一般的にギリシャと言うと、エーゲ海の白と青のイメージが強いですが、満天の星空が エーゲ海に広がる夜も格別です。あの胸をしめつけるような哀愁感はどこからくるのだろう、と思っていたのですが、実際に訪れてみてエーゲ海の夜の神秘に感動しました。

 ギリシャのストックには断然の自信があります。もともとロックバンドは少ないですが、 こと女性ヴォーカリストに関しては傑作がいっぱい。ここにストックしてある女性ヴォーカル物ならどれもおすすめ。傑作集だと思ってください。

 ギリシャ語・文字をローマ字に置き換えると発音が変わってしまうので、アーティスト名は、わかりやすくカタカナにしました。ギリシャの友人にレクチャーを受けたものです。  男性の場合、名前の語尾にスペル上には表記されないΣ(ス)を発音することがあります。スタマティス・スパノダキスがCDによって表記がまちまちなのは、このせいだとか。

 簡単なコメントを付けましたので参考にしてください。また、ライカ、レベーティカ、ディモティカといった古いスタイルのギリシャ・ヴォーカル物は扱っていません。

update 2017/11/14

表示金額は全て税込みです
GC-0440 アクシズ(AXIS) / The Complete Songs Sung CD \2500
 シングルを含む初期のナンバーをコンプリートした19曲入り2013年リマスター盤。フランスを拠点にしていたギリシャのバンドで、ドイツ、オランダ、トルコなどでもジャケット違いで編集アルバムを71年と72年にリリース。クラシカルなオルガンやジャージィなピアノをプログレッシヴにフィーチャーし、よく歌うハードなギターを絡め、メロディアスなヴォーカルで聴かせる英国の影響を深く感じさせるサウンドだ。ハープシコード入りでラフマニノフをアレンジしたナンバーや、イタリアのデリリウムのカヴァー、メロトロンやオーケストラの導入など、この志向は73年作で見事に開花。
GC-0438 アクシズ(AXIS) / Same CD \2500
 初CD化。メロトロンやファズ・ハモンドをフィーチャーし、クリムゾン・ミーツ・キャラヴァンなサウンドを聴かせる73年の名作。ギリシャのバンドだが、フランスを拠点としていたことで知られる彼ら。前デビュー・アルバムはシングルを中心にしたコンピ色が強く、曲やジャケットやタイトルが変えられフランスだけでなく、オランダ、ドイツ、トルコでもリリースされた。そんなヒット路線を狙っていた彼らが、100%プログレッシヴ&シンフォニック指向で作り上げたのが本作。リザード張りのメロトロン、グレイとピンクなハモンドなど、その手を聴き込んだマニアックさが良く、また、終盤はチャーチ・オルガンと合唱で荘厳さに包まれギリシャらしい。
GC-0001 アクリタス(ΑΚΡΙΤΑΣ) / Same CD \2980
 ラッテ・エ・ミエーレに似たシンフォニック・ロックを展開する必聴名作。ギリシャでなにかプログレ物をお探しの場合はまず本作から。どこか哲学的な雰囲気のするところがギリシャらしいです。コンセプト・アルバムで彼ら唯一のアルバム。73年作。
GC-0416 アティナ・アンドレアディ(ΑΘΗΝΑ ΑΝΔΡΕΑΔΗ) / Peeling Apples CD \2980
 イギリスで活動しているギリシャ人女性ヴォーカリストの2010年新作2nd。デビュー作はJOE BOYDのプロデュースで話題を集め、イギリスでのリリースだったが、本作は初のギリシャ国内でのリリースとなった。ウイスパーな美声による英語で歌われ、バックにはスウェーデンとイギリスのミュージシャンが全面参加し、インターナショナルなサウンドとなっている。ジャケットのイメージ通りの、爽快感のあるキュートなポップ感覚にあふれる曲から、チェロの音色が哀愁を連れてくるシンフォニックな趣のある叙情的な曲、SHELLEYAN ORPHANを思い出させるような格調高い室内弦楽風のメロディなど、随所にストリングスが効いている。メロトロンをフィーチャーした6曲目も印象的。見開き紙ジャケット仕様。
GC-0445 アティナ・アンドレアディ(ΑΘΗΝΑ ΑΝΔΡΕΑΔΗ) / ΓΗΙΝΟΙ ΑΓΓΕΛΟΙ CD \3600
 美しい気品に満ちた女性ヴォーカリストの2014年作。当初はロンドンで活動しており、JOE BOYDのプロデュースでデビューした。前2作は英語で歌っていたが、「地球の天使たち」と題された本作は初となる全ギリシャ語による新作だ。ヴァイオリン、トランペット、ギター、シンセ、オルガン、ピアノ、エレピ、リラらの他にストリングス・オーケストラも曲によって加えた、優雅でエーゲのロマンに包まれた作品となっており、彼女の作詞作曲に超一流クリエイターのリナ・ニコラコポールも手を貸している。哀愁に彩られた歌声が素晴らしく、ギリシャならではの陰影にあふれた女性ヴォーカル・ファン必聴作! 見開き紙ジャケット。
GC-0394 アネモス(ΑΝΕΜΟΣ) / Φ ΧΡΥΣΟΣ ΛΟΓΟΣ CD \3200
 シングルを挟み6年振りとなる2010年新作。エーゲ海の美の女神と言われる女性ヴォーカル・ポップ・バンド。コンテンポラリーさはよりアーティスティックな姿勢となり、ギリシャの先端美を追求。青く透明な空を泳ぐようなカテリーナのクリスタル・ヴォーカルは聴く者すべてを瞬時に虜にしてしまう。クラシカルさ、シンフォニックな幻想感、神秘的なアンビエントらが混ざり合い、唯一無二の世界を形成していく。例によってギターも甘美。ギリシャ・ファンは作詞でリナ・ニコラコポリューが関わっている点にも注目。和紙と墨汁を意識した変形ブックレット&スリップケース付き。
GC-0019 アフロディテス・チャイルド(APHRODITE'S CHILD) / End Of The World CD \2980
 ヴァンゲリスとデミス・ルソスが在籍していたグループ。68年リリースの1st。英サイケデリックの影響をもろに受けた内容で、全曲英語で歌われ、サージェント・ペパーズのような仕掛けが曲中あちこちに。RAIN AND TEARSがヒット。メロトロン入り。
GC-0020 アフロディテス・チャイルド(APHRODITE'S CHILD) / It's Five O'clock CD \2980
 69年リリースの2nd。さりげないメロトロンの導入や民族楽器の絡め方などヴァンゲリスの存在が気になる作風。
GC-0397 アルレータ(ΑΡΛΕΤΑ) / 12+1 ΤΡΑΓΟΥΔΙΑ ΤΟΥ ΜΑΝΟΥ ΧΑΤΖΙΔΑΚΙ CD \3200
 07年リマスター&デジパック盤。ギリシャを代表する女性フォーク・シンガーのハジダキスを歌った69年作。ジャケット共に名作だ。いわゆるライカではなく、フルート、オーボエ、ピアノ、ギター、ハープ、ストリングス、スピネッタらをバックにした、つぶやくようなヴォーカルが独特で物悲しい。物静かなアンサンブルはとても美しく、室内楽のようでもあり、クラシカルさには気品が宿る。その情景にはエーゲ海の風がたおやかに流れ、潮の香りがかすかに。この年代にありがちなサイケ色やフラワーポップ色が無く、実にピュア。純白の歌心と向き合える。
GC-0406 アルレータ(ΑΡΛΕΤΑ) / ΕΝΑ ΚΑΠΕΛΟ ΜΕ ΤΡΑΓΟΥΔΙΑ CD \3200
 08年リマスター&デジパック盤。ギリシャでは稀なスタイルの女性フォーク・シンガーの81年リリースの作品。何作も出している彼女だが、本作はこの年代を代表する1枚と言ってよいだろう。アコギやナイロン・ギターが生み出す繊細なアンサンブルが特徴で、曲によってはネオクラシックのようにも響く。ピアノ、シンセ、フルートが加わる3曲目などアコースティックな美しさが神秘的だ。ライカ色を感じさせない、それでいてギリシャならではの哀愁をほんのりと優しく全体に漂わせる。そして、どこか感じる海の香り。とても癒される。
GC-0419 アンナ・ヴィッシ(ΑΝΝΑ ΒΙΣΣΗ) / ΑΓΑΠΗ ΕΙΝΑΙ ΕΣΥ CD \2980
 久々にニコス・カルヴェラスのプロデュースによってリリースされた2010年作。オープニングからカルヴェラス・サウンドがカラフルに飛び散り、一筋で情熱的なノリを見せる。このサイバーポップな恍惚こそ、彼女の一時代を築いた真骨頂だ。だが、ハードでアラビックなカッコいいナンバーもあったり、聴き進むにつれ意外とも言える新鮮味が仕掛けられており、彼女を知っている方ほど驚くと思う。流石、ギリシャのトップに君臨する女性シンガー、曲がそろっている。ファン必聴。DVDサイズのロング・デジパック。
GC-0309 イリーニ・パパ & ヴァンゲリス(ΕΙΡΗΝΗ ΠΑΠΑ & ΒΑΓΓΕΛΗΣ) / ΩΔΕΣ CD \3500
 07年デジタル・リマスター・ギリシャ盤。女優であり歌手でもあった彼女が80年にヴァンゲリスをバックにリリースした作品。ヴァンゲリスとヴォーカリストのコラボはバリョーニやコチャンテなども知られるが、本作ではヴァンゲリスが完全に主導権とコンセプトを握っており、合唱やプリミティヴなパーカッション、早いパッセージのシーケンス、2曲のインスト・ナンバーなどヴァンゲリスが女性ヴォーカリストを起用した作品と言えるプログレッシヴな内容を持つ。ギリシャ人同士のフィーリングだとこうも違うのか、というファン必聴作! リマスターにより音質が格段にアップ。
GC-0310 イリーニ・パパ & ヴァンゲリス(ΕΙΡΗΝΗ ΠΑΠΑ & ΒΑΓΓΕΛΗΣ) / ΡΑΨΩΔΙΕΣ CD \3500
 07年デジタル・リマスター・ギリシャ盤。86年リリースのコラボ2作目。エニドかと思うオープニング。ギリシャ色が迷宮のように充満していた前コラボ作と比べて全体にコンセプトがすっきりとしており、その分、オーケストレーションに厚みと壮大さが持たされている。ギリシャ的なオリジナリティーと神秘性で取るなら前作のほうが断然面白みがあるが、グレード・アップしたヴァンゲリスのキーボード・サウンドを取るなら本作。彼女のヴォーカルを押し流すようにストリングス系もブラス系も荘厳に鳴り響く。リマスターにより音質が格段にアップ。
GC-0024 ヴァンゲリス(VANGELIS) / Earth CD \3200
 今のところギリシャ盤でしか手に入らない彼の初期名作。民族楽器もフィーチャーしたギリシャ特有のプリミティブな部分と、おなじみの壮大なスケールのシンセ・オーケストレーションがうまくブレンドされた傑作。消え入りそうなヴォーカルも良い。73年作。
GC-0321 エレフセーリア・アルヴァニタキ(ΕΛΕΥΘΕΡΙΑ ΑΡΒΑΝΙΤΑΚΗ) / ΤΑ ΚΟΡΜΙΑ ΚΑΙ ΤΑ ΜΑΧΑΙΡΙΑ CD \3200
 傑作! デメトリス・パパデメトリゥーをプロデューサーに迎え制作された94年作。個人的にもギリシャ女性ヴォーカリスト物のベスト5に入る1枚。あふれでるコントラスト鮮やかな地中海色とエーゲ海の哀愁。ほんとうに感動で鳥肌がおさまりません。必聴! 3面開きデジパック。
GC-0034 エレフセーリア・アルヴァニタキ(ΕΛΕΥΘΕΡΙΑ ΑΡΒΑΝΙΤΑΚΗ) / ΤΡΑΓΟΥΔΙΑ ΓΙΑ ΤΟΥΣ ΜΗΝΕΣ CD \3200
 ノート型変型ジャケットでリリースされた96年作。本作もデメトリス・パパデメトリゥーが手掛けたもの。より、ディープなギリシャ音楽のルーツを求め、トルコやアルバニアの音楽も吸収した奥深い作品。12の月(1月、2月の)を歌ったコンセプト作。
GC-0134 エレフセーリア・アルヴァニタキ(ΕΛΕΥΘΕΡΙΑ ΑΡΒΑΝΙΤΑΚΗ) / ΕΚΠΟΜΠΗ CD \2980
 前作から5年の歳月を隔ててリリースされた2001年作。ギリシャならではの消えゆくような哀しみの幻影を漂わせ、しっとりと哀愁を込めて歌う。さらに本作は、アネモスのようなケルト色まで取り込んだアレンジも。DULCE PONTESが1曲ゲスト参加。美声デュオでもう失神! 文句なしの傑作。DIGIPACK
GC-0227D エレフセーリア・アルヴァニタキ(ΕΛΕΥΘΕΡΙΑ ΑΡΒΑΝΙΤΑΚΗ) / ΟΛΑ ΣΤΟ ΘΟΣ CD+DVD(PAL) \3500
 ボーナスDVDが付いた04年作・初回限定盤。前スタジオ作ΕΚΠΟΜΠΗから3年振り。マリア・パパドポリューやスタマティス・クラウナキスらも絡んでいて、彼女のここ近年の傑作となっている。ギリシャ色を極上に感じさせるコンテンポラリーなスタイルは超一級品。バンド演奏、民族楽器、弦楽四重奏に今回はアンビエントやループまで加えた冴えに冴えたアレンジ。トップ・アーティストの余裕と気品が漂う。ちょっとした微光まで哀愁に染めてしまう彼女のヴォーカルも絶品。DVDには本作のほぼ全曲のメイキングを彼女のインタヴューを交え収録。マリア・パパドポリューがピアノを弾きながら歌メロを伝えるシーンなど見逃せません。自信を持っておすすめします!
GC-0229 クリスティー・スタシノポリュー(ΚΡΙΣΤΗ ΣΤΑΣΙΝΟΠΟΥΛΟΥ) / ΤΑ ΜΥΣΤΙΚΑ ΤΩΟ ΒΡΑΧΩΝ CD \2980
 02年作。一聴で彼女とわかるメロディーに、プラトノスも寄せ付けないようなエレクトリックと、民族楽器が恐ろしく混ざり合った超エキゾチックなアレンジ。まちがいなくギリシャ最高級の内容。メロトロン・トーンまで飛び出し、日常の裏側のような非現実的なイマージュが実は超オシャレなポップスの最先端だったりする。現にヨーロッパでは非常に高い評価。あたりまえか。女性ヴォーカル・ファンだけでなく、アレンジとかファッションとか、そういった業界の方々にもぜひ聴いていただきたい未知体験。
GC-0312 クリスティー・スタシノポリュー(ΚΡΙΣΤΗ ΣΤΑΣΙΝΟΠΟΥΛΟΥ) / ΤΑΞΙΔΟΣΚΟΠΙΟ CD \3200
 ギリシャの才女ヴォーカリストの一人。06年作。よりエレクトリック色が強まり、アンビエントやループがトンネルを作る独特のリズム感をマジカルに生み出している。なまめかしい中近東風のメロディーをさらにリアルにするラウート、リラ、ガーイダといったギリシャの民俗楽器がこんがらがり、恐ろしくトラディショナルなアイデンティティーを発散させているにもかかわらず、本作もまた非現実的、と言うよりもぶっ飛んだ感覚で聴かせる。ハープ、タブラ、トランペットなども加わり、このエキゾチックさ! 先端のハイブリッド・デザイン。女性ヴォーカル・ファン必聴! 3面開きデジパック。
GC-0433 クリスティー・スタシノポリュー(KRISTI STASSINOPOULOU & STATHIS KALYVIOTIS) / Greekadelia CD \2300
 リリースされた作品すべてが必聴傑作というギリシャの才女で孤高のヴォーカルを聴かせる、クリスティー・スタシノポリューの6年振りとなる2012年作。今回は2000年以降の良きパートナーとのデュオ作となっており、彼女ならではのマジカルなエレクトリック色と、神秘的なメロディを奏でるラウートや、重いリズムを刻むパーカッション、オルガン、効果音らが巧みにミックスされ、エーゲ海の幻影と哀愁が立ち込める独創的でコンテンポラリーなサウンドを展開。なまめかしさとアシッド色が交じり合い、ギリシャの神々へ捧げられた舞いが浮かぶ屈指の出来! 3面開きデジパック。
GC-0459 クリスティー・スタシノポリュー(KRISTI STASSINOPOULOU) / NYN CD \2700
 メロトロンやアナログ・リズム・マシーンのノスタルジックなサウンドで幕を開けるギリシャ屈指の女性ヴォーカリストの4年振りとなる2016年作。ラウト、ハルモニウム、シンセ、ブズーキ、サックス、プログラミング、パーカッションを配し、ギリシャ・フォークやビザンチン聖歌らをベースにエレクトリックなサイケ色で塗り替えた、彼女ならではのアシッドでシュールな世界を作り上げている。型にはまらない独創的なアレンジに満ち、中にはガムランをサンプリングした曲もあり、汎地中海音楽に瞑想や陶酔のスピリッツも加わった幽玄さを見せている。見開き紙ジャケット。
GC-0387 サヴィナ・ヤナトゥー(ΣΑΒΙΝΑ ΓΙΑΝΝΑΤΟΥ) / ΠΑΝΑΓΙΕΣ ΤΟΥ ΚΟΣΜΟΥ CD \3200
 09年リマスター&デジパック盤。前作は地中海がテーマになっていたが、各地のマリア像に迫った99年作。自身のトラッド・バンド、PRIMAVERA EN SALONICOをバックに、サルディニア、コルシカ、キプロス、スペインといった地中海地域と、さらに視点を広げ、ルネッサンス音楽、またはアルゼンチン、カリブといったところのトラッドも取り上げている。高域でのヴォーカリゼーションは彼女ならではだが、オクターヴを下げて歌うタランテやアフリカ色などその芸の達者さに驚く。後半を占める切々とした静寂美が絶品。
GC-0444 サヴィナ・ヤナトゥー(ΣΑΒΙΝΑ ΓΙΑΝΝΑΤΟΥ) / Terra Nostra CD \3200
 トラッド・バンド、PRIMAVERA EN SALONICOを率いての2001年アテネでのライヴ。彼女の地中海トラッド&セファルディ・アルバムからの選曲を中心に全20曲収録。エレクトリックはまったく存在しないが、チュニジアの女性ヴォーカリストもフィーチャーし、地中海沿岸の濃いサウンドで聴かせる。哀愁に満ちた美バラッドから、前作で見せたデメトリオ・ストラトスの女性版といったシンギングまで流石の内容。スリップケース付き。
GC-0363 サヴィナ・ヤナトゥー(ΣΑΒΙΝΑ ΓΙΑΝΝΑΤΟΥ) / ΠΑΩ ΝΑ ΠΩ ΣΤΟ ΣΥΝΝΕΦΟ CD \3500
 真、哀愁に涙する2002年作。マノウ・ハジダキスの曲を取り上げており、彼女がプラトノスとの共作で83年にリリースした、ΤΟ 62 ΤΟΥ ΜΟΝΟΥ ΧΑΤΖΙΔΑΚΙもハジダキスの曲を歌ったものだったが、この新作では、エレクトリック色はまったくなく、ピアノ、チェロ、ヴァイオリン、クラリネットのみの伴奏でせつせつと歌われる。静寂な時間がロマンチックに流れ、ランプで照らされたようなアンティーク調の佇まい。あの吐息のような究極の美声が記憶を美しく辿ってゆく。夢か真か、幽玄な美の極み。08年リマスター&デジパック盤。
GC-0251 サヴィナ・ヤナトゥー(ΣΑΒΙΝΑ ΓΙΑΝΝΑΤΟΥ) / Sumiglia CD \3200
 05年作。多彩な音楽性に順応する彼女のトラッド・バンド、PRIMAVERA EN SALONICOをバックにした地中海トラッド・シリーズ。ブルガリア、モルドヴァ、ウクライナらの黒海沿岸や、パレスチナのトラッドも取り上げている。録音はオスロ・レインボー・スタジオ。ECMからのワールド・リリース。よって、KIRKELIG風の響き、またはNORDAN、AGRAMといったWILLEMARK‐MOLLERの路線に近い。あれが地中海に染まる。MOLLERの試みとつながった。グローバルに反応する彼女からの回答。トラッド・ファン必聴。空気も音とするような録音の良さも特筆。
GC-0365 サヴィナ・ヤナトゥー(ΣΑΒΙΝΑ ΓΙΑΝΝΑΤΟΥ) / Songs Of An Other CD \2800
 08年作。PRIMAVERA EN SALONICOをバックにした地中海トラッド・シリーズ。今回もギリシャだけでなく、アルメニア、マケドニア、セルビア、カザフスタン、ユダヤのトラッドを取り上げ、独特の静謐美を聴かせる。本作はアテネ録音となっており、その分、ストレートなギリシャ・バルカン色が浮き出る。アコースティックだが深いもやに佇む哀愁とその幻想感。イタリアン・トラッドを歌う10曲目は声が違っており、エレーナ・レッダとの共演で触発されたのか、南イタリアの女性ヴォーカリストのような妖艶さで驚く。スリップケース付き。
GC-0422 サヴィナ・ヤナトゥー(ΣΑΒΙΝΑ ΓΙΑΝΝΑΤΟΥ) / ΟΜΗΡΟΥ ΟΔΥΣΣΕΙΑ CD \2980
 ホメロスのオデュッセイアをテーマにした2011年作。まさに彼女ならではの美しく幽玄な幻想感に満ちた作品で、ジャズ、クラシックを学んだテッサロニキの音楽家が作曲。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ハープ、カヴァル、ウド、パーカッションらをクラシカルかつダークに配し、何千年という時をゆっくりとめくっていくかのように神秘的に歌われていく。情景の濃淡に合わせて変化するサヴィナの声の多彩さには恐ろしさを感じてしまうほど凄みがある。神がかった傑作。デジパック。
GC-0291 サヴィナ・ヤナトゥー(ΣΑΒΙΝΑ ΓΙΑΝΝΑΤΟΥ) & ELENA LEDDA / Tutti Baci CD \3500
 ファンなら失神級のコラボレーションが実現。その06年ライヴ! SAVINA YANNATOUと彼女が率いるトラッド・バンド、PRIMAVERA EN SALONICOに、サルディニアの歌姫、ELENA LEDDAと彼女の良きパートナーでもある弦楽器奏者のMAURO PALMASが合体し、ギリシャで共演を試みた。彼女らのルーツの真髄を聴かせるが、そのテンションがのっけから半端じゃない。バンドは民俗楽器を含むすべてアコースティックで、2人の天才女性ヴォーカリストがお互いを触発しながら絡まり、トラッドからジャズまで囁き、絶叫する。そのエロティックさは、まさに地中海の女神とエーゲ海の女神の交わり。過去の地中海音楽アルバムのベスト5に入る傑作! デジパック。
GC-0410 シッカーダ(CICCADA) / A Child In The Mirror CD \2500
 魅惑の女性ヴォーカリスト、エヴァンゲリアをフィーチャーしたギリシャのシンフォニック・プログレ・バンド。2010年作。英国のグリフォンやスパイロジャイラを敬愛するというメンバー。メロトロンやオルガンを担当するキーボーディストはリコーダーやフルートも吹き、曲によってチェロ、ホルン、トランペット、サックス、クラリネットも入り、また、本来ドラマーが居ないバンドなので、リリース元のイタリアからDFAのドラマーがほぼ全曲を好サポート。彼のタイトなプレイにより、中世色や、淡い幽幻さをファンタジックに香らせたサウンドがテクニカルで高度なプログレッシヴ・ロックへ昇華されており、アングラガルドのような展開も見せる。英語で歌われているが、2曲はギリシャ語でコンテンポラリー系へ。なので、ギリシャ女性ヴォーカル・ファンも見逃せない。YUGENの管楽器奏者、キーボーディストもゲストで参加。
GC-0453 シッカーダ(CICCADA) / The Finest Of Miracles CD \2700
 待望の2015年作2nd。魅惑の女性ヴォーカリストをフィーチャーし、音的にはギリシャのグリフォンとでも呼べる彼ら。その美しすぎる、そして幻想的なサウンドはよりメリハリと起伏のあるプログレッシヴな方向へと進んだ。ヴァイオリン、チェロ、フルート、リコーダー、クラリネット、メロトロン、オルガン、ピアノ、アコギらが緻密かつヒューマンに舞う前半、そのクラシカルな余韻を残しつつクリムゾン張りのヘヴィさも見せる組曲の後半。主に英語で歌われているが、ギリシャ語で歌われる終盤は鳥肌物で、ギターが泣き、ブラス・セクションが優雅に高鳴り、傑作を確信する瞬間だ。デビュー作のA CHILD IN THE MIRRORは21世紀プログレ屈指の傑作だが、イタリアのALTROCK組と合体したプロジェクト的な録音であった為、管弦奏者を含めメンバーをほぼギリシャ人で固め、アテネで録音された本作はある意味バンドとして初のギリシャ血統作。3面開きデジパック。
GC-0447 ジョルジア・ダガキ(ΓΕΩΡΓΙΑ ΝΤΑΓΑΚΗ) / Phobie CD \3200
 リラ奏者であり、クレタの心を歌う女性ヴォーカリストの2014年作。以前の作品はニシオーティカ(島歌)寄りのものだったが、本作ではオリジナルやギリシャの作曲家を始め、マリ・ボイネの曲を取り上げるなどコンテンポラリーな作風で、ギリシャの女性ヴォーカル物ならではのエーゲ海の哀愁に染まった内容となっている。色香立つクレタ・リラ、リュート、ピアノ、アコギに、曲によってシンセやリズム・セクションも加わったアンサンブルは幻惑的で優雅な時の流れを感じさせ、舞いながら歌う彼女の幻影を映し出す。ギターと掛け合うジャージィなインストも収録されており、スリリングな一面も。デジパック。
GC-0063 スタヴロス ロガリディス(ΣΤΑΥΡΟΣ ΛΟΓΑΡΙΔΗΣ) / Same CD \2980
 ポール、アクリタスを経た彼の78年リリースの1stソロ。果てなく広がってゆく美しいキーボード群をバックにせつせつと歌われるナンバーや、スリリングなインスト・ナンバーetc.、プログレッシヴな味わいのある好作となっている。
GC-0463 スタマティス・スパノダキス(ΣΤΑΜΑΤΗ ΣΠΑΝΟΥΔΑΚΗΣ) / Beautiful Lies CD \2800
 初CD化。80年代以降、荘厳なサウンドでシンフォ・ファンを圧倒した彼の72年デビュー作。APHRODITE'S CHILDのドラマーやDEMIS ROUSSOSのバックで知られるキーボーディストらのギリシャ組とフランスのセッション・ミュージシャンをバックに、意外にも英語で歌われるパリ録音のフォーク・ロックとなっており、キース・クリスマスあたりの英国作品を思わせる内容となっている。時折入るビブラートが効いた彼らしいギターやハモンドにプログレ色を見出せ、また、終盤では狂おしいファズ・ギターも登場しサイケ色も少々加味。見開き紙ジャケット。
GC-0381 スタマティス・スパノダキス(ΣΤΑΜΑΤΗ ΣΠΑΝΟΥΔΑΚΗΣ) / ΚΥΡΙΕ ΤΩΝ ΔΥΝΑΜΕΩΝ CD \3200
 ジャケットも新たになった、08年リマスター&デジパック盤。82年作。女性ヴォーカリスト、エレーニ・ヴィターリをフィーチャーしミサをテーマにした作品。オーヴァーハイム・シンセの分厚いトーンや、テンポ感のある音の動き、合唱をイメージするヴォコーダーなど、この時点ではまだヴァンゲリスの影響も感じさせる音作りだが、すでに異彩を放っている。キーボードやギターが生み出す薄暗い幻想色が海のように満ちる。次作のΜΕΡΑ ΟΡΓΗΣと並びシンフォ・ファンからも注目された初期の重要作。
GC-0058 スタマティス・スパノダキス(ΣΤΑΜΑΤΗ ΣΠΑΝΟΥΔΑΚΗΣ) / ΧΙΛΙΑΕΝΝΙΑΚΟΣΙΑΕΝΕΝΗΝΤΑΕΝΝΕΑ CD \3500
 幽幻なサヴィナ・タイプの女性ヴォーカリストとおごそかな合唱団をフィーチャーし、エーゲ海の神秘を奏でるシンセやピアノ、M・オールドフィールド風のギターetc.にオーケストラがドラマチックにオーヴァーラップしてゆく。神々の幻影と夢。本作もまた傑作。99年作。
GC-0240 スタマティス・スパノダキス(ΣΤΑΜΑΤΗΣ ΣΠΑΝΟΥΔΑΚΗΣ) / ΝΥΦΕΣ CD \3200
 サウンド・トラックとしてリリースされた04年作。だが、まったくのスタジオ新作と言えるまたまた素晴らしい出来で、女性コーラスが幽玄に揺らぎ、ヴァイオリンは悲しみを深く嘆く。海面を木霊し大地に届くようなパーカッションの重み、汚れ無き女性ヴォーカルの調べ、それらは彼ならではの愛と優しさに包まれていく。見果てぬ夢を追いかけているような心地よい壮麗さ。一転、あふれる涙。押し寄せる悲愴感。入り混じるギリシャの民族色。雄大なオーケストラ、古色も今回は加わり、まるでこの映画の中に放り出されたかのような錯覚さえ起こる。当然、傑作。
GC-0358 スタマティス・スパノダキス(ΣΤΑΜΑΤΗΣ ΣΠΑΝΟΥΔΑΚΗΣ) / ΑΛΕΞΑΝΔΡΟΣ II CD \3600
 08年作。サントラを除く純スタジオ作としては5年振り。オーケストラと混声合唱団に、ギター、ピアノ、シンセらの組み合わせ、そしてあの哀愁のメロディーはもう不変と言え、それらの特性をより細密化させ、より深く、より清らかに、よりダイナミックに描き出している。今まであまり印象になかったアコギの多用や、ソロでフィーチャーされる民俗楽器、舞踏音楽を思わせる早いテンポ、アンビエントとは違うシークエンス・キーボード、かすんで見えないほど遠くの背景描写など、もうすべてを注ぎ込んだ総出演の大作になっている。まさに劇的。ライヴから1曲ボーナス入り。デジパック。
GC-0461 スタマティス・スパノダキス(ΣΤΑΜΑΤΗΣ ΣΠΑΝΟΥΔΑΚΗΣ) / ΧΑΙΡΕ ΘΑΛΑΣΣΑ ΜΟΥ CD \3500
 壮大な情景をエーゲ海の詩情を込めて描き出す2013年作。90年代中期以降の作品と同傾向ながら、録音の良さも手伝って、よりクリアーで奥行きが神秘的なまでに美しいオーケストラ・ストリングスや、悲しみを海の底で奏でるようなヴァイオリン、女性や子供をメインとした無垢なコーラス、適度に加わるブズーキなどのギリシャ固有のアコースティック楽器、作品全体をドラマチックに見せるパーカッション群、そして、ハートフルなアコギとエレクトリック・ギター。静寂な余韻を残すピアノ。コンパクトだった前作とは打って変わっての一大スケール。なにもかも素晴らしい! 3面開きデジパック。
GC-0462 スタマティス・スパノダキス(ΣΤΑΜΑΤΗΣ ΣΠΑΝΟΥΔΑΚΗΣ) / ΗΛΙΟΠΟΤΙΣΜΕΝΗ CD \3500
 あのアネモス!の美声女性ヴォーカリストをフィーチャーした2016年作。神と女神の共演と言っても過言ではないだろう。ヴァンゲリスにも匹敵する壮大なシンセやオーケストレーションに混声合唱団、ヴァイオリン、チェロ、ピアノを配し、荘厳で感動的なサウンドを聴かせる特大の傑作だ。どこまでも澄んだピュアな世界観は彼ならではだが、風が強まり、空が陰り、荒れ、時が経ち嵐が止み、静寂な哀愁が降り注ぎ、すべてが幻であったかのような深い余韻が漂う。また、ギリシャきっての女性ヴォーカリストをフィーチャーすることで、神聖な中に人肌のリリカルさを生み出している。デジパック。
GC-0065 ソクラテス ドランク ザ コニウム(SOCRATES DRANK THE CONIUM) / Same CD \2980
 ソクラテス ドランク ザ コニウムが正式名。ヘヴィなギターとヴォーカルをメインにしたハード・ロック・トリオとしてデヴュー。72年リリースの1st。DIGITAL REMASTER盤
GC-0066 ソクラテス ドランク ザ コニウム(SOCRATES DRANK THE CONIUM) / Taste Of Conium CD \2980
 72年リリースの2nd。攻撃的なリフとヴォーカルは英米からの影響を受けながらも、ギラギラとした独特のハードネスで迫る。DIGITAL REMASTER盤
GC-0067 ソクラテス ドランク ザ コニウム(SOCRATES DRANK THE CONIUM) / On The Wings CD \2980
 メンバー・チェンジ後、73年にリリースされた3rd。本作ではツイン・ギターとなり、ツェッペリン・タイプの屈折したリフを多用するハード・ロックの名作となっている。英語ながらもギリシャ的なヘヴィネスが重厚。ハード・ファン直撃アイテム。DIGITAL REMASTER盤
GC-0068 ソクラテス(SOCRATES) / Phos CD \2980
 ヴァンゲリスとの共演で知られる76年リリースの4作目。ヴァンゲリスのあのブリリアントなキーボード群が印象に残るシンフォニック・ファン向きの1枚。とういか、あまりにも有名な作品。各国でリリースされた。DIGITAL REMASTER盤
GC-0334 ツァノス・ミクルツィコス(ΘΑΝΟΣ ΜΙΚΡΟΥΤΣΙΚΟΣ) / ΚΑΝΤΑΤΑ ΓΙΑ ΤΗ ΜΑΚΡΟΝΗΣΟ CD \3600
 07年リマスター&デジパック盤。ミハリス・グリゴリーウの各作品と並んでギリシャのオパス・アヴァントラと言われた76年作。女性ヴォーカリスト、マリア・ディミトリアーデをフィーチャーしたもので、オパスやピエロ・リュネールのグドルンのようだと紹介された。ルーツの差はあるものの、現代クラシックを取り入れ、到底普通とは思えないアヴァンギャルドな弦の絡め方や、非和声的なコーラス、発狂したかのようなヴォイス、うって変わって流れるノスタルジックな女性ヴォーカルなど、ギリシャの闇の美。虐殺など重いテーマのコンセプト作。
GC-0335 ツァノス・ミクルツィコス(ΘΑΝΟΣ ΜΙΚΡΟΥΤΣΙΚΟΣ) / ΤΡΟΠΑΡΙΑ ΓΙΑ ΘΟΝΙΑΔΕΣ CD \3600
 07年リマスター&デジパック盤。77年リリース。孤高の女性ヴォーカリストの一人、マリア・ディミトリアーデをフィーチャーし、クラシカルなピアノやギターをメインに曲によってシンセやリズム・セクションを加えた歌物ながらもプログレッシヴな側面を持つミクルツィコスならではのアレンジで聴かせる。現代クラシックやジャズやロックを持ち込んだ彼流のコンテンポラリーな音楽性だったのだろう。ディミトリアーデのヴォーカルが妖艶でもあり清楚でもあり、まるで女優のように表情を変え迫ってくる。胸を打つ。
GC-0398 ツァノス・ミクルツィコス(ΘΑΝΟΣ ΜΙΚΡΟΥΤΣΙΚΟΣ) / ΕΥΡΙΠΙΔΗΣ IV CD \3200
 2010年リマスター&デジパック盤。マグマ・ファンもハマってしまう80年作。マグマというよりはクリスチャン・ヴァンデのトリスタンとイゾルテそのもの。マグマ然とした男女コーラスに弦やブラス、ピアノが絡み付き、変拍子でヒステリックに展開する曲から、女性ヴォーカルの美しいオペラチックな曲まで、ドラムレスなのにロックしている圧巻の内容。紀元前ギリシャの悲劇詩人を取り上げたプロジェクトで、哲学的な重々しさとクラシカルな古色が織り成すギリシャにしか無い作風だ。美とアヴァンギャルドの対比はアカデミックな精神で貫かれている。
GC-0399 ディミトリス・マランゴポウロス(ΔΗΜΗΤΡΗΣ ΜΑΡΑΓΚΟΠΟΥΛΟΣ) / ΜΑΡΙΑ ΝΤΟΛΟΡΕΣ ΠΑΡΕΛΘΟΝ CD \3200
 09年リマスター&デジパック盤。サヴィナ・ヤナトゥーのあの幽幻美ヴォーカルをフィーチャーする90年リリース作。コンテンポラリー、タンゴ、ジャズ、フォークといった彼女ならではの幅の広い音楽性で聴かせる。男性ヴォーカルも入るが、白昼夢のようにまどろむ後半はサヴィナの独壇場で、彼女にしてはややポピュラーなタッチで歌っており、エキゾチックさを超えて、レナ・プラトノスとのコラボ作のような非現実的な底無しのシュールさに引き込まれていく。ソロ作以外でもこれだけの魅惑的な存在感を持った作品があるという好サンプル。
GC-0403 ノストラダムス(ΝΟΣΤΡΑΔΑΜΟΣ) / Same CD \3200
 2010年リマスター&デジパック盤。8曲のボーナス入り。男女ヴォーカルをフィーチャーした愛すべきロックバンドの72年作で、ヴァイオリンやフルートもフィーチャーし、翳りと哀愁を漂わせメロディアスに展開。リリカルなアコギやクラシカルなハモンドも良く、エキペ84あたりのイタリアン・ラヴ・ロックへも通じる音だ。5曲目、6曲目はまさにそんな感じ。新たに追加収録されたボーナスは当時のレア・シングル群からで、アルバムと同等の出来。価値が高い。サイケポップからプログレまで視野に入るバンドだった。女性ヴォーカル・ファンもぜひ。
GC-0089 ハリス・アレクシーウ(ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ) / 'ΕΙ. . .Ι CD \3200
 前作をさらに推し進めた大傑作。もう、プログレと呼べるぐらいのシンフォニックなキーボード・アレンジ。ニコス・アンティパスによるコバルト・ブルー・サウンドは一度聴くと耳を離れないほど印象に残る。ギリシャのシーンに多大な影響を与えた94年作。
GC-0090 ハリス・アレクシーウ(ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ) / ΟΔΟΣ ΝΕΨΕΛΗΣ'88 CD \3200
 95年作。前2作と比べるとかなりアコースティックな曲調になった。ふと香るエーゲ海の風、まぶしい光、あなたへのつのる思い、そんなシーンが映画のように綴られる。
GC-0091 ハリス・アレクシーウ(ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ) / ΤΟ ΠΑΙΧΝΙΔΙ ΤΗΣ ΑΓΑΠΗΣ CD \3200
 パリ録音でリリースされた98年作。コンテンポラリーな仕上がりを見せる前半が特に良い。シリアスささえ漂うギリシャ然とした美しい哀愁とヨーロッパの気品。特殊プラスチック・ケース入り。
GC-0092 ハリス・アレクシーウ(ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ) / ΨΙΘΥΡΟΙ CD \3200
 ピアノ、アコ・ギにアコーディオンというシンプルなバックでリリースされた2000年作。詩情豊かな調べのピアノをバックにバラードを歌う。ヨーロッパの落ち着いた雰囲気とギリシャの哀愁がミックス。ライカ色もなく彼女にしてはめずらしい作風だ。DIGIPACK
GC-0093 ハリス・アレクシーウ(ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ) / ΠΑΡΑΞΕΝΟ ΦΩΣ CD \3500
 ロリーナ・マッケニットの曲で始まる、こちらも2000年作。彼女自身のプロダクションへ移籍した第一弾。そして再び、ニコス・アンティパスやリナ・ニコラコポリューらが手掛け、ドラマチックな内容となった。前作から間を開けずしてのリリースで異作だった前作の謎が解明。
GC-0389 ハリス・アレクシーウ(ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ) / ΒΥΣΣΙΝΟ ΚΑΙ ΝΕΡΑΝΤΖΙ CD \3200
 06年作。エレクトリックを使用しないアコースティックな作りで、地中海からエーゲ海の民俗色、トラッド色にあふれ、かつイタリアのアグリカントスらエスノバンドが見せるコンテンポラリーなリズムの取り方と、照り付くブラスの導入など、新しい試みも見られる。ギターや笛の音が暖かなフォーク調の曲もまた彼女らしい。
GC-0392 ハリス・アレクシーウ(ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ) / Η ΑΓΑΠΗ ΘΑ ΣΕ ΒΡΕΙ ΟΠΟΥ ΚΑΙ ΝΑ ΣΑΙ CD \3200
 3年振りとなる09年作。アコースティック寄りながらもエレクトリックを絶妙に交え、コンテンポラリーと言うよりはアートソングとでも言えるような斬新な感覚を取り込んでおり、ギリシャのフォーク色にアンビエントを溶け込ませ、彼女にしてはややダークとも思えるサウンドで聴かせる。特に中盤以降はその色合いが強く、ヴァイオリンやアコーディオンらが切なく哀愁を奏で、素晴らしい包容力のヴォーカルで歌心を伝えている。深く悲壮さをたたえた感情移入。その表現力の豊かさに改めて積まれたキャリアを感じる。姿勢に妥協が無く、感動的だ。綴じ込み付き3面開きデジパック。
GC-0448 ハリス・アレクシーウ(ΧΑΡΙΣ ΑΛΕΞΙΟΥ) / ΤΑ ΟΝΕΙΡΑ ΓΙΝΟΝΤΑΙ ΠΑΛΙ CD \3500
 ギリシャ色を染み渡らせたシックな作風で仕上げられた2014年作。円熟と言う表現がぴったりの内容で、クオリティを落とすことなく肩の力を少し抜いたようなヴォーカルの説得力は素晴らしいの一言。アンビエントとブズーキを重ねた新味のアレンジを始め、チェロをフィーチャーしアーバンな恋物語りが映る曲や、彼女の90年代の作品を彷彿させるドラマチックなナンバーもあり、全体にややダークな哀愁を湛え聴かせる力作となっている。どの曲もなんとも言えない深みがあり、かつ普遍的で、そこが凄いところだろう。デジパック。
GC-0094 ピー・エル・ジェイ・バンド(PLJ BAND) / Armagedon CD \2980
 呪術的でヘヴィな空間を、民族楽器とギリシャ特有のメロディーを絡め演出する有名なプログレ・アルバム。当時はギリシャのサード・イヤー・バンドなどと言われた。82年リリース。バンドはこの後、83年に2ndをリリース。その後ΤΕΡΜΙΤΕΣと改名。
GC-0300 マリア・ヴァンヴァーキ(ΜΑΡΙΑ ΒΟΥΜΒΑΚΗ) / ΤΟ ΤΕΡΡΑΙΝ ΤΟΥ ΠΑΡΑΔΕΙΣΟΥ CD \3600
 7年振りとなる彼女の06年新作。アコースティック・ピアノにマジカルに響くシンセを組み合わせ、閑寂なオーボエ、ヴァイオリン、アコーディオンが哀愁美を奏で、ギターがきらきらと寄り添う。最近、ほとんどなかったギリシャならではのエレクトリック・アンビエントな作風で、前作と同じく、レナ・プラトノスとサヴィナ・ヤナトゥーの共作を思わせる。あの結晶のささやきが木霊する不思議な感覚。美に徹し、詩を朗読するようなヴォーカルをロマンチックに映し出す。幽玄だが、光が優しく射す美傑作。見開き紙ジャケット。
GC-0382 マリア・ソイドゥー, ソクラテス・マラマス(ΜΑΡΙΑ ΘΩΙΔΟΥ, ΣΩΚΡΑΤΗΣ ΜΑΛΑΜΑΣ) / ΤΗΣ ΝΥΧΤΑΣ ΤΑ ΜΑΚΡΙΑ ΜΑΛΛΙΑ CD \3200
 08年リマスター&デジパック盤。サヴィナにも負けない霊的な美声を聴かせるマリア・ソイドゥーをフィーチャーした04年作。ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、ブズーキ、サックス、パーカッションらがトラッド風味を放ちながら奇怪にゆらぐ。シリアス色をはらむ閑静なギリシャ特有の叙情美がここでは世紀末を回想するかのような閉ざされた幻想へと塗り変えられていく。アコ・ギとローズ・ピアノの絡みがアルトゥーロ・スタルテッリのようだったりして、アカデミックな感性が剥き出しになる曲も。ギリシャならでは。
GC-0464 ヤンナ・ヴァシリーウ(ΓΙΑΝΝΑ ΒΑΣΙΛΕΙΟΥ) / ΓΥΑΛΙΝΟΣ ΚΟΣΜΟΣ CD \3500
 クラシカルなロマンチックさを湛え、ギリシャならではの哀愁を歌う美声美形の女性ヴォーカリスト2017年作。透明感にあふれたエーゲ叙情の極上美。ピアノのみの儚いバラードやオーケストラをイタリア張りに配した優雅な曲を始め、トランペットがノスタルジックに響くジャージィな曲、アコーディオンが郷愁を誘う曲など、ギター、ベース、ドラムスも適度に加えた全楽曲が素晴らしい。中には旧ユーゴ寄りのバルカン風味のアレンジもあるが、ブズーキ等の民俗楽器が入らないのでヨーロッパの荘厳な雰囲気も漂わせている。デジパック。
GC-0420 レナ・プラトノス(ΛΕΝΑ ΠΛΑΤΩΝΟΣ) / ΓΚΑΛΟΠ CD \3200
 08年リマスター&デジパック盤。82年と83年のサヴィナとの共作2枚と1枚のソロを経て85年にリリースされたソロ3作目。マジカルな幻想を奏でるエレ・ポップ作品で、まったく風変わりな作風と音使いが印象的。彼女の独特のキーボードと作曲のセンスに驚く。サヴィナとはまた違う彼女のヴォーカルも味があって良い。他の国からは絶対に出てこないギリシャならではの美。
GC-0336 レナ・プラトノス(ΛΕΝΑ ΠΛΑΤΩΝΟΣ) / ΛΕΠΙΔΟΠΤΕΡΑ CD \3500
 07年リマスター&デジパック盤。86年作。サヴィナ・ヤナトゥーをフィーチャーするソロ5作目。本作もまた彼女ならではのサウンド工房的なシンセ&エレクトリック色強い作品でありながら、サヴィナの存在がそうさせるのか落ち着きがあって、薄暗く幽幻な世界が詩的に広がっていく。イメージは彼女らの共作に近い。この人肌のある孤独感、水が発するような響き、または、ギリシャである哲学感みたいな音像は、ほんとうに非日常的で独特。言葉の意味通りのプログレッシヴな才女作。
GC-0348 レナ・プラトノス(ΛΕΝΑ ΠΛΑΤΩΝΟΣ) / ΗΜΕΡΟΛΟΓΙΑ CD \3600
 久々のソロ作となる08年作。のっけからダークで奇怪な世界がサンプリングされたエレクトリック・アンサンブルで全開。過去に無い凄みが迫ってくる。リズムが強調されたかと思うと、プカプカとした音群が孤独な様相で淡々と流れ、例によってヴォーカルともトークとも区別の付かない彼女のヴォイスが入る。とにかく異様、幻覚、恍惚、狂気といったイメージがシアトリカルに綴られる。部分的にはプログレッシヴ・ロックのカテゴリーに入れてもいい哀愁の闇が覆う。1曲ロシアの女性ヴォーカリストがゲスト参加。終盤のバグパイプ+メロトロン風合唱で決まり。デジパック。
GC-0405 レナ・プラトノス(ΛΕΝΑ ΠΛΑΤΩΝΟΣ) / Η ΣΥΝΑΥΛΙΑ ΣΤΟ ΠΑΛΛΑΣ 2CD \3500
 サヴィナ・ヤナトゥーも参加している09年ライヴ2枚組。どういった編成で、どういったサウンドが展開されるのか聴くまで想像出来ないが、ギター、ベース、ドラムス、プラトノスが担当するキーボードに、プログラミングを操作するオペレーターが加わった5人編成を基本とし、エレクトリックな音色をエキゾチックに発散させる重厚でプログレッシヴなナンバーから、サヴィナをフィーチャーするクリスタルなバラードまで、まさにマジカルでシュールな世界が広がり、曲によっては前衛性も見せる。サヴィナとの82年共作から忘れられないあの美旋律名曲の1曲目も取り上げられており、ここでも衝撃が走る。3面開きデジパック。

さて、いかがだったでしょうか? ギリシャのシンガーの場合、作曲家やアレンジャーが大きくかかわっていることがわかると思います。だれだれ作曲のだれだれが歌う、といった感じで、作品のクレジットもシンガーより作曲者のほうが大きく書かれていたり、先に表記されていたりしてややこしいです。連名表記の場合も多く、どちらのディスコグラフィーに入れたらよいか、わからない場合もあります。先に書いたように名作群を自信を持って取り揃えていますので、ぜひ、聴いてみてください。ご注文をお待ちしています。

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