update 2019/10/01


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SC-0467 AGENTS OF MERCY / The Fading Ghosts Of Twilight - 2013 Edition CD \2500
 全12曲の内、4曲をリミックスにて09年デビュー・アルバムが再発。ロイネ・ストルトが温めていたソロ作にハケット・バンドでヴォーカリストとして来日したナッド・シルヴァンが加わり、他のフラワー・キングスのメンバーらも巻き込み、70年代のシーンに捧げられたような本格的シンフォニック・ロック・プロジェクトへ発展した注目作。メロトロンなどヴィンテージ楽器の他に、アコギやピアノもリリカルに使用され、フラワー・キングスに近い感触ながらより初期ジェネシスにあったロマンチックさを取り込んでおり、幻想感や中世の憧憬がミステリアスに立ち込めてくる。ジェネシス系シンフォ・ファン必聴! *デジパック&ブックレットは09年版を使用。リミックスは1、7、10、12曲目の4曲。
SC-0388 AGENTS OF MERCY / DramaRama CD \2500
 ロイネ・ストルトが敬愛する70年代初期のシーンに捧げられたプロジェクトの2作目となる2010年作。ヴォーカリストとのユニット的な前作からメンバーを絞り、キーボードでLALLE LARSSONが参加するなどよりバンドとしての体制で録音。ヴォーカルがフィル・コリンズ似なのでどうしてもジェネシスを思わせるが、シンフォニックなインスト・パートはロイネらしい鮮やかな陰影を持ち、部分的にはフラワー・キングスにも置き換えられそうな出来となっている。中盤のアコースティックな曲、ポップな曲もアルバム・コンセプトにぴったりだ。デジパック。
SC-0421 AGENTS OF MERCY / The Black Forest CD \2500
 オープニングから傑作かと思う素晴らしさが伝わる2011年作。ライヴを挟みスタジオ3作目となる本作はコンセプト・アルバムとなっており、今まで以上にジェネシスチックなファンタジーが壮大かつ奥深く、恐ろしいほどのディテールを伴って描かれている。LALLE LARSSON、JONAS REINGOLDといったサポート組もすっかりバンドの核となっており、作曲、アレンジ面でもプログレッシヴなスキルを発揮。不穏な空気と共に森の中へ誘われる前半、哀愁と叙情に彩られる中盤、ファンタジーから現実へ、はたまた夢。泣きの終焉。そして静寂。シンフォ・ファン必聴! デジパック。
SC-0002 ALGARNAS TRADGARD / Framtiden Ar Ett Svavande Skepp Forankrat I Forntiden CD \2500
 古くから知られてきた、アヴァンギャルド・プログレ・トラッド作品。72年リリース。中世ロマネスク的な重厚感に立ち込める闇黒の様相。ヴァイオリン、チェロ、ギター、オルガン、ピアノ、ハープ、フルート、民族楽器、曲によって女性ヴォーカルも入る。UNIVERS ZEROファンへもおすすめ。
SC-0118 ALGARNAS TRADGARD / Delayed CD \2500
 未発2ndアルバム。録音は73年から74年で、2001年にミックスされたもの。あの視覚的で暗黒の世界はそのままだが、よりロック色が強くなっている。ファズ・ギターがソロを取り、ヴァイオリン、チェロ、フルート、シタール、オルガンらが取り巻く。深淵なダブル・メロトロンも効果的でメロトロン・マニアも要チェック。プログレッシヴ・ロックという観点では断然こちら。ヴォーカルの入るラストは1st寄りか。
SC-0569 ALL TRAPS ON EARTH / A Drop Of Light CD \2800
 北欧から超の付く驚愕アルバムが登場! ANGLAGARDのベーシストのJOHAN BRANDによるプロジェクトで、ANGLAGARDのオリジナル・キーボーディストのTHOMAS JOHNSONを迎え、バンドメイトの強力ドラマーや、英国シンフォ・バンドのTHIEVES' KITCHENのギタリスト、さらに、フルート、トランペット、クラリネット、サックスなど管楽器セクションを加え制作。ANGLAGARDをより複雑化したサウンドで、メロトロン、オルガン、シンセ、ピアノ、クラヴィらのキーボードにフリップを彷彿させるギターを配し、妖しい暗黒の叙情を秘めた崩壊の美学を描いている。ハードな攻撃性はアヴァンギャルドに狂い、かつ、妖精のような女性ヴォーカルもフィーチャーするなど北欧ならではの幻想色が渦巻いた深みが圧巻! まさに北欧神話の如く。見開き紙ジャケット。
SC-0003 ANEKDOTEN / Vemod CD \2300
 ANGLAGARDに続いて、93年にリリースされた衝撃のデビュー作。メロトロンを大胆にフィーチャーし、70年代のKING CRIMSONに迫る圧倒的なそのサウンドは、眠っていた世界中のプログレ・ファンを呼び起し、また多くのクローンを生み出した。そして、現在に至る新たなプログレ・シーン、ブームの火付け役となった。
SC-0004 ANEKDOTEN / Nucleus CD \2300
 95年リリースの2nd。より屈指し、全体通してかなりヘヴィな印象を受ける。この時点で多くのクローン、フォロー・バンドが出現したため、彼ら自身も脱クリムゾンの、オリジナリティーを探し求めた結果だと思える。頂点を目指した超力作! 余談ですが、来日時に和食を食べに連れていってやりましたが、うまいうまいと食っていました。音に似合わず?とってもおとなしくいい人達です。リマスター&ボーナス入り。
SC-0006 ANEKDOTEN / From Within CD \2300
 99年作。ヘヴィさが目立った前作に比べると、メロトロンの特性を生かしたダークで沈み込むようなミディアム・テンポの曲が多い。クリムゾンのDEVILS TRIANGLEを思い出させる。追従バンドが多くなった今、改めてオリジナリティーを追求した彼らの姿がここに。アコ・ギ、チェロ、メロトロン。ヴォーカルのみのアコースティックなラストにも注目。
SC-0179 ANEKDOTEN / Gravity CD \2300
 03年4th。ややもするとスタイルが限定される、メロトロンをフィーチャーしたクリムゾン風の泣きのヘヴィ・シンフォを、どう進化、発展させるかが鍵となる彼ら。それをファンの期待を裏切らず、ものの見事に、2ndで進化、前作3rdで発展を誇示した。本作ではPAATOSという最大のライバルの出現が影響してかどうかわからないが、旋律を美しく磨く作曲面で懐が深くなった。ダークな間が美しくて、メロディーに痺れる。
SC-0292 ANEKDOTEN / A Time Of Day CD \2300
 07年5th。全体にダークさが多彩なベクトルを持ち、メロトロンも今まで通り強力なものの、クリムゾンの古色からコンテンポラリーなメランコリックさへ哀愁感が変化しており、バンドとしての色付けをより魅力的なものとしている。シーンに反応した、このあたりの調整は流石。そして、彼ら流に磨かれた愁いとメロウさが淡く散る。前作同様に曲も良く、カンタベリー風のオルガンやゲストのフルートの好プレイが過去と違った印象を与え、よく知っているバンドのはずなのに新鮮さも十分。ずばり傑作! 初回限定デジパック盤。
SC-0504 ANEKDOTEN / Until All The Ghosts Are Gone CD \2500
 誰しもが別格と唸るだろう、8年振りにリリースされたクリムゾンへの回帰を見せる2015年作6th。スタイリッシュなダークさと言うか、20年以上活動しているバンドならではの成熟と風格を感じさせる内容で、メランコリックだった前作をよりシンフォニック・ロック化させたサウンドになっている。メロトロンが今まで以上にドラマチックにフィーチャーされ、オルガン、ローズ、アコギ、フルート、ヴィブラフォンなどアレンジの繊細さも絶妙だ。妖しいイントロから一気に荒涼としたインパクトが押し寄せるラストはサックスも導入され、不穏な終わり方が、これ又たまらない。デジパック。
SC-0359 ANGLABARN / Same CD \2500
 フォーク系のデュオによる73年の作品で管弦やリズム・セクションもフィーチャーし、北欧のリリシズムを聴かせる。美しいピアノやアコギをバックにスウェーデン語で切々と歌われ、メロトロンかと思わせる古風なストリングス・オケやポップ調の女性コーラスも加わる。コレクターズ・アイテム的な雰囲気を漂わせているがアレンジや録音はきちんと成されており、あまりサイケ色は持たず、どちらかと言うとプロコル・ハルムやムーディ・ブルースあたりが浮かんでくる。実際にアルバム・ラストはサテンの夜のカヴァー。暖かな冷気がある。73年のシングルから2曲のボーナス入り。リマスター。
SC-0345 ANGLAGARD / Hybris CD \2500
 92年リリースの北欧シンフォの傑作がバンド名義の自主レーベルによりボーナス入り&09年3面開きデジパックで出直した。アネクドテンとスタイルこそ違え、メロトロンをフィーチャーするなどヴィンテージ・スタイルと徹底したプログレッシヴ・サウンドはリリース当時大きな話題となった。ボーナスは旧盤と同じで94年に雑誌の付属シングルのみに収録された幻のレア・トラック。2ndに収録された曲のヴォーカル入りオリジナル・ヴァージョンで93年に録音されたもの。グループ名、正しく発音はエングラゴー。
SC-0377 ANGLAGARD / Epilog 2CD \2800
 ボーナス・ディスク付き2枚組2010年盤。プログレ然とした曲調を極限まで追求した94年リリースの2nd。アネクドテンと並ぶこの年代屈指の1枚だ。メロトロン、ハモンドを駆使し、ヴァイオリン、チェロ、フルートの生楽器も加え、複雑な変拍子とポリリズムを多用し、幾多の起伏を越えながら展開してゆく。屈折した美学というか、常に圧倒するわけでもなく、リスナーと一定の距離間を保ちながら、自身がプログレマニアであるかのように、その<絵>を見せていく。ボーナス盤には本編で10秒足らずの謎だったROSTENをオリジナル・メンバーが集まり、08年から09年に新録し当時書かれた未発表曲として完成させたものを収録。2種のインナーが付いた3面開きデジパック。バンド名義の自主レーベルより。
SC-0441 ANGLAGARD / Viljans Oga CD \2500
 2012年シンフォニック・ロックNO.1候補となった必聴傑作。フルート、チェロ、トランペットら生管弦も加えたクラシカルさと、メロトロン、ハモンド、ギターらのヴィンテージ・プログレ色が織り成す、まさにエングラゴーなサウンドを展開。妖しい雰囲気に包まれながら、官能的なメロディアスさと、奥深いリアルな繊細さ、そして見事な緊張感あふれるパワフルな演奏。数えると18年振りのスタジオ・アルバムで、その年月が染み渡る円熟度と言えるのと同時に当時の質感がキープされており、ブランクがあったことをまったく感じさせない。まさに驚嘆! 初回プレス限定の3面開き紙ジャケット。
SC-0482 ANGLAGARD / Prog Pa Svenska - Live In Japan 2CD \3800
 まるで北欧の闇と光りを宿した森が再現されたかのような演奏を展開し、予想以上のインパクトを残した2013年チッタでの来日公演を2枚組に収録。1stから2曲、2ndから1曲、3rdから2曲に加え、オープニング・ナンバーは新曲なのか未発表曲という構成。3rdリリース後メンバー・チェンジがあり、キーボーディストとドラマーはBRIGHTEYE BRISONから新加入しているものの、オリジナル・ギタリストや、フルート、リコーダー、サックス、メロトロンらをマルチにこなす女性プレイヤー、そして、ハモンドなどヴィンテージな音色にこだわったキーボード、強固なリズム・セクションが一体となったサウンドは正に孤高。凶暴な生き物のようであり、かつ精密に制御され、天使の叙情が舞い降りる。そんな楽曲だが、一音たりとも聴き逃さない姿勢のオーディエンスとの間の緊張感がよけいピリピリとさせ、かつシンパシーあふれる温かな終演を迎える。全世界へ誇れるライヴ・イン・ジャパンだ。ボーナスで2ndの曲のリハーサル音源入り。スウェーデン盤・見開き紙ジャケット。
SC-0561 BATTRE LYSS / Till Den Strang Som Brast An Att Aldrig Spanna En Bage CD \2800
 初CD化。ex.LIFEらのメンバーで結成された正統派ハード・プログレ・バンドが75年にリリースした激レア作。マイナー・レーベルからの作品であったものの録音やプロデュースは良く出来ており、ガツンとした迫力のハード・ロックからピアノをバックに切々としたヴォーカルを聴かせる曲まで、時にはUKポップの影響も見出せる内容だ。スウェーデン語のヴォーカルや硬質の哀愁ギターは同国のSAGAあたりも思わせ、曲によってオルガンやフルート、サックスも入る。メンバーによるリマスター。
SC-0511 BIB SET / It Wasn't Meant To Happen... CD \2600
 初CD化。ハモンドがダークな凄みを持って唸る彼らの69年唯一作。オークションにもめったに出ないメガレアだ。同国のHANSSON & KARLSSONを思わせるサウンドだが、こちらはギタリストも加わった4人編成。ソウルフルなヴォーカルをフィーチャーし、ギターが絡むものの、あくまでもメインはレスリーを通した存在感たっぷりのオルガン。エマーソンのようなタイプではないものの、どんより、そして重くのしかかるヘヴィさはスウェーデンならではと言え、感覚に酔うような暗いインプロが溶岩流の如く展開されていく。リマスター。
SC-0133 BO HANSSON / Sagan Om Ringen (The Lord Of The Rings) CD \2500
 THE LORD OF THE RINGSのブームを受けてか、未発ボーナスを加えての出直し。HANSSON&KARLSSONを経て、70年にリリースされたソロ1作目。北欧の初期プログレッシヴ・ロック・シーンの重要作のひとつ。トールキンの指輪物語をベースに、オルガン、シンセ、フルート、ギター、パーカッションetcでドリーミィー&サイケデリックに演奏される。暗く沈み込んだ空間は独特。ジャケ違い&LORD OF THE RINGSのタイトルで当時、英カリスマからもリリースされた。デジタル・リマスター盤。
SC-0582 BRIGHTEYE BRISON / V CD \2500
 掛け持ちでANGLAGARDへも加入したキーボーディストがどのような音楽性を反映させるのかと注目の2019年作。12分越え、17分越え、36分越えの3曲目で構成。以前からの少しイエスやフラワー・キングスを思わせるサウンドをベースとし、メロトロンやシンセなど北欧のバンドらしい奥深い幽玄さを醸し出し、中盤では複雑なアンサンブルへ展開。後半ではエモーショナルなドラマチックさで聴かせるギターにタイトなオルガンを交えた激しい緩急や荒涼とした神秘的な叙情を描き出すなど、とても手の込んだ密度の高いアルバムとなっている。毎作ジャケで損をしている正統派。3面開きデジパック。
SC-0452 CARPTREE / Man Made Machine CD \2700
 入手困難だった05年の名作3rdがデジパックで再発。この国の傑作群へエントリーされるであろう、美しいモンスターの誕生と当時レヴューした作品だ。その評価は今も変わらない。スタジオ・ワークを駆使した壮大なスケール、トニー・バンクスのようなキーボードの壁とそこへ封じ込めたミステリアスでロマンチックな雰囲気。ヨーロッパの没落貴族的なデカダンと甘美な夢がシンフォニック・ロックとなってあふれ出る。クラシカルな合唱団、リリカルなピアノ、切々としたヴォーカル、メロトロンを上手く取り込んだ本格的なオーケストレーションなど、本当に良く出来ている。自主盤。
SC-0289 CARPTREE / Insekt CD \2700
 07年作4th。迫力がアップし、核心へ迫るリアルさが見事に描き出された。深い闇から解き放たれるファンタジーが容赦なく襲い掛かり、ドラマチックという言葉がちっぽけに感じるほど。荘厳な混声合唱団、うなりを上げるピアノ、しなるシンセ、優美なメロトロン、エニド張りのオーケストレーション、重厚なリズム・セクション、デカダンなヴォーカルなど基本は前作と同じだが、素材が多くなり、少しヘヴィになり、アレンジと曲構成が複雑になった。さらにゴシック風味も妖しさを増し、モンスターは自我に目覚めた。寒気がするほど美しい。自主リリース。
SC-0387 CARPTREE / Nymf CD \2700
 必聴! 2010年作5th。のっけから迫力というか気迫が違う。彼らはどこまで進化するのか。曲のタッチが明確になり、ミステリアスでロマンチックながらもその力強さは半端じゃない。デカダンな夢を打ち砕き、ヨーロッパの真の亡霊が立ち上がるような光景に包まれる。怒涛のオーケストレーションから抜け出てくる甘美なギターやリリカルなピアノの一時の静寂、夜空を切り裂くドラゴンのようなシンセ、苦悩と恍惚のヴォーカル、天使の混声コーラス、完ペキなドラマチックさ。美しい悪夢の中で戦いを始めたモンスターはもう止められない。自主盤デジパック。
SC-0543 CARPTREE / Emerger CD \2700
 超傑作の「Nymf」後の沈黙を破り7年振りにリリースされた2017年作。結成以来の2人を中心にバックミュージシャンで構成されたNO FUTURE ORCHESTRAを加えた、いつもの編成にて、アナログ楽器やアナログ機材にこだわった録音で制作されたという。たしかにギターや重厚なベース&ドラムスなどロックバンド然とした存在感があり、生の実体が迫力と共に感じ取れる質感に仕上がっている。加えてダーク・ファンタジーが無数に張り巡らされた怒涛のサウンドとヒューマンなヴォーカル&コーラスの融合が物を言い、スペクタクルな長編映画ような光景がまるで3Dパノラマの如く押し寄せてくる。デジパック。
SC-0565 CARPTREE / Subimago CD \2700
 唯一無二のシンフォニック・ロックを開拓する2018年作。姿が見えない知性が生み出したような傑作をリリースし続ける彼ら。前作で現れたフィジカルなバンド感をヘヴィに押し進めた作風で、コアの2人を中心にバックミュージシャンで構成されたNO FUTURE ORCHESTRAを加え、新たなスタイルを見せる1曲目から壮大なファンタジーが繰り広げられていく。まるで異次元の様相が渦巻く中、メロトロンや妖精の如き女性コーラス、エモーショナルなギター、そして切々としたヴォーカルが醸し出すノスタルジックさが織り成す。多元の世界が映し合った恐ろしいほど深いドラマ。デジパック。
SC-0460J DICE / Same CD \3450
 「ダイス / 北欧の夢」 <リマスターSHM-CD・限定紙ジャケット> 78年リリースの北欧シンフォの必聴傑作。多彩なキーボードと美しいギターが変拍子をタイトに繰り出すリズム・セクションと一体となり、緻密に織り成すカラフルなサウンドは非常にイマジネイティヴ。叙情性とスリリングさが見事に計算され、アルバムの中に夢のように構築されている。鮮烈さではカイパの上を行く。解説・歌詞・対訳付き。国内盤
SC-0584 ERIK HAMMARSTROM / Glodet Rytmisk Svarta CD \2800
 現ANGLAGARD、そして、ALL TRAPS ON EARTHのドラマーでもある彼の2019年ソロ作。2つの組曲が収録されており、両方共、管弦楽にハープやチェレスタを加えたチェンバー・オーケストラとドラムスとのコンチェルトとなっており、パーカッションやベースは入るもののギター及びシンセ類は使用されていない。オール・インストでバルトークやストラヴィンスキー、あるいはサスペンス映画のサウンド・トラックを思わせるものの、変拍子の多用や重い音像、みなぎる前衛性など追随を許さないダークなロック色を湛えている。ストイックな硬派。見開き紙ジャケット。
SC-0563 THE FLOWER KINGS / A Kingdom Of Colours II - The Complete Collection From 2004 To 2013 9CD BOX \5800
 <9枚組・限定ボックス> 95年に華々しくデビューし、90年代を代表するシンフォ・バンドのひとつとしてアクティヴに活動したフラワー・キングスの、中期〜現時点での最後のスタジオ作までの5作品「ADAM & EVE」 「PARADOX HOTEL(2CD)」、「THE SUM OF NO EVIL」、「BANKS OF EDEN」、「DESOLATION ROSE」に、ボーナス・ディスク3枚を加えた9枚組。ボーナス・ディスクには、かつてファン・クラブ限定盤に収録されたアルバム未収録曲や、未発表音源集「EDITION LIMITEE QUEBEC 1998」からの曲等のレア音源を全31曲収録したファン垂涎盤となっている。各紙ジャケットに収納。ブックレットには、ロイネ・ストルトのインタビュー含む解説を掲載。
SC-0020 THE FLOWER KINGS / Back In The World Of Adventures CD \2500
 ex.KAIPAのロイネ・ストルトが94年にリリースしたプログレ回帰作ソロ、THE FLOWER KINGSを母体として生れた彼らの95年リリースの1st。そして90年代のシーンで最もアクティヴに活動したバンドのひとつとなる。現在進行形で生み出されるそのサウンドは、UKネオ・プログレ系とは違う独自のオリジナリティーを完成させた。
SC-0021 THE FLOWER KINGS / Retropolis CD \2500
 96年リリースの2nd。どの曲も良く、インパクトがあり印象に残る。大作も多い彼らだが、すべての良さがコンパクトに収った本作を初めの1枚として特におすすめ。初期のハケットを思わせる奥行きとリリシズムが素晴らしい。メロトロンも大幅にフィーチャーしたドラマチックな北欧プログレの決定打! 個人的にはこれがいちばん好き。
SC-0022 THE FLOWER KINGS / Stardust We Are 2CD \3200
 97年に2枚組でリリースされた大作。3作目。彼らならではのドラマチックな曲想が制約のない自由を得て、より複雑かつのびのびと描かれている名作。パイプ・オルガンの導入や、クリムゾンのような泣きのメロトロン・フレーズが最大級のスケールを演出。ただ、プログレ呪縛という袋小路に迷う込んでしまったのも事実。しかし、それは次作で打ち破られる。
SC-0024 THE FLOWER KINGS / Flowerpower 2CD \3200
 前作に続きまたも2枚組でリリースされた98年リリースの4作目。緩急、粗密、静動、等の対比とバランスはいつもながら見事だが、今までに見られなかったシンセ・シークエンス・パターンの使用や、様々なサンプリング、ブルージィーなロック・フィーリング、おごそかな合唱、女性スキャットなど、これでもかと凝縮された作品。自ら型をやぶったDISC IIで、プログレ呪縛から開放され、新境地を生み出していく。
SC-0026 THE FLOWER KINGS / Space Revolver CD \2500
 2枚のスタジオ2枚組と、ライヴ・アルバム、そしてTRANSATLANTICを経てリリースされた2000年作。沸き出るインスピレーションと、バンドとしてのグルーヴ感をドラマチックに結晶させた彼らならではの出来。以前の作品に比べて幾分ラウドだが、たぶん、作曲しながら同時に録音してゆくような、スタジオでの最高の充実感を感じ取れる。TRANSATLANTICでの経験が見える。
SC-0318J GREGORY ALLAN FITZ PATRICK / Bildcirkus CD \3300
 「グレゴリー・アラン・フィッツパトリック / ビルドサーカス」 飛び出す絵本式変形紙ジャケット仕様。サムラ関連だとか、総合芸術を目指した一大プロジェクトのサーカス小屋の為の音楽だとか、そういったデータは後付けにして聴いたほうがいい、シンフォ寄りの78年作。北欧なので風味は違うが、アンソニー・フィリップスやマイク・オールドフィールドらに通じるナイーヴな感性で描かれた情景が絵本をめくるように現れる。以前の邦題の「孤独なサーカス」というイメージとは違う、暖か味のあるファンタジーがあり、プライヴェートな箱庭のサーカスといった感じか。サムラに話を戻せば、リリカルなギター・ソロなど、屈折ジャズ・ロックから離れた好プレイで貢献。デジタル・リマスター(K2スーパー・コーディング・システム使用)。国内盤
SC-0579 HANS LUNDIN / The Solo Years 1982-1989 (Remaster) 6CD BOX \5800
 <1000セット限定ボックス> すべて初CD化となるカイパのキーボーディストのソロ作品集。84年作1stと85年作2ndのリミックス、ロイネ・ストルトも参加している89年作3nd、さらに未発表アルバム&未発表デモ(79年〜84年)を収録した3枚、計6枚を全リマスターにて収納したシンフォ・ファン垂涎のボックス。キーボードをメインに作品によってはカイパや後のフラワー・キングスのメンバーの参加を得て、北欧然と澄んだドラマチックなサウンドを壮大かつファンタジックに描き出している。多重録音をベースにリズムのメリハリやエキセントリックな攻撃性を持たせたロック色も特徴だ。ディスク4は85年作と89年作の間の完全な未発表アルバムで内1曲は再編カイパの1作目で甦っており、またディスク6には当時のカイパの為のデモやスウェーデン語によるヴォーカル・ナンバーも収録。開閉式ボックス仕様&各紙ジャケット入り。24ページのブックレット入り。
CD1:Tales (1984) *REMIX
CD2:Visions Of Circles Of Sounds (1985) *REMIX
CD3:Houses (1989) *feat ROINE STOLT
CD4:The Veiled Seveneyed Dancer (1986-87) *UNRELEASED
CD5:In Search Of The Green Glass (1980-84) *UNRELEASED
CD6:Okant Ode (1979-84) *UNRELEASED incl.KAIPA Demo
SC-0434 HANSSON & KARLSSON / Monument CD \2200
 初CD化。67年リリースの1st。かのBO HANSSONのハモンドと、JANNE KARLSSONのドラムスという、2人のみの演奏で繰り広げられるスウェーデン伝説のデュオで、後のBO HANSSONのソロやSAVAGE ROSEも思わせる北欧然とした幻想的な響きと、荒々しくアートロックを切り開くヘヴィな音圧が織り成し、また、年代を考えると雰囲気で流すサイケ色は意外に薄く、洗練された作曲センスを感じる。未踏の前衛でありながら、ポピュラリティーを持ったメロディアスさが人気の秘訣だった。レコード・ストア・デイ2012対象限定生産品。
SC-0416 INTROITUS / Fantasy CD6 \2500
 北欧風味にあふれる07年デビュー作の2011年リマスター盤。とてもメロディアスで、女性ヴォーカルをフィーチャーし、叙情美が絶えないドラマチックなサウンドを展開。クラシカルな気品を持った26分の組曲もあり、曲によって、チェロ、フルート、バグパイプ、アコーディオンも入る。1曲目のインストなどフィドルが奏でるトラディショナルな旋律は、これぞスウェーデン! といった感激さえ覚える。なので、カイパにも通じ、エモーショナルなギター、テクニカルなシンセはフラワー・キングスを、ヴォーカルが入るとマジェンタあたりを彷彿。
SC-0408 INTROITUS / Elements CD \2500
 格段にスケール・アップ! 満を持して4年振りにリリースされたシンフォ・バンドの2011年作2nd。女性ヴォーカルを生かしたメロディアスさと、テクニカルなドラマチックさが織り成す、モダンでスタイリッシュなサウンドはトップクラスへ躍り出た。リリカルなフルートもフィーチャーし、ギアチェンジの多い10分前後のナンバーに叙情的な小曲を挟み、チェロをゲストで加え北欧の物悲しげな幻想色が渦巻くラストまで切れ目無く一気に聴かせる超力作だ。フラワー・キングス、マジェンタらのファンは必聴。素晴らしい! デジパック。
SC-0485 INTROITUS / Anima CD \2500
 マジェンタに並ぶ女性ヴォーカル・シンフォ・バンドの3年振りとなる2014年作3rd。より強固になったチームワークにて聴かせる素晴らしい内容で、リリカルさを保ちながら突き抜けていくドラマチックさは格調高くモダンでかつクラシカル。北欧の澄んだ空気に愁いが溶け出す、そんな色合いの変化が幻想的に描かれる叙情性と、壮大なシンフォニック美を追求したスリリングなテクニカルさがスウェーデンならではのセンスで融合。カイパを思わせるトラッドメロを取り込んだ感動的なインスト・ナンバーもあり、郷愁を誘うメランコリックさはデビュー作から通しての魅力だ。シンフォ・ファン必聴! デジパック。
SC-0583 INTROITUS / Shadows CD \2500
 女性ヴォーカル・シンフォの代表格となった2019年作。待望と言える5年振りの4作目だ。ギターやキーボードはドラマチックな壮大さを描き、フルートやオカリナが叙情を沸き立たせ、スケールアップしながらも深いまどろみが円熟を感じさせる見事な内容となった。多彩に飛び交うシンセなどスリリングなテクニカルさに加え、霧が流れ辺りが透けていくような引きの部分の幻想色は初期から見せていたもので、このゆったりとしたパートこそ本作の最大の魅力だ。中盤あたりの物悲しい幽玄さは他のバンドと一線を画している。シンフォ好きの方へ超おすすめです! デジパック。
SC-0040 ISILDURS BANE / Sagan Om Den Irlandska Algen + Sagan Om Ringen CD \2500
 キャメルに似た優美な叙情派シンフォで、リリース当時に絶賛された84年リリースのSAGAN OM DEN IRLANDSKA ALGENと、その以前のカセット作品(81年)に手を加え87年にリリースされた、トルーキンの指輪物語を題材にしたファンタジックなSAGAN OM RINGENとの2in1。非常に美しく洗練された傑作のカップリング。迷わずの必聴作!
SC-0041 ISILDURS BANE / Sea Reflections + Eight Moments Of Eternity CD \2500
 86年リリースの3rdと87年リリースの4thの2in1。前2作とは違い、フュージョン化してしまったが、曲によってはメル・コリンズやキット・ワトキンスのいた頃のCAMEL風でもある。インストだが、良質かつクリアーなメロディーで飽きさせない。4thでは管弦を導入したシリアスな曲があり、その後の彼らを予感させる。
SC-0139 ISILDURS BANE / Cheval - Volonte De Rocher CD \2500
 デジタル・リマスター&ニュー・アート・ワークにより、JAN SEHAFFERとの共同プロデュースで89年にリリースされた5作目が出直した。BJORN J:SON LINDHも参加。この2人の関与が大きく作用し、クリエィティヴな傑作シンフォとなっている。室内管弦楽を導入し、クラシカルなシリアス色を漂わせ、ヒステリックなまでのハイ・テンション・パートや、北欧ならではの美しい詩情あふれる静寂な描写まで、スケールの大きい、かつ透明感のあるサウンドを展開。
SC-0558 ISILDURS BANE / The Voyage - A Trip To Elsewhere CD \2700
 長らく廃盤になっていた92年必聴傑作がデジパックにて2018年新装リリース! 通算6作目で、当初2枚組にて茶カバン、黒カバン、ジャケ違いデジパックなど何度も出直している大作だ。ヴァイオリン、チェロ、ピアノのTHE ZORN TRIOを始め、混声合唱団、BJORN J:SON LINDH、JANNE SCHAFFERらのゲスト陣が入り組み、バンドという概念を超越した編成にて、90年代を代表する孤高のシンフォニック・ロック・ワールドを完成させた。稀に見る透明感とシリアスな現代性で構想されたサウンドを澄み切った冷気が満たしている。2in1デジパック。
SC-0043 ISILDURS BANE / Lost Eggs CD \2500
 76年〜93年の間のスタジオ未発表テイクやライヴ・テイクを集めたもの。流石にクオリティーは高い。まさに北欧のキャメルと呼べるメロディアスなシンフォニック・ナンバーが詰っている。彼らの名作1stや2nd、そして初期キャメルを思わせるサウンド。叙情と泣きです。
SC-0552 ISILDURS BANE / Mind Volume 1 CD \2700
 長らく廃盤になっていた97年必聴傑作がデジパックにて2017年新装リリース! 通算8作目で、BJORN J:SON LINDH、JANNE SCHAFFERが参加。ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、フルート、イングリッシュホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、ハーディ・ガーディらを加えたサウンドは最初から室内楽との融合を目指したスコアで書かれており、壮大なパートのみでなく、マリンバとヴァイオリン、フルートとアコギなどアコースティックなパートがあの手この手と繰り広げられていく。教会風オルガンに加わる冷気のギターなどステンドガラスから降り注ぐかのようだ。極上の叙情と詩情。シリアスさも湛えた最も美しい透明感のあるシンフォニック・ロックがここに。デジパック。
SC-0577 ISILDURS BANE / Mind Volume 2 - Live 2CD \3500
 2001年リリースの2枚組。99年〜2000年の各国でのライヴ・パフォーマンスに、スタジオで生の管弦セクションを加えるなど手を十分に施し、新たなパートの追加録音や、BJORN J:SON LINDH、JAN SCHAFFERの参加、いくつかの新曲やメンバーのソロ・ワークのバンドでのライヴ再現など、もう完全に全体が新しいコンセプトで再編された単独の作品と言える内容。ドラマチックなスケールに舌を巻く! 56ページ・ブックレット入りスリップケース付き初回版。
SC-0578 ISILDURS BANE & METAMORFOSI TRIO / Mind Vol.3 CD \2700
 イタリアのチェンバー・トリオを迎えての2003年作。シリアスな面が強調され、お互いを触発させる即興演奏をジャージィーに繰り広げる。アレア級のテンションが張り巡らされており、かつ、管弦が奏でるアカデミックな深みがダークに加わっている。視覚的な刺激を得る美空間の創出も彼ららしい。MINDシリーズ第3弾。新たな音楽創造への挑戦が示されたコンセプト作となった。ジャズ・ロック・ファンも必聴の問題作!
SC-0560 ISILDURS BANE / Mind Vol.4 - Pass CD \2700
 彼らの初のヴォーカル入りアルバムとなった03年作がデジパックにて2018年新装リリース! ヴォーカルがあろうが、なかろうが、ISILDURS BANEはISILDURS BANEであるという素晴らしい出来。前2作よりもVOL.1のようなメリハリのある展開がドラマチックに張り巡らされ、BJORN J:SON LINDHの参加により澄み切ったシリアス&クラシカル美も復活。パートによっては今までにない近代クリムゾンのような攻撃性を見せ、生の管弦アンサンブルも銀の羽のような光を放つ。非常にレヴェルの高い傑作。デジパック。
SC-0546 ISILDURS BANE & STEVE HOGARTH / Colours Not Found In Nature CD \2700
 全プログレ・ファンの興味を引くコラボとなった2017年作。ISILDURS BANEとしては14年振りのアルバムだ。キーボーディストでコンポーザーのMATS JOHANSSONとSTEVE HOGARTHが共同で曲を書き、ヴァイオリン、ヴィオラ、フルート、クラリネット、トランペットらの管弦楽を交え、STEVE HOGARTHのヴォーカルを全曲でフィーチャーし、クラシックやシリアスなコンテンポラリー・ミュージックも取り込んだISILDURS BANEならではの緻密で美しい北欧シンフォと英国ハートが融合する至上の内容となった。正に別格中の別格! デジパック自主盤。
SC-0556 ISILDURS BANE / Off The Radar CD \2700
 傑作。生の管弦楽とメロトロンも含むアナログ&デジタル・シンセ、ドラムス&パーカッション&プログラミング、各種ギター類らが織り成す圧巻のシンフォとなった2017年作。前作はマリリオンのSTEVE HOGARTHのヴォーカルをフィーチャーしたものだったが、本作は全編インスト。97年から始まったMINDシリーズの延長線上とも言え、最小限の楽器で構成される室内楽的なシリアス美から10人以上で迫るバンドのロック・パワーの振れ幅に加え、ジャズ、21世紀作ならではのアンビエント加工が混ざり、驚愕のラインを突破している。数曲でPAT MASTELOTTO参加。デジパック自主盤。
SC-0581 ISILDURS BANE & PETER HAMMILL / In Amazonia CD \2700
 ピーター・ハミルをヴォーカリストに迎え制作された全プログレ・ファン必聴と言える2019年作。詞はすべてハミルが書き、全曲キーボーディストでコンポーザーのMATS JOHANSSONとの共作となっている。ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、トランペットらの管弦楽を始め、アープ、ムーグ、メロトロンなどヴィンテージ・キーボードも配し、ダークでヘヴィなサウンドで聴かせる予想を超越した孤高の内容だ。バンドはハミル寄りのアンサンブルに徹しており、サックスが加わる4曲目などヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターの北欧版とも言えそうで、メロトロンが冷たく美しい6曲目などもイン・カメラあたりの曲想が思い出される。デジパック自主盤。
SC-0507 KAIPA / Same CD \2600
 最高作と評される次作より、こちらを取るファンも多い75年リリースの1st。キャメルにスウェーデンの香りをミックスさせたような哀愁に染まる美旋律が次から次へと紡ぎ出される名作だ。ストリングス系やシンセも多用されているものの、澄んだ歌声でリード・ヴォーカルも担当するハンス・ルンデンのクラシカルでヨーロッパ然としたオルガンがロイネのギターと共に際立っている。トラディショナルなメロディが織り込まれるのも特徴だ。2015年リマスター&ボーナス2曲(既発)入り。
SC-0508 KAIPA / Inget Nytt Under Solen CD \2600
 美旋律の凝縮から発散へと作風を拡大させた76年リリースの2nd。なんと言ってもアルバム片面を飾った21分の組曲はプログレ史に燦然と輝く傑作で、印象的な数々のメロディを繰り返し織り込み、ドラマチックな構成でラストまで一気に聴かせる70年代カイパのハイライトだ。よく聴くとフラワー・キングスの源流が感じ取れる部分も見られる。後半は前作を思わせるキャメル風の哀愁叙情ナンバーが並ぶ。メロトロンも劇的に導入。2015年リマスター&ボーナス4曲(既発)入り。
SC-0517 KAIPA / Solo CD \2600
 その昔、キャメルが海を渡り北欧の地に舞い降りたと言われたカイパの78年リリース3rd。ロイネ・ストルトの甘美なギターとハンス・ルンデンのファンタジックなキーボードが織り成すイメージはジャケットそのもので、優しく包み込まれる温かさと翳りの孤独感が絶妙に混じり合う。中世に佇んでいたハケットの侍祭の旅のミステリアスさが、北欧の森に浮かび上がったかのようなナンバーもあり、そんなメロディアスさに加え、クールなテクニカルさも申し分ない。2015年リマスター盤。
SC-0518 KAIPA / Hander CD \2600
 ABBAのレーベルで知られるスウェーデン・メジャーのPOLARから80年にリリースされた4作目。ロイネ・ストルト脱退後初のアルバムで、新任のギタリストを加え、キャッチーなポップ路線とカイパ然とした哀愁に染まるシンフォニック色を混在させたファンを悩ませる内容となっている。中でも3曲目や5曲目は切り出せばカイパそのものだが、ポップなナンバーにも注目で6曲目はその後のジェネシスだし、7曲目はマイク・ラザフォード1stソロ風で、共通点が興味深い。2015年リマスター盤。
SC-0519 KAIPA / Nattdjurstid CD \2600
 マイナー・レーベルから82年にリリースされた5作目で当時のカイパの最終作。キーボーディストのハンス・ルンデンのみオリジナル・メンバーとなり、エイドリアン・ブリューのようなギターをフィーチャーし、びっくらニュー・ウェイヴへイメチェン。エレポップ色も交えながらのサウンドだが、中盤以降は相当アナーキーで、セールスを意識したとは思えない、どちらかといえば前作のHANDERよりクリエイティヴな姿勢で制作されている。本CDはハンス・ルンデンによる2015年リミックスが施されており、音像もグレートアップ。シングル、未発曲のボーナス3曲入り。2015年リマスター盤。
SC-0492 KAIPA / Sattyg - Special Edition CD \2700
 傑作。最もスウェーデンらしい泣きに染まる2014年作。前作同様男女ヴォーカルにより英語で歌われているが、メロディの美しさ、物悲しさ、優雅さはスウェディッシュ・ロックの最高峰と言え、カイパの近年作の中でも特にアイデンティティを意識した作りになっている。フィドルが奏でるようなトラディショナルな旋律をギターやオルガンやリコーダーが織り成し、かつモダンにアップデイトされたスリリングなプログレッシヴ・ロック・サウンドと融合。ゲストでヴァイオリンも加わっており、クラシカルさにかけても過去最高作だろう。再結成されてもう10年以上が経つが、カイパ王国を揺るぎないものにした作品だ。限定デジパックのスペシャル・エディション。
SC-0553 KAIPA / Children Of The Sounds CD \2700
 神秘的な光りと生命の美しさに満ちた2017年作。近年作と同じく男女ヴォーカルで歌われ、緻密なテクニカルさはそのままにインストがせめぎ合うエネルギーは外へ向かい、インプロで拡散され反射し、中を照らす。多彩なキーボードの音色、エモーショナルなギター、まったくスキのないリズム・セクション。鬼のような作曲密度。新味と言えるジャージィな音使い、ヴァイオリンをフィーチャーしたクラシカルな中盤、儚く入るトラディショナルなメロディなど合わせて極度とも言えるほど北欧的で、童話的なファンタジーを幾度も垣間見る。デジパック。
SC-0537 KAIPA DA CAPO / Darskapens Monotoni CD \2600
 来日も果たした真のカイパ・サウンドを目指す彼らの待望のアルバムがリリースされた。ロイネ・ストルトとリズム・セクションのオリジナル・メンバーに、新キーボーディストやロイネの弟のマイケル・ストルトをヴォーカルで加えた編成。スウェーデン語で歌われ、なによりも泣きの叙情を最優先させたタメの効いたサウンドは正に初期カイパのアップデイト版。たしかにフラワー・キングスっぽい所もあるが、のどかに差し込む陽光がカイパ然としたファンタジーを放っており、また、初心に戻り?キャメルやジェネシスを思わせるところも。ハモンドB3、ミニ・ムーグ、メロトロン、ローズ、チェンバロ、さらには本物のパイプ・オルガンまで導入したキーボーディストによるフルートやヴァイオリンも好アクセントとなっている。あのMERIT HEMMINGSON!がゲスト参加。2016年作。デジパック自主盤。
SC-0555 KAIPA DA CAPO / Live CD \2700
 いきなりカイパの2ndの名曲「SKENET BEDRAR組曲」で始まる2017年ライヴ。もう、これで早くも決まり、みたいな内容で、全10曲(計70分越え)の内、KAIPA DA CAPOの曲は1曲のみで、あとはオリジナル・カイパの2ndと3rdから甘美な北欧シンフォのオンパレード。また、キーボードが都合でラレ・ラーションが弾いており、彼の高速弾き倒しソロ・ナンバーが織り込まれ、スリリングでコンテンポラリーな展開へ。後半、カイパの3rdの終盤の曲が2つ並び、あの独特のミステリアスな雰囲気を湛えたカイパ・シンフォが心行くまで堪能出来る。デジパック自主盤。
SC-0120 KEBNEKAISE / Resa Mot Okant Mal CD \2500
 北欧ハードの名作のひとつ。2nd以降はトラッド・メロディーに根ざした作風へ変ってしまうが、この71年の1stはギンギン(死語?)のハード・ロック。鋼のようなリズムとリフ、タメ、ノリ、オリジナリティー、すべてで抜き出ている。あのTRETTIOARIGA KRIGETの登場まで、まだあと3年あるとは思えない。ものすごいパワーが凝縮されたエネルギッシュな1枚。リマスター盤。
SC-0121 KEBNEKAISE / II CD \2500
 ここからが、一般的によく知られているケブネカイゼ。73年2rd。よーく聴くと現在のラジカル・トラッドの古典だったりもする。本作では女性ヴォーカリスト、TURIDが参加しており絶対に見逃せない(彼女の作品のCD化望む!)。北欧ファンタジック派はまず本作から。なんとも北欧チックな空気が漂う。リマスター&ボーナス1曲入り。
SC-0122 KEBNEKAISE / III CD \2500
 現在でもソロをリリースし、メジャーで活動中のKENNY HAKANSSONが率いたグループで、当時6枚のアルバムをリリース。BO HANNSONとのコラボレートでも知られる。北欧トラッドとアシッド、またはヒッピー的なロック色が融合し、インプロビゼーションも豊かに聴かせる。スウェーデンで一番高い山、そして、妖精トロルが住むと言い伝えられるケブネカイゼの秘境で木霊する音楽。75年3rd。リマスターにて。
SC-0535 KULTIVATOR / Barndomens Stigar 2CD \2980
 長らく廃盤だった81年の必聴傑作が新装リリース! ボーナス盤付き2枚組2016年盤。ハットフィールドなどカンタベリーの影響を強く受けた正統派で、強力なリズム・セクションをバックに展開するサウンドは終始圧巻。デイヴ・スチュワート風のオルガンを始め、ピアノ、ギター、女性コーラス、リコーダーを絡めテクニカルにスリリングに攻め立てる。爆発的なヘヴィさと繊細なスタイリッシュさが知的に同居。曲調、音色、クセなど非常に研究されており、もとの名作群に並んでしまっている。ディスク2には92年スタジオ、79年と80年のライヴ、さらに、06年録音の新曲4曲を収録。すべて、既発だが、06年作は女性ヴォーカルとフリップ調のギターをフィーチャーし、リコーダー、キーボードも入った同傾向の音で驚かされる。冷っとしたスウェーデンらしさも十分。
SC-0464 LIFE / Same - Expanded Edition 2CD \2500
 長らく廃盤で入手困難だった71年リリースの必聴名作の英語ヴァージョンと、遂に初CD化となるスウェーデン語ヴァージョンが2枚組にて2013年リマスター再発となった。ハード・ロックをベースにしながらも、かのBJORN J:SON LINDHのアレンジによるストリングス・オーケストラをフィーチャーし、ギタリストが弾くクラシカルなピアノやハープシコードも印象に残る、メロディアスな叙情性を兼ね備えたスキルの高いトリオであった。全体に落ち着いた歌心があって、聴き込める内容となっている。なお激レアとして知られる英語ヴァージョンはヴォーカルの差し替えだけでなく、ミックスも違っており、ムーグも足されている。2枚のシングルから3曲ボーナス入りで、これらの曲も良い。
SC-0280 MECKI MARK MEN / Marathon CD \2500
 彼らがサイケから最もプログレ色を強めた71年リリースの3rd。本作でハモンドを弾きまくったリーダーのMECKI BODEMARKはこの後脱退し、ギタリストのKENNY HAKANSSONがバンドのイニシアティヴを握り、残りのメンバーとKEBNEKAJSEへ改名。各プレイヤーの唸りを上げる演奏は初期コロシアムをハードロックにしたようなテクニカルさと痛快さがあり、アップテンポの曲での突っ走り方に唖然となる。展開部分でメロトロンも登場。また、シタール、フルートが妖しく響く曲にも持ち味が出て、たいへんよろしい。3面開きデジパック。ボーナス入り。
SC-0404 PAATOS / Breathing CD \2600
 美メロが炸裂し、スタイリッシュな美学を哀愁に染めて聴かせる5年振りの2011年スタジオ作。リズム・セクションのメンバー・チェンジがバンドにフレッシュな感覚をもたらしており、ギタリストの小技を効かしたプレイをアレンジの核とし、最高のタイミングでメロトロンをシンフォニックに用い、フルート、チェロらも加えたサウンドに、美声の女性ヴォーカリストが映り込むように歌っていく。あの水辺で月と語り合うような幻想感も健在で、かつ、スピーディなロックをポップに演奏する新鮮味もあり、流石、オリジナリティーの高さを感じさせる傑作となっている。3面開きデジパック。
SC-0450 PAATOS / V CD \2600
 <LIMITED STUNNING DIGIPACK> 傑作。前作でのスタイリッシュさと、初期のヘヴィさを融合させ、ロックとポップを掛け合わせ、最高の美旋律を女性ヴォーカリストが愁いを込め歌っていく全音楽ファン必聴の2012年作。文句なしの新曲4曲に、あのTURIDが詞を書いた1stの絶世の名曲TEAを含む2曲の新録と、近年作からのリミックス2曲を加えた変則アルバムだが、その充実感はトップクラスで、新曲に至ってはメジャーでミリオンセラーを連発してもおかしくないメロディックさとクオリティーだ。甘くも切ない哀愁と、プログレファンを置き去りにしないマニアックさがたまりません! 初回限定3面開きデジパック。
SC-0515 PANDORA / Measures Of Time CD \2600
 初CD化。ブリティッシュ・ナイズされたメロディアスなサウンドを聴かせるノルヒェーピングのバンドの74年リリースの唯一のアルバム。ロマンチックなハープシコードの調べから幕をあけるシンフォニック・ロック・スタイルの作品だ。英語で歌われるヴォーカルはガブリエル風だが、硬質なギターは所々カイパを思わせ、映画音楽のようなピアノとテクニカルなシンセが絡む好作だ。6人編成のアンサンブルで、ジェネシスやキャメルの他に、ウイッシュボーン・アッシュの影響もあったらしく、ツイン・ギターに表れている。リマスター。
SC-0223 PAR LINDH PROJECT / Gothic Impressions (10th Anniversary Re-Edition) CD \2500
 94年に衝撃的にリリースされたあのデビュー作をリマスター&リミックスにて出し直した、10TH ANNIVERSARY RE-EDITION。一部のリズム・セクションやコーラスを追加録音。もともと傑作だっただけに、リエディションの必要があるのかという疑問も残るが、ディテールは彼がより望むものになっている。パイプ・オルガン、メロトロン、ハモンド、ハープシコードをふんだんに使用し、混声合唱団や女性ヴォーカルも加え、バックはANGLAGARDが固め、さらに、ロイネ・ストルトの協力・参加も得て完成された究極のシンフォ作。曲調は中世ゴシックからバロック音楽に多大な影響を受けたもので、荘厳なスケールで繰り広げられていく。
SC-0068 PAR LINDH PROJECT / Mundus Incomprertus CD \2500
 彼がクラシカル・シンフォニック・ロックを徹底的に追求した97年作2nd。強力なリズム隊をバックに、生のオーボエやヴァイオリンも加え、女性ヴォーカル、合唱、ハモンド、メロトロン、多種ヴィンテージ・シンセ、荘厳なパイプ・オルガンetc.で、プログレ然と絢爛豪華に繰り広げられる。曲をよく把握しているギタリストの存在も大きい。PAR LINDHから送られてきた荷物には、いつもSTEINWAYのメモ用紙(凝っているねぇ)にコメントが添えられていた。
SC-0105 PAR LINDH PROJECT / Veni Vidi Vici CD \2500
 生のストリングス・セクションと混声合唱を加えて制作された2001年作。おなじみとなった、メロトロン、パイプ・オルガン、ハモンド、ハープシコードらに加え、今まで以上にクラシカルなピアノをフィーチャーし、中世音楽、バロック音楽をシンフォニック・ロック化している。反面、E.L.&P.張りのパワフルな演奏も。女性ヴォーカルも曲調によく合っている。
SC-0399 PAR LINDH PROJECT / Time Mirror CD \2500
 約10年振りの新作となる2010年作。自身のスタイルにこだわりながら、10年の時を埋めるべくアップデイトさせたと言う、クラシカル・ロックのすべてを取り込んだ強靭な出来だ。目まぐるしくキーボードのアイテムが変わっていく17分越えの大作から堂々と幕を開け、エマーソンとリック・ヴァン・ダー・リンデンが共演したかのようなバロック・テイストにジャズも交えた演奏で畳み掛ける。軽快な曲を挟み、ティンパニーの高鳴りとヴァイオリンでドラマチックに始まる3曲目は、これぞ真骨頂、大聖堂が浮かぶパイプ・オルガンが疾走し、カヤックあたりも思わせるメロディックなサウンドを展開。彼らのデビュー作を聴いた当初の感動が甦って来た。ベースやドラムの重量感など、録音にも相当こだわりが見え、またバンドという存在を強く感じさせるシンフォ・ファン必聴の渾身作! 3面開きデジパック。
SC-0067 PAR LINDH & BJORN JOHANSSON / Bilbo CD \2500
 96年リリースのデュオ作第一弾。04年にリリースされた第2弾と同じくトールキン(北欧の人、ほんと好きですね)からインスパイアされた、中世音楽/クラシック/トラッド色のアコースティックなコンセプト作。女性ヴォーカリストをフィーチャーし、フルートやオーボエ等の生楽器と、PAR LINDHによるハモンド、ハープシコード、メロトロン、パイプ・オルガンらにアンソニー・フィリップスを思わせるギターが織り成す北欧ファンタジー。リズム・セクションも入り、シンフォニック・プログレとして聴ける完成度がいい。
SC-0197 PAR LINDH & BJORN JOHANSSON / Dreamsongs From Middle Earth CD \2500
 映画、ロード・オブ・ザ・リングにハマってしまった人も多いはず。映画とは関係ないけれど、本作もまた指輪物語を音楽化、この場合、シンフォニック・プログレ化したもの。ホルン、トランペット、バスーンなどの管楽器や、ハープ、ハープシコードなどのアコースティック楽器もふんだんに用い描かれたファンタジー・ワールド。白の魔法使い、ガンダルフらと旅を続けるフロドになったような気分。こういった音楽性の場合、メロトロンは強力に威力を発揮する。深いドリーミィーさは元祖BO HANSSON譲りの北欧幻想風味。女性ヴォイスもエルフ、ガラドリエルのよう。ロイネ・ストルトも1曲参加。04年作。
SC-0072 ROINE STOLT / The Flower King CD \2500
 90年代を代表するグループとなったTHE FLOWER KINGSの母体となったのが、94年に突如ソロとしてリリースされた本作。彼の素晴らしいギター・ワークを中心にドラマチックなシンフォニック・プログレを展開。THE FLOWER KINGSの原点がここに。
SC-0573 ROINE STOLT'S THE FLOWER KING / Manifesto Of An Alchemist - Limited Digipack CD \2600
 ファンが待っていた5年振りの2018年作。自らの音楽キャリアを振り返りつつフラワー・キングスのプログレ・スピリットで制作。全曲ロイネの作詞作曲で、JONAS REINGOLD、HANS FROBERG、MARCO MINNEMANN、ROB TOWNSEND、NAD SYLVANらお馴染みのメンバーが参加。フラワー・キングスのようでTOMAS BODINが居ない分の差があり、どこかもやもやとした翳りはカイパを思い出させ、また、広がった音楽性はハード・ロックからジャズ・ロックまで及んでいる。緻密に作り込まれテクニカルなスリリングさで締めつつ、リラックスした雰囲気はソロ作(だからKINGSではなくKING)ならでは。3面開きデジパック。
SC-0503 SAGA / V CD \2800
 74年に唯一のアルバムをリリースしていたハード・プログレ・バンドが復活し、2013年と14年に新作としてリリースしたアナログ盤EP2枚を1枚のCDにまとめた2014年作。当時書かれていた曲も含まれており、スウェーデン語で物憂げに歌われヘヴィに展開していく1曲目から期待はすぐに高まる。北欧70年代の復活組の作品は当時の面影を残さずモダンロックになってしまっているケースが多いが、本作は違い、どの曲も70年代の雰囲気に満ち、メロディアスで、ツイン・ギターも甘く響き、アコギのわびさびもぐっと心に来る。ヴァイオリンが流れるラストまで一気に聴き入ってしまう充実作。デジパック。
SC-0123 SAMLA MAMMAS MANNA / Same CD \2500
 70年のデビュー作。部分的にはまだ散漫なところがあるものの、充分に突出したオリジナリティーがすでにあって、あらためて驚く。クールな、というイメージの彼らだが、本作ではレスリー・トーンのハモンドなど熱いし、曲がわかりやすい分、とっつきやすい。彼らの作品の中で、いちばんロックだったりする。リマスター&ボーナス2曲入り。
SC-0075 SAMLA MAMMAS MANNA / Maltid CD \2500
 73年リリースの2nd。初期は初期で独特の味を出し、ストイックな演奏に重点を置いた後期よりも、メロトロンをフィーチャーするなどプログレ然とし、メロディアスな曲調も持つ。もうこの時点で、オリジナリティーと特異さは十分に抜き出ている。ボーナス3曲入りで内2曲は2nd録音時の未発表曲で、もう1曲は1stから。
SC-0076 SAMLA MAMMAS MANNA / Klossa Knapitatet CD \2500
 74年リリースの3rd。初期サムラの最も完成された1枚で、ほんと、びっくりするぐらい様々なアイデアと音楽要素が詰め込まれている。シンフォニック・ロックでもジャズ・ロックでもない、彼ら独自のオリジナリティーあふれるプログレッシヴ・ロックを確立。ファン必聴作。
SC-0285 SOLID GROUND / Made In Rock CD \2500
 07年リマスター&3面開きデジパックで再リリース。76年に200枚のみでリリースされたスウェーデンのウルトラ・レア・アイテム。サバス、ツェッペリンが見えるヘヴィなサウンドと粘着的なヴォーカルで聴かせるツイン・ギターのハード・ロック・バンドで、1曲ながらオーケストロンというメロトロンに似たストリングス・サウンドを出すキーボード(初期レインボーが使っていたので有名)も使用。哀愁のギター・ソロを引き立てる。ずっしりとした手応え十分。新たに74年、75年、そして06年の計8曲のボーナスを追加収録。
SC-0538 THE SOUND EXPRESS / Same CD \2600
 初CD化。ハモンド・オルガン天国、そんな国がスウェーデンだ。69年にマイナー・レーベルからリリースされた本作もハモンド尽くしの1枚で、キーボーディストによるギターが時折入るものの、主役はレスリー鳴りのハモンド。ドラマーとのデュオ編成で、あのHANSSON & KARLSSONと同じだが、プログレ直結系で、エクスペリメンタルな要素は少なく、ヘヴィで泥臭い鍵盤弾き倒しで終始展開。最近は高性能のシュミレーターによるハモンドサウンドが多くなったが、本物の割れんばかりの音の太さと生き物のような暴れ具合が凄まじい。リマスター。
SC-0210 TRETTIOARIGA KRIGET / Same CD \2500
 74年にリリースされた北欧屈指のハード・プログレの必聴傑作。まったく先の読めない展開と、超強力な変拍子、妖しいまでのメロトロン、プログレッシヴ美学を貫いた知的感性など、この完成度とテンションはイルバレのYSに唯一並ぶもの。スクワイアのようなベースも圧巻。4曲目は屈指の名曲で本作をさらに印象付ける。リマスター&ボーナス3曲入り(当時の未発で凄く良い)デジパック。ブックレットも充実。
SC-0220 TRETTIOARIGA KRIGET / Krigssang CD \2500
 75年リリースの2nd。デジタル・リマスター&デジパックで出直し。1stも良いがこの2ndも良い。本作ではアコ・ギを織り交ぜるなどアンサンブルに陰影が現れ、よりメロトロンも各所で深淵にフィーチャーされるなど、作曲面でもバンドが進化したことがうかがえる。攻撃的なサウンドに独特の哀愁を帯びるヴォーカル・メロ、旧B面すべてを使った大曲でのせめぎ合う演奏の密度は相当なもの。気合が凄い。そのサウンドと姿勢はANGLAGARDやANEKDOTENへ確実に受け継がれた。旧盤とは違う新たなレア3曲(76年、77年)ボーナス入り。
SC-0526 TRETTIOARIGA KRIGET / Hej Pa Er! CD \2500
 78年リリースの3rd。オープニングから北欧の澄み切った空気を含んだ歯切れの良いサウンドが流れ出す。1stや2ndほど、もろプログレ趣向ではないが、アコギが放つパストラルな清涼感や、同年代のカイパを思わせる泣きのギター、エネルギッシュな展開など、どうしようもないぐらい北欧情緒でいっぱいだ。ラストの叙情派シンフォなど紛れもなく後のISILDURS BANEへ受け継がれている。とても北欧らしいいいアルバム。79年の4thから3曲等、4曲のボーナス入り&リマスター。
SC-0529 TRETTIOARIGA KRIGET / Kriget CD \2700
 初CD化。81年リリースの5作目で当時のラスト・アルバム。今回CD化にあたりカットされていた2曲をボーナスとして組み込みバンドが録音時に意図していた曲順でマスタリングされた。曲によってオルガンやサックスもフィーチャーし、ハードなギターやスウェーデン語のヴォーカルなどソリッドなサウンドを見せているものの、シンセも含めてニュー・ウェイヴ風の曲調もあり、カイパ同様に時代の変化が刻まれている。だが、新たな1曲目などトレンドを捉えつつ彼ららしさがカッコ良く突っ走っており、新鮮だ。リマスター&2曲ボーナス入り3面開きデジパック。
SC-0487 TRIBUTE / New Views CD \2500
 廃盤で長らく入手困難だった84年作1stがリマスターで出直した。当時スウェーデンのマイク・オールドフィールドと言われた彼ら。ツイン・キーボードを含む6人編成で、テクニカルで透明感のある叙情派シンフォを繰り広げる、80年代を代表する必聴バンドだ。インスト指向だが美しい女性スキャットも交え、フルート、リコーダー、アコギ、イングリッシュ・ホルンらを織り込んだバンド・アンサンブルは北欧美に満ちる。ダイナミックな前半も良いが、旧B面をすべて使った20分越えの長尺曲は正にマイク風マジカル・ワールドで、レコード発売時かなり話題になった。
SC-0465 TRIBUTE / Breaking Barriers CD \2500
 廃盤で長らく入手困難だった86年作2ndがリマスターで出直した。本作からドラマーにピエール・モエルランを迎え、シンガーのバックで来日も果たした超絶ベーシストとリズム・セクションを強化し、シンセ、ギター、管楽器、パーカッションらが万華鏡のように色鮮やかにシンフォニック・ロックを奏でていく。叙情を優しく歌う男性ヴォーカルはキャメルを彷彿させ、美声の女性ヴォーカルが入るとマイク・オールドフィールドも彷彿。タイトな変拍子を軸に巧みなサウンドを繰り広げながらも、北欧色をたっぷりと含んだ幻想美、イシルドゥース・バーネにも通じる透明感が素晴らしい。デジパック。
SC-0483 TRIBUTE / Live! CD \2500
 廃盤で長らく入手困難だった86年のライヴがリマスターで出直した。3作目となる作品で同年に名作2ndのBREAKING BARRIERSがリリースされたにもかかわらず、全10曲中7曲は新曲で本作のみの収録となっている。バンドは300以上のライヴをこなしており、ドラマーにピエール・モエルランを加え、演奏面でも作曲面でも絶頂期にあったと思われる。マルチ・ミュージシャンの集合体のような編成だが、おおまかにツイン・キーボード、ギター、管楽器、パーカッション、ベース、ドラムスらで繰り広げられる緻密でタイトで美しいシンフォニック・ロックに加え、アコギとシンセを主体としたアコースティックなナンバーや女性のアカペラも披露しており、音楽性の進化も感じ取れる名ライヴ盤。デジパック。
SC-0524 TRIBUTE / Terra Incognita CD \2500
 北欧シンフォ屈指の必聴傑作。廃盤で長らく入手困難だった91年作4thがリマスターで出直した。彼らの素晴らしいシンフォニックな音楽性がダイナミックに配されたファイナル作である。澄んだ女性ヴォーカルをフィーチャーし、コンパクトな展開を見せる前半。オーケストラと合唱団をフィーチャーし、悠久の荘厳さを見せる後半。前半ではBJORN J:SON LINDHもフルートで参加し、身震いするほどの幽玄さを加味。後半は21分越えの長尺曲で、チェロ、オーボエ、クラシカルなピアノ等が凛々しく織り成し、マイク・オールドフィールド風のギターで締めくくられる北欧美の極致となっている。デジパック。
SC-0194 TURID / I Retur CD \2500
 コンピながら遂に、遂に、遂に彼女の作品がCD化! 北欧アシッド女性ヴォーカル・フォークの最高峰。71年の1stから5曲、73年の2ndから9曲、75年の3rdから6曲、82年の共作から1曲の全21曲収録。バックには、KEBNEKAISEのKENNY HAKANSSONや、GREGORY ALLAN FITZPATRICK、BJORN J:SON LINDHらが参加。うつろで、あぶなげな彼女のヴォーカルを、優しい陽だまりのようなアンサンブルが包んでいく。ロック色が強まれば、バックの連中が流し込むサイケ・トーンもぐるぐるまわり、アコ・ギでの弾き語りになれば、英国フォークのような物悲しさで心がいっぱいになる。女性ヴォーカル・ファン、アシッド・フォーク・ファン必聴!
SC-0574 UNICORN / A Collection Of Worlds - Resurrection CD \2800
 初CD化。90年代半ばにイタリアのMELLOW RECORDSから2枚のアルバムをリリースしたスウェーデンのシンフォ・バンドの最初期89年/90年に録音されていたレア音源からのリミックス&リマスター、ヴォーカル一部差し替えにての2018年盤。MELLOW RECORDS作ではネオ・プログレ系になっていたが、本作では目まぐるしい変拍子を多用しながらキャッチーなヴォーカルを聴かせる創作意欲に燃えた内容となっており、MELLOW RECORDS作より個性的で、かつ、コーラスなど同国の人気バンド、EUROPEからの影響も感じられる注目の内容となっている。メンバーは日本盤も出ていたメタル・バンドを掛け持ちしており、その絡みかスペインのレーベルからのCD化。3面開き紙ジャケット。
SC-0178 ZAMLA MAMMAZ MANNA / Schlagerns Mystik + For Aldre Nybegynnare 2CD \3200
 G.A.FITZPATRICKとの共作を挟んでバンドとしては4作目にあたる78年リリースの大作。2枚組で各レコードに違ったタイトルが付けられたもの。初期3作を踏まえてかつ脱皮エネルギーと新たな挑戦が満ちる過渡期の力作。実験色が散漫な印象を与えるのは拭えないが、モンスターが自覚し分裂増殖していくような不気味さがある。
SC-0405D V.A. / PROGFEST '95 - Day Two DVD(NTSC) \2500
 2011年初DVD化。2日間に渡って行われた95年のプログフェストでのライヴ。2日目の収録は、SPOCK'S BEARD (1曲)、LANDBERK (3曲)、DEUS EX MACHINA (4曲)の3バンド。改めて見て、アメリカで体験した衝撃が鮮明に甦った。ステージ上にはメロトロンなどヴィンテージ・キーボードがバンドの為に手抜き無く用意され、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、ヨーロッパからもファンが集まり、みんなが熱狂していた。1stCDを出したばかりのSPOCK'S BEARDの演奏の上手さ、ローソクを立てての暗いステージングでのLANDBERK、AREAとPFMが合体したようなDEUS EX MACHINA。特にDEUS EX MACHINAはストリングス・カルテットを同行させており、バンドと一体となったテンションは95年の最大の見所であった。唖然、呆然。超絶を超えた超絶である。彼らの全盛期がどれだけ凄いのか、ぜひ見て頂きたい、プログレ・ファン超必見DVD! 最後に、これがプロのイベンターではなく同志によって企画運営され、ネットもまだそんなに普及していなかった時代に、これだけのファンを世中から集め、後の各地のプログレフェスへ広がっていったことを付け加えておきたい。

〓[FINLAND]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-1209 CASTANJA / Same CD \2500
 初CD化。73年リリースの激レア・アイテムで、初期ウィグワムのようなサイケ・ポップをメインにしつつ、オルガンを弾き倒すヒープ調のハード・プログレもミックスした実にフィンランドらしい作品。コレクターなら、まず息を止めるのが対自核を思わせる1曲目。ソロもカッコいい。続く2曲目もオルガンがイントロから唸り、叙情がたなびく3曲目の小曲へと続く。メロディアスな4曲目や5曲目、そして、後半等、コンパクトにまとまったアルバムだ。リーダー格の74年ソロ作から12曲ボーナス入り。こちらは、サックスも入ったポップ&ロック。リマスター。
SC-1153 HARVEST (ELONKORJUU) / Flyin'High Runnin'Fast CD \2500
 72年にハード・プログレッシヴ・アルバムをリリースしたELONKORJUUがバンド名英意のHARVESTに改名し78年にリリースした通算2作目。ペッカ・バンドのキーボーディストや、タサバランのドラマーもゲストで加わりプロデュースを担当するなど、メンバーを大幅に入れ替えテクニカルなジャズ・ロックへ大変身。全編透明感のあるインストで、サックス、トランペット、ホルン、クラリネットも導入しインターナショナル・マーケットを目指した作品だったらしいが、巧みなアコギやシンセがファンタジックな叙情を描く3曲目など北欧らしさは十分。とてもプロフェッショナルな演奏とアンサンブルで聴かせる。リマスター。
SC-1265 ESA KOTILAINEN / Tellus CD \2800
 ウィグワムに在籍したキーボーディストの2019年作。メロトロン系を含む多彩なヴィンテージ・キーボードを配し、ペッカ・バンドのドラマーやベーシストを迎え制作。近年作のニューエイジ・スタイルから一転、壮大なシネマ風のシンフォニック・ロックとなっており、手弾きで重ねられた厚みの奥に深遠な幻想世界が広がる力作となっている。北欧の冷たい空気を含有したエキゾチックな叙情が美しく、隣国エストニアのSVEN GRUNBERGが率いたMESSあたりも思わせるのでは。彼のソロの中で最もプログレ的な1枚。デジパック。
SC-1155 FANTASIA / Same CD \2500
 オープニングからキャメルを思わせる叙情派シンフォの75年レア作。バンドはイエスやジェネシスの影響を語るが、サックスを織り交ぜたジャズ・ロック的な展開もあり、ウィグワムとも共通するスキルの高い1枚。きらびやかなストリングス・シンセや幻想感を高めるローズ・ピアノ、フェイズで揺れるギター・アルペジオの多用、ノスタルジックな哀愁をもたらす管楽器などがフィンランド語のヴォーカルにマッチし、北欧が映るマニアックなサウンドを聴かせる。リマスター。
SC-1258 FINNFOREST / Alpha To Omega - The Complete Studio Recordings 3CD \4500
 北欧美あふれるジャズ・ロックを聴かせる彼らが70年代に残した3枚のアルバムと2枚のシングル、オムニバス盤のみだった曲、デビュー以前の73年スタジオ・セッションから3曲、さらに幻に終わってしまった4作目への80年スタジオ・セッションから3曲を収録。氷に映るかのような幻想的な叙情は北欧のトップクラスで、澄んだ空気がテンション高く鮮やかに広がっていく。初期シングル&セッションではヴォーカリストも在籍しており、演奏もややハード。冷気に包まれた神秘的なパートと超絶に弾きまくられるギターの対比が凄まじい1st、新加入のキーボーディストが圧巻のプレイで応酬しストリングス・セクションもシリアスに導入した2nd、この2枚はシンフォニックな様相も見せる。また、初CD化となる3rdは管楽器奏者を加えアンサンブルの幅を広げた意欲作となっている。メンバー・チェンジを繰り返しているがマルチ・ミュージシャンの兄弟を中心としたバンドで多重で制作された2ndシングルでも彼らの才能が分る。4面開きデジパック&リマスター。
収録作品
FINNFOREST (1stアルバム 1975)
LAHTO MATKALLE (2ndアルバム 1976)
DEMONNIGHTS (3rdアルバム 1979)*初CD化
TYHJYYTEEN, SYVYYTEEN/SANOMATON KIRKKAUS (1stシングル 1973)
TEKEE MEISSELIA/KETTO(2ndシングル 1976)
HANHILAMPI(オムニバス盤収録曲 1973)
PREVIOUSLY UNRELEASED STUDIO SESSION 1973 (3曲)*初出
PREVIOUSLY UNRELEASED STUDIO SESSION 1980 (3曲)*初出

SC-1263 HAIKARA / Same CD \2200
 72年リリースの1st。初期クリムゾンやヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターに強い影響を受けたバンドで、いかにもフィンランド・ノリの1曲目を除くとヘヴィ級の名盤だ。ジャージーさを持ち合わせ、ブラスが漆塗りのような照りと重厚さを演出。チェロとフルートの合奏がまるでメロトロンのように入る2曲目や、クリムゾンのアイランズから切り取ったような5曲目の叙情はかなり衝撃的。反面、サックスやギターが唸り狂う破壊性も見せつけ、まさに重量級の1枚。リマスター2019年盤。
SC-1210 HAIKARA / Iso Lintu CD \2500
 初CD化。ジャケットで引かないで! メジャーを離れ、75年に超マイナー・レーベルからリリースされた激レア3rd。サックスがダークに唸るへヴィな1曲目やフルートと生ストリングスが切り込んでくる2曲目など、このバンド独特のアレンジと言えるが、初期クリムゾンを彷彿させる叙情とジャージィさで聴かせるバラードの3曲目もまたハイカラ然としたものだ。ポップな曲を挟むものの、後半はオーボエやクラリネットなど室内楽的な哀愁が渦巻くシンフォニック・ロックに彩られ、しんみりと感涙。メンバーの79年と80年のソロから5曲ボーナス入り&リマスター。
SC-1262 HEXVESSEL / All Tree - Limited Edition Digipack CD \2800
 ヴァシュティ・バニヤン、スティーライ・スパン、フェアポート・コンヴェンション、キング・クリムゾンの影響を語るフィンランドの6人組のバンドによる2019年新作。フルートやヴァイオリンも加えた、ダークな北欧幻想、英国のプログレッシヴ・フォーク・ロックに通じるドリーミィでアンダーグラウンドな味わい、男女ヴォーカルの絡みなどスパイロジャイラを連想させるところもあり。内省的でヴィンテージ感のある美サウンドとなっている。綴じ込みブックレット付き3面開きデジパック仕様。
SC-1082 JUKKA TOLONEN / Tolonen! CD \2500
 TASAVALLAN PRESIDENTTIのギタリスト。24 BIT DIGITAL REMASTER盤。PEKKA POHJOLAやJUKKA GUSTAVSONら、WIGWAMのメンバーがバックを務めた71年リリースの1stソロ。メンバー全員のテクニックに舌を巻く。北欧美が光る中、ロック、ジャズ、クラシック、トラッドなどあらゆる音楽をベースにしたかのような、メロディアスな音楽性。ピアノやスピネッタなど、彼の鍵盤楽器の腕前にも驚く。PEKKAファンも要チェックの、北欧ジャズ・ロック必聴の1枚。
SC-1083 JUKKA TOLONEN / Summer Games CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。73年リリースの2ndソロ。フルートなど管楽器の響きをより美しくフィーチャーし、前作に比べ、TASAVALLAN PRESIDENTTIやFINNFORESTのような北欧の冷気を音楽と共に感じさせ、シリアス寄りになるわけでもなく、遠い国の山間から流れてくるようなメロディーとハーモニーを聴かせる。素晴らしいテクニックに裏打ちされた、叙情派ジャズ・ロックと呼べるのでは。
SC-1259 JUPU GROUP / Ahmoo CD \2700
 初CD化。名盤とされながらも長らくCD化が待たれていた1枚。FANTASIAなどレア名作があることで知られるHI-HATレーベルから75年にリリースされた彼ら唯一の作品で、ヴァイオリン、キーボード、ギターをフィーチャーしたマハヴィシュヌ影響下のハードなジャズ・ロックを聴かせる。エレピにムーグも配し絡みつき噛みつくようなインプロの応酬が展開され、ペッカやタサバランさえも上回る攻撃性がある反面、曲によってゲストでヴィオラやチェロも加わった弦楽四重奏のクラシカルさや、コンテンポラリー・タッチのピアノやアコギなど北欧然と浸透していくクールな情景もシンフォ調で美しい。リマスター限定盤。
SC-1149 KAAMOS / Deeds And Talks CD \2500
 73年に結成され、イエス、ジェントル・ジャイアント、ジェスロ・タルらに影響を受け、77年に本唯一作をマイナー・レーベルからリリース。木管風シンセやハモンドがスリリングな変則を生む3曲目、バロック調のクラシカルな4曲目、シンプルな中に変拍子が絡む6曲目などのプログレッシヴさと、ポップなノリや、ジャズ・ロック的な展開もあり、ウィグアムあたりにも近い。10分近いラストはさながらJIM PEMBROKEミーツJUKKA GUSTAVSONといった感じで、英語ながらフィンランドらしさが漂っている。リマスター盤。
SC-1162 KALEVALA ORCHESTRA / Abraham's Blue Refrain CD \2500
 仏盤LPも出た77年作3rd。初期のハードさを残しながら泣きが効いたギターを活かし、メロディアスさを売りにしたサウンドへ変化。バンド名もカレバラ・オーケストラと改名。キーボードの感じや、少々ポップなノリなど同年代のウィグワムに通じる国民性があり、また、レスリーのヘヴィさがカッコいい後半の曲などテクニカルでプログレッシヴだ。バンドはアンジュとヨーロッパ・ツアーを行うものの、惜しくも解散(近年復活)。ウィグワムのヴォーカリスト、JIM PEMBROKEがゲスト参加。リマスター。
SC-1240 MOONLIGHT / The Edge CD \2800
 初CD化。激レア・シンフォ78年作。バルト海に面した小さな港街、トゥルクで結成された彼らの唯一作で、オルガンとシンセを担当するキーボーディスト、ヴォーカルを担当するギタリストにリズム・セクションが加わった4人編成での録音。フランスのサンドローズやイギリスのファンタジーあたりを思わせるメロディアスなサウンドで、英語で歌われているため北欧色は強くないが、冷たく澄んだ叙情を感じ取ることが出来る好作となっている。マイナー・シンフォのマスト・コレクターズ・アイテムだ。メンバーによる書き下ろしライナー入り&リマスター。
SC-1211 NIMBUS / Obus CD \2500
 フィンランド最後の大物が遂に初CD化! 激レア・シンフォとして君臨していた74年作で、クラシカルなハモンドとヴァイオリンが哀愁を誘い、テクニカルなギターが舞い、フィンランド語のヴォーカルが北欧の神聖な森へと導く。彼らの場合、叙情性と、アップテンポになれば一気にテンションを上げる演奏の強固さが見事なバランスで共存し、かつ、幽玄な雰囲気を保ちながらも流されないシリアスな展開を見せ、屈指の名作に仕立てている。74年の未発ボーナス2曲入りで、こちらもアルバムと同レベルの出来。シンフォ・ファンもジャズ・ロック・ファンも必聴! リマスター。
SC-1243 NOVA / Atlantis - 40th Anniversary 2CD Edition 2CD \2800
 フィンランドに残された秘宝的な名盤が40周年記念として2枚組にてリリース。同国のTABULA RASAにも通じる儚さが郷愁を呼ぶ傑作で、クラシカルなピアノ、プログレッシヴなハモンド、美しいストリングス・シンセ、メロウで端正なギター、フィンランド語の優しいヴォーカルらで紡ぎ上げていく。前半もリリカルで素晴らしいが、キーボーディストが手掛けたジャケット・イラストのように広大な旅路を音楽で目指すような後半は深く感動的。ディスク1に76年のオリジナル・ミックスを、ディスク2にメンバーが監修したニュー・ミックス(良い!)、シングル2曲(1曲はアルバムと同テイクだが別ミックス)、さらにマルチ・テープに残っていたピアノが軽やかな未発表曲1曲を新たにミックスし初収録。必聴名作です。リマスター4面開きデジパック500枚限定盤。
SC-1058 PEKKA POHJOLA / Pihkasilma Kaarnakorva CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。WIGWAM在籍時にリリースされた1stソロ。72年作。サックス、クラリネット、フルートをフィーチャーし、独特のコード進行で展開していく。それは、一言で言い切ってしまえない幅の広い音楽性を見せる。JUKKA GUSTAVSONのハモンドも冴えを見せ、当時の全盛期WIGWAMに匹敵するホットな出来となっている。また、ペッカはヴァイオリンも披露。
SC-1059 PEKKA POHJOLA / Harakka Bialoipokku CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。74年作2ndソロ。WIGWAMを離れた後の事実上の初ソロで、WIGWAMの音楽性に近かった(というか1人BEING?)前作に比べ、現在の彼が見えるオリジナリティーを確立。厚いブラス・セクションを加えたコンポーザーとしての前半、ジャズ・ロック色のプレイヤーとしての後半、ともに次作以降の布石となっている。75年には、B THE MAGPIEというタイトルで英ヴァージン盤も出た。
SC-1146 PEKKA POHJOLA / Visitation CD \2500
 79年リリースの4作目。その完成度は前作、KEESOJEN LEHTOと並ぶ。前年にリリースされたプロジェクト・バンドのTHE GROUPを核にし、ブラス・セクションとフル・オーケストラを伴った力作で、ジャズ、クラシック、民俗音楽など幅広いエッセンスを吸収し、広角な視野を持った高度な音楽性が展開される。すべてが彼のフィルターで濾過されているのも凄い。もちろんジャズ・ロックとしてのテクニック面も超一級。最も内容の濃い反面、少々とっつき難いか。03年にWARNER FINLANDからリリースされたデジタル・リマスター盤です。
SC-1164 PEKKA POHJOLA / Urban Tango CD \2700
 2010年リマスター&見開き紙ジャケット。82年リリースの5作目。タンゴをテーマに奇怪なジャズ・ロックを繰り広げる1曲目。軽やかさとヘヴィさが同居する楽曲の質の高さには舌を巻く。シンフォニックな波が押し寄せる美しい2曲目、プログラミングを導入し、ストリングスが淡々とリズムを刻み、サックスとギターがダークなソロを取るハケット風のアレンジの3曲目、ヴォーカルが入り、北欧然とした哀愁を感じさせるもメリハリが効いている4曲目、どの曲も力作だ。弦を配したバラードのボーナス1曲入り。
SC-1165 PEKKA POHJOLA / Jokarnies (Everyman) CD \2700
 2010年リマスター&見開き紙ジャケット。83年リリースの6作目。彼の作品の中で最もダークで物悲しさを感じさせる1枚。本作ではジャズ・ロック色が影を薄め、全編でポリフォニック・シンセが多用されたシンフォニックな作品だ。ハケットの作風を思わせるヘヴィなリズムにストリングスがミステリアスで美しいパースペクティヴを描き出す。また、パイプ・オルガン風のキーボードに壮麗な混声合唱団がフィーチャーされるなど、元はサウンド・トラックとして制作されながらもアルバム・リリースにあたって手が加えてある。
SC-1166 PEKKA POHJOLA / Space Waltz CD \2700
 2010年リマスター&見開き紙ジャケット。85年リリースの7作目。フュージョン・タッチかと思わせるオープニングもギターが入ればたちまち複雑さを増し、2曲目ではダークで妖しい雰囲気が漂う。タイトル曲の3曲目ではワルツのリズムに乗りシンフォニックでジャズ・ロックな演奏がテクニカルに展開。非常に幾何学的な楽曲だが、これぞペッカの真骨頂と言えるサウンド。後半もドラマチックで美しく、ポリシンセをバックにギタリストのSEPPO TYNIのスキルが炸裂。ストイックなイメージの強いペッカのエモーショナルな作品。
SC-1190 PEKKA POHJOLA / Flight Of The Angel CD \2700
 長らく廃盤だった86年作が見開き紙ジャケットで再リリース。彼の80年代最後のスタジオ・アルバムで、後の傑作CHANGING WATERSが見えるようなストリングス・カルテットをフィーチャーしたシンフォニックなナンバーが収録されており、甘美なギターソロをメインにするなど自身はあくまでもコンポーザー、あるいはバンドの支点的存在感をアピールするも、4曲目はマイク・オールドフィールドとの共作を思い出させるコードとベースが支配し、最も刺激的と言えるラストの5曲目などプログレッシヴな追求が炸裂。02年リマスター音源を採用。
SC-1186 PEKKA POHJOLA / Changing Waters CD \2700
 長らく廃盤だった92年の傑作必聴シンフォ作が見開き紙ジャケット&リマスターで再リリース。バンド作としては6年振りの作品で、当時、クラシック作を発表するなどロックから遠ざかっていた彼の新たな目覚めを感じさせる内容となっている。夢見るピアノ、オケ風の管弦楽、甘美なトーンのギターなど、エニドに匹敵するロマンチシズムを発散。さらにハケットを思わせる4曲目など今聴いても衝撃的な出来で、改めて、90年代初期のベスト10に数え上げられるのでは、と唸ってしまう。彼の音楽は生き続けている。
SC-1180 PEKKA POHJOLA / Pewit CD \2700
 長らく廃盤だった彼の傑作必聴シンフォ作が見開き紙ジャケットで再リリース。ペッカと言えば硬派なジャズ・ロックの印象が強いが、本作はその高度な音楽性でシンフォニック・ロックをドラマチックかつ叙情的に描き切っている。彼の作品にこう言った例えを出すのは失礼だが、イエスやハケットを思わせるテクニカルさと透明感、複雑な緻密さと、人を惹き付けて止まないヒューマンなリリカルさ、といったものが、まるで映画を見ているように展開されていく。ヴァイオリンやヴィオラをフィーチャーした壮絶・壮大なラストまで、録音の良さも特筆。97年作・2011年盤。
SC-1192 PEKKA POHJOLA / Views CD \2700
 長らく廃盤だった01年作が見開き紙ジャケットで再リリース。彼のラスト作で、物悲しい弦アレンジのオープニングから雄大に広がっていく1曲目で早くもぐっと来てしまう。久しぶりにオーケストラをフィーチャーした作品となっており、優雅なシンフォニック性と、独特のコード進行で繰り広げられるジャズ・ロックが高度にミックスされ、かつ、後半の華やかで複雑な展開など彼が築き上げた集大成と言えるだろう。その中で、4曲目や5曲目で入るベースのなんともリリカルなプレイが光り、初期のナイーヴさも失っていない。偉大で孤高の最終作。
SC-1261 THE SAMURAI OF PROG / Omnibus - The Early Years 4CD BOX \3600
 <4枚組限定ボックス> 廃盤になっていた最初の3作、UNDERCOVER(1st/2011)、SECRETS OF DISGUISE(2枚組2nd/2013)、THE IMPERIAL HOTEL(3rd/2014)に1時間以上の独占ボーナス9曲(内8曲は完全な未発/新曲)を加えた4枚組。そして、ROINE STOLT参加で話題だった1stや2ndは全リミックス&一部拡張新録音が施されている。イングランドのROBERT WEBBを筆頭に総勢60人以上の著名プログレ・ミュージシャンが参加しており、新規ボーナスにはエマーソン狂いで知られるPRESTO BALLETのキーボーディスト・トリオによる悪の教典#9(2ndImpression)を始め、ムゼオのヴォーカルのSTEFANO "LUPO" GALIFI、テンピオの女性キーボーディストのELISA MONTALDO(美ヴォーカルも披露する絶品ナンバー!)、ラッテミのキーボーディストのOLIVIERO LACAGNINAらイタリア勢も参加。ラストはラッテミの珠玉の名曲を取り上げたRIMANI NELLA MIA VITA(こちらも絶品シンフォ!)で締めくくられている。それぞれコーティングの美しい見開き紙ジャケット入り/36ページのブックレット封入。ED UNITSKYデザイン・ボックスに収納。
SC-1264 THE SAMURAI OF PROG / Toki No Kaze CD \2200
 KARFAGEN、HOSTSONATEN、IL TEMPIO DELLE CLESSIDRE、LATTE E MIELE、JINETES NEGROS、LA TORRE DELL'ALCHIMISTAらの主要メンバーを迎え制作された2019年作。風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、千と千尋の神隠しらのスタジオジブリの作品にインスパイアされたオリジナルのファンタジックなシンフォニック・ロックが全12曲約75分収録された圧巻の内容だ。ヴァイオリンやフルートを織り交ぜながら、それぞれアーティストの持ち味で描かれた世界観が素晴らしく、こういったテーマに一番のハマリ役とも言えるANTONY KALUGIN(KARFAGEN)の曲を始め、テクニカルなキーボード・プログレにこだわったLA TORREのミケーレ(Key)の曲やいつもながら交響曲クラスの出来を見せるLATTE Eのオリヴィェロ(Key)による曲など全曲すべて驚くほど完成度が高い。ラストはIL TEMPIOのエリーザ(Key)が日本語で歌う奥深いナンバーで締めくくられている。3面開き紙ジャケット。
SC-1152 SCAPA FLOW / Uuteen Aikaan CD \2500
 キャメルの影響を感じさせる良質な叙情派シンフォの80年作。男女ヴォーカルをフィーチャーしたツイン・キーボードの6人編成で彼らが残した唯一のアルバム。フルートもリリカルに配し、アコースティックな良さを兼ね備え、今のVIIMAと重ねることが出来る作風だ。ギターソロやオルガンのメロディアスさ、フィンランド語が放つ独特の雰囲気、漂うナチュラルな光景など、北欧らしい清々しさが浮かび上る。当時、マイナー・プロダクションであったが、ドラマーは後にペッカに誘われるなど、録音とテクニックは上級。リマスター。
SC-1160 SESSION / Unikuva CD \2500
 74年にEMI ODEONからリリースされた激レア物。73年にLOVE RECORDSからシングルをリリースするもアルバムはこれが唯一。コレクターならイチコロの内容で、翳りを持ちながらシャープに走り回るプログレッシヴなハモンド、切り込みメロウに歌うギター、攻撃的なエッジのベース、タイトに捲し立てるドラムス、フィンランド語のヴォーカルと彼が吹くジャージィなサックスらがバツグンのコンビネーションでアルバムを一気に聴かせる。ナイスのようなクラシカル・ロックのインスト・ナンバーもあり、ゲストの女性ヴォーカルも好ポイント。英国のデラムあたりの一級バンドに並ぶ出来だ。リマスター。
SC-1254 SUKELLUSVENE / Vesi - Ja Lintumusiikkia CD \2700
 初CD化。胸騒ぎのようなピアノから一気にヒートを上げるジャズ・ロック79年作。マハヴィシュヌから影響を受けたメンバーが70年代初期に結成したバンドの唯一のアルバムで、ギター、キーボード、管楽器がスリリングな激演を繰り広げるハードな質感と北欧らしい透明感が浸透していく澄んだ構想が織り成す力作だ。太いベースとヅカヅカと手数の多いドラムスも強力で冷気のようなシンセやエレピとのコントラストが光る。時折ソロを取るハモンドもワイルドだ。同年のシングルから2曲ボーナス入りでトラッドをアレンジしたウルトラ・スピードの演奏を聴かせている。リマスター。
SC-1033 TABULA RASA / Same CD \2500
 75年リリース。北欧の深い霧の立ち込めたフィヨルドの奥から聞えてくるかのような、そんな幻想的な雰囲気のあるドラマチックでメロディアスな傑作。不思議な感のイントネーションのフィンランド語のヴォーカル、ギター、オルガン、フルートetc.をバランス良くフィーチャーし、多くの人に愛されるべき叙情派シンフォを奏でる。必聴の名作。ガラス細工のような2ndも良い。
SC-1034 TABULA RASA / Ekkedien Tanssi CD \2500
 76年リリース。WIGWAMのJUKKA GUSTAVSONのプロデュースにより繊細になった2作目。泣きのフレーズを多用し、ガラス細工のように美しいキャメル・タイプの北欧シンフォを奏でる。4曲目、6曲目などはほんと絶品! 1stと甲乙付け難いシンフォ・ファン必聴作。ボーナス2曲も良い。これぞ叙情派。
SC-1252 TABULA RASA + DONNA + MAGYAR + PETRI & PETTERSSON BRASS / Live In Studio CD \2800
 未発のFINLAND RADIO BROADCAST SESSION SERIESとしてリリースされた4バンド入りアーカイヴ音源。なんと言っても目玉は終盤に収録されたTABULA RASAの76年未発ライヴだろう。1曲目は2ndからタイトル曲、2曲目は未発表曲だ。哀愁のギターとキーボードが効いた甘美な北欧シンフォを奏でている。本シリーズの中でも超お宝ではないだろうか。他、DONNAは76年にシングルをリリースしたメロディアスなバンドの同76年の録音。MAGYARはヴァイオリン入りの軽快なバンドでアルバム・リリース以前の73年の録音。PETRI & PETTERSSONは名の通りブラス入りのヘヴィ・ロック。73年録音で当時は人気があったようだ。オルガンも入るフィンランド然とした好バンド。リマスター。
SC-1130 TAINATAR / Hamaran Juhlat CD \2600
 傑作バンドがデビューした。プログレとポップとトラッドのハイブリッドで、フィンランド語で歌う女性ヴォーカリストの可愛いニュアンスがまず最高。そして、ピアノをメインにした畳み掛けるキーボードと、ロックを加える変化自在の技巧派ギター、涼しげなフルートやサックス、それに変拍子ありのころがるようなテンポ感覚は若干サムラ、いや、グレゴリー・アラン・フィッツパトリックを思わせる北欧然としたプログレッシヴ・ロックのノリで、ドラマチックな重厚さがあり、トラッドを引き合いに出したものの、この国のヴァルティナ系とはまったく別物。古さも軽さもなく新鮮。作品の素晴らしさはもちろん、バンドそのものが傑作。唯一無二と言っていい個性を感じ取って。女性ヴォーカル・ファンもプログレ・ファンも必聴! 3面開き紙ジャケット自主盤。08年作。
SC-1078 TASAVALLAN PRESIDENTTI / Same (1st) CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER + 3 BONUSで出直し。フィンランドが誇るギタリスト、JUKKA TOLONEN率いる知られたグループ。69年リリースの1st。年代的な古さはあまり感じられず、逆に新鮮な部分も。クラシカルなハモンド・オルガンと、美しいフルートがサウンドを特徴付けている。当時の英国と北欧がミックスされたサウンドだ。英語。(旧盤より、ボーナスも1曲多い。69年と70年のシングルから)
SC-1136 VIIMA / Ajatuksia Maailman Laidalta CD \2500
 06年デビュー作。本作では女性ヴォーカルをフィーチャーし、優しい歌声でフォーク・タッチに歌われ、インスト・パートになるとバーデンス風のキーボードや、フルート、ギター、リズム・セクションがプログレ度をぐっと上げる、といった独特のバランスを持つ。あくまでもフィンランド・タッチの彼女のヴォーカルと、キャメルでまとまっているバックとの関係が個性を生み、メロトロン系の音色、全体の柔らかな録音、クラシカルさ、リリカルさ、まどろみなど北欧らしいファンタジーを届けてくれる。自主リリース。
SC-1137 VIIMA / Kahden Kuun Sirpit CD \2500
 最大級のキャメル派が誕生した。09年作2nd。女性ヴォーカルが居なくなったもののスタイルを統一し完全なシンフォ・バンドになった。それも北欧のリリカルな幻想とドラマチックさを十分にたたえ、同国ならタブラ・ラサ、隣国ならカイパといった本格的なバンドへ変貌した。メロトロンを含むメロディアスなキーボード、まさにラティマーを思わせる甘美なギター、フルート、ヴァイオリン、チェロらのクラシカルさ、フィンランド語のヴォーカルのエキゾチックさらが醸し出すそのファンタジーはどこまでも深淵で壮大なロマンに満ちあふれている。叙情派ファン必聴! 自主リリース。
SC-1069 WIGWAM / Hard N'Horny CD \2500
 24 BIT DIGITAL REMASTER盤。69年のデビュー・アルバム。JUKKA GUSTAVSONのブリティッシュ・ナイズされたハモンド・ワークとジャージィーなピアノをメインに、メロディアスなヴォーカルでプロコル・ハルムのように聴かせる。ストリングスを配した曲などまるで英国式で、ホットかつウォームハート。また、GUSTAVSONがヴォーカルを取る彼ら唯一のフィンランド語・ナンバーもあり、グループのイニシアティヴは彼の手にあったと思われる。リマスターにより音がズバ抜けてよくなった。LP未収の69年のシングルからボーナス1曲入り。
SC-1052 WIGWAM / Being CD \2500
 73年リリースの4作目にして最高作。そして、北欧の必聴盤のひとつ。クラシック、ジャズ、ロックが彼らによって見事に消化された独自のサウンド・スタイルを持つ。ハモンド、ピアノ、シンセ、独特のヴォーカル・ワーク、そして生の管弦楽の導入。めちゃくちゃ計算された楽曲とスタジオ・ワークだ。暗めの不思議な曲調も個性的。もちろんPEKKAのプレイも光る! 英国リマスター盤。
SC-1255 WIGWAM / Nuclear Nightclub - Expanded 2CD 2CD \2800
 初出音源をディスク2に収録した2枚組エクスパンデッド・エディション2018年盤。ディスク1に75年リリースの5作目を、ディスク2に初出となる74年11月スウェーデンでの未発ライヴを45分収録。PEKKA POHJOLA、JUKKA GUSTAVSONが脱退するも新メンバーを加え、2曲目や4曲目のような北欧らしい不思議なポップ・カラーに3曲目や5曲目のようなシンフォニックなアレンジを織り交ぜ、独自のサウンドを編み出した秀逸作。ライヴは本作収録曲をメインにヴォーカリストのJIM PEMBROKEのソロ作からも演奏されている。カンタベリー風味のテクニカルな好演を良音質で収録。リマスター。
SC-1256 WIGWAM / Lucky Golden Stripes And Starpose - Expanded 2CD 2CD \2800
 初出音源をディスク2に収録した2枚組エクスパンデッド・エディション2018年盤。ディスク1に初の英国録音となった76年作を、ディスク2に初出となる未発の初期ミックス5曲と同じく初出となる本作へ向けての未発の初期リハーサル4曲を収録。円熟さとフレッシュさが混ざり合う前作の延長線上の作品で、ヴォーカルをメインにしながらも陰影のあるメロウさと巧みさが組み合わさった独自性が素晴らしい。4曲目、8曲目などプログレ調の曲も収録。ボーナスの初期ミックスは英ヴァージン・スタジオのものでリリース盤にはスウェーデンでのミックスが採用された。違いが興味深い。リマスター。
SC-1257 WIGWAM / Dark Album + Daemon Duncetan's Request 2CD \2800
 初CD化音源をディスク2に収録した2枚組エクスパンデッド・エディション2018年盤。ディスク1に当時のラスト作となった77年作を、ディスク2に同年にヴァージンからリリース予定だったものの当時発売されることなく幻となった本作のテスト・プレス・ヴァージョン「DAEMON DUNCETAN'S REQUEST」6曲をフル収録で初CD化(こちらにしか入っていない曲が2曲あり、1曲はキャラヴァン風のロングソロあり。他の曲もダブやミックスが違っている。また、曲順も違う。85年にDARK ALBUMの再プレス時に間違ってプレスされ初めて世に出た。その後、回収になった)。本編ではJUKKA GUSTAVSONが2曲でハモンドを弾いており雰囲気を盛り上げている一方で、アコギと涙を誘うヴォーカルの2曲目、バンドのスキルが光る3曲目、4曲目など、曲の良さは全2作と比べても落ちない。リマスター。
SC-1182 WOODOO / Taikakulkunen CD \2500
 初CD化。激レア・レーベルで知られるUFOから71年にリリースされた少々サイケなフォーク・ロック・プログレ作。サックスやヴァイオリンをフィーチャーし、ギター、ベース、パーカッションをバックにメロウなフィンランド語で歌われていく。このジャケットのイメージがサウンドを伝えていると思うが、管楽器がジャージィなソロを展開し、また、切々とした叙情的な曲もあり、アンサンブルは至って真面目で、いわゆる瞑想型ではない。この辺りが隣国のスウェーデンとは違うところか。完結している内容だ。リマスター。

〓[NORWAY]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-2255 AKASHA / Same CD \2500
 限定盤・見開き紙ジャケット仕様。廃盤で長らく入手困難だった北欧メロトロン・アイテムが再発された。超マイナー・レーベルから77年にリリースされた作品で、シンフォニック・ロックにスペーシィなサイケ色を少々加えたマニアックなサウンドを展開。ギターも受け持つキーボーディストがすべてを牽引しており、メロトロンを幽幻に効かせたヴォーカル入りの緩い曲から、速いシンセを織り込んだ構築的な曲まで引き出しは多く、独自の世界を提示している。全体の暗さが北欧的とも言えるが、70年代初期の英国プログレからの影響が強く表れている。韓国盤。
SC-2364 ALWANZATAR / Helsfyr Terminal Ekspress CD \2800
 北欧ならではの奇才作となった2019年作。フルート、メロトロン、ムーグ、アープ、リズム・マシーンらを駆使し、シンセサイザーとフルートのためのドリーミィでサイケデリックな作品と語っており、同じエレクトリック・プログレでも無機質なMATTIAS OLSSON系と比べ、こちらは浮遊するメロディアスな生フルートが効いており、シンセとのアンサンブルは時にソラリスのそれを思わせるヒューマンさを見せる。トランスっぽいパターンもあるものの、本作では幻想的でコンセプトのドリーミィさが渦巻いている。
SC-2292 BAZAR / Drabantbyrock CD \2800
 初CD化。71年にオスロで結成されたハード・プログレ・バンドの激レア74年作2nd。ギター、ヴォーカル、リズム・セクションの4人編成で、ギタリストがハモンドやピアノ、リリカルなフルートもプレイ。ノルウェー語で歌われ、中にはカイパのようなトラッドメロをベースにした北欧らしいインスト・ナンバーも含み、アコギも用いられるメロディアスさはウィッシュボーン・アッシュにも通じ、同国の同年リリースのHOSTの1stを思わせるところも。手数の多いドラムスに乗り硬質なギターが熱いインプロを長尺展開する終盤はジャズ・ロックに。リマスター。
SC-2358 BJORN RIIS / A Storm Is Coming - Limited Edition CD \2800
 メランコリックな叙情派シンフォ・バンド、AIRBAGのギタリストの2019年ソロ。バンドメイトのドラマーの他に、北欧のプログレ・バンドのWOBBLER、OAK、GENTLE KNIFEからベーシストやキーボーディストが加わっており、ヴォーカルもハートフルにフィーチャーしバンドとして録音されている。本作ではオープニングに代表されるようにヘヴィさも交えたダークさが特徴で、AIRBAGとはまた違うリリカルな叙情派シンフォを深い幻想を湛え聴かせる。ピアノやメロトロン系ストリングスをバックにギターが切なく流れるひんやりとしたドリーミィさは正に北欧風味。見開き紙ジャケット限定盤。
SC-2287 THE DREAM / Get Dreamy CD \2500
 ピンク・フロイドやザ・ナイスがデビューした67年にリリースされたスーパー・グループの唯一作。TERJE RYPDALがギターで在籍しており、もちろん彼のハードなプレイも聴き所だが、サウンドの核となっているのは弾き倒されるワイルドなハモンドで、暗さがあり、HANSSON & KARLSSONや初期SAVAGE ROSEを思わせる北欧らしい名盤だ。ブラスや女性コーラスもフィーチャーし、ポップ、サイケ、ハード、プログレが入り混じり、アートロックを超えた攻撃性あふれる長尺なインストなど、かなり過激。後のTERJE RYPDALのソロ、BLEAK HOUSEに収録される曲のTHE DREAMヴァージョンをボーナス収録。
SC-2011 FARMERS MARKET / Musikk Fra Hybridene CD \2850
 97年リリースの2nd。もはや笑ってしまう究極の内容。サムラやアレアを倍速で再生したようなノリで、007、ピンク・パンサー、AVEXトラックス、吉本のテーマ(?)、ヴァン・ヘイレンetc.なんでもあり。そこへヴァルティナ系コーラスや美声女性ソロ・ヴォイスを加え、これぞヨーロッパの大道芸人! 2001年に来日もした。デジパック。
SC-2015 FOLQUE / Same CD \2800
 マンディー・モートンに似た女性ヴォーカリストをフィーチャーするフォーク&トラッド・グループ。75年リリースの1st。北欧の70年代のレア・アイテムとしてコレクターには古くから知られていた。全体の雰囲気もSPRIGUNSに近い。名曲、CRUEL SISTERもやっていて、この手のファンの人には絶対の自信を持っておすすめ。まずは、この1st。
SC-2025 IVER KLEIVE / Kyrie CD \2850
 その参加作品の数は200を超えると言われるオルガン奏者。本作は94年にリリースされた彼の初の単独作品。荘厳なパイプ・オルガンとリリカルなピアノをメインに、美しい女性ヴォーカルと合唱団を加えた圧巻のスケール。力強いドラマチックな展開を見せる。パイプ・オルガンに絡む女性ヴォーカルを、パーカッションとドラムがいやおうなく盛り上げるラストは言葉も失うほどの感動を呼び起す。このテイクは94年のリレハンメル・オリンピックのオープニング・セレモニーで使われた。デジパック。
SC-2026 IVER KLEIVE OG KNUT REIERSRUD / Himmelskip CD \2850
 パイプ・オルガンを導入した圧巻のシンフォニック作品、KYRIEでプログレ・ファンからも注目されるようになった彼と、ギタリスト、KUNT REIERSRUDとの96年共作。あまりにも荘厳なパイプ・オルガンとアンディ・ラティマーを思わせるギターの重なりは、ここでも感動的。ヴォーカルをとるPOVL DISSINGは、デンマークの有名なシンガー。デジパック。
SC-2194 KERRS PINK / Mellom Oss CD \2500
 限定紙ジャケット・ロシア盤。81年リリースの2nd。実際には前半は90年前後に再結成メンバーで再録され、後半はリミックスされた、ムゼア盤と同じ92年CDヴァージョン。そこで手が加えられた分、サウンドはスタイリッシュになったものの、あふれ出るメロディーと泣きの感情はオリジナルとさほど変っていない。アコギやストリングス・シンセを薄く使った遠近感のあるメリハリ、音色でも泣かせるハモンド、キャメル愛のギターなど切ない叙情が満ちる。17分の組曲が入っており、フルートも流れるこの奔放な美に何も考えず浸っていたい。きらきらとした雪解け水が見えるはず。旧盤と同ボーナス(アルバム未収)6曲入り。
SC-2202 KERRS PINK / A Journey On The Inside CD \2500
 限定紙ジャケット・ロシア盤。解散、FOXTROTを経て、93年に突如リリースされた3作目。新メンバーのキーボーディストが書きおろしたストーリーをベースに、70分以上にわたって展開する大作のコンセプト・アルバム。3年以上の構想らしい。アイリッシュなリコーダーやティン・ホイッスル、曲によっては女性ヴォーカルをフィーチャーし、優美なギターがリードを取っていく。北欧シンフォの90年代の名作のひとつ。
SC-2040 KETIL BJORNSTAD & ERIK HILLESTAD / Messe For En Saret Jord CD \2850
 傑作。ノルウェー屈指の二人のアーティスト(ERIK HILLESTADはKIRKELIGのオーナーでもある)による壮麗なシリアス・シンフォニック・ロック作品。女性オペラ歌手とオスロ混声合唱団をフィーチャーし、ミサ組曲をドラマチックに展開する。泣きのギターまで加わった本格的なクラシカル・ロック・アルバムと言える。1曲目から2曲目あたりで、B級シンフォ・バンドなどぶっ飛んでしまう。このレーベルではIVER KLEIVEのKYLIEと並ぶシンフォ・ファンも必聴作。92年作。
SC-2361 KORNMO / Vandring CD \2800
 ノルウェーの叙情派シンフォ、MORILDのメンバーによるスピンオフとも言えるキーボード・トリオの2019年作。キーボーディストはADVENTUREの中心メンバーでもあり、本作ではギターも担当しながらオール・インストのキーボードをメインとした叙情派シンフォを北欧然と奏でている。ストリングスやフルート系にオルガンやアープ風のシンセ、リリカルなピアノも入る。いわゆる弾き倒しではないものの、キャメルあたりも感じさせ、時にはヘヴィなヴィンテージ色も交え聴かせる。最近ではエンジニアとしても定評のあるWHITE WILLOWのJACOB HOLM-LUPOによるマスタリング。3面開き紙ジャケット自主盤CDR。
SC-2041 LYNNI TREEKREM / Haugtussa CD \2850
 傑作! これぞ、まさにKIRKELIGならではの女性ヴォーカル物。ノルウェーの詩人、アーネ・カーボルグの世界をKETIL BJORNSTADが女性ヴォーカリストLYNNI TREEKREMをメインに、ANNBJORG LIEN、TONE HULBAEKMO、HANS FREDRIK JACOBSENらという、そうそうたるメンバーで仕上げたコンセプト作品。繊細なアンサンブルに、LYNNIの素晴らしいシンギングが冴えわたります。幽幻美の極み。女性ヴォーカル・ファン必聴作。デジパック。95年作。
SC-2365 MAGIC PIE / Fragments Of The 5th Element CD \2800
 近年のカイパを思わせる北欧ならではの哀愁旋律をドラマチックに聴かせる2019年作。テクニカルなオープニングに巻き込まれるかのように一気に引き込まれていくが、中でもギターとキーボードがスリリングにせめぎ合いながらハートフルな寄り添いを繰り返すラストの23分の大曲が抜き出ており、アンサンブル型の高度な弾き倒しを堪能出来る。キャッチーなヴォーカルとメロウなコーラスがソリッドな演奏と対比し、磨き上げられた変拍子&高速キメ&畳み掛けと絶妙のコントラストを放つ。素晴らしい演奏力に満ちた超力作となっている。
SC-2260 THE OPIUM CARTEL / Ardor CD \2500
 WHITE WILLOWの中心人物によるプロジェクト的なバンド、ジ・オピウム・カルテルの2013年作2nd。本作もWOBBLERのキーボーディストやANGLAGARDのドラマーが主要メンバーとして参加しており、今回はヒットも飛ばしているノルウェーの女性ポップ・シンガーが5曲でフィーチャーされている。前作のアコースティック色が薄まり、エレクトリック色が強くなったものの、メロトロンやヴィンテージ・シンセにフルートやサックスも導入し、初期クリムゾンの哀愁と白昼夢のような淡いまどろみをキープ。どちらかと言えば、より初期PAATOSにも似、コンテンポラリーになっている。3面開き紙ジャケット。
SC-2354 RUPHUS / New Born Day CD \2800
 北欧ハード・プログレの名作として名高い73年デビュー作。次作のRANSHARTではシンフォ、3rd以降はジャズ・ロックへとスタイルを変えていく彼らだが、同国のHOSTやAUNT MARYと並び評される本作のドラマチックさも凄まじい。物悲しいピアノで導かれ、フルートが寄り添い、ハモンドとギターをバックに男女ヴォーカルが交差していく4曲目はヒープに端を発した最高峰だろう。エッジの効いたベースなどイエスを思わせるリズム・セクションの破壊力も特筆だ。ラストなど構想はイエスに近く次作で鮮明に。2019年リマスター盤。
SC-2363 RUPHUS / Ranshart CD \2800
 ハード色が後退し、北欧シンフォの傑作のひとつとなった74年リリースの2nd。明らかにイエス影響下の構想美あふれるプログレッシヴなサウンドを力強く聴かせる前半、キャメルを思わせるようなフルートとメロトロンが至上の美を奏でるムーン・マッドネス調の後半、妖精の如く幽幻な響きは聴く者すべてを美の虜にしてしまう。ファンタジックなジャケットに迷い込んだかのよう。再発物に限れば今でも個人的なノルウェーのベスト3の1枚です。さらに叙情派に絞るとNO.1! 2019年リマスター盤。
SC-2184 SINIKKA LANGELAND / Starflowers CD \2800
 北欧のロリーナ・マッケニットと言われる彼女の久々となる07年作。KIRKELIGも愛用するオスロ・レインボー・スタジオでの録音。トランペットとサックス奏者入りの静謐なジャズ・バンドをバックに、彼女の澄んだヴォーカルときらきらと木漏れ日のようなカンテレが響く。ローカルな純トラッド部分が薄くなり、北欧ルーツのデザイン化されたアコースティック音楽といった感じでもあり、もちろん、トラディショナル音楽がベースになってのことだが、狙った立ち位置が絶妙で、プログレ・ファン層へ持ってくるには地味過ぎたそれまでの作品よりは、この凝り方がとっつきやすい。スリップケース付き。
SC-2190 THE SMELL OF INCENSE / All Mimsy Were The Borogoves CD \2500
 長らく廃盤だった94年作1stの08年デジパック盤。男女ヴォーカルのプログレッシヴ・フォーク・ロック・バンドで、メロトロン、オルガン、エレクトリック・ギター、シタール、パーカッションらをフィーチャーし、サイケ色を伴った自然回帰の思想を歌う。どっぷりと瞑想にハマる曲がある一方で少々ポップなノリを見せたりプログレっぽいソロが挿入されるのがこのバンドの特徴だ。後半へ行くと初期フロイドのようなぐるぐるとした世界が広がり、またヘヴィさも現れ、音楽性を自分達の範疇で多様化させている。
SC-2074 TONE HULBAEKMO - HANS FREDRIK JACOBSEN / Langt Nordi I Skogen CD \2850
 HANS FREDRIK JACOBSENとの共作名義で名門KIRKELIGからリリースされたソロ3作目。89年作。おとぎの国のようなジャケットがまさにぴったりのフォーク&トラッドの名作。彼女のヴォーカルをメインに、ハープ、フルート、ホイッスル、そして、うっすらとしたキーボードetc.といった幻想色を持つ、あまり土着的なものを感じさせない内容。不思議の国のトラッド&フォーク、といった感じの知られた名盤。
SC-2279 WHITE WILLOW / Ex Tenebris CD \2600
 廃盤で長らく入手困難だった98年作2ndが3面開きデジパック&リマスター、4曲ボーナス入りで新装版としてリリース。1stの後、バンドは解散状態となり、当初はリーダーでギタリストのJACON HOLM-LUPOがソロとして制作を始めたものの、オリジナル・キーボーディストや、ドラマーにANGLAGARDのMATTIAS OLSSONを起用したことによって、彼が思った以上のバンド的な内容となり、WHITE WILLOWの2作目としてリリース。オルガンやフルートがもたらす中世色も幻想的で深く本作を印象付けている。また、珠玉の名曲となった3曲目等で絶品の美声を聴かせる女性ヴォーカリスト、シルヴィアの加入も大きい。そんな彼女をフィーチャーした未発ボーナス4曲(1曲はNICK DRAKEのカヴァー)も必聴だ。*ジャケット背が間違ってSACRAMENTと印刷されています。予めご了承ください。
SC-2280 WHITE WILLOW / Sacrament CD \2600
 廃盤で長らく入手困難だった2000年作3rdが3面開きデジパック&リマスター、3曲ボーナス入りで新装版としてリリース。ギターと女性ヴォーカル以外を一新して制作されており、約1年のリハーサルとアレンジの熟考を経て録音。リーダーのJACON HOLM-LUPOが3作目にして初めて満足のいくアルバムとなったと語っている充実作だ。クリムゾン張りのヘヴィな部分と、オーボエやフルートによるクラシカルで中世的なアコースティック・アンサンブルの対比はまさに北欧美学。ANGLAGARD並みのプログレッシヴな質感を生み出している。そして、シルヴィアの表現力も増した。未発ボーナスの内、2曲はヴァイオリン入りスタジオ・デモ、1曲は05年のライヴでWOBBLERのキーボーディストが加わった、SIGNAL TO NOISE期のメンバーで演奏されている。
SC-2285 WHITE WILLOW / Storm Season CD \2600
 廃盤で長らく入手困難だった04年作4thが3面開きデジパック&リマスター、3曲ボーナス入りで新装版としてリリース。再編された前作のメンバーを中心に、キーボーディストに翌年WOBBLERでデビューするLARS FREDRIK FROISLIEを迎え録音。寂しげなメロトロンに誘われ女性ヴォーカリストの美声が映えるトラッドで幕を開け、チェロやフルートが幽幻な前半ではクリムゾン詩情も漂わせる。ヘヴィに展開する中盤はヴィンテージ・キーボードがシンフォニックに渦巻き、プログレッシヴな佳境へ。アルビノーニのアダージョを思わせる哀愁の美曲を挟み、再びヘヴィなラストは次作を予感。デモ2曲とアウトテイク1曲の計3曲のボーナス入り。
SC-2312 WHITE WILLOW / Future Hopes CD \2600
 淡く北欧然とした幻想を湛え、またまた新境地を見せる2017年作。今回はTHE OPIUM CARTELにも参加しているフェミニンな歌声の女性ヴォーカリスト、VENKE KNUTSONを起用。オリジナル・メンバーのJACOB HOLM-LUPOに、奇才MATTIAS OLSSONやWOBBLERのキーボーディストのLARS FREDRIK FROISLIEも加わった編成で、フルート、クラリネット、トランペットもフィーチャー。メロトロン、ムーグ、アープ、ハモンドといったヴィンテージ・サウンドを活かしながら、CS80の音源を多彩に配したハイレベルなエレクトリック&アンビエント志向を持っている。また、ゲスト女性ギタリストのエキセントリックなプレイも本作に合っており実に高ポイント。絶妙な明度が織り成している。ボーナス2曲入り。ロジャー・ディーンのアートによるデジパック。
SC-2332 WOBBLER / Hinterland - 2016 Remix CD \2600
 <2016年リマスター&リミックス・ヴァージョン> ヘヴィ・シンフォ・バンドの衝撃05年デビュー作。ヴィンテージ・キーボード群が魔力を発揮し、70年代の様々なプログレ・バンドが横切っていく、かなりマニアックに研究を重ねたツウなサウンド。北欧のバンドなのでANEKDOTENやANGLAGARDを思わせるのは当然かも知れないが、バロック・ギターやハープシコード、リコーダーなどイタリアに似た中世ルネッサンス風味があり、柔らかなヴォーカルと合わせて、ここが他の北欧のバンドと違うところ。プログレの塊のような力作! デジパック2018年盤。
SC-2296 WOBBLER / Rites At Dawn - 2013 Remix CD \2600
 <2013年リマスター&リミックス・ヴァージョン> イエスがジェントル・ジャイアントを担いでやってきたような3作目(2011年作)。ヴォーカリストが代っており、その印象もあるのか緻密でテクニカルなリズム・セクションを含めバンドとしての強固なチームワークを感じさせる超絶な力作だ。フルートやバスーンもフィーチャーし、中世色も垣間見せながら、ハウを思わせるギターと、まるで楽器ショーのようなヴィンテージ・キーボード群が絡まりに絡まりあって紡ぎあげるスリリングなシンフォニック・サウンド。イタリアの迷宮型に対し、いくら込み入っていようが風通しがいい北欧設計の美学。メロトロンがドラマチックな4曲目にノックアウト。より見通しが良くなったリミックスにて再リリース。デジパック。
SC-2324 WOBBLER / From Silence To Somewhere CD \2600
 北欧ヴィンテージ・プログレ・バンドの中でも最もシンフォニックに位置する彼らの6年振りの2017年作4th。メロトロンなどアナログ・キーボードを満載し、ギターやフルート&クルムホルンなど管楽器もスキなく詰め込んだサウンドはグリフォンの3rdあたりも思わせ、かつクリムゾンの幽幻さやイエスのカッコ良さを持ち合わせ、王道を行く。以前よりジェントル・ジャイアント色が薄くなった分、ジェネシス的なアコギの夢想が展開されており、密度の高いパートと組み合わさることによってアルバムの世界観を深めている。極めて力作だ。デジパック。

〓[DENMARK]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-3001 ACHE / De Homine Urbano + Green Man CD \2500
 4枚のアルバムをリリースした彼ら。徹底してハモンドをフィーチャーする彼らの69年の1stと71年の2ndの2in1 CD。デンマークのバンドならではの英国ナイズされた重みのあるサウンド。終始ハモンドに支配され、クラシカルに、ヘヴィに、プログレッシヴに展開してゆく。バレエ団のために演奏された2ndでは、よりギターもフィーチャーされるが、圧巻は20分近い1stの後半だろう。デジタル・リマスター盤。
SC-3056 ACHE / Pictures From Cyclus 7 CD \2500
 カヤック・ファンにぜひおすすめしたい彼らの3作目。5年のブランクの後76年にCBSからリリースされた本作は、1stや2ndのオルガン・ロックとは違い、初期カヤックに似たメランコリックなシンフォニック・ロックに変貌していた。もちろん、ハモンドの他に、ピアノ、ソリーナ、ムーグもプログレ然とフィーチャーし、そのヨーロッパの哀愁に満ちた美しい旋律で魅了。物悲しさが込み上げてくるような2曲目、3曲目が特にたまりません。隠れた名盤!
SC-3090 AKROPOLIS / Half A Million Hours Symphony CD \2600
 初CD化。非常に緻密なジャズ・ロックをハードなノリで聴かせる79年作。ギター&ヴォーカル、リード・ギター、キーボード、ベース、ドラムスの5人編成で同国のMIDNIGHT SUNやフィンランドのTASAVALLAN PRESIDENTTIあたりを思わせるサウンドを展開。一方で中世音楽風のアコースティックな切り返しや、ストリングス・シンセをフィーチャーしたシンフォ風味など芸は広い。コロシアムに影響を受けて結成されたバンドと言われているが、バロックなクラシカルさも見せ、フォーカスから影響を受けているようなところも。リマスター。
SC-3058 CULPEPER'S ORCHARD / Same CD \2500
 4枚のアルバムをリリースした彼らの71年リリースの1st。シングルやライヴから3曲のボーナス入り&リマスターにて出直し。ハモンド、ハープシコード、ピアノ、フルート、ハードなギター、メロディアスなヴォーカル (英語)、統率されたリズム・セクションでカッコ良く聴かせる。ハードな曲調にメローでアコースティックなパートが混ざるフレキシブルな展開がお見事。北欧ハード・プログレッシヴ必聴作の1枚。
SC-3072 DAY OF PHOENIX / Wide Open N-Way CD \2500
 英国リマスター2012年盤。カンタベリー系を彷彿させるメロウなサウンドで聴かせる70年リリースの1st。68年に結成されたバンドで、コロシアムのオープニング・アクトを務めたことにより、後にグリーンスレイドにも参加するベーシストのトニー・リーヴスの目に留まり、彼のプロデュースで本作は録音された。中期キャラバンや、キース・クロス&ピーター・ロスを思わせるヴォーカルとインストは英国ビューと言え、テクニックや変化に富んだ曲作りも良く、実に味があって良い。69年のデビュー・シングルから2曲ボーナス入り。
SC-3087 HEAVY JOKER / Same CD \2600
 初CD化。76年にメジャー・ポリドールからリリースされたインスト・ジャズ・ロックで彼らのデビュー作。ややフュージョン気味ではあるものの、デンマークの技巧派バンド、THORS HAMMERを経たギタリストと、セッション・ミュージシャンとして名を上げていたキーボーディストによるムーグ、オルガン、ピアノらがメロディ重視のソロと構築された風通しの良いアンサンブルを繰り広げる好作となっている。ヨーロッパ然とした雰囲気も叙情的に湛えており、オランダやドイツのバンドを思わせるあたり、他の北欧産とは一線を画している。リマスター。
SC-3086 IRON DUKE / First Salvo CD \2600
 初CD化。キーボード・ファン垂涎の1枚! かつて、北欧のELPと言われた74年デビュー作で、サウンドのメインはハモンド、ムーグ、ピアノといったキーボードが主体だが、ギタリストも加わった4人編成で、ベーシストによるフルートも入る。ヘンデルのオラトリオやグリーグのペール・ギュント組曲もアレンジしており、クラシカルな質感からTRACE、親しみやすいヴォーカルからTRIUMVIRATも思わせるが、硬質のギターが入りベースはリッケン風なのでリック・ウェイクマンの初期ソロ作も彷彿。クラシカル・ロックを詰め込んだ力作だ。リマスター。
SC-3088 IRON DUKE / Gammel Dansk CD \2600
 初CD化。キーボーディストを交代し、ツイン・キーボード+リズム・セクション編成でリリースされた77年作2nd。エマーソンを思わせるハモンドをフィーチャーしたELP風の攻撃的なナンバーを始め、シンセがシンフォニックでドラマチックなTRACE風のナンバーや、テクニカルで軽快なリック・ウェイクマン風のナンバーなど、どの曲もキーボード・ファンど真ん中、垂涎の内容となっている。また、デンマークのトラッドをシンフォにアレンジしたものも幾つか収録されており、北欧情緒が香り立ち、74年の1stと合わせて必聴だろう。リマスター。
SC-3009 MIDNIGHT SUN / Same CD \2500
 デンマーク・ソネットで4枚のアルバムをリリースした彼らの72年リリースの1st。デンマークのバンドならではのブリティッシュ・ナイズされた音作りで、サイケ、プログレ、ジャズ、ハード&ブルースetc.といった音楽指向が混在するものの、それらが、うまくまとまっていてレベルに達している。テクニカルな面も。ロジャー・ディーンのジャケットで昔から知られてきた。英語。
SC-3020 MIDNIGHT SUN / Walking Circles + Midnight Dream CD \2500
 ロジャー・ディーンの幻想的なジャケット(彼の名作の1枚!)で知られる2nd(72年)と、3rd(73年)の2in1。ブリティッシュ・ナイズされたホットなサウンドは、フルートやストリングスもフィーチャーしたメロディアスなもの。アップ・テンポの曲になるとジャズ・ロック・ノリになってテクニカルなチーム・ワークを見せる。所々で漂わせる北欧然とした空気も良い。英語。
SC-3029 SAVAGE ROSE / Solen Var Ogsa Din CD \2800
 長らく入手困難になっている中期作のラスト・ストック! メンバー分裂のため、活動を停止していた彼らが、5年の沈黙を破って78年にリリースした通算9作目。本作からデンマーク語で歌われ、アイデンティティーを見つめ直し、独自の哀愁のあるサウンドを確立しはじめた重要作。初期のロック色から、胸を打つアコースティックなアンサンブルへ変化。良い。リマスター盤。
SC-3074 SAVAGE ROSE / En Vugge Af Stal CD \2800
 長らく入手困難になっている中期のインディ作のラスト・ストック! 82年にリリースされた10作目で、本作から独自のレーベル、NEXOを設立し、以降、アイデンティティーを見つめ直し、世の歪みを問い掛け、デンマーク語で歌われる傑作を立て続けにリリースしていく。アコーディオン、ツィター、ピアノ、パーカッションのシンプルなバックが幽玄な魔法を起し、アニセッテの胸をしめつける嘆きのヴォーカルを際立たせる。ジャケットはアニセッテの手によるもの。リマスター盤。
SC-3075 SAVAGE ROSE / Vi Kaemper For At Sejre CD \2800
 長らく入手困難になっている中期のインディ作のラスト・ストック! 78年に再編後、初期のロック色から、胸を打つアコースティックなサウンドへ変化した彼ら。前作、EN VUGGE AF STALからさらに説得力というか、真の凄みを増した84年リリースの11作目。アコーディオン、ピアノ、ヴァイオリン、パーカッションがマジカルで深い渦巻きを見せ、メッセージを投げ掛け歌うアニセッテの熱く切ない情念のヴォーカルを押し立てる。女性ヴォーカル・ファン必聴作。リマスター盤。
SC-3032 SAVAGE ROSE / Kejserens Nye Klaeder CD \2800
 長らく入手困難になっている中期作のインディ作のラスト・ストック! バレエ音楽のために制作された86年の作品。そのため舞踏曲や、フルートをフィーチャーしたシリアス寄りのインスト・ナンバーも多くなっているものの、合間を縫って歌われるアニセッテのヴォーカルはここでも絶品。北欧シリアス女性ヴォーカル美を好む方はぜひ本作も。リマスターなのでより音が繊細に。リマスター盤。
SC-3076 SAVAGE ROSE / Sangen For Livet CD \2800
 長らく入手困難になっている中期のインディ作のラスト・ストック! インスト指向のKEJSERENS NYE KLAEDERを挟み88年にリリースされた13作目。カンテレで北欧のロリーナ・マッケニットと言われるSINIKKA LANGELANDや、THOMAS KOPPELの娘もヴォーカルで参加。こうした数人のゲストにより、トリオでの比類なき2枚、EN VUGGE AF STALやVI KAEMPER FOR AT SEJREと比べると、ピアノやアコギなど外へ開放されていくような白色の光が差し、力強いアニセッテのヴォーカルを照らしている。リマスター盤。
SC-3077 SAVAGE ROSE / Ild Og Frihed CD \2800
 長らく入手困難になっている中期のインディ作のラスト・ストック! ヨーロッパ然とした魂が宿りドラマチックな感覚が脈々と流れ、なんとも言えない哀愁に包まれるNEXO時代最後の作品。89年に2枚組でリリースされた傑作の2in1。前作では緩い開放感があったが、本作ではゲスト・メンバーを加えながらも、再びダークさを帯び、エレクトリック・ギターや緊張感のあるコーラス等、アコースティックなアンサンブルを中心に厚みが増し、強いタッチのピアノなどグルーヴ感はプログレだ。リマスター盤。
SC-3078 SAVAGE ROSE / Gadens Dronning CD \2800
 長らく入手困難になっている中期作のラスト・ストック! 彼らの最高傑作と言う人も多い、当時BMGアリオラからリリースされた90年作。ゲストながら初期の重要メンバーだったオルガンのANDERS KOPPELが復帰参加し、THOMAS KOPPELとの幽玄なツイン・キーボードが聴ける。アイデンティティーへのこだわりと、メジャー・レーベルのクオリティーが融合した完成度の高い作品で、NEXO時代の音楽性を総括し、コンテンポラリーに推し進めた素晴らしい内容となっている。外せない必聴名作。リマスター盤。
SC-3079 SAVAGE ROSE / Manebarn CD \2800
 長らく入手困難になっている中期の衝撃作のラスト・ストック! アコーディオンが舞い、ジミ・ヘンドリックス張りのギターが炸裂し、ブラス・セクションまでフィーチャーした、ド肝を抜かれる92年リリースのロック・フィールドへの復活作。とにかく、めちゃくちゃカッコ良い。デンマーク語で歌われているのでエキゾチックな哀愁感も失われることなく、魔法のようなオルガンや美しく畳み掛けるピアノに、パワフルにシャウトするアニセッテもまた格別。劇的な変貌が当時話題に。リマスター盤。
SC-3065 SECRET OYSTER / Same CD \2500
 73年リリースの1st。メジャーCBSからの作品だが、マルチ録音ではなく2トラックへダイレクトに録音されたと言う。スピーディーなリズムに乗せて、ギター、サックス、キーボードがソロを取り合いっこするわけだが、次作のように整合感を意識したものでは無く本作はサイケデリックで荒れている。そのロック的なワルぶりが最高で、唸る管楽器と弾き倒しのギターに鍵盤楽器が鬼の如く速く絡む。その正確性がリズムを倍速させ、まったく退屈さを感じさせない恐い内容となっている。その後、FURTIVE PEARLのタイトルで国外発売もされた。73年の2曲の未発ボーナス入りで1曲はライヴ。
SC-3092 SECRET OYSTER / Sea Son CD \3200
 74年リリースの2nd。ストリングス・クァルテットを配し、バンドの重さのあるジャズ・ロック・サウンドにインテリジェンスなクラシカルさを加味しており、全編インストながら陰りのあるヨーロピアンな印象を残す。管楽器も交え演奏力で押していくがソロ・パートだけが突出するのではなく、きちんと作曲されたメロディーが光り、うねりを作るムーグなど、このバンドの特徴が出る。アコースティックな部分も良い。曲のヴィジョンを音で描けるテクニックに裏打ちされた作品。2019年リマスター盤(当時のPANレーベルのロゴが入ったドイツ盤ジャケット仕様)。同傾向の3曲のボーナス入り。
SC-3061 SECRET OYSTER / Vidunderlige Kaelling CD \2500
 デンマークを代表するジャズ・ロック・バンド。BURNIN'RED IVANHOE、HURDY GURDYといった、やはりこの国で知られたバンドのメンバーによって結成された。本作は彼らの最高作と言える76年リリースの3作目で、元は好色な詩歌に基づく刺激的なバレエの為に作曲された。アメリカではASTARTEと言うタイトルでリリースされ、インターナショナルで知られる存在となる。管楽器、シンセ、ギターらメロディー楽器が深い海のようなうねりと北欧独特の神秘的な美を紡ぐ。全編インスト。アルバムと同傾向の3曲の未発ボーナス入り。
SC-3093 SECRET OYSTER / Straight To The Krankenhaus CD \3200
 76年リリースの4th。プログレとジャズ・ロックがシームレスにブレンドされた名作で、演奏のスリリングさで持っていくところと、奇妙でかつ沸き立つ深いイメージでじっくりと聴かせる部分のバランスが絶妙。うねりのある6曲目などドラマチックさまで感じてしまう。ミステリアスで叙情的な7曲目から一気に加速する8曲目あたりもハイライトか。同傾向の2曲のアルバム未収ボーナス入りで、特にラストの1曲はバンド史上最もアグレッシヴでテクニカルなナンバーとなっている。獣じみた壮絶さ。アルティ系ファンも必聴です。2019年リマスター盤。

〓[GREENLAND]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-5006 PINIARTUT / Same CD \2850
 フィンランドからHEDNINGARNAの女性ヴォーカリスト、TELLUや、フェロー諸島を代表するミュージシャン、KRISTIAN BLAKにアイスランドのミュージシャンらも加わり、グリーンランドのエキジヴィジョン関連のイメージ音楽として制作された、北欧トラッド・ベースのコンテンポラリー物。01年作。フェロー人気により、再入荷。これがびっくり仰天の内容で、入荷当時も話題を呼んだ。ラジカル、呪術的、シアトリカル、などプログレ的な要素が散乱していて、まさに異端トラッド・ロックと呼べる傑作だった。GARMARNA、HEDNINGARNAファンは要チェック。ケイト・ブッシュのような9曲目には驚きを隠せない。

〓[FAROE]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-6026 EIVOR PALSDOTTIR / Krakan CD \2850
 長らく入手困難だった初期の傑作が見開き紙ジャケット・新装アートワークにて再プレス! ECMやKIRKELIGがこだわる、オスロの名門レインボー・スタジオで録音された03年作2nd。なので、仕上がりもECMやKIRKELIGを思わせる、ジャズ・フレーヴァーが加わったコンテンポラリー色を持つ。冷気とドリーミィーさがゆったりと入り混じり、彼女はまるで精霊のように歌って溶け込む。全曲彼女の作詞曲。後半は実体の無い幻想色がどんどんと立ち込め、彼女のシンギングもジャンルを越えた独自のスタイルを見せる。色は違うが、サヴィナ・ヤナトゥーが浮かぶ。
SC-6023 EIVOR PALSDOTTIR / Eivor CD \2850
 04年作3rd。本作はアイスランドのレイキャヴィックで録音されたピュアなフォーク作となっており、フェロー語、スウェーデン語、アイスランド語、英語で歌われている。美しいアコースティック・ギターと素朴な鳴りのパーカッションがバックを務め、彼女の絶世とも言える美ヴォーカルをサポート。薄暗な部屋の中で暖炉の炎が照るような明かりと影が哀調となり、イメージとして広がっていく。他にない幻想色が漂うフェロー語で歌われる曲がやはり良く絶品。見開きデジパック・アイスランド盤。
SC-6025 EIVOR PALSDOTTIR / Human Child + Mannabarn 2CD \2980
 北欧フェロー諸島の女性ヴォーカリスト、アイヴォール・ポルスドッテル。来日も果し、多彩な音楽性を見せ、すべてがスキルに満ち、多くのファンを魅了。本作は07年に英語ヴァージョンとフェロー語ヴァージョンで同時にリリースされた5作目で、アイスランド盤にて2枚組仕様で出直した。あのドーナル・ラニーのプロデュースにより澄んだケルト色を持ち、美声を生かしたコンテンポラリーなセンスに、シンフォ・ファンも幻惑する北欧の幽幻さが入り混じり、傑作となっている。DAVY SPILANEもイリアン・パイプ、ティン・ホイッスルで参加。3面開きデジパック。
SC-6017 EIVOR PALSDOTTIR / Live CD \2850
 再び来日し、女性ヴォーカル・ファンを魅了した彼女の待望のライヴ盤。アイスランド、デンマーク、ドイツ、オーストリア、そして09年日本公演からもピックアップ。シンセやリズム・セクション入りのバンドでのプログレッシヴなコンテンポラリー・スタイル、アコギでの弾き語り、ロマンチックなストリングス・カルテット入り、さらにシンフォニー・オーケストラ入りとアレンジは多彩で、またジャズやスタンダードなど音楽性も幅広い。中には15才の時に書かれた失恋を歌った曲もあり、これがダークな執念に満ち、今でも相手は相当怖いはず。
SC-6018 EIVOR PALSDOTTIR / Larva CD \2850
 フェロー諸島の人気女性ヴォーカリスト。2010年作。多才な彼女らしい今回はロック&アンビエント指向の内容で、1曲のみフェロー語、他は英語で歌われ、ケイト・ブッシュやビョークを思わせながらも美的感覚が研ぎ澄まされた斬新さとプログレ・ファンも虜にする幻想的なドラマチックさを秘めて聴かせる。ギター、シンセ、リズム・セクションにストリングス・オケとコーラスを交え、ダークでかつ底無しのドリーミィーさの中で妖しく天使を装う魔性を帯びた美声、そしてこの美貌。11曲中9曲はオリジナルの新曲で、他2曲は彼女が居たニューウェイヴ・バンド、CLICKHAZEのセルフ・カヴァーと、ケイト・ブッシュのHOUNDS OF LOVE。デジパック。女性ヴォーカル・ファン必聴!
SC-6021 EIVOR PALSDOTTIR / Room CD \2850
 傑作。ドリーミィさと美しさが結実し、孤高に達した彼女の2012年作。世のスタイリッシュさを贅沢に集め、繊細に吟味しピュアさだけを取り出し、少女が抱く夢と憧れを加えたような、なんともフェミニンな作風だ。ヴァイオリン、オルガン、ギター、ハープ、シンセ、ピアノ、プログラミングといったものが幻想的なアンビエントとなって溶け合いシルクとなって、一段と磨きの掛かった美声ヴォーカルを包み込む。アルバム通してのメロディの綺麗な際立ちは過去最高だろう。本作もまたプログレ&シンフォ・ファンも虜にすること間違いなし。見開き紙ジャケット。
SC-6027 EIVOR PALSDOTTIR / Bridges CD \2850
 神から美を委ねられたフェローの女性ヴォーカリストの2015年作。その幻想色からシンフォ・ファンにも人気が高く、サヴィナ・ヤナトゥー、アンナ・マリア・ヨペック、最近だとフィンランドのヨハンナ・クルケラらと並ぶ孤高のフィメール・ヴォーカルを聴かせる一人だ。本作は前作ROOMの延長線上と言えなくもないが、初期のアコースティックなフォーク色に妖しくもファンタジックなプログラミングを絡め、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、アコギ、ピアノ、ローズをフィーチャーした神秘的な作風となっており、アルバム毎に微妙に色合いを変えるコンセプトが際立っている。見開き紙ジャケット。
SC-6028 EIVOR PALSDOTTIR / Slor CD \2850
 先にリリースされたBRIDGESと姉妹作と彼女が位置付ける2015年作。通算10作目。友情や愛をテーマにしたBRIDGESだったが、本作は解放や自由をテーマにしており、ヴァイオリンやヴィオラを絡めながらも、よりエレクトリックでダークな趣向となっている。彼女の作品で言うとケイト・ブッシュに接近した2010年作のLARVAを思い出させるものの、珠玉の傑作となった2012年作、ROOMでのデリケートなスタイリッシュさを持ち合わせており、また、今回は主にフェロー語で歌われ、そのエキゾチックな幻想性は頂点に達している。神から美を委ねられた孤高の女性ヴォーカリスト。妖しくプログレッシヴだ。見開き紙ジャケット。
SC-6029 EIVOR PALSDOTTIR & / At The Heart Of A Selkie CD \2850
 スコットランドやアイルランドの神話、およびフェロー諸島に伝わる伝説上の海の生き物、セルキーをテーマにした2016年プロジェクト作。愛欲によって引き起される悲恋と子供も巻き込んだ復讐を描いたシネマティックな作品で、EIVORの以前の作品でも共演したアレンジャーのPETER JENSENとDANISH RADIO BIG BANDを迎え、また、混声合唱団DANISH NATIONAL VOCAL ENSEMBLEを壮麗に配し、あざらしの女(妻)の感情をEIVORが切々と悲しみを込めて歌い上げていく。ピュアさと怨念が入り混じるシンギングはEIVORの真骨頂とも言え、怖いジャケットと共に、まさに涼夏。ファン必聴! 3面開き紙ジャケット。
SC-6032 EIVOR PALSDOTTIR / Live In Torshavn CD \2850
 地元フェロー諸島のトースハウンで2017年に行われたライヴ。全16曲75分越えの収録で、15年作のBRIDGESとその姉妹作のSLORに12年リリースの珠玉の傑作ROOMから数曲加えたセットリストにて、エレクトリック&アコースティック・ギター、キーボード、プログラミング、ベース、ドラムス、コーラスのアンサンブルで聴かせる近年作の集大成とも言える内容となっている。スタジオ盤に引けをとらない幽玄で幻想的なアレンジに究極の美声が響き渡る。ドラマチックなラストも圧巻。コンサート会場のみで販売された自主盤。エンボス仕様3面開き紙ジャケット。
SC-6016 VALRAVN / Koder Pa Snor CD \2600
 傑作。女性ヴォーカル・コンテンポラリー・トラッド・ロック・バンドの09年作2nd。ガルマルナらが確立したラジカル・トラッドの先にあるサウンドで、アコースティック楽器とアンビエントの組み合わせが更に進化。手が切れそうなほどの透き通った叙情が幻想美をたなびかせダイナミックに展開。哀愁のメロディー・ラインも絶品でハイブリッド型ながらもヴォーカルを聴かせる点においてはガルマルナを超えており、前作で「彼女のヴォーカルは純粋さを装った悪の妖精」と評したANNA K.EGILSTROD嬢はどちらかと言うとトラッドではなくビヨークのようなアンビエント・ポップ系のスタイルを取る。ラストの感動的なクライマックスはシンフォ・ファンも直撃。女性ヴォーカル・ファン必聴! 3面開きデジパック。
SC-6022 WHITE FLAG SOCIETY / Surrender CD \2850
 クラナド、マイク・オールドフィールド、ケイト・ブッシュ辺りからの影響を感じさせる注目ユニットがフェロー島から登場。美形&美声女性ヴォーカリストのJULIE HJETLANDと、マルチ・ミュージシャンの2人を中心に、多数のゲストを加えて制作された2012年デビュー作。アンビエントなバックに生楽器を配したスタイリッシュなポップ・アレンジと、ウイリアム・ブレイクにインスパイアされたという英国調の幻想美がミックスされた独自のサウンドが広がる。ケルト色は無いが、ソロでもジャンルを越えて活動しているという彼女の多彩な感性と、透明感あふれる声が素晴らしく、魅力を発揮。シンフォ&プログレ・ファンにもおすすめ。デジパック仕様。
SC-6008 YGGDRASIL / Kristian Blak & Yggdrasil CD \2850
 デンマーク領・フェロー諸島を代表するコンテンポラリー・トラッド・バンド。02年作。本作からフェローの至宝とも言える女性ヴォーカリスト、EIVOR PALSDOTTIRが参加しており、ピアニスト、KRISTIAN BLAKを中心に、フルート、ソプラノ・サックス、ギター、ベース、ドラムスの編成で、シェイクスピアの詩に曲をつけたロマンチックなものから、マリ・ボイネ・バンドのようなジャズ・ロック・スタイルまで、非常にキレたセンスと演奏で聴かせる。ジャズが混在する北欧トラッドとして、ボイネ・クラスをいく。意味ありげなアートワークの見開き紙ジャケット仕様。

〓[ICELAND]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
SC-4034 JONAS OG EINAR / Gypsy Queen CD \2800
 初CD化。72年にリリースされたフォーク・ロック・デュオで、彼らの唯一作。同じアイスランドのTRUBROTやODMENNと同じくEMI PARLOPHONE原盤。フルートやアコギ、アコーディオン等、物寂しげなプライヴェート感漂う激レアの1枚だ。英語で歌われ、KEITH CROSS & PETER ROSSあたりを思わせ、英国フォークに通じるものの、凛とした空気は冷たく、反面、時にパッショネイトなギターソロやタル張りのフルートも入り、リズム・セクションの導入などジャケットの印象よりもサウンドに変化が付けられている。澄んだ哀愁と叙情は北欧ならでは。
SC-4021 ODMENN / Same CD \2500
 オリジナルLPは2枚組で70年にリリースされた激レア・アイテム。前半はハモンドも絡めたサイケ・ハードを英国調にメロウに展開、そして後半、特にLPでのSIDE Dすべてを使った攻撃的なチューンはあまりにもアグレッシヴ! 終始、殺気立ったギターがのたうち炸裂する。エクスペリエンスのようでもあるが、プログレッシヴな闇にハマった影を引きずる。コレクターズ・アイテムとしてだけでは終らない濃い内容だ。2in1。
SC-4036 PELICAN / The Anthology 2CD \3200
 初CD化の2作目を含む彼らの70年代の音源を網羅した2枚組2014年盤。SVANFRIDURのメンバーがICECROSSを経たドラマーと結成したグループで、74年と75年に2枚のアルバムをリリースした。ヴァージン期のウィグワムを思わせるヴォーカル・ナンバーと、ギターやキーボードが描くシンフォ・ナンバーに分かれ、曲によってはハードなノリを見せ、一方でアコースティックな北欧叙情も湛える1stのほうがプログレ色が強く、また2ndはポップながらも引き出しが多く、合わせて出来が良い。ドラマーはその後、EIK、HINN ISLENZKI PURSAFLOKKURを渡り歩く。3枚のシングルからボーナス6曲入り。
SC-4029 TRUBROT / Same CD \2500
 氷と炎の国、アイスランドの70年代初期を代表する伝説のロック・バンド。69年の1作目は後にNATTURAへ移る女性ヴォーカリストと、HINN ISLENZKI TURSAFLOKKURでも知られる故キーボーディスト、KARLS J.SIGHVATSSONARをフィーチャーし、アイスランド語で歌われサイケとフォークとポップが混ざった独特の風味で聴かせる。ワーグナーを取り上げた8曲目やプログレッシヴな展開を見せるアルバム・ラストの11曲目など注目だが、ボーナス収録された、サンドローズを思わせるシングル曲も一度聴くと忘れられない。
SC-4033 TRUBROT / Undir Ahrofum CD \2500
 70年リリースの2nd。女性ヴォーカリストのSANDY OWENSと、キーボーディストのKARLS J.SIGHVATSSONARは抜けてしまったものの、新加入のキーボーディストによりアルバム・ハイライトの大作、FEEL MEのような超名曲が生まれた。ハモンドがたなびくこの哀愁感は、例えばタイ・フーンのシスター・ジェーンの曲調を思い出させるもの。
SC-4038 TRUBROT / ....Lifun CD \2800
 氷と炎の国、アイスランドの70年代初期を代表する伝説のロック・バンド。1stでグループを離れたキーボーディスト、KARLS J.SIGHVATSSONARが再加入し、71年に英国で録音された3作目。フルートもフィーチャーされ、カッコ良すぎるハモンド、クラシカルなピアノ、強力なリズム・セクションなどヘヴィ・プログレと美しいバラードが交差するバンド最高作となっている。特有の感性が光り、まるでイタリアのJ.E.T.のようなオープニングからグッとくる。変型ジャケットのオリジナルLPは激レアとしても有名だ。2015年盤デジパック。


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