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2025/07/12(17:26:04)

入荷済みのものからおもだったおすすめ盤をピックアップしています。
もちろん入荷はこれらだけではありませんからぜひご来店下さい。
在庫に関しては、電話(03-5389-6721)にてお気軽におたずね下さい。

表示金額は全て税込みです
BS-19572 NUMEN / The Outsider 2CD \4200
 <500枚限定3面開き紙ジャケット> スペイン屈指の叙情派シンフォの2025年作。甘美なギターが彩るオープニングからぐいぐい惹きつけられていく。6年振り2枚組での壮大かつファンタジックに曲想が変化する力作で、メンバー・チェンジがあり、美声の女性ヴォーカリストとギタリストが新加入。リーダーのキーボードをマジカルに配し、ゲストでスティーヴ・ロザリーの他、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、オーボエ、サックス、クラリネット、バスーン、トランペット、トロンボーンら生管弦を配し、エレガントなピアノも加わったクラシカルさや、ジャージィさ、曲によってはサリー・オールドフィールドを思わせる澄んだ高域のヴォーカルなど、多彩なサウンドはバレンシアのバンドらしい光と影が揺れ、キャメルやジェネシス色を残しつつ、新たな方向性を編み出している。主人公ポールを通して描かれたロック・オペラのコンセプト作。 SPAIN
BS-19571 ISGAARD / The Water In You CD \3800
 ジェネシス、フロイド影響下のシンフォ・バンドSINGLE CELLED ORGANISMの美声女性ヴォーカリストが、バンドメイトのマルチプレイヤーJENS LUECK、SYLVANのギタリストらをバックに従え4人編成にてリリースした2025年新作。スティーヴ・ロザリー風のエモーショナルなギターをドラマチックにフィーチャーし、幻想的なシンセ、オーケストレーションやストリングスも加えた美しいサウンドと、ドイツならではのメランコリックな叙情で聴かせるシンフォニック・ロック作。彼女は、かつてユーロ・ヴィジョンにも選出された実力派で、オリジナリティを持って聴かせるが、ケイト・ブッシュに影響されヴォーカリストを目指したとの事で、その片鱗が見えるところもあり。自主盤。 GERMANY
BS-19570 INNER PROSPEKT / Unusual Movements CD \3800
 イタリア・ファンに人気の高いシンフォ・バンド、MAD CRAYONのキーボーディストで現在はTHE SAMURAI OF PROGの重要メンバーの一人となったALESSANDRO DI BENEDETTIのシンフォ・プロジェクト2024年作。メロウなヴォーカルをフィーチャーし、儚さとスタイリッシュさが夢想的に混じり合う叙情派シンフォで、ジャズ風味やジェネシスも映る彼らしい趣向となっている。THE SAMURAI OF PROGのMARCO BERNARDや、同じくスペインの天才マルチ・プレイヤーのRAFAEL PACHA、さらにTRIPにも参加しているギタリストのCARMINE CAPASSOらとのバンドスタイルの録音で、ストリングス音源を雄大に配したナンバーや、ピアノとメロトロンをロマンチックに聴かせるナンバーなど、ハケット色も漂う好作となっている。泣きのギターがドラマチックなラストなど正統派と言えるだろう。 ITALY
BS-19569 EDENYA / The Secret Destination You Are Looking For CD \3800
 全音楽ファン必聴傑作となった、美声女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの2025年新作。美しいアコギの爪弾きと、ハードかつエモーショナルなエレクトリック・ギター、クラシカルな旋律を奏でるヴァイオリンとオーケストレーションも含むキーボード、そして絶品の女性ヴォーカルで織り成す、幻想的なシンフォニック・ロック、変拍子も用いたテクニカルなプログレッシヴ性、ゴシック色も交えたエキゾチックな叙情、リリカルな情景美、そして、耽美な幻影が美しく広がる。歌詞は英語ながらヨーロピアンな翳りがあり、英米のバンドとは一線を画する。モネやドガも訪れ感銘を受けたという北部の街モンジュロンのバンドで、その美しい風景が目前に広がるようだ。好評だった前作の男女デュオから5人編成のバンドとなり、より充実したサウンドを聴かせる、バンド最高作となった注目作。音楽性は違うが、ODDLEAF、AUDIO'M、SEVEN REIZHらに匹敵。デジパック仕様。自主CDR盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 FRANCE
BS-19566 LUKAS TOWER BAND / A Prophecy CD \3800
 <結成40周年記念盤> 美声女性ヴォーカルをフィーチャーした、イエス、クリムゾン、ルネッサンスの影響を感じさせるプログレッシヴ・カンタベリー・ジャズ・ロック・バンドの最高作となった2025年新作。技巧派ギタリストが率い、オルガン、シンセ、ピアノ等のキーボード、ベース、ドラムス、フルート/サックスもフィーチャーした6人組で、ベテランらしいアイデアをふんだんに取り入れ、変拍子を用いた強靭かつテクニカルなプレイと、センスの良い独創的なオリジナリティを持って聴かせる。そして、タイトル曲は、イアン・マクドナルドのようなフルートをフィーチャーし、初期クリムゾンやグレッグ・レイクの詩情を醸し出す、英国叙情に満ちた美曲となっている。自主盤。 GERMANY
BS-19565 JOHN GREENWOOD / The Boy CD \3980
 ジェネシス、アンソニー・フィリップス影響下の美しいシンフォニック・ロックを聴かせる2024年作。前作「DARK BLUE」が絶賛された彼の新作は、生の室内管弦楽団にキーボードによるオーケストレーションを重ねたクラシカルで英国調の気品あるサウンドと、甘美なエレクトリック、6&12弦、ナイロン、クラシックを持ち替え、様々なスタイルを披露するギター・プレイと、キーボードも含むマルチプレイで織り成し、アレンジャーとしての才能も見せつける。ハートフルな彼のヴォーカルだけでなく、リードを取る美声女性ヴォーカルも特筆で、サイモン・フィリップスを筆頭に、バンドメイトのSTEVE UNRUH(フルート/ヴァイオリン)、ピアニストらも参加。ストーリーテラーに導かれるように各曲が構成されており、1曲で44分の優美でファンタジックな自伝的コンセプト・アルバムとなっている。オーストラリアのシンフォ・バンドUNITOPIAや、NICK MAGNUSの新作にも参加したイギリス人ギタリスト。自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-19563 CEILING UNLIMITED / A Life Mirage CD \3600
 メロトロン・ファン必聴作をリリースしたMOURNING KNIGHTの前身バンドの、15年振りとなる2025年作。デビュー当時は、イエス、ルネッサンス、フロイド影響下と言われ、2010年に自主盤で100枚プレスのみの1stアルバムをリリースし、その後、主要メンバーがMOURNING KNIGHTを結成した。そんな彼らの、オリジナル・メンバー5人でのアルバムで、ジェーン・レルフにも似た哀愁の歌声を響かせる女性ヴォーカルが存在感を示し、イリュージョンやルネッサンスを感じさせる所もある、叙情的で心に染みるシンフォニック・ロックをドラマチックに聴かせる。また、メロトロンを含むキーボード・プレイも光り、ギターが紡ぐメロディも美しい。アメリカのバンドながらそのメロディ・ラインは非常に英国的だ。2008年に録音されていた未発表マテリアルに、今年さらに追加録音をして完成させ新作として発表された。紙ジャケット仕様。自主CDR盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 USA
BS-19561 HORA PRIMA / Same CD \3800
 70年代の黄金期のイタリアン・シンフォを受け継ぐ必聴バンドの4年振り待望の2025年作2nd。フルートやヴァイオリンなど哀愁のストリングスに切々とした伊語のヴォーカルを配した1曲目からもうあの時代の音で、早くも感涙。オルガンとギターの複雑なリフとヴォーカルを対比させ熱狂的に巻き込みムーグ系がしなる2曲目もあの時代の音で、ムゼオを連想。一転、DEUS EX MACHINAと題された3曲目はシンセをメインにしたアヴァンギャルドな前半からジャージィなインプロへ。バンドのスキルが並外れている。アルバム後半もヴィンテージそのもので、70年代の未発物を聴いているような、それもレジェンド・クラスの。ただ、ギターの甘美さとテクニカルさが今のもので、新任のベースもかなり上手い。ラストはボーナスでニュー・トロルスのコンチェルト・グロッソ2からLE ROI SOLEILのカヴァー。コーラスも含め完ペキな再現で脱帽だ。デジパック。 ITALY
BS-19560 KALEIDON / Free Love CD \3800
 イタリア屈指の激レア盤となっている、フォニット・チェトラのLPQ(ALUSA FALLAXやPROCESSIONの2nd等が知られる)シリーズで73年にリリースされた激レアの単発ジャズ・ロック作。エレピ&アコピ、サックス&フルート、リズム・セクションの4人のインスト作で、後にSAMADHIに加入するキーボーディストの巧みなプレイと狂おしいサックスがリードを取り、強靭なベースと激しいドラムスが加速させるイタリアらしいサウンドで、ジャケットからは混沌とした様相を連想させるが、ジャズの要素とプログレッシヴな感性を深く融合させている。ボレロのリズムでの神秘的な叙情性も見られ、ラストの華麗なピアノはそのままSAMADHIのあのラストの名曲のイントロに流用されていると思われる。音楽性は違うが2枚のシングルをリリースし、ローマで行われたCARACALLA POP FESTIVALの70年と71年に出演し、ミア・マルティーニのバックバンドとしてツアーにも同行した、FREE LOVEの後身バンド。30年振りのCD再発。リマスター(2025年盤)。 ITALY
BS-19559 SPIRALE / Spirale 50th CD \3500
 70年代初期に活動していたローマのジャズ・ロック・バンドが当時の未発表曲に新曲を加え新録リリースした2025年作。オリジナル・メンバーで地中海色ももたらす管楽器奏者とリズム・セクションに、新たにイタリアのジャズ・シーンで知られるキーボーディストやギタリストらを加えた6人編成で、気品のあるサックス、トランペット、フリューゲルホルンに、ジャージィなエレピ、リリカルなアコピ、プログレ色のシンセ、ディストーションでも弾き込むギターらで、時にアコギも交え聴かせる、なんともイタリアらしいサウンドだ。結成当時18歳だったという彼らが英国ジャズとイタリアのアイデンティティを融合させる試みでスタート。もろジャズなところもあるものの、感性はプログレとも融合しており、AGORA、PERIGEO、さらにはARTI E MESTIERIとその一派的にも通じる内容となっている。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19558 TADASHI GOTO / Echoes CD \3200
 日本人キーボード・プレイヤーによるフランス・リリースの強力なヘヴィ・シンフォ2025年作。アメリカでリリースされた前作から17年振りの3作目で、英語の男女ヴォーカルを配したハイブリッド・ハードなサウンドで、ギターとキーボードが高速で飛び交うプログメタル〜デレク・シェリニアン系やピアノをメインにしたジャズ・ロックなど強力な密度と演奏力で圧倒するハードなナンバーと、後半に多くみられるキュートさが絶品の女性ヴォーカルをフィーチャーしたメロディアスなバラードらが混在するコンセプト作で、亡き父に捧げられたレクイエムであると共に、貧困、戦争、自然災害などに苦しむ世界中の人々を支援する国際的な公的機関へのチャリティー盤となっている。 JAPAN
BS-19556 PRESTO BALLET / Dreamentia CD \3200
 メロディックでキャッチーなアメリカン・ハード・シンフォを聴かせる2025年作。7年振りの7作目で、本作でもエマーソン・フリークで近年ではTHE SAMURAI OF PROGにも加わっているキーボーディスト、KERRY SHACKLETT(YouTubeでもお馴染み)の存在が効いており、ギタリストのプロジェクトながら、ハモンド、シンセ、ストリングス、エレピ、そして端整で美しいピアノをヴィンテージな質感でフロントにフィーチャーし、そのプログレッシヴなマニアックさが強力なリズム・セクションと共に繰り出されていく。インストの1曲目、アメリカン・プログレ然とした2曲目等から、アコギをバックにした幽玄な導入部から幻想的な展開を見せる後半まで、プロフェッショナルな強靭さに満ちた力作となっている。 USA
BS-19554 THE GLASSMOON CONNECTION / A Trip Into Subconciousness CD \3800
 いくつかのプログレ・バンドに参加しているマルチ・ミュージシャンでドラマーの、女性ヴォーカルをフィーチャーした新たなプロジェクトの2025年デビュー作。キーボーディストやベーシストを加えたバンドとしての録音で、クールなカンタベリー・タッチのジャズ・ロックと21世紀プログ風のハイセンスでフレキシブルなシンセとポスト系のヘヴィなギターらに鍵盤パーカッションも織り交ざる、なんとも創造性が高いサウンドで聴かせる気鋭作だ。アコースティック・ピアノや女性ヴォーカリストがもたらすエレガントな雰囲気が良く、そして、全体にファンタジックな色彩に包まれており、パートによってはイタリアのALTROCK/FADINGレーベルの作品のような印象も。フルートとサックスのゲスト入り。3面開き紙ジャケット自主盤。 GERMANY
BS-19553 DREAMCARNATION / Same CD \3600
 <2024年新装版> YWIS、TIMELOCK、FOR ABSENT FRIENDSら、90年代にSI MUSICが注目された時代に活躍したバンドのメンバーらによる一大シンフォニック・ロック・プロジェクトの2000年唯一作。最新リマスター&ボーナス・トラック1曲(2023年録音の新曲)を加え、ジャケットも新たに新装版としてリリースされた。ややヘヴィなギターとシンセが絡むキャッチーなネオ・プログレを基調としながらも、美声女性ヴォーカルをメインにアース&ファイアーを連想させるようなメロディ・ラインや、パイプ・オルガンの音色を取り入れたゴシック調の雰囲気を持つ曲もあり、そのサウンドは新鮮で多岐に富んでいる。管セクション、ヴァイオリン、コーラス隊も含む多数のミュージシャンが参加。若さゆえの輝きと探求心に満ちた色褪せない好作。タペストリーの中に隠された魔法の世界について書かれたクライヴ・バーカーの著書「WEAVEWORLD」にインスパイアされたドラマチックなコンセプト・アルバム。見開き紙ジャケット仕様。CDR盤。 HOLLAND
BS-19552 CIRCU5 / Clockwork Tulpa - Limited Digibook Edition CD \3800
 マルチ・プレイヤーでヴォーカリストのSTEVE TILLINGによるプロジェクトの2025年新作2nd。フランシス・ダナリーを思わせるヴォーカルや、シャープでテクニカルなギター、ノリの良いキャッチーな曲想などイット・バイツを思わせる英国的なシンフォ&プログレで、軽快かつメロディアスでありながらもタイトに畳み掛けるプレイでする圧倒する場面もあり、ベテランならではの風格を感じさせる。デビュー・アルバムでは、ビッグ・ビッグ・トレインのギタリストDAVE GREGORYや、PHIL SPALDING (MIKE OLDFIELD)、ANDY NEVE ( STEVE HACKETT) らをゲストに迎え注目を集めたが、本作では自身のアコ&エレクトリック・ギター、キーボードに加え、ベース、ドラムスを加えたトリオ編成のバンドとなってよりパワーアップした。綴じ込みブックレット仕様。限定盤。 UK
BS-19551 TRIBE3 / Same CD \3800
 新作に併せて2023年デビュー・アルバムも初入荷。ベース・ペダルによる重厚な通奏低音と鳴り響く合唱メロトロンはまさにジェネシス!な1曲目、クリムゾン〜イエスへと変化する2曲目〜3曲目等、影響を受けたバンドが具体的に見えるデビュー作らしい内容だが、ドラマチックな展開が衝撃的な4曲目など、終盤も合わせて新作以上にギターのスキルが炸裂しており、甘美でレガートなソロをハートフルに弾きまくっており、アルバムを印象付けている。前述のバンドが浮き上がるもこのギターのプレイにより本バンドの境地を切り開いている。ヴォーカル、キーボード、リズム・セクション等、トリオとは思えない音のリッチさも特筆だ。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-19547 CINETIQUA / Crossing Borders CD \3800
 <初回入荷限定・特製缶バッチ付き> フルートをメインでフィーチャーした、テクニカルかつ幽玄でリリカルなシンフォニック・ジャズ・ロックを聴かせる2023年作(初入荷)。フランス然とした芸術的な雰囲気を持ち、ギターをツインで配し、コーラスを絡めたサウンドはケベックのバンドも連想させ、淡い叙情をファンタジックに湛える。7拍子に乗せてロマンチックに滑走するサウンドはひたすらメロディアス、その中で緩急を交差させ変化を付け、時に畳み掛け激しく弾き込まれるギターや耽美なオルガンを配し、静寂さからエネルギッシュに巻き上げていく。フランス語のヴォーカルが入る曲ではミステリアスさも見せ、LAZULIに似た不思議な音色のシンセがしなる。ラストはMINIMUM VITAL風でも。EPを経ての初アルバム。自主盤デジパックCDR。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 FRANCE
BS-19545 HANGOVER PARADISE / Lost In Reality CD \3800
 カヤックに加え、ジェネシス、マリリオンらの英国シーンにも影響を受けたツイン・キーボードの6人編成のシンフォニック・ロック・バンドの2025年作。8年振りの3作目で、今回、2000年代前半にカヤックのヴォーカルに起用されていたBERT HEERINKが正式に加わっている。オープニングのようなポップなノリもあるものの、ピアノをリリカルに配したエレガントな2曲目や、泣き泣きの中間部を持つ3曲目を始め、過去のサウンドを継承しており、切ないトーンのギターや煌めくシンセをフィーチャーしながら、キャメルも思わせるドラマチックな6曲目、メロディックさとクラシカルさが混じり合う、これぞヨーロピアン・シンフォと言える7曲目など、展開や転調の妙が効いており、カヤックを思わせるナンバーが多く、シンフォは注目の内容となっている。限定3面開きデジパック自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 HOLLAND
BS-19541 STEFANO PULGA / Suspicion CD \4200
 初CD化。マリオ・ラヴェッツィがソロ作で起用し、プログレ・ファンから注目されたキーボーディストの79年作1st。当時のトップ・アーティストのレコーディングやライヴに数多く参加。流暢なシンセや美しいストリングスなどキーボードを全編に配し、伊語で甘く切なく歌われていくシンフォニック・カンタウトーレ・スタイルと、地中海風味もあるメロウなインストを交えた内容で、年代的なフュージョン・タッチも見られるものの、ダリオ・バルダン・ベンボの初期ソロ等に通じるイタリア・ファン必聴作だ。作詞はイヴァーノ・フォッサーティ、プロデュースはラヴェッツィ(ギターでも参加)。ダッラーリオやヴィンチェ・テンペラらIL VOLO一派や、NEW TROLLSのトゥリッオ・デ・ピスコポらがバックを固めている。テクニカルでカラフルなラストまでキーボード・ファンを満足させる内容となっている。リマスター。 ITALY
BS-19537 TAIFA / Herejias Sonoras - Version Castellano CD \3300
 アンダルシアの哀愁を情熱的に歌い上げるハード・プログレの2025年作。マヨルカで結成され、約10年振りの5枚目となる本作は5 LUNAS PRODUCTIONSからのリリースとなり、レーベル・プロデュースが行き届いたプログレ色を纏ったプログレ&シンフォ寄りのサウンドとなった。タメの泣きから速弾きまでテクニカルなプレイをスリリングに織り込むギターやドラムスなどメンバーのテクニックも向上し、アラビアン・ウード、ブズーキ、ダルブッカといった民俗楽器に、パルマ(手拍子)やエキゾチックなストリングスも絡め、さらにゲストで2人のフラメンコ・ギタリストと2人のヴァイオリニストをフィーチャーし、マヨルカ、アンダルシア、モロッコでレコーディングされた。ヘヴィながらもアコースティック楽器が随所に煌めく、紛れもない独自のタペストリーで聴かせる完成度の高い内容となっている。3面開き紙ジャケット・スペイン語ヴァージョン。 SPAIN
BS-19536 THE BOOK OF REVELATIONS / Olympus Mons CD \3800
 ジェネシス愛たっぷりの英国ファン必聴作!デビュー・アルバムも好評だった、初期ジェネシス影響下の6人編成のシンフォ・バンドの2025年新作2nd。ガブリエル・タイプのヴォーカル、バンクス風キーボード、ハケットを思わせるエレクトリック・ギターと、アンソニー・フィリップスを思わせる繊細なアコギのツイン・ギター、ベース・ペダル、ツボを押さえたフルートも欠かせない。ジェネシス系は数あれど、まさに英国でしか出し得ない音で満ち溢れており、近年のイギリスのバンド(例えばビッグ・ビッグ・トレイン)とは一線を画し、あくまでも70年代のジェネシス・サウンドを探求心と憧憬で描き出している。特に、後半は反則と言える程ジェネシス曲を大胆に反映させたオリジナルを展開しており、これが許せるほど完成度が高い。ギリシャ神話や戯曲をモチーフに現代のストーリーを独自に紡ぐコンセプト・アルバム。デジパック仕様。自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-19534 SKIN ALLEY / Sun Music - The Complete Recordings 1969-1973 4CD BOX \6200
 <4枚組・コンプリートボックス> 隠れメロトロン・アイテムとしても知られる1stを含む、CBS&TRANSATLANTICに彼らが残した4枚のアルバム全てを最新リマスターにて収めた必携ボックス。1stは、英国屈指のプログレッシヴ・ロック作で、凶暴なハモンドと、ピアノ、サックスなどで織り成すジャージィなサウンド、一転、ハープシコードやフルートを導入し中世音楽調のメロディを取り入れ、ウォームハートなヴォーカルで聴かせるパートなど、サウンドの多様さも当時の英国のバンドらしい。特に、2曲目や7曲目でのメロトロンの枯れた音色が良い。2ndは、オルガンに、フルートやサックスも効かせた、サイケデリックな夢とくすんだサウンドに酔えるジャズ・ロック・テイストのある味わい深いプログレ作。ハモンドやフルートをフィーチャーしつつも、リズミカルでファンキーなサウンドも持ち込んだ3作目、甘いストリングス・セクションを導入し、アメリカ市場を狙った4作目でバンドは終わりを迎えた。ボーナス・トラックとして、70年の未発表アルバム「STOP VERUSCHKA」から9曲と、シングル曲など全15曲を追加収録。各紙ジャケット収納。2025年リリース。
CD1:SKIN ALLEY (1970) +6 BONUS
CD2:TO PAGHAM & BEYOND (1970) +5 BONUS
CD3:TWO QUID DEAL (1972) + 2 BONUS
CD4:SKINTIGHT (1973) +2 BONUS
UK
BS-19533 BACK DOOR / Vienna Breakdown - The Recordings 1971-1976 5CD BOX \6500
 <5枚組・限定ボックス> ジャズ・ロック・トリオのアルバム4作品と、BBCラジオ・セッション音源の5枚組。ベース、サックス&フルート、ドラムスのトリオとして結成され、72年にデビュー・アルバム「BACK DOOR」を自主盤でリリースした。その後、ロンドンの音楽出版業界の間で注目を集めワーナーと契約し、翌年、同内容の「BACK DOOR」をジャケ違いでリリースしメジャー・デビューを果たした。通常は、ベースがリズムをキープし、管楽器が乗っかりジャージィなソロを取るところを、ベースがフリーにリズムアウトしながら自在に動き回り、その分、管楽器がリズムを刻むというアンサンブルが特徴だ。その後、数年の間でバンドは3作のアルバムを立て続けにリリースする。サックスがメインを取り、1st同様、フルートをフィーチャーしたクラシカルな曲も含む、翌年の「8TH STREET NITES 」、マッチング・モウルやニュークリアスなどの、カンタベリー・シーンで活躍したキーボーディスト、デイヴ・マクレエが参加した「ANOTHER FINE MESS」、エマーソン・レイク&パーマーのサポートとして全米ツアーを行い、カール・パーマーのプロデュースによるラスト作「ACTIVATE」は、オルガンやピアノも加え、手数の多いドラマーに交代し、ロック色を強め、攻撃的なキメで畳み掛けるなど、プログレ・テイストのあるサウンドとなっている。ボーナス・トラック14曲は「RECORDED AT IMPULSE NEWCASTLE IN 1971」を完全収録。各紙ジャケット収納。2025年リリース。
CD1:BACK DOOR (1972) + 14 BONUS
CD2:8TH STREET NITES (1973)
CD3:BACK DOOR BBC RADIO SESSIONS (1974-1974 / 21 SONGS)
CD4:ANOTHER FINE MESS (1975)
CD5:ACTIVATE (1976)
UK
BS-19532 JUDY DYBLE / Darkness To Light - The Recordings 2004-2006 3CD BOX \4800
 <3枚組ボックス> TRADER HORNEの女性ヴォーカリストで、FAIRPORT CONVENTIONの1stや、かつてKING CRIMSONの「風に語りて」でも歌った彼女の初のソロ・アルバムとなる04年作は、デビュー以来30年の時を経て突如リリースされた話題作で、シンフォニックな幻想色と、サイケデリック感覚あふれるサウンドとメロディーが彼女の持つ独自の感性で次々と紡ぎ出されていく。その屈折し翳りを帯びたサウンドが何とも英国的。心の奥底の眠れる感覚を覚醒させるかのような不思議な世界が無限に広がり、深遠な音像が木霊する。ロバート・フリップ、サイモン・ハウスらが参加した2作目SPINDLEは、ぶっ飛んだサイケデリック・プログレッシヴ・フォーク作。フロイドの「SEE EMILY PLAY」をサイモン・ハウスがトランシーにアレンジし、彼のストリングス・アレンジとヴァイオリンが鳴り響きサイケデリックな世界へと誘う1曲目のインパクトに圧倒される。初期クリムゾンを思わせる「SHINING」は、フリップがギターを弾く必聴曲。ボーナス・トラックは、ロバート・フリップ・デモ、フリップ・ミックスなどを含む5曲を追加。3作目のTHE WHORLは、こちらにも、リード・ギターにロバート・フリップ、ヴァイオリン&キーボードにサイモン・ハウスらが参加。なんと本作では、37年の時を経て、妖しくサイケデリックな「風に語りて」を新録!最新リマスターにて。各紙ジャケット収納。2025年リリース。
CD1:ENCHANTED GARDEN (2004)
CD2:SPINDLE (2005) +5 BONUS
CD3:THE WHORL (2006) +4 BONUS
UK
BS-19531 GOSTA BERLINGS SAGA / Forever Now CD \3800
 緊張感あふれる挑戦的なサウンドをプログレッシヴに聴かせる2025年作。計算された荒削りなオープニングから、スウェーデンならではの哀愁のメロトロンやシンセをシンフォニックに配した4曲目あたりの前半で、本作が未知の領域に達していることが分かる。そして、美しく耽美な5曲目。インスト・バンドだが流れる詩情は十分伝わり、前作から5年を掛けて同メンバーにパーカショニストを加えた5人編成にて、前人未踏をテーマに実にオーガニックな融合を目指している。あえて例えを挙げるならクリムゾンの圧と言ったところだが、どこか現代クラシックの緊迫感も感じる。アコギから刺激的なハード&シネマティックに展開していく終盤はカタルシスを伴ったドラマチックさあり。スウェーデン色を強く持った、これぞプログレっ、と言える渾身の内容となっている。3面開き紙ジャケット。 SWEDEN
BS-19528 WELCOME INSIDE THE BRAIN / Re-Creation CD \3800
 メンバーを一新し5人編成のプログレ・バンドへと大きく舵を切った2025年新作。ドイツならではの深淵な叙情を帯びたシンフォニック・ロックと、オルガンやハードなギターをフィーチャーしたヴィンテージ感のあるハード・プログレ、フロイドの影響を感じさせるようなサイケデリックなカラーが一体となったサウンドをダイナミックに展開する。また、伸びやかなヴォーカルも特筆で、アコギも加えたファンタジックなメロディを散りばめ、ドラマチックに幕を閉じるスケール感のあるラストまで、オリジナリティを持って聴かせる。今の暗い世界情勢を取り上げたコンセプト・アルバムとなっている。デジパック仕様。自主盤。 GERMANY
BS-19526 V.A. / Jazzrockova Dilna CD \2950
 待望の初CD化。75年にプラハで開催されたジャズ・フェスティバル、PRAGUE JAZZ DAYSで録音されたチェコのジャズ・ロック・バンド、IMPULS、JAZZ Q、CH.A.S.A.の3組と、スペシャル・メンバーによるジャム・セッション・バンド、JAZZROCKOVA DILNAを収録。当局の監視が厳しいスタジオでは過激な演奏が出来ない反骨魂が叫ぶライヴならではの音源で、ギター、エレピ、管楽器が粘着性を持って絡みながらも、まったくブレない刻みで聴かせるIMPULS、ヴァイオリニスト在籍時のもので哀愁と翳りが漂うJAZZ Q、メンバーのイニシャルをグループ名にしたフルート&サックスと女性ヴォーカル入りのCH.A.S.A.、そして、JAZZ QやENERGITのメンバーらによるセッション、JAZZROCKOVA DILNAでは、ギターなどハードな質感のジャズ・ロックをパワフルな元JAZZ Qの女性ヴォーカル入りで繰り広げている。加えて、JAZZ Qのキーボーディストの個人アーカイヴより未発ボーナス2曲入り。辺境ファン必携盤! 300枚限定&リマスター。 CZECH REPUBLIC
BS-19451 ELOITERON / Lost Paradise CD \2980
 クラシカルなシンフォを聴かせる81年に自主リリースされた単発物。アコースティック・ピアノの端整な美しさがなんともスイスらしく、オルガン、メロトロン、シンセ、ストリングスらに、ハケットの影響を感じさせるギター、フルート、ホルン、トランペット、サックスら管楽器と一部でヴォーカルも入る。全体に哀愁があり、バロック調の展開や、不規則な変化で畳み掛けるなど凝った構成の中、ブラスが入るとEKSEPTIONに近いヨーロッパの優雅な雰囲気も醸し出す。インナーを見る限りではジェネシスの影響も? リマスター。 SWITZERLAND
BS-19493 THE FLOWER KINGS / Love - Limited Digipack CD \3800
 再入荷。なじみの深いLALLE LARSSONを正式キーボーディストに迎え制作された2025年作。シンプルな1曲目が本作の音楽性を示すのかと思えば、いやいや奥が深過ぎる。フラワー・キングスのすべてが今に凝縮された素晴らし過ぎる2曲目、円熟した珠玉のミドルテンポの3曲目、きらきらとしたファンタジックな4曲目、なんとも瑞々しい。明確に感じる音楽の息吹。12弦やメロトロン、泣きのギターらに、LALLE LARSSONならではのピアノの上手さが光りまくり、シンセの巧みさも最高級。10分以下の曲が多数を占め、2曲以外はすべてROINE STOLTの作曲。その曲の良さ、コンパクトな中に展開される印象的な甘美メロの数々。アルバムは間違いなくリスナーを巻き込みながら進行し、ラストでは初期のドラマチックさも見せる。曲を聴かせる傑作だ。3面開きデジパック限定盤。 SWEDEN
BS-19524 CELESTE / Anima Animus CD \3800
 2025年作。フルート奏者を含む前作と同じメンバーのバンド・チェレステと、女性ヴォーカリストやピアニストにサックス、クラリネット、トロンボーンら4人の管楽器奏者らを加え録音。チェレステ然とした郷愁のメロトロンを全編に配し、12弦やピアノなどイタリアらしい淡い光りが揺れるファンタジックなシンフォ色に、管楽器や鍵盤系パーカッションをフィーチャーするジャズ色がミックスされた独自の音楽性は前作を進化させた風なと言え、さらに本作ではアンビエントやシーケンス・シンセなど新たなアンサンブルの試みも聴ける意欲作となっている。とは言え、デビュー作に通じる深遠なメロトロンのオープニングを始め、穢れなき叙情は健在で、あのシンフォニックな夢見の桃源郷に浸れる。3面開きデジパック自主盤。 ITALY
BS-19523 WLUD / Carrycroch' CD \3300
 アルザスで結成された4人編成のプログレ・バンドの78年作1st。ギター、キーボード、リズム・セクションにて、この年代特有のフランス然としたサウンドを聴かせる好作だ。型にはまらない良さがあり、オール・インストながら、翳りのあるギターと、オルガン、シンセ、エレピ、クラヴィ、ソリーナが奏でるサウンドは湿った叙情の響きに沈んだような雰囲気があり、一聴シンプルに感じるも、ソロの弾き込みなどテクニカルな演奏と哀愁を感じさせるメロディアスな演奏の使い分けが上手く、シンフォとジャズ・ロックを行き来する凝ったアイデアで構成されている。CRYPTOレーベルの作品にも通じる、隔絶されたマイナーなプログレ色がたまらない。オリジナル・ミックスでは初CD化。2025年盤。ボーナス1曲入り。 FRANCE
BS-19522 WLUD / Second CD \3300
 よりシンフォニックなサウンドへ変化した79年作2nd。ジャケットに "PROGRESSIVE ROCK" と記されており、マイナーながら日本にも当時レコードが輸入され、知名度を得ていた。フレンチ然とした音色のギターと速いパッセージで追い込むシンセ、強度を増したリズム・セクション、そういったスリリングさと、甘美なメロディーを聴かせるロマンティシズムが織り交ざる構成は1st同様の独特なセンスを持っており、何々からの影響を感じさせない音楽性で聴かせる、稀有な内容となっている。ACYNTYA、ASIA MINOR、EDEN、ORION、SYNOPSISといった自主制作や録音スタジオのプレス流通盤などマイナーシーンに入っていった70年代後期のフレンチ・プログレの良作。オリジナル・ミックスでは初CD化。2025年盤。 FRANCE
BS-19518 JPL / Post Scriptum CD \3800
 NEMOのリーダー(ヴォーカル&ギター)JEAN PIERRE LOUVETONの2025年作。アンジュかと思わせる冴えたインパクトの1曲目。3部作を経て3年振りのオリジナル・アルバムで、本作ではドラムス(一人はNEMO)とピアノ以外をマルチで演奏しており、また、女性ヴォーカリストをいくつかの曲でデュオ・スタイルでフィーチャーし、フランス語にて感情豊かに歌われていく。NEMOにも似た緻密に作り込まれた感の3部作から、本作では解放的なパワーとハードなドラマチックさを押し出しており、自身の濃いヴォーカルに前述の女性ヴォーカルの華やかさを上手くミックスし、エモーショナルなギターが強烈に弾き込まれていく。シンセ、ストリングス、アコギの効果的な配置も上手く、テクニカルなラスト・ナンバーまで飽きさせない。新境地に入った通算12作目。デジパック自主盤。 FRANCE
BS-19514 MOON HALO / Trichotomy CD \3300
 MOSTLY AUTUMNのキーボーディストIAIN JENNINGSが、RIVERSEAのヴォーカリストMARK ATKINSONや、バンドメイトと組んだ5人編成のシンフォ・バンドの2025年新作3rd。リリカルなピアノやシンフォニックなキーボード、エモーショナルで甘美なギターに、甘いヴォーカルがマッチする優美でメロディアスなサウンドで聴かせる。モダンなアレンジを施し、キャッチーな曲、シンフォ然とした曲、ダークな雰囲気のある曲など、翳りを帯びた英国調で、ハートフルなヴォーカルを活かしたメロディックな曲が並び、彼らの母体バンドとはまた違ったアプローチを見せる。自主盤。 UK
BS-19513 COSMOGRAF / The Orphan Epoch CD \3300
 モダンかつ幻想色を帯びた叙情的なサウンドに乗せて、甘くハートフルなヴォーカルで聴かせる、シンフォ・プロジェクトの2025年新作。フロイド的な雰囲気も持ち合わせた英国然としたサウンドで、時勢に流されずに生きるという深いテーマを反映させ、メランコリックかつドラマチックな盛り上がりを見せる。故ジョン・ウェットンのタウラス・ペダルのサンプル音源を使用したという曲や、TIGER MOTH TALES/CAMEL/RED BAZARのPETER JONESがサックスで参加した曲も特筆。BIG BIG TRAINのライヴや、LEE ABRAHAMへのゲスト参加等、多方面で活躍するマルチプレイヤーROBIN ARMSTRONGのメロトロンやピアノを含むキーボード、エモーショナルなギターとアコギ、ベース、ヴォーカルと、セッション・ドラマーに加え、女性ヴォーカリストらも参加。曲の良さが光るバンド最高作。デジパック仕様。 UK
BS-19511 AUCAN / Brotes Del Alba CD \3200
 長らく廃盤で入手困難だった作品が2025年リマスター盤にてCD再発。SUI GENERISにも参加したLEON GIECOのプロデュース、そして、CHARLY GARCIAら多数のゲストを迎えリリースされた80年の2ndにしてラスト作。新加入したギタリストのエレクトリック・ギター、シンセをフィーチャーし、前作を踏襲しながらも、よりシンフォニック・ロックへと傾倒した作品で、本作でも同様に、アコギ、ピアノ、フルート、オーボエ、ホルン、チェロを効かせたアコースティック・パートも美しい。全体を通して細やかな行き届いたアレンジが光り、歌心のある柔らかなヴォーカルで綴る。そして、ラストはCHARLY GARCIAのミニムーグが印象的なシンフォ&プログレ然とした曲で締めくくる。短命バンドが残した名盤。ボーナス・トラック3曲は、今回CD初収録となる、MIGUEL PEREZが脱退後に、YUELZE名義で81年にリリースしたシングル曲「ALGUN MOMENTO CUALQUIER LUGAR / UNA MARIPOSA CUALQUIERA」と、アルバム収録曲「MISTERIO AZUL」の未発表ライヴ音源を収録。 ARGENTINA
BS-19497 ALAS / Pinta Tu Aldea CD \3200
 再入荷。アルゼンチンの粋を極めた超絶プログレの名盤がリマスター盤にてリリース。1983年作(1977年録音)の2ndにしてラスト・アルバムとなる本作は、デビュー・アルバムで見せたELP路線を見事に払拭し、当時弱冠18歳にしてすでに才能を余すことなく発揮するベーシストPEDRO AZNARが参加した事で、テクニカルなキーボード・プレイ(シンセ、ピアノ)を、より強靭なリズムが支える傑作となった。キーボード、ベース、ドラムスのトリオに、バンドネオン、フルートらをゲストに迎え、難解なアレンジの技巧的なプレイを所狭しと繰り広げる。また、PEDRO AZNARの情熱的なアコギや、叙情的で甘美なフルートも印象的。トルストイの「村を描けば世界が広がる」をタイトルに掲げ、ジャズ・ロックと一言では括れない、現代音楽や即興も交えた、超高度でスリリングな音楽性が展開されるインスト作。PEDRO AZNAR はこの後SERU GIRANに。ボーナス・トラック1曲は今回初出の未発表曲(MAMBRU PERDIO LA GUERRA/1974 Live 13分)を追加収録。アルゼンチン盤としては単体初CD化。2025年盤。見開き特殊紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-19496 MONTESANO / El Pasillo CD \3200
 再入荷。アルゼンチン盤初CD化。アルゼンチンを代表するプログレ・バンドのひとつCRUCISのGUSTAVO MONTESANOが、シンフォ、プログレッシヴ・ロックを軸に、当時のトレンドを組み合わせた新しいサウンドの追求を目指した5人編成のプロジェクト。MERLINを経て82年にリリースされた2ndアルバム。本作に初参加し、曲作りにも加わった兄弟のMARCELO MONTESANOのキーボードアレンジ&センスが光り、ピアノ、ムーグ、クラビネット、ARPストリングスやオーケストレーションも取り入れ、クラシカルなフレーズを奏でる。そして、歌心のある柔らかなヴォーカルやメロディ・ラインはアルゼンチンならではのもので、バックの女性コーラスも引き立てている。廃盤で長らく入手困難だったが、今、再評価したい1枚だ。2025年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19510 FERMATA / Real Time CD \3200
 <リマスター&2025年新装盤> 長らく入手困難だった94年リリースの9作目。圧巻のオープニング・チューンにド肝を抜かれた前作「Simile...」と同メンバーに、数曲でゲスト・ヴォーカルが加わる。テクニカルなギターをハードに押し出したロック感覚にあふれる作風で、ギターヒーロー的でありつつも、前作の構築シンフォを受け継いだ2曲目、ロマンチックな哀愁の5曲目、カラフルなキーボードを絡めスリリングに聴かせる7曲目、甘美なフレーズがドラマチックに昇華していく9曲目など、プログレ・ファンに十分アピールできるアレンジと曲想を持つ力作となっている。リマスターにより、音像のインパクトがパワーアップ。ジャケットも全く新たになった新装盤。3面開きデジパック。 SLOVAKIA
BS-19509 JAZZ Q / Oxymoron CD \3200
 JAZZ Qとジャズ・オーケストラとの共演2025年作。リーダーでチェコを代表するキーボーディストのMARTINA KRATOCHVILAをフィーチャーし、ギター、ベース、ドラムスの、現JAZZ Qの4人とブラス・セクションによる録音で、オーケストラのコンダクターが選んだ10曲のJAZZ Qナンバーをビックバンド風にアレンジ。不調和的で翳りのあるハーモニーが多用され、シュールにうねり生き物のようなミニ・ムーグや、かき回すようなジャージィなエレピにエモーショナルなギターも加わり、アンサンブルの多層のレイヤーを感じさせる、アクの効いた演奏を聴かせている。また、アコースティックで演奏されていた近年作からも取り上げられており、重厚なアレンジが提示されている。3面開きデジパック。 CZECH REPUBLIC
BS-19504 ZIO CROCIFISSO / Campana Di Legno + Trappola Per Topi CD \3300
 YUGEN、SKE、NOT A GOOD SIGNで知られるPAOLO "SKE" BOTTAを中心とした、イタリアの小説家ジョヴァンニ・ヴェルガの「マラヴォリア家の人々」からインスパイアされたプロジェクト2025年作。YUGENやSKEも思わせ、夢想を漂う幻想的なインタールードとメタル・クリムゾンのような変拍子を伴ったヘヴィなサウンドが奇想天外な展開を繰り返す、強烈なインパクトのPAOLO "SKE" BOTTAらしい作風だ。メロトロン系も含むシンセやピアノのキーボード、ギター、サックス、ヴァイオリン、ヴィブラフォン、女性スキャット、伊語のポエトリーリーディングらを配し、剥き出しの創造性、ハード・カオスからのリリカルな静寂への激しい落差など、PAOLO "SKE" BOTTAならではの冷たい翳りに哀愁が漂う。2024年に配信のみでリリースされたEP「Campana Di Legno」の7曲に、新たな7曲を加えた計14曲の初アルバムとなっている。デジパック。 ITALY
BS-19503 RACCOMANDATA CON RICEVUTA DI RITORNO / In Fuga CD \3300
 今もなお圧巻のハイトーン・ヴォーカルを伊語で聴かせるルチアーノ・レゴーリを中心に、異端の造形美ハード・プログレを聴かせる2025年作。インパクトの強い1曲目にまず圧倒されるが、教会の鐘で幕を開け、ヴァイオリンやサックスもフィーチャーした不気味な2曲目で、有無を言わさず呑み込まれていく。純粋なオリジナル・アルバムとしては15年振り。72年作から共にしているギタリストを始め、RITRATTO DI DORIAN GRAY時代にバンドメイトだったドラマーらが今回も参加。狂おしいヴォーカルを、妖しいキーボードや殺気立ったギターが盛り立て、邪悪さをエキセントリックに振りまく力作となっている。ヴィンテージ感のあるオルガンを配し、ジャズやシンフォへも展開する5曲目や、退廃的なラストなど、持ち味も十分。現在は画家となったルチアーノによるジャケット。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19502 ROBERTO SOFFICI / Il Canto Dello Scorpione CD \4200
 初CD化。ラヴ・ロック、カンタウトーレ・ファンは、ぜひの1枚。最初は作曲家として、EQUIPE 84やNOMADIに曲を提供していた彼がFONIT CETRAから78年にリリースした3作目。プログレ・ファンには前作の77年作が知られるところだが、本作もジャケットのイメージからは想像出来ないイタリア然とした甘くメロディアスな内容となっており、オーケストラ・アレンジはミア・マルティーニやリッカルド・フォッリら数々の名作を世に送り出したジャンフランコ・ロンバルディが担当。しっとりとした曲が多く、中でも3曲目、5曲目、7曲目あたりはイタリアの哀愁が強く立ち込める珠玉のバラードとなっている。バックにはマッシモ・ルカ、アンディ・スルディ、ジジ・カッペッロットら名うてのセッション・マンに加え、トゥリッオ・デ・ピスコポ(Dr/NEW TROLLS)、アレッサンドロ・チェントファンティ(Key/BUON VECCHIO CHARLIE)、さらに、コーラスでロッサーナ・カザーレも参加。リマスター。 ITALY
BS-19501 DAAL / Decoding The Emptiness CD \3800
 TILIONのキーボーディストとTAPROBANのドラマーによるプロジェクト2025年作。THE WATCHで知られるギタリストのETTORE SALATIが今回も参加。金属的なメロトロンを始め、ハモンド、ムーグ、ローズらのヴィンテージ・キーボードにパーカッションを効果的に加え、スタジオで綿密にレコーディングされた。空虚という概念をテーマに、イタリアならではの妖しい闇に包まれた幽玄でダークなシンフォを展開しており、睨みの効いたロングトーンのギターなどクリムゾンの影響も感じさせ、混沌としているものの、エモーショナルな激しさがカタルシスへと変貌する美学を哀愁を込め描いた孤高の挑戦作となっている。濃密でありつつ、ピアノの静寂に重なるヴォーカルの詩情もクリムゾンっぽい。ヘヴィ・プログレが入り乱れる中盤や、メロトロンが嵐の如く吹き荒れる終盤など、かなりの力作です。ボーナス1曲入り。3面開きデジパック。 ITALY
BS-19495 JOZEF SKRZEK / Non Omnis Moriar CD \2800
 3部作の第1作目となる2025年作。生と死についてのクラシカルな作品で、若くしてこの世を去った青年の人生と記憶を表現している。パイプ・オルガン、ピアノ、ミニ・ムーグを厳かに奏で、女性ソプラノ・ヴォーカルと混声合唱団を曲によってフィーチャーし、主人公の残された声を配した、記念碑的な作品となっている。静謐に響くパイプ・オルガンに悲しみを湛えるムーグが重なり、アコースティック・ピアノが空虚さを奏でる。室内楽風でもあり、中世的でもあり、壮大でもある、東欧ならではの内容となっている。音響の探求的な響きも交えた、ある種のドキュメンタリー的な感動作。音楽を通して物語を語るをテーマに、第2作と第3作も、本年にリリースが予定されている。自主盤。 POLAND
BS-19490 IMAGINAERIUM / Siege CD \3800
 アリーナ/ペンドラゴンのキーボーディストCLIVE NOLANと、イタリア人女性ヴォーカリストLAURA PIAZZAIを中心としたシンフォニック・ロック・プロジェクトの2025年新作2nd。メディチ家をテーマにした前作とは全く違う方向へと舵を切った、壮大なスケール感で聴かせるスペクタクルなコンセプト・アルバム。CLIVE NOLANのシンセ&オーケストレーション、存在感のある美声を響かせるLAURAがリード・ヴォーカルを取り、エモーショナルなエレクトリック・ギターと、スパニッシュ・ギターも含むアコギ、リズム隊らを加えたバンド編成にて、ローマ帝国の歴史、古代の戦場での人々のパワフルな魂の叫び、そして現代に至るまでの様々な物語を、時にプリミティヴに、時にファンタジックにと、ドラマチックに聴かせる。フランスの人気バンドNINE SKIESのヴァイオリニストであった故ERIC BOUILLETTE とのプロジェクトとしてスタートし、本作も彼の夢を受け継いだ作品となっている。デジパック仕様。 UK
BS-19473 SOFT FFOG / Focus CD \3800
 再入荷。アルバム・タイトルやCAMEL、POCUSといった曲名が暗示するリスペクトを散りばめながら圧倒的スピーディな弾き倒しで、エキサイティングなジャズ・ロックを聴かせる2025年作。ギターをメインにシンセやエレピなどキーボードも加わるハードなせめぎ合いを繰り広げる中、ラティマーやアッカーマン風のプレイや音色を、一瞬、一瞬、ちらっと手品のように見せ、ラストではジェントル・ジャイアントも彷彿。知的でかつスキのない猛烈な弾き込みを全体で展開させているが、2曲目での唐突なクラシカルなシンフォニック・パートへの劇的な構成は、やはりアルバム・タイトルを意識せざるを得ないだろう。4人組のインスト・バンドによるドラマ性も持った攻めまくりの力作となっている。 NORWAY
BS-19488 ROCKING HORSE MUSIC CLUB / The Last Pink Glow - An Interpretation Of Jack Kerouac's The Haunted Life CD \3600
 ジェネシス・ファン注目!なんとなんと、トニー・バンクスが1曲ながら作曲&キーボードでゲスト参加している、シンフォ・バンドの2025年新作3rd。アンソニー・フィリップス・トリビュート作で注目された7人組で、トニー・バンクスが参加している曲では、ジェネシスのかの名曲「ONE FOR THE VINE」を思わせる雰囲気を持っており、他の多くの曲もトニー・バンクスがアドバイスしたのではと思ってしまうほどバンクス然としたロマンチックな曲想で魅了される。メロトロンや生のストリングスも配し、エモーショナルなギターも聴かせるなど、たおやかな叙情性を織り込み、夢見がちでハートフルなヴォーカルで綴る。クリムゾンのメンバーら多数のミュージシャンに深い感銘を与え、影響力のある作家のひとりとして知られるジャック・ケルアックの未完の小説「THE HAUNTED LIFE」からの歌詞を使用したコンセプト・アルバム。デジパック仕様。自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 UK
BS-19487D ROBERT REED / Sanctuary IV CD+DVD(NTSC) \3600
 マイク・オールドフィールドの幻影とオマージュに溢れるシリーズ最新作。MAGENTAのブレーンROBERT REEDが、ミュージシャンになるきっかけとなった「チューブラー・ベルズ」に誘発され制作した多重録音作品のシリーズ第4弾となる2025年新作。マイク直系のエレクトリック・ギターに、マルチプレイによる多数の楽器を重ね作り上げた緻密なアンサンブルとオーガニックな空気感で聴かせるシンフォニック・ロック作。ドラムスにSIMON PHILLIPS、かつて「オマドーン」にも参加したリコーダー奏者のLES PENNINGS、前作同様、プロデューサーにトム・ニューマンを起用し、20分の楽曲が2曲と、最後の短いトラック1曲の合計3曲で構成された珠玉の作品。DVDは、美声女性ヴォーカリストANGHARAD BRINNが歌う、初DVD化を含むプロモ・ビデオ6曲 (PAKKA POHJOLA-MATHEMATICIAN'S AIR DISPLAY / MIKE OLDFIELD-CRIME OF PASSION のカヴァーや、サントラ-LITTLE BROWNE BIRD、EP曲等)、ピアノ・パフォーマンス2曲 (SANCTUARY IV - THEMES A & B)、本編のDOLBY DIGITAL/DTS 5.1 CH SURROUND音源を収録。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19486 CHIMPAN A / Here Comes The Flood CD \2000
 MAGENTAのROBERT REEDが、ヴォーカリストSTEVE BALSAMOと組んだシンフォニック・ロック・プロジェクト。2006年にデビュー・アルバムをリリースし、2020年に復活2ndを、そして、今年の8月には新作3rdの発表を予定している。本作は、アルバムに先駆けて発売される4枚のEPシリーズの第1弾で、ピーター・ガブリエルの名曲「HERE COMES THE FLOOD」と、新曲「WOLVES AT YOUR DOOR」、シングル・エディットなどで構成された5曲入り。MAGENTAのCHRISTINA BOOTH、バンドメイトのANGHARAD BRINN を筆頭とした美声女性ヴォーカリストや、ギター、ベース、ドラムスらセッション・マンがゲスト参加。他のROBERT REED作品とは違う方向性を示している。紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19484 PAT STOTZ & CHRIS BEYA (ATOLL) / It's Time CD \3800
 アトールのギタリストのクリスチャン・ベヤと、70年代にアトールのファンだったと言うシンガーのプロジェクト2025年作。作曲も2人で行われており、クリスチャン・ベヤのマルチ・プレイを中心にベーシストも加わったバンド・スタイルの録音。英語で歌われているものの、フランスらしい空気感を持っており、クラシカルな曲想にてギターが高度なアンサンブルで密に配されるインストの組曲の1曲目や、哀愁のピアノとストリングスで幕を開ける2曲目、ロックのカッコ良さとポップセンスがミックスされた3曲目など、後のL'OCEANやILLIANよりも、むしろROCK PUZZLEの延長線上のようなサウンドと言えるのでは。ファンはぜひの好作となっている。トータル18分5曲入り限定ミニ・アルバム。見開き紙ジャケット自主盤。 FRANCE
BS-19482 PAATOS / Ligament CD \3800
 耽美な美しさと荒涼とした孤独さが入り交じり、彼らならではの幻想が哀愁と共に立ち込める13年振りの2025年作。美声の女性ヴォーカリストが愁いを込め歌い綴る詩的で奇怪な作風へ深く入り込んでおり、初期クリムゾンの詩情を映す幽玄さと不安な空気が掻き乱れる。アンビエント的な効果を生むギター、静謐なピアノ、最小にして際立たせるメロトロン、劇的な変化をもたらすリズム・セクションらがシネマティックに絡み合い、孤高のサウンドを紡ぎ出していく。アルバム構成も見事で、中盤以降、まるで曲がひとつにつながっているかのような流れを見せ、メロウさと激しさがせめぎ合い、予期出来ぬ壮絶なラストまで、何回でも聴き込める傑作となっている。北欧&女性ヴォーカル・ファン必聴です。デジパック自主盤。 SWEDEN
BS-19481 OMEGA / KonceRt. - Nepstadion 1999 2CD \3980
 <2025年リマスター> 長らく入手困難だった、超ドラマチックな99年の必聴2枚組ライヴ。ツイン・ギター、ツイン・キーボード編成にて、70年代の名作群から主に選曲されており、きらきらとしたシンセをフィーチャーしたシンフォ期のIDORABLO〜GAMMAPOLISの曲だけでなく、4作目や5作目からの哀愁のハード・ナンバーを多く取り上げているのが特徴で、アレンジはドラマチックにアップデイトされ、かつヴィンテージな魂のギターやプログレッシヴなハモンドと合わさりしびれる。合唱が荘厳に入ってくるあたり、もう、鳥肌。そして、なんと言っても5作目(OMEGA 5)に収録されていた組曲をぶ厚いオーケストレーションを加え、幽玄な泣きと共に展開。東欧シンフォの極致だ。5万人以上収容できる旧人民競技場での収録で、当時、後にDVDもリリースされ、レーザー、バリライト、スクリーン、巨大オブジェなど、フロイド並の大掛かりなステージに驚かされた。また、この頃、バンド関係の著作を管理するオメガRt.が設立され、それがタイトルに反映されている。 HUNGARY
BS-19480 SUPERSISTER / Nancy Never Knew CD \3600
 オリジナル・キーボーディストを中心としたトリオ編成による2025年作。オルガンとピアノをメインに変則リズムにて、時に軽快に飛ばし、時にダークに迫る中、メロディアスなカンタベリー・タッチのヴォーカルも加わり、唯一無二の斬新なSUPERSISTER然としたサウンドを聴かせる好作だ。シンセも幻想的に加わり、ストリングスやブラスを加味。テクニックだけでなく、キーボードのマジカルな音色変化に引き込まれていくオープニングを始め、中盤のフラワーポップなノリや、終盤のオーケストラをフィーチャーした叙情的なナンバーに加え、切々と歌われるラストのクラシカルな雰囲気など、70年代の未発表音源のようなヴィンテージ感あり。見開き紙ジャケット自主盤。 HOLLAND
BS-19300 SUPERSISTER / The Elton Dean Sessions CD \3600
 再入荷。なんとあのソフト・マシーンで知られる管楽器奏者のエルトン・ディーンをメンバーに迎えフィーチャーした74年の未発ライヴ2024年盤。73年作のPUDDING EN GISTERENや74年作のISKANDERからも演奏されているものの、SUPER MACHINE、SOFT SISTER、FENDERFARFISSIMAといったユニークなタイトルが付けられたインプロを中心に構成されており、サックスとマジカルな音色変化を見せるファルフィッサ・オルガン&エレピをメインにカンタベリー〜ジャズ・ロックの真髄を聴かせる熱演を繰り広げている。最近見つかったテープからのリマスターでドラムスの音質や楽器のセパレーションも良好。これが当時の最後のヨーロッパ・ツアーだった。ジャズ・ロック・ファン必聴ライヴとなっている。見開き紙ジャケット自主盤。 HOLLAND
BS-19472 GLASS HAMMER / Rogue CD \3500
 また新たな挑戦を感じさせる驚きの2025年作。意表を突くマイク・オールドフィールドの雰囲気を振りまく1曲目。ファンタジックなキーボードに甘美なヴォーカルとイギリスのFRAGILEのギタリストのプレイが冴える2曲目も素晴らしく、シンセ、オルガン、ストリングスらをシンフォニックに配し、新加入のエレガントな女性ヴォーカルをフィーチャーした、イエスがバックのような、きらめく音像のポップな中盤へ。そういった試みに、バンドの過去の壮麗で目まぐるしいシンフォニック・ロック・スタイルを絡み合わせており、さらに、終盤では、前作でも見せていたスペーシィなグルーヴをミックスさせ、完全な新風を鮮やかに吹き込ませている。今回、アルゼンチンから参加したキーボーディストの美しく、幻想的、かつ探求的な音色と、前述のFRAGILEのギタリストのスキル、オランダから参加した男性ヴォーカリストらの持ち味が融合し、カラフルな作風を固めている。 USA
BS-19469 BJORN RIIS (AIRBAG) / Fimbulvinter CD \3800
 儚く物悲しいアコギの調べで幕を開けるAIRBAGのギタリストの2025年作。懐の深いヴォーカルとハートフルなギターが印象に残る好作で、ピアノ、オルガン、ストリングスも配しながら、劇的な展開からの不安を掻き消すかのようなギターソロがなんともドラマチックなタイトル曲や、北欧然とした物悲しい叙情を湛え、ここでも絶品のソロを聴かせるラストなど甘美さも宿る。北欧神話におけるラグナロクの前兆、フィンブルの冬をタイトルに、時にエネルギッシュに、幽玄なアンビエントも幻想的に交え、音色が刺激的に交じる創作性の極めて高い世界観を見せており、今回はドラムス以外は、彼のマルチ・プレイにて、風の音が聴こえるような静寂美から膨張するダイナミックな高揚まで、バンド顔負けの内容となっている。 NORWAY
BS-19467 ALTAIR / Same - 35 Anniversary Special Edition CD \3500
 ELPに強い影響を受けたキーボーディストと初期AMAROKに参加していたドラマーのデュオによる90年デビュー作が、35周年を記念して2025年新装ジャケット&リマスターで再発。「エマーソンに捧げる」とクレジットがあり、派手なポリシンセやオルガンの弾き倒しなど、ELP傾倒ナンバーを軸に、一部パートによってはピアノの独奏や、美しく幽玄に広がる幻想サウンドも織り込んだインスト・シンフォを聴かせるフレッシュな内容だ。勢いだけでなく、エキゾチックさや、現代音楽的な要素を持ち合わせているのが特徴だろう。ライヴ盤や編集盤を含めて4枚のCDをリリースしており、ある程度知られる存在だが、本1stはバルセロナの超マイナーレーベルだった為、市場に出回っていない幻のデビュー作だった。ボーナスとして89年の未発ライヴを1曲収録。3面開き紙ジャケット限定盤。 SPAIN
BS-19466 THE U PRINCIPLE / Innocent Silence CD \3800
 <300枚限定プレス品> ジェントル・ジャイアントの影響を持った5人組2025年作デビュー作。メロトロンを始め、ハモンド、ローズ、クラヴィ、ムーグ、アープといったヴィンテージ・キーボードをフィーチャーし、まさにジェントル・ジャイアントを思わせるギターと複雑な組み合わせのリズムに、クラシカルな要素やジャズも融合させ、アコギもテクニカルに配し、シンセは21世紀プログの煌びやかさも見せる注目作だ。高らかに歌うヴォーカルが目立ちすぎる感もあるが、マジカルに変化していくアンサンブルは見事なタイトさで絡み合い、切り返し、時にタウラス・ベースも重厚に効かせ、メロトロンに寄り添う切ない泣きのギターや、オルガンの弾き倒しまで聴かせる有力株。少しイエス的なところも。見開き紙ジャケット。 GERMANY
BS-19465 ECHOLYN / TimeSilentRadio II CD \3800
 同時リリース2枚(II & vii)で1作となる10年振りの2025年作。もう片方の「vii」と合せて全9曲、計90分越えの大作で、こちらは4パート16分と6パート28分を越える長尺ナンバー2曲を収録。インスト・パートとヴォーカル&コーラス・パートがバランス良く組み合わされており、初期からのメンバーを中心とした4人にて、ゆるぎないテクニックと深みのあるメロディアスさで聴かせる、彼ららしい複雑さや奇怪さも織り交ぜられた、濃密な野心作だ。ギター、オルガン、ピアノ、シンセらの的確な配置が見事に決まっている。メジャー・デビュー作となった95年の「As the World」からの30周年記念作となっており、同プロデューサーがミックスとマスタリングを担当。デジパック自主盤。 USA
BS-19464 ECHOLYN / TimeSilentRadio vii CD \3800
 同時リリース2枚(II & vii)で1作となる10年振りの2025年作。もう片方の「II」と合せて全9曲、計90分越えの大作で、多様でありながらもつながりのある2枚となっており、こちらは、より優れたソングライターになりたいという尽きることのない情熱と好奇心から生まれた7曲、約46分の収録となっている。BRETT KULL(G&Vo)、CHRIS BUZBY(Key&Vo)、RAY WESTON(B&Vo)ら、初期からのメンバーを中心とした4人にて、メロディアスなヴォーカルをメインに、コーラスや、ギター&キーボードの心憎いアレンジで聴かせる、正にキャリアの賜物の内容となっている。リード・トラックと言えるラストを始め、なんとも安定感のある奥行きのある雰囲気が心地良い。デジパック自主盤。 USA
BS-19463 ECHOLYN / TimeSilentRadio II & vii 2CDset \7200
 <セット販売品> 同時リリースの2025年作上記2点をセット(II + vii)でご購入いただくと、お得な割引になります。数に限りがあります! USA
BS-19459 RICK MILLER / Perspective CD \3800
 ケベックの叙情派シンフォの2025年新作。全編を覆うメランコリックなメロディと、優しくハートフルなヴォーカル、そして、エモーショナルに泣くギターが味わい深いシンフォニック・ロック作。エレクトリック・ギター、オーケストレーションを含むキーボードからヴォーカルまでのマルチプレイに、ギタリスト(アコギ)、ドラマーを加え、曲により、フルート、オーボエ、ヴァイオリン、チェロを加えた優雅なアンサンブルも印象的。また、気品のあるジョン・ハケット風のフルートも、いつもながら欠かせない幽玄な世界観を醸し出す。フロイド、ムーディー・ブルース影響下のサウンドとなっているが、「偽りの予言者」、「私のアヴァロン」、「ウクバールの囚人」といったタイトルを含む8曲で構成され、内省的で神秘的なテーマに対する彼の関心を反映している。まろやかな芳香を放つ円熟の作品だ。 CANADA
BS-19457 THINK / We'll Give You A Buzz CD \3200
 <見開き紙ジャケット&ボーナス入り&リマスター2025年盤> 76年にアトランティックからリリースされたオセアニアン・プログレッシヴ・ロックの名作。ヴォーカル、ギター、キーボード、リズム・セクションの5人編成で、流石メジャー・リリースと言えるテクニカルに締まった演奏でメロディックな曲調を全編で聴かせる。ちょっとイエスを意識した1曲目からつかみは十分だが、ハモンドやシンセを配した哀愁漂う2曲目や、セバスチャン・ハーディーを思わせるメロウな情景の4曲目など、オセアニアの真骨頂だろう。キレのよいキーボードが抜き出ている。ボーナス8曲入りで、アルバム未収シングルから3曲、未発表曲を含むデモを収録。オフィシャル初CD化。ニュージーランドのマイナーレーベルからの限定リリース。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 NEW ZEALAND
BS-19454 MASTER CYLINDER / Elsewhere CD \2980
 初CD化。アメリカン・カンタベリーの知られざる傑作。81年の単発作で、キーボードやギターの4人に、フルート、クラリネット、ホルン、トランペット、サックスらの管楽器奏者数人のゲストを加えた編成の、ハットフィールズやイタリアのホムンクルスを感じさせる、緻密ながら淡い光りを湛える完成度の高い本格派だ。ベースがよく動き、ギター、ピアノ、エレピ、シンセ、オルガンらに負けないパートも。アメリカのジャズ・ロックの中では珍しいタイプと言えるが、ジェントル・ジャイアントを思わせるところも。リマスター。 USA
BS-19453 MOMENTUM / Scintillation CD \2980
 初CD化。軽いシンフォ風味もある、フュージョン系の83年作。時にクール、時に狂おしいリズムに乗り、エレピとギターがテクニカルなプレイを繰り出し、フルートやサックスの管楽器も配されたインストで聴かせる。最初はシンプルな感じを受けるも、アメリカというよりは、スペインのバルセロナあたりのジャズ・ロック・バンドを思わせる色合いを持っており、曲によってはICEBERGを彷彿させるバカテク弾き倒しナンバーあり。全員かなりのテクニシャンで、アメリカのミュージシャンの層の厚さに圧倒される。リマスター。 USA
BS-19452 BILLY GRAY / Feeling Gray? CD \2980
 初期トリップのイギリス人ギタリストがバンド2作目で脱退後、72年に伊ポリドールからリリースした激レア作。英語で歌われている為、当時のイタリアン・ロックとは一線を画しているが、ヘヴィなギターに重く畳み掛けるリズムや、数曲で加わるオーケストラ、オーボエ、哀愁のオルガンなど、分かる人には分かるイタリア特有のあの音を感じ取れる。本来はラストでのブルージィな弾き倒しが持ち味だろうが、オープニングのトラッド風味や中盤のアコギ・ナンバーなど、構成力のある好作となっている。単体では初CD化。リマスター。 ITALY
BS-19450 SOLSTICE / Clann CD \3300
 英国の爽やかな風が吹き抜ける1曲目「FIREFLY」(ライヴ盤で先行披露された)でスタートする、人気の女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの2025年新作8th。2020年作「SIA」、2022年作「LIGHT UP」に続く3部作の最終章で、エモーショナルなギターやフィドルをフィーチャーし、タイトなリズムセクションが引き締めるスタイリッシュなサウンドを軸に、アグレッシヴなプログレッシヴ性やジャージィなテイストも織り込み、ラストの優美かつドラマチックな長尺曲で有終の美を飾る。結成40年を越えるベテランバンドの風格を持ちながらも、フレッシュな感性に驚かされる、オリジナリティを感じさせる傑作。5曲の新曲に加え、ボーナス・トラックとして、デビュー・アルバムSILENT DANCE収録曲の新録「EARTHSONG 2025」を追加収録。3面開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-19449 RED BAZAR / Blood Moon CD \3300
 キャメル、TIGER MOTH TALESのPETER JONESがキーボード&ヴォーカルで加入し、4人組となって方向性を定めた新生RED BAZARの2作目となる2025年新作。PETER JONESも他のメンバーと全ての曲作りに参加しており、美しいアコギや幻想的なシンセを用いた叙情的な曲調と彼のヴォーカルによるシンフォニックな曲では、まさに英国ならではの陰影を帯びたカラーに染め上げる。また、ベースを効かせた力強いリズムセクションや、技巧的かつエモーショナルなギターも泣き、聴き所となっている。ヘヴィなリフとモダンなアレンジで力強いメセージを放出する1曲目からスタートし、ラストの長尺曲に至るまで、エキサイティング!デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-19441 IQ / Dominion CD \3300
 再入荷。まさに別格の存在感を示す英国プログレッシヴ・ロックの王道!6年の歳月をかけて丁寧に作り上げた2025年新作。壮麗なメロトロン、幻想的なシンセ、オルガン、ピアノ、オーケストレーションも取り入れ、多彩な音色をイマジネイティヴに紡ぎ出す才能豊かなキーボーディスト、アコギも含むエモーショナルかつ精巧なギター、表情豊かなヴォーカル、オリジナルのリズム・セクションらによる、美しいメロディと胸に迫る叙情、ドラマチックな展開で聴かせるシンフォニック・ロックの傑作。パワフルかつソリッドな曲から感動的なバラードまで、緻密なアレンジを施した5曲がまるで組曲のように感じられる構成で、スケール感のあるサウンドが広がるシンフォ・ファン必聴の堂々の出来。エンジニアはROB AUBREY。3面開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19447 TRITONUS / Between The Universes CD \3600
 <2024年リマスター&ボーナス2曲入り> ELP色を残しつつ、シンセやストリングス系をより多くフィーチャーし、スペーシィな感覚も持たせ、叙情派シンフォへ変化した76年リリースの2nd。ドラマチックなヨーロッパが一気に沸き立ってくるタイトル曲を始め、後半では聖歌のような合唱を伴った雄大でシンフォニックな広がりにハモンドが切り込み、イタリアのクラシカルなバンドを彷彿。そして、ラストではアコギを含めグレッグ・レイクのような哀愁のバラードも聴かせる、ジャケットからは想像出来ない内容だ。77年のレア・シングルから2曲ボーナス収録。アルバム未収ナンバーで次作を期待させる良い出来だが、バンドは解散してしまう。 GERMANY
BS-19445 WILSON PROJECT / Atto Primo CD \3800
 女性ヴォーカルをフロントに北イタリアで結成された全員若手のシンフォ・バンドの2025年作。伊語で歌われるヴィンテージ感がありつつ、急激な展開など21世紀プログ要素も持つ、伝統と革新を融合したスタイルで、プログレッシヴな表情にあふれるオルガン、イタリアらしいリリカルなピアノ、可憐なシンセ、メロトロン系に、ウィンドコントローラーによるフルートやブラスを交え、ギターレスのオーセンティックなサウンドで感情の発露と共に聴かせる、メロディアスな叙情派と言えるだろう。曲によっては女性ヴォーカルの魅力を活かしたキャッチーさもあり、反面、ラストなどジャージィな雰囲気から意表を突くスリリングなパートへ転換していくラビリンスも見せている。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19442 ARTNAT / Two 2CD \4500
 ポルトガルのジェネシスと言われたタントラのオリジナル・ギタリストが結成したシンフォ・バンドの2025年作。4年振りの2作目で、ディスク1をALTERNATIVE LIFESと題しヴォーカル入りナンバーを11曲、ディスク2をPARALLEL UNIVERSESと題し、まったく別のインスト・ナンバーを9曲収録した2枚組のコンセプト・アルバムで、男女ヴォーカルにてタントラの流れを汲む神秘的でエキゾチックなサウンドを繰り広げている。曲を裏返して聴いているようなシュールさが独特で、時にハケットを思わせるギターやシンセが作り出す刺激的な迷路を彷徨いつつ、リリカルなピアノや美しいアコギ、さらにはメロトロン系をフィーチャーしたパートがあり、彼らならではの混沌の美を極めた作風にハマっていく。ディスク2ではヴァイオリンも加わり、クラシカルなものからサイケ寄りまで、より振れ幅のあるシンフォを聴かせている。ゲストで初期タントラのキーボーディストが2曲で参加。なお、バンド名はTANTRAの逆読み。3面開きデジパック自主盤CDR。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません PORTUGAL
BS-19434 FERMATA / Simile... CD \3200
 <2024年リマスター&デジパック限定盤> オリジナル・メンバーでギタリストのリーダーが新たなメンバーで再編してからの1作目となる91年にリリースされた7年振りの通算8作目。音楽性を継承しながらのアップデイトには、当時ど肝を抜かれた。とにかく1曲目の重厚なシンフォニック・チューンは圧巻。2曲目はクラシカルな展開も持ったハードなジャズ・ロックで、3曲目は霧がかった幻想的なアコースティックなナンバー、その流れは4曲目へ哀愁と共に受け継がれ、アムステルダムの記憶と題された5曲目ではフォーカスに感化されたような甘美なギターを聴かせる。終盤もSBBに匹敵する攻撃的でテクニカルなサウンドで迫る会心作だ。単体では、おおよそ30年振りの待望の再発。3面開きデジパック。 SLOVAKIA
BS-19433 ANAWA / Same SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2025リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> MAREK GRECHUTAのバックバンドとして知られる彼らの唯一の単独アルバム73年作。混声合唱団と共にドラマチックに盛り上がる厳かな2曲目が突出しており印象付けられるが、他のナンバーもヴォーカルを主にしつつ、暗く、チェロ、ヴィオラ、トランペット、さらに、ヴァイオリンやベースをジャズ・ロック的に配しており、プログレッシヴな質感は高い。シュメールの叙事詩やルネッサンス神学者の著作も用い、本作の為に起用されたヴォーカリストのニーメンを思わせる熱い絶唱に加え、オーケストラとアコギやピアノで切々と歌われるバラードが東欧然と胸に染み入る。名盤です!ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19372 SKALDOWIE / Krywan Krywan SACD \3500
 <POLSKIE NAGRANIA 2023リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> ヴァイオリンをフィーチャーした、東欧クラシカル・シンフォの72年必聴傑作。アルバム片面を使って繰り広げられるタイトル曲はスロヴァキアのタトラ山脈の絵のように美しい山、クリヴァンを歌った伝承歌をモチーフに、ムソルグスキー、ロッシーニ、ボロディン、バッハを織り込みながら、ハモンドとヴァイオリンが紡ぎ出していく。同年にデビューしたドイツのペル・メルにも近く、これを聴かずして東欧シンフォを語れない名曲となっている。録音はワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団のホールにてプログレッシヴ・ロックをコンセプトに一夜にして成し遂げられたという。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19430B IT BITES FD / Live And Natural 2CD+BLU-RAY \5800
 フランシス・ダナリー率いるイット・バイツの最新ライヴ映像とCD音源2枚の3枚組。2024年1月19日にイギリスのイベント会場KK'S STEEL MILLで行われたライヴを収録。2023年リリースの「LIVE FROM THE BLACK COUNTRY」とはセットリストがアンコールの1曲(YELLOW CHRISTIAN)を除いて全曲違い、昨年の新作「RETURN TO NATURAL」と同メンバーにて、新作からの2曲と、イット・バイツの1st〜3rdまでの3枚から選曲した代表曲&名曲を全12曲演奏。オリジナルに忠実かつ各メンバーを活かした洗練されたプレイで、フィッシュ・バンドのキーボーディストや、フランク・ザッパやアラン・ホールズワースとの共演で知られる敏腕セッション・ドラマー、CHAD WACKERMANの超絶ドラムも冴える。BLU-RAYにはコンサート全編の映像に加え、メイキング&ドキュメンタリー映像(90分)を追加収録。3面開き紙ジャケット仕様。*国産機で再生可。 UK
BS-19429 GHOST OF THE MACHINE / Empires Must Fall CD \3300
 ex.THIS WINTER MACHINEのギタリストGRAHAM GARBETTらにより結成された6人組バンドの2025年新作2nd。マリリオン、ジェネシス、ラッシュの影響を語り、キャッチーでソリッドな英国シンフォを聴かせるが、メロディアスでエモーショナルなギターをフィーチャーし、シンセやリリカルなピアノ、哀愁を帯びたヴォーカルで聴かせる、ドラマ性を帯びたメランコリックな英国叙情も彼らの持ち味。濃密でダークなアレンジを探求し、光と影が美しく交差する3曲の組曲を軸に展開されるコンセプト・アルバムとなっていて、その年、PROG誌の読者投票でベスト・アンサインド・バンドにも選ばれた2022年のデビュー・アルバム「SCISSORGAMES」の続編となる作品。真の正義とは何かを問いかける。デジパック仕様。 UK
BS-19428 HATS OFF GENTLEMEN IT'S ADEQUATE / The Uncertainty Principle CD \3300
 フロイド的な要素を持った、シネマティックなシンフォ性と詩情豊かなヴォーカル、ハートフルな叙情を持った、マルチプレイヤー2人と女性フルート奏者の変則トリオによる2025年新作。エモーショナルなギターをフィーチャーする場面や、ジャズエッセンス、現代クラシックの要素も持ち合わせたテクニカルなピアノも印象的。不確定性原理 (UNCERTAINTY PRINCIPLE) の先駆者であり、ドイツの核開発計画のリーダーであったハイゼンベルクや、核兵器に関連した曲、核に纏わる歴史的事件に関する事柄を取り上げたコンセプト・アルバムとなっている。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-19426 HOKR / Meandrea CD \3800
 チェコらしいダークな睨みを効かせ東欧然としたヘヴィ・プログレを身上とする彼らの2025年作。チェコのVDGGと評された前作の流れを汲む内容で、チェコ語で歌われるアンダーグラウンドなヴォーカルに、プログレッシヴなオルガンと挑戦的なサックスをフィーチャーし、変拍子で屈折する曲想は変らず、3曲目、4曲目、7曲目など、本作もまたVDGG系と言えるだろう。時にクラシカルなピアノの導入が光り、曲によって加わるチェロやイタリアン・ロック風のフルートも効果的。結成は70年代で、かつては音楽スタイルと歌詞が不適合であるとしてライヴやレコーディングを当局から拒否され続けたという。以前はPOCO LOCOの名で活動。作曲の段階から完全にプログレしている本格派。チェコ・プログ・ファン必聴です。綴じ込み付きデジパック自主盤。*今回のみの入荷です。売り切れ後の再入荷はございません。 CZECH REPUBLIC
BS-19421 ENRIC PASCUAL / Tarraco CD \3500
 90年に唯一作をリリースしたシンフォ・バンドのHARNAKISのメンバーで、現在ではSCALADEIでメロトロンを弾きまくっているマルチ・ミュージシャンの2025年作。本作でも深遠なメロトロンを大フィーチャーし、シンセ、オルガン、ストリングス、ギター、ピアノ、リズムに、フルート、クラリネット、オーボエらの音源をクラシカルに配し、スペイン語のヴォーカルにて、5パートの組曲を含む幻想的な叙情派シンフォを聴かせる好作となっている。カタルーニャの港街、タラゴナ出身で、ローマ帝国時代にはタラッコと呼ばれており、その名称をタイトルにしたコンセプト作だ。温かみがあり、かつ澄んだ詩情は特筆だろう。ラストでOMNIのギタリストがゲスト参加。メインはキーボードだが、アンソニー・フィリップスやスティーヴ・ハケット、そして、同郷のトラッド色のないAMAROKあたりも思わせる、シンフォ・マニアの愛が詰まった作品となっている。見開き紙ジャケット限定盤。 SPAIN
BS-19351 FORMAS / Largos Suenos CD \3300
 再入荷。初CD化。トリアナやアラメダを彷彿させる哀愁のアンダルシアン・シンフォニック・ロックを聴かせる81年の名作1st。短期間のみ存在したセビリアのマイナー・レーベルからリリースされたレア盤で、知る人ぞ知るコレクターズ・アイテムだった。アープと思われる流暢なシンセと、ころころとしたエレピや端整なピアノに、スペイン特有の美しさを見せるストリングス、軋むような泣きのギターを配し、情熱を吐き出すヴォーカルで聴かせる力作となっている。パルマ(手拍子)も交え、まさにこの神秘的なジャケットから立ち上るようなサウンドだろう。なお、本作から2曲のヒット曲が生まれ、85年にはカセットのみで2ndをリリース。他にもカセットやシングルをリリースしているが、それらは地元のサッカーチーム、レアル・ベティス応援歌となっている。リマスター&未発表曲の新録ボーナス1曲入り。3面開き紙ジャケット限定盤。長く待たれていたCD化です。 SPAIN
BS-19414 NUOVA ERA / 20.000 Leghe Sotto I Mari CD \3300
 ジュール・ヴェルヌの冒険小説、海底二万里からインスパイアされた2025年作。メロトロンを筆頭にパイプ・オルガンも導入した重厚なキーボード群をメインに、山あり谷ありの展開にて彼らならではの70年代直結のヴィンテージ感で聴かせる伊ファン必聴作だ。前作は英語で歌われていたが、本作は伊語で歌われ、タイトルとなった36分越えの組曲とキーボーディストでリーダーのウォルター・ピニが17歳の時に書いた16分の未発表曲で構成。落ち着かない複雑さを一本の糸で密接に結びつけ、クラシカルさと中世風味を反映させた曲想はデビュー当時からの流れだが、メロトロンの多用と甘美さもあるギターが新味だろう。9年振りのアルバム。デジパック。 ITALY
BS-19417 P.F.M. / PFM Canta De Andre Anniversary 2CD \4200
 PFMがバックを務めたファブリツィオ・デ・アンドレのかの有名なツアーから45周年として、2023年〜2024年にイタリア全土で行われたツアーから収録された2025年2枚組ライヴ盤。チョッチョ、ジヴァス、ファブリの3人に、ギター、キーボード、ドラムスを加えた6人に、ゲストでフラヴィオ・プレモーリ!(ピアノ、ミニ・ムーグ、ヴォーカル、アコーディオン)と、バロック・プロジェクトのキーボーディストのルカ・ザッビーニ(キーボード、アコギ、ヴォーカル)、90年代にアンドレのレコーディングに欠かせなかったギタリストのミケーレ・アスコレーゼ(アコギ)が、ほぼ全編で参加の9人編成。アンドレの代表曲を新たなアレンジでPFM流に聴かせる、PFMファン&イタリア・ファン必聴ライヴとなっている。ドラマチックにアレンジ&拡張された名曲AMICO FRAGILE(ザッビーニのオルガンやチョッチョの爆撃ドラムスも加わった最強ヴァージョン!)や、PFMでも定番のIL PESCATOREはもちろん、今回、2010年にリリースされたアンドレのカヴァー作でありながらPFMのプログレッシヴなオリジナル・パートを幾つも含む「La Buona Novella A.D.2010」がディスク1の後半を占め、もうPFMの70年代初期のオリジナルかのような演奏で聴かせる。この凄みこそPFM。アンコールのCELEBRATION、IMPRESSIONI DI SETTEMBRE(reprice)も収録。やっぱりプレモーリのムーグでのPFMナンバーは格別だ。初回エンボス仕様3面開きデジパック。 ITALY
BS-19416 SUBMARINE SILENCE / Atonement Of A Former Sailor Turned Painter CD \3700
 ヴィンテージ感と壮大な新世界が最高のバランスでミックスされ、圧巻の展開を見せる2025年作。ジェネシス・リスペクト路線から、よりイタリア的なシアトリカルさへシフトしており、オルガンなど70年代の質感をワイルドに取り込み、幽玄なメロトロンや美しい12弦も配しつつ、イタリアン・プログレ特有の闇のラビリンスに呑み込まれていくオリジナリティーで迫る傑作だ。美声の女性ヴォーカルを含む男女ヴォーカルにて、絵画に打ち込む元船乗りをコンセプトにしている為、英語のほか、フランス語、ポルトガル語等で航海を思い出し歌われる。回想から一気に光が差し込み夜が明けるようなギターソロや、フレキシブルな新境地のシンセは超一級品。オープニングはアンソニー・フィリップスのカヴァーでロイネ・ストルトがゲスト参加し、泣きのギターを聴かせている。また、今回ベースにはMAXOPHONEのメンバーが加わっており、MAXOPHONEの故キーボーディストに捧げられたCDボーナスを収録。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19411 RANDOM EARTH PROJECT / Changes CD \3800
 <初回入荷限定・特製カード付き> 英国シンフォ・バンドの2025年新作2nd。オーケストレーションも加えドラマチックなサウンドを聴かせる3部構成の組曲からスタートするコンセプト・アルバム。陰影を帯びた叙情と英国ならではの品格を持ち合わせた正統派で、初期は、ジェネシス、フロイドのコピー・バンドとして活動していたとあり、その影響も見え隠れ。シンセ、オルガン、ピアノ、メロトロン系と多彩なプレイを見せるキーボード、メランコリックでシアトリカルな哀愁を紡ぐヴォーカリスト、ベーシストのベテラン・トリオに、ハケット・バンドのAMANDA LEHMANN(ギター)を含む4人のギタリストがそれぞれのカラーを出し、ドラムス、サックス奏者らがゲスト参加している。ボーナス・トラック1曲(CHRSITMAS SONG)追加収録。デジパック仕様。自主CDR盤。 UK
BS-19407 LEGACY PILOTS / Night Flight - Live CD \3800
 <直筆サイン入り/限定盤> 英国プログレへの深い憧憬とオマージュを持った、キーボーディストのFRANK USが率いるプロジェクト。変則的なメンバーで、今まで5作のアルバムをリリースしてきたが、初となるライヴ盤リリースに伴いこの時だけの5人編成でのライヴ・バンドを結成した。その為、スタジオ盤とはまた違った印象を受ける。2024年10月11日のハンブルグでのコンサートを収録し、満を持した瞬間を切り取ったポテンシャルの高い演奏で、テクニカルかつドイツならではの重厚感のあるドラマチックなシンフォニック・ロックをダイナミックに聴かせる。昨年リリースされた最新アルバム「THRU THE LENS」と、2020年〜2023年のアルバムから選曲した7曲に、ボーナス・トラック1曲を追加した全8曲を収録。紙ジャケット仕様。自主盤。*少数プレスです GERMANY
BS-19402D V.A. / The Best Of... 2Days Prog+1 2024 2DVD(PAL) \4200
 北イタリアのヴェルーノで2024年に開催されたプログフェス。もう恒例のフェスと言え、今回も各国から若手&レジェンドが12組参加。静寂美から猛グルーヴで押しまくる初登場のTHE ENID、今も頭が燃えているTHE CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWNを始め、ヴァイオリンやメロトロン系含む北欧ヴィンテージ・シンフォのWOBBLER、ライヴが見たかったフルートとオルガンがキャメル&キャラヴァンのAGUSA、ノルウェーの気鋭シンフォ美のMEERとジャージィなSEVEN IMPALE、イタリアからは王道ODESSAと地中海系CARAVAGGIO、そして重鎮GLEEMEN、さらに女性ヴォーカル・ファンは必見の元ギャザリングのANNEKE VAN GIERSBERGEN & BAND(ギャザリングの曲も2曲やっている。ボーナスではケイト・ブッシュのカヴァーも)など、幅広い個性派のラインナップ! 収録バンド&アーティスト:CARAVAGGIO、AGUSA、FREAK KITCHEN、ANNEKE VAN GIERSBERGEN & BAND、ODESSA、WOBBLER、THE ENID、THE CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWN、GLEEMEN、SEVEN IMPALE、MEER、SYMPHONY X ITALY/MULTI
BS-19336 BANCO DEL MUTUO SOCCORSO / Seguendo Le Tracce (New Expanded Edition) 2CD \5200
 再入荷。04年に発掘リリースされた全盛期バンコの75年の圧巻超絶ライヴが、最新音楽用AIツールを使ったAIリマスター+新たに同ライヴから2曲追加収録されて、2枚組で2024年新装リリース。その奇跡的な音質の良さと演奏の凄さでファンを驚愕させた彼らの最高のライヴ盤で、初期のベストな選曲に加え、各楽器のバランスの良さ、そして75年というヴィンテージが持つ音色で展開される、スタジオ版アレンジの枠を超えたインプロヴィゼーションの多彩さに圧倒される。若々しいヴォーカルやツイン・キーボードの素晴らしさは言うに及ばず、マルテーゼはトランペットを高々と吹きまくり、ジャンニ・ノチェンツィもクラリネットで華を添える。26分に拡大された「Metamorfosi」はもう銀河。さらに04年盤には収録されていなかった、ホルンがフィーチャーされるDARWIN!収録の必殺「La Conquista Della Posizione Eretta」や狂おしい「Traccia」も新たに追加収録。ブック中のフォトも一新。3面開きデジパック。ぜひ新たにご購入を!!
CD1
1.R.I.P. (english version)
2.L'Albero Del Pane
3.La Danza Dei Grandi Rettili
4.Passaggio
5.Non Mi Rompete
6.Dopo... Niente E Piu Lo Stesso
7.Traccia II
CD2
1.Metamorfosi
2.La Conquista Della Posizione Eretta *初収録
3.Traccia + Tape Outro *初収録
Total lenght [91:26]
ITALY
BS-19400 SOCRATES DRANK THE CONIUM / Same - 2024 Remaster CD \3300
 <2024年リマスター&デジパック> ギリシャを代表するロック・バンド、ソクラテス・ドランク・ザ・コニウムの72年デビュー作。アテネを拠点に69年に結成。乾いた質感の音色で弾き倒される圧巻のギター、ベーシストによるヴォーカル、畳み掛けるドラムスのハード・トリオで、直線的な中に屈折する展開を見せるナンバーに、声量を押さえ聴かせる哀愁パート、リコーダーやフルートの導入、サイケなエコーのフィードバックなどプログレッシヴ・ハードな要素が散りばめられている。ラストは後のヴァンゲリスとの共作でシンフォニックにリアレンジされ、パティ・プラヴォもラディウスのギター入りでカヴァーしたリフが印象に残るナンバー。 GREECE
BS-19399 SOCRATES DRANK THE CONIUM / Taste Of Conium - 2024 Remaster CD \3300
 <2024年リマスター&デジパック> 演奏のキレがアップし、ハード・トリオの可能性をステップアップさせた72年リリースの2nd。ストレートに畳み掛けるナンバーに加え、複雑なリフを配したナンバーや、英フォーク・ロックから影響を受けたようなナンバー、さらにはラストのスローなブルース・ハードなどツェッペリンの影響が見えるも、ギラギラとした独特のハードネスが生まれている。同メンバーでの同年リリースだが、フレッシュな勢いに任せてのデビュー作に比べ早くも風格が表れた。彼らがデビュー前のクラブ時代に影響を受けたというストーンズのカヴァー入り。その頃はザッパやエクスペアリンスの曲も取り上げていたという。 GREECE
BS-19398 SOCRATES with Vangelis Papathanassiou / Phos - 2024 Remaster CD \3300
 <2024年リマスター&デジパック> ヴァンゲリスが演奏&プロデュースと全面バックアップした76年リリースの4作目。きらきらとしたエレピ、スペーシィなアープ、冷たい響きのストリングス等、一聴でヴァンゲリスと分かるキーボードをフィーチャーしたギリシャの名作だ。3曲目のインスト・ナンバーでは作曲にも加わっている。とは言え、ソクラテスの演奏も負けておらず、ハード色を残しつつ、リフをより変則に複雑化させ、またアコギをブズーキ風に多く配するなど、エーゲ海の民俗色をエキゾチックに取り込んだグリーク・プログレッシヴ・シンフォと呼べるに相応しい内容となっている。なおパティ・プラヴォが1曲目、2曲目、6曲目を伊語でカヴァーしている。 GREECE
BS-19392 DISTRICT 97 / Live For The Ending CD \2950
 チャーミングな実力派女性ヴォーカリストをフロントにヘヴィ&モダン&激烈変拍子で迫りくる彼らの2025年ライヴ盤。22年〜23年の欧米ツアーから最新作のSTAY FOR THE ENDINGを曲順通りに並べ再現したベストテイクをメインに13曲を収録しており、UKやクリムゾンの影響を感じさせつつ、次世代のさらにその次のフォームを見せるテクニカルでパワフルな超人的サウンドを堪能出来る。エキセントリックなギターとキーボードらの鮮烈さに対し、時にオーセンティックなメロディックさやバラードなど、女性ヴォーカルのニュアンスの良さも大きな魅力。デジパック。 USA
BS-19387 LET SEE THIN / Machine Called Life CD \3800
 BELIEVEあたりを思わせる作風になった、ポーランドらしい翳りに満ちたメロディック・シンフォを聴かせる5人組の2025年作。ヴァイオリンは入っていないものの、エモーショナルさを湛えた暗い深みに哀愁を振りまき響くハイセンスなギターと霧のようなストリングスや耽美なピアノを配し、感情を込めたヴォーカルで切々と歌われていく。時にハードなカッコよさもあり、プログラミングとパワフルな生ドラムスの組み合わせ、切り込むギター、空間を作り上げていくキーボードらのプログレッシヴな配合はジェネシスの手法を思わせるところも。ポーランドの一連の哀愁シンフォ・ファンはぜひ、の内容となっている。 POLAND
BS-19392 UJIG / Ujigami CD \3700
 ペルージャで結成されたジャズ・ロック・バンドの、アナログ先行リリースだった2022年作の24年CD化。ヨーロッパのアイデンティティを維持しながらのウンブリア・ジャズをコンセプトに、キーボード、ギター、リズム・セクションの4人が奏でるインスト・サウンドは、正確なタッチのピアノと流暢な速弾きギターで聴かせるオーセンティックなものから、サイケデリックなヘヴィさや、7拍子を導入したプログレッシヴ系、マーラー張りのストリングス・オーケストラをフィーチャーしたナンバーまで、フュージョンがベースではあるものの、後半に目立つシンセなどイタリアのバンド然としたアンサンブルの色合いが鮮烈な作風となっている。ボーナス1曲入り&見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-19362 LATTE MIELE / Marco Polo (Sogni E Viaggi) CD \3200
 再入荷。<2024年限定再プレス> 長らく廃盤で入手困難だった、圧倒的な大傑作シンフォ09年作。組曲として展開するコンセプト物でオーケストラ入り。パイプ・オルガンに絡むギターの音色がなんともラッテミらしいが、そんな劇的なオープニングを経て、彼らの70年代の3枚のアルバム、または名シングル群までもが思い出される素晴らしい内容で、かつアップデイトされており、クラシカルさとロックがイタリア色で融合。バロック調の優雅さ、かつて以上に畳み掛けるスリリングさなど終始圧巻だ。伊語のドラマチックなヴォーカルや甘美なコーラスにはニュー・トロルスのコンチェルト・グロッソも浮かぶ。アイデアの豊富さ、情景描写の巧みさが凄い。必聴です! ITALY
BS-19190 VALENTINA GIOVAGNINI / La Mia Natura 3CD \5200
 再入荷。なんという奇跡な再発。不思議音楽館VOL.7のガーデン・シェッド独自の特典として制作したプログレ・ファン、シンフォ・ファンへ捧げるイタリアの2000年以降の女性ヴォーカル傑作選で選んだ内の1枚、ヴァレンティーナ・ジョヴァニーニの02年デビュー作をディスク1に、09年2ndと未発表曲集をディスク2とディスク3に収録した彼女の全音源を網羅するリマスター3枚組2024年盤。サンレモ02年の新人部門2位としてリリースされたデビュー作「CREATURA NUDA」はイタリア然とした情熱的な雰囲気、ハートせつないメロディーを歌い上げる歌唱力、高域でのセクシーさ、エレクトリックも多用した斬新さ、伝統的なオーケストレーション、そして最大の特徴であるケルト色が加わった傑作だった。その後、自動車事故で亡くなってしまうが、死後、作りかけていたニュー・アルバムへ向けて03年以降に録音されていた曲を編集し09年に2ndとして「L'AMORE NON HA FINE」がリリースされる。ポップな切なさを美しく歌い上げるこちらも名作だ。ディスク3に収録された未発表の6曲も素晴らしい。シャープでかつ哀愁が彩る歌声はラウラ・パウジーニも思わせる涙のメモリアル盤。シンフォ・ファンも必聴です。最先端リマスタリング技術採用。4面開き紙ジャケット限定盤。
収録アルバム
CD1:CREATURA NUDA (Remastered) 02年1st
CD2:L'AMORE NON HA FINE (Remastered) 09年2nd
CD3:RESPIRO (未発表曲集)
ITALY
BS-19388 MARIA ROSA YORIO / Con Los Ojos Cerrados CD \3200
 初CD化。チャーリー・ガルシアを筆頭に、当時のアルゼンティーナ・ロックの中心を担ったそうそうたるミュージシャンのバックアップを得て、80年にリリースされた女性ヴォーカリストのデビュー・アルバム。CHARLY GARCIA、DAVID LEBON、 ALEJANDRO CORREAといったSUI GENERIS、SERU GIRAN一派や、LEON GIECO、MIGUEL CANTILO、ALEJANDRO LERNER (SOLUNA/RAUL PORCHETTO) といった面々が各曲を提供し、参加もしている。その為、どの曲も良く、当時のアルゼンチンならではの叙情的なサウンドに乗せて彼女の美声が映える。また、ストリングスや7曲目でのチャーリー・ガルシアのシンセやピアノも美しい。ヴォーカルの多重も用いたメロディー・ラインや曲調は、スペインのVAINICA DOBLEを思わせるところも。タイトル曲は、翌年、SERU GIRANのアルバムPEPERINAに「PARADO EN EL MEDIO DE LA VIDA」として収録された。ボーナス・トラック2曲追加収録。2022年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-19384 MAKAM / Borostyanenek CD \3700
 伝承的でありつつ、模倣でない幻惑アレンジで聴かせる2024年作。7年振りとなるオリジナル・アルバムで、リーダー以外のメンバーが一新されているものの、神秘的で奇怪な世界観は通底しており、儚くも透き通った女性ヴォーカルをフィーチャーし、アコギ、ヴァイオリン、ベース、パーカッションらの、最小の音数で聴かせる絶妙なアコースティック・アンサンブルで紡いでいく。ハンガリー・フォークとジャズがコンテンポラリーにミックスされたハイブリッドなサウンドに、本作ではブルースまで取り入れた意欲作となっている。全体に漂う翳りと気だるい哀愁が独特で、夢想感があり、かつドリーミィな曲想にもリズムの緊張感が配され、忍び寄る影を感じずにはいられない孤高の作風だ。デジパック。 HUNGARY
BS-19380 DANZA DE LA IRA / Septies Kairos CD \3500
 70年代のプログレッシヴ・ロックをリスペクトしつつ、独自のモダンな解釈でボーダーラインを行き来するシンフォを聴かせる6人編成の2024年デビュー作。細かくかつ大胆なアレンジが施されており、アンサンブル派ながら流暢なソロも見せるギターとテクニカルなシンセにスペイン語のエモーショナルなヴォーカルを配し、タイトルのギリシャ語の「一度しかない時」をテーマに、プログレ然としたテンションとチリらしい世界観が織り成していく、どちらかと言えば叙情派だろう。挑戦的なパートが続くかと思えばアコギやピアノでの一息など飽きさせない。フランスの作曲家オリヴィエ・メシアンの「怒りの踊り、7つのラッパのために」からバンド名が取られ、併せて全7楽曲の収録となっている。 CHILE
BS-19375 RAYUELA / Same CD \3200
 ALASがセカンド・アルバムを、単発物ではETERNIDADやSOLUNAがアルバムをリリースした、プログレッシヴ・アルゼンチーナの黄金期であった77年にリリースされた唯一作。サックスをフィーチャーしたスピーディーなジャズ・ロックからスタートするが、フルートやアコギをバックにハートフルなスペイン語のヴォーカルを聴かせるリリカルで情景美豊かなサウンドや、変拍子を使用したテクニカルなインスト曲、そして、2曲の長尺曲も特筆で、キーボードやエレクトリック・ギターをフィーチャーしたプログレ然とした5曲目と、ピアノがクラシカルに響く導入部〜ドラマチックな泣きのシンフォが待ち受ける叙情的な感動曲で幕を閉じる。心地よいメロディー・ラインとセンスの良いアレンジに、各メンバーのスキルの高さを感じさせる。再評価したい1枚だ。2024年リマスター&アルゼンチン盤。 ARGENTINA
BS-19369D FRUUPP / A Twilight Adventure Box - Limited Edition BOX \9800
 <超豪華500ボックス限定盤> 73年〜75年に名盤4作を残した北アイルランドの短命バンドの、全て初出映像&初出音源で構成された限定ボックスがリリース!CDは73年のライヴを収録しており、既発の75年のライヴとは違う、1st期の完全未発表ライヴ全4曲(約28分)を収録。アルバムでは室内楽風のストリングスを加えていたが、ここではバンドのみの演奏により、ギターやキーボードなど、よりテクニカルかつプログレッシヴなプレイで聴かせている。ブリティッシュ・ロックのそれとは異なったエレガントさをすでに身につけており、クラシックの曲も織り交ぜるなど、ライヴ独自のアレンジも見せ、加えて、スタジオ盤の最大の魅力だった曲中で展開する灯火が消えそうな静寂なパートも再現されている。2024年リマスターにて。DVD(PAL)は2022年にCDリリースされ大注目を集めた75年の発掘ライヴ盤「MASQUERADING WITH DAWN」からの4曲に映像を付けたもので、1曲目は当時の写真を使用し曲に合わせた疑似ライヴとなっていて、古いフィルムが今発掘されたかのような雰囲気で作られている。他3曲は映像を重ねたイメージ・ビデオとなっている。豪華ボックスに収納の付属品として、厚さ約1センチの112ページ(カラー16ページ)の本には、未発表写真(バンド、コンサート・ポスター、未公開イラスト、レコード会社の雑誌広告、カラー・ディスコグラフィー等)と、70年代の北アイルランドとプログレッシブ・ロックの文脈におけるバンドの位置づけ、そして、2020年以降のストーリーなど、今まで語られなかったバンドの秘話が盛りだくさん。さらに、各メンバー&バンドのポストカード(6枚)、ナンバーリング入りカード、初期ツアー復刻ポスター、缶バッジ(2個)を封入。CDとDVDは各デジパック仕様(各ブックレット付)。自主盤。15cm x 22cm x 3cm *完売後の再入荷はございません。
CD:FRUUPP LIVE - A TWILIGHT ADVENTURE
DVD:LIVE - ON A CREAR DAY
WITH : BOOK MASQUERADES - THE UNTOLD STORY OF FRUUPP / POSTCARDS / NUMBER CARD / POSTER / BADGE
IRELAND
BS-19373 MAREK GRECHUTA / Szalona Lokomotywa SACD \3800
 <POLSKIE NAGRANIA 2024リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> 77年リリースの傑作5th。狂った機関車と題された演劇から生まれたコンセプト作で、ANAWAを始め、ジャズ・ロック・バンドのLABORATORIUMやEXTRA BALLのメンバーら、公演地クラクフの精鋭ミュージシャンと主演女優がレコーディングに参加。結果、小編成のオーケストラと合唱団、そして女性ヴォーカルもフィーチャーした、ロック・オペラと呼ぶには先進な刺激に満ちるエキゾチックな作風となった。ヒステリックな展開や、ジャージィーに畳み掛けるバンド演奏はプログレ然とし、当時の東欧のエネルギーと締め付けられた芸術精神の融合が生み出した、ひとつの完結を見せる必聴作。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19067 NIEMEN / Aerolit SACD \3500
 再入荷。<POLSKIE NAGRANIA 2024リマスター SUPER AUDIO CD-HYBRID DISC> ニーメンの最高作となった74年リリースのモンスター傑作。後にSBBに参加し、MEMENTO〜のメンバーとなるギタリストを含むGRUPA AEROLITを新たに編成し録音された唯一のアルバムで、ニーメンは最高のバンドだったと語っている。ありえない変拍子や高速キメで鬼の如くジャズ・ロックし、クリムゾンを思わせるダークなメロトロンが絵画の如く現れ、時に1人2役のムーグのインプロと絶唱ヴォーカルの呼応など、プログレ魂の沼。ニーメンと言えばヴォーカリストのイメージが強いが、本作ではキーボーディストとしても抜き出たテクニックを見せる。歌詞はポーランドの古典詩を翻案。ハイブリッド仕様につき通常のCDプレイヤーで再生可。*ポーランド国内販売限定品の為、今回のみの特別入荷です。 POLAND
BS-19366 DARK / In The Sky CD \3300
 <SEELIE COURT LABEL SERIES PART VI> 驚愕のコレクターズ・レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第6弾。初CD化。72年に数種類のジャケで64枚のみ自主リリースされた「ROUND THE EDGES」は、世界屈指のコレクターズ・アイテムの頂点に君臨し、ウルトラ・レアの名を欲しいままに今でもその伝説は崩れない。ギター、ベース、ドラムスのトリオで、唸るギター、英国的なメロディアスなヴォーカルが織り成すめくるめく英国アンダーグラウンド・ハード・バンド。彼らの71年の貴重なスタジオ&ライヴ音源、「ROUND THE EDGES」以前のセッションや、24分を越える75年のジャム・セッション「THE JAM 1975」(2001年にKISSIN SPELLからリリースされた)等も収録した、貴重音源を全10曲収録。2024年リマスター&見開き紙ジャケット仕様。320枚限定リリース。 UK
BS-19365 WINDLORD / Same CD \3300
 <SEELIE COURT LABEL SERIES PART VI> 驚愕のコレクターズ・レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第6弾。初CD化。74年にアルバム用に録音されたがお蔵入りとなった未発表スタジオ・セッション音源。ツイン・ギターを含む7人編成のバンドで、ハイトーン・ヴォーカル、灼熱のリード・ギターとジャージィなサックスの爆音を響かせるソリッドなハード・プログレを聴かせる。1曲目ではツェッペリンの影響を感じさせるものの、全体としてはサックスをギターと同様にフィーチャーし、メロウな曲想も見せつつ、攻撃的なサウンドを得意としていたようだ。また、アルバム用のマテリアルの為、演奏、曲のクオリティも高い。当時ノーサンプトンでライヴを中心に活動した伝説の短命バンド。2024年リマスター&3面開き紙ジャケット仕様。320枚限定リリース。 UK
BS-19364 JEAN TURK WITH AXE & MAD DOGS / Blue On Blue CD \3300
 <SEELIE COURT LABEL SERIES PART VI> 驚愕のコレクターズ・レーベルSEELIE COURT LABELの超メガレア・アイテムCD化第6弾。初CD化。女性ヴォーカリストJEAN TURKが、北米から英国に渡り、伝説のサイケ・ハード・バンドのAXE、MAD DOGS (WINDLORDの前身)のメンバーと知り合い、スタジオ録音したセッション音源。彼女のヴォーカルを活かしたムーディな雰囲気のブルース・ロックを聴かせる。前半の「SPACEWARD SESSION WITH MAD DOGS」5曲では、ブルージィなギターやフルートもフィーチャーし、後半の「SIS SESSION WITH AXE」6曲は、AXEの5人がバックを務めており、サックス、エレピを含むキーボード、そして、ANTHONY BARFORD のキラー・リード・ギターで泣かせる。DARKのSTEVE GILES がプロデュースを手掛けた。AXEがレコーディングしたのは69年のアルバム(アセテートで6枚のみのメガレア)だけだと思われてきたが、本作は76年に録音されていた驚きの発掘音源。2024年リマスター&見開き紙ジャケット仕様。320枚限定リリース。 UK
BS-19277 SOLARIS / The Martian Chronicles III - I or A.I. 2CD \4200
 再入荷。遂に2枚組の壮絶な内容で完成した火星年代記の続編III-2024年作。ハリウッド級のスペクタクルで壮大なサウンドに仕上がっており、ERDESZ ROBERTやKOLLAR ATTILAらのオリジナル・メンバーに若手のギタリストらを加えた8人の本隊と、ヴァイオリン、チェロ、コーラスら総勢13人が参加。ソラリスのエッセンスをすべてつぎ込み、3つの組曲からなる想像を超えた圧巻のシンフォニック・ロックを前人未踏のスケールで構築。エモーショナルなヴィンテージ・シンセと七変化する哀愁のギター、主役を張るフルート&リリカルなリコーダー、かつてない激しいオルガン、男女ヴォーカルやコーラスもエキゾチックに加わり、生打楽器と響き合う巨大なヴァーチャル・パーカッションを交え、AIと未来をテーマに、空想世界のサスペンスを奥深く描き出している。アコギやピアノやヴァイオリンの叙情性など、いわゆる引きの生のしたたる美しさが全体のリアリティを押し上げ、コンチェルト・グロッソ風のクラシカルさも激烈なディスク1に加え、AIとの共存をヘヴィかつ夢想的に描いたディスク2は正に孤高。4面開きデジパック自主盤。 HUNGARY
BS-19361 SOLARIS / Marsbeli Kronikak CD \3200
 <廃盤ラスト・ストック> 84年リリースの傑作。ポルタメントを効果的に使い煌めくムーグとシンフォニックに配されるポリシンセ、クラシックと軽音楽とロックがミックスされメインも張るフルート、ソリッドなハードさと切ない泣きを使い分けるギター、浮き上がる妖しげな混声合唱、豪快かつスピーディな驚異の持続性を見せるリズム、時に静寂に近いピアノやアコギ、さらにダークな異空間など、英国のプログレに影響を受けず、独自のスタイルで生み出されたことを強く感じさせる歴史的名盤だろう。後半のファンタジックでリリカルなパートと細かく刻む速さの対比は空前絶後。アルバム未収ボーナス2曲入りハンガリー盤。廃盤の為、完売後の再入荷はございません。 HUNGARY
BS-19305 OMEGA / Trans And Dance CD \3200
 再入荷。<2024年リマスター&4曲ボーナス入り30周年記念限定盤> シンフォニック・プログレとしてのオメガの最高傑作。最初にこのアルバムを聴いた時、感動の震えが止まらなかった。激動の旧東欧の混乱を乗り越えて、8年振りに95年にリリースされた14作目。ガマポリスの頃の哀愁に回帰し、サウンドは驚くほど哀愁に染まったままエモーショナルにアップデイトされ、ハンガリー語のエキゾチックなヴォーカル、ドラマチックな泣きのギター、クラシカルで華麗なキーボード群らが織り成し、厳かな合唱を伴い盛り上がるラストは正にクライマックス。初期オメガのメンバーだったGABOR PRESSERも参加。タイトルは音楽スタイルを意味するものではなく、超越的なものを指していると言う。翌年には「Transcendent」のタイトルで英語ヴァージョン(同タイトルの04年ハンガリー語リミックス盤もあるので要注)もリリースされた。未発表の別ヴァージョン2曲等、ボーナス4曲入り。 HUNGARY
BS-19273 OMEGA / Elo Omega Kisstadion '79 CD \3000
 再入荷。<2022年リマスター> ハンガリー盤としては初CD化となる79年に2枚組でリリースされた名ライヴ(2in1CD)。プログレのライヴ盤の中でもダントツだろう。オープニング・ナンバーはアルバム未収のオーヴァーチュア的なインストで、他は6作目以降のシンフォ期のナンバーから選曲。録音状態により、ムーグとストリングスを中心としたキーボードがスタジオ盤よりも神秘的に響くなんともエキゾチックな哀愁がたまらなく、孤独さ、物寂しさを描いている。絶頂期の名曲ぞろいなので、ライヴで聴くベスト盤として最高だ。序盤からぐいぐい引き込まれていく。オーディエンスの熱狂振りも凄いが本ライヴもまた思想的なヤジが入らないよう拍手喝采は後入れ、加えて盛られおり、その作り出された不自然さが逆に当時の東欧らしさを強烈に匂わせている。 HUNGARY
BS-19326 CROMA / Doble Cos CD \3300
 カタルーニャのシンフォニック・ジャズ・ロック・バンドの79年作。ストリングスやオルガンやシンセなどキーボードをファンタジックに配し、弾き込まれるギターとドラマーはかなり上手く、美しいイメージを発散し、かつ演奏がせめぎ合う様はCAIやIMANを思わせるところもある、たおやかな陽光に哀愁が叙情的に溶け合うインスト作だ。結成は73年で、TRIANA、ICEBERG、BLOQUE、ATILAらと共にフェスに出演にも出演。かなりの数のライヴを行っている。そんな彼らがスタジオのエンジニアに誘われて、8トラックで録音したのが本作。実際にはデモ録音で、アルバム名など無いままテープだけが残されていたが、若干手を加え15年にメンバーが本タイトルでCD用に編集をしたものを2024年にリマスター。新録ボーナス1曲入り。3面開き紙ジャケット。 SPAIN

解説は個人の主観で書いています。それぞれの好みもあり、また聴いて来られた音楽歴、プログレ歴で受け止め方も違ってくると思いますので、
解説は目安としてください。オープンな気持ちで接してもらえ、音楽を楽しんでもらえるのが一番かと思います。店主。


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