update 2024/09/13


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表示金額は全て税込みです

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SA-0358 CARAVELA ESCARLATE / III CD \2800
 メロトロン・ファンにもおすすめの、シンフォ・バンドの2023年新作3rd。イギリス、イタリアの70年代プログレの影響を語る正統派バンドで、クリムゾンのような英国的な哀愁のメロトロンや、オルガンをフィーチャーした、キーボード、ドラムス、ベースのトリオ編成にて、ヴィンテージ感のある叙情豊かなシンフォに、時に邪悪なハード・プログレも交えた重厚なサウンドで聴かせる。また、ポルトガル語のヴォーカルで切々と歌う淡い情景美が漂うナンバーもあり、ブラジルのアイデンティティを感じさせる。そして、ラストはEL&Pへのリスペクトが強く出たインスト曲で幕を閉じる。キーボーディストのRONALDO RODRIGUESは再結成MODULO 1000にも参加した実力派。
SA-0295 CASA DAS MAQUINAS / Casa De Rock CD \3000
 長らく廃盤だった76年3rdアルバムにしてバンド最終作が2016年リマスター盤にて再発。シンフォニック・ロックの名盤「LAR DE MARAVILHAS」の次作で、攻撃的なオルガンや、ミニムーグ、ピアノ、ハードなギター、ハイトーンのヴォーカルをフィーチャーした、70年代らしいハード・ロックを基調にしながらも、美しいバラードの3曲目や、後半の7、8曲目では、センチメンタルな叙情を帯びた、前作からの流れを感じさせるようなメロディアスなシンフォニック・ロックを詩情豊かに聴かせる。そして、ラストはハード・プログレの様相で幕を閉じる。ポルトガル語。
SA-0350 FLEESH / Eclipsed CD \2800
 ブラジルの人気女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの最高作となった2021年新作。ルネッサンス、ジェネシス、マリリオン等のカヴァー・アルバムも好評だったが、バンド自身の作品としては3作目となる待望の新作だ。幻想色を帯びたスケール感のあるファンタジックなサウンド、そして、胸に迫る溢れる叙情とドラマチックな展開で聴かせる正統派。シンセによるストリングス、フルート等の導入もクラシカル美を醸し出す。MAGENTAのクリスティーナにも匹敵する透明感あふれる美声女性ヴォーカリストGABBY VESSONIと、甘美でエモーショナルな泣きを含んだギターを存分に響かせるマルチ・プレイヤーCELO OLIVEIRAを中心としたプロジェクト。南米という地域がゆえに世界的な認知はまだまだかも知れないが、英国調の曲構成、哀愁のメロディ、どれを取っても一級品。MAGENTAファンにもおすすめ! デジパック仕様。自主盤。
SA-0357 MODULO 1000 / Nao Fale Com Paredes CD \2980
 長らく廃盤で入手困難だった71年の唯一作。邪悪な雰囲気が立ち込める南米ヘヴィ・プログレの名盤。終始プログレッシヴなオルガンと、ワイルドなギター、重くかつ変拍子をさばくリズム、歪められたポルトガル語のヴォーカル、徹底して屈折したダークな曲調と攻撃的な演奏で展開される。当時にしてはかなり斬新な印象を与える1曲目を経て、典型的なハード・ロック、サイケデリックを交え、そして、ヘヴィ一辺倒ではなく、ブラジルらしい優美な叙情性や、キーボードのみによる小曲などを交えた全体の構成力も、本作が今も語り継がれている所以か。ボーナス・トラック8曲追加収録。3面開き紙ジャケット仕様。2022年リマスター盤。
SA-0323 QUANTUM / QUANTUM II CD \2500
 長らく廃盤だったアルバムが再発。84年にデビュー・アルバムをリリース後、10年を経て再結成されリリースされた94年作。ダブル・キーボードになり、ハモンド・オルガンや、派手なシンセをフィーチャーしたEL&Pタイプのプログレッシヴ・ロックを展開する5人組。デビュー作はインスト・アルバムだったが、本作では、新たにグレッグ・レイクを意識したヴォーカリスト(英語)を加えたことで、曲にメリハリが効いており、テクニカルなインスト曲とヴォーカル曲で構成された全8曲をダイナミックに聴かせる。厳かなコーラスを加えたダークなラストも特筆。
SA-0064 SAECULA SAECULORUM / Same CD \2700
 MARCUS VIANAがSAGRADOを結成する前に活動していたバンドで、76年に録音されていたアンリリースド物のCD化。MARCUS VIANAのヴァイオリンをふんだんにフィーチャーしたシンフォニック・プログレッシヴ・ロック・サウンドで、SAGRADOとイタリアのFESTA MOBILEを合体させたような音。当時リリースされなかったのが不思議な位に出来が良い。
SA-0065 SAGRADO CORACAO DA TERRA / Same CD \2700
 かつてBACAMARTEと同じ頃に日本に紹介され、センセーショナルな衝撃を与えた、ブラジルを代表するシンフォニック・プログレ・バンドの85年デビュー作。ファンタジックな情景美がマルカス・ヴィアナのエレクトリック・ヴァイオリンに乗って目の前に溢れ出す。テクニカルな演奏で聴かせるインスト・パート、リリカルなピアノとヴァイオリンによるクラシカル・アンサンブル、胸を打つ哀愁のヴォーカル&美声女性ヴォーカル、混声合唱もダイナミックに導入した感動作。その構成力は、20年以上も前の作品とは思えない輝きを放っている。
SA-0066 SAGRADO CORACAO DA TERRA / Flecha CD \2700
 87年の2nd。スリリングなエレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーしたスピード感あふれる1曲目のインパクトに押される。アルバム中盤ではマルカス・ヴィアナや女性ヴォーカルの歌心あるヴォーカルで哀愁たっぷりに聴かせ胸を揺さぶり、また、10分を越える7曲目は、複雑なアレンジ力でコンポーザーとしての力量を見せつけるようなクラシカル・ロックを展開する、サグラド・サウンドが織り込まれ凝縮されたような必聴曲。透明感のあるサウンドで、女性コーラスも華やかに導入される。
SA-0067 SAGRADO CORACAO DA TERRA / Farol Da Liberdade CD \2700
 洗練され、よりスケール・アップした91年の傑作3rd。これぞブラジル産シンフォニック・ロックの真骨頂!どれから聴いたらいいか迷ったら先ずは本作を。ダイナミックで緊張感あふれるドラマチック・サウンドを繰り広げる入魂の1枚。2本のフルートや、アコギ、エレクトリック・ヴァイオリン等によるアンサンブルを複雑に絡ませ、エモーショナルなギター、シンセ、女性コーラスを導入し、アイデアがいっぱい詰まったアルバム。マルカス・ヴィアナの才能が所狭しと溢れ出した、最初から最後まで、どこまでも勢いのある名曲揃いのアルバム。
SA-0068 SAGRADO CORACAO DA TERRA / Grande Espirito CD \2700
 94年4th。飛翔感のある壮大なシンフォニック・ロック・ワールドが広がる。アルバム中2曲では、前作までには無かった英語の歌詞を取り入れたりと、インターナショナルなサウンドを目指しつつも、南米産らしいオリジナリティーも同時に追求した、自国のアイデンティティーを世界に向けて胸を張って発信した高水準のアルバム。随所にシンセ・オーケストレーションや混声コーラスをドラマチックに取り入れ、ダイナミズム性と優美で繊細なメロディーで織り成す一級品。ここぞというところで流れ出すエレクトリック・ヴァイオリンも泣かせる。
SA-0069 SAGRADO / A Leste Do Sol Oeste Da Lua CD \2700
 前作から6年振りとなる2000年リリースの5th。MARCUS VIANAの優美で華麗なエレクトリック・ヴァイオリンを全面にフィーチャーした、ドラマチックシンフォ。彼のポルトガル語によるヴォーカルも哀愁を帯び心に浸み入る。プッチーニやドビュッシーといったクラシックの曲も取り上げている。ドラマチックな盛り上がりと叙情美はさすが、1曲ex.ANGRAのヴォーカリストがゲスト参加。
SA-0093 SAGRADO / Sacred Heart Of Earth CD \2700
 新譜としてリリースされた英語ヴァージョン! このCDのために新たに録音された新曲3曲と、2nd以外の4作品の曲をヴォーカルを英語に差しかえ、新たにリミックスされたグレード・アップ&Newヴァージョン。一部楽器も差しかえてあり、意図的にバランスをかえてあるところもあるので、全くの新録のように聞こえる曲もある。よりドラマチックに、よりワイドなダイナミックレンジを楽しむことが出来る。あの名曲が今、新たに甦える!
SA-0129 SAGRADO / Coletanea I - Cancones CD \2700
 サグラドの1stから5thまでの5枚のアルバムの名曲群のアレンジを変えて、リミックスされたニュー・ヴァージョン&一部新録されたベスト盤。一聴してアレンジが原曲とは全然違うのがわかる。VOL.1とVOL.2の種類が同時にリリースされた。こちらのVOL.1では全てヴォーカル入りの曲が選曲されている。最新の楽器とテクノロジーを駆使し、より一層ダイナミックなスケール感にあふれ、新鮮な驚きに満ちた集大成的なベスト盤となっている。ドラマチックで感動的だ。さすが南米屈指のシンフォニック・バンド、曲の良さが際立っている。昨年リリースされたMARCUS VIANAのサントラ作品MAKTUBからも2曲収録されていて、その2曲もニュー・ヴァージョンで収録。
SA-0130 SAGRADO / Coletanea II - Instrumental CD \2700
 サグラドの1stから6thまでの6枚のアルバムの名曲群のアレンジを変えて、リミックスされたニュー・ヴァージョン&一部新録されたベスト盤。一聴してアレンジが原曲とは全然違うのがわかる。こちらのVOL.2では全てインストゥルメンタルの曲が選曲されている(スキャット程度のヴォーカル入り)。また、本来ヴォーカル入りだった曲のインスト・ヴァージョンも収録。最新の楽器とテクノロジーを駆使し、より一層ダイナミックなスケール感にあふれ、新鮮な驚きに満ちた集大成的なベスト盤となっている。さすがMARCUS VIANAだけあって、ベスト盤といっても全力投球しており、新たな感動を与えてくれる。真摯な気持ちで常に、音楽に真剣に取り込んでいるのが伝わってくる。
SA-0249D SAGRADO CORACAO DA TERRA / Parte 1 - Cosmos X Caos DVD(NTSC) \2800
 シンフォ・ファン必見! サグラドの全盛期と言える興奮のド級ライヴ映像が初のDVD化! 89年のライヴ「COSMOS X CAOS」は、結成10周年記念コンサートらしい素晴らしい選曲で、ICARO(OVERTURE)からスタートし、ASAS、COSMOS X CAOS、O FUTURO DA TERRA、SOLIDARIEDADE、DEUS DANCARINO、SAGRADO、FAROL DA LIBERDADE、FLECHA といった1st〜3rdからの名曲がずらりと並ぶ。マルカス・ヴィアナのスリリングな早弾きエレクトリック・ヴァイオリンはもちろん、ツイン・キーボード、フルートや女性コーラスなどを交えた、シンフォニック・プログレをテクニカルかつ超ドラマチックに聴かせる。そして96年の「RIO ART ROCK FESTIVAL」では、RAPSODIA CIGANA、DANCA DAS FADAS、HUMAN BEANSといった、3rd&4thアルバムからの曲を3曲収録。ボーナスとしてインタビューやヒストリーなども追加。表示はポルトガル語と英語が選べる。約2時間の収録。
SA-0313D SAGRADO CORACAO DA TERRA / Part 2 - Flores Do Eden DVD(NTSC) \2980
 シンフォ・ファン必見! 2001年、2002年、2005年のブラジルでのライヴ映像を収録したDVDがリリース。PART1では、初期の3作品の曲が中心となっていたが、続編となるこのPART2では、4作目「GRANDE ESPIRITO」、2000年の5作目「A LESTE DO SOL、DESTE DA LUNA」、2003年の「COLETANEA 1 & 2」、そして、3RDに収録された「THE CENTRAL SUN OF THE UNIVERSE」も18分を越え情感豊かに熱演。さらに、マルカス・ヴィアナのソロ・TVシリーズからも選曲され、壮大でドラマチックな世界が繰り広げられる。メンバーは、エレクトリック・ヴァイオリン(ピアノ、エレクトリック・チェロ、マンドリン)を華麗に弾くマルカス・ヴィアナを筆頭に、サグラド・メンバーのギタリストAUGUSTO RENNO、ベーシストIVAN CORREA他、キーボード、ドラムス、女性ヴォーカリストMALU AIRESらが参加。本編10曲(約80分)に加え、ボーナスとして2014年のCINE THEATRO BRASILでのコンサートからの抜粋3曲と、インタビューを追加収録。
SA-0361 SOM IMAGINARIO / Banda Da Capital - Live In Brasilia 1976 CD \2800
 70〜73年の間に3枚のアルバムを残したブラジルのプログレ・バンドの未発表ライヴ音源。本作は、76年10月4日に行われたネイチャーデーを祝い開催されたコンサートを収録したもので、オリジナル・メンバーの、キーボーディストWAGNER TISO(オルガン&エレピ)と、ギタリストのFREDERICO MENDONCAの2人に加え、ベース、ドラムス、サックス(&フルート)奏者らが参加。SOM IMAGINARIOの曲は、クラシカルかつダークな展開を見せるプログレ然とした「ARMINA」、歌心あふれる叙情的な「SABADO」の2曲。また、WAGNER TISOの78年1stソロに収録される神聖な「A IGREJA MAJESTOSA」、フルートを導入した「OS CAFEZAIS SEM FIM」や、ジャズ・ロック「BANDA DA CAPITAL」などもバンドでプレイしている。ボーナス・トラック2曲は、75年10月6日リオでのライヴを収録。ミナスの人気ギタリストTONINHO HORTAがゲスト参加し、彼のハートフルなヴォーカルも聴ける。全10曲。音質も良い。デジパック仕様。2023年リマスター盤。
SA-0332 TEMPUS FUGIT / The Dawn After The Storm - Extended & Remastered Edition CD \2600
 <20周年記念 / 2019年新装版> 3面開きデジパック仕様&ボーナス・トラック2曲を追加収録。97年にデビュー作をリリースし、当時のブラジルのシーンを牽引した人気バンドの、長らく廃盤で入手困難だった99年2ndアルバムがジャケットのアートワークも新たに再リリース。シンフォニック然とした重厚なキーボード・ワークを軸に、優美なギターやフルートも加えた色彩豊かな情景と美しいアンサンブルで展開する堂々のサウンドで、クラシカルな風情、叙情、そして、クリアーな瑞々しさを持った極上の正統派シンフォを聴かせる。インストが中心となっているが、メロディアスで甘いヴォーカルも印象に残る。キャメルやジェネシスの影響をドラマチックに昇華させた必聴作。ボーナス・トラックとして「THE LAST DAY」(2016年録音の新曲)と、「DAYDREAM + THE DAWN AFTER THE STORM MEDLEY (LIVE IN TSUDIO)」 の2曲 (約21分) を追加収録。2019年リマスター盤。
SA-0233 TEMPUS FUGIT / Chessboard CD \2800
 初回限定3面開きデジパック仕様。シンフォ・ファン必聴作! 待望の08年新作3rd。クリアーな瑞々しさとブリリアントな叙情が織り成す、正統派シンフォニック・プログレの傑作。前作から約8年の歳月を経て、充分に蓄えられたアイデアがアルバムいっぱいに広がる、まさに彼らの持ち味が存分に発揮された満を持してのアルバムだ。どこまでも美しいキーボード・ワーク、エモーショナルなギター等によって生み出されていく、メロディアスで躍動感あふれるサウンドに胸がときめき、メロトロンとアコギの優美なアンサンブル、そして、押し寄せるドラマ性に感動。透明感のある美声女性ヴォーカリストや、QUATERNA REQUIEMのギタリストがゲスト参加。全5曲の大作志向。英語。
SA-0360 VELUDO / Nascimento E Morte CD \2950
 ブラジルのシンフォ・バンドの2023年新作3rd。70年代に活動したが当時はアルバムを残さなかった幻のバンドで、2000年代に入り再結成を果たした。本作は70年代に残された未発表曲を新録した作品となっているが、プログレッシヴな1曲目からダイナミックにスタートし、咽び泣くギターをフィーチャーしたドラマ性、フルートを効かせた叙情豊かなサウンドとハートフルなヴォーカルで聴かせ、見事にアップデートしている。また、アンデス色を伴ったアイデンティティが南米のバンドらしい。ボーナス・トラック6曲は、75年&80年代のライヴ等の当時のレア音源で、ヴァイオリンもフィーチャーしたシンフォニック・ロック。リマスターにて音質も良好。見開き紙ジャケット仕様。自主盤。*収納がゆるく盤面にスレが見られます。予めご了承ください。

〓[ARGENTINA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SA-1458 ALAS / Rio No Solo Es Piedra - En Vivo En Brasil 2003 CD \2500
 アルゼンティーナ・プログレの雄、ALASの初となるライヴ盤。アメリカ、アルゼンチン、ブラジルで一連のコンサートを行うために一時期再結成され、本作は2003年に行われたブラジル・リオデジャネイロの「リオ・アート・ロック・フェスティバル」でのライヴ音源を収録したもの。オリジナルメンバーのピアノ、ベース、ドラムスの3人に加え、ギタリスト、バンドネオン奏者を迎えた5人編成にて、タンゴのメロディを取り入れたアコースティック・ジャズ・アレンジにて聴かせる。卓越したピアノのテクニック、情感あふれるバンドネオンのソロもフィーチャーした、複雑でテクニカルかつシャープなプレイに目を見張る。2ndの「PINTA TU ALDEA」の曲も取り上げており、05年の3rd「MIMAME BANDONEON」を反映させたものとなっている。2022年リリース。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1380 ALEJANDRO MEDINA Y LA PESADA / Same CD \2500
 74年の唯一作が初CD化。MANALのベーシスト(&ヴォーカル)のALEJANDRO MEDINAと、当時様々なバンドで活動していたミュージシャン、CLAUDIO GABIS (ギター)、KUBERO DIAZ (ギター)、JORGE PINCHVESKY (ヴァイオリン)、BILLY BONDらによるLA PESADAとの連名作。ブルース・ロックを基調としながらも、サイケデリックで邪悪な闇を垣間見せるサウンドが、LA PESADA一派らしい。スペイン語。2016年リマスター盤。
SA-1410 ALMENDRA / El Valle Interior CD \2800
 長らく廃盤で入手困難だった、LUIS ALBERTO SPINETTAらによるバンドの80年にリリースされた3作目にしてラスト作。69年と70年に2作品のみを残し解散し、80年に再結成され本作を残した。初期で見せたサイケデリック性は無く、浮遊感のある彼のヴォーカルを活かしたジャズ・テイストを持った、メロディアスで叙情的なサウンドとなっていて、ノスタルジック香る世界観など、同時期にリリースされたソロ・アルバムに近い印象を受ける。2018年リマスター盤。
SA-1413 ALMENDRA / En Obras I Y II CD \2500
 昨年再発されたラスト・アルバム「EL VALLE INTERIOR」も好評だった、LUIS ALBERTO SPINETTAらによるバンドが残した79年12月の名ライヴ。69年、70年、80年と3枚のアルバムを残した彼らの集大成と言えるライヴ盤で、スピネッタがソロ・ライヴでも取り上げてきた初期の曲も、この時期のサウンドとなっていて大いに盛り上がりを見せる。また、未発表の2曲「CAMBIANDOME EL FUTURO」と「VAMOS A AJUSTAR LAS CUENTAS AL CIELO」も演奏されており、まさにこの時期のスピネッタのソロ・アルバムに近いイメージの曲となっている。まさにスピネッタのヴォーカルで聴かせる独壇場。
SA-1398 ANACRUSA / El Sacrificio + Fuerza CD \2800
 78年作「EL SACRIFICIO」と、82年作「FUERZA」の名盤2作が2in1にて再発。前者での、クラシカルかつ前衛的なオーケストラと、攻撃的なロック・アンサンブルの融合、ハートフルなフルート、涙が出てきそうなストリングス、哀愁そのものの女性ヴォーカル、フリップ・ナイズされたギター、押えきれない感情の高揚。そして後半での大曲では、唯一形容を許されるのがクリムゾンのアイランドだと思う。そして、後者は、名作の多いアルゼンチン産の中でも、特に芸術性をも極めた傑作で、シリアスな女性ヴォーカル・スタイルの1曲目、一転し、メランコリックなオーボエと正統的に歌い上げる2曲目、まるでアフター・クライングのようなオーケストラとロック・アンサンブルを攻撃的に融合させた3曲目、クラシカルな美と叙情があふれる4曲目など、どちらも甲乙つけ難い。2017年盤。
SA-1258 AQUELARRE / Siesta CD \2500
 75年リリースの4作目。キーボード、ギター、ベース、ドラムスの4人編成。ヴォーカルがメロディアスで、やわらかな陽だまり感覚をかもし出している。ブリリアントなインスト・ジャズ・ロック色も持った、アルゼンチンらしい愛すべき1枚。デジタル・リマスター&デジパック仕様。
SA-1390 ARCO IRIS / Cronologias 1969-1971 CD \2800
 70年にRCAからリリースされた1stアルバム「ARCO IRIS」の全曲と、初期シングル曲10曲で構成された全20曲入り。メランコリックで幻想感のある叙情的なフォーク・ロック・スタイルを基本にしているが、フルート、ファルセットのコーラスを取り入れたアレンジが美しく、また、ダークでプログレッシヴな場面展開や、サックスを加えたジャージィなテイストのあるロック曲も含み後への布石を感じさせる。ストリングスを導入した曲や、厳かなコーラスが印象的な曲などシングル曲も充実。2017年版。
SA-1307 ARCO IRIS / Agitor Lucens V CD \2800
 75年の最高傑作が初CD化! アルゼンティーナ・ロックの黄金期にリリースされた「LOS ELEMENTALES」と並ぶ彼らの代表作。シンセやハモンドを駆使したプログレッシヴな展開と、叙情豊かなシンフォニック・ロック、さらに、ジャズ・ロック・テイストや、アンデス民俗のアイデンティティも織り込んだ多彩なアレンジを加え、そして、アルゼンチンらしい歌心で織り成す2枚組コンセプト・アルバムの大作。当時、オーディオ・ヴィジュアル・プロジェクトの一環として制作され、アルゼンチンを代表する振付師OSCAR ARAIZによる前衛ダンスとのコラボとしても演奏された。(ブックレットに当時の貴重写真も掲載) 南米ファン必聴作。2in1にて。
SA-1459 ARCO IRIS / Los Elementales CD \2800
 ALASやLA MAQUINA DE HACER PAJAROSがセカンド・アルバムをリリースし、単発物ではETERNIDADやSOLUNAがアルバムをリリースした、プログレッシヴ・アルゼンチーナの黄金期であった77年に、自主レーベルからリリースされた彼らの代表作。メンバー・チェンジにより新たにウルグアイからドラマーとギタリストを迎えて制作された。テクニカルでスピーディーなジャズ・ロック・サウンドと、眩いばかりのブリリアントな叙情が交錯していく。フルートの導入や、歌心のあるヴォーカルがアルゼンチンらしいメロディアスさをかもし出す。四大元素の地、火、水、風の4つのテーマで構成された大作志向。ボーナス・トラック2曲追加。2022年リマスター盤にて旧盤より音質向上&アルゼンチン盤。
SA-1320 AVE ROCK / Same CD \2800
 長らく廃盤で入手困難だった名盤が、初のアルゼンチン盤で再発! 2枚のアルバムを残した彼らの、74年にリリースされた1st。当時のブリティッシュ・ロックからの影響を感じさせる、くすんだトーンのハモンドをフィーチャーしているが、そこはラテンの血のせいか、決して英国調にはならず、70年代のイタリアン・プログレのような様相をイメージさせ、ハードに、そして、叙情的に聴かせる。泣きも含んだサイケデリックなギター、スペイン語による滑らかで情感豊かなヴォーカル等で織り成す、正統派アルゼンチーナ・プログレの名作。2013年版。
SA-1345 AVE ROCK / Espacios CD \2800
 初のアルゼンチン盤にて再発! 2枚のアルバムを残した彼らの、77年にリリースされた2nd。大幅なメンバー・チェンジを経てリリースされたアルバムで、21分を越える1曲目、5分、16分の長尺曲を中心とした3曲で構成され、前作とは少し違った趣向となっているが、イエス、フラッシュ、グリーンスレイドといった英国プログレからの影響を感じさせるも、独自の南米カラーで染め上げ、センチメンタルな叙情に彩られたシンフォニック・ロックを聴かせる。スペイン語のヴォーカルも滑らか。こちらも前作と甲乙を付け難い出来。2014年版。
SA-1384 BANANA / Etapa Sinfonica 79-80 CD \2500
 長らく廃盤だった傑作アルバムが2016年リマスター&新装版にて待望の再発! 79年にEMIからリリースされたバンドの代表作と言える3作目「AUN ES TIEMPO DE SONAR」の全曲と、今回初CD収録となる80年作の「LICUADO」からシンフォニック&叙情的なバラードを5曲抽出した全11曲。リリカルなピアノや、オルガン、ムーグ、ストリングスを多用したシンセ、甘美なギターをフィーチャーした、テクニックを感じさせる美しいシンフォニック・ロックを聴かせる。イエス、キャメル、ロカンダ、同国のSERU GIRANやCRUCISといったバンドを連想させながらも、歌心のあるスペイン語のヴォーカルでしなやかに包み込んだ感動作。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1357 LA BIBLIA / Same - Complete Version CD \3000
 長らく廃盤で入手困難だった名盤が初CD化を含むコンプリート・ヴァージョンにてリリース! 初CD化となる77年にリリースされたブラジル盤(ポルトガル語)と、74年にリリースされたアルゼンチン盤(スペイン語)を2in1で収録した完全2ケ国語版での再発。聖書をテーマにドラマチックに繰り広げる、オーケストラとロックを融合させた壮大なシンフォニック・コンセプト・アルバムで、ギターが咽び泣き、滑らかな歌心のあるヴォーカルが叙情的な空気感を醸し出す。キーボードにはCHARLY GARCIA、そして、RAUL PORCHETTOや、SUI GENERIS、ESPIRITU等、アルゼンチンの当時のシーンを牽引した多数のバンドのメンバーが集結して作り上げた渾身の傑作。ブラジル盤の方は、ブラジルのアーティストによるもので、スペイン語とポルトガル語のニュアンスの違いだけでなく、合唱を取り入れたり、フルートを効かせたりとサウンド面でも趣向が違い、両方を聴き比べるのも面白い。尚、クレジットは16曲ですが、ブラジル盤のインスト曲が2曲省略されています。全14曲。2015年版。
SA-1443 BUBU / Anabelas - Deluxe Edition CD \2800
 78年の名盤が2022年リマスター盤にてリリース。ダークに畳み掛けるシンフォニック・ロックと、チェンバー・ロックがテクニカルに融合した傑作。コンポーザー兼アレンジャーのDANIEL ANDREOLIが指揮をとり、ギター、ベース、ドラムスのロック・アンサンブルに、ヴァイオリン、フルート、サックス等を加え、スペイン語の男性ヴォーカルと、女性コーラスや混声合唱も交え、ヘヴィなギター、クラシカルな叙情、秘めたるドラマ性などが、張り詰めた緊張感の中に緻密に散りばめられている。エスプリを効かせた、鮮烈で狂おしいほどの美。他にはないオリジナリティーを誇る不朽の名作。3面開きデジパック仕様。
SA-1409 BUBU / El Eco Del Sol CD \2500
 シンフォ・ファン必聴! 40年振り堂々の復活! 78年に唯一作にして名盤「ANABELAS」をリリースしたアルゼンチーナ・プログレの雄、BUBUの2018年再結成新作。オリジナルのアレンジャー兼コンポーザーのDANIEL ANDREOLI が持つダークな世界観はそのままに、若きアーティスト(アコ&エレクトリック・ギター / ドラムス / キーボード / アコ&エレクトリック・ヴァイオリン / サックス / フルート / コーラス隊)を加え、テクニカルな演奏を軸に、アコースティック・アンサンブルを随所に織り込んだ南米叙情あふれるサウンドでクラシカルかつシンフォニックに聴かせる。かつてのクリムゾン色に加え、オザンナに似た邪悪な迷宮パワーが炸裂。その凄まじいインパクトと言ったら! 2016年にDLのみでリリースされた3曲入りEPも含む。見開き特殊紙ジャケット仕様。
SA-1014 CONTRALUZ / Americanos CD \3000
 73年にEMIアルゼンティーナからリリースされたヘヴィ・プログレッシヴの名作。時にクラシカルに、時に唸りを上げるツバ飛しフルート、ワイルドなヴォーカル、ヘヴィなギターetc.に支配された衝撃度は後半に行くほど増す。イタリアのBIGLIETTO PER L'INFERNOに近いが、アルゼンチン特有の叙情的な歌心を持つメロディーがその狭間でゆらぐ。
SA-1393 CRUCIS / En Vivo Enero 1977 CD \2800
 77年1月14日に収録されたオフィシャル・ライヴ盤が登場! 76年にシンフォニック・ロックの傑作アルバム2作「CRUCIS」、「LOS DELIRIOS DEL MARISCAL」を残した彼らの未発表ライヴ音源で、GUSTAVO MONTESANO (ベース&ヴォーカル)、GONZALO RARRUGIA (ウルグアイのPSIGLOのドラムス)、ギター、ムーグ、ソリーナ、オルガン等を駆使したキーボードの4人編成により、イタリアン・ロックに似た情熱的でテクニカルなプログレッシヴ・ロック・サウンドをアルゼンチン特有の滑らかな叙情で包んだ、歌心のあるシンフォニック・ロック。本編7曲に加え、さらに、ボーナス・トラックとして今回初出となる未発表曲2曲(IRONICO SER-1976 / ALGUNAS TRISTEZAS-1974)も収録! 当時の彼らの輝く瞬間を切り取った南米ファン垂涎の必聴の注目作。2017年リリース作。
SA-1023 ESPIRITU / Libre Y Natural CD \3000
 76年リリースの2nd。知られた当時から南米のイエスともてはやされていたが、アルゼンチン特有のファンタジックな歌心と、テクニカルでカラフルな演奏が見事なバランスで融合した、素晴らしい内容を誇る南米シンフォニック・プログレの名盤。スピーディーなオープニングに続き、美しい叙情パートが広がり、一気に畳み掛ける後半へとなだれ込むプログレの美学がここに。
SA-1165 ESPIRITU / Same CD \2500
 リマスター盤。ボーナス・トラック3曲(2曲はライヴ)収録。アルゼンチンの隠れた名作と言われてきた82年リリースの3rd。非常になめらかでメロディアスな歌心のあるヴォーカルと、ヤマハのCPピアノを多用した、クリアーで美しい上昇型のシンフォニック・サウンドは、同じアルゼンチンのPABLO EL ENTERRADORを思わせる。情熱的にスピーディーに畳み掛け、かつ引き付けるドラマチックさがある。リマスターにより音質も格段にアップ。クリアーなサウンドがより一層引き出されている。特殊紙ジャケット仕様。
SA-1485 ETERNIDAD / Apertura CD \2800
 ファンタジックなシンフォニック・ロックを聴かせる77年唯一作。イエスやESPIRITUに通じる構築的でテクニカルなシンフォ性と、技巧的なアコギとフルートの美しいアンサンブルも交えた繊細なアレンジを施したサウンドに、SUI GENERIS辺りを思い起こさせる歌心のある柔らかいヴォーカル&コーラスワークが映える。ヴァイオリン、ピアノ、バンドネオンで綴るラストは小曲ながら特筆。5人組の短命バンドが残した、まさに70年代のプログレッシヴ指向のパッションが感動的に詰め込まれた1枚だ。2022年リマスター盤にて音質向上。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1473 LA FUENTE / Same CD \2800
 初CD化。2枚のアルバムを残したアルゼンチンの短命バンドの81年1st。アコギ&12弦ギター、マンドリン、フルート、クラリネット、ピアノ、チェロ等による繊細なアコースティック・アンサンブルと、物悲しいメロディに惹きつけられる。南米のバンドにしては珍しく、まどろむ英国調のアンダーグラウンド・フォークのような趣や、夢想的なシンフォ色、室内楽風のクラシカルな風味もあり、サウンドに乗せてスペイン語の柔らかなヴォーカルとコーラスも美しい叙情を紡ぐ。当時、LOS JAIVASのTODOS JUNTOSのカヴァーをした事で有名となり人気を集めた為、アンデス音楽の要素も含んでいる。原盤はLITO VITALEのレーベルCICLO3からリリースされた。隠れた名盤。2024年リマスター盤。
SA-1474 LA FUENTE / El Grito Primal CD \2800
 初CD化。2枚のアルバムを残したアルゼンチンの短命バンドの83年2nd。繊細なアコースティック・アンサンブルと洗練されたコンテンポラリーなサウンドがバランス良く配され、こちらも前作と同様に、英国調のアンダーグラウンド・フォークのようなメロウな趣や、品格のあるクラシカルな叙情、スペイン語の柔らかなヴォーカルとコーラスで綴る。当時、LOS JAIVAS が築いたアンデス音楽とロックの融合を引き継いだバンドとして注目を集めた為、アンデス色を打ち出した曲も含むが、彼らの本質と方向性はそこではなく、そこから独自に派生させた相反するオリジナリティであったのだろう。原盤はLITO VITALEのレーベルCICLO3からリリースされた。隠れた名盤。2024年リマスター盤。
SA-1464 LA GOTA / Paisaje Interno CD \2500
 2023年新作。バンドネオン奏者をメンバーに含む6人編成のプログレ・バンドで、ジャズ・ロック、アヴァン・タンゴ等を織り込んだインスト・サウンドを表情豊かに聴かせる。伸びやかなギターや、的確なリズムに支えられたテクニカルでソリッドなプレイに反して、情感豊かな音色を奏でるバンドネオンがソロを取る場面が多くサウンドを特徴付けている。これは、まさにアルゼンチン産以外には出し得ない音だろう。ラストでの流麗なピアノ・ソロも印象的。2001年にデビュー・アルバムをリリースし、09年に2ndを、そして、本作は14年振りの3rdアルバムとなる。*特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1430 GRUPO ENCUENTRO / 1980-81 CD \2800
 初CD化。ツイン・キーボードを配し、アルゼンチンのPHILLIPSに2枚のアルバムを残したバンドの、80年作「Fabulas Del Cielo」 と81年作「Nuestro Hogar」の2作品が2in1にて再発。1stはギターにサックスを加えたフュージョン寄りのサウンドだったが、後にSPINETTA JADEに加わる凄腕ベーシストが参加した2ndは、彼のテクニックに触発されたのか、圧倒的な手数で叩きまくるドラムスや、弾き倒しのギターなどジャズ・ロックへ変身。かつ、シンセなどキーボードもよりフィーチャーされ、曲によってはシンフォ風味も。また、2曲ながら、アルゼンチン特有のハートフルなヴォーカルや女性コーラスを導入した曲もあり叙情的な一面も見せる。CDR盤。
SA-1027 GUSTAVO MONTESANO / Homenaje CD \2700
 CRUCISのリーダーでヴォーカル&ベーシストである彼が、77年にリリースしたソロ・アルバム。実質上クルーシスの3作目と言われていた作品で、リリカルなヴォーカルとシンフォニックなキーボード・アレンジが盛り上がりをみせる。ボーナス・トラック2曲は、CRUCISの当時の未発表曲!
SA-1404 LA HERENCIA DE PABLO / Jose Maria Blanc CD \2500
 シンフォ・ファン必聴の注目作! アルゼンティーナ・シンフォの雄、PABLO EL ENTERRADORのオリジナル・メンバーJOSE MARIA BLANC(キーボード/ヴォーカル)が、パブロのギタリスト、ドラマー、そして、キーボーディスト(ex.LA BARCA)らを招き、ツイン・キーボードでスタートさせたシンフォ・バンドの2018年デビュー作。煌びやかなシンセと伸びやかなギターをフィーチャーした透明感のある美しいサウンドはまさにパブロ譲りで、叙情的でメロディアスな中に、クラシカルなアンサンブルも取り入れた、本格派シンフォを聴かせる。また、歌心あふれるスペイン語のヴォーカルも堪らない。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1476 HORIZONTE / Senales Sin Edad CD \2800
 79年にリリースされた2ndアルバムが単体にて初CD化。デビュー・アルバムをリリース後、SERU GIRANとの共演ライヴの機会に恵まれ、その衝動に突き動かされ本作のレコーディングを始めた。よりキーボードが活躍しその存在感を示しているが、各メンバーの演奏テクニックも大幅に上がり、アンサンブルを重視したアレンジの仕掛けの多いプログレ然としたナンバーも壮快さを増している。民俗的なメロディを取り入れながらも彼らの音楽性を確立した。また、スペイン語によるヴォーカルも叙情的で南米ならではの泣きで聴かせる。2作を残して81年に解散した短命バンド。2024年リマスター盤にて音質も向上。
SA-1260 INVISIBLE / El Jardin De Los Presentes CD \2800
 76年リリース3rdアルバム。彼らの最高傑作。本作のみにALASのキーボード奏者が参加し、ブリリアントで叙情的なシンフォニック・プログレを聴かせる。アルゼンチンらしいノスタルジックな哀愁に胸を焦がす。中でも7曲目はクリムゾンを思わせる哀愁のヘヴィ・ナンバーとして知られてきた。デジパック仕様。
SA-1414 IRREAL / Same CD \2800
 南米ファン垂涎の、幻のバンドの作品が2018年初CD化。80年にライヴ録音にてカセットのみでリリースされ、当時ライヴ会場のみで売られたというレア音源。MIAやREDDと共にライヴ出演をしたが、軍事検閲によりアルバムを残すことが出来なかった6人組のバンドで、スペイン語の歌心のあるヴォーカルとコーラス、オルガンやシンセ、優美なフルートを効かせた叙情的でメロディアスなシンフォニック・ロックを聴かせる。MIA時代からのLITO VITALEの朋友で近年は2人の連名でも活動した、ヴォーカリストのJUAN CARLOS BAGLIETTOが在籍。ボーナス・トラック3曲(映画のサントラ&未発表2曲)を追加収録。アルゼンティーナ・ロック・ファン必聴作。
SA-1392 JINETES NEGROS / Definitiva Mente CD \2500
 NEXUSと並び、アルゼンチンのプログレ・シーンを代表するシンフォ・バンドの4年振りとなる2017年新作5th。リック・ウェイクマン影響下の流麗なピアノやオルガン、テクニカルなキーボード・ソロを交え、ストリングスや壮大なオーケストラを想定したシンセを導入したクラシカルなサウンドと、エモーショナルなギター、そして、情感豊かなスペイン語のヴォーカルに、コーラスと合唱も加え、妖しくもエキゾチックなメロディやロマンチックな憂愁も織り込み、ドラマチックなラストで締めくくるコンセプト・アルバム。儚くも滑らかなアルゼンチン特有の叙情美にあふれ、また、哀愁を帯びた熟したヴィンテージ感も堪らない。シンフォ・ファン必聴の超力作! 見開き特殊紙ジャケット仕様
SA-1382 KUBERO DIAZ Y LA PESADA / Same CD \2800
 73年の唯一作。ジャケットの強烈なインパクトに引いてしまいそうになるが、中身は意外とマトモでしっかりと構成されている、アルゼンチン・レア・サイケ・ハード。KUBERO DIAZとCLAUDIO GABISのツイン・ギター、JORGE PINCHEVSKYのヴァイオリン、BILLY BOND、自身のヴォーカルに加えMANALのALEJANDRO MEDINAもヴォーカルで参加。サイケデリックで邪悪な闇がLA PESADA一派らしいが、アコースティック・ギターとヴォーカルによる繊細な叙情で聴かせる曲もあり。スペイン語。ボーナス3曲追加収録。
SA-1460 LITTO NEBBIA / Cosas Que No Quieren Morir Vol.1 & Vol.2 CD \2800
 数多くのアルバムを残しているアルゼンチーナ・ロック界の重鎮であるヴォーカリストでキーボーディストの未発表曲集。76年にリリースされたアルバムで、ジャズ・ギタリストRODOLFO ALCHOURRONに提供した曲や、JORGE PANTANOの映画「BOBETA, ILUSION Y DESPERTAR」のサントラとして使用された曲を中心にした全11曲。南米ならではのメロディアスなサウンドに乗せて歌われ、オーケストラを加えたロマンチックな叙情で聴かせる曲などヴォーカリストとしての面と、リズムセクションも加え、ピアノやシンセを駆使したインスト曲や、ストリングスをフィーチャーしたクラシカルな曲など、作曲家としての実力も存分に発揮している。さらにVOL.2として、未発表のボーナス・トラック13曲(74年)を追加してのCD化。2022年リマスター盤。
SA-1155 LITO VITALE / Sobre Miedos Creencias Y Supersticiones CD \2700
 MIAのキーボード奏者だった彼が、81年にリリースした1stソロ・アルバム。ピアノと、アープやムーグといったシンセ類を中心に、ペダル・ベース、ギター、パーカッションも自らが演奏し、そのマルチな才能をいかんなく発揮している。ジェネシスを連想させるようなコード進行が随所に散りばめられ、哀愁を帯びたメロディアスで、ドラマチックなシンフォニック・ロック・サウンドが展開されていく。リリカルで演奏テクニックのあるクリアーなピアノの音色が彼らしい。ヴォーカルも彼が持つ叙情的な世界をより一層広げる。ボーナス・トラックとして、87年のLITO VITALE CUARTETOの曲を4曲追加収録。
SA-1278 LA MAQUINA DE HACER PAJAROS / Same CD \2800
 デジパック仕様。SUI GENERISを経たCHARLY GARCIAが率いる、シンフォニック・ロック・バンド。76年リリースの1st。CHARLY GARCIAとCARLOS CUTAIAのダブル・キーボードにより、時に抜群の演奏テクニックでアグレッシヴに、ジャージーに押し捲る。そして彼のナイーヴなヴォーカルが加わってくると、アルゼンチンならではの淡い色彩感覚に包まれていく。アコースティック・ギターを繊細に導入した、優しいカラーも彼らしい。ラストの物悲しい泣きのメロディーには胸を貫かれるようだ。尚、オリジナル・レコードの初回にはこのジャケットが2重になって付いていた。
SA-1166 LA MAQUINA DE HACER PAJAROS / Peliculas CD \2800
 デジパック仕様。77年リリースの2nd。3曲目では、クラシカルな生のストリングス・アレンジを加え、リリカルな叙情がファンタジックな色彩を放ち香り立つ。その繊細さが何ともアルゼンチンらしい。OSCAR MOROによるスピーディーなドラムでまくし立てるテクニカルなジャズ・ロック、フォーク・タッチな叙情風味、シンフォニックな曲調、より一層アレンジが練られた、プログレッシヴな面と、いろんな側面を持っている。1stと並び高評価の1枚。この後CHARLY GARCIAはSERU GIRANを結成する。
SA-1341 MARILINA ROSS / Estados De Animo CD \2800
 廃盤レコード時代からプログレッシヴ・サイドでもよく知られたアルゼンチンの人気女性ヴォーカリスト。当時、女優として活躍し、また、今も音楽活動を続けている彼女の、長らく廃盤で入手困難だった74年のデビュー・アルバムがリマスターにて再発。本作は彼女の最初期の女優時代にリリースされた作品で、美しいオーケストラに乗せて哀愁たっぷりに歌い、ロック、フォーク、サイケ等をミックスしたサウンドで聴かせる。また、アコギや、タンゴのメロディの導入など、アルゼンチンらしさが満載の1枚。ハスキーで落ち着いたヴォーカル・スタイルがオトナの魅力。2013年版。
SA-1342 MARILINA ROSS / Soles CD \2800
 廃盤レコード時代からプログレッシヴ・サイドでもよく知られたアルゼンチンの人気女性ヴォーカリスト。95年に初CD化されたが、長らく廃盤で入手困難だった82年の2ndアルバムがリマスターにて再発。スペイン亡命からアルゼンチンへ戻り、本格的なシンガーに転向しての1作目となる、よりシンフォニックに洗練された代表作。叙情的なフルートやオーケストラをフィーチャーしたメロディアスでフェミニンな作風で、イタリアのMIA MARTINI辺りを連想させるようなサウンドで聴かせる。自作曲に加え、IVANO FOSSATTIや、MIA MARTINIでも知られるDANZAをスペイン語で収録。2013年版。
SA-1346 MATERIA GRIS / Ohperra Vida De Beto CD \2800
 CD初収録を含むレア・シングル4曲を追加した2014年版。72年にEMIからリリースされた唯一作。ACT1&2で構成されたコンセプト作で、70年代アルゼンチン物の中でもダントツにアレンジ、曲調、展開が凝っている。生のストリングスがまるでメロトロンのように流れ込んだかと思うと、ヘヴィなギターリフや、畳み掛けるリズムで切り返していく。そのリズム陣が強力で、ベースのOMAR COSTANZOは、後にNARANJA MECANICAに、そして、ドラムスのCARLOS RIGANTIは後にALASを結成するが、ここですでにそのプレイにテクニカルなドラミングの片鱗が聴ける。また、歌心あふれる叙情、さらりと横切るフルート、1曲ながらLITO NEBBIAのピアノも印象的で、シンフォ・ファンからヘヴィ・ファンにまで幅広く聴かせる充実の1枚。アルゼンチン盤。
SA-1454 MERLIN / Same CD \2800
 CRUCISのGUSTAVO MONTESANOと、PATORALのALEJANDRO DE MICHELEの2人のギタリスト(&ヴォーカル)により結成された5人組のバンドが80年にリリースした唯一作。彼らのギターワークとスペイン語によるハートフルなヴォーカル、敏腕キーボーディストと、リズム・セクションにはセッションマンを迎え繰り広げられる、テクニカルかつメロディアスな叙情性は両グループの良さを物語っている。ネオ・プログレの要素も交えたプログレッシヴ性、クラシカルなシンフォ性、グルーヴ感のあるプレイで聴かせる、活動期間はたった1年だったという短命バンドが残した奇跡の1枚。ボーナス・トラック2曲(デモ・ヴァージョン)を追加収録。2022年リマスターにて旧盤より音質向上&アルゼンチン盤。
SA-1049 MIA / Transparencias CD \2700
 今やソロ・キーボード奏者、アレンジャーとして活躍している、LITO VITALE率いるプログレッシヴ・ロック・バンド。76年リリースの1st。ピアノ、オルガン、ギターにフルート、リコーダーを取り入れながらクラシカル&ジャージィーに聞かせる。全体にアコースティック色が強く、ほとんどインスト。曲のアレンジと演奏はわりとラフ。
SA-1050 MIA / Magicos Del Tiempo CD \2700
 77年リリースの2nd。メンバー・チェンジがあり、ほとんどインスト志向だった1stから一転、アルゼンチンらしい感傷的なヴォーカルをメインにした歌物的な作品になった。全体にアコースティックな印象が残る。
SA-1051 MIA / Cornonstipicum CD \2700
 78年リリースの3rd。インスト志向の1st、歌物的な2nd、そしてこのプログレ色の強い3rdといった感じ。後半の畳み掛けと叙情パートのハッとする対比は、ラテン系ならではのコントラストがある。イタリアン・プログレを思わせる秀作。
SA-1457 MIGUEL CANTILO Y JORGE DURIETZ...Y OTROS / Apostoles CD \2800
 75年にRCAのスタジオで録音し完成させるも政府の検閲によりリリース出来ず、ようやく80年にリリースされたという作品。PEDRO Y PABLOの3rdとも言われ、メロディアスで淡い叙情に包まれたシンフォニックなサウンドと柔らかなヴォーカルは彼ららしいが、本作ではキーボードにCHARLY GARCIAや、LA PESEDA一派のギタリストKUBERO DIAZ、SUI GENERISやLA BIBLIAなど多数のアルバムにも参加したヴァイオリニストのJORGE PINCHERSKYら多数のアーティストを迎えており、サイケデリック&プログレッシヴな面も取り入れている。ヴァイオリンをフィーチャーしたクラシカルな趣が美しい4曲目やCHARLY GARCIAのミニムーグが光る6曲目など聴き所も多い。2022年リマスター盤。
SA-1463 MIGUEL Y EUGENIO / En Junio CD \2800
 初CD化! AUCANの前身バンドと言える72年の唯一作。12弦、アコ&エレクトリック・ギター、リコーダー、ヴォーカルのMIGUELとEUGENIO PEREZ兄弟に、サポート・メンバーとして LITTO NEBBIA (ピアノ)、OSCAR MORO (ドラムス)、HORACIO FUMERO (ベース)、LEON GIECO (ヴォーカル)、DOMINGO CURA (パーカッション)を従えたバンド編成にて聴かせる。プログレッシヴ&フォーク・テイストを持ち合わせた叙情あふれるメロディアスなサウンドに、歌心あるヴォーカル、丁寧なアレンジを施した当時のアルゼンチーナ・ロックならではのサウンドとなっている。本名義にてライヴ活動を行っていたが、75年に2人の弟を加えてAUCANを結成し2枚の名盤を残した。
SA-1383 MONTES / Cuando Brille El Tiempo CD \2800
 74年にリリースされたバンド唯一作。今回CD初収録となるMONTES名義の73年のシングル2曲と、ギタリストのJORGE MONTESがMONTES以前に在籍したLA SEPTIMA BRIGADAの70年&71年のアルバム未収レア・シングル5曲をボーナス・トラックとして追加収録。殺気立ったギターと、ベース、ドラムス、ヴォーカルの4人組。暗く重く、邪悪なムードが充満した屈折したハード・プログレとなっているが、コーラスも取り入れたハートフルなスペイン語のヴォーカルが南米のバンド特有の空気を纏っている。ゲストで、エレピ、ベース、ドラムスが参加。
SA-1465 MORDAZ / Libertad Condicional CD \2800
 EL RELOJ の3rd時(83年)のメンバーらにより86年にインディー・レーベルよりリリースされた唯一作が初CD化。70年代にはORION'S BEETHOVENや、BUBUでリード・ヴォーカルを取っていたPETTY GUELACHEと、DANIEL TELISによるヘヴィなツイン・ギター、MAQINAやMERLINのベーシストOSCAR LOPEZ、ドラマーによる4人組。スペイン語によるシャウトを交えた情熱的なハイトーン・ヴォーカルを畳み掛ける3連のリズムに乗せ聴かせるなど、ハード・プログレを熱く繰り広げる。古さを感じさせない構築的なサウンドは流石だ。控え目ながら、ゲストでキーボーディストも参加。ボーナス2曲は、収録曲の2001年新録と、未収曲の84年デモ音源を収録。
SA-1401 NADA / Same - 2017 Expanded Edition CD \2800
 ボーナス・トラック12曲を追加収録した2017年新装盤。アルゼンティーナ・プログレ・シーンの先駆者と言われるMIGUEL ABUELOが率いるNADAが73年にフランスのみでリリースしたレア・プログレの名盤。チェリストを含む5人組で、チェンバロ等をゲストに迎え、クラシカル・アンサンブルをふんだんに織り込み、美しい叙情に彩られたシンフォニックなパートも充分に持ち合わせたドラマチックなハード・プログレを聴かせる。コーラスも取り入れたハイトーンで歌われ、スペインのNUの1stや、ニュー・トロルスを連想させるところもあり。ボーナス・トラックは、MIGUEL ABUELOが在籍したバンドLOS ABUELOS DE LA NADAの68年〜69年のレア・シングルを7曲とヴァージョン違いなどを収録。
SA-1053 NARANJA MECANICA / Revive El Sentimiento CD \3000
 女性ヴォーカルをフィーチャーした、77年にリリースされた、アルゼンチン・シンフォの傑作。泣きのキーボードとギター、メロディアスなヴォーカル、流れるようなシンフォニック調のアレンジは、万人に気に入られる内容だ。サンドローズ調の1曲目、イタリア調の2曲目、ジェネシス?と思わせる3曲目etc.月光ソナタにインスパイアされたというバラードも美しい。シンフォ・ファン&女性ヴォーカル・ファン必聴!
SA-1388 NAU ALETHEIA / Los Misterios De Eleusis CD \2500
 78年に唯一作にして名盤を残したBUBUのヴァイオリニストALVAR LLUSA-DAMIANIが結成した4人編成のバンドの2017年デビュー・アルバム。クリムゾン影響下のダークで硬派なプログレッシヴ・ロック、変拍子を多用したテクニカルな地中海風味のあるジャズ・ロック、エスプリの効いたチェンバー・ミュージック、そして、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サックス等の木管も加えたクラシカルで叙情的なパートも織り込んだコンセプト・アルバム。インスト作品となっているが、ラストのみ情感豊かな女性ヴォーカル入り。尚、キーボード(&エレクトリック・ギター)はCANTURBEのメンバー。特殊見開き紙ジャケット仕様。*初回限定イラストカード4枚を封入
SA-1402 NEXUS / Detras Del Umbral - 2017 Remasterd Edition CD \2600
 未発ライヴ音源2曲 ( LA ESPIRAL / TIEMPO SIN RAZON - EN VIVO EN CHILE 2001) を追加収録した2017年リマスター新装盤。メキシコのCAST、キューバのANIMA MUNDI、そしてこのアルゼンチンのNEXUSと、現在南米プログレ・シーンを代表するバンドとして活躍中の正統派。本作は発売当時もかなり話題になった99年のデビュー・アルバムで、90年代の南米プログレを代表する1枚と言える。エマーソン影響下のオルガン&シンセをダイナミックにフィーチャーし、泣きを含んだエモーショナルなギターも印象的なシンフォ・プログレをドラマチックに展開。胸を貫かれるような哀愁を帯びたメロディ・ラインや、情感を込めて歌うスペイン語の女性ヴォーカルが導入されると、一気にアルゼンチンらしい叙情に包まれ、そのミックス加減が絶妙。
SA-1089 NEXUS / Metanoia CD \2500
 01年の2ndアルバム。エマーソン影響下のキーボード・ワークをフィーチャーしながらも、ハモンドを導入した邪悪な攻撃性を加えたサウンドへと変化を遂げ、よりスケール感のあるサウンドとなった力作。クラシカルなフレーズと美声女性ヴォーカルで織り成す繊細な導入部から、ダイナミックなプログレッシヴ・ロックへと展開する約10分の組曲でのアレンジ力も光る。畳み掛ける演奏がイタリアン・プログレを彷彿させるが、曲によりハケット風、ラティマー風と弾き分けるエモーショナルなギターも印象に残る。女性ヴォーカル。スペイン語。
SA-1303 NEXUS / Aire CD \2500
 再び若干のメンバー・チェンジを経てリリースされた、2012年4th。ハモンドやシンセを弾き倒し、ヴィンテージ感のあるプレイを見せるエマーソン影響下のキーボーディストを核に、エモーショナルな泣きを含んだギター、そして、スペイン語で情感豊かに歌われる甘く切ないヴォーカル・パートも大幅に取り入れたサウンドは、まさしくアルゼンチンのバンドならではの胸を貫くような哀愁をまとった叙情にあふれている。また、イエスやUKを連想させるような構築性も持ち合わせ、重厚かつドラマ性を帯びたサウンドにも圧倒される。彼らの最高作となった力作。
SA-1468 NEXUS / Insania - Limited Edition CD \3300
 正統派シンフォ・バンドの2023年新作。メキシコのCAST、キューバのANIMA MUNDI、そして、このアルゼンチンのNEXUS。南米のプログレ・シーンの代表格と言えるバンドの6年振りとなる待望のアルバム。エマーソン影響下のダイナミックなキーボード&ハモンドの弾き倒し、クラシカルなピアノ・ソロ、エモーショナルなギター、タイトなリズムセクションによる、構築性のあるスリリングかつテクニカルなインスト・パートに加え、愁いを帯びた歌心のあるスペイン語の可憐な女性ヴォーカルも映える。ダークなプログレッシヴ性やファンタジックな叙情も加えた、シンフォニックかつドラマチックな、オリジナリティあふれる傑作。アレンジも絶妙。前作ではゲスト参加だった女性ヴォーカリスト兼ベーシストのROXANA TRUCCOLOをメンバーに迎えた4人編成にて。シンフォ・ファン必聴作。
SA-1469 NEXUS / En Concierto - Homenaje A Crucis - Limited Edition CD \3300
 アルゼンチンの人気シンフォ・バンドのライヴ盤。 CRUCISとNEXUSの曲を演奏し2020年11月21日に配信された無観客スタジオ・ライヴを収録。彼らは76年に2枚のシンフォニック・ロックの傑作を残したCRUCISを敬愛しており、GUSTAVO MONTESANOをゲストに迎えフェスに参加した事も。オルガンをフィーチャーし、イタリアン・ロックにも似た情熱的でテクニカルなサウンドを聴かせるCRUCISの名曲を5曲プレイしているが、オリジナルをリスペクトしながらも、見事にNEXUSの持ち味でサウンドを今にアップデートさせている。演奏力も遜色なくCRUCISに迫っている。また、20年前のNEXUSの初期の曲もブラッシュアップ!NEXUSの1st&2ndの曲を中心に、2017年作からも選曲した6曲演奏した、全11曲。ベーシストのROXANA TRUCCOLOが新加入した、新作「INSANIA」と同じメンバーでの4人編成にて。2023年リリース。
SA-1486 LAS OREJAS Y LA LENGUA / Buenos Aires Dos Mil Cuatro CD \2800
 ヴァイオリン、フルート奏者を含む6人編成のバンドの、お蔵入りとなっていた2004年録音の未発表3rdアルバムが初リリース。90年代に結成され2作を残したバンドで、70年代の英国カンタベリー・ロックからの影響と、屈折した変拍子を取り入れたPICCHIO DA POZZOを連想させるようなイタリアン・プログレの要素もある。チェンバーや、エクスペリメンタルに、甘美なトーンも加味したサウンドがアルゼンチンらしい。20年前の作品とは思えない新鮮さがあり、演奏力&完成度が高い。2024年盤。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1451 ORION'S BEETHOVEN / Tercer Milenio CD \2800
 アルゼンチン盤初CD化。77年にPOLYDORからリリースされた2ndアルバム。ダークで屈折したプログレッシヴ・ハード・ロック作品。スペイン語によるハイトーンのヴォーカルにコーラスも交えた重厚なサウンドとなっているが、ハード一辺倒ではなく、2曲目ではCHARLY GARCIA(メロトロンのクレジット)、チェロ奏者らがゲストで加わった情感たっぷりの曲や、5曲目ではアコギの爪弾きをバックに歌われるメランコリックなバラードもあり、アルゼンチンならではの切ない叙情に身を焦がす。2022年リマスター盤。
SA-1466 OVEJA NEGRA / Orsai CD \2800
 初CD化。短命バンドの当時の唯一作である83年デビュー・アルバム。70年代にSOLUNAやRAYUELAで活動したメンバーらが新たに結成したトリオで、SUI GENERIS辺りに通じるような、アコ&エレクトリック・ギター、リズムによるメロディアスなサウンドと、柔らかなヴォーカル&ハーモニーで叙情的に綴る。また、ゲストも参加しており、1曲目ではサイケデリックなギターをフィーチャーし、9曲目では、RAUL PORCHETTOのエレピのプレイが光っている。瑞々しく淡い情景美に彩られた、当時のアルゼンチンならではのサウンド。ボーナス・トラック6曲追加収録。2023年リマスター盤。
SA-1175 PABLO EL ENTERRADOR / Same CD \2500
 05年デジタル・リマスター盤、特殊見開き紙ジャケット仕様、アルゼンチン盤で出直し。83年にリリースされた当時の唯一作。アルゼンティーナ・シンフォニック・プログレの最高峰として廃盤時代からも有名だった傑作。アープとCP70、ギター、ヴォーカルらが織り成す、まろやかで繊細なロマンを香らせる一級の内容。天高く飛翔していくかのようなスピード感と、透明感のあるサウンドに胸が高鳴り、ドラマチックなメロディーと哀愁を帯びた歌メロに胸を焦がす。完成度の高い緻密なアレンジをクリアーなリマスター盤でぜひ聴きたかった1枚。ボーナス・トラックとして85年の未発表曲4曲(ライヴ)を追加収録。音質も最高。シンフォ・ファン必聴作!
SA-1445 PABLO EL ENTERRADOR / 2 CD \2500
 長らく廃盤で入手困難だった98年の2ndアルバムが待望の再プレス。南米シンフォ史上に残る83年の傑作アルバムから15年を経て、オリジナル・メンバー4人で再結成されリリースされたアルバム。ファンの期待を裏切らない1stの延長上にあるサウンドで聴かせ、リリカルなピアノや甘美なギターも取り入れ、繊細なアレンジを施した、ブリリアントで透明感のあるサウンドと、メロディアスな叙情、そして、ハートフルなヴォーカルに胸を焦がす、シンフォニック・ロック作。ボーナス・トラックは、1stの曲を演奏した98年の未発表ライヴ音源5曲。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1378 PABLO EL ENTERRADOR / Threephonic CD \2500
 2004年に録音されていた幻の3rdアルバムが初リリース! 南米シンフォ史上に残る83年の傑作アルバム、98年の再結成2nd、そして、バンドの最終作となるのがこの04年作の3rd。オリジナル・メンバーによるキーボード・トリオに、ゲストを迎えた編成で、ハモンドをフィーチャーしたダイナミックなシンセ・アンサンブルで聴かせるプログレ然としたインストを交え、繊細なアレンジを施したリリカルな叙情あふれるメロディと、甘美なギター、スペイン語によるハートフルなヴォーカルで紡ぎ出す、ブリリアントなドラマチック・サウンドが広がるシンフォ・ファン必聴作。また、中盤以降では後期ジェネシスを連想させるところもあり。2016年リリース。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1482 PASTORAL / Same CD \2800
 73年にリリースされた1stアルバムが初CD化。暗くシュールで詩的な歌詞(死や狂気)と、内省的で心に響くサウンドで綴る。アコギ・アンサンブルにエレクトリック・ギター、ピアノ、リコーダー、ハーモニカ、パーカッションも加え、フォーク・タッチの叙情的でメロディアスなサウンドに乗せて、2人の美しいヴォーカル・ハーモニーで聴かせる。本作には「EN EL HOSPICIO」の最初のヴァージョンが含まれており、曲名をタイトルにした2作目に録音された新しいヴァージョンの結果、後に彼らの最も人気のある曲の1つになった。後にCRUCISのGUSTAVO MONTESANOとMERLINを結成するALEJANDRO DE MICHELEと、MIGUEL ANGEL ERAUSQUINの才能豊かな2人のバンドで、この年、ロック・デュオとして初めて公にライヴを行った。コレクターズ・アイテムとしても知られる1枚。ボーナス・トラック3曲(未発ヴァージョン&ラジオ・エディット)追加収録。2024年リマスター盤。
SA-1447 PASTORAL / En El Hospicio CD \2800
 75年の2ndアルバムが2022年アルゼンチン盤にてリマスター再発。アコースティック・ギターの美しいアンサンブルと、オルガン、エレピ、エレクトリック・ギター、ベース、ドラムス、後のシーンで活躍を見せるバンドネオン奏者らを加え、スペイン語によるハートフルなヴォーカルと2人のハーモニーを中心にしたフォーク・タッチのサウンドで聴かせる。非常に内省的でメロディアスな、アルゼンチン特有のなめらかな叙情に満ちた優美なサウンドで聴かせる。アレンジとキーボードはLITTO NEBBIAの手によるもので流石、小技が効いている。
SA-1448 PASTORAL / Humanos CD \2800
 アルゼンチン盤初CD化。バンド最高作と言われる76年の3rdアルバムが2022年リマスター盤にて再発。オーケストラを導入しよりシンフォニック・ロックに傾倒した作品で、そのカラフルなジャケットと共に廃盤レコード時代から注目されていたアルバム。ギター&ヴォーカルのデュオに、キーボードにCHARLY GARCIA、ギターにCRUCISのPINO MARRONEらを筆頭に、多数のゲストを迎え制作された。繊細かつファンタジックな美サウンドで、特に、2曲目や7曲目はクラシカルな叙情に彩られたドラマ性のある美しい曲。メンバーのALEJANDRO DE MICHELEは、後にMERLINにも参加する。
SA-1449 PASTORAL / Atrapados En El Cielo CD \2800
 アルゼンチン盤初CD化。77年の4thアルバムが2022年リマスター盤にて再発。前作の成功を得て、ストリングスを含む総勢15人のゲストを迎えて制作されたシンフォニック・ロック作。エレクトリック・ギター、ベース、ドラムス、フルート、サックス、バグパイプ、バンドネオン、オルガン、ピアノ等、楽器も多彩。儚げなヴォーカルとアコギの爪弾きで聴かせる幻想色や、アグレッシヴなストリングスを導入した展開など、アレンジ面でもより進化した。繊細な空間美が優しく広がり瑞々しい感性が光る、前作と甲乙つけ難い名作。ボーナス・トラック2曲(77年のアルバム未収シングル両面)を追加収録。
SA-1386 PASTORAL / De Michele - Erausquin CD \2800
 非常に内省的で繊細なタッチで描き出す79年の5作目。6&12弦ギターと、スペイン語によるヴォーカル・ハーモニーを中心にしたデュオとなっているが、ESPIRITUのドラマーら、各曲にリズム隊とキーボーディストら多数をゲストに迎え、彼らが紡ぎ出すメランコリックでメロディアスなフォーク・タッチのサウンドにシンフォニックなテイストや華やかなロック色を添えている。終始叙情的なサウンド綴られ、黄昏に染め上げていく。2016年リマスター盤。
SA-1484 MIGUEL ANGEL ERAUSQUIN (PASTORAL) / Hacia La Libertad CD \2800
 PASTORALの片割れが休止期(一時解散していた時期)の81年にリリースした1stが初CD化。自身のアコ&エレクトリック・ギター、郷愁を誘うアープ・シンセ、ピアノ、柔らかなタッチのヴォーカルに加え、当時SERU GIRANのメンバーとして活躍していたドラマーのOSCAR MOROと、バンドメイトでもあったセッションマンのベーシストの、キレがある強力なリズムセクションによるロック作。ドラマ性を帯びたプログレ色のある曲や、繊細なアレンジとメランコリックなメロディは、やはりPASTORALを思い起こさせるところも。「自由へ」というタイトルを掲げ、ある曲では労働者の自由、ある曲では精神的な自由について等、自由をテーマにした作品となっている。この後、PASTORALの最終作「GENERACION」をリリースする。ボーナス・トラック2曲追加収録。2024年リマスター盤。
SA-1428 LA PEQUENA BANDA DE TRICUPA / Ayer Y Siempre 2CD \2850
 アルゼンチンのプログレ・バンドの未発音源が初CD化。70年代から活動していた5人組のバンドで、ベーシストのESTEBAN CERIONIはREDDを経て本作に参加した。ディスク1には2004年に録音された未発表アルバムをリマスター収録。泣きを含んだ伸びやかなギターをフィーチャーしたハード・プログレにシンフォニック性も織り込んだ南米然とした骨太なサウンドながら、反面、コーラスを取り入れた歌心のあるメロディアスなヴォーカル・パートもアルゼンチンの遥かなる叙情を美しく映し出している。ディスク2は未発ライヴ音源19曲で、1972年のライヴと、AQUELARREのサポートとして登場した1974年のライヴを収録。2020年リリース。見開き紙ジャケット仕様。
SA-1057 POLIFEMO / Same (2nd) CD \3000
 2枚のアルバムをリリースした彼ら。キーボードはESPIRITU、ギターはSERU GIRAN、ベース&ヴォーカル、そしてドラムスはSUI GENERIというメンバーで結成されただけのことはあって、リズム・セクションを始め強力なテクニックとチーム・ワークを見せる。本作はよりプログレ志向のソロ・パートやアンサンブルが熱い77年リリースの2nd。イタリア・ファンも必聴! ボーナス・トラック2曲追加収録。
SA-1470 QUASAR / Same CD \2800
 アルゼンチンの叙情派シンフォ・バンドの2023年デビュー・アルバム。イエス、ジェネシス、キャメルといった70年代のバンドの影響を語る4人組で、そういった印象を随所で感じさせるも、非常に南米らしいサウンドで占められており、クルーシスやパブロ・エル・エンテラドールといったアルゼンチンの名バンドを思い起こさせる力作。ファンタジックで幻想的なシンフォニック・ロックに、クラシカルな旋律やジャージィなパートも織り込み、プログレッシヴ然とした展開も見せ、滑らかなシンセやピアノ、甘美なギター、月夜のフルート等による、インストを中心としているが、柔らかなスペイン語で歌われる曲もあり、瑞々しい感性で綴る美しいサウンドは、ジャケットにも投影されている。特殊見開きジャケット仕様。
SA-1433 REDD / Cuentos Del Subsuelo CD \2500
 長らく廃盤だった作品が新装&リマスター再発! 79年の1stと甲乙付け難い出来のクラシカルかつドラマチックなシンフォニック・ロックの名作。80年に録音されたがリリースされることなく、96年に初CDリリースされ当時マニアを驚かせた未発表2nd。トリオだった1stに比べ、キーボーディストや、情感豊かで伸びやかなヴォーカリストが新メンバーとして加わり、メランコリックなサウンドをベースに叙情美とプログレッシヴなアレンジを施し、より劇的に展開する感動作。5曲のスタジオ録音に加え、既発盤とは異なる今回初出の未発表曲4曲をボーナス・トラックとして追加収録。6曲目は79年に書かれた曲を2020年に新録。7&8は熱気に満ちた77年のデビュー・ライヴ音源を収録。9曲目は77年の大学でのライヴ音源を収録。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1361 EL RELOJ / Same (1st) CD \2500
 75年リリースの1st。ハモンドを終始ワイルドにフィーチャーし、ヘヴィなギター、3連系のリズム、情熱的なヴォーカル、といった典型的なラテン・パワー全開のハード・プログレ・アルバム。メロディックなノリで押し通す。ボーナス・トラック6曲追加収録。2009年版デジパック仕様。
SA-1284 EL RELOJ / Same (1st+2nd) CD \2800
 75年の1stアルバムと、76年の2ndアルバムのカップリング盤。ハモンドを終始ワイルドにフィーチャーし、ヘヴィなギター、3連系のリズム、情熱的なヴォーカル、といった典型的なラテン・パワー全開のハード・プログレ・サウンドと、メロディックなノリで押し通す1st。そして、アルバムが発見された当時、アルゼンチンのセミラミスと言われた2ndは、邪悪な雰囲気を漂わせ、超偏屈変拍子&アレンジで、ヘヴィかつ目まぐるしく畳み掛ける。特に後半では息もつかせない展開を見せる。ボーナス・トラックとしてレア・シングルの4曲を追加収録。
SA-1471 EL RELOJ / La Esencia Es La Misma CD \2800
 かつてはアルゼンチンのセミラミスとも言われたハード・プログレ・バンドが、リーダー以外のメンバーを一新し、83年にリリースした3作目。ツイン・ギター、ムーグなどをフィーチャーした6人組により、洗練されたテクニカルなプレイと、スペイン語の情熱的なハイトーン・ヴォーカルも駆使し、ジャズ・ロック・テイストや、スタイリッシュなインスト・サウンドも織り込んだ、新たなスタイルに挑戦した力作。初期に見られたようなヘヴィなギターは陰を潜め、手業と伸びやかなプレイで聴かせる。2024年リマスター盤。
SA-1472 EL RELOJ / Santos Y Verdugos CD \2800
 94年に再結成されリリースされた4作目。それ以来、長らく廃盤で入手困難だったアルバムが30年振りにアルゼンチン盤にて再発。ツイン・ギターによる速弾きのハードなギターや、スペイン語の情熱的なハイトーン・ヴォーカルを駆使したヘヴィ・プログレ。テクニカルに疾走し爆発させるが、ハード一辺倒ではなく、ピアノや幻想的なシンセをフィーチャーした曲もあり、シンフォニックな趣やプログレッシヴな展開も見せる。どこか翳りを帯びたサウンドに民俗色も加味し、欧米のバンドとは一線を画する南米ならではの構成となっている。2024年リマスター盤。
SA-1403 RODOLFO MEDEROS Y GENERACION CERO / Fuera De Broma CD \2500
 初CD化。スピネッタやメルセデス・ソーサら数々のアーティストに貢献してきたバンドネオン奏者が76年にリリースしたデビュー作。プログレ系アーティストを迎えた78年作の「TODO HOY」がよく知られているが、本作は3人のバンドネオン奏者によるアンサンブルを核に、ベース、ドラムスのリズム隊と、サックス&フルートを加えた変則スタイルによる、アヴァン・タンゴ、ジャズ・ロック、サイケデリックをミックスした独自のサウンドを聴かせるインスト作。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1354 RODOLFO MEDEROS / Todo Hoy CD \2800
 初CD化。ESPIRITUのオリジナル・キーボーディスト、AVEROCKのベーシストらを迎え5人編成のバンドで、タンゴ、ジャズ・ロック等を織り交ぜたプログレッシヴ・サウンドを聴かせるインスト・アルバム。スピネッタやメルセデス・ソーサら数々のアーティストに貢献してきたバンドネオン奏者が78年にリリースした最高作。バンドネオンはさることながら、よく泣くギターや、ミニムーグ、シンセ、ピアノも印象的で、ヴィターレにも通じるメランコリックな叙情もあり、アンサンブル重視でテクニカルに聴かせる力作。ボーナス・トラック1曲は、自身が手掛けた美しいサントラ。見開き紙ジャケット仕様。
SA-1426 SACRAMENTO II / Moviendo La Carreta CD \2500
 ESPIRITU & POLIFEMOのキーボーディストJUAN CIRO FOGLIATTAを含む5人組で、72年に唯一作を残したバンドの、73年に録音されたがお蔵入りとなった未発表2ndが初CD化! 1stはサイケ色が強かったが、本作ではワイルドなオルガンをフィーチャーしたダイナミックなヘヴィ・プログレを聴かせる。ハード一辺倒ではなくアンサンブルを効かせたプログレッシヴ性、そして、ハートフルなバラードも含み、アルゼンチン特有の叙情を醸し出す場面も。当時、RCAのスタジオで録音された音源とあって完成度も高い。2020年デジタル・リマスター盤。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1480 SERU GIRAN / Same CD \2980
 初のオリジナル・マスター使用となった2021年リマスター盤(LP+CDの2枚組セットのみで販売された)からの、単体初CD。PEDRO AZNARとエンジニアにより丁寧にリマスターが施され新たに甦った。アルゼンチンのロック・シーンを代表するバンドの78年1stアルバム。SUI GENERIS、LA MAQUINA DE HACER PAJAROS を経た、キーーボーディストCHARLY GARCIAが率いるバンド。PEDRO AZNAR(ベース)、DAVID LEBON(アコ&エレクトリック・ギター)、OSCAR MORO(ドラムス)の精鋭4人のアイデアが詰まったアルバム。当時のイタリア物を連想させるようなオーケストラと、ヴァイオリンを導入したシンフォニック・ロック、テクニカルなジャズ・ロック、ムーグやアープ・ストリングスをフィーチャーしたプログレッシヴ性が巧みに交錯する。また、ヴォーカル・パートも優しく繊細で心に響く。後のバンドに大きな影響を与えた傑作。2024年リリース。
SA-1481 SERU GIRAN / La Grasa De Las Capitales - Edicion 40 Aniversario CD \2980
 <40周年記念盤> 2020年にLP+CDの2枚組セットのみで販売された作品からの、単体初CD。アルゼンチンのロック・シーンを代表するスーパー・グループの79年2nd。アルゼンチン・ロック史上最高傑作と名高いアルバム。社会に対する痛烈な批判を展開した挑戦的な作品で、当時のラジオで放送禁止になった曲もある反面、ヒット・シングルも含む、シンプルでポップな要素も持っているが、特筆は後半で、前半とは異なったドラマチックな作風へと一転し、シンフォニック、ジャズ・ロック、バラード等を織り込み、完成度の高い曲で構成されている(オリジナルとは一部曲順が変えてある)。メンバーは前作と同様、キーボーディストCHARLY GARCIAを筆頭に、強靭なフレットレス・ベースも聴かせるPEDRO AZNAR、DAVID LEBON(アコ&エレクトリック・ギター)、OSCAR MORO(ドラムス)の精鋭4人。ジャケットはゴシップ雑誌「GENTE」のパロディで、これもまたパパラッチと軽薄な雑誌への批判を表している。2024年リリース。
SA-1375 SINTESIS / Same CD \2800
 ド級のアルバムが初CD化! 76年に唯一作を残したアルゼンチンのプログレッシヴ・ロック・バンド。バンドはギター、ベース、ドラムスのトリオを基本にしているが、ロック・アプローチを見せるヴァイオリン、フルート、クラリネット、サックスを加えたクラシカルなチェンバー・アンサンブル、テクニカルな超絶ジャズ・ロック、変拍子を多用したダークな展開や、サイケデリック性、ラストに待ち受ける叙情たっぷりのアンサンブルなど、シンフォ性も交えた名盤。編成もよく似ていて同国のBUBUを思い起こさせるところもあるが、こちらの方がリリースは先。なお、キューバのSINTESISとは全くの別バンド。ボーナス・トラック1曲追加収録。2016年リマスター盤。
SA-1372 SPINETTA JADE / Alma De Diamante CD \2800
 長らく廃盤で入手困難だったアルバムが2016年リマスター盤にて再発。INVISIBLEでも知られるギタリストLUIS ALBERTO SPINETTAが率いるバンドSPINETTA JADEとしての80年デビュー・アルバムにして名盤。MIAの1stでLITO VITALEと双璧をなしたキーボーディストのJUAN DEL BARRIO、INVISIBLEのドラマーら一流ミュージシャンによる5人組で、タイトかつテクニカルな演奏で聴かせるプログレッシヴ・ジャズ・ロック。浮遊感のある軽やかなヴォーカルが特徴的な、クールで都会的なサウンド。人類学者カルロス・カスタネダにインスパイアされシャーマニズムをテーマに取り入れた作品。
SA-1462 SPINETTA JADE / Madre En Anos Luz CD \2800
 長らく廃盤で入手困難だった、INVISIBLEでも知られるギタリストLUIS ALBERTO SPINETTAが率いるバンドの84年の4thでラスト・アルバム。80年代以降のスピネッタのサウンドに於いて非常に重要となるキーボーディストJUAN CARLOS "MONO" FONTANAとの共同作品となっている。当時は斬新だったドラムマシンを持ち込み、新たな試みとしてエレクトロニック・サウンドに果敢に挑戦し、ファンの間では議論を巻き起こしたが、特徴的な軽やかなヴォーカルと、クールで都会的なサウンドは健在。美しい愛の物語を紡ぐ叙情的なバラードもあり、また、アルゼンチン北部の信仰をテーマにした「MULA ALMA」など異色の曲も。2022年リマスター盤。
SA-1333 SUI GENERIS / Confesiones De Invierno CD \2800
 CHARLY GARSIA、NITO MESTREの2人が結成したバンドで、SUI GENERIS→LA MAQUINA DE HACER PAJAROS→SERU GIRANへとバンド遍歴を重ねたアルゼンチン・ロック界の重鎮チャーリー・ガルシアのスタートと言えるバンド。曲作りやアレンジもよりまとまりを持ち、オーケストラを導入したシンフォニック・チューンに、リリカルなピアノ、歌心が映える73年の2ndアルバム。ボーナス・トラック1曲追加。デジパック仕様。2010年版。
SA-1334 SUI GENERIS / Pequenas Anecdotas Sobre Las Instituciones CD \2800
 CHARLY GARSIA、NITO MESTREの2人が結成したバンドで、SUI GENERIS→LA MAQUINA DE HACER PAJAROS→SERU GIRANへとバンド遍歴を重ねたアルゼンチン・ロック界の重鎮チャーリー・ガルシアのスタートと言えるバンド。本作からドラムスとベースが参加しバンド編成となり、アルゼンティーナ・シンフォの最高峰のひとつとして完成された74年の3rdアルバム。繊細かつメロディアスなアルゼンチンきっての叙情派シンフォ作。デジパック仕様。2010年版。
SA-1077 TANTOR / Same + Magico Y Natural CD \3000
 79年にフィリップスからリリースされた1stと、82年にマイナー・レーベルからリリースされた2ndの2in1。トリオ編成の1stには、ゲストで2人のキーボード奏者が加わっており、1人はLITO VITALE。メロディアスなヴォーカルを曲によってフィーチャーし、ジャズ・ロックとシンフォニック・ロックの中間をいく。VITALEのキーボードが美しい叙情を描く。2in1
SA-1412 TRIGEMINO / Trampas Para Enganar CD \2500
 幻のシンフォ・バンドの未発表作品が2018年初CD化! 1976-1981年にライヴ活動していたがアルバムを残さなかった幻のバンドで、キーボードとドラムスはアルゼンチン屈指のプログレ・バンドと言えるREDD / Cuentos Del Subsuelo (80/2ND) 期のメンバー。シンセ、オルガン、ピアノを、テクニカルで変幻自在のギターに絡め、予期できぬ展開を鮮やかに美しく繰り広げていく。タイトル曲の30分を越える組曲は79年に作曲されていたもの。イエスの影響を感じさせるも、メロディアスで歌心のあるスペイン語のヴォーカル等、アルゼンチンらしさに溢れ、ラストにはドラマチックな感動が待ち受けている。ESPIRITUやPFM辺りも連想させる注目作。2008年に4人のメンバーが集まって録音されたが未発表のまま、10年の時を経て2018年初のCD化となった。特殊見開き紙ジャケット仕様。
SA-1440 VIRGEM / Indio - En Vivo Radio Universidad De Santa Fe (1973) CD \2500
 73年に録音された貴重ラジオ・スタジオ音源が初CD化。アルゼンチンの音楽史上初となる、ロックオペラ形式を取った7編で構成された壮大なコンセプト・アルバム「INDIO」は、後のバンドに絶大な影響を与えながらもアルバムとして残されることが無かった伝説の作品。全編にオルガンをフィーチャーした、キーボード・トリオにヴォーカリスト2人加えた5人編成で繰り広げるプログレッシヴ・ロックの大作で、クラシカルな要素も交えたシンフォニック・ロックを、叙情的なメロディと、歌心のあるスペイン語のヴォーカルで聴かせる。完璧に作曲されながらも、当時、数回しか上演されなかったという、南米ファン必聴の重要作。見開き特殊紙ジャケット仕様。

〓[MEXICO]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SA-2118 0.720 ALEACION / Same CD \2800
 メキシコのプログレ・バンドの86年1st。1985年メキシコシティ大地震のチャリティーとして制作された作品で、バンド名の0.720というのは地震が起きた時間を指している。カンタベリー・ロックやイタリアン・プログレから影響を受けたと語る5人組で、クラシカルかつスリリングなヴァイオリン、フルート、ピアノ、ギター、ドラムスで織り成す、リリカルで流麗なサウンドとなっている。テクニカルなプログレから、アヴァンギャルド、ジャズ・ロック、そして、民俗音楽的な要素も取り入れたインスト作(1曲のみハートフルなヴォーカル入り)。ボーナス・トラック9曲(86年ビデオ作品 MEMORIAS DEL OLVIDOより)追加収録。
SA-2119 CAJA DE PANDORA / Same - The Definitive Remastering CD \2800
 <2021年リマスター&新装版> 廃盤時代からコレクターズ・アイテムとして知られた82年唯一作。当時、変哲も無い白いジャケットを開くと両面に描かれた、パンドラの箱をテーマにした絵画に魅了された方も多いはず。内ジャケットにてこちらも再現。サウンドの方もそのインパクトに負けず劣らず、随所に細やかなキーボード・アレンジを施したシンフォニック・ロックと、テクニカルなジャズ・ロックをミックスした、緻密でクオリティの高いインスト作品となっている。ボーナス・トラックは、旧盤に収録されたクラシックの曲をモチーフにしたTHE CAVE OF THE KING OF THE MOUNTAIN等の、お蔵入りとなった2ndの為に82年に録音された3曲と、82年のライヴ音源2曲。さらに今回初出となる82年のライヴ音源2曲の計7曲を収録。3面開きデジパック仕様。
SA-2113 CHAC MOOL / Nadie En Especial CD \3200
 <ラスト・ストック> 80年にPHILIPSからリリースされた1stアルバム。シンセを多用したどっしりとした正統派サウンドに、民俗楽器を導入した神秘的なエキゾチックさ、スペイン語による歌心のあるヴォーカルと幻惑的なコーラス、幻想色を帯びたフルートの音色も印象的な、叙情的なサウンドで綴る、当時の南米シンフォ代表格の1枚。特に、タイトル曲はドラマチックな名曲。最も早い時期から日本で紹介されたメキシコを代表するシンフォ・バンド。見開き紙ジャケット仕様。MEXICO UNIVERSAL 限定盤。
SA-2084 DELIRIUM / First CD \2500
 85年に唯一作であるDELIRIUMを残した短命バンド。本作は、かつて「EL TEATRO DEL DELIRIO」というタイトルで97年にCD化された、デビュー・アルバムの2年前の83年に録音されていた未発表作品。キーボード主体の5人編成によるシンフォ・プログレで、きめ細やかなアレンジを施したシンセをフィーチャーし、ラテンならではの情熱3連系でこれでもかと音がせめぎ合う。スペイン語のヴォーカルが入る曲も含むがインスト中心のサウンドで、同メキシコのICONOCLASTAをイメージさせる部分も持つ。ドラマーはICONOCLASTAにも参加。アートワークも新たな2011年再発盤。
SA-2086 GOVEA / Danza Urbana CD \2500
 イコノクラスタに一時期在籍したキーボーディストとバンドメイトのドラマーに、ベースを加えたプログレッシヴ・トリオによる09年作。オール・インストながら、イルバレ、オルメ、少々バンコといった感じのサウンドを聴かせる。作曲型のアルバム志向で、シンセ、オルガン、ピアノをメインに常にキーボードがバンドを主導していく、といったスタイルだが丹念なメロディーの編み出しがあり、弾き倒し系では生まれない独自の世界観を築城。ジャケットに表れている妙な妖しさがあり、メキシコらしさも十分。前半はコンテンポラリー、後半はクラシカル。自主盤。
SA-2022 NAHUATL / Same CD \2700
 EL RITUAL、DUG DUGS、NUEVO MEXICOらと共にレア物のコレクターズ・アイテムとして知られる、1stアルバム。ギター、ベース、ドラムスにユーライア・ヒープのようなコーラス・ワークのハード・プログレ・トリオ。ボーナストラック2曲は2ndからで、こちらはキーボードが入って増々プログレ色が増していて良い。74年作。
SA-2081 NIRGAL VALLIS / Y Murio La Tarde CD \2500
 廃盤時代から南米シンフォの名盤のひとつとして知られる彼らの唯一作。85年にレコードでリリースされた時には、片面がこのNIRGAL VALLIS、そしてもう片面はARTURO MEZAの作品というカップリングだった。本CDはNIRGAL VALLISのみを収録しており、85年のアルバム収録曲を4曲と、95年の新録を4曲収録したもの。現在ソロでも活躍しているマルチ・プレイヤーのJOSE LUIS FERNANDEZ LEDESMA Q.が率いるバンドで、儚げな美声女性ヴォーカルをフィーチャーし、シンセ、12弦ギター、ヴァイオリン、リコーダーなどのアコースティック・アンサンブルでファンタスティックに聴かせる。12分を越える5曲目以降の後半は95年の録音で、こちらも前作からの流れを汲んだ淡いイメージの美しい曲。95年フランス盤の再プレス。

〓[URUGUAY]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SA-3025 ARMANDO TIRELLI / El Profeta CD \2800
 ウルグアイの激レア・シンフォの78年にリリースされた唯一作で、97年に初CD化され、長らく廃盤だったアイテムが再プレス!キーボーディストである彼のソロ名義ながら、ギター、ベース、ドラムスに、リリカルなフルートを効かせた、バンド・スタイルで演奏される、20世紀のウィリアム・ブレイクと言われるハリール・ジブラーンの「預言者」をテーマにした雄大なコンセプト・アルバム。ノスタルジックな美メロが遥かな郷愁を誘い、多彩なシンセやクラシカルなピアノ、ソフトなヴォーカル・パートがファンタジックな叙情を醸し出し、また、哀愁を帯びた歌物シンフォ的な曲調はポルトガルのJOSE CID辺りを連想させるところも。オリジナル・レコードにはペンダントが付いていたコレクターズ・アイテムとしても知られる名盤。
SA-3026 S.O.S. / Sonido Original Del Sur CD \2800
 初CD化。原盤はウルグアイのSONDOR LABELからリリースされた76年唯一作。今もジャズ界の一線で活躍しているキーボーディストとドラマーのCERAVOLO兄弟が率いる6人組で、OPAのヴォーカリストRUBEN RADAが参加し、ほぼ全ての曲作りも手掛けている。強力なリズムセクションとエレピはイタリアのエトナを思わせるようなテクニカルなジャズ・ロック・サウンドを聴かせ、また、トランペット、サックス、フリューゲルホルン、フルート、ケーナをプレイする2人のブラスセクションも効いている。そして、南米らしいアイデンティティあふれる民俗色は、ARCO IRIS、LOS JAIVAS、EL POLEN、そしてOPAにも匹敵。まだまだ南米の奥深さを感じさせる、ファン必聴作。見開き紙ジャケット仕様。

〓[CHILE]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SA-4065 CONGRESO / El Congreso CD \2500
 71年リリースのレア1stが遂に初CD化。メロディアスでロマンチックなメロディー・ラインに、優しげなヴォーカルといったサイケ・フォーク・ロック・タッチのサウンド。後期ではサムラ風の攻撃的なサウンドとなっていく彼らだが、このデビュー作は、イタリアのラヴ・ロックにも通じるような甘い雰囲気に包まれている。ややヘヴィ・サイケ的な面もあり、70年代初頭の南米ロックらしさも匂う。ケーナが随所に使われ、他の国にはあり得ないチリらしさが散りばめられ、早くもバンドのオリジナリティーを感じさせる。ポコラ本でもお皿4枚。ボーナス・トラック2曲追加収録。
SA-4083 CONGRESO / Same CD \2800
 77年作の3rdアルバムに、ボーナス・トラック1曲を加えCD化。フォルクローレをベースにしながらも、室内管弦楽調の優美なクラシカル・アレンジや、妖し気なダーク・チェンバー・ロック・アンサンブルと、曲によりうまくアレンジを使い分け、そこに歌心あふれる甘いヴォーカルを導入し、哀愁を帯びたロマンチックな色彩感覚に染まっていく。当時EMIからリリースされただけあって、クオリティーが高い作品。ボーナス・トラックとして、10分を越える未発表デモのPARA GANARNOS EL CIELOを追加収録。
SA-4161 CONGRESO / Viaje Por La Cresta Del Mundo + Ha Llegardo Carta CD \2800
 チリ屈指のテクニカル集団! 81年作「VIAJE POR LA CRESTA DEL MUNDO」と、83年作「HA LLEGARDO CARTA」の、名盤2作が2in1にて再発。入り口はチリのアイデンテティーを散りばめたフォルクローレを装いながらも、聴き進むうちに、変拍子を多用した攻撃的なジャズ・ロック&プログレッシヴ・サウンドに圧倒され、そして、歌心のあるヴォーカルを加えた叙情的なロマンシズムに胸を貫かれる。アコースティック・アンサンブルに加わるパガノッティを思わせるようなフレットレス・ベースも特筆で、また、83年作でのバルトーク風の本格的なオーケストラとの共演も見逃せない。緻密に計算されたアレンジも素晴らしく、傑作と再確認。2017年リマスター盤。
SA-4041 CONGRESO / Pajaros De Arcilla + Misa De Los Andes CD \3000
 84年にCBSからリリースされたPAJALOS DE ARCILLAと、CONGRESOのメンバーが78年に変名でEMIからリリースした名作、MISA DE LOS ANDES(下記ジャケ写参照)を全曲収録! MISA DE LOS ANDESは混声合唱団、ヴァイオリン等のストリングス・アンサンブル、ピアノ、シンセや、民族楽器を導入した、総勢10人以上のミュージシャンによる、クラシカル・ロック。ミサに関する曲を取り上げているが、やはりヨーロッパとは違い、荘厳で壮大なスケール感は持ちつつも、メロディー・ラインがチリ特有のものだ。女性ヴォーカリストがソロを取る曲もあり、ヴァイオリンのソロも美しい。PAJALOS DE ARCILLAは、それまでのアルバムと同様に、SAMLA MAMMAS MANNAを思わせるような、攻撃的なチェンバー・ロック・アンサンブルで押しまくる。待望の初CD化。2in1
SA-4041B CONGRESO / Pajaros De Arcilla + Misa De Los Andes CD \3000
 上記との2in1。参考までにジャケットを載せておきます。ご注文は上記からお願いします。
SA-4171 EXPERIMENTAL / Homonimo - Limited Edition CD \3200
 クリムゾン、ロバート・フリップ影響下のバンドのお蔵入りとなっていた未発表アルバムが23年の時を経て初リリース。2001年の録音で、ツイン・ギター、チャップマン・スティック/ドラム・プログラミングといったトリオ編成にて、ポリリズムの応酬に邪悪に歪んだギターをフィーチャーし、ディシプリンをより過激にしたようなプログレッシヴ・ロックに近年のモダンさも加えて聴かせる、本格派クリムゾン・リスペクト・サウンドで、リズムなどかなり迫っている。一時期多発したこの手のものとは一線を画する出来。昨年、オリジナルメンバーにて再結成を果たし本国で注目され、本作のリリースが実現された。2024年リマスター盤。デジパック仕様。
SA-4021 SOL Y MEDIANOCHE / 33 30' Latitud Sur CD \3000
 84年EMIからリリースされたレア・シンフォ・プログレ・バンド。女性ヴォーカルをフィーチャーした哀愁ただようメロディー・ラインと、時にハードなギターをフィーチャーし、攻撃的に、プログレッシヴに展開する静と動の2面性を持つ。当時高価だったイミュレーターのヴォイスやストリングスを駆使し、まるでメロトロンのようなドラマチックな音の壁を作っている。ボーナス・トラックとして、84年のシングルの2曲を追加収録。
SA-4107 SOL Y MEDIANOCHE / Poeta Y Cantor CD \3200
 09年新作。80年代に活動していたチリ伝説のバンドが、オリジナル・メンバーの女性ヴォーカリストSOLEDAD DOMINGUEZと、ギター&キーボードのJORGE SOTOを中心に4人編成で再結成し、新作をリリース。往年のファンも納得の、まさに期待を裏切らない出来で、ハードなギターをフィーチャーした攻撃性を帯びヘヴィさと、女性ヴォーカルで聴かせる叙情性、南米特有の胸を締め付けるようなドラマ性と泣き、そして、当時のバンドには無かったシンフォニック・ロック色が加わり、過去から現代へとアップデイトさせたサウンドをよりプログレッシヴに聴かせる。また、ARRANCA、ARRANCAや、PALOMA AUSENTEといった、かつての曲も再録。南米ファン必聴作!
SA-4170 TRYO / Suramarica - Limited Digipack Edition CD \3200
 2023年新作。ギター・トリオによるヘヴィ・プログレを聴かせてきたが、専任のキーボーディスト、パーカッション、ヴォーカリストを加えた6人編成となり、大きく進化を遂げた。テクニカルなプレイで引き付けるギターと、ギターと張りあうようなブイブイとしたベース、的確なリズムで織り成す硬派で鋭角的なサウンドは健在だが、本作では、今までにはなかった、エマーソンの影響を感じさせるプログレッシヴなシンセやオルガンをフィーチャーし、また、スペイン語による情感豊かなヴォーカルを加えるなど、歌心も持ち合わせた南米産ならではのシンフォニック・ロックとなっている。コンセプチュアルなテーマを持った作品。デジパック仕様。

〓[CUBA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SA-5011 ANIMA MUNDI / Septentrion - 10th Anniversary Limited Edition CD \2800
 10周年記念としてリリースされた2012年リマスター新装(ニュー・アートワーク)限定盤。21世紀のプログレッシヴ・ロック100でも大々的に取り上げられた彼らの02年デビュー作。本作では2本のガリシアン・パイプをフィーチャーした変則的なケルト交じりのシンフォを展開。リコーダー、クラリネット、ティン・ホイッスルもフィーチャーし、これらの管楽器が他に無い個性を生み出している。眩い音色とフレーズを織り込む女性キーボーダーも貢献大。闇まで照らしてしまうような光と、ふと翳るトーンの微妙さが美しい。スペイン語のヴォーカルもメロディアス。海と空が育んだシンフォニック・ロック。自主盤。
SA-5009 ANIMA MUNDI / The Way CD \2500
 中南米を辺境と思っていないが、それでもこんな神秘的でエキゾチックなシンフォニック・ロックを聴かされたら未知の衝撃を受けてしまう。イエス、フラワー・キングスの影響を強く感じさせながらも、女性キーボーディストのプログレへ対する才能が目覚しく開花しており、26分越えの組曲も美しいオーケストレーションで壮大なクラシカルさをプラス。海洋地形学中南米にあり、といったスケールで圧巻だ。前作にあった神々しい美しさも、よりリアルに存在しており、彼女が作曲に絡んだ3曲目もバロック調の展開など、光ったものを見せている。2010年作3rd。
SA-5017 ANIMA MUNDI / I Me Myself CD \2500
 傑作。現在の中南米でトップのクオリティーを誇る2016年作5th。メロトロンやギターがドラマチックに炸裂し、英国プログレの影響が見え隠れするも、ハードなダークさが格別で、通常の欧米には無い冷たさがあり、胸をえぐられるエモーショナルな泣きも叫びに近く、東欧のバンドに通じる音魂が強烈なファンタジーを放つ。エマーソンを思わせるシンセやオルガンなど女性ではイル・テンピオのエリーザ・モンタルドと双璧と言えるキーボーディストのヴァージニア・ペラザのプレイも凄みを増している。前作で伝説と魔法の世界へ旅立ったものの、見えたのは様々な問題を抱える人間社会だった。そんな重いテーマのコンセプト作。自主盤デジパック。
SA-5018 ANIMA MUNDI / Insomnia CD \2700
 孤高のシンフォを行く2018年作。メロトロン、ハモンド、エレピに加えシンセをエキセントリックに配し、抜け出せないダークな深みを彷徨う。闇に塗り込められた光り、不穏な裂け目、手から逃れていく救いといったイメージが入り乱れる。クリムゾンやフロイドあたりが見え隠れするものの、欧米には無い冷たさ、東欧のバンドに通じる音魂が前作以上に強烈なファンタジーを放つ。もはや幻想を超えた荘厳なファンタジー。抽象的な難解さと反する切々とした嘆きの歌があり、仮想ではなく現実だと知らされる。ラストのギターの切なさがすべてを物語っているようだ。デジパック。
SA-5019 ANIMA MUNDI / Once Upon A Live - Limited Digipack Edition 2CD \3200
 2017年6月キューバでのライヴ。16年作のI ME MYSELFを中心とした全14曲のセットリストで、未発表曲を3曲含み、また18年作のINSOMNIAから早くも2曲演奏されている。後半では10年作3rdのTHE WAYや13年作4thのTHE LAMPLIGHTERからも演奏されており、I ME MYSELF以降のダークな音使いも織り交ぜられたアレンジが施され、まるでステージそのものがコンセプト・アルバムとして提示されているような進行を見せる。幻想をたたえながらキーボード・ラビリンス的なシンフォニック・ロックと化していく奥深さが凄まじい。3面開きデジパック限定盤。
SA-5021 GRUPO SINTESIS / En Busca De Una Nueva Flor CD \2600
 <2020年新装版/500枚プレス限定盤> キューバが生んだ珠玉の名作シンフォがオリジナル・ジャケットにて初CD化。78年にリリースされた1stアルバムで、クラシカルな弦アンサンブル、チェンバロ、ピアノ、オルガンはロマンチックに紡がれ、エキゾチックなシンセやギターが絡まり、優雅な男女ヴォーカルと溶け合う。ファンタジックかつノスタルジックな叙情に彩られ、当時は、PABLO EL ENTERRADORやBACAMARTE等と並び南米シンフォ・ベスト10にも上げられた傑作。そのリリカルさはOPUS AVANTRA、その美しさはLATTE E MIELEといった形容も許される。既発盤と同じ81年録音の2曲をボーナス収録。バンドはこの後、キューバを代表するアーバン・ポップ・バンドへ変身し成功を収める。紙スリップケース付。

〓[PERU]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SA-6021 FRAGIL / Serranio CD \2500
 88年作にリリースされた2ndアルバム。1stからの流れを継承しつつも、ネオ・プログレ風へと変化した。といっても英米のその手のバンドとは一線を画していて、メンバーの甘いコーラスワークを活かした歌メロと、メロデイアスでポップなメロディ・ラインには、後期イ・プーの面影が見える。ノスタルジックな叙情風味もあり。また、7分を越える9曲目は、優美なフルートを導入し、アンデスのメロディを取り入れたエキゾチックなサウンドからシンフォニック・ロックへと1曲の中でパターンが変化していく、まさに、バンドの真骨頂といえるインスト曲。やはり本作でもOCTAVIO CASTILLO (TAVO CASTILLO) のキーボード・アレンジが効いている。ペルー・自主盤。
SA-6022 FRAGIL / Cuento Real CD \2500
 07年リマスター&新装版。アートワークも新たにデジパック仕様にて再リリース。バンドの方向性がバッチリ決まった92年3rdアルバム。よりシンフォニック・プログレへと変化し、アンデスのアイデンティティと、オリジナリティを感じさせるアルバムに仕上がっている。特に、7曲目のMIRANDO A TRAVEZ DE UN CRISTALがアルバムのハイライトで、ドラマチックな盛り上がりを見せ印象的。前作までは甘めだったヴォーカルも、ここでは南米らしい歌心のあるスタイルへ、そして、構築性のあるテクニカルな演奏で聴かせる。ボーナス・トラックとして、アンリリースド2曲を追加収録。デジパック仕様。ペルー盤。

〓[BOLIVIA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SA-7007 WARA / El Inca - 50th Anniversary Edition CD \3200
 <50周年記念・限定盤> 南米ハード・プログレの最高峰、73年にリリースされたボリビアの秘宝が、2023年リマスターにて再発!ユーライア・ヒープやディープ・パープルに影響を受けながらも、プログレ寄りで、ハード、プログレッシヴ、シンフォ、サイケ、ボリビアの伝統音楽も織り交ぜた、アイデンティティー溢れる独自のサウンドを展開する。プログレッシヴなオルガン、エネルギッシュなギター、強力なリズムに加え、バカロフのようなバロッキーな生のストリングス・アンサンブルや、フルートも特筆。邪悪な空気を発散させるが、それ一辺倒ではなく、スペイン語によるヒープ調のヴォーカルやコーラス・パートに加え、歌心のあるハートフルなヴォーカルとメロディアスな叙情に満ちた曲や、ラストのクラシカル・ロック調のアレンジを加えた曲まで、南米ならではのサウンドの豊かさを感じさせる。WARAはアイマラ語で「星の光」という意味。ド級の傑作だ。リマスターにて音質もかなり向上!
SA-7004 RENOVACION WARA / Same CD \3000
 WARAのギタリストによるNEWバンド新作。キーボードやリズム・セクションもフィーチャーし、他のWARAのアルバムやLOS JAIVASあたりを思わせるサウンドで聴かせる。6曲目はWARAでも取り上げていたユーライア・ヒープの曲(今回クレジットがやっとKEN HENSLEYとなっている)。アンデスの神秘的な風を感じるドラマチックなアレンジ。また、イタリアやアルゼンチンの歌物を思わせるヴォーカル・ナンバーは本家WARAでは聴けなかったもの。秘境チチカカ湖に生息する、じゃなかった、チチカカ湖を拠点に活動するもうひとつのWARAの作品。

〓[VENEZUELA]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SA-8016 EQUILIBRIO VITAL / Same (Tribute A Marcos Chacon) CD \2500
 レア・ヘヴィ・プログレ・バンドの初CD化。83年リリースの1st。キーボード・レスでヘヴィなツイン・ギターがバトルし、唸りを上げるヘヴィ・プログレ・サウンド。しかしそこは南米のバンドらしく、ヘヴィ一辺倒ではなく、女性ヴォーカルやフルートをフィーチャーし、一転して南米特有の泣きに胸を熱くさせられる、叙情的でメロディアスなサウンドが織り込まれ、その静と動の対比も良い。当時、南米産レア・ヘヴィの名盤のひとつとして注目されたのも頷ける。元々収録されていた1曲(TRAS EL SOL) を除き、01年、03年に録音された3曲(MADRE、MOMENTOS、A MIS AMIGOS) を追加収録。
SA-8023 EQUILIBRIO VITAL / Kazmor El Prisionero CD \2500
 ヴェネズエラに残されたレア2nd。84年リリース作の初CD化。本作ではキーボードを加え、ややヘヴィでストレートだった1stに比べ、ダークに屈折したハード・プログレッシヴ・ロックへと変化を遂げた。サイケデリックな音像が渦巻き妖しげに響く女性ヴォーカル、またフルートを導入しメロディアスに聴かせる曲などを織り込み展開するトータル・アルバム。ボーナス・トラックとして05年に録音された5曲を追加収録。フルート、アコースティック・ギター、歌心のあるヴォーカル等による叙情的で南米特有の哀愁に彩られた曲が並ぶ。
SA-8019 ESTRUCTURA / Mas Alla De Tu Mente CD \2800
 南米に残された最大級のレア・シンフォ・プログレ、待望の初CD化。78年にリリースされた1stアルバム。美声の女性ヴォーカリストや、メンバーによる混声合唱を導入し、ウェイクマン風のシンセによるクラシカルなフレーズで情景を豊かに紡ぎ出していく。叙情的な面に加え、ギターも攻撃的に入り、テクニカルな演奏でプログレッシヴに畳み掛ける。多岐に富んだ多彩なメロディーを織り込み、全2曲というトータル・アルバムにまとめ上げた劇的な傑作。オリジナル・アートワーク使用。
SA-8020 ESTRUCTURA / Same CD \2800
 80年にリリースされた彼らの2ndで、レコードは最近まで知られなかった幻の激レア・アルバムだった。前作同様、ウェイクマン・スタイルの華麗でクラシカルなピアノとシンセをフィーチャーし、美声の女性ヴォーカルや、メンバーによる混声コーラスを情緒豊かに導入した、テクニカルかつダイナミックな演奏。そしてドラマ性を帯びた哀愁感と、メロディアスな叙情が色濃く香るシンフォ・プログレ。


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