狂おしいリズムに乗り、エレピとギターがテクニカルなプレイを繰り出し、フルートやサックスの管楽器も配されたインストで聴かせる。最初はシンプルな感じを受けるも、アメリカというよりは、スペインのバルセロナあたりのジャズ・ロック・バンドを思わせる色合いを持っており、曲によってはICEBERGを彷彿させるバカテク弾き倒しナンバーあり。全員かなりのテクニシャンで、アメリカのミュージシャンの層の厚さに圧倒される。リマスター。 USA
BS-19452 BILLY GRAY / Feeling Gray? CD \2980
 初期トリップのイギリス人ギタリストがバンド2作目で脱退後、72年に伊ポリドールからリリースした激レア作。英語で歌われている為、当時のイタリアン・ロックとは一線を画しているが、ヘヴィなギターに重く畳み掛けるリズムや、数曲で加わるオーケストラ、オーボエ、哀愁のオルガンなど、分かる人には分かるイタリア特有のあの音を感じ取れる。本来はラストでのブルージィな弾き倒しが持ち味だろうが、オープニングのトラッド風味や中盤のアコギ・ナンバーなど、構成力のある好作となっている。単体では初CD化。リマスター。 ITALY
BS-19450 SOLSTICE / Clann CD \3300
 英国の爽やかな風が吹き抜ける1曲目「FIREFLY」(ライヴ盤で先行披露された)でスタートする、人気の女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの2025年新作8th。2020年作「SIA」、2022年作「LIGHT UP」に続く3部作の最終章で、エモーショナルなギターやフィドルをフィーチャーし、タイトなリズムセクションが引き締めるスタイリッシュなサウンドを軸に、アグレッシヴなプログレッシヴ性やジャージィなテイストも織り込み、ラストの優美かつドラマチックな長尺曲で有終の美を飾る。結成40年を越えるベテランバンドの風格を持ちながらも、フレッシュな感性に驚かされる、オリジナリティを感じさせる傑作。5曲の新曲に加え、ボーナス・トラックとして、デビュー・アルバムSILENT DANCE収録曲の新録「EARTHSONG 2025」を追加収録。3面開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-19449 RED BAZAR / Blood Moon CD \3300
 キャメル、TIGER MOTH TALESのPETER JONESがキーボード&ヴォーカルで加入し、4人組となって方向性を定めた新生RED BAZARの2作目となる2025年新作。PETER JONESも他のメンバーと全ての曲作りに参加しており、美しいアコギや幻想的なシンセを用いた叙情的な曲調と彼のヴォーカルによるシンフォニックな曲では、まさに英国ならではの陰影を帯びたカラーに染め上げる。また、ベースを効かせた力強いリズムセクションや、技巧的かつエモーショナルなギターも泣き、聴き所となっている。ヘヴィなリフとモダンなアレンジで力強いメセージを放出する1曲目からスタートし、ラストの長尺曲に至るまで、エキサイティング!デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19441 IQ / Dominion CD \3300
 再入荷。まさに別格の存在感を示す英国プログレッシヴ・ロックの王道!6年の歳月をかけて丁寧に作り上げた2025年新作。壮麗なメロトロン、幻想的なシンセ、オルガン、ピアノ、オーケストレーションも取り入れ、多彩な音色をイマジネイティヴに紡ぎ出す才能豊かなキーボーディスト、アコギも含むエモーショナルかつ精巧なギター、表情豊かなヴォーカル、オリジナルのリズム・セクションらによる、美しいメロディと胸に迫る叙情、ドラマチックな展開で聴かせるシンフォニック・ロックの傑作。パワフルかつソリッドな曲から感動的なバラードまで、緻密なアレンジを施した5曲がまるで組曲のように感じられる構成で、スケール感のあるサウンドが広がるシンフォ・ファン必聴の堂々の出来。エンジニアはROB AUBREY。3面開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19447 TRITONUS / Between The Universes CD \3600
 <2024年リマスター&ボーナス2曲入り> ELP色を残しつつ、シンセやストリングス系をより多くフィーチャーし、スペーシィな感覚も持たせ、叙情派シンフォへ変化した76年リリースの2nd。ドラマチックなヨーロッパが一気に沸き立ってくるタイトル曲を始め、後半では聖歌のような合唱を伴った雄大でシンフォニックな広がりにハモンドが切り込み、イタリアのクラシカルなバンドを彷彿。そして、ラストではアコギを含めグレッグ・レイクのような哀愁のバラードも聴かせる、ジャケットからは想像出来ない内容だ。77年のレア・シングルから2曲ボーナス収録。アルバム未収ナンバーで次作を期待させる良い出来だが、バンドは解散してしまう。 GERMANY
BS-19445 WILSON PROJECT / Atto Primo CD \3800
 女性ヴォーカルをフロントに北イタリアで結成された全員若手のシンフォ・バンドの2025年作。伊語で歌われるヴィンテージ感がありつつ、急激な展開など21世紀プログ要素も持つ、伝統と革新を融合したスタイルで、プログレッシヴな表情にあふれるオルガン、イタリアらしいリリカルなピアノ、可憐なシンセ、メロトロン系に、ウィンドコントローラーによるフルートやブラスを交え、ギターレスのオーセンティックなサウンドで感情の発露と共に聴かせる、メロディアスな叙情派と言えるだろう。曲によっては女性ヴォーカルの魅力を活かしたキャッチーさもあり、反面、ラストなどジャージィな雰囲気から意表を突くスリリングなパートへ転換していくラビリンスも見せている。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19442 ARTNAT / Two 2CD \4500
 ポルトガルのジェネシスと言われたタントラのオリジナル・ギタリストが結成したシンフォ・バンドの2025年作。4年振りの2作目で、ディスク1をALTERNATIVE LIFESと題しヴォーカル入りナンバーを11曲、ディスク2をPARALLEL UNIVERSESと題し、まったく別のインスト・ナンバーを9曲収録した2枚組のコンセプト・アルバムで、男女ヴォーカルにてタントラの流れを汲む神秘的でエキゾチックなサウンドを繰り広げている。曲を裏返して聴いているようなシュールさが独特で、時にハケットを思わせるギターやシンセが作り出す刺激的な迷路を彷徨いつつ、リリカルなピアノや美しいアコギ、さらにはメロトロン系をフィーチャーしたパートがあり、彼らならではの混沌の美を極めた作風にハマっていく。ディスク2ではヴァイオリンも加わり、クラシカルなものからサイケ寄りまで、より振れ幅のあるシンフォを聴かせている。ゲストで初期タントラのキーボーディストが2曲で参加。なお、バンド名はTANTRAの逆読み。3面開きデジパック自主盤CDR。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません PORTUGAL
BS-19434 FERMATA / Simile... CD \3200
 <2024年リマスター&デジパック限定盤> オリジナル・メンバーでギタリストのリーダーが新たなメンバーで再編してからの1作目となる91年にリリースされた7年振りの通算8作目。音楽性を継承しながらのアップデイトには、当時ど肝を抜かれた。とにかく1曲目の重厚なシンフォニック・チューンは圧巻。2曲目はクラシカルな展開も持ったハードなジャズ・ロックで、3曲目は霧がかった幻想的なアコースティックなナンバー、その流れは4曲目へ哀愁と共に受け継がれ、アムステルダムの記憶と題された5曲目ではフォーカスに感化されたような甘美なギターを聴かせる。終盤もSBBに匹敵する攻撃的でテクニカルなサウンドで迫る会心作だ。単体では、おおよそ30年振りの待望の再発。3面開きデジパック。 SLOVAKIA
BS-19433 ANAWA / Same SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2025リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> MAREK GRECHUTAのバックバンドとして知られる彼らの唯一の単独アルバム73年作。混声合唱団と共にドラマチックに盛り上がる厳かな2曲目が突出しており印象付けられるが、他のナンバーもヴォーカルを主にしつつ、暗く、チェロ、ヴィオラ、トランペット、さらに、ヴァイオリンやベースをジャズ・ロック的に配しており、プログレッシヴな質感は高い。シュメールの叙事詩やルネッサンス神学者の著作も用い、本作の為に起用されたヴォーカリストのニーメンを思わせる熱い絶唱に加え、オーケストラとアコギやピアノで切々と歌われるバラードが東欧然と胸に染み入る。名盤です!ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19372 SKALDOWIE / Krywan Krywan SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2023リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> ヴァイオリンをフィーチャーした、東欧クラシカル・シンフォの72年必聴傑作。アルバム片面を使って繰り広げられるタイトル曲はスロヴァキアのタトラ山脈の絵のように美しい山、クリヴァンを歌った伝承歌をモチーフに、ムソルグスキー、ロッシーニ、ボロディン、バッハを織り込みながら、ハモンドとヴァイオリンが紡ぎ出していく。同年にデビューしたドイツのペル・メルにも近く、これを聴かずして東欧シンフォを語れない名曲となっている。録音はワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団のホールにてプログレッシヴ・ロックをコンセプトに一夜にして成し遂げられたという。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19401 Neos SAINT JUST / Same CD \3800
 再入荷。サン・ジュストの女性ヴォーカリスト、ジェニー・ソレンティの2025年作。アンビエント・プロジェクト的な作風で、英語6曲、伊語1曲の全曲新曲にて、エレクトリック・ループに曲によってヴァイオリン、ピアノ、コーラス、管楽器系、パーカッションらを加えた、耽美で幻想的なサウンドスケープに溶け込むように歌われていく。淡々としながらも、情景は波のように美しく変化を続け、まどろみ、時にリズムを刻み、通して1曲のようなコンセプトにて構成されている。彼女の美声を活かしたケイト・ブッシュを思わせるところもあり、また、伊語で歌われる2曲目は現代のサン・ジュストと言える儚さに満ちる。3面開きデジパック。 ITALY
BS-19371 DEJA-VU / Between The Leaves CD \2800
 再入荷。<2024年リマスター盤> 95年にようやく発掘&CD化された人知れず眠っていたのが信じられない哀愁シンフォの名作。HOSTの1stに参加していたギタリストとドラマーが脱退後に結成し、本作を制作。英国にも似た心に響くメロディアスなヴォーカルをフィーチャーし、切れの鋭いクラヴィやシンセやエレピを始めドラマチックなストリングスなどキーボードを全面で配し、HOST譲りのスリリングな構築、変拍子も用いつつ、どこか日陰にある儚さも持った終始プログレ・ファンを魅了する、かなり完成された内容だ。76年にジャケ無し白ラベルで100枚のみプレスされるも、メンバーの不注意により地下室のヒーターの熱でほぼ全数変形し市場に出回らなかった。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-19430B IT BITES FD / Live And Natural 2CD+BLU-RAY \5800
 フランシス・ダナリー率いるイット・バイツの最新ライヴ映像とCD音源2枚の3枚組。2024年1月19日にイギリスのイベント会場KK'S STEEL MILLで行われたライヴを収録。2023年リリースの「LIVE FROM THE BLACK COUNTRY」とはセットリストがアンコールの1曲(YELLOW CHRISTIAN)を除いて全曲違い、昨年の新作「RETURN TO NATURAL」と同メンバーにて、新作からの2曲と、イット・バイツの1st〜3rdまでの3枚から選曲した代表曲&名曲を全12曲演奏。オリジナルに忠実かつ各メンバーを活かした洗練されたプレイで、フィッシュ・バンドのキーボーディストや、フランク・ザッパやアラン・ホールズワースとの共演で知られる敏腕セッション・ドラマー、CHAD WACKERMANの超絶ドラムも冴える。BLU-RAYにはコンサート全編の映像に加え、メイキング&ドキュメンタリー映像(90分)を追加収録。3面開き紙ジャケット仕様。*国産機で再生可。 UK
BS-19429 GHOST OF THE MACHINE / Empires Must Fall CD \3300
 ex.THIS WINTER MACHINEのギタリストGRAHAM GARBETTらにより結成された6人組バンドの2025年新作2nd。マリリオン、ジェネシス、ラッシュの影響を語り、キャッチーでソリッドな英国シンフォを聴かせるが、メロディアスでエモーショナルなギターをフィーチャーし、シンセやリリカルなピアノ、哀愁を帯びたヴォーカルで聴かせる、ドラマ性を帯びたメランコリックな英国叙情も彼らの持ち味。濃密でダークなアレンジを探求し、光と影が美しく交差する3曲の組曲を軸に展開されるコンセプト・アルバムとなっていて、その年、PROG誌の読者投票でベスト・アンサインド・バンドにも選ばれた2022年のデビュー・アルバム「SCISSORGAMES」の続編となる作品。真の正義とは何かを問いかける。デジパック仕様。 UK
BS-19428 HATS OFF GENTLEMEN IT'S ADEQUATE / The Uncertainty Principle CD \3300
 フロイド的な要素を持った、シネマティックなシンフォ性と詩情豊かなヴォーカル、ハートフルな叙情を持った、マルチプレイヤー2人と女性フルート奏者の変則トリオによる2025年新作。エモーショナルなギターをフィーチャーする場面や、ジャズエッセンス、現代クラシックの要素も持ち合わせたテクニカルなピアノも印象的。不確定性原理 (UNCERTAINTY PRINCIPLE) の先駆者であり、ドイツの核開発計画のリーダーであったハイゼンベルクや、核兵器に関連した曲、核に纏わる歴史的事件に関する事柄を取り上げたコンセプト・アルバムとなっている。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19426 HOKR / Meandrea CD \3800
 チェコらしいダークな睨みを効かせ東欧然としたヘヴィ・プログレを身上とする彼らの2025年作。チェコのVDGGと評された前作の流れを汲む内容で、チェコ語で歌われるアンダーグラウンドなヴォーカルに、プログレッシヴなオルガンと挑戦的なサックスをフィーチャーし、変拍子で屈折する曲想は変らず、3曲目、4曲目、7曲目など、本作もまたVDGG系と言えるだろう。時にクラシカルなピアノの導入が光り、曲によって加わるチェロやイタリアン・ロック風のフルートも効果的。結成は70年代で、かつては音楽スタイルと歌詞が不適合であるとしてライヴやレコーディングを当局から拒否され続けたという。以前はPOCO LOCOの名で活動。作曲の段階から完全にプログレしている本格派。チェコ・プログ・ファン必聴です。綴じ込み付きデジパック自主盤。*今回のみの入荷です。売り切れ後の再入荷はございません。 CZECH REPUBLIC
BS-19410 EYE 2 EYE / Lost Horizon CD \3800
 再入荷。グレゴリアン・チャントで厳かに幕を開け、哀愁のヴァイオリンや幽玄な女性コーラスも交え、ハードさやシアトリカルさを増したフレンチ・シンフォの2025年作。夢と幻想を映し出す彼らならではの作風で、退廃的な文学を背景にしたような深遠な世界がドラマチックに渦巻く。ストリングス、シンセ、オルガン、ピアノらのキーボードが泣きのギターと嘆きのヴォーカルを受け止め、管楽器系も配される。幾度も立ち上がる合唱に中世を彷徨い、鏡に照らされたような澄んだクラシカル美、何かに追われているようなスリリングさらが、目まぐるしい21世紀スタイルと王道のシンフォニック・アレンジにて混ざり合う。ラストは彼らお約束のパイプ・オルガンが響き、ゴーストが手招くエンディングへ。SIIILKしかり、MAGNESISしかり、そして、HALLOWEENの新作など、現在のフレンチ・シンフォのレベルの高さと言ったら。5年振りの待望NEW! デジパック。 FRANCE
BS-19421 ENRIC PASCUAL / Tarraco CD \3500
 90年に唯一作をリリースしたシンフォ・バンドのHARNAKISのメンバーで、現在ではSCALADEIでメロトロンを弾きまくっているマルチ・ミュージシャンの2025年作。本作でも深遠なメロトロンを大フィーチャーし、シンセ、オルガン、ストリングス、ギター、ピアノ、リズムに、フルート、クラリネット、オーボエらの音源をクラシカルに配し、スペイン語のヴォーカルにて、5パートの組曲を含む幻想的な叙情派シンフォを聴かせる好作となっている。カタルーニャの港街、タラゴナ出身で、ローマ帝国時代にはタラッコと呼ばれており、その名称をタイトルにしたコンセプト作だ。温かみがあり、かつ澄んだ詩情は特筆だろう。ラストでOMNIのギタリストがゲスト参加。メインはキーボードだが、アンソニー・フィリップスやスティーヴ・ハケット、そして、同郷のトラッド色のないAMAROKあたりも思わせる、シンフォ・マニアの愛が詰まった作品となっている。見開き紙ジャケット限定盤。 SPAIN
BS-19419 V.A. / Progressive Rock Side Of Five Moons Vol.6 CD \3300
 スペインの気鋭プログレ専門レーベルが企画した未発や希少盤を含むレア音源集・第6弾の2025年盤。未発表曲の最新録音のAMAROKを筆頭に、初期AMAROKのギタリストでマイク・オールドフィールド愛のVICTOR ESTRADA、切れのあるシンフォを聴かせるバルセロナのUMONA、2枚のアルバムをリリースしたカンタブリアのミステリアスな叙情派のINSIGNE、ザッパの影響が強い個性派のARCHITECTS OF HYSTERIA、フレンチ・ジャズ・ロックのようなJOAN DIAZ、さらに、アストゥリアスのYUNKLAZ II、クリムゾンを感じさせるカナリア諸島のJUAN BELDA、グラナダのシンセ系MARIANO LOZANO-P等、まったく知られていないバンドも多く含む、スペイン全土から集められた音源集VOL.6。スパニッシュ・ファン垂涎の内容だ。250枚限定3面開き紙ジャケット。
収録バンド&アーティスト:UNOMA(2003)、YUNKLAZ II(2024)、ARCHITECTS OF HYSTERIA(2024)、AMAROK(2024)、INSIGNE(2005)、JOAN DIAZ(2004)、JUAN BELDA & HUGO WESTERDAHL(1994)、VICTOR ESTRADA(2003)、XAVI REIJA(2014)、MARIANO LOZANO-P(2022) SPAIN
BS-19351 FORMAS / Largos Suenos CD \3300
 再入荷。初CD化。トリアナやアラメダを彷彿させる哀愁のアンダルシアン・シンフォニック・ロックを聴かせる81年の名作1st。短期間のみ存在したセビリアのマイナー・レーベルからリリースされたレア盤で、知る人ぞ知るコレクターズ・アイテムだった。アープと思われる流暢なシンセと、ころころとしたエレピや端整なピアノに、スペイン特有の美しさを見せるストリングス、軋むような泣きのギターを配し、情熱を吐き出すヴォーカルで聴かせる力作となっている。パルマ(手拍子)も交え、まさにこの神秘的なジャケットから立ち上るようなサウンドだろう。なお、本作から2曲のヒット曲が生まれ、85年にはカセットのみで2ndをリリース。他にもカセットやシングルをリリースしているが、それらは地元のサッカーチーム、レアル・ベティス応援歌となっている。リマスター&未発表曲の新録ボーナス1曲入り。3面開き紙ジャケット限定盤。長く待たれていたCD化です。 SPAIN
BS-19414 NUOVA ERA / 20.000 Leghe Sotto I Mari CD \3300
 ジュール・ヴェルヌの冒険小説、海底二万里からインスパイアされた2025年作。メロトロンを筆頭にパイプ・オルガンも導入した重厚なキーボード群をメインに、山あり谷ありの展開にて彼らならではの70年代直結のヴィンテージ感で聴かせる伊ファン必聴作だ。前作は英語で歌われていたが、本作は伊語で歌われ、タイトルとなった36分越えの組曲とキーボーディストでリーダーのウォルター・ピニが17歳の時に書いた16分の未発表曲で構成。落ち着かない複雑さを一本の糸で密接に結びつけ、クラシカルさと中世風味を反映させた曲想はデビュー当時からの流れだが、メロトロンの多用と甘美さもあるギターが新味だろう。9年振りのアルバム。デジパック。 ITALY
BS-19417 P.F.M. / PFM Canta De Andre Anniversary 2CD \4200
 PFMがバックを務めたファブリツィオ・デ・アンドレのかの有名なツアーから45周年として、2023年〜2024年にイタリア全土で行われたツアーから収録された2025年2枚組ライヴ盤。チョッチョ、ジヴァス、ファブリの3人に、ギター、キーボード、ドラムスを加えた6人に、ゲストでフラヴィオ・プレモーリ!(ピアノ、ミニ・ムーグ、ヴォーカル、アコーディオン)と、バロック・プロジェクトのキーボーディストのルカ・ザッビーニ(キーボード、アコギ、ヴォーカル)、90年代にアンドレのレコーディングに欠かせなかったギタリストのミケーレ・アスコレーゼ(アコギ)が、ほぼ全編で参加の9人編成。アンドレの代表曲を新たなアレンジでPFM流に聴かせる、PFMファン&イタリア・ファン必聴ライヴとなっている。ドラマチックにアレンジ&拡張された名曲AMICO FRAGILE(ザッビーニのオルガンやチョッチョの爆撃ドラムスも加わった最強ヴァージョン!)や、PFMでも定番のIL PESCATOREはもちろん、今回、2010年にリリースされたアンドレのカヴァー作でありながらPFMのプログレッシヴなオリジナル・パートを幾つも含む「La Buona Novella A.D.2010」がディスク1の後半を占め、もうPFMの70年代初期のオリジナルかのような演奏で聴かせる。この凄みこそPFM。アンコールのCELEBRATION、IMPRESSIONI DI SETTEMBRE(reprice)も収録。やっぱりプレモーリのムーグでのPFMナンバーは格別だ。初回エンボス仕様3面開きデジパック。 ITALY
BS-19416 SUBMARINE SILENCE / Atonement Of A Former Sailor Turned Painter CD \3700
 ヴィンテージ感と壮大な新世界が最高のバランスでミックスされ、圧巻の展開を見せる2025年作。ジェネシス・リスペクト路線から、よりイタリア的なシアトリカルさへシフトしており、オルガンなど70年代の質感をワイルドに取り込み、幽玄なメロトロンや美しい12弦も配しつつ、イタリアン・プログレ特有の闇のラビリンスに呑み込まれていくオリジナリティーで迫る傑作だ。美声の女性ヴォーカルを含む男女ヴォーカルにて、絵画に打ち込む元船乗りをコンセプトにしている為、英語のほか、フランス語、ポルトガル語等で航海を思い出し歌われる。回想から一気に光が差し込み夜が明けるようなギターソロや、フレキシブルな新境地のシンセは超一級品。オープニングはアンソニー・フィリップスのカヴァーでロイネ・ストルトがゲスト参加し、泣きのギターを聴かせている。また、今回ベースにはMAXOPHONEのメンバーが加わっており、MAXOPHONEの故キーボーディストに捧げられたCDボーナスを収録。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19413 THE LAB EXPERIENCE / Same CD \3800
 MARCUS VIANAが2005年のデビュー・アルバムに参加し、当時話題となったブラジルのシンフォ・バンド「SLEEPWALKER SUN」のキーボーディストが率いるプロジェクト・バンドの2025年デビュー・アルバム。シンセ、オルガン、メロトロン、ピアノ、バンドメイトのリズム隊らを加えた、テクニカルなインスト曲で構成されたシンフォニック・ロック作で、クラシックのバックグラウンドを持つと言う彼のピアノ・ソロも特筆。キーボード・トリオにてスピーディーに展開されるも、時に遥かなる叙情で染め上げていく様相はブラジルのバンドならでは。2曲はSLEEPWALKER SUNの曲だがギターをキーボードに置き替えたインスト曲として再構築され、ここに新たに甦っている。3面開きデジパック仕様。 BRASIL
BS-19411 RANDOM EARTH PROJECT / Changes CD \3800
 <初回入荷限定・特製カード付き> 英国シンフォ・バンドの2025年新作2nd。オーケストレーションも加えドラマチックなサウンドを聴かせる3部構成の組曲からスタートするコンセプト・アルバム。陰影を帯びた叙情と英国ならではの品格を持ち合わせた正統派で、初期は、ジェネシス、フロイドのコピー・バンドとして活動していたとあり、その影響も見え隠れ。シンセ、オルガン、ピアノ、メロトロン系と多彩なプレイを見せるキーボード、メランコリックでシアトリカルな哀愁を紡ぐヴォーカリスト、ベーシストのベテラン・トリオに、ハケット・バンドのAMANDA LEHMANN(ギター)を含む4人のギタリストがそれぞれのカラーを出し、ドラムス、サックス奏者らがゲスト参加している。ボーナス・トラック1曲(CHRSITMAS SONG)追加収録。デジパック仕様。自主CDR盤。 UK
BS-19407 LEGACY PILOTS / Night Flight - Live CD \3800
 <直筆サイン入り/限定盤> 英国プログレへの深い憧憬とオマージュを持った、キーボーディストのFRANK USが率いるプロジェクト。変則的なメンバーで、今まで5作のアルバムをリリースしてきたが、初となるライヴ盤リリースに伴いこの時だけの5人編成でのライヴ・バンドを結成した。その為、スタジオ盤とはまた違った印象を受ける。2024年10月11日のハンブルグでのコンサートを収録し、満を持した瞬間を切り取ったポテンシャルの高い演奏で、テクニカルかつドイツならではの重厚感のあるドラマチックなシンフォニック・ロックをダイナミックに聴かせる。昨年リリースされた最新アルバム「THRU THE LENS」と、2020年〜2023年のアルバムから選曲した7曲に、ボーナス・トラック1曲を追加した全8曲を収録。紙ジャケット仕様。自主盤。*少数プレスです GERMANY
BS-19406 GLEB KOLYADIN / Mobula CD \3500
 ロシアの人気シンフォ・バンドIAMTHEMORNINGのブレーンであるキーボーディストのGLEB KOLYADINの2025年新作。自身のグランドピアノとシンセの他、バンドメイトのVLAD AVYのエレクトリック・ギター、パーカッションのEVAN CARSON、アコギ、ベース、ヴァイオリン、チェロ奏者ら総勢11人による作品。ジャケや編成からシリアスな現代音楽風の作品かと思いきや、そうではなく、透明感のある優美かつロマンチックなサウンドで綴られるコンテンポラリーなインスト・アルバムとなっていて、情感豊かなピアノ・ソロが光る場面やブリリアントな躍動感も持ち合わせ、J.P.BOFFOや ASTURIASを思い起こさせるような、プログレ・ファンにもおすすめ出来る、しっかりとアレンジされた構築性のある端正で美しいサウンドに仕上げているところは流石だ。デジパック仕様。 RUSSIA
BS-19405 MARK TRUEACK / Save Us CD \3500
 ジェネシスのチェスター・トンプソンが参加し話題となった、UNITOPIAでガブリエル風ヴォーカルを聴かせる中心人物のシンフォ・プロジェクト2025年作。1曲ながらパトリック・モラーツがキーボードと作曲で参加しており、また、本作でもチェスター・トンプソンやUNITOPIAで知られるようになった英国のギタリストのジョン・グリーンウッドを始めバンドメイトを含む15人のメンバーが参加。ヴァイオリン、フルート、ホルン、サックスなどの管弦楽や、曲によってメロトロン系やコーラス隊もフィーチャーした、オセアニアらしい雄大な光景が広がるメロディアスで壮麗なサウンドとなっている。5曲計33分。デジパック&300枚限定プレス! AUSTRALIA
BS-19402D V.A. / The Best Of... 2Days Prog+1 2024 2DVD(PAL) \4200
 北イタリアのヴェルーノで2024年に開催されたプログフェス。もう恒例のフェスと言え、今回も各国から若手&レジェンドが12組参加。静寂美から猛グルーヴで押しまくる初登場のTHE ENID、今も頭が燃えているTHE CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWNを始め、ヴァイオリンやメロトロン系含む北欧ヴィンテージ・シンフォのWOBBLER、ライヴが見たかったフルートとオルガンがキャメル&キャラヴァンのAGUSA、ノルウェーの気鋭シンフォ美のMEERとジャージィなSEVEN IMPALE、イタリアからは王道ODESSAと地中海系CARAVAGGIO、そして重鎮GLEEMEN、さらに女性ヴォーカル・ファンは必見の元ギャザリングのANNEKE VAN GIERSBERGEN & BAND(ギャザリングの曲も2曲やっている。ボーナスではケイト・ブッシュのカヴァーも)など、幅広い個性派のラインナップ! 収録バンド&アーティスト:CARAVAGGIO、AGUSA、FREAK KITCHEN、ANNEKE VAN GIERSBERGEN & BAND、ODESSA、WOBBLER、THE ENID、THE CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWN、GLEEMEN、SEVEN IMPALE、MEER、SYMPHONY X ITALY/MULTI
BS-19336 BANCO DEL MUTUO SOCCORSO / Seguendo Le Tracce (New Expanded Edition) 2CD \5200
 再入荷。04年に発掘リリースされた全盛期バンコの75年の圧巻超絶ライヴが、最新音楽用AIツールを使ったAIリマスター+新たに同ライヴから2曲追加収録されて、2枚組で2024年新装リリース。その奇跡的な音質の良さと演奏の凄さでファンを驚愕させた彼らの最高のライヴ盤で、初期のベストな選曲に加え、各楽器のバランスの良さ、そして75年というヴィンテージが持つ音色で展開される、スタジオ版アレンジの枠を超えたインプロヴィゼーションの多彩さに圧倒される。若々しいヴォーカルやツイン・キーボードの素晴らしさは言うに及ばず、マルテーゼはトランペットを高々と吹きまくり、ジャンニ・ノチェンツィもクラリネットで華を添える。26分に拡大された「Metamorfosi」はもう銀河。さらに04年盤には収録されていなかった、ホルンがフィーチャーされるDARWIN!収録の必殺「La Conquista Della Posizione Eretta」や狂おしい「Traccia」も新たに追加収録。ブック中のフォトも一新。3面開きデジパック。ぜひ新たにご購入を!!
CD1
1.R.I.P. (english version)
2.L'Albero Del Pane
3.La Danza Dei Grandi Rettili
4.Passaggio
5.Non Mi Rompete
6.Dopo... Niente E Piu Lo Stesso
7.Traccia II
CD2
1.Metamorfosi
2.La Conquista Della Posizione Eretta *初収録
3.Traccia + Tape Outro *初収録
Total lenght [91:26]
ITALY
BS-19400 SOCRATES DRANK THE CONIUM / Same - 2024 Remaster CD \3300
 <2024年リマスター&デジパック> ギリシャを代表するロック・バンド、ソクラテス・ドランク・ザ・コニウムの72年デビュー作。アテネを拠点に69年に結成。乾いた質感の音色で弾き倒される圧巻のギター、ベーシストによるヴォーカル、畳み掛けるドラムスのハード・トリオで、直線的な中に屈折する展開を見せるナンバーに、声量を押さえ聴かせる哀愁パート、リコーダーやフルートの導入、サイケなエコーのフィードバックなどプログレッシヴ・ハードな要素が散りばめられている。ラストは後のヴァンゲリスとの共作でシンフォニックにリアレンジされ、パティ・プラヴォもラディウスのギター入りでカヴァーしたリフが印象に残るナンバー。 GREECE
BS-19399 SOCRATES DRANK THE CONIUM / Taste Of Conium - 2024 Remaster CD \3300
 <2024年リマスター&デジパック> 演奏のキレがアップし、ハード・トリオの可能性をステップアップさせた72年リリースの2nd。ストレートに畳み掛けるナンバーに加え、複雑なリフを配したナンバーや、英フォーク・ロックから影響を受けたようなナンバー、さらにはラストのスローなブルース・ハードなどツェッペリンの影響が見えるも、ギラギラとした独特のハードネスが生まれている。同メンバーでの同年リリースだが、フレッシュな勢いに任せてのデビュー作に比べ早くも風格が表れた。彼らがデビュー前のクラブ時代に影響を受けたというストーンズのカヴァー入り。その頃はザッパやエクスペアリンスの曲も取り上げていたという。 GREECE
BS-19398 SOCRATES with Vangelis Papathanassiou / Phos - 2024 Remaster CD \3300
 <2024年リマスター&デジパック> ヴァンゲリスが演奏&プロデュースと全面バックアップした76年リリースの4作目。きらきらとしたエレピ、スペーシィなアープ、冷たい響きのストリングス等、一聴でヴァンゲリスと分かるキーボードをフィーチャーしたギリシャの名作だ。3曲目のインスト・ナンバーでは作曲にも加わっている。とは言え、ソクラテスの演奏も負けておらず、ハード色を残しつつ、リフをより変則に複雑化させ、またアコギをブズーキ風に多く配するなど、エーゲ海の民俗色をエキゾチックに取り込んだグリーク・プログレッシヴ・シンフォと呼べるに相応しい内容となっている。なおパティ・プラヴォが1曲目、2曲目、6曲目を伊語でカヴァーしている。 GREECE
BS-19392 DISTRICT 97 / Live For The Ending CD \2950
 チャーミングな実力派女性ヴォーカリストをフロントにヘヴィ&モダン&激烈変拍子で迫りくる彼らの2025年ライヴ盤。22年〜23年の欧米ツアーから最新作のSTAY FOR THE ENDINGを曲順通りに並べ再現したベストテイクをメインに13曲を収録しており、UKやクリムゾンの影響を感じさせつつ、次世代のさらにその次のフォームを見せるテクニカルでパワフルな超人的サウンドを堪能出来る。エキセントリックなギターとキーボードらの鮮烈さに対し、時にオーセンティックなメロディックさやバラードなど、女性ヴォーカルのニュアンスの良さも大きな魅力。デジパック。 USA
BS-19387 LET SEE THIN / Machine Called Life CD \3800
 BELIEVEあたりを思わせる作風になった、ポーランドらしい翳りに満ちたメロディック・シンフォを聴かせる5人組の2025年作。ヴァイオリンは入っていないものの、エモーショナルさを湛えた暗い深みに哀愁を振りまき響くハイセンスなギターと霧のようなストリングスや耽美なピアノを配し、感情を込めたヴォーカルで切々と歌われていく。時にハードなカッコよさもあり、プログラミングとパワフルな生ドラムスの組み合わせ、切り込むギター、空間を作り上げていくキーボードらのプログレッシヴな配合はジェネシスの手法を思わせるところも。ポーランドの一連の哀愁シンフォ・ファンはぜひ、の内容となっている。 POLAND
BS-19392 UJIG / Ujigami CD \3700
 ペルージャで結成されたジャズ・ロック・バンドの、アナログ先行リリースだった2022年作の24年CD化。ヨーロッパのアイデンティティを維持しながらのウンブリア・ジャズをコンセプトに、キーボード、ギター、リズム・セクションの4人が奏でるインスト・サウンドは、正確なタッチのピアノと流暢な速弾きギターで聴かせるオーセンティックなものから、サイケデリックなヘヴィさや、7拍子を導入したプログレッシヴ系、マーラー張りのストリングス・オーケストラをフィーチャーしたナンバーまで、フュージョンがベースではあるものの、後半に目立つシンセなどイタリアのバンド然としたアンサンブルの色合いが鮮烈な作風となっている。ボーナス1曲入り&見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19391 PLAYADES / Nova Delfi CD \3800
 錬金術や古代の人類文明のルーツ、失われた魔法の儀式などをテーマに瞑想的でドリーミィなサウンドを女性の伊語の浮遊ヴォイスを織り交ぜながら聴かせる2024年作。ギター、フルート、シンセ、ギリシャ・リラ、マリンバ、ベース、パーカッションらがプリミティヴに混じり合う様は、POPOL VUHやAKTUALAを思い出させるものの、実験性や東洋&中東色は無く、極めて純度の高いイタリア色で繰り広げられており、ムーグも配した、うっすらとしたシンフォ風味が夢想と共に漂う。もし、本作が70年代初期にBLA BLAあたりからリリースされていたなら、相当高額なレコードになっていたに違いない。3面開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19362 LATTE MIELE / Marco Polo (Sogni E Viaggi) CD \3200
 再入荷。<2024年限定再プレス> 長らく廃盤で入手困難だった、圧倒的な大傑作シンフォ09年作。組曲として展開するコンセプト物でオーケストラ入り。パイプ・オルガンに絡むギターの音色がなんともラッテミらしいが、そんな劇的なオープニングを経て、彼らの70年代の3枚のアルバム、または名シングル群までもが思い出される素晴らしい内容で、かつアップデイトされており、クラシカルさとロックがイタリア色で融合。バロック調の優雅さ、かつて以上に畳み掛けるスリリングさなど終始圧巻だ。伊語のドラマチックなヴォーカルや甘美なコーラスにはニュー・トロルスのコンチェルト・グロッソも浮かぶ。アイデアの豊富さ、情景描写の巧みさが凄い。必聴です! ITALY
BS-19190 VALENTINA GIOVAGNINI / La Mia Natura 3CD \5200
 再入荷。なんという奇跡な再発。不思議音楽館VOL.7のガーデン・シェッド独自の特典として制作したプログレ・ファン、シンフォ・ファンへ捧げるイタリアの2000年以降の女性ヴォーカル傑作選で選んだ内の1枚、ヴァレンティーナ・ジョヴァニーニの02年デビュー作をディスク1に、09年2ndと未発表曲集をディスク2とディスク3に収録した彼女の全音源を網羅するリマスター3枚組2024年盤。サンレモ02年の新人部門2位としてリリースされたデビュー作「CREATURA NUDA」はイタリア然とした情熱的な雰囲気、ハートせつないメロディーを歌い上げる歌唱力、高域でのセクシーさ、エレクトリックも多用した斬新さ、伝統的なオーケストレーション、そして最大の特徴であるケルト色が加わった傑作だった。その後、自動車事故で亡くなってしまうが、死後、作りかけていたニュー・アルバムへ向けて03年以降に録音されていた曲を編集し09年に2ndとして「L'AMORE NON HA FINE」がリリースされる。ポップな切なさを美しく歌い上げるこちらも名作だ。ディスク3に収録された未発表の6曲も素晴らしい。シャープでかつ哀愁が彩る歌声はラウラ・パウジーニも思わせる涙のメモリアル盤。シンフォ・ファンも必聴です。最先端リマスタリング技術採用。4面開き紙ジャケット限定盤。
収録アルバム
CD1:CREATURA NUDA (Remastered) 02年1st
CD2:L'AMORE NON HA FINE (Remastered) 09年2nd
CD3:RESPIRO (未発表曲集)
ITALY
BS-19388 MARIA ROSA YORIO / Con Los Ojos Cerrados CD \3200
 初CD化。チャーリー・ガルシアを筆頭に、当時のアルゼンティーナ・ロックの中心を担ったそうそうたるミュージシャンのバックアップを得て、80年にリリースされた女性ヴォーカリストのデビュー・アルバム。CHARLY GARCIA、DAVID LEBON、 ALEJANDRO CORREAといったSUI GENERIS、SERU GIRAN一派や、LEON GIECO、MIGUEL CANTILO、ALEJANDRO LERNER (SOLUNA/RAUL PORCHETTO) といった面々が各曲を提供し、参加もしている。その為、どの曲も良く、当時のアルゼンチンならではの叙情的なサウンドに乗せて彼女の美声が映える。また、ストリングスや7曲目でのチャーリー・ガルシアのシンセやピアノも美しい。ヴォーカルの多重も用いたメロディー・ラインや曲調は、スペインのVAINICA DOBLEを思わせるところも。タイトル曲は、翌年、SERU GIRANのアルバムPEPERINAに「PARADO EN EL MEDIO DE LA VIDA」として収録された。ボーナス・トラック2曲追加収録。2022年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19384 MAKAM / Borostyanenek CD \3700
 伝承的でありつつ、模倣でない幻惑アレンジで聴かせる2024年作。7年振りとなるオリジナル・アルバムで、リーダー以外のメンバーが一新されているものの、神秘的で奇怪な世界観は通底しており、儚くも透き通った女性ヴォーカルをフィーチャーし、アコギ、ヴァイオリン、ベース、パーカッションらの、最小の音数で聴かせる絶妙なアコースティック・アンサンブルで紡いでいく。ハンガリー・フォークとジャズがコンテンポラリーにミックスされたハイブリッドなサウンドに、本作ではブルースまで取り入れた意欲作となっている。全体に漂う翳りと気だるい哀愁が独特で、夢想感があり、かつドリーミィな曲想にもリズムの緊張感が配され、忍び寄る影を感じずにはいられない孤高の作風だ。デジパック。 HUNGARY
BS-19380 DANZA DE LA IRA / Septies Kairos CD \3500
 70年代のプログレッシヴ・ロックをリスペクトしつつ、独自のモダンな解釈でボーダーラインを行き来するシンフォを聴かせる6人編成の2024年デビュー作。細かくかつ大胆なアレンジが施されており、アンサンブル派ながら流暢なソロも見せるギターとテクニカルなシンセにスペイン語のエモーショナルなヴォーカルを配し、タイトルのギリシャ語の「一度しかない時」をテーマに、プログレ然としたテンションとチリらしい世界観が織り成していく、どちらかと言えば叙情派だろう。挑戦的なパートが続くかと思えばアコギやピアノでの一息など飽きさせない。フランスの作曲家オリヴィエ・メシアンの「怒りの踊り、7つのラッパのために」からバンド名が取られ、併せて全7楽曲の収録となっている。 CHILE
BS-19375 RAYUELA / Same CD \3200
 ALASがセカンド・アルバムを、単発物ではETERNIDADやSOLUNAがアルバムをリリースした、プログレッシヴ・アルゼンチーナの黄金期であった77年にリリースされた唯一作。サックスをフィーチャーしたスピーディーなジャズ・ロックからスタートするが、フルートやアコギをバックにハートフルなスペイン語のヴォーカルを聴かせるリリカルで情景美豊かなサウンドや、変拍子を使用したテクニカルなインスト曲、そして、2曲の長尺曲も特筆で、キーボードやエレクトリック・ギターをフィーチャーしたプログレ然とした5曲目と、ピアノがクラシカルに響く導入部〜ドラマチックな泣きのシンフォが待ち受ける叙情的な感動曲で幕を閉じる。心地よいメロディー・ラインとセンスの良いアレンジに、各メンバーのスキルの高さを感じさせる。再評価したい1枚だ。2024年リマスター&アルゼンチン盤。 ARGENTINA
BS-19369D FRUUPP / A Twilight Adventure Box - Limited Edition BOX \9800
 <超豪華500ボックス限定盤> 73年〜75年に名盤4作を残した北アイルランドの短命バンドの、全て初出映像&初出音源で構成された限定ボックスがリリース!CDは73年のライヴを収録しており、既発の75年のライヴとは違う、1st期の完全未発表ライヴ全4曲(約28分)を収録。アルバムでは室内楽風のストリングスを加えていたが、ここではバンドのみの演奏により、ギターやキーボードなど、よりテクニカルかつプログレッシヴなプレイで聴かせている。ブリティッシュ・ロックのそれとは異なったエレガントさをすでに身につけており、クラシックの曲も織り交ぜるなど、ライヴ独自のアレンジも見せ、加えて、スタジオ盤の最大の魅力だった曲中で展開する灯火が消えそうな静寂なパートも再現されている。2024年リマスターにて。DVD(PAL)は2022年にCDリリースされ大注目を集めた75年の発掘ライヴ盤「MASQUERADING WITH DAWN」からの4曲に映像を付けたもので、1曲目は当時の写真を使用し曲に合わせた疑似ライヴとなっていて、古いフィルムが今発掘されたかのような雰囲気で作られている。他3曲は映像を重ねたイメージ・ビデオとなっている。豪華ボックスに収納の付属品として、厚さ約1センチの112ページ(カラー16ページ)の本には、未発表写真(バンド、コンサート・ポスター、未公開イラスト、レコード会社の雑誌広告、カラー・ディスコグラフィー等)と、70年代の北アイルランドとプログレッシブ・ロックの文脈におけるバンドの位置づけ、そして、2020年以降のストーリーなど、今まで語られなかったバンドの秘話が盛りだくさん。さらに、各メンバー&バンドのポストカード(6枚)、ナンバーリング入りカード、初期ツアー復刻ポスター、缶バッジ(2個)を封入。CDとDVDは各デジパック仕様(各ブックレット付)。自主盤。15cm x 22cm x 3cm *完売後の再入荷はございません。
CD:FRUUPP LIVE - A TWILIGHT ADVENTURE
DVD:LIVE - ON A CREAR DAY
WITH : BOOK MASQUERADES - THE UNTOLD STORY OF FRUUPP / POSTCARDS / NUMBER CARD / POSTER / BADGE
IRELAND
BS-19373 MAREK GRECHUTA / Szalona Lokomotywa SACD \3800
 <POLSKIE NAGRANIA 2024リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> 77年リリースの傑作5th。狂った機関車と題された演劇から生まれたコンセプト作で、ANAWAを始め、ジャズ・ロック・バンドのLABORATORIUMやEXTRA BALLのメンバーら、公演地クラクフの精鋭ミュージシャンと主演女優がレコーディングに参加。結果、小編成のオーケストラと合唱団、そして女性ヴォーカルもフィーチャーした、ロック・オペラと呼ぶには先進な刺激に満ちるエキゾチックな作風となった。ヒステリックな展開や、ジャージィーに畳み掛けるバンド演奏はプログレ然とし、当時の東欧のエネルギーと締め付けられた芸術精神の融合が生み出した、ひとつの完結を見せる必聴作。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19067 NIEMEN / Aerolit SACD \3500
 再入荷。<POLSKIE NAGRANIA 2024リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> ニーメンの最高作となった74年リリースのモンスター傑作。後にSBBに参加し、MEMENTO〜のメンバーとなるギタリストを含むGRUPA AEROLITを新たに編成し録音された唯一のアルバムで、ニーメンは最高のバンドだったと語っている。ありえない変拍子や高速キメで鬼の如くジャズ・ロックし、クリムゾンを思わせるダークなメロトロンが絵画の如く現れ、時に1人2役のムーグのインプロと絶唱ヴォーカルの呼応など、プログレ魂の沼。ニーメンと言えばヴォーカリストのイメージが強いが、本作ではキーボーディストとしても抜き出たテクニックを見せる。歌詞はポーランドの古典詩を翻案。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19366 DARK / In The Sky CD \3300
 <SEELIE COURT LABEL SERIES PART VI> 驚愕のコレクターズ・レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第6弾。初CD化。72年に数種類のジャケで64枚のみ自主リリースされた「ROUND THE EDGES」は、世界屈指のコレクターズ・アイテムの頂点に君臨し、ウルトラ・レアの名を欲しいままに今でもその伝説は崩れない。ギター、ベース、ドラムスのトリオで、唸るギター、英国的なメロディアスなヴォーカルが織り成すめくるめく英国アンダーグラウンド・ハード・バンド。彼らの71年の貴重なスタジオ&ライヴ音源、「ROUND THE EDGES」以前のセッションや、24分を越える75年のジャム・セッション「THE JAM 1975」(2001年にKISSIN SPELLからリリースされた)等も収録した、貴重音源を全10曲収録。2024年リマスター&見開き紙ジャケット仕様。320枚限定リリース。 UK
BS-19365 WINDLORD / Same CD \3300
 <SEELIE COURT LABEL SERIES PART VI> 驚愕のコレクターズ・レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第6弾。初CD化。74年にアルバム用に録音されたがお蔵入りとなった未発表スタジオ・セッション音源。ツイン・ギターを含む7人編成のバンドで、ハイトーン・ヴォーカル、灼熱のリード・ギターとジャージィなサックスの爆音を響かせるソリッドなハード・プログレを聴かせる。1曲目ではツェッペリンの影響を感じさせるものの、全体としてはサックスをギターと同様にフィーチャーし、メロウな曲想も見せつつ、攻撃的なサウンドを得意としていたようだ。また、アルバム用のマテリアルの為、演奏、曲のクオリティも高い。当時ノーサンプトンでライヴを中心に活動した伝説の短命バンド。2024年リマスター&3面開き紙ジャケット仕様。320枚限定リリース。 UK
BS-19364 JEAN TURK WITH AXE & MAD DOGS / Blue On Blue CD \3300
 <SEELIE COURT LABEL SERIES PART VI> 驚愕のコレクターズ・レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第6弾。初CD化。女性ヴォーカリストJEAN TURKが、北米から英国に渡り、伝説のサイケ・ハード・バンドのAXE、MAD DOGS (WINDLORDの前身)のメンバーと知り合い、スタジオ録音したセッション音源。彼女のヴォーカルを活かしたムーディな雰囲気のブルース・ロックを聴かせる。前半の「SPACEWARD SESSION WITH MAD DOGS」5曲では、ブルージィなギターやフルートもフィーチャーし、後半の「SIS SESSION WITH AXE」6曲は、AXEの5人がバックを務めており、サックス、エレピを含むキーボード、そして、ANTHONY BARFORD のキラー・リード・ギターで泣かせる。DARKのSTEVE GILES がプロデュースを手掛けた。AXEがレコーディングしたのは69年のアルバム(アセテートで6枚のみのメガレア)だけだと思われてきたが、本作は76年に録音されていた驚きの発掘音源。2024年リマスター&見開き紙ジャケット仕様。320枚限定リリース。 UK
BS-19277 SOLARIS / The Martian Chronicles III - I or A.I. 2CD \4200
 再入荷。遂に2枚組の壮絶な内容で完成した火星年代記の続編III-2024年作。ハリウッド級のスペクタクルで壮大なサウンドに仕上がっており、ERDESZ ROBERTやKOLLAR ATTILAらのオリジナル・メンバーに若手のギタリストらを加えた8人の本隊と、ヴァイオリン、チェロ、コーラスら総勢13人が参加。ソラリスのエッセンスをすべてつぎ込み、3つの組曲からなる想像を超えた圧巻のシンフォニック・ロックを前人未踏のスケールで構築。エモーショナルなヴィンテージ・シンセと七変化する哀愁のギター、主役を張るフルート&リリカルなリコーダー、かつてない激しいオルガン、男女ヴォーカルやコーラスもエキゾチックに加わり、生打楽器と響き合う巨大なヴァーチャル・パーカッションを交え、AIと未来をテーマに、空想世界のサスペンスを奥深く描き出している。アコギやピアノやヴァイオリンの叙情性など、いわゆる引きの生のしたたる美しさが全体のリアリティを押し上げ、コンチェルト・グロッソ風のクラシカルさも激烈なディスク1に加え、AIとの共存をヘヴィかつ夢想的に描いたディスク2は正に孤高。4面開きデジパック自主盤。 HUNGARY
BS-19361 SOLARIS / Marsbeli Kronikak CD \3200
 <廃盤ラスト・ストック> 84年リリースの傑作。ポルタメントを効果的に使い煌めくムーグとシンフォニックに配されるポリシンセ、クラシックと軽音楽とロックがミックスされメインも張るフルート、ソリッドなハードさと切ない泣きを使い分けるギター、浮き上がる妖しげな混声合唱、豪快かつスピーディな驚異の持続性を見せるリズム、時に静寂に近いピアノやアコギ、さらにダークな異空間など、英国のプログレに影響を受けず、独自のスタイルで生み出されたことを強く感じさせる歴史的名盤だろう。後半のファンタジックでリリカルなパートと細かく刻む速さの対比は空前絶後。アルバム未収ボーナス2曲入りハンガリー盤。廃盤の為、完売後の再入荷はございません。 HUNGARY
BS-19305 OMEGA / Trans And Dance CD \3200
 再入荷。<2024年リマスター&4曲ボーナス入り30周年記念限定盤> シンフォニック・プログレとしてのオメガの最高傑作。最初にこのアルバムを聴いた時、感動の震えが止まらなかった。激動の旧東欧の混乱を乗り越えて、8年振りに95年にリリースされた14作目。ガマポリスの頃の哀愁に回帰し、サウンドは驚くほど哀愁に染まったままエモーショナルにアップデイトされ、ハンガリー語のエキゾチックなヴォーカル、ドラマチックな泣きのギター、クラシカルで華麗なキーボード群らが織り成し、厳かな合唱を伴い盛り上がるラストは正にクライマックス。初期オメガのメンバーだったGABOR PRESSERも参加。タイトルは音楽スタイルを意味するものではなく、超越的なものを指していると言う。翌年には「Transcendent」のタイトルで英語ヴァージョン(同タイトルの04年ハンガリー語リミックス盤もあるので要注)もリリースされた。未発表の別ヴァージョン2曲等、ボーナス4曲入り。 HUNGARY
BS-19273 OMEGA / Elo Omega Kisstadion '79 CD \3000
 再入荷。<2022年リマスター> ハンガリー盤としては初CD化となる79年に2枚組でリリースされた名ライヴ(2in1CD)。プログレのライヴ盤の中でもダントツだろう。オープニング・ナンバーはアルバム未収のオーヴァーチュア的なインストで、他は6作目以降のシンフォ期のナンバーから選曲。録音状態により、ムーグとストリングスを中心としたキーボードがスタジオ盤よりも神秘的に響くなんともエキゾチックな哀愁がたまらなく、孤独さ、物寂しさを描いている。絶頂期の名曲ぞろいなので、ライヴで聴くベスト盤として最高だ。序盤からぐいぐい引き込まれていく。オーディエンスの熱狂振りも凄いが本ライヴもまた思想的なヤジが入らないよう拍手喝采は後入れ、加えて盛られおり、その作り出された不自然さが逆に当時の東欧らしさを強烈に匂わせている。 HUNGARY

解説は個人の主観で書いています。それぞれの好みもあり、また聴いて来られた音楽歴、プログレ歴で受け止め方も違ってくると思いますので、
解説は目安としてください。オープンな気持ちで接してもらえ、音楽を楽しんでもらえるのが一番かと思います。店主。


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