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2023/11/29(14:50:32)

入荷済みのものからおもだったおすすめ盤をピックアップしています。
もちろん入荷はこれらだけではありませんからぜひご来店下さい。
在庫に関しては、電話(03-5389-6721)にてお気軽におたずね下さい。

表示金額は全て税込みです
BS-18907 RESIDUOS MENTALES / A Temporary State Of Bliss CD \3300
 傑作。ジェネシス、キャメルらの影響を受けつつギリシャらしい独創的なシンフォを聴かせる2023年作。人気の高いVERBAL DELIRIUMのキーボーディストのデュオで、リズム・セクションやフルート、サックス、トランペットの管楽器が加わったバンド編成で録音。ラティマーかと思ってしまう甘美なギターやロマンチックなピアノなどメロウな一方で予想外のヘヴィさや不協和音の連続などギリシャならではの前衛とコンテンポラリーが入り混じる作風になっており、クラシカルさが文学的と言うか哲学的で、プログレッシヴなロックの激しさと高度な次元で融合。後半では、アコギ、シンセ、オルガン、メロトロンなどパズルの如く、息もつかせないテクニカルでスリリングなハードな演奏にて、近年のバンコにも似た壮絶なテンションと美意識で繰り広げられる圧巻の内容だ。ラストのクリスタルな詩情からの悲壮な荘厳さは筆舌に尽くしがたい。デジパック。リリース元で完売の為、今回のみの入荷となります。 GREECE
BS-18906 TON SCHERPENZEEL / Virgin Grounds - Expanded Edition CD \3500
 <200枚限定プレス・ナンバーリング入り / 直筆サイン入り> カヤックのリーダーでキーボーディストが、91年にORION名義でリリースした作品の2023年新装版。オランダのTVシリーズ「CONQUER THE ARCTIC」の為に制作されたインスト・アルバムで、数曲にニュー・アレンジを施し、さらに新曲を2曲追加収録した全13曲。新曲は、1曲目に「DEPARTURE」、ラストに「ARRIVAL」をコンセプト・アルバム風に配している。番組を通して「広大な白銀の風景と圧倒的に厳しい自然にインスパイアされた」と本人が語る通り、時に荒々しく、時に優しく、そして、神々しいシネマティックなサウンドを繰り広げる。クラシカルなメロディを用いた美しいアレンジは、やはりカヤックに通じるところも。シンセの多重によるプレイながら、イマジネイティヴな作曲力が光り、単なるニューエイジ風になっていない所も流石だ。見開き紙ジャケット仕様。 HOLLAND
BS-18905 MELANIE MAU & MARTIN SCHNELLA / The Rainbow Tree CD \3500
 MAGENTAのクリスティーナにも似た美声女性ヴォーカリストと、FLAMING ROWのギタリストの2人にリズムを加えた5人組のアコースティック・プロジェクト。フェイバリット・ソングを取り上げたカヴァー集の第4弾。グリフォンのリチャード・ハーヴェイ辺りを思わせる技巧的なアコギのアンサンブルが素晴らしく息をのむ。ケルティック・アレンジを施したジェントル・ジャイアントの「FREE HAND-MEDLEY」からスタートし、ヴォーカル・ハーモニーを活かしたメロディアスなバラードへと変化させたユーライア・ヒープの「RAINBOW DEMON」、曲の良さをしみじみと感じさせるニール・モーズ・バンドの「A LOVE THAT NEVER DIES」、ラストはクラナドの「SIUIL A RUIN」で締めくくる。曲により、イリアンパイプ、ホイッスル、フルート、チェロ、ブズーキも効かせている。他、KANSAS、PHIL COLLINS、PETER GABRIEL、RUSH、PORCUPINE TREE、NIGHTWISH、OPETH、IRON MAIDENの全14曲。どの曲も美しくテクニカルにアレンジされ、見事に自分たちのものにしている。2023年リリース。3面開きデジパック仕様。自主盤。 GERMANY
BS-18904 OVRFWRD / There Are No Ordinary Moments CD \3300
 エコリンの後継者と言われる4人組の2023年作。「普通の瞬間なんてない」と題されたタイトルが物語るテクニカルなサウンドで、バンドは本作のコンセプトを「すべてのシリンダーで発火する音の世界を旅する10曲」としている。ヘヴィかつクールなギター、シンセの高速弾き倒しから幽玄なメロトロンまでプログレのツボを熟知しているキーボード、ジャズ・ロック系の動きのベース、ビル・ブルーフォード・タイプのドラムスが一体となって12年結成以来メンバーチェンジの無いチームワークで聴かせるクレバーな内容となっている。オルガン、ピアノ、アコギといったアンサンブルの変化付け、硬派なアグレッシヴさとメロウな情景の対比、巧みな変拍子など独自のスタイルを確立している。ゲストでトランペット入り。デジパック自主盤。 USA
BS-18903 WHITE WILLOW / Ingis Fatuus CD \3200
 <2023年リマスター盤> 廃盤で長らく入手困難だった最も幽幻な95年デビュー作が待望の再リリース! 後に音楽性を変えていく彼らだが、本作に漂う儚い美しさは絶品で、ヴェールに透ける妖しい銀燭の影絵のような世界は唯一無二。女性ヴォーカルをフィーチャーし、ギター、フルート、ヴァイオリン、チェロ、リコーダー、パイプ、クルムホルン、シンセ、オルガン、生々しいメロトロンも加え、北欧の夢想美と初期クリムゾンの叙情をミックスさせたシンフォを聴かせる。ロセッティの詩を用いたルネッサンス風味の曲やケルト色も。当時、バンドは自分たちをシンフォニック・アレンジメントを深く掘り下げたフォーク・ロック・バンドであると考えていた。ソロでも知られるTIRILL MOHNら本作のみの編成が生み出した稀有な名作。リーダーのJACOB HOLM-LUPOによる新規リマスター。 NORWAY
BS-18876 35 TAPES / Fabric Of Time CD \3300
 再入荷。メロトロンをメロトロン然と幻想的に響かせる叙情派シンフォ・バンドの2023年作。ジェネシスやキャメル愛を感じさせる彼ら。甘美で切ないギターは時にハケット風ロング・トーンにて、リリカルで上品なピアノやオルガンはバンクス風にて、ゆったりとした歌心を聴かせるヴォーカルと調和していく。哀愁と翳りがありながらも、淡い光が漂い、初期ジェネシスのロマンが映る。古風でありながらテクスチャーはモダンなのが特徴だ。中でも4曲目は北欧ならではのメロウな傑出ナンバーで、このジャケットから想像出来ない胸キュンの美メロが流れ出し、12弦が印象的なラストはサパーズであり、月影であり、ジェネシス愛に満ちる。バンド名の35本のテープとは、ずばりメロトロンのこと。見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18877 EDDIE MULDER / To The Centre CD \2950
 再入荷。キャメル愛に加えフォーカスも感じさせる人気シンフォ・ギタリストの2023年作。FLAMBOROUGH HEAD、LEAP DAY、TRIONを掛け持ちしながら15年以降毎年アルバムをリリース。本作で9作目となる。アコースティック作も多い彼だが、本作ではゲストでカヤックのTON SCHERPENZEELを迎えるなどバンド色を打ち出しており、シンフォ・ナンバーからアコギの美しい音色まで、穏やかでノスタルジックなメロディーは切なくも甘美に、各曲が独立した短編小説のように構成され、無駄な音符は弾かないと語る彼らしいハートのこもったプレイを聴かせる好作となっている。また1曲ヴォーカル・ナンバーが収録されており、月光に照らされた湖から流れてくるような幻影を漂わせる。まさに叙情のブレンド作。3面開きデジパック。 HOLLAND
BS-18901 LOGOS / Bokeh (Logos + Asrava) 2CD \3800
 廃盤だった2作、98年デビュー作「LOGOS」の23年リミックスをディスク1に、01年作2nd「ASRAVA」をディスク2に収録したリマスター2枚組2023年盤。その年のイタリアン・シンフォのベスト1、2を争う出来だった14年作3rd「L'ENIGMA DELLA VITA」で浮上した彼らが人知れず自主制作でリリースしていた2枚だ。98年作LOGOSはデビュー作ならではの初々しさを持っており、オルメに影響を受けた淡い翳りと瑞々しい叙情が魅力で、伊語で歌われ、ヘルマン・ヘッセからインスパイアされた20分近い曲など緩急を付けながら引き込んでいく。神秘的な幕開けの01年作ASRAVAはシンフォニックでテクニカルな構築が飛躍しており、変拍子も配し、オルメに加えバンコあたりの影響も感じさせるイタリア特有のラビリンスと哀愁が溶け合う。また両作共、アコギ、ナイロン・ギターのリリカルさも見逃せない。伊ファンはぜひ! 3面開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18900 OLATZ ZUGASTI / Hitzno Bat Erran Eta Banua Berhala CD \3200
 8年振りとなる2023年作。ライヴを挟み7作目となるスタジオ作で、彼女のヴォーカルとギターをメインに、キーボード、管楽器、リズム・セクションを加えたシンプルなアンサンブルをバックに独特の翳りを漂わせ、寄り添うように歌われていく。彼女のもうひとつの魅力と言える珠玉のハープもフィーチャーし、自身でコーラスも重ね、本作では軽やかなプログラミングも導入したコンテンポラリーなアレンジが新味だ。たおやかに明日を見つめつつ、社会の影、不安、嘘をテーマにしており、戦争やパンデミックの影が差す。シルエットだけのような、なんとも切ない空気から光が芽生え色を生み出していく終盤など悠然とした彼女ならではの世界観に包まれる。バスクを代表する女性ヴォーカリスト&ハープ奏者。デジパックCDR。 SPAIN
BS-18899 PLUTO / Ouverture CD \2800
 初CD化。ハケット・ファン必聴のマイナー・シンフォの名作「Voyage Into A Dreamers Mind」で知られるPLUTOことマルチ・プレイヤーのPETTER ESPEN GUTHEによる82年作2nd。フルートやサックス奏者など数人のメンバーを加え、バレアリック的なエレクトリック感のあるサウンドを北欧の凛とした叙情に幻想的に落とし込んだ作風で、ノルウェーのマイク・オールドフィールドと評された。震えるようなヴィブラートのギターが映え、きらきらとしたシンセやリズム・マシーンを独自のセンスで配し、ヴォーカル・ナンバーも交え聴かせるクールな内容だ。ニュー・ウェイヴ色もあるが、ハートフルな哀愁が漂いバンドを想定した後半など前作の延長線上のシンフォとして上げれる。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18898 HAKON GRAF - JON CHRISTENSEN - SVEINUNG HOVENSJO / Hideaway CD \2800
 初CD化。RUPHUSのキーボーディストやMOOSE LOOSEのギタリストとベーシストに多数の作品に参加しているECMのハウス・ドラマーが加わり77年にリリースされた連名作「Blow Out」の続編と言える82年作。ただ、本作にはギタリストが参加しておらず、初期RUPHUSの要だったキーボーディストのHAKON GRAFのソロ色の強い作品となっている。美しいシンセやエレピがゆったりと幽玄に流れ、ポリムーグによるストリングスやタウラスベースもフィーチャーし、北欧然とした幻想的なシリアス系シンフォとジャズ・ロックが混在する内容となっている。メロディ楽器の立ち位置も取る強固なベース、時に装飾的なドラムス、12弦の導入もあり、ペッカあたりの感性にも通じるのでは。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18897 FOLQUE / Dans Dans... CD \2800
 初CD化。彼ら唯一のライヴ盤。デンマークでの84年のMIDTFYNSフェスから収録したもので、リリースは91年だった。7作目の後、活動休止状態だったが、フィドル奏者を呼び戻し、チャーミングな女性ヴォーカルをフィーチャーした後期のメンバー6人で演奏。4作目以降の曲だけでなく、1st、2nd、3rdなど初期の曲も取り上げており、計10曲(MCあり)の集大成的なセットリストとなっている。録音状態も良く、中世トラッド色とタイトなロック色の融合はやはりスプリガンズを彷彿。なお、このフェスはジャズやメタルも含み北欧最大だったとも言われ、数日に渡って開催されていた。フェアポート、プロコル・ハルム、ロバート・プラント、オール・アバウト・イヴらも参加。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18896 ENTROPIA / Eclipses CD \3200
 まさにバスクならではの神秘的な夜のロマンに包まれる2023年作。オルガンがなびきギターがメロウに奏でられ、叙情的なメロトロンがクリムゾン風に入ってくる。そのなんとも寂しげな哀愁はバスク特有のもので、幻惑感が満ちるサウンドにてスペイン語で優しく歌われていく。ヘヴィな様相もありつつ儚く夢想が香り、かつテクニカルに畳み掛け、演奏は幾度とテンションを高めては醒めた落ち着きを取り戻し、エレピやコーラスも加わり、切ないギターソロを聴かせる。サイケデリックな熱さも見せながらも、通してナイーヴな佇まいが映し出される。緩やかに音楽性をミックスさせ素朴で温かな歌心を持たせたアレンジはバスク独特のものだろう。デジパック自主盤。*今回のみの入荷となります。完売後の再入荷はございません。 SPAIN
BS-18895 ANDREA ORLANDO / La Scienza Delle Stagioni CD \3300
 FINISTERRE、HOSTSONATEN、LA COSCIENZA DI ZENOを経て現在はLA MASCHERA DI CERAに参加しているドラマーでマルチ・ミュージシャンの2023年作。ソロとしては6年振りの2作目で、バンドメイトのギタリストやキーボーディストのルカ・スケラーニらが加わったシンフォニック・ロックとなっており、可憐な伊語の女性ヴォーカルをフィーチャーし、ピアノ、シンセ、オルガンらに沸き立つメロトロンとストリングスを厚く配し、全体としてはややシンプルながら翳りと哀愁が漂うメロウさはCONQUERORあたりも思わせる。ヴァイオリンを加えたプログレッシヴな4曲目、クリムゾン級のメロトロンで埋め尽くされた5曲目、そしてオーボエと泣きのギターを配したクラシカルなロマンを感じさせるラストなど聴き入ってしまう。メロトロン系ファン必聴です。見開き紙ジャケット自主盤。 ITALY
BS-18894 ANCIENT VEIL / Puer Aeternus CD \3300
 最も叙情的でリリカルなシンフォを聴かせる彼らの2023年作。妖精のような生命体の生涯と取り巻く登場人物の物語を神話的に描いたコンセプト作で、ハモンドやムーグを含む多彩なキーボードと各種リコーダーなどマエストロ・エドモンド・ロマーノの管楽器をフィーチャーし、ピアノ、ギター、12弦、ストリングス・カルテット、オーボエ、ファゴット、フレンチホルンらを加え、オザンナのリノ・ヴァイレッティを始め、女性ヴォーカリストのソフィア・バッチーニや、なんとトニー・チッコらがゲストで加わっている。クラシカルであり不思議な時間の流れを感じさせる、イタリア然としたファンタジーあふれる作風であると共にエゴや渇きといった危うさが交じり合う。そのバランスが絶妙で、ピーンと張った完成度をもたらしている。管弦楽と見事に融合した歌心も素晴らしい。バンド最高作。3面開きデジパック。 ITALY
BS-18893 DIVAE PROJECT / Stratosferico & Other Stories CD \3300
 初CD化と新作から成る伊プログレ・ファン必携2023年作。RECORD STORE DAY限定で21年にリリースされた6曲入りアルバム「Stratosferico」とジョン・ウェットンへ捧げられた23年の3曲入りシングル「After The War」の初CD化に、「A Gift For Keith Emerson」と題されたエマーソンへ捧げられた新作組曲等を合せ収録した内容の濃すぎるオムニバス作。「Stratosferico」の前半はアレアをリスペクトし、デメトリオ・ストラトスの生前のヴォイスをフィーチャーし、アレアのドラマーやバンコのジャンニ・ノツェンツィが参加。ジャンニのクラシカルなピアノが聴き物だ。同後半はオザンナをテーマにリノ・ヴァイレッティをフィーチャーし、RDMのギタリストやFLEAのベーシストらに加え、あのガゼボも参加し、オザンナ組曲を展開。23年のシングル「After The War」は反戦的な歌詞から選ばれたというエイジアのカヴァーだが、他の2曲はイタリア然としたオリジナルのシンフォ。10曲目は04年のPROGRESSIVAMENTE 1973-2003のみに収録されていたイルバレのジャンニ・レオーネ絡みのイルバレやチェルヴェッロを思わせるヘヴィ・シンフォ。ラストのエマーソンへ捧げられた組曲はELPとイタリアン・シンフォが合体したようなサウンドで、ド派手なシンセとワイルドなハモンドが豪快なリズム・セクションで荒れ狂い、ピアノが蓋を閉じる意味ありげな終焉を迎えるプログレ・ファン必聴曲。デジパック。 ITALY
BS-18892 JOHN LONNMYR / Aftonland CD \3200
 メロトロンをスウェーデン然と全編でプログレッシヴにフィーチャーしたキーボーディストの2023年作。2枚のシンフォ作をリリースしたVALINOR'S TREEのメンバーで、SIMON SAYSにも一時参加し、COLOSSUS PROJECTにも参加。数人のドラマーやギタリストらにトランペットやサックスの管楽器奏者も加えたバンドで録音。本物のレスリーならではの響きを放つハモンド、メロウな哀愁を聴かせつつテクニカルにも迫るシンセ、押し寄せるメロトロン・ストリングスに物寂しいメロトロン・フルート、70年代のヴィンテージ感にあふれ、カイパも彷彿させる郷愁のトラッドメロも取り入れ、エッジの効いたベースにエキセントリックなギターのヘヴィな様相や女性ヴォイスとエレピが奏でるジャージィなロマンチックさなど、曲想を変えながらも統一感のあるインストを聴かせる北欧ファン必聴作。紙ジャケットCDR。 SWEDEN
BS-18891D CYAN / Pictures From The Other Side CD+DVD(NTSC) \3300
 MAGENTA結成以前にROBERT REEDがマイク・オールドフィールドやイット・バイツの影響下で活動したバンド。94年にリリースされた2ndアルバムを再構築し、新たにバンドにて新録した2023年新作。新生イット・バイツに加入したギターの貴公子LUKE MACHINE、キャメルやTIGER MOTH TALEで精力的に活動を続けるリード・ヴォーカルのPETER JONES、バンドメイトのベーシストDAN NELSONの精鋭4人に加え、美声女性ヴォーカリストANGHARAD BRINNも参加。ジェネシス、イエスの影響も映し出すオリジナル曲に対し、曲を書き直し、録音し直し、アレンジも新たに、彼のキャリアを反映させスキルを存分に注ぎ込んだ、一級のシンフォニック・ロックとして甦った。17分の大作「NOSFERATU」を含む6曲が収録されている。DVDには、プロモ・ヴィデオ「THE QUIET ROOM SESSION (LIVE ACOUSTIC PERFORMANCE)」6曲(50分)を収録。前作「FOR KING AND COUNTRY」の曲をROBERT REED(グランドピアノ)、LUKE MACHINE(エレクトリック・ギター)、PETER JONES(ヴォーカル&サックス)の3人でスタジオにて録音しており、アルバムとは全く異なる雰囲気のサウンドが聴ける。「PICTURES FROM THE OTHER SIDE」の5.1サラウンド・ミックスも収録。3面開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-18889 QUASAR / The Loreli - 2023 Remix CD \3200
 長らく廃盤で入手困難だった89年の代表作が、リミックス&ボーナス・トラック5曲を加えて再発。当時、マリリオン、IQ、パラス、ペンドラゴン、ソルスティスらと共に、英国の次世代ムーヴメント・バンドとして注目された、ジェネシス影響下のシンフォ・バンド。LANDMARQやCLIVE NOLANとの共演でも知られる女性ヴォーカリストTRACY HITCHINGSが参加し、デビュー・アルバムとは全く違うサウンドとなった2nd。シンフォ然としたキーボードを主体とした4人組のバンドで、彼女のパワフルかつシアトリカルなヴォーカルが牽引する。また、インストパートのアレンジも美しい。ボーナス5曲は、87年のプロモ・カセット「FORGOTTEN DREAMS」から全曲を収録。2023年リリース。自主CDR盤。 UK
BS-18888 QUASAR / Memories Of Times Yet To Be - 2023 Remix CD \3200
 再結成を果たし2016年にデジタル配信のみでリリースした3rdアルバムが初CD化。リミックス&ジャケットのアートワークも変えた新装版。来年リリース予定の新作に先駆けての再発だ。オリジナルのキーボーディスト(&ベース、12弦ギター)以外のメンバーを一新した4人組で、女性ヴォーカリストKEREN GAISERもまたTRACY HITCHINGSにも似た、シアトリカルで情感豊かな歌声を響かせる。ジェネシス、イエス影響下ながら、それを消化しオリジナリティに転換させた力作。シンフォ然としたシンセに加え、12弦ギターの導入も英国調で美しく、休眠期間を経て、よりメロディアスな叙情を帯びたシンフォニック・ロックとなって甦った。2023年リリース。自主CDR盤。 UK
BS-18887 ICONOCLASTA / Alter Ego CD \3200
 80年代のメキシカン・プログレを席巻した南米を代表するバンドのひとつ。10年振りとなる2023年新作。オリジナルのギタリスト(&キーボード、パーカッション)によるマルチプレイと、ベーシスト兼女性ヴォーカリストのデュオ作品で、アコースティカルなクラシカルさやジャージィさを織り込み、南米らしい民俗色も加えたシンフォ&プログレ作となっている。手の凝った手法や緻密なアレンジはICONOCLASTAならでは。そんなインスト曲が中心となっているが、1曲目と8曲目でのスペイン語で情感豊かに歌われるメロウなヴォーカルも絶品。ボーナス・トラックとして、レ・オルメの「STORIA O LEGGENDA」を含む2曲を追加収録。見開き紙ジャケット仕様。 MEXICO
BS-18886 APOGEE / Through The Gate CD \3200
 ドイツのシンフォ・バンドの2023年新作。エレクトリック・ギター、オルガン、メロトロン、フルート、オーケストレーション、ハートフルなヴォーカルで綴る、イエス、ジェネシスといった70年代初期の英国プログレの要素に、クラシック、ジャズといったフレーバーを織り込んだシンフォニック・ロック作。12〜14曲の長尺曲を中心としているが、曲中でのクラシカルな展開やソロのアレンジも練られていて、レジェンドに思いを馳せながらも寄せるのではなく、ドイツ特有の叙情を持ち合わせたオリジナリティを感じさせる出来となっている。同傾向のバンドVERSUS XのメンバーARNE SCHAFERによるプロジェクトで、彼のマルチプレイとドラマーによるユニット作品。 GERMANY
BS-18885 SAMMARY / The Dream CD \3200
 ドイツの女性ヴォーカル・バンドの2023年新作2nd。デビューはデュオとして活動したが、ツイン・ギター、ツイン・キーボードを含む7人編成のバンドとなり、さらにパワーアップした。リフを効かせたヘヴィなギターをフィーチャーしたKINGFISHER SKY辺りも連想させるヘヴィ・シンフォと、キャッチーなポップ性、ドリーミィな幻想色を帯びたシネマティックなドラマ性も持ち合わせ、ラストはリリカルなピアノをバックにメランコリックに綴る美曲。瑞々しく若い感性で紡ぎ出す。どの曲に於いてもSTELLA INDERWIESENの甘美な美声ヴォーカルが映える。キーボーディストADAM HOLZMAN (STEVEN WILSON)がゲスト参加。デジパック仕様。 GERMANY
BS-18884 D'VIRGILIO MORSE & JENNINGS / Sophomore - Limited Edition CD \3200
 <3面開き紙ジャケット仕様・限定盤 / ボーナス・トラック2曲追加> 2023年新作2nd。ニール・モーズが、トランスアトランティックやスポックス・ビアード等に比べて、よりメロウな曲でアルバムを作りたいという発案の元、ビッグ・ビック・トレインのドラマー/ヴォーカリストのニック・ディヴァージリオ、ヘイケンのギタリスト/ヴォーカリストのロス・ジェニングスと共にリリースした連名作の第2弾。イエスやビートルズのような3人のヴォーカル・ハーモニーを活かし、美しいアコギ・アンサンブルや、エレクトリック・ギター、ドラムス、ムーグ、オルガン、パーカッション、グロッケンシュピール、ストリングス等も加え、メロディアスでキャッチーなサウンドの中に、シンフォニック&プログレッシヴなタッチもあり、曲の良さも際立つ。ボーナス・トラック2曲は収録曲の別ヴァージョン。 USA
 
 号外フリー・ペーパー / ストレンジ・デイズ第5号

 店頭&通販(もれなく同梱)でお買い上げの方に差し上げています!
 *数に限りがあります。

 <ポップ/ロック特集>
 *スタックリッジ・リマスター記念:全アルバム紹介
 *ディスク・レビュー (A Tribute To The Beatles etc)
 *ボブ・デュラン
 *ウィッシュボーン・アッシュ
 等

BS-18883 INDREK PATTE / In CD \3200
 エストニアのジェネシスと呼ばれる彼らの2023年作。RUJAでも一時的なヴォーカルを務めたシンガーでありキーボーディストの4作目で、ソロ名義だがギタリストやリズム・セクションなどメンバーはほぼ固定されており、パーマネント・バンドと言えるだろう。シンセはバンクスの影響を感じさせ、引いた時のフルートなど神秘的なイメージはハケットの侍祭の旅あたりに通じ、エモーショナルなギター、お約束のメロトロン、スリリングなキメの畳み掛けやコンテンポラリーなシリアス性も織り込んだ21世紀型も見せる。英語で歌われるハードなキャッチーさがある反面、ギアチェンジや変拍子など激烈で、強靭なリズムにシンフォからジャズまで幅広いアプローチをプロフェッショナルな演奏で取り込んだサウンドはまったく緩みがなく構築されており、またペッカを思わせる曲など北欧色も湛える。エストニアならではの色彩が素晴らしい。待望の必聴作! ESTONIA
BS-18880 MAE MCKENNA / Mae Mckenna + Everything That Touches Me + Walk On Water 2CD \3500
 スコットランドのフォーク&トラッド・バンドCONTRABANDの可憐な女性ヴォーカリストがTRANSATLANTICに残した初期3枚を3in2の2枚組にてリリース。ハープシコードやオーケストラも加えた75年の1stアルバム「MAE MCKENNA」、優美でゆったりとしたサウンドに乗せて歌う76年の「EVERYTHING THAT TOUCHES ME」、そして、今回初CD化となる77年の「WALK ON WATER」の3枚。ジョン・レノンの「イマジン」等、各アルバムとも彼女のフェイヴァリット・ソングを取り上げカヴァーした作品となっているが、新感覚にて上手く自分のものとしており、どのアルバムも優しくフェミニンな彼女の魅力に溢れている。バックにはマーティン・ブライリー(ex.グリーンスレイド)、グラハム・プレスケット(ex.グリフォン)らも参加。ボーナス・トラックとしてシングル曲を2曲追加収録。3枚とも英国盤では初CD化となる。紙スリップケース付き。2023年デジタル・リマスター盤。 SCOTLAND
BS-18879 PENTANGLE / Reunions - Live & BBC Sessions 1982-2011 4CD BOX \6200
 伝説のフォーク・ロック・バンドの未発表音源2枚を含む4枚組ライヴ・ボックス。バート・ヤンシュ(ヴォーカル/ギター)、ジャッキー・マクシー(ヴォーカル)、ジョン・レンボーン(ヴォーカル/ギター)、ダニー・トンプソン(コントラバス)、テリー・コックス(ドラムス)による、オリジナル・メンバーでの再結成後のライヴ音源を収録。CD1は、再結成後初のステージとなったケンブリッジ・フォーク・フェスティバルや、BBCのTV番組、ラジオ番組出演時のスタジオ・ライヴ等、BBCアーカイブから未発表音源を19曲収録。CD2は、1982年のイタリア・ツアーから、ティエネ(ヴィチェンツァ)とミラノでの未発表ライヴ音源18曲が収録されている。CD3&4は、バンド最後の2枚組アルバム「FINALE: AN EVENING WITH PENTANGLE」(2016年にTOPICから既発)で、2008年のUKツアーから厳選されたパフォーマンスを収録。貴重音源満載のファン必携盤。各紙ジャケット入り。
CD1:REUNIONS AT THE BBC
1) 6 SONGS / CAMBRIDGE FOLK FESTIVAL (BBC WORLD SERVICE) 1982
2) 2 SONGS / SIX FIFTY-FIVE SPECIAL (BBC 2) 5/8/82
3) 3 SONGS / BBC RADIO 2 FOLK AWARDS (BBC RADIO 2) 5/2/07
4) 4 SONGS / FREAK ZONE (BBC RADIO 6 MUSIC) 27/4/08
5) 3 SONGS / LATER WITH JOOLS HOLLAND (BBC 2) 29/4/08 + 2/5/08
6) 1 SONGS / CAMBRIDGE FOLK FESTIVAL HIGHLIGHTS (BBC RADIO 2) 3/8/11
CD2:LIVE IN ITALY
1) 4 SONGS / THIENE, 10/12/82
2) 12 SONGS / TEATRO ORFEO, MILAN 9/12/82
CD3:FINALE - AN EVENING WITH PENTANGLE (PART ONE)
CD4:FINALE - AN EVENING WITH PENTANGLE (PART TWO)
UK
BS-18878 GLASS HAMMER / Arise CD \2980
 3部作を経て新たな方向性を見せる挑戦的な刺激に満ちる2023年作。銀河の隠された驚異を明らかにするためのアンドロイドの探検探求の旅を描いたコンセプト作で、宇宙がテーマとは言え、いわゆるスペース・ロックとはまったくの別物で、全編で女性ヴォーカルをフィーチャーし、期待と不安が入り混じるサスペンシーな様相が彼らのシンフォニック・ロックと融合した過去に無いプログレッシヴなサウンドを作り上げている。サイケデリックな視覚要素を織り交ぜつつ、キーボードやギターをスリリングに絡めたヘヴィでハードな作風にて、特に終盤、エッジの効いたベースとリズム上に、メロトロン、シンセ、オルガンが壮大な熱いうねりを生み出していく様はプログレを半世紀聴き続けて来たファンも釘付けにすること間違いなし。まさにビッグバン。デジパック。 USA
BS-18875 FLOR DE LOTO / Lines Of Nasca CD \3200
 <25周年記念盤> 南米ペルーのヘヴィ・プログレ・バンドの2023年新作。バンドの特徴と言える、変幻自在のフルートやケーナを随所にフィーチャーし、終始テクニカルに疾走する。クラシカルな趣を取り入れたバラード調のアレンジや、シンセも導入しケーナがメインを張るインスト曲、フォルクローレのメロディを織り込んだアンデスのアイデンティティと、他には無いオリジナリティを誇る。ラストの長尺曲では南米ならではの叙情を醸すメロディも健在。4人のバンドに加え、ゲストで2人のキーボーディスト、ANGRAのヴォーカリストと、近年のレインボーのヴォーカリストらがゲスト参加し、バンド初の英語の歌詞でのリリースとなった。アイアン・メイデンの曲も1曲カヴァー。ボーナス・トラック1曲(ALMA KIKIN QAWAKUPTIN)追加収録。デジパック仕様。 PERU
BS-18743 AGUSA / Prima Materia CD \3200
 再入荷。女性フルート奏者をフィーチャーし、前作の延長線上のようなカンタベリー色を交えメロディアスに聴かせる2023年作。タイトなリズムに乗りオルガンが切り込み、フルートがロマンチックに歌い、ギターが熱くソロを展開するサウンドはもう初期とは別バンドの様相で、サイケやジャムといった要素は過去のものとなった。2曲目など同国のRAGNAROKの現代版とも言えそう。キャメルも思わせる月夜の叙情がドラマチックに描かれている。アルバムは10分前後のナンバー4曲で構成されており、インスト・メインだが本作では男女ヴォーカルも入る。タペストリーが浮かぶシンフォ風味も見せるラストまで、巧妙に作曲&アレンジされた力作。デジパック。 SWEDEN
BS-18874 CHANDELIER / We Can Fly CD \3300
 90年代に3枚のアルバムをリリースしたシンフォ・バンドの27年振りとなる2023年作4th。泣きをゆったりと湛えたドラマチックな風格があり、哀愁のヴォーカル、円熟の美メロを紡ぐギター、ストリングスやメロトロンだけでなくシンセも切なく叙情的なキーボードと全編に愁いが満ちる。かつて、ネオ・プログレのど真ん中でありながらすでに次世代シンフォを見せていた彼ららしい立ち位置のサウンドで、変拍子でのジェネシス色やヨーロッパのバンドらしいクラシカルさなどノスタルジックな良さに染まり切っており、時に中世も感じさせる。また、アコギなど引きのパートもハートフルで、淡いロマンが絶えず、ぐっとくるオープニングから15分越えのラストまで、とにかくメロディアスに聴かせる。見開き紙ジャケット自主盤。 GERMANY
BS-18873 VIOLENT JESPER / Control CD \3200
 可憐な女性ヴォーカルをフィーチャーしたドラマチックでシンフォニックな2023年デビュー作。ドイツの人気シンフォ・バンドSYLVANのキーボーディストとギタリストのプロジェクトで、バンドメイトやドラマーらにヴァイオリン、ヴィオラ、オーボエら生管弦も加えた編成で録音。とても繊細でリリカル、そしてクラシカルな音楽性を持っており、きらきらと静謐な幻影を見せる音像が美しく、愁いの美声ヴォーカルが溶け込み、ピアノ、ストリングスらにギターが甘美なロマンチックさや不穏な空気を醸し出し、ここぞの場面で感情を露わに泣き上げる。オープニングがリプライズされる劇的なラストも感動的で、トータルな印象を残す力作となっている。女性ヴォーカル・ファンにもおすすめです。見開き紙ジャケット。 GERMANY
BS-18872 PATTERN-SEEKING ANIMALS / Spooky Action At A Distance - Limited Digipack Edition 2CD \3800
 <ボーナスCD付2枚組・3面開きデジパック仕様/限定盤> スポックス・ビアードのソングライター&プロデューサーとして長年に渡り貢献してきたJOHN BOEGEHOLDが率いるシンフォ・バンドの2023年新作4th。新旧のスポックス・ビアードのメンバー、TED LEONARD (ヴォーカル&ギター)、DAVE MEROS(ベース)、JIMMY KEEGAN (ドラムス)らによる4人編成のバンド。キャッチーかつ構築的なサウンドを聴かせ、シンセ、ピアノ、オルガン、メロトロンをフィーチャーし、エモーショナルかつ堅実なギターと共にソリッドかつドラマチックに迫る。フルートや生のストリングスを加えたバラードも美しく、あくまでもプログレを軸にしながらも様々な要素を取り入れる事で、スポビとは違ったアプローチを見せる力作。イエスを思わせるところも。ボーナスCD(32分収録)には、スタジオ録音1曲と、2022年10月のプログフェス「ProgStock」からライヴ音源3曲を収録。 USA
BS-18871 MAGIA NERA / Vlad CD \3300
 60年代末期に結成されたハード・ロック・バンドの2023年作。当時はフェスにも出演し、ニュー・トロルスのサポート・バンドに抜擢されマグマ・レーベルからのリリース予定もあったものの、惜しくも作品を残さず解散。近年復活し17年に念願のアルバムをリリース。3作目となる本作ではドラキュラ公をテーマにし、メンバーチェンジがあったもののイタリアらしいパッションの強いカンタウトーレ・スタイルのヴォーカルをメインに、ギターが効いたヴィンテージ感たっぷりのプログレッシヴ・ハードをピアノやオルガンやシンセも配しながら聴かせる熱い内容だ。キーボードを押し出したシンフォ色や、ストーリーを語るフォーク色も交えながら、時に物悲しく切ない叙情も見せ、クラシカルなラストまで50年以上の時の重さを感じさせる。見開き紙ジャケット自主盤。 ITALY
BS-18814 IL SEGNO DEL COMANDO / Il Domenicano Bianco CD \3200
 再入荷。邪悪なヘヴィ・シンフォを聴かせる彼らの2023年作。5年振りとなる本作では驚くほど正統派になっており、過去最高作を更新。まず、曲が良く出来ており、堂々とした感情いっぱいのイタリアン・ヴォーカル、ハードな追い込みから甘美な泣きまで聴かせるギター、荘厳なパイプ・オルガンをドラマチックに印象付けつつストリングスやピアノを叙情的に配し、妖しいシンセやクラシカルなタペストリーにて、ジャッロ系と呼ばれるイタリア特有の文学/映像ジャンルのイメージを醸し出しながらも、リズム・セクションなど演奏そのものの力で正面から向かってくる。加えてイルバレを彷彿させる退廃的なねじれもあり、闇の雰囲気とテクニックがせめぎ合うイタリアならではのサウンドを生み出している力作だ。 ITALY
BS-18867 JORDSJO / Salighet CD \3200
 完全なるヴィンテージ・シンフォへ変貌した2023年作。それも北欧プログレの名作群に匹敵。かつての森の住人が70年代のプログレッシヴ・ロック王国を築いたような壮観で、以前のジェントル・ジャイアント色だけでなく、イエス、ジェネシスまで取り込み、基礎からすべて作り上げた傑作となった。巧みでメロウなギター、文句なしのメロトロン、クラシカルなオルガン、甘美なシンセ、重要なハーモニーを奏でるフルートとクラリネット、深遠なパイプ・オルガン、神秘的なノルウェー語のヴォーカル、変拍子を操る強固なリズム・セクションらに、ちょっとしたピアノ、クラヴィ、グロッケンらアクセントも完ペキで、スカンジナヴィアの哀愁を投影しながらの作曲&アンサンブル志向の必聴シンフォを完成させている。ところどころ残る初期からのまどろみがまた最高。 NORWAY
BS-18866 THOMAS GLONKLER / Tiefenland - Limited Edition 2CD \4200
 <ボーナスCD付2枚組・初回限定盤> 13年振りとなる2023年新作3rd。90年代に活動していたシンフォ・バンドICUのギタリストのアルバムで、エモーショナルなギター、ベース、メロトロン系を含むキーボードのマルチプレイに、ドイツ語によるハートフルな歌声のヴォーカリスト、ドラムス、ホルン、サックス、トランペット、子供の合唱などを加え、ドイツならではのメランコリックな叙情に満ちたメロディアスなシンフォニック・ロックを聴かせる。また、幻想的なシンセやアコギ・アンサブルが深淵な美を描き出す様は、ジェネシスを連想させるところも。ドラマ性を帯びた組曲で構成されたコンセプト・アルバム。54分収録のボーナスCDには、デモ、アウトテイク、アンリリースド音源等を収録。3面開きデジパック仕様。自主盤。 GERMANY
BS-18813 NINE SKIES / The Lightmaker CD \3300
 再入荷。夢想感を伴ったメランコリックで儚い翳りを纏ったサウンドは、まさにフランス産でしかありえない。フランスの人気シンフォ・バンドの2023年新作4th。物悲しくダークな幻想を帯びたエモーショナルな情景描写と、インテリジェンスなアコースティック・パートの美しさやプログレッシヴな怒涛の展開を織り込んだ、緻密なアンサンブルでドラマチックに描き出す。毎回多彩なゲストを迎えているが、本作も6人編成のバンドに加え、MARCO MINNEMANN、JOHN MITCHELL (FROST*)、イタリアのRANESTRANEのRICCARDO ROMANO(ヴォーカル)、女性ヴォーカリストらも含む10人のミュージシャンに、混声合唱団も参加。転生し1001回目の最後の人生を生きているルディを通したコンセプト・アルバムとなっている。オリジナリティーあふれる感動作。デジパック仕様。自主盤。 FRANCE
BS-18864 FISH ON FRIDAY / 8mm CD \2800
 ジェネシスやフロイドの影響も感じさせながら中部ヨーロッパならではの芳醇な夢想が高貴に漂う2023年作。多彩な音色と共にサウンドは緻密になり、タイトルが表す映像的な美の眩惑が入り混じる彼らの最高作となった。繊細なギター、ロマンチックなキーボード、甘美なヴォーカル&コーラスが溶け合う。ゲストで女性ヴォーカルやフルートも配し、また、プログラミングを隠し味として忍ばせ、各曲のエンディングにも細かくこだわり、曲中は変化に富みながらのトータルなアルバム構成が見事だ。加えてトランペットやアコーディオンなど音源系の細部に宿るアイデアも見事。メンバーとなったMUTE GODSやハケット・バンドで知られるNICK BEGGSのエッジが効いたベースも欠かせないファクターとなり、今のベルギーを代表するバンドとなっている。極上のメロディスさ。3面開きデジパック。 BELGIUM
BS-18863 DAVID LONGDON / Wild River - Expanded Edition 2CD \3800
 2023年新装版。BIG BIG TRAINのヴォーカリストが2004年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム。長らく廃盤で入手困難だったアルバムに、リミックス、リマスタリングを施し、さらにボーナスCDを加えた2枚組。フルートも含む自身のマルチプレイに加え、ギター、ドラムス、ヴァイオリン&ヴィオラ奏者、そして、後にバンドメイトとなるDAVE GREGORY がギターとメロトロンでゲスト参加。カラフルなシンフォ・サウンドの中にも流れる英国叙情はBBTへの布石を感じさせる。生前の計画を引き継ぎ、ROB AUBREYが追悼の意を込めてエンジニアリングを手掛け再リリースを実現させた。若き日の感性と輝きが詰まった美しいタイムカプセルだ。ボーナス・ディスクには、2004年のライヴ音源9曲と、アルバム未収録のスタジオ・トラック、別ヴァージョン等、11曲を収録。3面開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18860 ANDRES OLAEGUI / Siguiendo Mi Camino CD \3200
 初リリースとなる、GUADALQUIVIRのギタリストがバンド解散後に録音していた幻の93年未発アルバム。アンダルシア出身だがMIGUEL RIOSのAL-ANDALUSに参加するなどマドリッドを拠点とし活動し、GUADALQUIVIRを結成。本作にはDOLORESの管楽器奏者を始め、ALAMEDAや再結成TRIANAらに在籍したドラマーなどアンダルシアの著名なミュージシャンが多数参加。フラメンコの要素をエキゾチックに反映させた哀愁のスパニッシュ・ギター(エレクトリック&超絶アコースティック)をメインに、キーボード、曲によってヴァイオリンにパルマ(手拍子)らも織り交ぜ、妖艶な女性ヴォーカルをフィーチャーしたナンバーやフュージョン系に加え、GUADALQUIVIRを彷彿されるテクニカルなアンダルシアン・プログレッシヴ・ジャズ・ロックを聴かせる。2023年リマスター&3面開き紙ジャケット。ボーナス1曲入り。アンダルシアの超マイナー・レーベルからの超限定リリース! SPAIN
BS-18859 DAYS BEFORE TOMORROW / Now And Then Part II : Stories And Dreams CD \2800
 メジャー級のキャッチーでドラマチックなシンフォを華麗に真正面から聴かせる2023年作。ハイトーンの澄んだヴォーカルをフィーチャーし、甘美なギターやマニアを唸らせるツインによる多彩なキーボード、迫り上げる強力なリズム・セクションが一体となって、イエスやカンサスといったスケールのファンタジーを描いていく。テクニカルなスリリングさがある一方で、ヴォーカルを印象付けるコーラスも分厚く、アコギやピアノなど生の美しさも織り交ぜ、ハードなインパクトと引きの叙情を対比。プログレッシヴなオルガンが切り込み高速シンセがきらびやかに受けるあたりGLASS HAMMERも思わせるのでは。14年振りの2作目。ビルボード マガジンで賞を取っているプロ並みの本格派。3面開きデジパック。 USA
BS-18858 LAND OF CHOCOLATE / Your Finest Hour CD \2800
 ECHOLYNらのメンバーが2000年前後に結成したテクニカル・シンフォ・バンドの19年振りとなる2023年作3rd。オリジナル・メンバーが集結しており、まさにECHOLYNを思わせる変拍子とアレンジとコーラスが入り組んだジェントル・ジャイアント譲りの複雑で強固、そしてヴォーカルはどこか軽やかなサウンドを展開。イエスあたりも感じさせ、詰め込まれる技巧と美しさで攻めるギター、所狭しと駆け回るオルガン、強力なリズム・セクションなどまったくのブランクを感じさせないが、04年の2ndの後に当時録音されていた次作3rd用のベーシック・トラックに音を加え完成させたもので、続いてリリースされるはずだった幻のアルバムと言える内容だ。ヘヴィなダークさもある一方で、落ち着いた叙情を奏でるアコギやピアノなど全体を見渡してみても近年のアメリカには無い、作曲凝縮型の硬派シンフォの頂点を行っている。デジパック自主盤。 USA
BS-18857 SEPTEMBER / Zadnja Avantura - Deluxe Edition CD \3600
 スロヴェニア屈指のジャズ・ロック・バンド、SEPTEMBERの必聴2タイトルが2023年リマスター再発! 壮絶な演奏が聴ける76年作1st。スリリングなエレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーし、キリコ張りのバカテク・ドラムスと切れ味の鋭いオルガンやエレピと巧みなギターが一体となり、ずばりアルティ・エ・メスティエリも彷彿させる疾走型ジャズ・ロックを展開。キーボードとリズム・セクションはTIME、ヴァイオリニストはスロヴェニアン・フィルのメンバーだった。ギターを兼任するヴォーカリストを中心にリュブリャナで結成。ヘヴィな重厚感もあり、旧ユーゴスラヴィアならではの熱い歌心も沸き立つ名作だ。旧ユーゴのトップクラスの1枚だろう。76年のシングルから初CD化ボーナス2曲入り。デジパック限定スロヴェニア盤。 SLOVENIA
BS-18856 SEPTEMBER / Domovina Moja CD \3600
 スロヴェニア屈指のジャズ・ロック・バンド、SEPTEMBERの必聴2タイトルが2023年リマスター再発! 今回、初CD化となる79年2nd。ヴァイオリニストが抜け、その分、よりギターを配したアンサンブルとなり、ヴォーカリストとTIMEのキーボーディスト以外は新メンバーとなっているが、前作の延長線上のテクニカルなサウンドでありつつ、ロックの骨格が強くなり、バルカン色も交えながらヴォーカルやギターはメロウな哀愁も湛える作風だ。また、キーボードはプログレッシヴな切り込みのハモンドに加え、ピアノやクラヴィのカッコいいイタリア風のバッキングやアープ・シンセの速弾きソロなどヴァリエーションを増し、ゲストでサックスも入る。バンドはソ連やドイツを始め、アメリカでのツアーも行った。デジパック限定スロヴェニア盤。 SLOVENIA
BS-18855 FOREVER TWELVE / Neighborhood Of Spirits CD \2800
 イエスなど英国プログレの影響を受けた彼らの6年振り5作目となる2023年作。約30年のキャリアを持ち、結成当初からのキーボーディストの華麗なシンセ、リリカルなピアノ、重厚なオルガンに、スティーヴ・ハウも思わせるギターとメロウなヴォーカルが加わり、ポジティヴながらも哀愁の翳りが差すサウンドを繰り広げる。アコギ1本の叙情から分厚い鳴りのポリシンセへのワイドレンジなど如何にもアメリカらしいが、本作ではフロイド的に微睡む曲想も織り交ぜ、アメリカらしからぬしっとりとした歌心も流し込む。7拍子の疾走などジェネシス色もあり、ラストはメランコリックなパートから攻撃的な硬派のシンフォを展開させる彼ら屈指のナンバーとなっている。新ドラマーの加入も大きい。見開き紙ジャケット。 USA
BS-18854 T.A.P / Paradigms CD \2800
 もし、ロバート・フリップが今のシンフォ・バンドとコラボしたなら、といった感じのアメリカのクリムゾン・リスペクト系のメンバーが集まったプロジェクト・バンドによる2023年作。HERD OF INSTINCT、DJAM KARETらのリーダー格によるもので、バンドとサウンドスケープなアンビエントを幻想的にミックスさせ、サスティーンを自在に操る哀愁のロング・トーンのギターをメインにメロトロンやハモンドやムーグなどヴィンテージ・キーボードも眩惑的に配し、フルートなどアコースティック楽器も加え、21世紀プログならではのコンテンポなシンフォをハイセンスで展開していく。ジャズ・ロック色もあり、ジャケットからは伝わりにくいが今までにない論法が映し出された力作と言えるのでは。ボーナス1曲入り。デジパック。 USA
BS-18852 ACQUA FRAGILE / Moving Fragments CD \3300
 新たな伝説の始まりすら感じさせる2023年作。ベルナルド・ランゼッティとオリジナルのリズム・セクションの3人にメンバーとしてキーボーディストとギタリストを加えたバンドとして完全復活しており、奇妙な演劇性を背景にしたイタリアならではのシアトリカル・シンフォを展開。伊語と英語で歌われ、ハモンドやメロトロンなど本物にもこだわり、アープ、クラヴィ、ローズなども含めヴィンテージ・キーボード収集家でもあるキーボーディストのスタジオで多彩にオーヴァーダブされている。ゲストでデヴィッド・ジャクソンが加わった6曲目ではジェントル・ジャイアントを感じさせるが、キーボーディストが作曲したインストの7曲目など彼が本作のキーマンだと思い知らされる。また2曲でフィーチャーされる女性ヴォーカルが新味となっている。プログレッシヴに細部まで丁寧に作り込まれた凝り方に脱帽。必聴です。 ITALY
BS-18851 THE TRIP / Now The Time Has Come CD \3300
 あの「Time Of Change」から50年。全新曲による2023年作。ドラマーのPINO SINNONEを中心に再編された現メンバーでの録音で、バロッキーな1曲目、伊語で切々とシンフォニックに歌い上げられる2曲目でもう早くも傑作感が満ちる。ハモンド、メロトロン、シンセらのヴィンテージ色にストリングス・オーケストレーションを加え、ピアノやチェンバロを配したクラシカル・ロックやニュー・トロルスのニコ・ディ・パーロ(ゲスト)の胸アツのヴォーカルで聴かせるバラードなど、バンドで最もシンフォニックな作品となった。ラストでは荘厳なパイプ・オルガンも入り、ドラマチックなギターソロで高らかな感動を呼びキーボードが重なり合い70年代初期の憧憬へ誘う。イタリアン・ロック・ファン必聴! ボーナス1曲入り。デジパック。 ITALY
BS-18850 MISSING INK / Undrawn CD \3200
 女性ヴォーカルをフロントにしたヘヴィ・シンフォ・バンドの2023年デビュー作。哀愁の翳りが差す重厚さで押しながら、美しく切ないバラードを織り交ぜるなどギターにはMOSTLY AUTUMNあたりを思わせるドラマチックさがあり、エキゾチックなシンセやプログレッシヴなオルガンもフィーチャーし、ダイナミックな音楽性で聴かせる熱い内容となっている。パワフルな唱法から時にチャーミングに歌い上げる女性ヴォーカルのポテンシャルを引き出すべく、ピアノやストリングスを効果的に配し、曲によってはアンビエントやプログラミングも加え、メロディックさとイタリアらしい荘厳さが交じり合うラストなど印象的。フランス寄りのリグリア海に面したアルベンガで15年に結成された。デジパック。 ITALY
BS-18849 IL SISTEMA / Rock & Stop CD \3400
 ムゼオ・ローゼンバッハとチェレステの母体として知られる伝説のバンドの新たな初出の未発音源(1969〜1971)を収録した2023年盤。ムゼオのギターや、チェレステのチロ・ペッリーノと管楽器奏者を含む5人で、ハードなフルートと破天荒なハモンドをフィーチャーし、オルガンが牽引するヘヴィ・プログレの原石のような演奏を聴かせている。中には26分を越える曲もあり、オルガンが提示するリフにリズム・セクションが合せ、フルートやサックスが加わり、ギターはバッキング中心といった曲作りのためのセッションといった内容だが、プログレッシヴに弾き込まれるハモンドや重厚なノリは迫力十分。曲によってピアノやヴォーカルも入り、ラストはナイスの影響も感じさせる。3年間活動したバンドだと伝えられるが、存在感を見せるキーボーディストのその後が不明なのがとても気になる。 ITALY
BS-18846 THIS WINTER MACHINE / The Clockwork Man CD \3200
 マリリオン、IQ影響下のシンフォ・バンドの2023年新作4th。メランコリックなメロディに乗せてエモーショナルなギターが泣き、リリカルなピアノ、幻想的なシンセ、表現力豊かなハートフルなヴォーカル等で織り成す英国然としたドラマ性を帯びたシンフォニック・ロック作。メンバーチェンジを繰り返しながら進化を遂げている彼ら。本作では新加入したギタリストがメインのリフとラインを手掛けた事で、ソングライターでヴォーカリストのALEX WINTERがメロディ作りに集中する事が出来、彼がかねてから制作したかったという、人間や社会に於ける不条理という深いテーマを持った、チャプター1〜3の3部構成のコンセプト・アルバムを完成させた。デジパック仕様。 UK
BS-18845 ARENA / Lifian Tour MMXXII 2CD \4200
 DAMIAN WILSON加入後初となるライヴ・アルバム。2022年に4年振りとなる新作「THE THEORY OF MOLECULAR INHERITANCE」をリリースし、ヨーロッパ13か国をツアーし全てソールド・アウト&好評を博した。そのツアーの中からベスト・テイクを収録した2枚組全19曲。ファンが選んだフェイヴァリット・ソングと代表曲で構成されており、1995年のデビュー・アルバム「SONGS FROM THE LIONS CAGE」から、最新作までの全10作品全てのアルバムから選ばれた、まさにバンドの集大成的な選曲だ。新作からは3曲だが、中でも、よりシンフォニックかつ叙情的になった名作3rd「THE VISITOR」からは6曲も取り上げられ、その人気の高さが伺える。CLIVE NOLANのクラシカルなピアノや華麗なシンセ等の多彩なキーボード・プレイ、JOHN MITCHELLのエモーショナルかつハードにと多様性のあるギター、鉄壁のリズムセクション、そして、DAMIAN WILSONのハイトーンを活かしたスタイルのヴォーカルが加わることで、旧曲にも新たな息吹を吹き込んでいる。3面開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18844 MOSTLY AUTUMN / Studio 2 CD \2800
 MAGENTAと並ぶ人気の英国女性ヴォーカル・シンフォ・バンドが、聖地アビイ・ロード・スタジオ2にて、2022年4月に2日間に渡り録音したスタジオ・ライヴ盤。彼らの夢を形にした特別な音源だ。一生に一度の幸運にバンドは大興奮で録音に挑んだ。音楽界の巨人たちの息遣いが聴こえ、名曲の数々が壁に染み渡る中、スタジオに機材を運び込むのは夢のようだったと、リーダーのBRYAN JOSHは語る。エモーショナルなギターの響き、フルートや生の弦楽四重奏の響き、リリカルなピアノやアコギの響き、シンセ、ベース、ドラムスの響き、女性ヴォーカルの美しい響き、などに重点を置き、他には無い、まさに歴史的スタジオが持つ独特の音響と重みを最大限に感じられるものとなっている。ドラマチックかつ美しいバラードを中心に構成された全12曲。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
 
 号外フリー・ペーパー / ストレンジ・デイズ第4号

 店頭&通販(もれなく同梱)でお買い上げの方に差し上げています!
 *数に限りがあります。

 <プログレ特集号!>
 *ピンク・フロイド&ソロ作(ピンクな人々)
 *ディスク・レビュー(フラワー・キングス、イエス etc)
 *PAPER SLEEVE COLLECTION (コーダ、チェレステ etc)
 *マジ、びっくりシンセサイザー
 等

BS-18842 MARI BOINE & BUGGE WESSELTOFT / Amame CD \3500
 圧巻の作風でプログレ・ファンを驚愕させた彼女の6年振りとなる2023年作。ノルウェーのジャズ・ピアニスト、ブッゲ・ヴェッセルトフトとの共作となっており、凛としたアコースティック・ピアノをバックに切々と聴かせる美作となっている。いくつかの言語を用いているものの土着色は無く、ピアノに若干パーカッションとギターを加えた静寂なバックに溶け合うように、かつ深みをたたえるように詩情が歌われていく。ブッゲはテリエ・リピダルやヤン・ガルバレクと共演しており、ECMと契約。お互いを優しく眺め合う如くの繊細な演奏と歌は円熟を感じさせつつ、とてもフレッシュな空気感、北欧ならではの透明な空気感があり、ループ&アンビエントのラストまで呼吸さえリリカルな絵になるサウンドスケープを見せるファン必聴作。デジパック。 NORWAY
BS-18839 YOUTHOPIA / Misha's Journey CD \3200
 人気シンフォ・バンドMOONGARDENのギタリストの2023年作で、キーボード、アレンジ、プロデュースはMOONGARDENを始めSUBMARINE SILENCEでも知られるクリスティアーノ・ロベルシが担当。ドラマーはマルコ・ミンネマンという強力ラインナップだ。パワフルなヴォーカルのハードなロック・ナンバーで始まるが、曲想および音楽性は幅広く、泣きをたっぷり聴かせるナンバーや、ハートフルに高鳴っていくドラマチックなナンバーなど巧みなギターをメインに展開。中でもラストの27分越えの長尺ナンバーはアコギを含むテクニカルなギタースキルを全開させ、オルガン、シンセ、ピアノ、ストリングスとキーボードをシンフォニックに配したMOONGARDENも思わせる傑出ナンバーとなっている。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18838 CHRISTINA / The Bar Stool Prophet CD \3200
 <初回入荷限定・直筆サイン入りフォトカード付> MAGENTAの女性ヴォーカリストの2023年新作3rd。ソロ名義となっているが、多数のミュージシャンがバック・アップしたシンフォニック・ロック・アルバムで、ROBERT REEDによるキーボード、アコ&エレクトリック・ギター、ベースに加え、曲作りやプロデュースも含め全面協力しており、バンドメイトのCHRIS FRY、 スティーヴ・ハケット、ピーター・ジョーンズらがゲスト参加している。透明感のある伸びやな美声が映える、美しいバラードやドラマ性を帯びた英国調のサウンドは、やはりMAGENTAに通じるものがある。アルバムのタイトル曲はアルコールが原因で悲劇的に命を落とした友人たちにちなんだとの事で、ジャケットも今までとは異なった趣のものになっている。今の彼女の心情を切り取り内省を見つめた、ファン必聴作。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-18837 TIGER MOTH TALES / The Turning Of The World CD \3200
 キャメル参加でも知られるPETE JONESのソロ・プロジェクトであるTIGER MOTH TALESの2023年新作。ジェントリーなシンフォニック・ロック作で、心に染みるハートフルなヴォーカル、ギター、キーボード、ドラムス、メロディカ、ホイッスル、サックス、ツィター等、多才な自身のマルチプレイに加え、MAGENTAのROBERT REEDとCHRISTINA BOOTHが1曲バッキング・ヴォーカルで参加。革命、テクノロジーの変化、人生を変える出来事、何か新しいことに挑戦して変化を受け入れる力などをテーマにした本作は、ブリリアントなキャッチーさや、ワールドミュージック風味、アコースティカルな趣を取り入れたTIGER MOTH TALES の新境地に触れる作品となっている。そして感動を与えるバラードは彼の真骨頂だ。2020年作の「THE WHISPERING OF THE WORLD」と対となるアルバムとなっている。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18834 OMEGA / Egi Jel CD \3000
 <2023年リマスター&4曲ボーナス入り> まさに貫禄の出来と言える06年リリースの16枚目のハンガリー・スタジオ作。全新曲のみを収録した作品としてはこれが最後のアルバムで、唯一の国内メジャー・リリースであった。ヘヴィなギターに負けないポリシンセがうなる1曲目、プログレッシヴにハモンドをフィーチャーしたハードノリまっしぐらな2曲目、オメガ然とした翳りのあるミディアム・テンポの3曲目、シンフォニックなアレンジを見せる4曲目、クラシカルなぶ厚い泣きの5曲目、ガマポリスの頃を思い出させるバラードの6曲目などなど、悲壮感漂うラストまでどの曲も彼ららしい全力投球の全13曲。ボーナスとしてタイトル曲の別ヴァージョンと06年盤初回CDに付いていたDVDからライヴ3曲の計4曲を収録。長らく廃盤で入手困難だった。 HUNGARY
BS-18833 ALF EMIL EIK / Joy & Breath Of Eternity CD \2800
 <2023年リマスター盤> メロトロン入り北欧シンフォの名作として知られる79年作。当時はEMIハーヴェストからリリースされたもので、ALF EMIL EIKのマルチ・プレイを中心にハケットの影響も感じさせる幽玄かつクリアーなサウンドを描き出している。サックスなど管楽器奏者らが加わっているものの、キーボード、ギター、リズム・セクションらどれも演奏力が高く、多重とは思えないグルーヴ感に驚かされる。前半はジャズ・ロックから入っていくが、アコギとシンセが美しくヴォーカルも聴かせる4曲目や美声の女性ヴォーカルをフィーチャーした5曲目のあふれ出るメロトロンは鳥肌物。まさに北欧ならではの深淵の幻想感に包まれる。神秘的な後半も良い。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18832 SALUKI / Same CD \2800
 <2023年リマスター盤> JUNIPHER GREENEを経たギタリストや後にRUPHUSに参加するキーボーディスト、ドラマーが在籍するジャズ・ロック・バンドの76年作。当時の唯一の作品で中期RUPHUSの女性ヴォーカリストもコーラスで参加。ブラスを押し出したファンキーな1曲目で惑わされるが、ピアノとギターが美しい叙情を奏でるRUPHUS風の2曲目、テクニカルなシンセとメロディアスなヴォーカルで聴かせるキャラヴァン彷彿の3曲目へと続き、ストリングス・キーボードも幻想的に広がる北欧シンフォ的な中盤も良い。そして、シンセ、ギター、サックス、オルガンがソロを繰り広げる終盤は後期RUPHUSへ受け継がれていく。コレクター垂涎。近年再結成された。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18831 KONG LAVRING / Den 2Den CD \2800
 <2023年リマスター盤> 美しいハーモニーを聴かせる女性ヴォーカリスト2人をフィーチャーしての北欧然とした暗さを持つエレクトリック・トラッド&フォークを聴かせる78年作2nd。本作ではほぼメンバーが入れ替わっており、幾分シンプルなアレンジだった前作と比べ、ギター、マンドリン、ダルシマー、リコーダー、リズム・セクションらにファゴットやホルンなど木管楽器の淋しげなアンサンブルや、ランゲレイクと呼ばれるノルウェー民俗弦楽器のツィター、さらにピアノ、エレピ、クラヴィのキーボードをゲストで加え、またFOLQUEのフィドル奏者も参加している。深く掘り下げられた古代ノルウェーのメロディと純粋な地元の言語による激レア名作。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18830 GALAHAD / The Long Goodbye CD \2950
 キャッチーでモダンなサウンドと、巧妙でスペクタクルな展開が融合したシンフォニック・ロック作。TWELFTH NIGHTのベーシストMARK SPENCERがメンバーに加わった5人編成での2作目となる2023年新作。LEE ABRAHAMのアコ&エモーショナルかつハードなギター、オーケストレーションも交えたシンフォニックなキーボード、ソリッドなリズム、ハートフルなヴォーカルで織り成す。老化のプロセスと早期認知症という困難なテーマを取り上げた、ラストの長尺曲がアルバムのハイライトで、メロトロン系を加えた美しい英国叙情が香り立ち感動を呼び起こす。プロデュース、ミックス、マスターリングはKARL GROOM。ボーナス・トラックとして「DARKER DAYS」「OPEN WATER」のアルバム未収の2曲を追加収録。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18828 BEATRIX PLAYERS / Living & Alive CD \3200
 ケイト・ブッシュ影響下の女性ヴォーカリストAMY BIRKSを中心に、8人編成のバンドでリリースされた5年振りの2023年新作2nd。ジョン・ハケットの優美なフルート、アコ&エレクトリック・ギター、ドラムス、ピアノ、チェロを加え、シンフォ、プログレ、クラシック、チェンバー、ポップ、ジャズを織り込んだ、独自のサウンドをスタイリッシュに展開する。ジョン・ハケットとの共作「A BEAUTIFUL LIFE」は物悲しくも美しい曲。ビッグ・ビッグ・トレインやカール・パーマーのライヴにゲスト参加したという経験がプログレッシヴに開花した、人生をテーマにしたコンセプト・アルバム。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-18825 OVEJA NEGRA / Orsai CD \2800
 初CD化。短命バンドの当時の唯一作である83年デビュー・アルバム。70年代にSOLUNAやRAYUELAで活動したメンバーらが新たに結成したトリオで、SUI GENERIS辺りに通じるような、アコ&エレクトリック・ギター、リズムによるメロディアスなサウンドと、柔らかなヴォーカル&ハーモニーで叙情的に綴る。また、ゲストも参加しており、1曲目ではサイケデリックなギターをフィーチャーし、9曲目では、RAUL PORCHETTOのエレピのプレイが光っている。瑞々しく淡い情景美に彩られた、当時のアルゼンチンならではのサウンド。ボーナス・トラック6曲追加収録。2023年リマスター盤。 ARGENTINA
BS-18821 IO EARTH / Sanctuary CD \3500
 英国女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの最高作となった2023年新作。透明感のある美声を聴かせるノルウェー人女性ヴォーカリストLINDA ODINSENをメイン・ヴォーカルに迎え、ヴァイオリン、チェロ、フルート、サックス奏者も含む9人編成となり、パワーアップした超力作。甘美なアコギとエモーショナルなギターをフィーチャーしたシンフォ然としたサウンドに、エキゾチックなメロディも取り入れ、今までに無かったヘヴィな展開やゴシック色も持ち合わせた、新境地を目指したスケール感のあるシンフォニック・ロックをドラマチックに展開する。オーケストレーションを加え、幻想的な叙情を紡ぐファンタジックなクラシカル・パートも美しい。近年のKARNATAKA辺りを思わせるところも。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18820 HATS OFF GENTLEMEN IT'S ADEQUATE / The Light Of Ancient Mistakes CD \2800
 フロイド的な要素を持った、シネマティックなシンフォ性と詩情豊かなヴォーカル、ハートフルな叙情で聴かせる、マルチプレイヤー2人と女性フルート奏者の変則トリオ。多くの本からインスピレーションを得た作品で、オーケストレーションを取り入れたシンフォニック調の曲や、3部構成のアンビエントなインスト曲を散りばめ、SF小説にインスパイアされたという曲ではシンセとリズムマシンを駆使した近未来的なサウンドを展開する。フルートが主旋律を奏でる土星探査機カッシーニへのオマージュ曲「GOODBYE CASSINI」は夢想感を帯びた美曲。ラストは気候変動をテーマにした哀愁たっぷりの曲で締めくくる。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-18818 JAZZ Q / Live Plzen 1980 CD \2800
 1980年の未発ライヴ。チェコのボヘミア地方西部のプルゼニで録音されたもので、メンバーが保管していたアーカイヴ・テープからリマスターされた2023年盤。80年作「Hodokvas」から数か月後のステージで、アルバムから2曲、79年のEPから1曲、スタジオ盤未収曲等で構成。キーボード、ギター、ベース、ドラムスの4人編成にて、マジカルなムーグやローズに加えストリングス・シンセも配し、マハヴィッシュヌの影響に東欧のエキゾチックで美しい幻想色を溶かし、幽玄でゆったりとしながらも、その粘っこさで迫り来る緊迫感は彼らの真骨頂だろう。まどろむメロディーをタイトなリズム打ちとヘヴィなベースが音数を増しながら音圧を高めていく2曲目あたりはクリムゾンの手法も見える。 CZECH REPUBLIC
BS-18815 YESTERDAYS / A Moonlit Night In Budapest 2007 CD \2800
 衝撃のデビュー作「Holdfenykert」リリース・ツアー時の07年ハンガリーでのライヴ2023年盤。FLAMBOROUGH HEADらも出演したプログフェスで収録されたもので、最近マルチが見つかり、リーダーの手によってミックスされた。傑作「Holdfenykert」の曲を中心に、この時期のみのメンバーでアルバムでも絶賛された透明感あふれる美声の女性ヴォーカルとゴティックを彷彿させる絶品フルートをフィーチャーしたリリカルなシンフォは、イエス、ジェネシス、キャメルの影響を感じさせながらも、すでにハイクオリティーで完成されており、ジャージィさやコンテンポラリーなソフトポップ風味も交え、ライヴでも奇跡的な魔法に包まれている。キーボードの鳴りも良く、メロトロン系も配され、ギターは繊細かつスタジオ盤よりも若干ハードに。オープニングはサプライズ。西ルーマニアのハンガリー少数民族に属するトランシルヴァニアのバンド。デジパック自主盤。限定入荷! ROMANIA/HUNGARY
BS-18808 DE LAST MATE / Lo Que Viene Es Lo Que Hay CD \3500
 <メタル製缶入り・限定盤 / バンド特製紙袋&カード付> アルゼンチンのハード・プログレ・バンドの2023年デビュー作。ギタリスト(&ヴォーカル)とドラマーを中心に、キーボーディスト、女性ヴォーカリストを加えた4人編成にて。あくまでもヘヴィではなくハードなギター、重厚なドラムス、そして、オルガン、ピアノ、シンセ、フルートなど多彩なキーボードも光り、彼らのサウンドに欠かせないものとなっている。70年代のアルゼンティーナ・ロックを継承したサイケ要素も持ったヴィンテージ感のある屈折したハード・サウンドで攻めるが、決して一辺倒ではなく、スペイン語のヴォーカルで歌心たっぷりに聴かせる叙情的なバラードを含む構成も南米らしい。自主盤。 ARGENTINA
BS-18805 BRUCE SOORD (PINEAPPLE THIEF) / Luminescence CD \3200
 パイナップル・シーフのフロント・マンで、ギタリスト&ヴォーカリストの2023年新作3rd。内なる平和を見つけるというアイデアに触発され、大都市で生きることの難しさを探求したという作品。ツアー中に様々な都市を探検した日々から生まれたという本作は、彼の旅先での放浪をフィールド・レコーディングしたもの。アコギと彼のデリケートなヴォーカルを中心に、6人編成によるストリングス・アンサンブルが静寂を鮮やかに描き出す場面も。バンドの叙情的な部分を抽出したような幻想色のあるメロディアスなサウンドで、温かく柔らかなヴォーカルも持ち味。デジパック仕様。 UK
BS-18755 MOURNING KNIGHT / A World of Dreams CD \2950
 再入荷。メロトロン・ファン必聴の出来となった2023年作。70年代のプログレに影響されたヴィンテージ感のあるシンフォで、アメリカとは思えないメロディアスなヴォーカルとメロトロンを多用した牧歌的な曲想は英国風味と言え、甘美なトーンでメロウさを絶えさせないギターに鳴りのいいオルガンやリリカルなピアノ、プログレッシヴに駆けるシンセや時に可憐なハープシコードも交え、ファンタジックな空気を発散させて聴かせる本格派だ。開放感とコンテンポラリーな構築がミックスされ、クラシカルな展開もあり、女性コーラスが花を添え、ジェネシス、そしてイエスあたりも横切る。90年代からの構想を元にしたマルチ・ミュージシャン(&詩人)のプロジェクト的な前デビュー作からバンドとして飛躍した叙情派シンフォの力作となっている。紙ジャケット自主盤CDR。 USA
BS-18804 SOPHYA BACCINI'S ARADIA / Runnin' With The Wolves CD \3200
 イタリアン・プログレ・シーンで知られる存在の女性ヴォーカリスト率いるシンフォ・バンドの2023年作。ヴァイオリニストを含む、それぞれ各シーンで活躍している全員女性メンバーで編成されており、メロディアスかつ妖艶なヴォーカルをメインに、哀愁のヴァイオリンを始め、ストリングス、ピアノ、オルガン、シンセ、ギター、サックス、ハープ、リズム・セクションらに耽美なコーラスも交え、プログレ&シンフォをベースにメロウでイタリアらしいクラシカルな幽幻さを湛えた曲想で展開。デカダンに甘く染まった儚さはオパス・アヴァントラにも通じ、オーケストラとロック・バンドが融合していくようにアレンジされた曲では少しコンチェルト・グロッソが浮かぶ。伊語と英語で歌われ、ところどころケイト・ブッシュを思わせるなど女性ヴォーカル・ファンも魅了。ドリーミィなラストまで独自の世界観に引き込まれる。 ITALY
BS-18803 SOUTHERN EMPIRE / Another World CD \3200
 超プロフェッショナルなテクニカル・ハード・シンフォを聴かせる2023年作。UNITOPIAのキーボーディストが結成したバンドで、キャッチーでメロディックなヴォーカルと華麗なコーラスに圧巻のキメや高速バトルがスリリングにミックス。ゲストでフルート、サックス、ヴァイオリンらも加わり、叙情性も十分に配置された展開の多い物語風な2つの組曲とコンパクトに凝縮されたナンバーを組み合わせたアルバム構成にて、鋼のようなテンションにクラシカルな装飾を見せる21世紀スタイルから、アコギから雄大な流れへ動き出すオーセンティックな曲想など、オセアニア産ならではの視界が開けた壮大さがあり、あふれ出るコントラストに圧倒される力作となっている。トップクラスの演奏だ。3面開き紙ジャケット。 AUSTRALIA
BS-18800 MATERIALEYES / Inside Out CD \3200
 フルートを含むトリオ編成のシンフォ・バンドの2023年新作3rd。彼らの持ち味であるメロディアスな叙情と英国ならではのユーモアと気品を持ち、オルガン、ピアノ、ストリングス等のキーボード、アコ&泣きを含んだエレクトリック・ギター、ベース、ドラムス、そして、ハートフルなヴォーカルで織り成すサウンドは、バークレイ・ジェイムス・ハーヴェストやストローブス、スタックリッジ辺りに通じるような遥か70年代の英国ロックへの憧憬を美しく描き出している。長尺曲で構成された全5曲で、ラストは21分の優美なトラックで幕を閉じる。自主盤。 UK
BS-18799 NICK FLETCHER / Quadrivium CD \3200
 ハケット兄弟のバンドメイトでもある技巧派ギタリストの2023年新作3rd。超絶プレイでテクニカルに圧倒するが、一辺倒ではなく、フォーカスを思わせるような甘美な曲や、軽やかなメロディからダークな曲調まで、スタイリッシュで変化に富んでいる。ソロ名義ではあるが、DAVE BAINBRIDGEのハモンド、ピアノ、シンセ、リズム陣には、ex. BILL BRUFORD'S EARTHWORKのベーシストTIM HARRIS、ドイツ人女性ドラマー、そして、共同プロデュースを手掛けたキーボーディストら、多数のミュージシャンを迎えたバンドでの演奏となっている。11曲から成る「QUADRIVIUM SUITE」1曲で構成されており、哲学者プラトンが言及した4つの高尚な芸術(数学、幾何学、音楽、天文学)からインスパイアされたコンセプト・アルバム。インスト作。自主盤。 UK
BS-18763 STACKRIDGE / The Man In The Bowler Hat - Expanded Edition 2CD \2980
 <2枚組 / エクスパンデッド・エディション> ジョージ・マーティンのプロデュースにより74年にリリースされた3rdアルバム。随所に遊び心が散りばめられた傑作。オーケストレーションをフィーチャーした哀愁あふれるバラードや、英国調叙情派ポップ・ロックも良いが、なんと言ってもジェネシス風のプログレッシヴ・アレンジの「THE LAST PLIMSOLL」は名曲。ラストの「GOD SPEED THE PLOUGH」での本格的なクラシカル・アレンジも絶品。どの曲もアレンジが素晴らしく心に残る名盤。ディスク2は、「BBC RADIO ONE “IN CONCERT” 18TH JANUARY 1973」から6曲と、「BBC RADIO ONE BOB HARRIS SESSION 7TH FEBRUARY 1973」から4曲の計10曲を収録。当時の人気が伺える。3面開きデジパック仕様。2023年版。 UK
BS-18762 STACKRIDGE / Extravaganza - Expanded Edition 2CD \2980
 <2枚組 / エクスパンデッド・エディション> メンバー・チェンジを経てレコード会社も移籍し制作された75年リリースの4th。英国調のポップさと叙情が入り混じり、調子外れのヴォーカルがユーモラスな3曲目では、哀愁を帯びたメロトロンをフィーチャーし、最後にはクラシカルな展開をみせるなど、1曲の中で数種のスタイルが巧妙に繰り広げられる。また、後半(旧B面)ではそれまでには無かった、カンタベリー・タッチのインスト曲を中心に聴かせ、フルートを導入したテクニカルなサウンドは、キャラヴァンを彷彿させる。アルバム・ラストでのクラシカルかつスリリングな展開など、作品中最もプログレ色が強い。ディスク2は、「BBC RADIO ONE “IN CONCERT” 17TH JANUARY 1975」からの8曲を収録。3面開きデジパック仕様。2023年版。 UK
BS-18798 STACKRIDGE / Mr. Mick - Expanded Edition 2CD \3200
 <2枚組 / エクスパンデッド・エディション> 70年代最後のアルバムとなる76年5作目。当時リリースされた「アルバム・ヴァージョン」と、お蔵入りとなった「未発表オリジナル・ヴァージョン」の2枚組。GREENSLADEのDAVE LAWSONがキーボードに加わり、幻惑的なメロトロン、妖し気なオルガン、リリカルなピアノ、物悲しいサックス、それらが一体となって美しい情景が広がり、ドラマが生まれ出す。ヴォーカル・パートでのスタックリッジ節と、インスト・パ−トでのシンフォニック・プログレ性が絶妙なバランスで展開される。オリジナル・バージョンはストーリーとナレーションをフィーチャーしたコンセプト・アルバムで、当時、ロケット・レコードに却下され、結果リリースされたアルバムは1曲目にビートルズの「HOLD ME TIGHT」のカヴァーを入れるなど別物となった。2023年リマスター盤。3面開きデジパック仕様。 UK
BS-18809 MUZZI LOFFREDO (with PIERROT LUNAIRE) / Tu Ti Nni Futti! CD \3200
 <廃盤ラスト・ストック> PIERROT LUNAIREがクレジットされていることで知られるシチリアの女性ヴォーカリストが76年にITレーベルからリリースした激レア作。南イタリアの異端と哀愁が彼女の絶唱と共にダークに渦巻く作風で、基本はガットギターの弾き語りでシチリアに伝わる詩に曲を付け歌われていくが、アルトゥーロ・スタルテリとガイオ・キョッキョが6曲に参加、内4曲では曲作りにも参加。中盤では短い2つのインスト・ナンバーを挟みながらミニマルなシンセを始め、チェレスタ、オルガン、パーカッション、効果音らを前衛的に織り交ぜ、単に歌物に終らせない呪術的な音響がコラージュされ、情念あらわなヴォーカルと共に他に無い説得力を生み出している怪盤。2曲のボーナス入り。*廃盤の為、売り切れ後の再入荷はございません。 ITALY
BS-18795 PLUTO AND THE PLANETS / 360 Degrees Of Wonder CD \2500
 <ラスト・ストック> ハケット・ファン必聴のマイナー・シンフォの名作「Voyage Into A Dreamers Mind」で知られるPLUTOが80年代半ばに結成したバンドの2010年唯一作。前半は女性ヴォーカルをフィーチャーした少々ポップな作風だが随所で入るラティマー彷彿のギターに惹きつけられ、後半では「Voyage Into A Dreamers Mind」や2ndの「Ouverture」のシンフォニックな曲をニュー・アレンジで取り上げており、また幽玄でドラマチックな6曲目や、続く7曲目や8曲目や11曲目などキャメルに通じ、哀愁の甘美なギターが琴線に触れまくる。アコースティックなパートも繊細で完成度は高く、こちらはハケットそのもの。90年代にはTV出演するなど知名度のある存在だった。 NORWAY
BS-18778 THE STORM / Same CD \3200
 <3面開き紙ジャケット&2023リマスター&ナンバーリング入り500枚限定盤> 74年に名門BASFからリリースされたスペイン屈指のオルガン入りハード。攻撃的なギター、英語によるパワフルなヴォーカル、重厚なリズム・セクション、そして本作を決定付けるプログレッシヴで影のあるハモンドをカッコよくフィーチャーし迫る、パープル影響の本格派だ。オープニングなどポップなノリも見せるが、インストの3曲目やクラシカルな4曲目、そしてジャージィな展開にサイケ色も加えた7曲目など真のハード・プログレと言え、英国のバンドにも負けないヴォルテージと破壊力を持つ。双子兄弟によってセビリアで結成され、録音当時はまだ20才だった。アンダルシアの超マイナー・レーベルからの超限定リリース! SPAIN
BS-18777 STORM / El Dia De La Tormenta CD \3200
 <3面開き紙ジャケット&2023リマスター&ナンバーリング入り500枚限定盤> スペイン語でアンダルシアの哀愁を歌い上げるシンフォニック・ロックへ変貌した80年作2nd。それほど濃くはないものの、TRIANAを始めとする多くの同郷のバンドを思わせるエキゾチックさがあり、オルガンの他にシンセやソリーナ系も美しく配し、ギターは泣き、ヴォーカルは切々とし、デビュー作から5年を経て別バンドと言えるサウンドをドラマチックに聴かせる隠れた名盤だ。少しハード風味も残しているが、ストリングスの響きに包まれ、荒涼とした幻影を見せる。ルイス兄弟が兵役から戻り79年に録音された。収録曲の未発ヴァージョンをボーナス収録。単体初CD化。アンダルシアの超マイナー・レーベルからの超限定リリース! SPAIN
BS-18792 JOZEF SKRZEK / Wojna Swiatow Live 2CD \3200
 SBB解散後の初のソロ・ツアーとなった81年のライヴ集。チェコのプラハとポーランドのワルシャワで録音されたもので、前者は01年にCDRでリリースされていた。後者は初出。3作目のサウンド・トラック「Wojna Swiatow - Nastepne Stulecie : 宇宙戦争 - 次の世紀」のプロモーションを兼ねてのライヴだったものが、アルバム制作時のギタリストやドラマーらと意気投合し、管楽器奏者も加えた5人編成のバンドへ発展。「Follow My Dream」等の曲も演奏される中、「宇宙戦争〜」はフロイド風バラードからハード・ロック〜ジャズ〜ポップまで幅広い音楽性を聴かせる異作で、SBBにも負けないテクニカルでドラマチックな演奏を絶唱ヴォーカルと共に繰り広げている。短期間のみ活動した特別なバンドであった。リマスター。 POLAND
BS-18779 IL BACIO DELLA MEDUSA / Imilla CD \3100
 イタリアン・ロックの神髄を見せる2023年作。「メドゥーサの口づけ」と名乗るペルージャで結成されたバンドで、強力な伊語ヴォーカルをワイルドなオルガンやメロトロン、鋭いサックスや気だるいフルート、巧みに弾きまくる新たなギタリストらが一体となって押し上げる熱いサウンドを繰り広げている。クリムゾンやVDGGを思わせるヘヴィ・プログレで迫る曲がある一方で、ジャージィで涼し気なインストもあり、かつ、クラシカルさや荒涼とした哀愁を秘め、王道と言えるシンフォニックな展開のラストまで、完全なヴィンテージ・スタイルと言えるだろう。ピアノやアコギの効果的な配し方もいい。60年代のボリビア革命の民兵からインスピレーションを受けたコンセプト作。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18780 GARYBALDI / Nuda CD \3200
 再入荷。<3面開き紙ジャケット2023年盤> 72年リリースの1st。エクスペリエンスをハモンド入りでイタリアン・ハード・プログレにしたような1曲目に印象付けられるが、そもそも伊語で歌われており、ムーグを大胆にフィーチャーした3曲目はイタリア然とした歌物で、ハード・ナンバーへ戻る4曲目もクラシカルなフレーズの挿入など、黄金期の色が出る。旧B面は3パート構成の組曲で、リリカルなピアノと哀愁のヴォーカルで幕を開け、泣きのギターから郷愁のハモンドへと受け継がれ、美しいソリーナが配されるなど典型的なイタリアン・プログレが展開される。良く出来た作品だ。 ITALY
BS-18648 KERRS PINK / Mellom Oss - 1981 Original Version CD \2800
 再入荷。<オリジナル・ヴァージョン初CD化> キャメル愛が満ちる81年リリースの2nd。ヴァイオリンもフィーチャーした序盤の甘美で物悲しいメロディアスさ。キャメルにカイパも加わるからもう泣くしかない。デビュー作からサウンドが少し立体的になり、ストリングス・シンセを薄く使った遠近感のあるメリハリ、音色でも泣かせるハモンド、ノルウェー語のヴォーカルと北欧王国のアイデンティティ。後半は17分越えの組曲になっており、フルートも流れ、幽玄な佇まいに女性ヴォーカルが美を研ぎ澄まし、きらきらとした雪解け水が見える。屈指の名曲だ。*以前のすべてのCDは90年頃の完全な再録とリミックスです。これがオリジナルLPの初CD化となります。キーボーディストら録音メンバーも少し違い、アレンジや楽器も異なり、ムゼア盤など以前のすべてのCDはMellom Oss Ver.2と言え、曲順も変えられた別物です。今回の81年録音オリジナルVerは必携です! リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18768 STREETMARK / Nordland CD \3200
 ドイツらしい独特の湿った暗さを保ちつつ、クラシカルな叙情と軽やかなテンポで聴かせる76年デビュー作。せわしなく前のめりになるパートとメロディを重視した落ち着いたパートを交差させ、オルガンやギター、美しいストリングスを配し、情熱的に歌われていく。2つの組曲をメインにELEANOR RIGBYやバッハのイタリア協奏曲を織り交ぜ、女性キーボーディストの趣向がそのままプログレにつながっているのが特徴だろう。後半は部分的にハード・ロックへ突入していくが、まどろむドリーミィさも漂う。冒頭と終盤のクラシカル・ロックが印象的だ。69年にデュッセルドルフで結成されたバンドで、メンバー・チェンジを繰り返し、本作に至っている。30年振りのCD再発。リマスター&デジパック。 GERMANY
BS-18767 US / Stars In Broad Daylight CD \2950
 最新12作目となる2022年作。本作ではハモンドとムーグを担当するキーボーディストが加わっており、オルガン・ソロが弾き倒される攻撃的な作風を見せているのが特徴だ。他にもシンセを全編でドラマチックにフィーチャーしており、メロトロン系も積極的に配し、ジェネシスやイエスの影響を感じさせつつ、ハートフルなヴォーカルを際立たせる新たな境地に立っている。また女性ヴォーカルのパートも多く、世界が経験したこと、個人的な悲劇などユートピアとは何かと投げかけるコンセプトにて、長尺3曲で構成。メロトロンとギターソロで締められるラストは宇宙へ吸い上げられそうだ。79年にレア・シンフォの「To Whom It Concerns」をリリースしたSAGAのメンバーのバンド。自主盤CDR。 HOLLAND
BS-18766 US / One Thing Is The Thought CD \2950
 甘美な叙情派シンフォをハートフルに聴かせる2020年作。18年作以来の11作目で、ダウンロードのみだった。マルチプレイにドラマーと女性ヴォーカルを加えての録音で、31分越えと20分越えの長尺2曲による力作となっている。いつものシャッフル・リズムを軸に前面に出るベースとプログレッシヴで繊細なギターをフィーチャーし、シンセ、ピアノ、オルガン、ストリングスなどキーボードが美しく彩る。速いストロークのアコギも彼ららしい。曲中での変化が鮮やかで、ジェネシスの手法を思わせるつなぎ合せなど整合感もいいが、本作では後半ダークで深みのある展開を見せ、全体の透明感と上手くメリハリを付けている。ナチュラルに浮かび上がる童話的な優しい視覚も健在だ。自主盤CDR。 HOLLAND
BS-18704 SPECTRUM / Milesago 2CD \3980
 <ラスト・ストック> オーストラリアン・プログレッシヴ・ロックの金字塔とされる71年リリースの2nd。オーストラリア・ハーヴェストから2枚組でリリースされた大作で、プログレ、サイケ、ポップ、そしてカンタベリー色も交差していく。沈み込んだ暗さが魅力だった前作からサウンドは明確になり、ディスク1は英国の影響を総括したとも言えるが、組曲などオセアニアの広大さを反映させたディスク2は傑出しており、インスト・パートがメインとなり一味違うプログレッシヴなオルガンの計算高いソロや、妖しいヘヴィ・シンフォなど、2枚組ならではの目眩く展開に呑み込まれていく。演奏、アレンジなど完成度は極めて高い。72年のライヴやシングルから7曲ボーナス入り。リマスター&4面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18703 SPECTRUM / Part One CD \3000
 <ラスト・ストック> ピンク・フロイドやソフト・マシーンの影響を持つ71年デビュー作。69年にメルボルンで結成されるやいなや注目され、オーストラリア・ハーヴェストが契約。暗くプログレッシヴなオルガンとメロウなヴォーカルをフィーチャーした実験色のあるサイケデリックなサウンドは実に味わい深く、リコーダーが薄闇の中でアシッド色を帯ながら長尺に奏でられるなど、オセアニアの神秘性も感じ取れる隠れ名盤だ。ボーナスとしてチャート1位になったシングル「I'll Be Gone」を始め、ドイツ・オンリーでリリースされたシングルなど7曲のアルバム未収レア・トラックを収録。リマスター&3面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18660 MACKENZIE THEORY / Out Of The Blue CD \3000
 <ラスト・ストック> エレクトリック・ヴィオラとテクニカルなギターをフロントにしたエキセントリックなサウンドを繰り広げる個性派バンドの73年デビュー作。メロディアスながらもクラシカルな堅さは無く、ハードなギターとリズム・セクションらがバランスを取りながら全編インストで聴かせる。ジャズ・ロックとプログレ精神が混ざり合い、時に繊細に時にテンション高く演奏されていく。後半はかなりスピーディでウルフのようなプロフェッショナルなサウンドで圧倒。これがほぼ即興のライヴ録音であったことに驚く。同年のライヴからボーナス1曲入り。リマスター&3面開きデジパック。 AUSTRALIA
BS-18659 DRAGON / Universal Radio CD \3000
 <ラスト・ストック> ニュージーランドならではの叙情を聴かせる74年にヴァーティゴからリリースされた1st。オープニングから甘く流れ出すコーラス・ヴォーカルがなんともオセアニアらしく、プログレッシヴな3曲目へと受け継がれていく。堅実なギターと巧みなドローバー・コントロールによって七色に変化するハモンドはヴァーティゴ・ブランドそのものだが、プログレ然としたムーグも導入。全体に漂うメロディアスな暗さがたまらなく、加えて少しジャズのセンスも隠れている。結成のきっかけとなったヴォーカリストの73年のシングルと74年のライヴからボーナス3曲入り。リマスター&3面開きデジパック。 NEW ZEALAND
BS-18765D KARNATAKA / Requiem For A Dream - Limited Special Editon CD+DVD(NTSC) \3800
 <ボーナスDVD付き2枚組 / 3面開き紙ジャケット仕様> 女性ヴォーカル・ファン必聴の、バンド最高作! MAGENTA、MOSTLY AUTUMNと並ぶ人気を誇る、英国女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの8年振りとなる2023年新作。新たにギリシャ(キプロス)人の女性ヴォーカリストSERTARIを迎え、大幅なメンバー・チェンジを果たしてリリースされた。オリジナルのIAN JONESに加え、若きギタリストLUKE MACHIN (THE TANGENT)、イリアン・パイプ&ホイッスルのTROY DONOCKLEY らが参加。オーケストレーションも交えた美しくドラマチックなシンフォニック・ロックを展開し、ラストは25分に及ぶタイトル曲で劇的に幕を閉じる感動作。バンド初参加となるSERTARIは、ソロにて多数の賞を受賞しすでに注目を集めていた新進気鋭のアーティストで、瑞々しく伸びやかに歌うキュートな美声とその歌唱力はお墨付き。プログレ界に新たな歌姫が誕生した。また、彼女は曲作りやアレンジにも全面参加しており、バンドに新風を吹き込んでいる。ボーナスDVDには、約1時間のメイキング映像を中心に6コンテンツを収録しており、合計80分を超えるボリューム! 自主盤。 UK
BS-18759 EXIT STAGE LEFT / Appleberry Trees CD \3200
 スウェーデンらしい透明感のあるキャッチーなシンフォを聴かせる2023年デビュー作。ギター&ヴォーカル、キーボード、リズム・セクションの4人編成で、ラッシュのアルバムからバンド名を取っている。イエス、ジェネシスらの影響も語っており、タイトでテクニカルな演奏はスウェーデンの若手ミュージシャンならではだろう。シンセ、ピアノ、オルガンらとメロディ重視のギターに堂々としたヴォーカルをフィーチャーし、もしコーラスを多用していたならムーン・サファリのきらきらとした清涼感を例えに挙げれるかもしれない。ゲストでフルートを配し、前半はポップな印象もあるが、プログレ然とした展開を見せる中盤はスカンジナヴィアン・ホープとして十分な手応えを見せる。フレッシュな構築型の叙情派。早くも次作が待ち遠しい! 紙ジャケット自主盤。 SWEDEN
BS-18754 I AM THE MANIC WHALE / Bumper Book Of Mystery Stories - Limited Gorgeous Deluxe Cross-Shaped Digipak Edition CD \3300
 <十字型5面開き変型ジャケット・限定盤> ジェネシス、ビッグ・ビッグ・トレイン・ファンにおすすめの正統派シンフォ・バンドの2023年新作4th。アコギも絡めたエモーショナルなギター、メロトロン系やリリカルなピアノを交えた丁寧で細やかなアレンジ、ハートフルなヴォーカルで綴る英国らしいジェントリーな叙情が香る超力作。スポックス・ビアードのキーボーディストRYO OKUMOTOと、女性ヴォーカリストSALLY MINEAR (CELESTIAL FIRE) がゲスト参加しており、「NAUTILUS」は、RYO OKUMOTOのハモンド・オルガン、ミニムーグ、ピアノをフィーチャーした、彼の個性が炸裂した13分を越える長尺曲。数年前に実際に古本屋で見つけた埃をかぶった古い本の、さまざまな神秘的な物語からインスピレーションを受けて制作されたというコンセプト・アルバム。ゴースト・トレインに乗り込んでミステリアスでドラマチックなストーリーを巡る旅へ! 流石の出来。ミックスはBBT、IQ等のROB AUBREY。自主盤。 UK
BS-18752 PAGAN HARVEST / Earth's Secret Engine CD \2800
 女性ヴォーカル・プログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドの2023年新作。マルチプレイヤーのギタリスト&ベーシストの2人に、美声ヴォーカリスト、女性ドラマーを加えた4人組。アコ&エレクトリック・ギター、オルガン、ピアノも加え多彩なアレンジで聴かせる。演奏テクニックを感じさせるジャージィな雰囲気は少しペンタングル辺りも思わせ、英国調のファンタジックなポップ・テイスト、オリエンタルな香り、コーラスを交えた厳かな趣も持ち合わせている。シェイクスピア、ルイス・キャロルから影響を受けており、ベースの腕前はフェアポート・コンヴェンションのデイヴ・ペッグやジェスロ・タルにも絶賛されたと言う実力の持ち主でプレイも光る。前作までのダーク・フォーク色は影を潜め、より英国ロックへと舵を切った作品となっている。ボーナス・トラック2曲追加収録。3面開きデジパック仕様。CDR盤。 UK
BS-18747 BOUNTY / Same CD \2700
 初CD化。77年に録音され、何故かリリースは81年に自主配布されたインストのシンフォニック・ジャズ・ロック作。アメリカらしい展開の速いアップ・テンポの曲調に変拍子を配した構築的アレンジとシンセをメインとするソロでテクニカルに押し切ってしまう。ギターも加わる4人編成だが基本キーボード・トリオだったと思われ、ポリシンセが入るとエマーソンも思わせるがストイックなコンテンポラリーさもあり、キット・ワトキンスに通じるところも。後半のピアノがなかなか聴かせるのでは。本作が1stで後にも作品あり。リマスター。 USA
BS-18746 CHILD'S PLAY / Same CD \2700
 初CD化。79年に超マイナー・レーベルからリリースされたジャズ・ロックで彼らの唯一作。全員テクニシャンで恐らくセッショマンのプロジェクト録音だったと思われ、アコースティック・ピアノとエレクトリック・ギターがプログレッシヴな質感を保ちつつ猛烈に弾き込んでいく。ギターは時にフリップ風のトーンやジョン・エサリッジ張りのプレイも見せ、もろジャズ寄りのエレガントなピアノとオーセンティックなベースと上手く対比し、スリリングなスパイスを効かせている。あのSTANLEY CLARKEが1曲加筆している。リマスター。 USA
BS-18745 JACK HAMMOND / Open The Doors CD \2700
 初CD化。80年に自主リリースされたギタリストによるジャズ・ロック作。テクニックを誇るドラマーに支えられての硬派な作品で、2曲目の構築的プレイやクラシカルなナイロン・ギターでバッハを聴かせる3曲目などスティーヴ・ハウあたりも思わせる。後半、ブルージィな展開も見せるが、そこからテンポアップさせ、弾き倒しモードでハードに迫るアグレッシヴさがあり、強固なリズム・セクションと共にアコギも加え変拍子で雪崩の如く追い込む様はプログレッシヴ。本作が1stで82年に2ndをリリースしている。リマスター。 USA
BS-18744 ETHOS / Ardour CD \2700
 完成度の高いアメリカン・シンフォの必聴傑作のひとつ。75年リリースの1st。イエス、クリムゾンの影響を感じさせる名作で、ファンタジックかつ攻撃的に使用されるメロトロンが印象的に残り、テクニカルさと放牧さが織り成す楽曲をグレートアップさせている。後に発掘されるプログレ度を極めたマニアックなバンド群と比べれれば分かりやすいポピュラリティーがあり、全体にとてもメロディックで、メジャー志向のプロデュースもあったのだろうけれど実に幸運に恵まれたバンドだったと思う。若く繊細な感情が美しい。リマスター。 USA
BS-18786 THE ANCESTRY PROGRAM / Part II - Of Silent Mammalia - Limited Edition CD \3200
 2023年新作3rd。複雑なアンサンブルを取り入れたテクニカルなヘヴィ・シンフォ・バンドの、2部構成のパート1から2年を経てリリースされた続編となるパート2。ツイン・ギターを含む6人編成となってよりパワーアップした。モダンな21世紀ハイブリッド型と言え、オルガン、シンセ、ハードかつエモーショナルなギター、重低音のベース、叙情的なヴォーカル、そして、曲によりヴァイオリン・ソロも効かせている。サックス、トランペット、ヴァイオリン、チェロ奏者らがゲスト参加。ジャケットに登場するクジラが地球を救うというストーリーで、最後はハッピーエンドで終わり完結する、壮大なコンセプトアルバムとなっている。バンド曰く、スポックス・ビアード・ファンにおすすめとの事で、その影響も見え隠れ。4面開き紙ジャケット仕様。 GERMANY
BS-18785 LA GOTA / Paisaje Interno CD \2500
 2023年新作。バンドネオン奏者をメンバーに含む6人編成のプログレ・バンドで、ジャズ・ロック、アヴァン・タンゴ等を織り込んだインスト・サウンドを表情豊かに聴かせる。伸びやかなギターや、的確なリズムに支えられたテクニカルでソリッドなプレイに反して、情感豊かな音色を奏でるバンドネオンがソロを取る場面が多くサウンドを特徴付けている。これは、まさにアルゼンチン産以外には出し得ない音だろう。ラストでの流麗なピアノ・ソロも印象的。2001年にデビュー・アルバムをリリースし、09年に2ndを、そして、本作は14年振りの3rdアルバムとなる。*特殊見開き紙ジャケット仕様。 ARGENTINA
BS-18685 PFM / The Event - Live In Lugano CD \3500
 再入荷。<初回限定エンボス仕様3面開きデジパック・イタリア盤> ライヴを愛する人々を満足させるPFMの新プロジェクト「PFM Live Collection」の第一弾。2022年スイスの野外フェスでのライヴを16曲(約80分)収録した2023年盤。特別な編成となっており、代役としての若手のジャズ系のギタリストとバロック・プロジェクトのキーボーディストのルカ・ザッビーニ(ハモンド&一部ヴォーカル)をスペシャル・メンバーとしてフィーチャーし、チョッチョ、ジヴァス、ファブリら5人の本体と融合。オープニングは最新アルバムから立て続けに3曲演奏され、早くも流暢な速弾きギターとハモンドが炸裂。そして、九月の情景の演奏が始まるが、イントロが付いておりオープニングの3曲と共にいつもと違う、新鮮なPFMを感じる好印象だ。アコギをきちんと使ったIL BANCHETTO、ハモンドの音色がヴィンテージ感を生み出しているハンスの馬車はヴォーカルも恐らくザッビーニが取っており、初期PFMのようなヴォーカルの違いも味わえる。中盤では06年作の「Stati Di Immaginazione」や13年作の「Classic Da Mozart〜」等からも披露。ムッシーダに迫るギタリストのバカテクぶりが圧巻。終盤はMR 9 TILL 5からヴァイオリン・ジャム〜ウィリアム・テル序曲、セレブレーションから九月の情景(リプライズ)の怒涛のメドレー。彼らいわく歴史的な作品の再解釈でもあり、未だにチャレンジを続ける現在のPFMを改めて意味付けるライヴならではの内容となっている。 ITALY
BS-18593 TRITOP / Rise Of Kassandra CD \2980
 再入荷。ラネストラネやフラワーキングスを思わせるプロフェッショナルな演奏とデビュー作でありながら磨き抜かれたアレンジで聴かせるシンフォ・ファン必聴の2023年作。ローマの若手5人組で、元はドラマーが立ち上げたプロジェクトから派生しており、変化に富む鮮やかなリズム構築にトップ・スキルのキーボードとギターが多彩なシンフォニック性を展開させ、エモーショナルなヴォーカルで歌われる非の打ち所が無い完ペキな内容だ。計算された緻密さはスウェーデンあたりのバンドにも近く、シンセ、オルガン、ピアノ、メロトロンなど音数や音色は多く感じるもオーヴァダブの少ないリアル感が見事。コーラスはGG風とも言えなくもないがイタリアのバンドならではの中世やオペラを感じさせ、哀愁に染まりながらオリジナリティが炸裂するスリリングでドラマチックな23分越え組曲のラストまで、もう出来過ぎ! 自主盤。 ITALY
BS-18740 OMEGA / A Fold Arnyekos Oldalan + A Live Aid Koncert Teljes Omega-Blokkja CD \2850
 <2023年リマスター&6曲ボーナス入り> 86年リリースのスタジオ・アルバム12作目。前作XIでのエレ・ポップなノリと70年代後期のメロウさが組み合わさった作品で、3年間のリハーサルとレコーディングを経て、プログラミングもバンド・メンバーが行い、切り込むサンプラーや眩しいポリシンセなどキーボードの充実と往来の泣きのヴォーカルとエモーショナルなギターで唯一無二のオメガ・サウンドを編み出している。ガマポリスを思わせる4曲目を始め、7曲目や10曲目はシンフォと言えるだろう。タイトルはオン・ザ・シャドウ・サイド・オブ・ジ・アースの意でフロイドがヒントらしい。ボーナスとして初出となる85年にブダペストで行われたアフリカのためのライヴ・エイド出演時の30分枠から6曲を完全収録。 HUNGARY
BS-18656 OMEGA / XI CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&4曲ボーナス入り> 不動のメンバー5人により82年にリリースされた11作目。いきなりのテクノ・サウンドに驚くが、物理学者でありハンガリーのバンドのPANTA RHEIのメンバーが開発したコンピューター対応のシンセ/リズム/コンポーズのインターフェス「MUZIX 81」がオメガ・スタジオに持ち込まれ、ぜひ使ってほしいと依頼されたと言われている。つまり「MUZIX 81」を使った革新的な作品で、見方を変えれば、ハンガリー語のヴォーカルやギターにはオメガらしさを出しつつ、プログラミングと融合させた完成度の高い内容と言えるのでは。80年のライヴから3曲(2曲はスタジオ盤未収)、82年のサッカー・ワールド・カップの為に作曲された曲の計4曲ボーナス入り。 HUNGARY
BS-18655 OMEGA / Az Arc CD \2800
 再入荷。<2022年リマスター&3曲ボーナス入り> GAMMAPOLISの次のスタジオ・アルバムで3年後の81年にリリースされた10作目。同メンバーにて新設されたオメガ・スタジオで録音されたもので、サウンドをこの年代のトレンドへシフト。8ビートに乗ったハンガリー語のヴォーカルをハードで軽快なギターを絡め聴かせるロック・ナンバーと、哀愁が効いたポリシンセを大胆に配したシンフォ・ポップが同居し、エキゾチックなインスト・ナンバーも含む。10曲目のような泣きのバラードもあり、70年代のイメージを求めるのではなく、当時の東欧ロックとして接してほしい。80年にリリースされたLOCOMOTIV GTらとのジョイント・コンサート盤からOMEGA主体の部分を5曲ボーナス入り。 HUNGARY
BS-18736 BIG BIG TRAIN / Ingenious Devices CD \2700
 スタジオ・ヴァージョンの決定版がここに完成した。本作の為に、旧曲を新録、差し替えや追加録音を加えたリミックス、未発表のオーケストラ曲、2022年のライヴ音源で構成された全5曲(約60分)入りの2023年新作。旧曲3曲にはそれぞれ17人編成のストリングス・オーケストラを加え、故DAVID LONGDONへのリスペクトを込めて、彼のヴォーカル・トラックはそのまま残している。1曲目の「EAST COAST RACER」は2019年当時のメンバーによる新録。2曲目の「THE BOOK OF INGENIOUS DEVICES」は未発表のオーケストラ曲で、1曲目と2曲目を繋ぐ役目を果たしている。3曲目の「BROOKLANDS」は、ドラムス&ベースを新たな演奏に差し替えたリミックス・ヴァージョン、4曲目の「VOYAGER」は、ギター&ヴァイオリンを追加したリミックス・ヴァーション。5曲目の組曲「ATLANTIC CABLE」は2022年9月のツアーからのライヴ音源(約15分)で、DAVID LONGDONに代わり新加入した、現PFMのALBERTO BRAVINら新メンバーを迎えた最新ライヴ。BIG BIG TRAINといえば元々管弦楽器が入っていたとはいえ、あくまでもソリストのアレンジであって、本作での奥行きと広がりのあるストリングス・オーケストラは今までにない優雅さを生み出している。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18733 MORDAZ / Libertad Condicional CD \2800
 EL RELOJ の3rd時(83年)のメンバーらにより86年にインディー・レーベルよりリリースされた唯一作が初CD化。70年代にはORION'S BEETHOVENや、BUBUでリード・ヴォーカルを取っていたPETTY GUELACHEと、DANIEL TELISによるヘヴィなツイン・ギター、MAQINAやMERLINのベーシストOSCAR LOPEZ、ドラマーによる4人組。スペイン語によるシャウトを交えた情熱的なハイトーン・ヴォーカルを畳み掛ける3連のリズムに乗せ聴かせるなど、ハード・プログレを熱く繰り広げる。古さを感じさせない構築的なサウンドは流石だ。控え目ながら、ゲストでキーボーディストも参加。ボーナス2曲は、収録曲の2001年新録と、未収曲の84年デモ音源を収録。 ARGENTINA
BS-18726 MAX HUNT / Music From The Void CD \3200
 イエス、ルネッサンス・ファン必聴バンド「FRAGILE」のブレーンで、キーボーディストの2023年新作。トールキンの「アイヌリンダレ(アイヌアの音楽)」にインスパイアされた、ファンタジックな幻想が広がるシンフォニック・ロック・コンセプト・アルバム。それぞれが組曲形式になっていて、荘厳なオーケストレーションを含むシンセや、英国らしいハートフルなヴォーカル、THE MORRIGAN&ソロでも活動しているマイク・オールドフィールド影響下のギタリストCOLIN MASSONによるアコ&エレクトリック・ギター、女性ヴォーカリストらも参加した、ケルト風味も加えた、シネマティックな作風となっている。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。 UK
BS-18722 FLAMBOROUGH HEAD / Looking For John Maddock CD \2700
 長らく入手困難だった09年リリースの6作目が2023年新装リリース! 甘美なフルートやリリカルなリコーダーも名手の女性ヴォーカリストと、LEAP DAY、TRIONを掛け持ちするキャメル愛のギタリスト、EDDIE MULDERをフィーチャーする2期の中間期にリリースされた1枚で、EDDIE MULDERが作曲&アレンジに大きく関わっており、6曲の内3曲はインストで、まるでヴォーカル・パートの如く彼の優美なギターとフルートを聴かせる、キャメル・ファン必聴だ。そして、20分近いラストは傑出の出来と言え、オーケストレーションとリコーダーが物悲しく響き、翳りと光がダイナミックに織り成す雄大な世界が広がり、中部ヨーロッパならではのクラシカルさも。デジパック。 HOLLAND
BS-18721 TRION / Pilgrim CD \2700
 長らく廃盤で入手困難だった07年作2ndが、デジパック&2曲ボーナス入りで2023年新装リリース! フランボロー・ヘッドのキーボーディストとギタリストのEDDIE MULDERにドラマーが加わったトリオで、彼らもまたオランダのキャメル愛好バンドだ。深遠なメロトロンだけでなく、本作では英国調のハモンドも特徴で、淡いシンセやピアノもフィーチャーし、ナイロンや12弦などのアコギの儚い叙情性、そして、ラティマーに少々ハケットが混ざったような甘美なギターが歌う。繊細かつ優美な壮大さから落差のある、一音、二音程度しか鳴らない静寂なパートの極限美をぜひ味わいたい。ボーナス2曲入り。メロトロンにトリオをかけてバンド名にしている。デジパック。 HOLLAND
BS-18718 HOMUNCULUS RES / Ecco L'Impero Dei Doppi Sensi CD \2950
 今やイタリアン・カンタベリー・シンフォの代表格と言える存在になった彼らの2023年作。スタイリッシュでかつマニアックな内容で、テクニカルさにファンタジックなユーモアを交えた曲想は彼らならではと言え、シンセ、オルガン、ピアノ、メロトロン系らのキーボードにカッコよく切り込むギターを絡め、フルート、クラリネット、オーボエ、ホルン、リコーダー、バスーン、トランペットらの多彩なバブル風味の管楽器をゲストで配し、伊語のほのぼのとしながらも儚さが漂う歌心を絶妙に乗せていく。時にノスタルジックなポップさもあり、カンタベリー・スピリチュアルを目指しつつ、ウードなど地中海楽器や、アープ&オーバーハイムなどヴィンテージ色にもこだわった力作となっている。多々あるイタリアの中でも必ず押さえておきたいバンドのひとつ。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18713 MAGENTA AURA / The Rock Artist's Progress CD \2700
 カーヴド・エアのヴァイオリニスト、ダリル・ウェイがプロデュース(プレイはしていません)した、ニュー・プロジェクトの2023年新作。チャールズ・ショーウェルが書いた小説にリンクしたコラボ・アルバムとなっていて、オルガン、シンセ、アコ&エレクトリック・ギター、リズム、ヴォーカルの4人編成のバンドにて。小説は、ビートルズに始まる音楽革命を背景に、英国の音楽学校で学ぶ若者の挫折と人生を描いたもので、そのストーリーに沿ったサウンドが繰り広げられていく。そのため、60年代後半に録音された作品という設定となっていて、カラフルなポップ、ドーリーミィ・サイケ、プログレ、シンフォが入り混じったロック作となっている。ルネッサンス調の旋律を織り込んだクラシカル・ロック然とした曲調の「CHACONNE」は特筆。マリリオンのスティーヴ・ホガースが「MORPHUEUS」でゲスト参加。デジパック仕様。 UK
BS-18711 STACKRIDGE / Friendliness - Expanded Edition 2CD \2980
 <2枚組 / エクスパンデッド・エディション> 72年にMCAからリリースされた名作2nd。ヴァイオリン、チェロ、フルート、ピアノ等をフィーチャーした、優雅で気品あふれるクラシカルでノスタルジックな風合いに、ウォームハートなヴォーカルが絶妙にマッチした、ビートルズ・リスペクトの叙情的なメロディを交えた英国ならではのサウンド。メロトロン、ヴァイオリンを導入した、ポップ〜クラシカル〜インド音楽まで飛び出すユーモラスな「SYRACUSE THE ELEPHANT」や、ラストの「TEATIME」でのフルートを導入したキャメルのような叙情から、後半でのロック・ヴァイオリンをフィーチャーしたプログレッシヴな展開など、そのアレンジ力には目を見張るものがある。英国ファンタジーとロマンに優しく包まれていく。ディスク2は、未発表を含むボーナス・トラック12曲を収録。スタジオバンドのイメージが強いが、実は当時ライヴを積極的に行っており、今回は、72年6月の「BBC RADIO IN CONCERT JUNE 1972」から未発を含む8曲を収録。「FRIENDLINESS」リリース直前のライヴで、アルバムに収録される曲が初披露された。オーケストラを導入した怒涛のクラシカル・ロック「PURPLE SPACESHIPS OVER YATTON」を筆頭に、「 SLARK (SINGLE VERSION)」、「C’EST LA VIE 」、「DO THE STANLEY」の72&73年のアルバム未収シングル4曲。3面開きデジパック仕様。2023年版。 UK
BS-18667 IL BALLETTO DI BRONZO / Lemures CD \2980
 再入荷。ジャンニ・レオーネ主体としてはあのYS以来の新曲によるオリジナル・スタジオ・アルバムとなる2023年作。暴力的でシュールなキーボードと妖しいヴォーカルを重厚なリズムが支えるトリオでの録音で、シンセはギターにも変化し、ヴォーカルは狂ったオペラの如く熱狂し、ヘヴィな淀みと疾走を繰り返す圧巻のサウンドは破壊力満点。21世紀のYSとも言えなくもないが、すべてを凌駕する独創性は過去を見ず圧倒的なオリジナリティとエネルギーを発散。天才、いや神、ジャンニ・レオーネ降臨である。08年のDVD「Live In Rome」にも収録されていた終盤のナンバーなど完成度はさらにアップし、破綻と美しい整合性が融合し、ヴォーカルは甘い蜜を感じさせる恐るべし出来となっている。誰も想像できない、誰もマネできない、キーボード・トリオ・プログレの激作。初回限定デジパック。 ITALY
BS-18708 PASKINEL / Maraude Automnale CD \2980
 フレンチ・カンタベリーの雄、ALCO FRISBASSのキーボーディストを中心としたプロジェクト・バンドの2023年作。他にもALCO FRISBASSの2人のメンバーや、フルート、ヴァイオリン、ファゴット、サックス奏者が加わっており、ALCO FRISBASS譲りのカンタベリー系のジャズ・ロックをメロトロンやシンセをシンフォ風味に交え構築。デイヴ・スチュワートの影響を感じさせるオルガンやエレピなどマニアックな音色のキーボードにプログレッシヴなギターが絡み、エッジの効いたベースがボトムを整える。ALCO FRISBASSに比べやや緩い感もあるが、クリムゾン的なハードさがあり、幽玄な夢想を発散させながらのエキセントリックさは変らず圧倒される。MINIMUM VITALのギタリストによるマスタリング。見開き紙ジャケット。 FRANCE
BS-18707 SOM IMAGINARIO / Banda Da Capital - Live In Brasilia 1976 CD \2800
 70〜73年の間に3枚のアルバムを残したブラジルのプログレ・バンドの未発表ライヴ音源。本作は、76年10月4日に行われたネイチャーデーを祝い開催されたコンサートを収録したもので、オリジナル・メンバーの、キーボーディストWAGNER TISO(オルガン&エレピ)と、ギタリストのFREDERICO MENDONCAの2人に加え、ベース、ドラムス、サックス(&フルート)奏者らが参加。SOM IMAGINARIOの曲は、クラシカルかつダークな展開を見せるプログレ然とした「ARMINA」、歌心あふれる叙情的な「SABADO」の2曲。また、WAGNER TISOの78年1stソロに収録される神聖な「A IGREJA MAJESTOSA」、フルートを導入した「OS CAFEZAIS SEM FIM」や、ジャズ・ロック「BANDA DA CAPITAL」などもバンドでプレイしている。ボーナス・トラック2曲は、75年10月6日リオでのライヴを収録。ミナスの人気ギタリストTONINHO HORTAがゲスト参加し、彼のハートフルなヴォーカルも聴ける。全10曲。音質も良い。デジパック仕様。2023年リマスター盤。 BRASIL
BS-18695 BROSELMASCHINE / Live At Rockpalast CD \3200
 2021年4月にドイツの音楽番組「ROCKPALAST」の放送用として録音されたライヴ盤。オリジナルのギタリストを中心に、後期WALLENSTEINのギタリスト、BIRTH CONTROLのドラマー、パワフルな女性ヴォーカリストらを迎えた6人編成のバンド。最新作「ELEGY」からの曲を中心とした選曲で、エモーショナルなギターが哀愁を誘う「ELEGY」からスタートし、エレクトリック・シタールを導入したエキゾチックな「ORIENTAL MIND」や「INDIAN CAMEL」、ソーニャ・クリスティーナ的な夢想感のある「FALL INTO THE SKY」、ジャージィな「SOLE RULER」、そして、メロトロン系とアコギによる静かな前半から、後半で一気にプログレッシヴな展開を見せる「PAJARO」で最高潮に。70年代の良さを残しつつソリッドな演奏で聴かせる、貫禄十分の聴かせ所が多い好ライヴ。 GERMANY
BS-18694 STERN COMBO MEISSEN / Die Original Studio Alben 8CDBOX 8CD BOX \6980
 <AMIGAアルバム7枚+2023年録音盤!> 近年作2作から選曲された現メンバーによる新アレンジの新録15曲入りディスク8を追加収納した計8枚組2023年ボックス! 旧東ドイツのシンフォニック・ロックの頂点を極めた彼らの、77年のデビュー作から当時のラスト・アルバムとなった87年作までの7枚のアルバム、SAME (1977)、WEISSES GOLD(1978)、DER WEITE WEG (1979)、REISE ZUM MITTELPUNKT DES MENSCHEN(1980)、STUNDENSCHLAG (1982)、TAUFRISCH(1985)、NACHTE (1987)に加え、11年作のLEBENSUHRと20年作のFREIHEIT ISTから本ボックスでしか手に入らない現メンバーによる新アレンジにて新たに録音された新録15曲入り特別盤ディスク8「ES GEHT DIE ZEIT (2023)」を追加収納。クラシカル・ロックをドラマチックに展開する初期、テクニカルなシンフォニック・ロックを聴かせる中期、ポップなフォームにエイジアからの影響を感じさせる後期、旧共産時代の必聴バンドの全盛期のアルバムをコンプリート+2023年録音盤! 各紙ジャケット、バイオ・フォト・作品データを掲載したカラーブックレット付き。シンフォ・ファン必携! GERMANY
BS-18692 BAHAMAS / Le Voyageur Immobile CD \2950
 初CD化。フランスらしいロマンと儚さが香る76年作。ギター、キーボード、リズム・セクションのスタジオ・ミュージシャン4人による唯一作で、フランス語によるメロウなヴォーカルをフィーチャーし、ポップな面を見せながらも、クラシカルな1曲目を始め、ラストのようなドラマチックなシンフォを聴かせる好作だ。レスリーを通したギターの弾き込みやスティール・ギターも特徴で、ピアノ、シンセ、オルガンと粋なアンサンブルを編み出している。キーボーディストはフランスの俳優本業のシンガー、GILLES JANEYRANDが75年にリリースした知る人ぞ知る名作の全作曲とキーボードを担当している。レーベルメイトのジャン・ミッシェル・ジャールとの共作のボーナス2曲入り。リマスター。 FRANCE
BS-18691 THULE / Natt CD \2800
 <2023年リマスター盤> 83年にノルウェーの最北端、マーゲロイ島で結成されたゴシック・プログレ・バンド。ULTIMA THULEから改名し、2作目となる90年作。のしかかるダークさが渦巻くも、ヘヴィというよりその混沌としたイメージが独特で、低いトーンのヴォーカルをギターやキーボードとリズム・セクションで押し流していくように聴かせる北欧ならではの個性派だ。当時、ANEKDOTENを始め、ANGLAGARD、LANDBERK、KERRS PINKらを手掛けていたノルウェーのプログレ専門レーベルCOLOURSの2番としてリリースされた。クラシカルなハモンドとメロトロンのようなストリングスも特徴的で、イタリアのバンドにも通じる破壊的な闇に美が漂う名作。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18647 BAROCK / Bare En Blaveis CD \2800
 再入荷。<2023年リマスター盤> 76年にリリースされた北欧シンフォの名盤が人気の高いNORSKE ALBUMKLASSIKEREの再発シリーズにて登場。バンド名が示すようにクラシカルな哀愁を湛える叙情派で、キーボードやギターの他にヴァイオリンとフルートを配し、メロディアスなヴォーカル・ナンバーと幻想的なインスト・ナンバーを交えながらロマンチックな作風で聴かせる。フィヨルドの港街、スタヴァンゲルのバンドらしい夜明けを見つめるような心に染み入る内容だ。当時はマーキュリーというメジャー・リリースであった為、演奏力もあり、アレンジや録音などプロデュースも行き届いている。オスカー・ワイルドやハンス・ボルリなどの著名な詩人の引用も。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18690 SBB / Live Cuts - Czestochowa 1980 2CD \3200
 未発ライヴ・シリーズ「Live Cuts」第6弾。当時の最後のポーランド・ツアーから80年8月に巡礼地として知られるチェンストホヴァで行われたコンサートを2枚組で完全収録した2023年盤。NIEMEN AEROLITからギタリストが加わり傑作シンフォMEMENTO期の4人編成になった彼らのテクニカルなサウンドが堪能出来るファン必携盤だ。MEMENTOの1曲目を始め、FOLLOW MY DREAMの組曲、WELCOMEのドラマチックな2曲目らに、この時期によくライヴのみで演奏されていた曲やインプロなどプログレッシヴな構成でエネルギッシュに熱演。アンコールでは美しくまどろむフロイドのクレイジー・ダイアモンド風に聴かせる珍しい一幕も。バンドが保管していたオリジナル・テープからのリマスター。 POLAND
BS-18689 QUIDAM / Sny Aniolow - 2023 Remaster CD \2800
 <リマスター&新録ボーナス入り2023年新装盤> 女性ヴォーカル・シンフォの女性ヴォーカリストの中でも群を抜くチャーミングな歌声で魅了するEMILIA DERKOWSKAをフィーチャーした98年リリースの2作目。サスティーンの効いたメロウなギターと繊細なキーボードに本作からレギュラー・メンバーとなるフルート奏者を配し、曲によってヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、オーボエも加え、透明感のあるハートフルなサウンドを聴かせる美の結晶と言える好作だ。3曲目や5曲目のようなポップな軽快さを持ち合わせているのが特徴で、4曲目のようなファンタジックな曲と溶け合う。7曲目は1stの1曲目を思わせる秀曲で、同曲をEMILIAを再びフィーチャーして新録された2022年拡張ヴァージョンをボーナス収録!素晴らしい! POLAND
BS-18686 MIA MARTINI / Il Giorno Dopo - 50th Anni Edition Remastered 2023 CD \3200
 <2023年リマスター50周年記念盤・見開き紙ジャケット> 彼女の名作中の名作。リコルディからリリースされた73年作3rd。オーケストラとバンドに合唱団も配し、まだ初々しさが残る温かみのある歌声をメロディアスに際立たせるように聴かせる女性ヴォーカル物の必聴作。どの曲も哀愁があり、かつポジティヴに煌めく。ジャンフランコ・ロンバルディ、ナターレ・マッサーラがオケ・アレンジを担当し、バックや作曲陣はマウリツィオ・ファブリツィオ、ダリオ・バルダン・ベンボ、マッシモ・ルカ、アンディ・スルディらとそうそうたる顔ぶれ。キーボードがシンフォニックに飾っていく感動的なラストまで、業界あげての総力作! イタリア・ファンなら誰もが耳にしたことがあると思う超大ヒット曲、MINUETTO収録。 ITALY
BS-18664 TONY CARNEVALE / III Movimento - Extended Version CD \2980
 再入荷。傑作。単体では初リリースとなる2001年作に、未発ボーナスを1曲加えリマスターした2022年盤。作曲家でアレンジャーでもあるキーボーディストのシンフォニック・プログレ3作目で、当初ボックスのみに収録されていた。99年に上演されたバレエの為の作品で、ヴァイオリンやチェロを加えた壮大なオーケストレーションとバンコを彷彿させる攻撃的なキーボードに、エモーショナルなギターもフィーチャーした超ドラマチックでクラシカルなシンフォニック絵巻となっている。展覧会の絵や、禿山の一夜も登場し、まさにオーケストラとプログレッシヴ・ロック・バンドが融合したイタリアならではの必聴作。今回、未発表の10分近いボーナス1曲を追加収録。こちらもバンコやエマーソンを思わせるサスペンスに満ちたプログレッシヴなナンバーとなっている。見開き紙ジャケット自主盤。 ITALY
BS-18630 MANGO / Arlecchino CD \3200
 再入荷。<2023年リマスター盤> イ・プーを始め、ラヴ・ロック・ファンやニュー・トロルス・ファンに、ぜひおすすめしたい隠れ名作! 79年にヌメロ・ウーノからリリースされたGIUSEPPE MANGO(本作ではPINO MANGO名義)の2作目で、オーケストラに取って代るキーボードがシンフォ色を編み出し、ジジ・カッペッロットを始め、クラウディオ・パスコーリら超一流ミュージシャンが参加。優しさが滲み出る彼の歌声とセンチメンタルなメロディーを好サポート。70年代のイタリアン・カンタウトーレならではの甘美で切ない曲調だ。CPピアノをバックにコーラスを多重したラストなど、さながら1人イ・プー、もしくは1人ニュー・トロルスのようで感動的に幕が降りる。長らく廃盤で入手困難だった。22年振りのCD再発。 ITALY
BS-18680 SILVER MOTH / Black Bay CD \2800
 幻想美あふれる美声女性ヴォーカル・バンドの2023年デビュー・アルバム。それぞれが別のバンドで高い評価を得ているミュージシャンが集結した新たなプロジェクトで、スコットランド最果ての島、ルイス島にインスピレーションを受け、島のBLACK BAY STUDIOにて録音された。チェロ奏者を含む7人編成で、冷たい空気に包まれた、メランコリックかつシネマティックなサウンドに乗せて、ELISABETH ELEKTRAのウイスパー・ヴォイスが浮遊する。英国ならではのサウンドで、ネオ・フォーク、プログレッシヴ、シンフォ・ファンにもおすすめ。見開き紙ジャケット仕様。 UK
BS-18646 CONVIVIUM / Same CD \2800
 初CD化。ノルウェー語で歌われる哀愁の女性ヴォーカルをフィーチャーしたフォーク・バンドの71年作。デビュー当時はノルウェーのペンタングルと言われていた彼らの唯一作で、メジャー・ポリドールからのリリースだった。2本のギターとコンバスの4人編成に、曲によってフルート、リコーダー、チェレスタ、フィドル、パーカッション、ドラムスらが加わる。オリジナル曲にトラッドを交え、歌詞はルドルフ・ニルセン、オラフ・ブル、ハーマン・ヴィルデンヴェイなどのノルウェーの詩人から取られ、後半ではストリングス・カルテットも加わったクラシカルさや、ジャズ・スゥイングも見せる。英国のアンダーグラウンド・フォークにも通じるツウな趣がある。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18645 POPOL ACE / Stolen From Time CD \2800
 <2023年リマスター盤> ドイツのPOPOL VUHとの混同をさけるためバンド名を改名し、75年にリリースされた3rd。当時、国内盤も出ていたメロディアスな美しい名作で、ギターは洗練され、シンセが多用されるようになり、2曲目など英国のイングランドも思わせるアレンジで聴かせるシンフォニックな作品だ。ストリングス、エレピ、クラヴィ、ハープシコードなど多彩なキーボードに、本作ではONDES MARTENOT(6曲目のイントロ等)という不思議な音色を発する楽器をフィーチャー。なお、この頃のライヴではピーター・ガブリエル顔負けの数種のコスチューム(クライマックスは本ジャケットの黒怪鳥!で登場)を用い、シアトリカルなステージを見せていた。リマスター&見開き紙ジャケット。 NORWAY
BS-18668 MICHAL WOJTAS (AMAROK) / Lore CD \2800
 ポーランドのシンフォ・バンド、AMAROKのリーダーでありマルチ・ミュージシャンの2023年ソロ・プロジェクト作。英国の舞台パフォーマンスのために制作されたもので、現代的な解釈でケルト、バイキング、古スラブからインスパイアされたサウンドを近年のAMAROKに通じるアンビエント・シンフォ的に聴かせる一大コンセプト・アルバムとなっている。プログラミングによるエレクトリックで映像的な部分とプログレ的な要素がミックスされ、一部ヴォーカルやアコギ、ペイガン色も加わっている。制作過程で、逆にパフォーマンスの振り付けにも影響を与えたと言われ「森の空き地に座って私たちの祖先が語った古代の物語と接しているようだ」と評価された。壮大なエキゾチックさはトルコのCAN ATILLAを思わせるところも。3面開きデジパック。 POLAND
BS-18665 BLANK MANUSKRIPT / A Live Document CD \3300
 ザルツブルグでクラシックを学んだキーボーディストやギタリストらが結成したプログレ・バンドの2022年ライヴ。08年のデビュー作からなど初期の曲を多く取り上げており、キーボード、ギター、ヴォーカルらにサックスやフルートなど管楽器をフィーチャーしたヴィンテージ感のあるサウンドと中世ヨーロッパのクラシカルな情緒が融合。オーストリアならではの哲学的な独自性に、旧東ドイツあたりのバンドを思わせる哀愁が漂う。フロイドとVDGGがミックスされたようなプログレッシヴさがあり、重厚な一方で、フルートとリコーダーのみによるリリカルなパートや、屈折した変拍子、シアトリカル性、唸るオルガンや切れ切れのピアノ、そして、終盤では煌めくシンセにヘヴィなギターなど破壊力を持った狂おしい展開で圧倒。スタジオ盤とはまた違った面を見せる入魂ライヴ。録音や演奏の技量も申し分ない。3面開きデジパック自主盤・ミニポスター付き! AUSTRIA
BS-18658 OMEGA / Elo Omega - Kisstadion '77 2CD \3980
 絶頂シンフォ期オメガの77年未発表ライヴ。ブダペストにあるスタジアムで収録されたもので、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、ユーゴスラヴィア、ギリシャ等で発売され、全世界で150万枚売れたという76年英語作のTIME ROBBERの成功により、西ヨーロッパ・ツアーを終え、ハンガリーで行われた熱狂の凱旋コンサートだった。TIME ROBBER、つまり地元なのでハンガリー語版のIDORABLOほぼ全曲と75年作のNEM TUDOM A NEVEDを中心に、このライヴのみに収録された曲や、先の英語版に収録されていた曲の初のハンガリー語での演奏など本盤でしか聴けないものがいくつか含まれている。オメガの顔とも言えるヴォーカル、ドラマチックなギター、ストリングスに大胆なムーグ、パワフルかつ技巧が冴えるドラムスなど正に絶頂期到来。興奮の坩堝に巻き込まれる。何度も起るオメガ・コールと大合唱。マルチ・トラックで録音され、ラジオ放送用にミックスされたもので、ポスト・プロダクションもバンドが関わり満足いく内容となったが、実際にオンエアされたのは91年だと言う。やはり、それだけライヴ収録は政治的な歌詞のアドリブや観客のヤジなどが入り、旧共産体制下では難しいということか。LOCOMOTIV GTのギタリストや女性ヴォーカリストのZALATNAY SAROLTAなどゲスト入り。95年のボックス入りCDで一部公開されているが、2枚組にての完全収録は初。2023年リマスター。 HUNGARY
BS-18655 OMEGA / Jubileumi Koncert CD \2800
 <2022年リマスター> 単体&オリジナル・ジャケットでは初CD化。82年にアニヴァーサリー・コンサートとしてスタジアムで大規模に行われたライヴから収録。96年のボックス入りCDでは1曲カットされていたが、今回2in1での初完全収録。当時の新作、AZ ARCとXIを中心に、後半ではGAMMAPOLISや初期の曲も演奏。サポート・メンバー2人を加え、またマニピュレーターとして「MUZIX 81」の開発者がステージ上後方でシンク・オペレーションを担当。とにかくブッ飛ばしている。XIの曲はギターが炸裂する爆音のハード・ロック・テクノと化し「MUZIX 81」をトリガーにしたドラムソロも。以前のライヴは拍手喝采は後入れなので、事実上、初の生オーディエンスの歓声をリアルに交えたライヴ盤となっているが、大袈裟に後で盛られている感も。同年にコンサートの演出監督により「OMEGA, OMEGA, OMEGA」のタイトルで映画化もされた。 HUNGARY
BS-18654 DAVE FOSTER BAND / Glimmer CD \2600
 現BIG BIG TRAINのギタリストで、PANIC ROOM、MR.SO & SO、STEVE ROTHERY BAND等でも知られるベテラン・ミュージシャンの2023年新作。キュートな女性ヴォーカリストをフロントに配し、バンドメイトのドラマーや、ベーシスト、キーボーディストらを迎えたバンド編成にて、シンフォ、ポップ、オルタナ、ニューウェイヴ等を交えた英国ロック・サウンドとなっている。PANIC ROOMに近い印象もあり。生のストリングス・クインテットと、バッキング女性コーラスを加えた美曲「OR YOU STEAL SOME」〜ラストの「THE RULES HAVE CHANGED」がハイライト。BIG BIG TRAINのENGLISH ELECTRIC RECOREDINGSからのリリース。デジパック仕様。自主盤。 UK
BS-18653 ELEGANT SIMPLICITY / Don't Look Down (At The End of The World) CD \2600
 メロトロン&ヴィンテージ・キーボード愛好家でも知られるキーボーディスト&ギタリストのSTEVEN MCCABEを中心にしたバンドの2023年新作。これまでインスト作を中心にリリースしてきたが、本作ではハートフルなヴォーカルを加えたコンセプト・アルバムとなっていて、叙情的なフルートを加えた2曲目、シンフォ然とした3曲目や、ヴァイオリンを導入した5曲目、マルチプレイの4曲目など、長尺の3曲目以降ではメロトロンをふんだんに使用している。長らく活動を続けているベテランだが、なんとか風から抜け出して、オリジナリティを追求し、英国シンフォ・バンドとして完成した力作。あえてひとつ挙げるならジェネシス色が垣間見える。自主CDR盤。 UK
BS-18652 DUNCAN PARSONS / On Earth As It Is CD \2700
 JOHN HACKETT BANDのドラマーでマルチプレイヤーの2023年新作。ロック、シンフォ、クラシック、ミニマリズム、ジャズなどを巧みに織り込んだプログレッシヴ・コンセプト・アルバム。バンドメイトが多数参加しており、スーパートランプでも知られる重鎮JOHN HELLIWELLのサックス、クラリネット、そして、23分を越える1曲目では、NICK FLETCHERのエレクトリック・ギター、DAVE BAINBRIDGEのスティール・ギター共に技巧的だ。JOHN HACKETTのフルートは、いつもの上品な雰囲気とは異なり、イアン・アンダーソン風の攻撃的なロック・プレイも見せる。自主盤。 UK
BS-18650 MONKEY DIET / Ant Death Spiral CD \2950
 邪悪なヘヴィ・プログレ・トリオの2023年作。なんと、オパス・アヴァントラのドネラ・デル・モナコがゲスト参加しており、1曲ながら存在感を放っている。クリムゾン系のバンドPROPHEXYのギタリストと元ACCORDO DEI CONTRARIのベーシストらが結成したギタートリオで、前デビュー作を受け継ぎつつ整然としたアレンジとなっており、シンセによる装飾的なアンビエントが加わり、重厚なヴィンテージ色にモダンなクリエイティビティが感じ取れる。またドラマーはジェネシス・トリビュート・バンド出で、パワフルでタイトな変拍子など他の同系バンドと一味違えている。ヘヴィなパートがクラシカルな中世に染まっていきドネラのヴォーカルが浮かび上がってくる3曲目のラストは鳥肌だ。見開き紙ジャケット。 ITALY
BS-18644 AISLES / Beyond Drama CD \3300
 チリのシンフォ・バンドの2023年新作。7年振りのリリースとなる5thアルバム。ジャケットの印象とは全く異なる、きめ細やかなアレンジを施し、ドラマ性を帯びたシンフォニック・ロックをダイナミックに聴かせる。また、ナイーヴなヴォーカルもバンドの要となっている。そして、ラストでは変拍子も用いたテクニカルなサウンドで圧倒する。マリリオン、フロイド影響下のメランコリックなサウンドも健在。本作の録音後、主要メンバーの3人が脱退したため、現在のラインナップでの最後のアルバムとなる、バンドにとってのターニング・ポイントとなった作品。アメリカ&ヨーロッパ・ツアーでは、マリリオン、フォーカス、リヴァーサイドらとも共演した実力派らしい堂々のサウンド。3面開きデジパック仕様。 CHILE
BS-18637 AMOEBA SPLIT / Quiet Euphoria CD \2800
 スペインの気鋭プログレッシヴ・バンドのひとつと言える彼らの2023年作。デビュー作でのカンタベリー・テイストと前作のブリティッシュ・ジャズ・テイストがミックスされた玄人好みのサウンドとなっており、今回から完全なツイン・キーボード編成にて、フルート、クラリネット、サックス、トランペット、ホルンら管楽器と、オルガン、ピアノ、シンセ、エレピが端整かつ複雑なアンサンブルと絡み合うソロを繰り広げるしたたかな内容で、ギターレスに近いのも特徴だ。くわえて、ムーグやハモンドといったヴィンテージ感もあり、歪んだオルガンの疾走や終盤のクラシカルなピアノなど70年代の隠されていた名作に接しているような錯覚に陥る。ラストの静寂で荘厳な瞑想が素晴らしい。見開き紙ジャケット。 SPAIN
BS-18629 ZIO / Truewaves CD \2800
 ジャケも目を引く、シンフォ・バンドの2023年新作2nd。ex.KARNATAKA、現DRIFTING SUNのドラマーを中心に、キーボーディスト、ギタリストのトリオ編成となり、さらにカナダのベーシストANTOINE FAFARD (SPACED OUT)らをゲストに迎え、よりパワー・アップした。曲によってはややヘヴィなギターをフィーチャーするも、決してメタリックにはならず、キャッチーなメロディや、ブリットポップ感覚、英国叙情に満ちた美しいバラード等を散りばめた、スケール感のあるシンフォニック・ロックを聴かせる。バンドメイトの人気女性ヴォーカリストHAYLEY GRIFFITHS (ex.KARNATAKA)の存在感も大きく、JOHN MITCHELL (ARENA/FROST*) 、ERIC GILLETTE (NEAL MORSE BAND)、GABRIEL AGUEDO (IN CONTINUUM)といった魅力的なヴォーカリストを各曲に配している。3面開きデジパック仕様。自主盤。 UK
BS-17978 THE SWAN CHORUS / Same CD \2800
 ジェネシス、ビッグ・ビッグ・トレイン・ファンにおすすめのシンフォ・バンドのデビュー・アルバム。フィル・コリンズ似のヴォーカル、繊細なアコギも交えたスキルを感じさせるギター、バンクスを連想させるような幻想的なシンセとオルガンをフィーチャーし、キャッチーでメロディアスなサウンドと、リリカルな叙情で聴かせる。少しイエスを思わせるソリッドなスリリングさもあり、まさに、英国ならではのサウンドだ。かつて架空バンド「MOONSHOT」で一躍注目を集めた、ジェネシス・トリビュート・バンド「MAMA」のメンバーを中心に結成されたバンド。この地味なジャケットからは想像もつかない世界が広がる必聴作。DLのみで2018年にリリースされたアルバムが、2021年にようやくCD化された。デジパック仕様。自主盤。 UK

解説は個人の主観で書いています。それぞれの好みもあり、また聴いて来られた音楽歴、プログレ歴で受け止め方も違ってくると思いますので、
解説は目安としてください。オープンな気持ちで接してもらえ、音楽を楽しんでもらえるのが一番かと思います。店主。


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