屈折しまくるバルティック・シンフォをエキゾチックに聴かせる2024年作。9年振りの5作目で、彼らが影響を受けたという、イエス、ジェネシス、クリムゾン、ジェントル・ジャイアントらの英国プログレをベースにしながらも、北欧色と旧ソ色が交じり合った独自のアヴァンギャルドな曲想を持ち、テクニカルさとスリリングさが、ありない光景でねじれてはこんがらがる。フルートがジョン・ハケットのような叙情を奏でたかと思えば拍子の概念を超越した変拍子へ。すぐにピアノが整然とクラシカルさを保つがギターが不穏なヘヴィさでマウントを取る。さらに甘美なパートへ。超絶な複雑さなのにビシっとタイトな演奏力、曲を破綻させない構成力。刺激が凝縮されたパートからは想像出来ないハートフルなヴォーカル。後半ではバルトらしい広大なドラマチックさも普通にあり、安堵の開放感。メロトロン系やパイプ・オルガン系も。旧ソ系の辺境ファンはもちろん、イタリアのALTROCK/FADINGレーベル系ファンは、悶絶の必聴作!自主盤。*今回のみの入荷です。完売後の再入荷はございません。 LATVIA |